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【魔王の足音】幻想のポイズン55【天才の意地】
[565]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 00:22:57 ID:???
5点は言いすぎだけど
点は入ってそう
[566]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:53:14 ID:???
―フランスJrユース ロッカールーム―
ハーフタイムに突入し、前半戦での疲労を回復する為、ある者は腰掛け、ある者はドリンクを口にし休息を取るフランスJrユースメンバー。
彼らの表情は比較的明るめであり、控室の雰囲気は決して悪くは無い。
前半は0−0のロースコアで終わったが、実際にはほぼフランスが優勢だったのだからそれも当然である。
よもやナポレオンがいないこの状況で、自分たちがここまで善戦できるとはと一同は笑みすらも浮かべるのだが……。
省67
[567]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:54:15 ID:???
頭を抱えて項垂れるボッシ。
そんな彼の肩を、不意にぽんと叩く少女の姿があった。
さとり「………………」
ボッシ「サ、サトリ……?」
振り返ったボッシは、思いがけぬ人物が目の前にいた事により目を丸くして驚く。
別にフランスJrユースメンバーがさとりと仲が悪いという訳ではないのだが、
さとりは本来こういう時、率先して誰かに話しかけるような積極性はあまりなく。
どちらかというとこいしの方が誰かと話すなりコミュニケーションを取る事は得意だったのだ。
省55
[568]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:55:16 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ジョン「さぁ〜、両チームがハーフタイムを終え、再びピッチに戻ってまいりました!
前半戦はフランスが優勢にも見えましたが……どうでしょう、南沢さん」
南沢「はい、仰る通りですよね。 ですが、ここまで0−0。 両チーム点を取れていない。
前半抑え込まれていたウルグアイはともかく、攻めて点を取れなかったフランスの精神的プレッシャーはあると思いますよ」
省66
[569]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:56:17 ID:???
ピピィーッ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
バムッ バシィッ!
泣いても笑っても残り45分――審判の笛を合図として後半はフランスボールで開始される。
キックオフからボールはピエールへと渡り、ある程度溜めを作ってからピエールは左のジョルジュへとパス。
大陸一のパス精度を持つ彼は、フランスの攻撃の起点であった。
ピエール「ジョルジュ!」
省39
[570]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:57:17 ID:???
ボッシ「(……俺が、やるんだ)」
人は弱い生き物である。プレッシャーに負けて弱音を吐く人間なんて、決して少なくは無い。
そんな中でもボッシという人間は、ことさら心が弱かった。気弱だった。
だが、そんな彼にも……ちっぽけではあるが誇りは存在した。
フランスJrユースという代表に選ばれた、いちFW――いちストライカーとしての矜持があった。
彼はなけなしのそれを目一杯使い――プレッシャーを強引に跳ね除け、奮い立った。
省26
[571]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:58:19 ID:???
リラダン「これ以上進ませるか!」
ボッシ「(まだ……まだゴールが遠い! もう少し……!)」
ビュンッ ブブブ……
リラダン「なっ、き、消え……?」
パッ
リラダン「あ、み、見えた……!」
ボッシ「お、遅いッ!!」
やがてやってきたDFのリラダンを、ボッシは再び抜き去った。
レミリア「ほう……!」
マーガス「な、何をやったんだあいつ? DF、棒立ちになってたみたいだけど……」
省29
[572]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 01:59:19 ID:???
クローデル「や、やらせるか!」
バージェス「好きにはさせん!」
ボッシ「(ここを抜いて……シュートだ!)」
シュバババッ シュバッ
クローデル「え……?」
バージェス「な、なにを……?」
スタタタタタッ!
ボッシ「……よし!」
最後に、ボッシはDF2人を鮮やかなドリブルで抜き去った。
三杉「……素晴らしいドリブルだ。 まさか、フランスでピエール以外にあのレベルのドリブルが出来る者がいたとは」
省34
[573]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 02:00:21 ID:???
ボッシ「(よし……シュートレンジだ! ここしかない……時間が経つ程固くなるキーパーから点を奪うには、ここしかない!!)」
グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
ジョン「ああああああああああああああっとぉ!? これは凄い、ボッシ選手、DF達をするすると抜き去り……。
省64
[574]森崎名無しさん:2011/11/26(土) 02:00:41 ID:???
ハットトリックなら間違いなくいける
[575]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/11/26(土) 02:01:54 ID:???
萃香「鬼を……舐めるんじゃァないッ!!」
ブォンッ! ドガバチィイイイイイイイイイイイインッ!!
ボッシ「な……」
その小さな腕を振りかざしながら、ボールに向けて飛びかかった萃香。
渾身の力を持って振るうその右腕は適格にボールを射抜き。
鬼の一撃を受けたボールは轟音を立てながら、大きく弾き飛ばされたのだった。
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
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0ch BBS 2007-01-24