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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[401]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:36:03 ID:???

*D26.8月
フレーバーテキスト


◎イリハの傷

「ヴァルファ、シンラギ対陣続く……か」
『こんなこと言う日が来るとは思わなかったけど……シンラギ様々、だねえ』

ふわふわと飛ぶピコの言葉に、森崎が新聞から顔を上げて大きく伸びをする。
戦場で負った傷はすっかり癒えていたが、鈍った身体はまだ戻りきっていなかった。

「シンラギなんぞに救けられるたあ……ケッ、情けなくて涙も出ねえや」
『上海でもカフカスでも散々やられたからね』 省38

[402]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:37:04 ID:???
森崎たち外国人傭兵大隊の活躍によりヴァルファ第三大隊を壊滅に追い込んだ
ドルファン軍右翼であったが、戦線を押し込むことはできなかった。
辛勝を収めた傭兵大隊には追撃の余力は残されていなかった上に、後詰の第三、第五大隊は
とうとう右翼に投入されることはなかったのである。
原因は、左翼である。
森崎たちの至近、即ちドルファン軍右翼に現れた大軍、トロサ騎士団。
彼らが本来担当していたのが、左翼であった。
省63

[403]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:38:12 ID:???
「今、こうして生きてんのもシンラギと……あとはまあ、ヤングのおっさんのおかげ、ってか。
 あのとき向こうの傷が開いて槍が滑らなけりゃ、真っ二つになってたのは俺の方だったろうからな」
『……』

武骨にして口の悪かったハンガリア人の顔を思い出したのか、ピコが眉尻を下げて黙りこむ。
と、湿度の高い沈黙が降りかけた部屋の空気を吹き飛ばすように、森崎が笑ってみせた。

「暗い顔すんな! 俺たちゃ切った張ったで飯食ってんだ、おっさんや他のくたばった連中と 省48

[404]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:39:35 ID:???
「俺たち傭兵は片っ端からぶっ殺されちゃあ身ぐるみ剥がれて捨てられるだけ、
 良くて奴隷として売っぱらわれるのが関の山だってのに、不公平な話だぜ」
『でもお金が払えなかった家の人は、捕虜にされてもやっぱり殺されちゃったんでしょ?』
「まあな……騎士とは名ばかりで、恩給暮らしをしてるような没落貴族も多いみたいだからな。
 腕もねえ、カネもねえのに気合だけで戦場に出た時点で、三途の川を渡るのは決まってたようなもんだ」 省27

[405]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:40:36 ID:???

*D26.8 「気のいい話題の人」森崎有三
訓練所イベント

******


葬送の列は長く、足取りは重い。
幾十もの棺を担ぐ二百余の男たちが纏うのは例外なく黒衣である。

「……」

無言のまま歩む黒衣が担ぐ棺には、実のところ遺骸など入っていない。
撤退に撤退を重ねた負け戦に、戦死した者たちを後送する余裕などありはしなかった。
そしてまた、真夏のことである。
生き延びた者たちが再び戦場跡に赴いたとき、形を保っている骸などあるはずもない。 省30

[406]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:41:37 ID:???

「……終わった、な」

海を望む断崖の上、広い墓地の片隅にある古ぼけた石碑と、その脇の真新しい墓碑を見やって、
森崎が息をつく。
葬儀を終え、周囲には既に人の姿はない。
暮れなずむ夕陽に照らされた古い石碑は、戦死者の慰霊碑である。
個別の名を刻まれることもない、墓とすら呼べぬ古今合同の碑であった。
骸のない棺はようやく葬儀を終え、少し離れた場所に形だけ埋葬されている。 省48

[407]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:42:38 ID:???
それだけを告げ、歩き出した森崎の前。
歩を遮るように立つ、影があった。

「ユーゾー・モリサキさん、ですネ?」
「……?」

いきなり名を呼ばれ、森崎が眉根を寄せる。
立っていたのは壮年の男である。

「おっト、そう警戒しないでくださイ。怪しい者ではありませン」
「……」

そう告げた男の、しかし怪しさはこれ以上ない程である。
灰金色の頭髪を丁寧に油で撫でつけたオールバックに、几帳面に切り揃えられた顎髭と、
首から上はひとかどの伊達男といった風情。 省36

[408]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:43:42 ID:???
そも、中継貿易の拠点として雑多な人種の入り混じるドルファン王都においては格別に
意識されることも少ないが、服装とはその人間の所属する組織や階級をも表すものである。
流行や文化を追う富裕層の若者であればともかく、人品卑しからぬ壮年の男性が、
どの層に身を置いているのかもわからぬような風体をしているのは、それ自体が
侮蔑と警戒の対象としてくれと大声で叫びながら歩いているようなものであった。

「……」
「マジョラム大尉のコト、残念でシタ。お悔やみ申し上げマス」 省51

[409]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:44:48 ID:???
では参りましょウ、とやはり訛りの強い語尾でそう告げたルーカスが踵を返して歩き出すのを、
森崎が慌てて呼び止める。

「ちょ、ちょっと待て! 待ってくれ! 王城!? 軍の本部から呼び出しがかかってるってことか!?」
「ハイ、その通りデスが、何か?」

事も無げに言ってのけるルーカス。

「何か? じゃねえよ! 今更責任問題ってか!? 勘弁しろよ、おい!」

森崎が泡を食ったのも無理はない。 省40

[410]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:46:25 ID:???
***



事務手続きは簡便なものであった。
予め用意されていた何枚かの書類に署名をした、それだけである。



******


※称号が『気のいい傭兵隊長』になりました。

スキル『部隊指揮』を獲得しました。
種別:パッシブ
消費ガッツ:-
効果:戦争パートで傭兵大隊の指揮ができるようになり、幾つかのパラメータが追加される。
   また訓練パートの項目が開放される。


******

[411]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/08/28(火) 00:47:26 ID:35jxfBfg

*D26.8月
訓練選択

『今月は何をするの? これまでとは少し変わってるから、注意してね!』

森崎有三
称号:気のいい傭兵隊長

個人パラメータ:
ガッツ175
剣術68 馬術10 体術62 魅力78 評価69
(ATK78 DEF140 SPD72 ini14)

部隊パラメータ:
兵数239 騎馬53 練度30

所属隊員:
トニーニョ(威圧Lv1)
ネイ(鼓舞Lv1)
ジェトーリオ(撹乱Lv1)

省7


0ch BBS 2007-01-24