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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[453]ピコ ◆ALIENo70zA :2012/09/01(土) 15:35:52 ID:???
>>452
そうだねえ……ネイなら、トニーニョの深い事情も知ってるとは思うけど。
ただ個別に事情を聞いて判断する、っていう以上のこと……誰かに相談するっていうのは、
こっちの下駄を半分、相手に預けるっていうことでもあるんだよ。
それは……ある意味、対等の目線で話すっていうことだよね。

悪いこととは言わないけど、キミは隊長、彼らはそうじゃない……。
全部が全部、対等でいるのは……危険なことも、あるかもしれないね。

[454]さら ◆KYCgbi9lqI :2012/09/01(土) 18:07:24 ID:???
B確かに部下と対等だとまずいかも知れませんね。
でもトニーニョの事も放って置けないですのでトニーニョの事をよく知ってるはずのネイから情報を得たいと思います。
それに出来るなら隊長として傭兵仲間として力になれるものなら協力したいなと思います。

[455]◆9OlIjdgJmY :2012/09/01(土) 22:02:54 ID:???

空気読み&気配りのめっちゃ上手そうなネイなので
それとなくで大丈夫かなと。

[456]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:37:04 ID:???

皆様、ご回答ありがとうございます。
更新期間が開いてしまい申し訳ありません。
次の選択まで、と考えていたらテキスト量が膨れ上がりまして……などという言い訳はこの辺りで。
それでは早速、>>449の選択については……

>>454 さら ◆KYCgbi9lqI様の選択を採用させていただきます!
はい、集めた情報をどう判断し、どう動いていくのかはこの先の話ですが、
それが森崎とトニーニョにとって最善の方法になればいいですね。
CP3を進呈いたします。

省20

[457]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:38:04 ID:???
***

B それとなく聞くに留める。


(……搦め手からいくか)

トニーニョの様子がおかしいのは明らかだった。
しかし同時にまた彼自身の言葉から分かるのは、それが精神的な部分に根ざした
ひどくデリケートな問題であるということでもあった。
情報の少ない現時点で彼と親しいネイに事情を明け透けにするのは、親しい人物であるからこそ
躊躇われるようにも、森崎には思えた。

「そういや……最近のトニーニョ、どうしたんだ?」
「あ? なんかやらかしたのか?」 省26

[458]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:39:05 ID:???
「何か、あったのか?」
「もしかして、『また』……か」
「……?」

ぽそり、と口にしたネイの声音は苦々しい。
目を閉じて大きなため息をつく、そんなネイの表情を森崎は見たことがない。

「ったく……いい加減、慣れろっての……」
「何だよ、それ」

口の中だけで呟くような言い方に焦れた森崎が言うのへ、ネイが小さく首を振る。

「いや……まあ、なんつーか……トニーニョのヤツは、『ご主人様』を亡くすのが……。
 昔のコトで、ちょっとな」
「……」
省25

[459]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:40:06 ID:???
※ガッツ20減少。
 馬術が30上がりました。

現在のガッツ:135
剣術:68 馬術:66 体術:62 魅力:78 評価:69
ATK:134 DEF:140 SPD:128 ini:25


※ネイとの関係が上がりました。
 スキルLvの上昇確率は現在-30%のため判定は行われません。

******


※称号が『気のいい見習い騎兵』になりました。

スキル『チャージ』を獲得しました。
種別:部隊パッシブ
消費ガッツ:-
効果:指揮下の騎兵の兵種打撃力を+5する。


******

[460]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:41:07 ID:???

*D26.8月 「気のいい見習い騎兵」森崎有三
メインイベント


『overreach yourself』



「オウ、そこを行くのはモリサキさんではありませんカ!」
「げっ……」

石造りの白い町並みは、照り返しで道行く者をじりじりと焼く。
夏も盛りの昼下がり、汗を流しながらキャラウェイ通りを歩く森崎の耳に飛び込んできたのは陽気な声である。
ここ一週間ですっかり聞き慣れた感のあるその声の主を瞬間的に脳裏に浮かべて、思わず顔をしかめる森崎。 省40

[461]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:42:10 ID:???
「ルーカス!」
「……?」
『うわあ……顔、濃いなあ』

唐突に自らの名を呼んだその意図がわからず、森崎が目を瞬かせる。
暑苦しいほどに近づいてきたルーカスが、続けた。

「ワタシのことはルーカスと呼び捨てにしてくだサイ、お願いしたはずデス!」
「……いや、そういうわけにもいかねえだろ」

そのことか、と半ば安堵しながら言う森崎。

「一応、俺らの雇い主なんだからさ。大体アンタだって俺のこと、さん付けじゃねえか」 省29

[462]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:43:11 ID:???
かけられる声があった。
ルーカスの背後、その大柄な身体に隠れるようにしていた影が、すっと歩み出てくる。
妙齢の女性である。
一目で東洋系であると分かる、服装と化粧であった。
襟とおくみのついた裾の長い帯留めの上着は夏らしく若草色と浅葱色でまとめられ、
足首までをゆったりと覆う空色のスカートには美しい刺繍が施されている。

『襦裙……? 珍しいね、中華のお客さんかな?』

ピコが言う中華、正しい国号を中華皇国というその国は、東洋圏に覇を唱える一大帝国である。 省57

[463]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/09/07(金) 00:44:15 ID:???
「この人、は……?」
「傭兵大隊の酒保商人、許商会の代表さんデス」
『酒保……って、いつも売店開いてる、あれ?』

知らず生唾を飲み込んで聞いた森崎に、ルーカスがあっさりと答える。
酒保商人とは、軍を相手取って総合的な商売を行う商人である。
行軍に随伴してその名の通りの酒や食料の販売、武器弾薬の補充や補修のみならず
芸人、詩人、娼婦といった娯楽の提供から炊事洗濯などの日常サービスまで
およそありとあらゆるものを取り扱う、いわば戦場における生命線であった。
省47


0ch BBS 2007-01-24