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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[121]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/20(火) 18:34:41 ID:No1EE1CQ
*D26.11月
フレーバーテキスト
*ドロー
今月の巻頭特集は → ! card
スペード・ハート・ダイヤ・クラブ→ 日常「悪代官とシベリア特使」
JOKER→ 事件「やみにうごめく・1」
※ ! と card の間のスペースを消してカードを引いて下さい。
******
そしてようやくメインキャラが出揃う十一月(敵除く)、といったところで
本日の更新はこれまでとさせていただきます。
夜遅くまでのお付き合い、ありがとうございました。
省1
[122]さら ◆KYCgbi9lqI
:2012/11/20(火) 19:04:31 ID:???
今月の巻頭特集は →
ダイヤA
[123]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:46:42 ID:???
>>122
ドローありがとうございます。
ダイヤ→ 日常「悪代官とシベリア特使」
******
◎日常「悪代官とシベリア特使」
小鳥の囀りも爽やかな晩秋の朝。
日課の新聞に目を通す森崎が、見出しを声に出して読み上げる。
「輸出入顧問オーリマン卿、シベリアからの燐光石輸入拒否を明言……か。
この国、燐光石がえらい高いからな」
『そうだねえ……まあ、この宿舎では支給品だからあんまり関係ないけどね』
省27
[124]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:47:43 ID:???
『ザクロイド……って、リンダのお家のザクロイド?』
「そのザクロイドだな。山師だったディムス・ザクロイドが鉱山で一発当てた成り上がりの新興財閥」
『そのディムスって人は、リンダの?』
「爺さんにあたる、らしいな。何年か前に死んでる」
『ふうん……』
それ以上踏み込むことを避けたのか、座っていた森崎の肩からふわりと浮いたピコが、
しかしにやりと笑って森崎の目の前で止まる。
『でもさ、ならそのお爺さんって、きっとこのナントカ卿とアレ、やってたんだろうね』
省24
[125]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:48:43 ID:???
「シベリアの特使が来たんだとよ」
『シベリアか……あんまりいい思い出はないね……』
かつて加わった幾つかの激戦や惨劇を思い起こしたように表情を暗くしたピコが、
しかしすぐに不思議そうな顔で尋ねる。
『でも、なんで? このドルファンはシベリアからすっごく遠いじゃない』
「燐光石だよ」
『燐光石……? あ、そういえばこないだ、そんな話してたね。すごく高いって』
「その流れよ」
頷いて、森崎が語り聞かせるように話を始めた。
省33
[126]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:49:50 ID:???
『それで、どうなったの? シベリアっていうと……』
「お得意の軍隊チラつかせたゴリ押しは厳しいな。何せここは南欧の果てだ」
『じゃあ?』
「このドルファンの輸出入を仕切ってる顧問のオーリマン卿って貴族が特使と話し合った。
結果として、一旦は突っぱねたらしいな。……とはいえ、ここはマルタギニア貿易の中継で食ってる国だ。
お得意さんの意向を丸っきり無視するってわけにもいかねえんだろ。
石炭と鉄鉱石は自由化の方向、だとさ。そっちはあんまり俺らには関係ねえけどな」
省54
[127]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:51:07 ID:???
『でも残念、無事に見つかったみたい』
「残念てこたねえだろ……」
『この国のお姫様はかなり庶民派って話だけど、家の人に黙って買い物にでも行ったのかな?』
「んなわけあるか! そりゃ庶民派っつーかただの庶民だ」
『えー』
口を尖らせるピコを無視して、森崎は再び新聞に目を落とすのであった。
******
[128]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:52:07 ID:???
*D26.11月 「親切な傭兵団のエース」森崎有三
訓練所イベント
「―――騎士団は王室会議に対し、ダナンへの第二次派兵を上申。
しかし王室会議側はこれを却下する方向のようです」
薄暗い部屋の中、淡々と続くのはカイルの定期報告である。
思案げにそれを聞く森崎の背後、窓の外には曇り空が広がっていた。
温もりの代わりにがたがたと風に震える音を伝えてくる窓を背に、森崎が腕を組む。
省52
[129]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:53:08 ID:???
森崎の軽口には無言を貫いた賢明なカイルが、はらりと書類をめくると
次の話題に移ろうとする。
「それと、もう一点―――」
と言いかけた、そのとき。
「―――邪魔するぞ」
静かな、しかし有無を言わせぬ圧力を持った声音と共に、無造作に扉が開かれた。
執務机に座る森崎の正面である。
「……何だ、お前ら。誰の許しがあってここまで入ってきた」
そこに立っていたのは、男が三人。
省29
[130]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:55:53 ID:???
低く落ち着いた、しかし聞く者に奇妙に違和感を抱かせるような声音。
そしてまた穏やかという印象からは程遠い、それは男である。
浅黒い肌に、焼け焦げた薪のような巻き髪は西洋圏出身の特色だ。
精悍、と呼ぶに相応しい顔つきの中、異質なのは瞳である。
薄い灰色の瞳には、およそ揺らぎというものがない。
感情、衝動、意思、欲求、そういった人というものを構成する一切が、そこには存在しないように見えた。
省52
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