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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[171]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 17:54:21 ID:WbgK50x2
★更衣室のイベント→ スペード7 ★
それ以外→松山「……」鈴仙「(あれは……松山君!)」
松山「………」
鈴仙「(あれは――松山君……!?)」
更衣室に居たのは、静かに一人で着替えをしている松山の姿だった。
彼自体まだ思春期の少年ではあったが、その身体はしっかりとバランス良く鍛えられており、
鈴仙はほんの少しだけ見惚れてしまう(さとりはその横でニヤニヤ笑っていた)。
さとり「……今はどうやら、彼一人しか居ないようですね。 暫く様子を見ますか」ヒソヒソ
省34
[172]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 17:59:15 ID:WbgK50x2
松山の前に現れたのは背丈の低い少年。
小田は心底愉しそうな声で、松山の肩をポンと叩きながらそう告げた。
そんな小田の態度に反して、松山の態度はどこまでも暗かった。
小田「それは大変だ! 今から探さなくっちゃ!」
松山「……小田。 一緒に探してくれるのか? すまない……ありがとう」
小田「へへっ。 キャプテンが困ってるんだから当然だろ? 俺、今からメンバーを呼んでくる!
(――もっとも、体操服は俺達ふらのメンバーがドブに捨てといたんだけどな。
省51
[173]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:00:31 ID:WbgK50x2
そんな松山達の感情を読み取っていたさとりは、ひそひそ声でその全てを鈴仙に伝えてくれる。
感情を筒抜けに読み取られる方は堪った物では無い気もしたが、
鈴仙は素直に、その能力の便利さの恩恵にあずかる事にした。
鈴仙「……しかし。 こうなると松山の地獄の原因は、こうした深い自責の念があるから……なんでしょうか?
それともやっぱり、かつての仲間達からの仕打ちに耐えられなかった……とか」
さとり「……そうね。 恐らくはそれも多分にあるでしょう。
省59
[174]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:01:36 ID:WbgK50x2
さとり「――自発的に体中に鎖を巻き付けたり、褒められてるペットの犬猫に嫉妬したり、好きな人に吹き飛ばされて消し飛んだり。
最終的には、ネックレスを強奪した挙句、そのネックレスの副作用でおぞましい虫の怪物になるとかなんとか……」
鈴仙「そ、それは恐ろしいですね……ネックレスがどうとかは意味不明ですけど」
さとりに促されるまま、鈴仙は彼女の小さな手を握り、溢れる暗闇の襲撃から自身の身を守る事に専念する。
省51
[175]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:02:49 ID:WbgK50x2
松山「……なんだ。 あんた達か」
松山は虚ろに呟いた。
松山は体育座りをして、鈴仙達に視線を向ける気力も無く、膝の間に顔をうずめていた。
……その右手には、ボロボロになった布切れが握られていた。
さとり「……私が貴方を発見した時に持っていたハキマキの切れ端。 それは、貴方がかつて犯した罪の証だったのですね」
松山「……森崎――俺がハチマキを間違って渡した相手――は、ビリビリに破いて投げ捨てたって言っていたけれど。
省57
[176]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:04:11 ID:WbgK50x2
松山が考えていた、鈴仙の知る彼らしからぬ理想を聴き、さとりは共感を示す。
彼女もまた、試合において自身のチームメイトを信じ続け、
そして、地上との親交を深めるという理想論的な目標の達成の為尽力していた。
その理想の裏に隠れた、決して無視できない現実の暗さを知りながら。
さとり「……さて。 前提は分かりました。 即ち、貴方が人の絆を信じる清廉な少年であるという事は。
省54
[177]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:05:36 ID:WbgK50x2
松山「……俺が、世界で一番許せない存在。
それは過去の罪でも、それを出汁に俺を追い詰めるふらのの皆でも無い。 俺は―――!」
バリイ……ンンッ!
やがて、亀裂が完全に割れ、松山の世界は更に深部へと達する。
その世界とはつまり―――完全なる黒と、完全なる白との二色の世界だった。
松山「俺は……過去の罪を許そうとし、あまつさえ自身の罪の責任を無理解なチームメイトに擦り付けようとする。
そんな身勝手な……自分の心に潜む『影』が、一番許せないんだ!」
省63
[178]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:07:02 ID:WbgK50x2
さとりはポイと、ポケットから何かを影山へ投げつけた。
鈴仙は影だけと化した松山に近づいて、それが何かを確かめると。
鈴仙「これは確か……姫様も持っていたDVDドラマのケース。 それで、タイトルは……!?」
――それは少年向けの特撮ドラマのようだった。
しかし、鈴仙が目を丸くした理由はそのタイトルやストーリーでは無い。
そこには間違いなく、あの時の試合に出ていた矢車の姿が映っていたからだ。
さとり「……矢車想とは即ち、外界の特撮ドラマの登場人物が一人。
省72
[179]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2014/12/21(日) 18:09:41 ID:WbgK50x2
鈴仙はどうしても、松山に何かを言いたくて堪らなかった。
誰よりも自身に厳しく、にも関わらず弱い彼を救えずとも、何かを……。
鈴仙「…………」
あまりに強烈な松山の自我を受けて戸惑うさとりを尻目に、鈴仙はこう口を開いた。
A:「私だって、かつて罪を犯した事があるから言うけど。 ――罪やそれを許さない自分も含めて、今の貴方なんじゃない?」
B:「中途半端って言うけれど……中途半端で、一体何が悪いって言うの?」
省28
[180]森崎名無しさん:2014/12/21(日) 18:11:59 ID:89HRSoaA
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[181]森崎名無しさん:2014/12/21(日) 18:23:15 ID:gdMJhXp2
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0ch BBS 2007-01-24