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【レイセンガ】鈴仙奮闘記29【タダシイヨ】


[388]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:51:29 ID:???
てゐ「ふ〜ん。……ま、確かにそこを差っ引いたとしても。
他の選択肢よりも、論理として強そうなのは揺るが無さそうだね。
何より、問題の核心である下剤の混入シーンだもの。このムジュンについては、大事にしていくべきさね」

鈴仙は多少の質問についても、余裕を持って答えていく。
その結果、鈴仙の指摘はこれまで以上にチームメンバーの同意を得る事ができた。
多くのメンバーが、佳歩の証言と今、現にここにあるドリンクとの相違について納得し頷いている。
省70

[389]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:52:42 ID:???
鈴仙「――佳歩。あんたは神子の命を受けて、事前の取り決め通り、スタジアムで下剤を仕込む事になってたのよね?」

佳歩「そ、そうですよ! 練習、大変だったんですから!」

鈴仙「……なんで、そんな非効率的な事をするの?」

佳歩「……えっ?」

鈴仙「佳歩の話が本当だとすると、佳歩と神子とはある程度前からやりとりがあったことになる。
その際、今回の計画を遂行するにあたっての肝である、 省59

[390]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:54:14 ID:???
鈴仙「そうです。それなのに、今佳歩が言ったような作戦が行われているという事は、
あの神子の性格からして、少し自然には考えにくいと思うんです。
佳歩が最初から練習せずとも、100%確実かつ迅速に注入出来たというなら別ですけど」

佳歩「じゃあ、ミス無く100%やったんですってば! 私の注射の腕前は最強なんです!
その余りの腕前に、神子様もご満足されていましたし!」

鈴仙「それって、神子が今回の計画を話す前から注射の練習をしていたって事? 省43

[391]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 19:55:56 ID:???
もはや練習したという前提条件を捨て去ってでも、自分はあくまでスパイだと言い張る佳歩。
しかし、これまでの鈴仙の攻撃により、佳歩のロジックは虫の息である。
鈴仙は最後のトドメとして、佳歩にこう言い放った。

鈴仙「……じゃあ、佳歩。あんたがスパイだって言うならば。
私達の前でもう一度やってみなさいな。24本のペットボトルに、注射を、ミスなく迅速に」

永琳「緊急用の注射器なら、カバンに入っているわ。このサイズで無いとできない!……とか、 省29

[392]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 20:05:16 ID:???
……と、言った所で一旦ここまでです。

『佳歩が練習したからミスなく注射ができた』という反論については、『そもそも練習が必要な不安定な計画など神子はやらない』
……という風なややこじつけっぽいロジックとなってしまいました。
『だったら最初から妨害工作なんてやるなよ』とか『神子は佳歩をスパイにする位のバカだから無謀な作戦でも命令するだろ』とか、
充分反論の余地ありなロジックではありますが、私はやはり、>>386-390のロジックの方が、それらより説得力があると思います。 省15

[393]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 20:06:59 ID:???
乙ロットー!

[394]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 20:08:05 ID:???
一旦乙です
やだ、鈴仙さんがすごい、なるほどー

[395]森崎名無しさん:2015/06/05(金) 21:11:32 ID:???
乙です

質問はあらさがしと思われても仕方ないのでやめておきます
スレを荒らす気は全くないしそれが原因で荒れることにはしたくありません
みなさんすみませんでした
これはガキだと思われても仕方ないですね、自分が正しくなかったから起こったとみられても無理はありません

言葉使いが荒いのも俺が発言しなけりゃそんなこと言わずにすんだだけですし
雉も鳴かずば撃たれまいというやつです

[396]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:10:46 ID:???
こんばんは、更新再開します。
>>393
乙ロットありがとうございます!
>>394
一旦乙ありがとうございます。鈴仙が随分頭良くなってますが多分仕様です。
一連のロジックについて納得頂けたなら大変嬉しいです。
>>395
乙ありがとうございます。
そうですね、多分私の回答についても、突き詰めていけば細部で怪しい所は多々あると思います。
ですがそれでも、この回答以外に、より説得力のある回答というものは無いと信じています。 省6

[397]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:12:02 ID:???
*****

鈴仙「――それにしても、一体どうしたのよ、佳歩? 自分がスパイだなんて……」

佳歩「…………」

鈴仙が声を掛けても、佳歩はその場にへたりこんだままに動かない。
心配になってウサギ達が佳歩の下に群がって来るも、今の論戦で全力を使い果たしたのか、
人形のように虚ろな目をして反応を示さない。

てゐ「……はぁ。もうすぐ試合開始だってのに。――って、まさか」

永琳「――これこそが、本来の聖徳ホウリューズの目的だった。 省53

[398]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/06/05(金) 23:13:20 ID:???

鈴仙「佳歩、どうして……?」

佳歩「れ、いせん、さま……ごめんなさい、ひどいこと、いっちゃ、って……」

佳歩は少しずつであるが、生気を取り戻していた。
とはいえ、鈴仙の呼びかけに答えるのが精いっぱいな様子であり、その声はか細い。
演技とはいえ、大切なパートナーであり尊敬できる人である鈴仙を口汚く罵ってしまった。
佳歩はその事について、自分自身を酷く責めている様子だった。
省32


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