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1- レス

【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[537]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:42:47 ID:t16uOJVA
A

[538]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:42:52 ID:Xs5quR+w
D

[539]森崎名無しさん:2016/03/21(月) 01:44:42 ID:pU+k0idw
F
「一度の敗退で諦めるなら、あなたも、ブラジルも、そこまでね。
次会うときは、少しはマシな男になってなさい」

[540]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:07:26 ID:???
A:「……いい試合だったわ。どうもありがとう」無難に声を掛ける。

メオン「ぐっ……!」

黙っているには嫌にしても、気の利いた言葉は思いつかない。
かと言って洒落た皮肉を言う気にもなれない。
そうなった鈴仙は、彼に対してごく月並みな言葉を述べるだけに留めた。
無論、その月並みな言葉こそが彼の神経を逆撫でする事も知っていたが、仕方が無い。
不器用な鈴仙には、これ以上の良い選択が思いつかなかったのだから。

メオン「……貴様には、どうせ分かるまい」
省45

[541]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:09:07 ID:???
妖夢「……弱い」

――その一方で、ネイやエベルトンとは反対の方向で試合を観戦していた妖夢は、
熱狂冷めやらぬ観客席の一角にてそう呟いていた。
自身が所属するサンパウロFCでの試合を明日に控え、自由行動となったところ、
彼女は旧友たる鈴仙のブラジルでの初試合を観戦していた。

妖夢「(確かに鈴仙は、この試合派手なパフォーマンスを見せて活躍していた。
    だけど、肝心の基礎能力は、ブラジルで辛い修行を乗り越えたこの私に比べ、およそ2周りは劣る。 省48

[542]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:10:22 ID:???
〜リオ・デ・ジャネイロ市内 ビジネスホテル〜

コーチ「いやー、良くやったの皆。まさかああも見事に勝てるとは思わんかったぞ」

――やがて、試合に初勝利したコリンチャンメンバー達は、
アヤソフィアの厚意で確保された宿泊施設の狭いレストランにて、ささやかな祝宴を挙げていた。

アヤソフィア「今日は私のオゴリです。好きなだけ食べて下さいね。
        ……宿泊客サービス用の、パンとスープとコーヒーしかありませんが」
省46

[543]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:11:25 ID:???
鈴仙「――でも。今日の試合は上手く行って本当に良かったわ」

そして話題は自然に、先の試合から次の試合へとシフトしていく。
具体的には、第2試合の対戦相手である、サントスFCとの試合の事だった。

鈴仙「コーチ。次のサントスFCって、どんなチームなんでしょうか?
   チームがお金持ちで、最新鋭のトレーニング設備を有しているって事は分かりますけど……」

最初にブラジルに来た時、このサントスこそが自分の所属するチームと勘違いした事もあり、 省65

[544]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:13:03 ID:???
アヤソフィア「背景は置いといて、チームとしてもグレミオとは比較になりませんよ。
        FW・MF・DFそれぞれに強力なタレントが居る上に、
        その全員が、今日戦ったメオン君やダ・シルバ君以上の実力の持ち主です。
        しかも、脇を固めるメンバー達も、金を活かした科学的トレーニングのお蔭か、
        グレミオは勿論、我々コリンチャンスの無名選手達以上の実力者であると聞きます。 省56

[545]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:14:24 ID:???
〜同日同時刻 リオ・デ・ジャネイロ市内 サントス専用練習場〜



ディウセウ「なぁザガロー。本当に良かったのか、コリンチャンスの試合見なくってさー」

ザガロ「全く問題は無い。奴らウサギ共の手など、とっくに割れている」

――その頃。サントスFCはコリンチャンスの存在など全く気に留めずに、
リオカップ用に借り上げた小規模なスタジアムで練習をしていた。
彼らはキャプテンである巨漢CB・ディウセウの号令の下、基礎的なドリブルやパス、瞬間移動等、 省58

[546]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:15:39 ID:???
ザガロは短気な性分であり、逆にディウセウはマイペース過ぎる。
そんな彼らが何故かくも親し気な間柄なのかと聞かれれば、二人には大きな共通点があった。
それは飽くなき力への欲求。勝利を目指す思いの純粋さ――そしてそれ故の狂気さだった。


ゴゴゴゴゴ……。


ザガロ「――おや。そう言えばもう、約束の時刻だったか」

――そして、彼らは力を探求するが余り、決して解き放ってはならない者を、
このブラジルの地に呼び寄せてしまった。
省33

[547]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:17:39 ID:???


ザガロ「スウェーデン人だな」


ザガロは警戒を解かないまま、その男に対して言った。
男はザガロの質問を肯定する代わりに、恭しく膝を付き敬礼しながら、
その真意を隠した老獪な笑みを湛えて、こう自らの名を告げた。


ガレリ「――ガレリでございます」


――ザガロは。サントスFCは、この時まだ知らなかった。
彼らが助っ人として呼び出した悪魔により、リオカップが恐怖と破壊に包まれてしまう事を。



省6


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0ch BBS 2007-01-24