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屁理屈推理合戦withキャプ森
[479]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:36:16 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ ロビー〜
支配人「遥々と日本からよくお越しくださいました。
私は支配人のカスティリオーニでございます」
漆黒のタキシードを身に纏った老人は、見上を先頭にした全日本Jr.ユースメンバーを恭しく出迎えた。
見上はその老人の恭順さには目もくれず、要件だけを伝える。
見上「……イタリアJr.ユースメンバーはもう着いていますか?
玄関口に一人散歩しているのを見かけた。出来れば、挨拶をしておきたいのですが」
省34
[480]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:37:25 ID:???
……ホテル・プルガトリオは本当にダンテの時代からあったかと見紛う程に古い。
観光地などで良くある古民家や古寺を利用した民宿等は、その実現代的な電気設備等が整っている事が多いが、
少なくとも森崎達が視る限り、灯りは全て蝋燭だし、テレビも、ラジオも何も見当たらない。
三杉「僕達が考古学者だったら、今頃狂喜乱舞していただろうけどね。
……サッカー選手の合宿先としては、およそ最悪の部類かもしれないな」
省55
[481]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:38:32 ID:???
森崎「一体何故だ? そもそも、他の海外が断る中で俺達との合同合宿を呑んだイタリアJr.ユースにも、
何らかの事情があるのか? ……っと。これは何だ? 扉に……デカイ閂……?」
そんな中、森崎は自分達が入って来た入口とは真向かいに、大きな扉があるのを見つける。
城門のように大きな木製の扉には、来る者を必ず拒まんとする意思を表す、巨大な閂がかかっていた。
支配人「これは、中庭への通路口でございます。中庭には離れの祠がございまして、
省44
[482]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:40:13 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ 会議室〜
森崎「キャプテンでゴールキーパーの森崎有三です。今回の合宿では、イタリアのカティナチオが本物なのか、
それとも守る事しか能の無い馬鹿の勘違いなのかを見極められればと思っています」
見上「(こいつは……! まあ、イタリアサッカーを凌辱するだの言い出すような、最悪の想定は免れたか)」
見上が胃を抑えるのを尻目に、無難から最もかけ離れた自己紹介をやってのけた森崎は、
不敵にイタリアJr.ユースの面々を一瞥した。
省43
[483]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:41:47 ID:???
ジェンティーレ「だったら、早速後で試してみようぜ。お前達の蹴鞠と、俺達のカルチョ。
どっちが本物で、どっちが馬鹿の勘違いなのかをな?」
森崎「(このジェンティーレって奴は直情型で、大分プライドも高いみたいだな。
……こういうヤツ向けの挑発セリフ、また考えとこうっと)」
ランピオン「よせよジェンティーレ。……やるなら、お前達だけじゃない。全員でだ」
森崎「(ランピオンも優等生ぶってるが、本性の短気な性格が隠せてねぇ。
省65
[484]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:42:54 ID:???
支配人「失礼いたします。……どうやら、突然の吹雪に見舞われたようです。
恐らくはこれより明日の朝まで、下界の街へ戻る事は出来なくなりそうです」
神出鬼没の支配人がノックして報告せずとも、辛うじてガラス張りだった窓を見れば、一目瞭然だった。
このホテルはロの字型に造られており、客室や会議室はロの字の内側に面している。
よって、森崎達は既に会議室の窓からロの字の内側――即ち、ホテルの中庭を見ていたのだが。
省44
[485]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:46:11 ID:???
森崎「おかしいぜ……」
次藤「まっこと、おかし過ぎるタイ。イタリア人は皆、松山みたいな奴らばっかりなのタイ?
そんな訳あるまい。ワシらが巻き込まれた理由はさて置いて、ヤツらはなぜ不平も言わんタイ?」
そして、森崎の疑念に真っ先について来たのは、その体躯に見合わず理知的な次藤だった。
森崎「ああ。見上さんに聞いたが、イタリアJr.ユースの連中が来たのは今日の午前。
省59
[486]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:48:01 ID:???
……と、言ったところで一旦ここまでです。
ゲームの開始時刻ですが、もう少し更新して、本日の午後22時00分頃を予定しています。
(可能であれば、前倒しで開催したいです。)
[487]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 21:52:47 ID:???
すみません、ちょっと遅くなりそうですが、ゲームを初めていきます。
まずは前提となる幻想描写と、その前置きの展開を投下していきます。
(文章を読みたくない人は、幻想描写だけ見て頂ければ結構です)
[488]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 21:54:26 ID:???
+++++++++++++++++++++++++++++++++++
【愛が無ければ死ねない】
ストラット「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!!」
ストラットはひたすらに逃げ出していた。
雪の積もった山奥を、遭難の危険すら厭わずに。
パァァァァッ……!
彼が逃げているのは、黄金の蝶の大群からだった。
それらの群体は一つの意思を持っているかのように彼を追いかけ続け、
そしてたった今、追い詰めようとしていた。
省39
[489]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 21:55:56 ID:???
支配人「さあ、急いでください!」
ストラット「ああ、感謝する!」
ダッ!
暫く前に、雪はもう止んでいた。ストラットは新雪の積もった中庭を一直線に走り、
中庭の中央に佇む『離れの祠』へと向かう。
黄金の蝶のうち、幾つかは閂の扉の抗魔力に阻まれているようだったが、
その一部は屋根を越えて空からストラットを追い続ける。
ストラット「……くそっ、間に合え。うおおおおおおおぉぉぉぉぉぁあぉぉぉぉぉっ!」
バァァァァァッ!
省30
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0ch BBS 2007-01-24