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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[767]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/05(金) 00:06:14 ID:???
鈴仙「……はい」

不思議に、恐怖や悲しみは感じなかった。未だ尚、あらゆる事に実感が持てていないからかもしれない。

コーチ「鈴仙。……君は視力を失った。少なくともここブラジルの、いや、この世界のあらゆる医学の粋を尽くしても、
     君が再び元の光を戻す事は……無い、だろう」

コーチの発言も、何となく予想出来ていた。しかし、それは自分自身に対して宣告された物ではないと、
さしたる重要な事象では無いのだと、鈴仙は何故かそう思っていた。 省52

[768]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/05(金) 00:11:09 ID:???
……と、言ったところで今日はここまでです。
明日か明後日には文章パートを終えて、本格的に新章に突入したいです。
>>762
実は北斗の拳って読んだことないです(汗)
鈴仙の失明については、最近3DSでやった某RPGの展開から着想を得ました。

[769]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:24:00 ID:???

魅魔「ああ、そうさ。大変な事に巻き込まれたみたいだね、鈴仙」

……彼女の名は魅魔。『プロジェクト・カウンターハクレイ』の監督役にして、
鈴仙や仲間達を海外へと派遣した張本人でもある彼女は、中性的な低い声でそう答えた。

魅魔「『ハイパーカンピオーネ』は、勝利の為には何でもやる集団だ。
   だけど、妖夢にせよ、鈴仙にせよ。あそこまで明け透けに、邪魔者を潰しにかかるとは思わなかった。 省71

[770]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:25:37 ID:???
魅魔「……ハッキリ言って、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の首脳陣は、あんた達に失望している。
    実力だけは向上したようだが、肝心の精神力が追いついていない。
    このままでは、全幻想郷選抜代表はおろか、下手な海外の代表チームにも負けてしまうのではないか……ってね。
    実際のところ、リオカップ優勝は序の口の筈だった。今後のあんた達が破らなくてはならない相手と比べては、
    充分低いハードルである事は間違いないんだ」
省81

[771]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:26:51 ID:???
――魅魔の説明を補足すると、具体的な目的を掲げる勢力は『プロジェクト・カウンターハクレイ』だけではない。
八雲紫を首謀とする全幻想郷代表チームは、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に真正面から勝利する事で、
逆に人間に対する、妖怪や博麗の巫女の優越性を証明したいと思っている。
また、豊聡耳神子は、『ハイパーカンピオーネ』計画を立ち上げ、自らによる幻想郷の統治体制を築く事を目的に、 省42

[772]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:28:06 ID:???
鈴仙「……!」

星「ど……どういう事ですか? だって、魅魔さんは仰いましたよね? プロジェクト・カウンターハクレイの目的は、
  被支配者側である人間、あるいは無名妖怪の連合軍が、支配者側である強豪妖怪及び博麗の巫女の連合軍に勝利すること。
  それをきっかけに、幻想郷に蔓延る価値観を一新させること、ですって。
  それで、だから私達のような、主流から外れる人妖達を募って、新チームを立ち上げたんですよね? 省67

[773]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:32:35 ID:???
魅魔「……あははっ」

星「なっ……! 何がおかしいのですか!? きちんと説明してください!!」

星が声を荒げれば荒げる程、魅魔は余裕綽綽に笑って受け流す。
果てや一触即発の雰囲気にもなりかねないところで、魅魔は漸く口を開いた。

魅魔「……いや、悪いね。別に意地悪しようと思った訳じゃあないんだ。
    ただ、”そこ”なんだよ。寅丸星よ。そこが、あたしが今日ここに来た一番の理由にして、 省48

[774]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:33:38 ID:???




  魅魔「鈴仙・優曇華院・イナバとその仲間達よ。我々『全魔界ユース』は、
      1か月後に我らの主催で行われる、【魔界カップ】の出場チームとして――お前達を招待する!」

[775]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:41:39 ID:???
三行まとめ
魅魔「あれ?リトルウイングズ(鈴仙)弱くね? サンパウロに負けるとかないわー解散ね」
星「いやいや解散とかおかしいでしょ。『プロジェクト・カウンターハクレイ』とかどーすんの? 私らの代わりいるの?」
魅魔「代わりに別のチーム出すし無問題。あ、最後のチャンスとして、あんたらは魔界カップに招待してやるわ」


というわけで、リオカップ編の次はジャp……魔界カップ編だ!
……と、なったところで一旦ここまでです。 省3

[776]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/08(月) 02:20:54 ID:???
鈴仙「ぜ、全魔界ユース……?」

星「ま、魔界カップ……?」

唐突に表れた単語に、鈴仙と星は揃って目を丸くする中、魅魔は補足する。

魅魔「ああ。そしてそれが、先の寅丸の質問に対する答えだ。
    『お前達リトルウイングズの代わりのチームなど、存在するのか?』――する。
    それが、このチーム。『全魔界ユース』である!」

星「え、ええ……? 魔界でしたら、私もかつて来た事があるので知っていますが。 省45

[777]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/08(月) 02:22:08 ID:???

鈴仙「(もしも昔聞いた噂が本当だとしたら、魅魔さんの実力は、先の全幻想郷選抜大会で戦った魔理沙以上。
     もしかしたら、リオカップで戦った、ストラットや妖夢と比べても同格以上の選手って事になるけど……!?)」

魅魔「言っとくけど。助っ人はあたし一人じゃあないよ。あんたらは知ってるようだから言うけれど、
    例えば、外の世界の岡崎夢美――彼女も、この計画に一枚噛んでるんだ。ヤツは間違いなく、出る」
省54


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