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【SSです】幻想でない軽業師
[233]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:43:28 ID:???
無論、守矢フルーツズの選手たちに比較をし、より優れている選手は大勢いる。
今、苦々しげな表情で歯噛みをするレミリア=スカーレットもその内の1人だ。
トップレベルのシュート力と突破力、MFやDFとしても通用をする程の守備力。
間違いなく幻想郷でも有数の実力者。
更に彼女の元には時間制限付きとはいえ優れたテクニックを持つパチュリー=ノーレッジ。
幻想郷No.1ボランチとして名を馳せる十六夜咲夜。
省87
[234]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:44:54 ID:???
レミリアたちの予想では、守矢フルーツズが留学に向かわせる選手は妖怪の山に所属をする選手。
恐らくはあの鴉天狗あたりが妥当だろう、と考える。
美鈴「なんだかややこしいというか回りくどいというか……難儀ですねぇ」
パチュリー「(まぁ……選手を強くするという手段は留学以外にも数多にある。
……先に述べたのもまたブラフ。 恐らく1番の目的は……『隔離』をする事でしょうからね)」
いずれにせよ面倒な話だと美鈴は目を回しそうになりながら呟くが、
省62
[235]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:46:26 ID:???
パチュリー「(私が背中を押した結果とはいえ、いつものレミィならば『今この時も勝ち、3年後も勝つ』と反論する所。
にも拘らず留学の件を認めさせた辺り……やはり反町にしろ早苗にしろ、
レミィにとっては脅威であるという事ね……当然と言えば当然なのだけど)」
美鈴「えっと……それじゃあ誰が行くことになるんでしょうか?」
フラン「あっ、はいはーい! 私行きたい!」
そして話は誰を留学へと送るかという話題に差し掛かるのだが、
省60
[236]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:47:26 ID:???
頬を膨らませるフランドールに対してレミリアは矢継ぎ早に言葉を口にしていく。
それはフランを心から心配しての事であり、ともすれば過保護とも言える程のものではあったのだが、レミリアにとっては真剣そのもの。
495歳児と500歳児、500年程生きてきて5歳しか違わない姉妹といえど、レミリアにとってフランはまだまだ小さい妹なのである。
美鈴「(フランドール様が悪さされかねないって……いや、どうあがいてもそれは無理なんじゃないかなぁ……)」
省81
[237]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:48:59 ID:???
美鈴「え? 小悪魔さんも残るんですか?」
そして、パチュリーが残るのならば当然その使い魔である小悪魔も残る。
フランは駄目、パチュリーと小悪魔も駄目となれば――いくら大所帯と言える紅魔館でも、そう多くの選択肢は残されていない。
つまり、いてもいなくてもそこまで差支えが無い適当な人材――。
美鈴「あ、あれ? もしかして――」
自分が選ばれるのだろうか?と、美鈴は期待と不安を綯交ぜにした表情でレミリアを見つめ……。
省51
[238]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:50:39 ID:???
レミリア「さっきも言ったように、こいつは八雲紫があの山の神社に対抗する為の策だ。
あの反町って男が入って誰がキャプテンになるのかは知らんが、
巫女モドキか反町か、どっちかが頭になるのは違いない。 実際、中心選手もその2人だからね」
早苗が変わらず守矢フルーツズを率いるのか、それとも反町がキャプテンを引き継ぐのか。
それは彼女たちにもわからないが、どちらかがなるというのは明白である。
留学は、そんな彼女たちに対抗をする為の策。
省51
[239]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:51:47 ID:???
レミリア「咲夜、いいね?」
咲夜「ええ、かしこまりましたわ」
無論、この紅魔館のメイド長であり実務関連のほぼ全てを執り行っている咲夜が留学に向かうというのは大きな不安が残る。
だが、それでもレミリアは咲夜を選んだのだ。
理由についても、己のプライド――紅魔館の誇りをかけて、同じ人間である咲夜に反町達以上の力を身に着けさせる為というもの。
レミリアの真意がわかった以上、咲夜が断る筈もなく、力強く頷いた。
フラン「いいなぁ、咲夜。 私も行きたかったなぁ……」
省50
[240]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:53:00 ID:???
そんな彼は――しかし、Jrユース大会後、紅魔館に残る事を選択しなかった。
没落したとはいえ、それでも彼はいい所のお坊ちゃんである事に違いない。
外の世界を捨てるかどうかという苦渋の選択を前に、彼はそれを選ぶ事が出来なかった。
幻想郷という土地で暮らすには、彼はあまりにも生まれが良すぎたのである。
パチュリー「(日本に戻るのはもう満足できない……とは言っていたけれど)」
幻想郷で過ごし、Jrユース大会では全日本で全試合フルタイム出場。
省42
[241]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:54:46 ID:???
咲夜「ですがお嬢様、私が留学中は屋敷の事は如何いたしましょう? ……妖精メイドはいずれも殆ど役に立ちませんが」
レミリア「あー……そこはあれ、美鈴、小悪魔、頑張りなさい」
美鈴「や、やっぱり私達が咲夜さんの穴埋めするんですか……」
小悪魔「こぁー……(パチュリー様の手伝いをしながら咲夜さんの仕事をこなすって、ベリーハードってレベルじゃないですよー……)」
一方、留学をするに当たり問題となる咲夜の不在中の館の管理であるが――。
省46
[242]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:56:16 ID:???
咲夜「ああ、あと、寝る前に水分の取りすぎはお気を付けください。
私がいませんので、これからは粗相をされても誰にも気づかれずに処理する事が出来ません」
時が止まる――。
美鈴「――へ?」
――そして動き出す。
小悪魔「そ、粗相……って……」
思わず一同は、レミリアへと視線を向ける。
フラン「お姉さま……もしかして、まだ……」
5歳年下のフランドールは、信じられない表情で姉を見つめていた。
パチュリー「………………」
省6
[243]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/15(木) 00:57:45 ID:???
……… ……… ………
レミリア「しゃくやーっ!!?」
咲夜「えっ!? ど、どうされましたかお嬢様!?」
思わず顔を真っ赤にして激昂するレミリアに、しかし咲夜は狼狽えるばかりである。
彼女としては心から心配をしての発言である為、それは必然。
狼狽する咲夜を見て、やはり何を言っても無駄であると思ったのか。
それともこれ以上周囲が自分を注視する事に耐えられなかったのか、
イスから飛び跳ねるようにして席を立ち、自室へと走り去っていったのだった。
省13
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0ch BBS 2007-01-24