キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【本当の】ファイアーモリブレム38【偽物】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/05/03(木) 10:05:02 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

アリティアカップ最終日。森崎たちアリティア選抜は反町率いる東邦タイガースを打ち破り悲願の全勝優勝を成し遂げる。
だが、大会中様々な妨害工作を仕掛けてきた超モリサキことラムカーネたちの策略により
森崎は残念なことに大会ベストイレブンに選ばれることはなかった。
それでも森崎は大切な仲間たちと勝ち取った優勝という栄冠以上のものはないのだと満足する。
その後、交流会のフードバトル大会が行われたり、上の世代の中心選手小豆沢に激励を送られたりと
アリティア王国で過ごす最後の夜は静かに終わろうとしていた……が!

ついにラムカーネが己の力と身体を取り戻すために森崎に襲いかかる。
手下である暗殺組織の一員を使い、森崎を攫ったラムカーネはサッカーの勝負を持ちかけてくる。
たった一人での孤独な戦いを強いられる森崎。闇の中に助けを呼ぶ声を聞きつけたのは
彼がこのアカネイア大陸で培い、育て上げてきた堅い信頼で結ばれた絆の力の象徴だった。
アカネイア騎士団、ブレーメントリオや早田たちと力を合わせ、森崎はラムカーネと宿命の対決を繰り広げる。


☆前スレ
【結成!】ファイアーモリブレム37【モテナイツ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1330697804/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。

801 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/09(月) 10:29:17 ID:???
アイネ「何故ですか?あなた方を騙すためだけのカタリナという少女のために、どうしてそこまで必死になれるんですか?
    村人を山賊から守ろうとしたのも、小隊全員で合格しようと力を合わせたのも
    全部、全部信用を得て仕事をこなしやすくするための嘘だったのに。どうして……」

シーダ「それはあなたがカタリナだからよ。私達の大切な仲間。それだけじゃ理由にならない?」

アイネ「……それでも私にはアイネという名前と与えられた使命があります。
    このアリティアで過ごした時間の何倍も何倍も……共にしてきた大切な人たちがいます」

オグマ「それが一国の王子の暗殺という任務を言いつけるような奴でもか?」

アイネ「はい。この思いに迷いなんてありません。あるはずがないんです。
    私は人形。ただ忠実に任務をこなす、それだけの存在……」

シーダ「そんなのおかしいよ!あなた自身が考えて行動しないでどうするの!
    命令?任務?そんな言葉があなたを縛っているというのなら、私はそれを断ち切ってみせる!
    エルカイト、私にあの子を…カタリナを柵から解き放つ力を貸してちょうだい」

激しい嘶きを放つペガサスとともに、シーダは魔道士の少女…アイネへと向かっていく。

アイネ「シーダ様。ありがとうございます。でも、私は知らないんです。できないんです。
    家畜同然の生き方しかできなかった私にはあなた達のような生き方は許されない……」

夢見たり憧れたりすることはあっても、それは全て妄想の中の出来事でしか無い。
辛く悲しい現実に引き戻される悲しみを負うくらいなら初めからそんな世界など無かった事にしたほうが楽だから。

シーダ「許す許さないの問題じゃない!あなた自身のことをあなた以外の人がどうして決められるの!
    カタリナ……いいえ、アイネ。あなた自身の気持ちを私にぶつけてきて。
    やり方がわからないならこれから一緒に学んでいこう。やり直すことを怖がらないで!」

802 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/09(月) 10:31:22 ID:???
アイネ「私は……私の任務は……マルス王子の……」

シーダ「任務や命令じゃない、あなたの本当のやりたいことを私に教えて。
    それが出来るのはこの世のだれでもない、あなただけなのだから…!」



★シーダ 18/22 鉄の槍(攻速…14 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→! card+19+指揮(2)+支援(5)=
追撃判定→! card+19+指揮(2)+支援(5)=
攻撃判定→! card+17+指揮(2)+支援(5)=
回避判定→! card+18+指揮(2)+支援(5)=
守備判定→! card+8+指揮(2)+支援(5)=★

★カタリナ 24/24 エルファイヤー(攻速…8 係数…)
命中判定→! card+16+指揮(3)=
攻撃判定→! card+17+指揮(3)=
回避判定→! card+18+指揮(3)=
守備判定→! card+8+指揮(3)=★

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に書き込んで下さい。

【補足・補正】
シーダの攻撃判定がダイヤで『貫通』で相手の守備数値を0にする
シーダの守備判定がダイヤで『カウンター』で受けたダメージの半分(切り捨て)を相手に与える
カタリナの攻撃判定がダイヤで『瘴気』で相手の守備合計を半分にする
カタリナの守備判定がダイヤ・ハートで『障壁』で+3 さらにカードの数値の半分(切り捨て)のダメージを与える
カタリナの回避判定がダイヤ・ハートで『観察』で相手の攻撃・命中スキルを無効化
戦闘計算式は>>8を参照してください

803 :森崎名無しさん:2012/07/09(月) 10:33:02 ID:???
★シーダ 18/22 鉄の槍(攻速…14 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ クラブ4 +19+指揮(2)+支援(5)=
追撃判定→ クラブJ +19+指揮(2)+支援(5)=
攻撃判定→ ハートJ +17+指揮(2)+支援(5)=
回避判定→ クラブQ +18+指揮(2)+支援(5)=
守備判定→ ハート3 +8+指揮(2)+支援(5)=★

804 :森崎名無しさん:2012/07/09(月) 10:33:31 ID:???
★カタリナ 24/24 エルファイヤー(攻速…8 係数…)
命中判定→ JOKER +16+指揮(3)=
攻撃判定→ スペードQ +17+指揮(3)=
回避判定→ ダイヤ9 +18+指揮(3)=
守備判定→ クラブK +8+指揮(3)=★

805 :森崎名無しさん:2012/07/09(月) 10:35:07 ID:???
カタリナ本気すぎるwwwww

806 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/09(月) 10:44:39 ID:???
>>805
マルスが同じ部隊じゃなかったりシーダの回避判定があと3低かったら直撃してましたね。
ギリギリまで体力を削れたり相手の本気を引き出したりと、いつかのライアン戦が嘘のような状況ですw
===========
★シーダ 18/22 鉄の槍(攻速…14 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ クラブ4 +19+指揮(2)+支援(5)=30
追撃判定→ クラブJ +19+指揮(2)+支援(5)=37
攻撃判定→ ハートJ +17+指揮(2)+支援(5)=35
回避判定→ クラブQ +18+指揮(2)+支援(5)=37
守備判定→ ハート3 +8+指揮(2)+支援(5)=13★

★カタリナ 24/24 エルファイヤー(攻速…8 係数…)
命中判定→ JOKER +16+指揮(3)=34『必殺』
攻撃判定→ スペードQ +17+指揮(3)=32
回避判定→ ダイヤ9 +18+指揮(3)=30『観察』
守備判定→ クラブK +8+指揮(3)=24★

シーダの攻撃!カタリナに11ダメージ!
カタリナの反撃!必殺の一撃!シーダは素早く身をかわした!
シーダの追撃!カタリナに11ダメージ!
シーダは10の経験値を得た
※カタリナがJOKERを出したので覚醒します
===========
★カタリナ命中覚醒→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→技+1
ハート→技成長+5
スペード→スキル『怒り』HP半分以下で必殺係数にクラブを追加
クラブ→スキル『必中』命中判定がダイヤで必ず命中
JOKER→ダイヤ+ハート+スペード

807 :森崎名無しさん:2012/07/09(月) 10:47:46 ID:???
★カタリナ命中覚醒→ ハート4

808 :森崎名無しさん:2012/07/10(火) 00:27:31 ID:???
久しぶりに言わせて
乙でしたと

809 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:23:15 ID:???
>>808
なんだかちょっと照れくさいですねwありがとうございます。
===========
★カタリナ命中覚醒→ ハート4 ★
>ハート→技成長+5
※カタリナの技成長率が70→75にあがりました!


多くの兵士を薬により昏倒させ、君主の暗殺を企てたにもかかわらず
何故彼らはこうまでして自分のことを心配してくれるのだろうか。

アイネ「(どうして私なんかのために……どうして、どうしてどうしてどうして…!)」

あれはいつの頃だろうか。ノルダの奴隷商人たちに家畜のように虐げられ、
何かあると面白半分にぶたれる日々。痛いのは嫌だから、目を閉じて耳をふさぎ、
心の奥に閉じこもることだけが辛い現実から逃れる唯一の手段だった。

アイネ「(そんな私を……シーダ様やロディたち第七小隊の仲間たちが…なか、ま……)」

そうだ、仲間。彼らは自分のことを仲間と呼び、手を取り合ってくれた。
騙されているのも知らず、純真な心で触れ合い『カタリナ』という軍師見習いと絆を深めてくれた。

シーダ「あなたの暗殺者としての意思が本物だというのなら、その魔法で私を好きにしなさい。
    マルス様の命を護るためなら、この身が灰になろうとも後悔はしないから。
    ……でも、ほんの少しでも迷いがあるのなら私にその魔法は当たりはしないわ。
    カタリナ。もう辛い思いをしなくてもいいの。あなたは自分の意志で幸せになる権利があるの」

シーダは天馬から降り、肩を震わせるアイネへとゆっくりと近づいていく。

アイネ「う……ああぁ……ああーーーーーっ!!」

810 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:24:21 ID:???
ボボボボボッ……ボシュウッ!!

マルス「危ないシーダ!」

細長い閃光の炎が糸のように絡み合い、聖母のようなほほ笑みを浮かべるシーダの首元へと迫る。
だが、その糸は術者の意識が途切れてしまったかのように突然掻き消えてしまった。

アイネ「…………」

肩を抱きながら崩れ落ちるカタリナ。シーダは天馬から降りると震えるカタリナの頭を優しく撫でる。

シーダ「カタリナ……私、もっとあなたのことが知りたい。話してくれる?
    きっともっとあなたのことが好きになれるかもしれないから」

アイネ「…………シーダ様。私、私は…………」

ロディ「よかった。万事解決というわけにはならないだろうがとりあえず騒ぎは収まりそうだ。
    ……しかし、噂には聞いていましたがシーダ様の説得は見事なものですね」

マルス「前大戦でも、シーダの呼びかけで武器を納めてくれた多くの兵士がいた。
    シーダは武器を振るい同盟軍の先頭で道を切り開いてくれたけど、
    奪わなくとも良い命を奪わずに済む道も切り開いてくれたんだよ」

オグマ「ん……おい、何やら足音が近づいてくるぜ。それもかなりの数だ」

ロディ「ジェイガン様が本隊を引き連れて戻ってきてくれたのでしょうか?」

811 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 21:25:56 ID:???
★運命の足音→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→森崎隊が合流した!クリスもカタリナに話しかけ、これにて一件落着…?
スペード・クラブ→仮面をつけた大男の大群が裏口から一挙に押し寄せてきた!
JOKER→ジェイガンが戻ってきた。何やら大勢の仮面の大男たちを引っ捕らえているが…?

812 :森崎名無しさん:2012/07/11(水) 21:26:20 ID:???
★運命の足音→ スペード2

813 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:20:50 ID:???
★運命の足音→ スペード2 ★
>スペード・クラブ→仮面をつけた大男の大群が裏口から一挙に押し寄せてきた!

ド ガ シ ャ ー ン ! !

裏口の壁を破壊しながらなだれ込んできたのは筋肉隆々の仮面の男たちだった。
その集団の先頭に立つ、一際巨大な男が図体に似合わない幼稚な口調で喋り出す。

ローロー「ウキキ、アイネー助けに来たぞー」

アイネ「あっ……」

オグマ「貴様、何者だ。カタリナを助けに来たと言ったな。お前も暗殺組織の手先か」

ローロー「テサキ?違う違う、俺はローロー。いい名前だろぉ?ウッキッキー」

全く臆せずにふざけた態度で言葉を返す姿に、オグマは鋭い視線を向け緊張を崩さない。

オグマ「(数が思った以上に多いな。さすがにこの状況じゃ姫や王子たちを庇いながら戦うのは無理か…?)」

ローロー「ささ、逃げ道は確保しといたからさー。今回は失敗したけど、また今度殺そう。今はとにかく逃げろ逃げろー」

アイネ「で……でも、私…私は……」

ローロー「またクライネに怒られるぞー。エレミヤ様にも怒られるぞー。ウキッ」

アイネ「!」

ローローと名乗った男の言葉を聞いた瞬間、アイネの表情が変わるのをマルスは見逃さなかった。

マルス「(クライネ……エレミヤ。それがカタリナに暗殺を命じた人間なのか?)」

814 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:21:50 ID:???
アイネ「(そうだ……私はなんて身勝手なことをしようとしてたんだろう。
    ごめんクライネ。ごめんローロー。あなた達を置いて私だけ幸せになろうとしてただなんて……
    エレミヤ様。こんな出来損ないな私ですみません。少し夢の世界に浸りすぎておかしくなっていただけです)」

初めて残飯以外の食べ物を与えてくれた人。それこそ先ほどのシーダ以上に聖母のような温かみのある微笑みで
自分だけでなく、似たような境遇の大勢の子供達に別け隔てなく慈悲を授けてくれた大事な大事な……

アイネ「すみませんシーダ様。あなたがマルス様を一番に考えているように、私にも一番に考えなくてはいけない人が……いたんです。
    その人を守るためならばこの身が灰になろうとも構わない。……そんな人が」

シーダ「カタリナ…!ま、待って!待ちなさい!」

シーダの手をするりと交わし、ローローの側へと駆け寄るアイネ。

アイネ「ごめんなさいみなさん。やっぱり私は『カタリナ』ではなく『アイネ』なんです。
    皆さんと過ごした楽しかった日々は絶対に忘れません。…それでも私は私でありたい。
    私に生きる意味を教えて下さったあの人のために生きていたいから。
    それがたとえ、大事な人達を傷付けるような命令を下すような人でも」

マルス「……それが君の答えなのか、カタリナ」

アイネ「すみませんマルス様。この証はお返しします。私はどう足掻いてもあなたの近衛騎士になることはできませんので」

明日の叙勲式で正式に受け取るはずだった正騎士の勲章を、アイネはマルス達の方へと放り投げる。

アイネ「(そう。これでいいんだ。私はあの人の教えを守ると心に誓ったんだから。
    たとえ血のつながりがなくたって、私たちは家族。
    家族の幸せを願わずに、自分の幸せだけを追い求めるなんて私には……できない)」

ローロー「ウキ?なんだかアイネ様子がおかしいぞ。あいつらに何か言われたのか?」

815 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:23:30 ID:???
アイネ「いいえ、なんでもありません。とにかく今は退きましょう。
    もっと戦力を集めなければ彼らを倒すのは困難です。今回はそれが分かっただけでも良しとしましょう」

ローロー「アイアイサー。マルスー、今度は俺とも遊ぼうなー。ウッキッキー!」

ロディ「ま、待て!カタリナ!待つんだ!私たちは一緒に近衛騎士になると誓い合ったんじゃなかったのか!
    あの夢の語らいも!全てが嘘だったというのか!カタリナーーーっ!!」

オグマ「ちいっ、駄目だ!この仮面の連中を片付けんうちにはとても近づけんよ!」

シーダ「……どうして」

悔しさに唇を震わせながら、床に拳を叩きつけることしかできない。
シーダにとってマルスが一番大事という言葉に対してまたしても何も言い返すことができなかったからだ。

シーダ「どうして言ってあげられなかったの?大事なものに順序なんてつけられないって……
    誰が大事じゃない。何が大事なのかってどうして言えなかったんだろう……」

この心の弱さを克服しない限り、自分に彼女を説得する権利なんて無いとシーダは悟った。
そして彼女の心の扉を開けるのは、きっと。同じ従騎士としてもっとも苦労を長く共にしたクリスにしかできないと思うのだった。

816 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:25:27 ID:???
その後、森崎隊とジェイガン率いる本隊が合流したことでなんとか賊たちを一掃することに成功する。
だが、肝心のカタリナには逃げられてしまった。彼女を取り戻すことができなかったとクリスは酷く落ち込んでいた。

マルス「クリス、これを預かっておいてくれないか」

クリス「……これは?」

マルス「明日の叙勲式で使うカタリナ用の勲章だ。……僕はまだ諦めたくない。
    君たち第七小隊を近衛騎士にしたいと願ったのは何より僕自身なんだ。
    だから、いつの日か彼女がここに戻ってきた時に君の手から渡して欲しい」

クリス「私が……」

マルス「彼女の任務は僕の暗殺。きっとまた近いうちに現れるはずだ。
    君には僕を護衛して欲しい。そしてもし出来るなら…彼女を救ってあげて欲しい。
    それはきっと、君にしかできないことだ。アリティア王宮近衛騎士特別部隊の隊長として。
    いや、彼女の親友として。クリス、君の手で……」

クリス「……はい。いつの日か……必ず」

817 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 22:26:29 ID:???
アリティア城での賊侵入の騒ぎは夜明け前にはすっかりと収まっていた。
幸いなことに地球側からの招待者たちには気取られること無く、
事件はアリティアの既視たちの胸の中だけに秘められることになる。


翌日。クリスたち従騎士にとって、待望の夢だった正騎士昇格の儀式の日。
そして森崎にとって、アカネイア大陸に別れを告げ己の夢の挑戦のために新たな異国へと旅立つ日でもあった。


★それぞれの出発→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→受勲式が終わるまで時間が出来た。最後のあいさつをして回ろう
スペード→すぐに戻らないといけなかったが、受勲式を後回しにしてまでみんなが見送りに来てくれた
クラブ→もうフライトの時間が迫っていてすぐに戻らないといけない?そ、そんなァ…
JOKER→受勲式の会場にて。森崎はマルス達から聞いた仮面の男のことを思い出していた。

818 :森崎名無しさん:2012/07/11(水) 22:27:02 ID:???
★それぞれの出発→ スペード5

819 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:24:19 ID:???
★それぞれの出発→ スペード5 ★
>スペード→すぐに戻らないといけなかったが、受勲式を後回しにしてまでみんなが見送りに来てくれた


片桐「では、我々はそろそろ失礼致します」

ニーナ「サッカーという文化に、共に実りあらんことを遠い異国の地から祈っています」

アリティアカップを終え、肉体的にも精神的にも『プロ』としての力を身に付け始めている日本リーグの選手たち。
そしてドイツ・ブンデスリーガへと挑戦する森崎有三。
彼とチームを共にする若き司令塔シェスター、核弾頭マーガス、黒豹ビクトリーノ。
そして引き続き日本サッカー協会とアカネイアサッカー協会のパイプとなるべくモロドフが日本へと戻る時間がすぐそこまで迫っていた。

森崎「今頃あいつらはマルスから勲章をもらっている頃かな?」

シェスター「俺たちドイツの人間からしてみれば、異例の事態だけどな。
      腕っ節さえ良ければ出生を問わずに騎士の位を授けるだなんてイカれてるとしか思えない」

マーガス「だな。まぁここらの話はそれぞれのお国柄の事情もあるはずだろう。
     2年前の戦争で多くの兵士が傷つき倒れたのが原因って話だったし」

ビクトリーノ「……紛争ってのはどこの国にもあるからな。この間のワールドユース大会も
       噂じゃ紛争のせいで中止になるまで追い込まれたって聞いてるぜ」

森崎「えっ、それってマジかよ」

片桐「マジもマジさ。一時は開催地を日本に移すことも検討されたが、
   ブラジルの協会の方が尽力されてな。特にロベルト本郷氏の力がなければ大会自体がなくなっていた可能性もあった」

森崎「へ、へ〜。あのおっさんにそんな権力があったとはね」

820 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:25:57 ID:???
片桐「おいおい、仮にも元ブラジルの10番を背負った男になんて口の聞き方だ。
   確かに少々奇異な噂も聞いているが、彼のような選手としても監督としても大成した人物は稀だぞ」

森崎「(まぁそんなロベルトが指揮したブラジルユースを倒したのが俺たち全日本ユースなんだけどな。ウッシッシ)」

ニーナ「それではモロドフ殿、よろしくお願い致します。なれない異大陸の生活を押し付けてしまうことになってすみませんが…」

モロドフ「いえいえ、住めば都という言葉もあります。今ではすっかり日本食が口にあうようになってしまいまして。
     森崎殿、私も暫くの間はお主と共にドイツに滞在する予定となっております。
     以前のように手紙の受け渡しなどもお任せください」

森崎「そうか、モロドフさんは一緒に来てくれるんだ。なんだかちょっとホッとしてるよ」

アカネイア大陸のあらゆるものと別れる覚悟もあっただけに、内心安心する森崎。
だが、肝心の別れの瞬間に見送りが一部の人間だけというのも少しさみしいところである。

森崎「……いろんなことがあったなァ。辛いことも悲しいこともあったけど、それでも俺はこの大陸のことが好きだったんだと思う」

目を閉じればすぐにでも思い出せる数々の風景。もしかすれば幸運だったかもしれない。
なぜなら、いざ彼らに見送られては別れが名残惜しくなり夢へと足を踏み出す勇気が鈍ってしまうかもしれなかったから。

森崎「……よし、そろそろ行こうか。俺の次の戦場はドイツ・ブンデスリーガなんだから!」

最後にアリティアの雄大なアンリの丘を瞳に焼き付けてから地球へと続く異界の扉に足を踏み入れようとする森崎。だが、その時――


バ コ ォ ン ! !

821 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:28:14 ID:???
ボールが蹴りこまれる音が耳に入ってくる。反射的に振り向きそれをキャッチする。
ふと顔を上げたその視界に飛び込んできたのは、本来ならこの場にいないはずの見知った顔、顔、顔だった。

森崎「み……みんな!!」


アベル「森崎、しっかりな!」

カイン「がんばってこいよ、森崎!!」

トーマス「ドイツのやつらに負けるなよ!!」

マリク「君なら大丈夫だ、森崎!!」

オグマ「森崎!俺たちアカネイア大陸の代表としてがんばってこいよ!!」

ライアン「世界一のサッカー選手になってください!!」

クリス「私も…いいえ、私達みんな、みんなが応援しています!!」

マルス「だから君は夢を…自分の夢を叶えてくるんだ!僕も夢を叶えてみせる!
    それが僕達の新しい『誓い』だ!忘れるな森崎!また、いつか必ず――」

森崎「……ああ。またいつか一緒に――」


『『いつかまた一緒に、サッカーしような!!』』


別れを告げるにはあまりにも短すぎる時間だった。互いの思いを伝えるにはとても足りない。
それでも。彼らの想い、願いはこの手にしっかりと伝わったから。だからきっとこれからも負ける気はしない。

822 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:31:37 ID:???
森崎「いつまでも忘れることはないさ。お前たちと共に戦った日々は。絶対に」







『前日編』第2回アリティアカップ大会編 おわり






拝啓 親愛なるアリティア王国王子マルス殿

考える暇もないほどの忙しさに身を委ねなければならない時、時の流れはあっという間だ。
俺を待ちうけていたのはプロの厳しい世界だけではなかった。
日本ともアカネイアともまた違うドイツでの生活は、少しずつ、だが確実に俺の数少ない体力を奪う要因になっていた。
それでも俺は仲間たちとの誓いを胸に、必死に戦いを続けている。今回はその戦いを少しだけお前に教えたいと思う。


★ブレーメンでの待遇→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→なんと初日から正GKを任されることになったんだ。すごいだろ!
スペード・クラブ→カタネッチ、アルバートなどの先輩たちとレギュラーの座を争ってるぜ。※数字が高いほど森崎が優遇
クラブA→調整も兼ねて2軍からのスタートだと。フロントはまるで見る目がなっちゃいないぜ…
JOKER→ここ数試合俺の大活躍のお陰で無失点記録が続いちゃってリーグ制覇も夢じゃないぜ!

823 :森崎名無しさん:2012/07/11(水) 23:31:56 ID:???
★ブレーメンでの待遇→ スペードJ

824 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:48:18 ID:???
★ブレーメンでの待遇→ スペードJ ★
>スペード・クラブ→カタネッチ、アルバートなどの先輩たちとレギュラーの座を争ってるぜ。※数字が高いほど森崎が優遇


監督「…今日のスタメンは森崎で行くぞ」

森崎「う、うっす!(よっしゃ、これで4試合連続スタメン。こりゃあレギュラー安泰も近いかな)」

監督「お前の課題は分かっているな。貴重な交代枠をGKのために使うほどうちのチームは層に余裕はない。
   フルタイムゴールマウスを守れるペース配分を実践で学んでこい」

カタネッチ「(どうせまたミドルシュートボカボカ撃たれてハーフタイムまでが限界でしょー)」

アルバート「(若い選手特有の豊富なスタミナが欠けているというのも珍しいが…
      彼のセービングスキルは間違いなく本物だ。無論、体力の続く限りではあるが)」


二人の先輩選手を押しのけ、一軍のゴールを任されることも多くなってきたんだぜ。
まぁこれも俺の努力の賜物ってやつかな、ナハハ。
ところでうちのブレーメンってチームは正直なところそんなに強くない。
弱いってわけじゃないんだが、どうにも他のチームほどに優れた所が少ないのが現状でさ。

……悔しいが、さすがは『プロ』の選手たちだ。既に俺の弱点は研究しつくされてしまっていて、
ミドルシュート攻勢で攻め立てられると正直厳しい。
DFの柱を任せられる選手がいないってのは厳しいものだって実感してるぜ。
そうそう、DFといえばクリスたちはどうしてるんだ?近衛騎士としてしっかりと働いてるのかね?
一応俺も教官として指導した身だからな。……ま、あんまり褒められた指導はできなかったけどな。

そうそう、話は戻るけどうちのチーム事情のことな。上位にふんぞり返っていやがる
『ハンブルガー』や『バイエルン』を打ち負かすために、ついにうちのフロントも動き出してな。
チームを補強するべく、この間俺たち選手一人ひとりに提案を聞きに来たんだよ。確かその時は――

825 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/11(水) 23:51:21 ID:???
☆なんて答えたかな?

A 守りは俺がいるからきっと大丈夫。もっともっと高い得点力が必要だ
B 中盤をシェスター一人に負担をかけすぎです。コントロールタワーが欲しいかも
C マーガス、ビクトリーノと尖った能力の選手ばかりなのが悪いのかも。オールラウンダーな便利屋がいれば…
D やっぱり頼りになるブロッカーが欲しい。ちょっと悔しいがDFの補強を頼むべきだろうか
E ポジションを奪われる覚悟で、勉強のためにも一流のGKを呼ぶべきなのかもしれない…
F この際はっきり言わせてくれ。そっちの大陸から誰か派遣してくれませんか?お願いします。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

826 :森崎名無しさん:2012/07/11(水) 23:52:44 ID:Ofx2O78k
D

827 :森崎名無しさん:2012/07/11(水) 23:53:26 ID:nJu5QgbU


828 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 00:07:06 ID:???
>D やっぱり頼りになるブロッカーが欲しい。ちょっと悔しいがDFの補強を頼むべきだろうか


今の俺の実力じゃ悔しいがプロの世界のシュートを一人で防ぐには限度がある。
世界一のGKを目指すって意気込んだはいいものの、現実ってのは辛いものなんだよな。
……おっと、気にすんな。そう簡単に俺が夢を諦める質じゃないってのはお前が一番わかってるだろ?

で、だ。フロントの方針は運良く俺が提案した方向でまとまってくれたようでな。
他の海外リーグの優秀選手や、下部組織からの有望株を引っこ抜きに行った結果……



★新たな仲間→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ブラジルリーグのバスコ・ダ・ガマからクスタという若い有望株を引っ張ってきたんだ。
ハート→セリエAのユベントスからきたサルバトーレ・ジェンティーレ。気難しいやつだが実力は本物だ。
スペード→元ムエタイ選手!?シンプラサート・ブンナークというとんでもない男が加わったぞ。
クラブ→スウェーデン出身で鋼のような腹筋を持つブローリンという選手が仲間になったな。
JOKER→サンプドリアの下部組織から来た俺と同じ日本人、赤井止也だったかな。こんな奴が黄金世代以外にいたんだな…

829 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 00:08:16 ID:???
★新たな仲間→ クラブ10

830 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 00:16:48 ID:???
ブローリンか、そろそろ森崎板で本家のレヴィンシュートが見たいですね

831 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 00:44:27 ID:???
分岐が黒スートばっかじゃないか(驚愕)

832 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 00:58:12 ID:???
>>830
レヴィンは設定からして『闇の軍団』に最適な人物ですからねw
これも何かの縁。チームメイトのブローリン含め、シナリオに深く関わってくれると思います。
>>831
必ずしも赤スートが良い結果になるとは限らない…かも?いや、この分岐に関してはダイヤが一番だったかなぁ…
===========
★新たな仲間→ クラブ10 ★
>クラブ→スウェーデン出身で鋼のような腹筋を持つブローリンという選手が仲間になったな。
===========
放送「現在リーグ首位を走るケルンを追うために、ハンブルガーSV、今日も大量得点を狙いに行きます!」

ポブルセン「どけどけっ!俺の久々のお楽しみタイムの邪魔をするなっ!!」

ドカッ!ズギャギャッ!

放送「こ、これは無残〜!ハンブルガーの狂犬ことポブルセンくんのフレームドリブルが
   ブレーメンの守備を焼きつくしながら突き進む〜!!」

ポブルセン「ククク…まさかテメェがこのブンデスリーガに来てくれるだなんて夢にも思わなかったぜ。
      ワールドユース大会のあの一戦だけじゃ俺の怒りは収まらなかったんだ。
      さァ!さァさァさァ!今日も派手に吹き飛んで俺の得点王の礎になりやがれ〜〜〜っ!!」

森崎「ぐぐ……体力万全ならばあんな小僧に調子に乗らせたりはしないのに…」

ポブルセン「しね!森崎!マーダーショットだ〜〜〜〜っ!!」

ドッゴォッ!!      バグシャッ!!

ポブルセン「なっ…なにィ!」

833 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 00:59:25 ID:???
ブローリン「……温いな。ブンデスリーガのレベルとはこんなものなのか?
      (これでは折角の『バイキング計画』も意味が無い。他のリーグの奴らはどうしているだろうか…)」

森崎「おおーっ!ナイスブロックだぜブローリン!」

ブローリン「シュナイダーのネオ・ファイヤーショットに比べたらマッチの燃えカスのようだったぜ。
      そらっ、相手の守備が堅くてしんどいだろうがなんとか1点取ってきてくれよ!」

ドカァッ!!

『ライジングバズーカ』と呼ばれるほどの強靭なキック力から放たれる鋭いクリアボールが一直線にビクトリーノへと繋がる。

ビクトリーノ「若林相手にPA外からのシュートは無意味だぜ。ラインを上げてとにかく押し込め!いつかは隙を見せてくれるはずだ!」

マーガス「ああ!任せろ!(浮き球勝負でも正直厳しいところがあるんだけどな。早くあの新技を完成させなければ)」

シェスター「(軸となるDFが加わってチーム力が上がったのはいいんだけど…
      なんだかアイツの行動は不気味なんだよな。執拗に俺たちの練習メニューや日課を尋ねてきたり…
      まさか『あの大会』に備えて良からぬことを企んでいるんじゃなかろうな)」



結局その試合は0対0の引き分け。若林の奴め、ユースチームじゃ俺の控えだったくせに…
まぁよく考えてみれば奴はもう5年も前からプロとして戦ってきてるんだよな。
代表選とはまた違った『プロリーグ』の戦い方ってのを熟知してやがるんだろう。

834 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 01:00:59 ID:???
そうそう、近々特別な大会が行われるらしくてな。
なんでもドイツのサッカー協会が躍起になって計画している『もう一つのワールドカップ』だとかなんとか。
その大会に備えてヨーロッパ遠征するって話も出来上がってるんだ。
俺みたいな外国人もドイツ代表として選ばれる可能性があるって聞いたからにはもう驚きだぜ。
そりゃあ俺のような完全無欠の鉄壁キーパーのことだ。もちろん日本代表に招集されるのは見て取れる。
でもなんだかんだで気のいいこいつらと一緒に日本の奴らと戦うのも中々面白そうではあるんだよなァ。
アカネイア大陸でも何か大きな大会が計画されてるんだろ?流石に観戦に行ける余裕は無さそうだが、
またこうして手紙でお互いの近況を報告できることを心待ちにしてるぜ。そんじゃ、頑張りなよ王子様!



森崎「……ふぅ。でーきた。モロドフさん、これまた頼んだよ」

モロドフ「はいはい。ところで手紙にも書かれていた『もう一つのワールドカップ』とは何のことですかな?」

森崎「ああ、それか。なんでも『ユニバーサル・カップ』っていってさ、
   元はドイツの偉い貴族が第2のワールドカップとして始めようとした大会らしいんだけど、
   戦争が始まって、開催どころじゃなくなった夢の大会のことさ」

モロドフ「なるほど。長い戦乱を乗り越え、こうして悲願かなって開催されるのは
     アカネイアワールドカップと似たような所がありますのう」

森崎「まぁ確かにそんな感じかな。でも、アカネイア大陸もついに世界規模の大会が開催されるのかァ。
   ほんの数年前はサッカーのサの字も知らない国が、よくもまぁ驚きだぜ」

モロドフ「これもマルス様やニーナ王女、ミネルバ王女など各国の要人たちの熱意の賜物ですじゃ。
     戦乱の世が終わり、スポーツによって武を競い合う新たな時代の幕開け……
     きっとそのフォン・シュタイン伯爵も喜んでいることでしょう」

森崎「へ?なんでモロドフさんそんな詳しいことまで知ってるんだよ。
   主催者の名前まで知ってるのなんて俺たちを除けば一部の関係者くらいだぜ」

835 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 01:04:47 ID:???
モロドフ「……これでも一応日本サッカー協会に身を置いているのでな。
     それくらいの情報は座っているだけでも入ってくるのじゃよ。ホッホッホ」

森崎「ふーん、そんなもんかね。俺も将来引退することになったらサッカー協会で働くのも楽しそうかも」

モロドフ「これこれ、まだまだ若い現役選手が引退後のことなんて考えてはいけませんぞ。
     あまりにも失礼極まりない。怪我や病気でどうしても辞めざるを得ない選手もいるのじゃから」

森崎「へいへい分かってますって。(俺だって破滅のツボの治療に毎日苦労してるから痛いほどわかってるっての)
   そういえばこの間知り合ったバイエルンのMFの肖俊光(しょう しゅんこう)とかいったっけ。
   なんでも鍼治療に精通してるから怪我したら気軽に尋ねに来てくれとか言ってたなぁ」

シュナイダーのチームメイトであり、ブレーメンがバイエルンに中々勝てない要因でもある中国の一流選手。
昨年のワールドユース大会には出場しておらず、まだまだ世界には凄い選手が隠れていることを森崎は痛感していた。

モロドフ「ほほう、鍼治療とな。それはまた珍しいのう。最近わしも腰痛がひどくてひどくて。今度治療をお願いしてみようかのう」

森崎「モロドフさんもあんまり人のこと言えないですね。ムリはしないでくださいよ、どう見ても若くないんですから」

モロドフ「ほほほ、それじゃあ年寄りはそろそろ退散しますかの。森崎殿、次の試合も頑張ってくだされ」

森崎「ああ。上位の順位に食い込めるかどうかの大事な試合なんだ。絶対に勝ち上がってやるさ」


森崎のブンデスリーガでの戦いは決して楽なものではなかった。
だが、この困難さえも森崎にとっては成長するための貴重な体験なのである。
破滅へと堕ちていくこの体でどこまで戦っていけるのかは本人にもわからない。
それでも。親友である中山への勇気になると信じ、今日も森崎はゴールの前に立つのである。

森崎「今日の相手は……バイエルン。シュナイダー。今日こそ完封してみせるぜ!」

836 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 01:06:52 ID:???
★優勝争いへ食い込め→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→シュナイダーを零封しつつ勝利!チームの調子も上がってきたぞ!
ハート→流石はドイツの皇帝!なんとか勝ったが失点を許してしまう。やはりチーム力にまだ差があるのか…?
スペード→シュナイダーに力負けしてしまう。チームの調子も下降気味だ…
クラブ→おや?シュナイダーが削られて担架で運ばれていってしまったぞ…?
JOKER→監督「よし、ここで今日登録したばかりのあの選手を使うぞ」森崎「お、お前はまさかー!?」

837 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 01:09:38 ID:???
★優勝争いへ食い込め→ ダイヤK

838 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 01:22:31 ID:???
いいところでダイヤKひいたな

839 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 08:45:23 ID:???
>>838
キャプ翼系のキャラの今後の展開を占う大事な分岐点です。
せっかくのブンデスリーガシナリオが有利になる選択を選びたいですね。
===========
★優勝争いへ食い込め→ ダイヤK ★
>ダイヤ→シュナイダーを零封しつつ勝利!チームの調子も上がってきたぞ!


バイエルンはシュナイダーの爆発的な得点力だけでなく、
肖の得意とする『反動蹴速迅砲』と呼ばれるカウンターシュートも侮れない。
何より監督を務めるルディ・シュナイダーの指揮がこのチームの強豪ポジションを揺るぎないものにしている。

森崎「シュナイダーを徹底マーク!他の奴らならある程度フリーに撃たせても構わん!」

ブローリン「(これは願ってもいないチャンス!ドイツの実力を調べ、持ち帰らせてもらおうか)」

シュナイダー「……これしきのマークを苦にしているようでは俺は『皇帝』の名を継ぐことなどできん!」

ダダッ!

シェスター「おっとぉ!君への中継パスはこの俺がぜーんぶ奪っちゃうよ〜」

シュナイダー「! シェスターか。相変わらず敵には回したくない男だ」

肖「ちっ、しかたねぇ。一旦こっちに回せ!シュナイダーとは逆のサイドから展開していくぞ!」

森崎「(どれだけシュナイダーのシュートチャンスを減らせるかどうか。これが俺がたどり着いたバイエルン戦の対策だ)」

本音を述べるならば、できる事ならシュナイダーとの全力勝負を何度も楽しみたいところである。
だが、今の自分の体力では彼のシュートを受けきるのは精々一試合2発が限度だ。
チーム力、監督の采配力全てにおいて上を行かれる格上チームを相手にするにはどこかで自分の意志を抑制する必要があった。

840 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 08:46:32 ID:???
森崎「それでもこんな子供だましでアイツを抑えられるのは30分が限界だ。…あとは、俺が止めなくちゃいけない!」

グアアアアッ!!

シュナイダー「HA!」

森崎「さぁ来いシュナイダー!止めてやるぞ!」

ドガァッ!!ズギュギュギュギュギュギュオオオォォォッ!!!

森崎「こ こ だ あ ぁ ぁ ぁ っ ! !」


バシィーーーーン!!ドッガァッ!!


放送「試合終了〜〜!!2対0でブレーメン、バイエルンに快勝だ〜!
   これでブレーメン、順位を6位から5位へと上げ優勝争いの一角へと名乗り出る形となりました!」

ビクトリーノ「おっしゃあ!マーガス、今日も複数得点か。調子上がってきたんじゃねぇの?」

シェスター「これでケルン、ハンブルガー、バイエルン、シュツットガルトの4強の背中が見えてきたね」

マーガス「へへへ…ようやく完成した新技ヘディングのおかげさ。
     俺はこの『ナパームヘッド』で後期の試合もガンガン点を奪ってきてやるよ」

ブレーメンは全員で足りない所を補い合うことでそのポテンシャルを何倍にも高めていた。
マーガスの得点力の増加だけではない。ビクトリーノも課題出会った前線での指揮を立派に取れるようになり、
シェスターはその守備力に更に磨きがかかり、ボランチとしての技量を堅実なものにしていく。
何より強力なブロッカーであるブローリンの存在が試合終盤の競り合いにも勝てるようにしてくれた。
彼のお陰で森崎も最後までゴールを守るためのペース配分を学ぶことが出来たのである。

841 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/12(木) 08:48:23 ID:???
ブローリン「ナイスだキーパー。シュナイダーを零封出来る実力があるキーパーは俺の知る限りでは北欧には一人しかいなかったぞ」

森崎「へっへっへ、アイツとは中学の頃からの付き合いだからな。流石に対抗策みたいなものを掴めてきたんだよ。
   ……それより、その実力があるキーパーってのはもしかしてマンチェスターの?」

ブローリン「なんだ、知ってたのか。デンマークの奇跡を呼ぶ男シューマッハのことだ。
      今度のヨーロッパ遠征では確かイングランドも回る予定だったから運が良ければ対戦できるかもな」

森崎「(そうか。ヨーロッパ遠征では各国の強豪たちと顔合わせできる機会があるってことか。
   イタリアにいる翼や日向、フランスにいる岬やオランダにいる三杉と対戦できるかもしれないな)」

森崎のブンデスリーガでの戦いは決して楽なものではない。
だが少しずつ、確実に彼の夢である世界一のGKという目標へと近づくことを実感できているのである。
そしてリーグ戦もいよいよ終盤。ブレーメンは度重なる連勝で勢いをつけ、ついには3位にまで順位を上げていく。

森崎「今日の相手は同率3位のシュツットガルトだ。優勝争いに優位に立つためにも負けられない一戦。気合を入れていくぞー!」


★がんばれ!ブレーメン→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→調子の上がったブレーメンは無敵だ!大差で勝利し優勝争いに勢いをつける!
ハート→成長したくましくなったブレーメンが僅差ながらも勝利をおさめる!
スペード→韓国の若虎コンビ、李龍雲(い よんうん)と車仁天(ちゃ いんちょん)そして大ベテランミッターマイヤーの猛攻に屈してしまう 
クラブ→試合中、急に体の調子が悪くなる。…まさか、ついに『破滅のツボ』の影響が…!?
JOKER→ブレーメンが快勝!しかも噂では森崎に『バロンドール』の話が出ているとか出ていないとか…!?
※数字が7〜Aで試合後にイベントが発生します。

842 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 08:54:29 ID:???
★がんばれ!ブレーメン→ ダイヤ3

843 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 09:22:27 ID:???
引きが良い感じですね

844 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 09:48:54 ID:???
しかし7〜Aでイベント発生だからちょっと怖いな

845 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 17:48:38 ID:???
腰か?ツボで忘れてたが森崎は元々そうだったし

846 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 18:24:11 ID:???
そのイベントは本来ワールドユースで起きるものだし、起きるならとっくに起きてるんじゃない?

847 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 18:47:38 ID:???
どうして悪いほうに考えるんだ。
赤スートが必ずしもいいとは限らないように数値が低くても良イベントかもしれないから(震え声)

848 :森崎名無しさん:2012/07/12(木) 19:36:41 ID:???
ドイツの科学力は世界一ぃぃぃとか、肖俊光が塩を送りに来るとか?

849 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:00:13 ID:???
>>843
ここまで来ればリーグ制覇も夢じゃないかも!
>>844
そこまで悪いイベントではないかもしれませんが、
森崎にとっては結構重要な分岐点になるかもしれません。
>>845-846
ここの森崎は背中と後頭部も何度もポストにぶつけてますからねぇ…
>>847
良い方に転がるか悪い方に傾くかはまだわかりませんね。
今回の幕間はあまり時間をかけずにサクサクと進行していきたいですw
>>848
ワールドユース編のキャラもボチボチ出てきます。
もしも活躍させたいキャラタイルならば、積極的に交流していくことをおすすめします。
===========
★がんばれ!ブレーメン→ ダイヤ3 ★
>ダイヤ→調子の上がったブレーメンは無敵だ!大差で勝利し優勝争いに勢いをつける!


七色のシュートを持つドイツの大ベテランミッターマイヤー。
かつてはあの『皇帝』フランツとチームを共にし、欧州の列強に数えられる優れた選手だった。
また、テクニシャンの李とパワーの車という韓国の若きコンビの突破力も相当なものである。
だが、ここまで破竹の勢いで連勝を重ねているブレーメンの勢いは彼らをも飲み込むほどだった。

森崎「(あの韓国の二人はアジア版のピエールとナポレオンってイメージかな。
   しかし、何処の国にもああいった柔と剛の二人組ってのはいるもんなんだなぁ)」

技の黒豹と力の猛牛。アベルとカイン。あの二人は元気にしているだろうか。
無事に強豪シュツットガルトにも大勝し、優勝争いの天王山に向けて大きく前進した試合後のことである。

850 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:01:34 ID:???
ビクトリーノ「お、おい、森崎聞いたか?」

森崎「ん?なんだよそんな慌てた様子で」

ビクトリーノ「ハンブルガーのシュナイダーが試合中に激しいタックルを受けて負傷したそうだ。今シーズンはもう絶望的らしいぜ…」

森崎「なにィ!シュナイダーが……怪我だって!?」

ブローリン「なんてことだ…。彼とはもっと戦いたかったのに…
      (これではわざわざブンデスに移籍してきた意味が無いではないか…!)」

マーガス「……アイツには悪いけれど、これでバイエルンの優勝はほぼ無くなっただろうな。
     残すは首位のケルンと2位のハンブルガーだけ。今の俺達の勢いなら優勝だって夢じゃない」

シェスター「ああ。残酷だがこれも『プロ』の世界なんだ。シュナイダーには可哀想だが
      長年の夢だったブレーメンの優勝が今目の前に、手が届きそうな位置にあるんだから…!」

明後日のケルン戦に備えて、各々がチームの優勝のために行動を開始する。
ビクトリーノはここ数試合無失点記録を持続しているGKヘルナンデスの対抗策を模索し、
ブローリンはエースストライカーのエッフェンベルクの特徴を入念にチェックする。
そしてシェスターは膨大な数の資料をまとめ、ここまで隙のない試合を組み立てきているケルンの弱点を探していた。

森崎「(みんなチームの優勝のために必死なんだな。俺は何が出来る?ブレーメンの、チームのために俺ができる事は……)」

851 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:03:18 ID:???
☆どうしますか?

A 難しい顔で膨大な資料とにらめっこするシェスターに付き合う
B ヘルナンデスのデータを解析するマーガスとビクトリーノに付き合う
C パワープレイの練習を繰り返すブローリンに付き合う
D 『破滅のツボ』対策のために肖の家に行ってみる
E シュナイダーの怪我が心配だ。病院にお見舞いに行こう
F こういう時こそ気分転換。街に繰り出して素敵な出会いに期待しよう

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

852 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:04:11 ID:A7o+39NU
D

853 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:05:32 ID:PrYXlXjY
D

854 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:21:47 ID:???
>D 『破滅のツボ』対策のために肖の家に行ってみる


森崎「俺がチームのためにできる事。それはやっぱりシュナイダーのように
   途中リタイアするようなことがないように体のケアを怠らないことだよな」

他の同年代の選手に比べて虚弱体質になっていることを否めない森崎は、
以前バイエルンと対戦した際に知り合った肖のことを思い出していた。

森崎「たしかアイツは自分自身の怪我さえも鍼治療で治してしまうほどの腕だと聞く。
   同じ『ツボ』に刺激を与えるということから、もしかして俺の破滅のツボも治せるかも…!」

僅かな淡い期待を抱きつつ、森崎は肖の家へと足を運ぶ。
サッカー仲間の間でも彼の治療は有名らしく、今日も彼の家の前には結構な人だかりができていた。

森崎「(医者とサッカー選手を兼業していた選手もいたらしいけれど、これじゃあどっちが本業か分からんぜ)」

ちょっとした豪華なサロンにでも入る気分で行列に並ぼうとする森崎に話しかけてくる人影がいた。


★チクチクパラダイス→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→肖「おーす、来たか」肖が快く迎え入れてくれる。どうやら森崎は『特別』らしい。
ハート→ヘルナンデス「君は…!」ヘルナンデスと出会う。思わず緊張が走る。
スペード→車「…よぉ」肖とはライバルの車がいる。付き添いで李もいるようだ。
クラブ→肖「何のようだテメェ、俺は今忙しいんだよ!」シュナイダーの件もあり激しく苛立っている…
JOKER→BJ「おや、君はたしか何処かで…」黒マントの怪しい出で立ちの男と出会う

855 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:22:34 ID:???
★チクチクパラダイス→ スペード4

856 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:50:05 ID:???
★チクチクパラダイス→ スペード4 ★
>スペード→車「…よぉ」肖とはライバルの車がいる。付き添いで李もいるようだ。

車「…よぉ」

森崎「あ、お前たちはシュツットガルトの…」

李「こんにちは。こんなところで会うなんて偶然だね」

先ほどの試合中に足を踏まれ負傷した車も肖のところに治療を受けに来たらしい。
ジュニア時代からアジア圏で何度も対戦してきた彼とは腐れ縁であり、良きライバルだという。

車「今日はコテンパンにやられたが次は見ていろ。この怪我を直し万全の状態でリベンジしてやる」

李「まだ僕達も優勝争いから脱落したわけじゃないからね。またすぐに追いついてみせるさ」

森崎「今の俺達の勢いを止められるチームはいやしないぜ。何度来ようとたたき落としてやる」

車「…ところで、お前もここに来ているってことはどこか怪我でもしてるのか?」

李「見たところいたって健康そうに見えるけど」

森崎「ん……まぁ、お前たちも知っているだろうから今更だけど。
   今日のシュナイダーの負傷離脱の話を聞いてたらいてもたってもいられなくなってさ」

体のケアを徹底的に行うことがきっとチームのためになるはず。
正GKを任されているこの身をもっと大事にしたいと思いここに来たと森崎は語った。

車「そいつはわざわざご苦労なことだな。だが知ってるか?アイツは昔から気分屋でな、
  少しでも気に入らないことがあると治療をほっぽり出して何処かに消えちまう困ったやつなんだぜ」

857 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 00:51:46 ID:???
李「特に今日はシュナイダーが今季絶望の怪我をしたってんだろ?ちゃんと治療してくれればいいんだけど」

森崎「(げっ…ってことは無駄足になる可能性もなきにしもあらずってことか。大丈夫かな)」

車「じゃあ俺は先に治療を受けに行くぜ。李、肩を貸してくれ」

李「ああ。……ねぇ車。君またちょっと重くなってない?パワーを付けるのもいいけどもうちょっとテクニックを磨くことも…」

車「だー、はいはい。お前の小言はいい加減聞き飽きてるっての」

森崎「(仲がいいんだなあの二人。確かに今日の試合もあの二人のコンビプレーには何度も肝を冷やされたっけ)」

しばらくして。予め受け取っておいた森崎の診察券の番号札が呼ばれる。

森崎「お、ついに俺の順番か。さて、車が言うには気まぐれな所があるらしいが、ちゃんと治療してもらえるのかな?」


★鍼屋『龍凰』→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→肖「おーす、来たか」快く出迎えてくれる。見慣れない金髪の男も一緒にいるぞ
ハート→見慣れない金髪の男がいる。バイエルンのジャージを着てるが、肖のチームメイトだろうか?
スペード→肖「悪い、ちょっと急な用事ができちまった」シュナイダーの入院している病院に行くらしいが…?
クラブ→肖「本日の診察は終了いたしました」 なん…だと…?
JOKER→シュナイダー「森崎じゃないか」森崎「あれ?お前入院してたんじゃ…!?」肖「それなら俺が治した」森崎「えっ」

858 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:53:24 ID:???
★鍼屋『龍凰』→ ダイヤK

859 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:53:29 ID:???
★鍼屋『龍凰』→ スペード8

860 :837=858:2012/07/13(金) 00:55:57 ID:???
前回に引き続きまたダイヤK引いてしまったぜ

861 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:57:03 ID:???
女神じゃー女神の加護じゃー

862 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 00:59:36 ID:???
女神の加護といえばいつぞやの傭兵か

863 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 01:16:14 ID:???
乙でしたー
幕間とはいえ群雄割拠のブンデスリーガマイスターシャーレの行方も楽しみにしてます。
シュナイダーも皇帝として森崎のライバルでいてほしいのでつ鶴

864 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 01:27:48 ID:???
スウェーデン…?ミューラー炎上、立ちつくすシュナイダー、皇帝無残…
うっ、頭が…

865 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 01:33:17 ID:???
バイキング作戦とかVドイツの丸パクリですしおすし〜

866 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 02:00:31 ID:???
YTSになるフラグですねわかりたくありません

867 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 09:49:10 ID:???
森崎にしては引きが良すぎるw

868 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:28:22 ID:???
>>860
なんという強運の持ち主!この調子で次もお願いしますw
>>861-862
第3小隊の従騎士たちも、後に優秀な正騎士として取り立てられたそうです。
>>863
本当なら正GK争いだとかドイツでの生活の情景とかもっと詳しくやりたいところなんですけどねw
プロクラブの戦いをテーマにしているスレ主さんにお任せしたいと思います。
>>864
あの試合においては色々と語られていますが、スウェーデンの選手たちの意気込みが勝ったのだと私は思います。
>>865
違うところといえばドイツはユースチームへの研修、バイキング作戦はトップチームへの移籍というところですね。
>>866
どうして翼の活躍ばかり描写していくのか。憶測は様々ですが、私なりに一つの答えを出しました。
第2部ではその辺りも少しずつ紐解いていきたいと思っています。
>>867
最近改善の兆しが出てきていますね。スレの最初期のようにJOKER連打も夢じゃない!?
===========
★鍼屋『龍凰』→ ダイヤK ★
>ダイヤ→肖「おーす、来たか」快く出迎えてくれる。見慣れない金髪の男も一緒にいるぞ
===========
肖「お、来たか森崎」

森崎「(あれ?予想してたよりもずっと機嫌がよさそうだ。この様子ならちゃんと治療をしてくれそうだな)」

肖「そこの椅子に腰掛けて待っててくれ。こいつの膝を診終わったら次がお前の番だからな」

木造の作りがしっかりした長椅子に一瞬視線を向け、肖は先客の膝に手際よく針を刺していく。

森崎「うわっ…テレビとか雑誌で見たことはあるが、こうして間近で見ると結構来るものがあるな…」

肖「はっはっは、どれだけスゴイ凶弾シュートにも怯まないお前も流石にビビるか、この情景は」

869 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:29:50 ID:???
森崎「び、ビビってねーし!ちょっと珍しいから驚いてるだけだしー!」

肖「まぁ気にすんな。俺はお前のことを気に入ってんだよ。俺たちアジアのサッカーのレベルは
  欧州や南米に比べて明らかな格差があると言われ続けてきた。だが、近年この差は少しずつだが埋まってきている。
  俺や車、そしてお前。他にもサウジのオワイランやタイのブンナークなんかもそうだ。
  いつかアジアのサッカーが一番優れたサッカーだと言われるようになる日を俺は夢見ている。
  だからお前には途中で潰れてほしくないんだよ。アイツのようにな」

森崎「……シュナイダーのことは気の毒だったな」

肖「アイツを潰した選手は明らかに足を狙っていた。もちろんレッドカードで即退場したさ。
  ……だけどな、そいつは今日登録したばかりの名前も聞いたことのない無名の選手だった」

森崎「まさか……シュナイダーを潰すためだけにそいつは!」

肖「とんでもねぇ采配をしやがるよ。今季のケルンはなんだか不気味だ。
  特に昨季と大きく陣営が変わったわけでもねぇってのに……やけに迫力が増しやがった。
  明後日はお前らブレーメンがケルンと戦うんだったよな。一応注意しておけよ」

森崎「あ、ああ。覚えておくぜ。(なんてこった。いくらプロの世界だからってそんなのアリかよ…)」

まるで選手を使い捨ての駒のように扱うその采配に森崎は怒りすら覚えていた。
チームを勝たせるためならば相手の尊厳すらも平気で踏みにじるアンフェアな行為である。

森崎「ところで、今治療してもらっているその選手は?見たところお前のチームメイトっぽいが」

肖「ああ、紹介が遅れたな。こいつはレヴィン。シュナイダーの穴埋めに急遽引っ張ってきた選手さ」

レヴィン「…どうも」

片目が隠れるほどの長い前髪。その瞳を覗きこんだ森崎は何処かで会ったような冷たい感覚を思い出す。

870 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:31:39 ID:???
森崎「(…なんだ、この不気味な気分は。ああ、そうだ。あの夢の中での試合で戦った仮面選手に雰囲気が似てるんだ)」

レヴィン「君がブレーメンのGK、森崎か。北欧リーグにも君の名前は届いていたよ。
     jrユース世界大会MVP、WY世界大会でも優勝チームのキャプテンを務めていたらしいね。スゴイよ」

森崎「え、あ…ま、まぁな。(でも褒められて悪い気分はしないな。ウッシッシ)」

肖「シュナイダーの離脱は痛いが、こいつのキック力はアイツに勝るとも劣らねぇ。特にあの『シュート』に関しちゃ……」

レヴィン「肖、みだらに自チームの情報をひけらかさないほうがいいよ」

肖「! っと、悪い悪い。おしゃべりが過ぎちまったな。…………ほい、治療は終わりだ。あとは暖かくしておけばバッチリだぜ」

レヴィン「ありがとう。……でも、やっぱり僕にはあまり合ってないかなこの治療は」

肖「けっ、お前の国の最新の科学設備だかなんだか知らねぇが、この鍼治療には偉大な『歴史』があるんだよ。
  今日はサービスで無料でやってやったが次からはちゃんとお代をいただくからな」

レヴィン「気を悪くさせてすまない。そんなつもりじゃなかったんだ。ゴメン」

肖「お、おう……(なんというか捉え所の無いやつだぜ。少しは言い返してみろよ、張り合いがないじゃんか)」

レヴィン「おまたせ。時間を取らせて悪かったね」

森崎「いや、こればっかりは順番だからな。気にしちゃいねぇよ」

レヴィン「そう、良かった」

森崎「(…? なんなんだろうか、さっきから何か引っかかるようなこの嫌悪感は…)」

871 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:33:11 ID:???
言葉こそ物腰が低く丁寧で穏やかだが、どうにも森崎の彼への印象は悪い。その理由にはすぐに気がついた。
彼はこちらを『見ていない』のだ。先ほどの肖との会話も、今の森崎との会話でも。
目を合わさずに、空虚をぼんやりと眺めるかのようなフワフワとした表情でしか彼は話をしないのだ。

森崎「(不気味な奴だな。だが、シュナイダーに勝るとも劣らないシュート力を持つ選手らしいからな。一応覚えておくか)」

森崎はレヴィンと入れ替わる形で診察台に腰掛ける。レヴィンはというと長椅子に座り何かペンダントのようなものを見つめている。

肖「なんだ、奴のことが気になるのか?」

森崎「え、ああ。なんだか初めて見るタイプだからちょっと珍しいかなって」

肖「俺としてももっとオープンになって欲しいんだがね。なにせ俺の真価の発揮どころはお前もよく知ってるだろ?」

森崎「ああ。相手のシュートにタイミングよく足を振りぬいて強烈なカウンターシュートを放つ。
   お前の『反動蹴速迅砲』は、残念だが俺のチームに対しては相性は最悪だったな」

強力なミドルシューターがいないブレーメンにおいて、肖は中々自分の実力を発揮できずに困惑していた。
そんな時である。シュナイダーに自分に向けてシュートを撃たせ、その威力を利用してシュートを撃つ作戦を編み出したのだ。

肖「シュナイダーの代理とまでは言わんが、このままじゃバイエルンの得点力は大幅に減少しちまう。
  優勝争いから脱落しねぇためにも、なんとかして奴とコンタクトをとっていくのが俺のこれからの課題だな。
  …さて、そろそろ治療の方に取り掛かるか。で、何かお望みの治療の方向性とかはあるか?」

872 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 12:34:53 ID:???
☆どうしますか?

A 怪我をしにくくして欲しい
B 成長率を高めたい
C もっと強くなりた
D 『破滅のツボ』を治したい
E 鍼治療のことはよくわからないのでお任せする

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

873 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:37:47 ID:NUihRcAo


874 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:39:47 ID:PrYXlXjY
D

875 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 12:54:24 ID:???
Cを選ぶと成田選手がもっと強くなるのですねわかります

876 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:40:01 ID:???
>>875
( ゚ ρ ゚ )つ『い』オトシテシマイマシタ
===========
>D 『破滅のツボ』を治したい


森崎「なぁ肖。お前に一つ聞いておきたいことがあるんだが」

肖「なんだ?悪いが俺にはお前に紹介するような女友達はいないぜ」

森崎「『破滅のツボ』って聞いたことあるか」

肖「だから破滅の……なんだって?」

森崎「『破滅のツボ』。鍼治療に詳しいお前ならこの名前に聞き覚えがあると思って」

肖「……知ってるよ。そして俺たちスポーツマンにとっちゃ一生聞きたくもない名前だなそりゃ」

森崎「どういうことだよ、それ」

肖「んなの当たり前だろ?その名の通りにこのツボを刺激されたものは多くの運動能力を失うハメになる。
  リハビリで日常生活を取り戻すことは不可能じゃないが、それでもかなりの年月を要する。
  ましてやサッカーみたいな激しいスポーツなんて二度とやれないだろうさ」

森崎「……んだ」

肖「あ?なんだって?」

森崎「実は俺……破滅のツボを押してるんだ」

肖「なっ……!?」

877 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:41:01 ID:???
森崎は自分の首筋を指でそっと撫でる。闇に囚われた中山と共に押した痛々しいあとが浮かび上がっていた。

森崎「お前の話が本当なら、今こうしてブレーメンの正GKまでやってる俺はなんなんだ?
   なぁ肖!本当のことを教えてくれ!『破滅のツボ』で傷ついた肉体は治せるのか?」

肖「…………これは俺の爺ちゃんの話だから、俺自身確証があるって話じゃねぇ。
  だけど、この世に一人だけ『破滅のツボ』の治療を成功させた名医がいるらしい。
  その男の名はBJ。各国を飛び回っている高額の治療費をせしめる藪医者ってことしか分かっちゃいねぇ謎の男だ」

森崎「BJ……その男なら俺のこの体も治してもらえるってことなのか?」

肖「確証は持てんぜ。それにあくまで治療が成功しただけって話だ。
  その後、その患者がどうなったかまでは知らねぇし、ましてやスポーツマンとして復帰したかも定かじゃねぇ。
  それより気になっているのはお前の体だ。本当にお前は『破滅のツボ』を自ら押したのか?」

森崎「……あ、ああ。押した。押しちまった。俺は……昔、一番の親友を助けるために曖昧な知識でツボ押しに挑戦した。
   その結果、俺はアイツのサッカー人生を大きく狂わせちまったんだ。その償いのために……俺は……」

肖「……おい、待てよ。お前。それはちょっとおかしくねぇか?」

森崎「え?」

肖「その『一番の親友』の償いのためにお前は自ら『破滅のツボ』を押したんだよな。
  じゃあなんでいまお前はその『破滅のツボ』を治そうとする?
  お前は親友の償いのために自分に枷をはめたんじゃねぇのか?
  それを自分だけ治して欲しいだと?都合のいい事言ってんじゃねぇよ!」

森崎「ち…違う!俺はただ……破滅のツボのことが分かればアイツも、中山も助けてやれるんじゃないかって…」

878 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:42:13 ID:???
今日ここに来たのはあくまでもチームのために。仲間のために。中山のために。
自分の地位や実力など二の次だ。だから今までこの『破滅のツボ』に負けるものかと戦ってきたんじゃなかったのか。
森崎は声を震わせながらも、しっかりと肖を見据えて自分の意志を言い返す。

肖「…………悪いな。その答えを聞くためにちょっと誘導しちまったことを先に謝らせてくれ。
  ただ、お前がどうして自ら『破滅のツボ』を押すことになっちまったのかを詳しく聞きたくてな」

森崎「ああ、話すよ。こればかりはしっかりと話しておかないと…何より中山に悪いからな」

森崎は肖にワールドユース大会後の中山との顛末を話した。
ガーネフやラムカーネなどのアカネイア大陸の事はある程度ぼかしたが、
それでも自分に恨みを持つ存在がいて、そいつらに中山はそそのかされたと答えた。

肖「中山……中山、か。なるほど、なんとなくだが話が見えてきたぜ、今回の騒動の一件が」

大きく目を見開き、興奮した様子で息巻く肖の様子を見て森崎は首を傾げる。

森崎「ど、どうしたんだ肖。俺、何か変なこと言ったかな?」

肖「今日の試合、ケルンのトップチームに登録された無名の選手。
  そしてシュナイダーの足を削り今季絶望の怪我を負わせた奴。その名前が……」

森崎「ま……まさか――」

879 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:43:19 ID:???
〜バイエルン州 ミュンヘン中央病院〜

若林「よう、シュナイダー」

シュナイダー「若林!」

ケルン戦で足を負傷し、病院に搬送されたシュナイダーの病室を訪れたのは旧友かつライバルの若林だった。

若林「なんだ、渋い顔して」

シュナイダー「ふん、途中リタイヤだぜ、渋くもなる!」

若林「早く治せよ。リーグがつまらん」

シュナイダー「出来る事なら今すぐ出たいぜ…」

若林「確かにな。本当なら出れるんだろ?」

シュナイダー「……ああ。これも父さん……監督の指示さ。俺の膝はこの程度でイカれるほど脆くはない。
       テーピングで補強すれば無理をしなければ試合にも出られるだろう」

若林「……理由があるんだな」

シュナイダー「お前も知っているはずだ若林。俺を退場させた『あの男』のことを」

若林「……ああ。そして今回の一件は俺にも少なからず責任がある」

シュナイダー「聞かせてくれ。そろそろ俺たちは知らなければならない時が来ているのかもしれない。
       頭の中に眠る、あまりにも鮮明とした事実と異なる俺達の『ちぐはぐ』な記憶の正体を」

若林「ふっ、別に俺は構わんがな。次期皇帝が異国から来たいたいけな少年をチームメイトと共謀してリンチしてましたってな」

880 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:44:30 ID:???
シュナイダー「やめてくれ……俺にはまだ信じられないんだ。俺が……俺がそんな馬鹿げたことを……するはずがない……」

『あの一件』以来、シュナイダーはここぞという時に若林に頭が上がらない。実際ケンカではほぼ勝ち目がないからだ。
しかしシュナイダーもあの時の屈辱がきっかけで絶対に借りを返さずにはいられない強い反骨心を持つことが出来たのだが。

若林「お陰でお前との互角のシュート対決も、喧嘩だけなら俺の圧勝だからな。
   ……確かに当時はいろいろ荒れたさ。お互いにな。だが、こうして笑い話にできるくらいに俺たちは年をとった」

シュナイダー「じじ臭いことを……カルツじゃあるまいし」

若林「じゃあ、そろそろ話すか……カシム、入っていいぜ」

カシム「失礼します」

病室に入ってきたのは青髪のひょろっとした青年である。

シュナイダー「誰だ?この貧相な顔の男は」

若林「失礼しますって言ってるけどさすがにその言葉は失礼だろシュナイダー。
   こいつはカシム。俺の家で新しく雇った……まぁ、一種のボディーガードだな」

シュナイダー「若林……」

若林「ん?」

シュナイダー「いくら女に飢えているからってついにお前は道を踏み外してしまったというのか……
       いや、待て。だがいくらお前とはいえマリーだけは渡さん!しかし今ならまだ間に合う!
       マリーの友達にお前のファンが確かいたはずだ。その子に連絡して……」

若林「な、な、何を誤解してやがる!いいから落ち着け!
   カシム、こいつにも話してやってくれ。あの時……ワールドユース決勝後に起こったあのことを」

881 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:45:45 ID:???
カシム「はい。……まずは今回シュナイダーさんが怪我をしてしまった原因を話さなければなりませんね」

シュナイダー「原因…?」

カシム「…少し長くなりますがよろしいですか?」

シュナイダー「構わん。聞かせてくれ」

カシム「はい。では…………」






森崎「(嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ。これは何かの間違いだ。夢だ、幻だ)」

シュナイダー「(馬鹿な…馬鹿な馬鹿な馬鹿な。そんな夢物語のようなこと…ありえるのか)」



森崎「(中山が……あんなことをするわけがない!)」

シュナイダー「(あの男か……だが、思い返せば確かにそうかもしれん)」



森崎「(きっと他人の空似だ。そうに違いない。明後日のケルン戦で資料を確認すれば済む話じゃないか)」

シュナイダー「(ワールドユース大会の時もそうだったが…俺への恨み一つ、たったそれだけの想いで…)」

882 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:47:04 ID:???
森崎「俺は中山を信じている。どんなことがあっても……親友を、あいつを信じ続けてやる!」

シュナイダー「これは事態は急を要するな。今すぐ奴と……森崎と話をしなければ!」



また一つ、運命の歯車がギシリと鈍い音を立ててゆっくりと動き出す。
全てはこの日のために。たとえ何度やり直すことになろうとも。

〜???????〜


ガトー「……まもなくじゃな、モロドフ殿」

モロドフ「はい。ガトー司祭」

ガトー「早急に動かなければならん。既に『奴』も動き始めている。
    散り散りになった『星々』を集めなければ奴の闇は振り払えん」

モロドフ「ご安心を。我々には『彼』がいます。人の夢を支え、叶え、伸ばすことの出来る存在。
     あの男がいる限り……希望は、光は失われることはありますまい」

ガトー「……分かっておる。それではこれを。くれぐれも失ってはならぬぞ」

モロドフ「はい。確かに承りましたぞ。確実に渡しておきます」

ガトー「(人の子よ、見せてもらうぞ。絶望に、悲しみに暮れた『彼』を目覚めさせるには……
    お主たち『人』の力で成し遂げなければならない。こればかりは以前のように儂らが力を貸し与えるわけにはいかぬのだ…!)」

モロドフ「(森崎殿。お主に出来ますかな?たとえどんなに辛く悲しいことが起ころうとも……
     『トモダチ』を。大事なものを最後の最後まで信じ続けることができる覚悟を……持てますかな……?)」

883 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/13(金) 13:48:26 ID:???
2日後。現在単独3位のブレーメンと、首位のケルンの注目の直接対決が行われようとしている。
2位のハンブルガーSVも含め、栄光のブンデスリーガマイスターシャーレの行方をドイツの全国民が注目していた。

★それでも目指すは優勝のみ→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ケルンに快勝!試合後、ヘルナンデスに呼び止められる。
ハート→ケルンに快勝!ハンブルガーSVとの最終戦で全てが決まりそうだ!
スペード→ケルンに敗北。ラフプレー主体の強力サッカーに押し負けてしまう…
クラブ→ケルンに敗北。しかもシェスターたちチームメイトが負傷してしまう!
JOKER→ケルンに快勝!試合後、ヘルナンデスに呼び止められる。そして…

884 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 13:48:41 ID:???
★それでも目指すは優勝のみ→ クラブK

885 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 13:55:34 ID:???
ここでクラブ引くか…。

886 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 13:58:25 ID:???
ここでクラブ…反動かー

887 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 14:02:14 ID:???
最終戦ハンブルガーSVにも勝ちたいがケルンに優勝させるのも…って感じになったなあ

888 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 15:50:10 ID:???
いやむしろこれはケルンのラフプレーに嫌気が差した東洋のコンピューターが
ブレーメンに移籍してくるフラグ

889 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 16:44:56 ID:???
そういやこの世界には奥寺さんがいるんだよな。
でもケルンは=闇の軍団なので、今もいるかどうかは怪しいものだと思うんだが。
どっかで接触できるかな?

890 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 17:12:46 ID:???
>>889
現実なら奥寺さんの所属チームはケルン→ベルリン(2部)→ブレーメンだから
ケルンが闇の軍団になってたらもうブレーメンにいるのかもね

891 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 20:15:46 ID:???
よしみんなきけ
512KBが近いのでそろそろスレタイを募集する

【】ファイアーモリブレム39【】

892 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 20:26:02 ID:???
【崩壊の】ファイアーモリブレム39【足音】
【視界不良】ファイアーモリブレム39【状況悪化】

893 :森崎名無しさん:2012/07/13(金) 21:42:31 ID:???
【闇は】ファイアーモリブレム39【傍に】
【運命が】ファイアーモリブレム39【迫る】

894 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/14(土) 00:14:50 ID:???
>>885-886
クラブ「俺達だって出番がほしい」ハート「最近引かれてないよう。寂しいよう」
>>887
ブレーメンの優勝の可能性は限りなく低くなってしまいましたね。果たしてどうなる…?
>>888-890
一応、原作に登場した奥寺康彦氏≠ヤスヒコとしています。
小豆沢から黄金世代以外の日本人について聞く機会がありましたね。
森崎の中に情報がないので接触するのは今のところ運頼みになっています。
>>891
お心遣い感謝します。私からも改めてスレタイ募集をいたします。

【】ファイアーモリブレム39【】

上記をコピペしてお使いください。お一人様何案でも構いません。
>>892-893
早速のスレタイ候補、ありがとうございます。39スレ…ずいぶん遠いところまで来たものだ。
===========
★それでも目指すは優勝のみ→ クラブK ★
>クラブ→ケルンに敗北。しかもシェスターたちチームメイトが負傷してしまう!


肖の忠告を受け、森崎は予めチームメイトにケルンのラフプレーに気をつけるよう指示を出していた。
だが、彼らを待っていたのは予想していても避ける事のできない絶望だった。

前半戦。共に優れたGKを擁するチームらしく、0対0のロースコアで試合は折り返されることになった。
森崎、ヘルナンデス共に何度もファインセーブを発揮し、互角の試合に観客も大いに沸く試合だった。そう、前半までは。
後半戦。交代枠を惜しみなく使って新しく入ってきた選手たち。彼らは今日登録されたばかりのまったく実績のない無名選手だった。

森崎「みんな気をつけろ!シュナイダーが潰された時と同じパターンだ」

シェスター「おいおい、ここまで来て臆するとか冗談でしょ?ここで勝ち点取っとかないと首位のケルンには追いつけないんだよ?」

895 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/14(土) 00:16:58 ID:???
ビクトリーノ「俺のスピードで反則なんかさせる暇も与えねぇよ。大丈夫だ森崎。今の俺達ならやれるって」

マーガス「それに彼らだってそうそう無茶なことばかりしないって。折角のプロデビューを棒に振りたい奴なんているわけないよ」

森崎「(違う。もしも……もしも奴が、ラムカーネがあの一件に絡んでいるのだとしたらそんな甘いことは……
   な、何を考えてるんだ俺は。それじゃあ中山がシュナイダーをわざと怪我させたことを認めることになるじゃないか!)」

その後の展開は前半のクリーンな試合など無かったことにされたような荒れた試合になった。
いくら相手のホームゲームとはいえ、こうも露骨な反則に相応の対応がされないことに
ブレーメンの選手たちの精神力はどんどんすり減らされる。
疲弊した体力に追い打ちをかけるように、ケルンは大きく戦術を代えてきた。そしてついに――

シェスター「うわあああっ!!」

マーガス「ぐああああっ!!」

ビクトリーノ「ぎゃあああっ!!」

今日はじめて知るような無名選手の執拗なチャージを受け、ブレーメンの主力3人は交代を余儀なくされる怪我を負ってしまった。
チーム力が著しく下がったブレーメンに、これまで首位を守ってきたケルンの組織力に対抗する手段は残されていなかった。

ピッピッピィ〜〜〜〜!!

放送「試合終了間際に値千金の1点をもぎ取ったケルン、ブレーメンの追撃を振り切り首位の座を守りきりました!」

森崎「…………負けた。完膚なきまでに。実力じゃ負けてなかったはずだ。それなのに……!」

896 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/14(土) 00:18:25 ID:???
☆どうしますか?

A これがお前たちのサッカーなのか!?ヘルナンデスたちに抗議をしにいく
B 負傷したシェスターたちが気がかりだ。病院に行こう
C 唯一無事だったブローリンと今後のことを相談する
D 森崎自身も相当な接触プレイで傷ついていた。肖の鍼屋に行こう
E これが『プロの世界』なんだ。割りきって次のハンブルガー戦のことを考えよう

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

897 :森崎名無しさん:2012/07/14(土) 00:18:58 ID:qsiy2n56


898 :森崎名無しさん:2012/07/14(土) 00:21:37 ID:fc45aU+Q
B

899 :森崎名無しさん:2012/07/14(土) 00:21:57 ID:JdX2eukI


900 :森崎名無しさん:2012/07/14(土) 00:24:45 ID:???
>ハート「最近引かれてないよう。寂しいよう」
だってモテナイツだし

901 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/07/14(土) 00:40:52 ID:???
>>900
第2部では森崎に春がやってくる日は来るのでしょうか…?
===========
>B 負傷したシェスターたちが気がかりだ。病院に行こう

重症を負ったシェスター、マーガス、ビクトリーノのことが心配な森崎は
自身の負傷の具合も見てもらうついでに病院へと向かう。
そこで彼は以外な人物と出会うことになる。

若林「よぉ、森崎。お前も来たのか」

シュナイダー「出来る事ならお前とはフィールドの上で会いたかったよ」

森崎「シュナイダー…それに若林まで。そ、その拳に巻かれた包帯は!?」

森崎は若林の右手を見て唖然とする。まるで『どうえもん』に出てくる子守りロボットの手のように
白い包帯でぐるぐる巻きにされた状態を見て痛々しさを感じる。

若林「お前たちブレーメンがケルンと戦ってる最中、俺達はバイエルンとの試合だったんだよ。
   で、こいつの代わりにスタメン入りしていたレヴィンって奴のシュートを止めた際に……な」

シュナイダー「悪いことをしたな。まさか俺のチームメイトにこのようなことをする奴がいようとは」

若林「なに、試合中のことだからな。それにお前自身も人のことは言えんぞ。
   腹にボールぶち当ててまでボールを奪おうとする奴なんてそうそういるもんじゃないしな」

シュナイダー「……こほん。俺達の話は置いといて、森崎はどうしてここに?」

森崎「ああ、今日の試合で俺のチームメイトもシュナイダーのように反則覚悟のプレイで潰されちまったんだ。
   俺も相当なチャージを受けて、ついでにちょっと治療してもらおうと思って」

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