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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
[322]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:38:10 ID:???
>>315
>ヤベッチュの出番ほぼ終了なんじゃ…?
ビンゴ!
>>318
ビンゴ!
>>319-321
ヤベッチュさん人気だなー。 でもフィオには来ませんw
ラムカーネ「もうGKやめるわ」
ヤベッチュ「このままじゃラムカーネさん負け犬ですよ、絶対見返してやりましょうよ。」
=============================================
>A する
省11
[323]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:39:22 ID:???
――――時は少し遡る。
三杉が頭を悩ませつつ控え室へと到着したのと同じ頃、カンピオーネの選手達も控え室へと戻ってきていた。
フィッツウォルタは試合中の急な指示変更について、アルシオンに問い質す心積もりでいた。
控え室に戻って、取り敢えず一息ついた後に・・・。
ガチャリ
フィッツウォルタは控え室の扉を開き、部屋の中を見て・・・思わず二度見返した。
カンピオーネの選手で先頭を歩いていたのはフィッツウォルタで、先程ハーフタイムになったばかり。
省34
[324]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:40:30 ID:???
ジョアンはアルシオンの方を見ていた。
彼は目を伏せ、どこかとも判らぬ方へ顔を向けてこちらを見ようともしない。
アルシオンに何があったのかジョアンには想像もつかず、取り敢えず目の前の修正を急いだ。
ジョアン「私の指示は『パスのみでボール運びをする』だ…。 以前伝えた時と何も変わっていない。
前半終盤の事を問うつもりはない、後半を期待している。」
それだけ口にして、ジョアンは控え室の入口へ歩き出す。
省45
[325]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:42:37 ID:???
それに対するアルシオンの回答は辛辣だった・・・
少なくともジョアンにとって、それは耳を疑い、塞ぎたくなるような現実だった。
アルシオン「ジョアン監督、貴方は間違っています・・・・・・・・・二つの意味で。」
ジョアン「…どういうことだ、アルシオン?」
アルシオン「闘いとは敵を倒す事が目的…そしてフィオレンティーナは間違う事なき敵です。
しかもい今敵というだけじゃあない、奴等はWトーナメントでも敵になる相手…
省33
[326]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:44:13 ID:???
しかしアルシオンはジョアンの様子に構う事なく更に持論を展開させる。
アルシオン「考えても見て下さい、監督に教わったテクニックは素晴らしい物です。
各人は自分のポジションに必要な個人技を十ニ分に備えており…
そして必要とあらば、フィールダー全員がチャンスメーク出来る突破力を持つ。
今更ドリブルよりも劣るパスワークだけで攻めるなど非効率…愚の骨頂ではないですか?」
ジョアン「………」
省32
[327]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:45:14 ID:???
しかしジョアンは反応せず黙りきった儘、シニョーリなどはアルシオンを是とするような茶々を入れる。
発現がズレているシニョーリにフィッツウォルタが頭を押さえて呆れている内に・・・
彼の教育係(みたいな役回り)のクスタはシニョーリを畳んでしまう。
そしてアルシオンがその機を縫って再び発言を始め、フィッツウォルタはそれを止められない。
アルシオン「それにコーチ、彼等の中にオレを満足させるパスを出せる者…
省67
[328]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:47:34 ID:???
ジョアン「アルシオン・・・・・・・・・貴様・・・ わ・・・ワシに 背くと言うのか・・・・・・?
アルシオン・・・お前が・・・・・・。」
アルシオン「背く…?」
ジョアンはまるで戯言の様な言葉を弱々しく吐いていた。
ピクリとアルシオンが肩を震わせ、頬も引き攣らせる。
そもそもジョアンが今日まで若く精悍を保ってこれたのは、その決意の強さゆえだった。
それが揺らぎ崩落しかけた今、彼は本来の冷静な思考も言葉遣いも失っていた。
省61
[329]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:49:00 ID:???
アルシオン「もうこれ以上は良いでしょう・・・。 オレの言いたい事はそれだけです、監督。
後半はドリブルでフィオレンティーナを攻めます。」
ジョアン「・・・・・・・・・。」
アルシオンの言葉は締め括られた。
それに対してジョアンは何も言い返せなかった。
フィッツウォルタ(ば、バカな・・・・・・こんな・・・)
フィッツウォルタは信じられなかった。 目の前の光景が受け入れ難かった。
省25
[330]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:51:06 ID:???
ディッテンベルガ「・・・話にならんな。 アルシオン、オレはお前の指示には従えん。」
イスラス「・・・クック・・・お前だけに格好良い真似させるかよ・・・っと言うべき所か・・・?」
ディッテンベルガ「ま、そうだな。」
アルシオン「ほう・・・?」
クスタ「・・・・・・。」
アルシオンとジョアンの間では、(選手達には理解できないが)話が済んだようである。
けれど選手達が一体となってアルシオンの言葉に従うかと言えば『No』。
省26
[331]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/12/12(月) 18:54:12 ID:???
ナジーブ「フフッ・・・。」
フィッツウォルタ「ミルチビッチ・・・?」
ミルチビッチ「・・・・・・・・・」
そこに立っていたのは・・・フィッツウォルタにとってのASローマのチームメイト:ミルチビッチと、
カンピオーネのオーナーに当たるナジーブ・ユブンタイ、そして彼らの他に初めて目にする選手が2人・・・。
全員で4名がの人物が控え室へと入ってきたのだった。
急な乱入者に戸惑う選手達を他所に、先程の言葉の続きがオーナーの口から流され始めた。
省39
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0ch BBS 2007-01-24