※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[927]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 22:06:07 ID:???
翼「あーあ。流石に1試合10ゴール10アシストは出来なさそうかなァ」
そして、翼君の口からこんな狂った独り言が飛び出す中――パルメイラスは明らかに戦意喪失。
サトルステギとトニーニョとの間にいざこざがあったらしく、中盤から前線への攻めが上手く行かない。
そうこうしている間に、私がもう一度ハットトリックの機会を伺おうとするも、
キーガンを中心とした最終ラインが粘り、得点の機会は結局無く。
省39
[928]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 22:08:45 ID:???
新田「あの。姉御……」
新田君がおずおずと私に声を掛ける。試合中、私は彼の気配りに礼を言う事が出来なかった。
妖夢「……ありがとう。ごめんね、新田君」
そのため、私はこの場で新田君に対して感謝の意を告げる。
彼は少し照れたように顔を赤らめて、私にこう言ってくれた。
新田「あの……ホントに、姉御は気に病む必要無いと思いますから。
日ごろの活躍度合いで言えば俺なんてカスですし。あ、勿論現状に甘んじる気はさらさらないですけど。
省13
[929]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 22:10:17 ID:???
…と、言った所で一旦ここまでにします。
出来れば今日中に、パチュリーと妖夢等の絡みを書きつつ、
妖夢の章完まで書いていければと思っています。
[930]森崎名無しさん:2016/02/14(日) 22:17:34 ID:???
判定に一回負ける度にイチイチ落ち込むからむしろ昔より弱くなってる
試合中に判定に勝つごとに耳元で「みんな迷惑に思ってる」とか「何も成長してない」とか絶望的な言葉を吹き込み続ければ簡単に勝てる
……まぁうどんげさん操作なんでそんなこと出来ないんだけどさ!
[931]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:12:38 ID:???
*****
〜試合後・スタジアム入口〜
パチュリー「一体どういう事? こんな短い間に……」
試合を一通り観戦していたパチュリーは、スタジアムの選手用出入り口に待ち伏せして妖夢を呼び出した。
サポーター達が試合の余韻に浸って喧噪を作る中から少し離れた、
休憩用のテーブルに座りながら、パチュリーは改めてこう妖夢に問いかけた。
妖夢「パチュリーさん。全幻想郷選抜のコーチ兼選手であろう貴女が、どうしてここに?」
省44
[932]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:14:14 ID:???
――その表情は、間違いなくパーフェクトで無かった。
実際、妖夢の試合を見ていたパチュリーは勘付いていた。
彼女の実力は確かに二流クラスから一流へと上がったが、精神面では未熟さが残ると。
……いや、むしろ。精神面で未熟であるにも関わらず、大きすぎる力を身に着けたが故に、
彼女は今、そのギャップに苦しんでいると推測出来た。
パチュリー「……ある方、ね。聖徳太子がサッカーコーチを兼任するとは、世も末だわ」
省56
[933]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:15:15 ID:???
パチュリー「(私はなし崩し的とは言え、【プロジェクト・カウンターハクレイ】の一員となった。
これは、八雲紫が率いる全幻想郷代表を倒す事で、妖怪中心だった幻想郷の秩序に一石を投じるもの。
そして同時に、このキャプテン候補である鈴仙は、大会優勝時に発生するエネルギーを使い、
八雲紫の中に潜む恐るべき月の神霊――『純狐』を祓う事を目的としている。
省54
[934]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:16:28 ID:???
周囲の声はおろか、その者の内心の欲や思考すら聞き取れる豊く聡い耳を使い、
神子はいきなり本題を切り出し始めた。……とは言え、その内容は非常に抽象的だったが。
神子「私は思う事があるのだよ。サッカーのコーチはピアニストに似ているとね」
パチュリー「はぁ……。意外に詩人なのね」
神子「――家にあらば 妹が手まかむ 草枕 旅に臥やせる この旅人あはれ。
……私とて、万葉集に編纂される程度には歌を嗜むさ。……と、話は逸れたが。
省43
[935]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:18:50 ID:???
パチュリー「……今さら、何故私がこれからイタリアでサッカーをする事を知っているのかは聞かない。
あと、頂いた忠告については素直に謝意を述べてあげるわ。ありがとう。
だけど一つ教えて頂戴。……弟子のケアに行くとしたら、方向が逆よ。どこに行くのかしら」
パチュリーはその言葉を受け止めつつも、
神子は妖夢が去って行った方向とは逆の方向へと向かおうとしたため、彼女をこう問いただした。
省39
[936]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:22:01 ID:???
パチュリー「正気の八雲紫が、彼女のような政治屋に統治を委任するとは考えられない。
となると。……幻想郷も、いよいよ私の知る幻想郷では無くなりつつある、という事かしらね」
パチュリーはそんな神子の後ろ姿を見て、心底残念だと言わんばかりにそう呟く。
そして、ここには居ない妖夢の親友であり、自身の弟子でもある人物に対して、心の中でこう呼びかけていた。
パチュリー「(強さを得ても尚、より完璧な選手を目指し自らを苦しめる魂魄妖夢。
省27
[937]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/15(月) 00:28:25 ID:???
*****
〜サンパウロFCホームスタジアム・観客席〜
――そして、パチュリーが去った後のスタジアムには、彼女のみが残された。
鈴仙「――妖夢。あんたもここで……色々と、頑張って、いたんだね」
今や無人となった観客席の一番前で、兎耳の少女は一人佇んでいた。
かつての友人との知られざる邂逅を経て、彼女は友人の栄光と苦悩を同時に知り……そして決意する。
鈴仙「……これからは、私も、頑張らなくっちゃ」
省17
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24