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【秋空模様の】鈴仙奮闘記36【仏蘭西人形】


[332]森崎名無しさん:2016/05/06(金) 04:48:06 ID:???
連日更新ありがとうございます、いつも楽しませて貰っています
描き続ければ詰まることもありますでしょうし、気楽にやっていきましょ!

[333]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 02:51:28 ID:???
***

……それから先の記憶は曖昧だった。
一瞬の沈黙の後、ピエールの発言に騒然とする講堂。

ボッシ「は……? フランスのサッカースクールが、日本に買収?」

ルスト「そんなのはどうでも良い! それよりも、どういう事だ!?
    俺達が、フランスサッカーの為の機械だって……!?」

マルセル「そんなの、認められるか! 今のままで良いじゃないか!」

それらは当然にして、彼の発言を否定する方向へと収束していく。 省33

[334]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 02:52:48 ID:???

彼らは揃って機械のような冷たい視線で、講堂で慌てふためく生徒たちを見下している。

ピエール「彼らは新体制の正当性を示す為に造られた戦士達。
     これまでのフランスユース候補生よりも高い身体能力・判断能力を持つ精鋭たちだ。
     国は、特に問題が無ければ、彼らを新たなユースメンバーにしようと考えている。
     ……さて、そこで本題に入ろう」

ピエールはここで一旦切って間を置いた。 省47

[335]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 02:56:36 ID:???
中西「ほーん。これがおフランスの学校かァ。なんや、日本と対して変わらへんな」

岬「言葉遣いに気を付けて、中西。……僕達は今まさに、最大のビジネスチャンスの渦中に居るんだ」

買収元の日本から来た派遣選手は、全日本ユースの主力選手――大柄な相撲GK・中西太一と、
かつてはフランスで個人技を磨き、幻想郷においても豊聡耳神子の忠臣として活動したMF・岬太郎。
日本サッカー協会の拡大事業担当者でもある彼らは、旧友たる反町を気に留める事なく、 省28

[336]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 03:03:06 ID:???
…と、いったところで今日の更新はこれだけです。
>>332
応援して頂きありがとうございます。
最近仕事はそこまで忙しくはないのですが、どうにも色々考えてしまい、ストーリーや描写が進まなくなってました。
今こそ初心に返って、即座に何でも書いていければと思っています。

[337]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:21:34 ID:???
***


穣子「……くん。一樹くぅん……!」

反町「…………。あ、あれ……いつの間に眠って……?」

穣子「! 良かった、気が付いたぁ! わたし、一樹君が死んじゃったかと……!」

静葉「穣子、そんな簡単に人間は死なないわ。……でも、本当に良かった」

気付くと、反町は保健室のベッドで寝かされていた。
視界には目を赤くした穣子と、涼し気な表情を絶やしてはいないが、心労の色が消えない静葉がいた。
省46

[338]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:22:44 ID:???
反町「あいつが……(――あいつが学校に反抗していたのも、いずれこうなる事を見越していたから、なのか……?)」

ナポレオンの傲慢な笑い顔を思い出す。
文化祭の時は憎らしく思えたそれも、こうした局面においては頼もしく思えた。

静葉「……そして。ナポレオン君と、旧ジュニアユース代表メンバーを中心とした、
    私達のクラスメート率いる旧体制代表――レジスタンスは、つい2時間程前に早速、新体制との試合を申し出た。 省35

[339]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:24:12 ID:???
穣子「……………あのね? 一樹君……。試合は、もう……始まっちゃってるの。
   2時間前に、レジスタンスは試合を申し込んだって言ってたでしょ?
   それでね。生徒会は、その申し出に応じたって言ってたでしょ。
   それってつまり……その。――今すぐ申し出に応じて、今すぐ試合を始めた、って事なんだ」

反町「――な、何だって?」

静葉「……私達は、倒れてしまった反町君がどうしても心配だった。 省49

[340]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:27:08 ID:???
静葉「……非常に冷たい言い方をするけれど。私達はあくまで、プロジェクト・カウンターハクレイの一環として、
   この学校には一時期の間、短期留学をしているに過ぎない。そしてそのカリキュラムももうすぐ終わる。
   言ってしまえば、彼らが勝っても負けても、私達への処遇は殆ど変わらない。
   そのまま、ブラジルに鈴仙達と合流してしまえば良い。――あなたが、無理をしてまで戦う必要は無いのよ……?」
省52

[341]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:28:15 ID:???
自分一人が戦っても、この局面が良くなるとは到底思えない。
そうした意味では、反町は依然現実主義者だった。
しかし一方で、大切な物を守る為ならばここまで身体が動くのだと、反町は驚いていた。

反町「(何が自分一人ではどうしようも無い、自分には関係ない……だ!
    こんなのは、単なる逃げだ。どうしようも無かろうが、関係なかろうが、嫌だったら……戦わなくちゃいけないんだ!)」

穣子「……一樹君、強くなったね……」
省3

[342]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/05/07(土) 17:29:36 ID:???
*****


〜学校・サッカーコート〜

反町が目を覚ましたのと同じ頃、レジスタンスと生徒会との戦いは前半戦も終盤に差し掛かっていた。
反町、静葉、穣子の不在により、レジスタンスは劣勢を強いられていた事は間違いないが、
一方で彼らについても、その想いにおいて反町には負けていなかった。

アリス「うおおおおおおおおおお来いよおおおおっ! 私とボール君との友情舐めるなぁぁぁぁぁっ!」

ダダダダダダダダダダッ! 
省42


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0ch BBS 2007-01-24