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1- レス

【SSです】幻想でない軽業師


[101]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/27(土) 23:55:04 ID:???
>>98
シュナイダーがハンブルグに残っていれば帰ったかもしれませんが、
原作程仲良くない若林しかいないなら(更にその後問題児が来るなら)守矢かなと思います。
このスレですと、三杉も中学時点で心臓病が完治している為、ユース編ではそれなりにパワーアップすると思うので、
それに加えて反町までとなるとチートクラスに強くなりそうですね……。
>>99
野生の西尾?くんが大量発生……?(難聴)
>>100 省10

[102]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:08:45 ID:???
その日の事である。
守矢神社での夕食を終え、早苗に送ってもらい帰路についた反町。
帰宅した頃は既にチームメイトの全員が(幽香だけは、Jrユース大会が終わってからも帰宅をいていなかったが)寝静まる中、
反町は自室でこれからの身の振り方について改めて考え直していた。

反町「(俺には3つの道がある。 1つは、外の世界に戻る事……)」

今更東邦学園に戻るというつもりは無い。
以前にも考えた事であるが、やはり日向が牛耳る学園に残るという気持ちは彼には微塵もなく。 省59

[103]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:09:54 ID:???
コンコンッ!

反町「え? は、はい!(誰だ?もうみんな寝てる時間だぞ)」

考え事をする室内に、やや大きめのノックの音が響く。
その音量に少しばかり驚きながらも、反町は返事をしてドアを開け……。

穣子「こんばんわ。 と、ついでにおかえりなさいね」
反町「穣子?」

そこにいたのは、秋穣子。
こんな時間にどうしたのだろうか、と首を傾げる反町に対し、穣子は苦笑しながら中に入れるかどうか問う。 省49

[104]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:10:55 ID:???
穣子「ま、いいわ。 とりあえず座りなさいよ」
反町「俺の部屋だぞ? ……まあ座るけど」
穣子「うん、よろしい」

穣子に促されるまま、着席をする反町。
穣子もまた、その対面に座り……再び、口を開く。

穣子「で? 八坂様達に会ってきたのよね? ちゃんとご挨拶出来た? 粗相はしなかったでしょうね?」
反町「小学生じゃないんだぞ、そんな言い方ないだろ……まあ、緊張はしたけどちゃんと話は出来たと思う」
穣子「そう? なら、いいけど」
省30

[105]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:12:40 ID:???
正直な所を言って、これを穣子に対して話すべきかどうかも、反町は迷った。
オータムスカイズのキャプテンである反町は、それ相応の責任というものも持ち合わせている。
そんな反町が他所からの引き抜きがあり、それに対して迷いを見せているとなれば……。
神奈子と反町、双方にとっても、あまりいい噂は立たないだろう。

だが、それでも……反町は穣子には話しておきたかった。
それが穣子がこんな事を誰にも話さないと信じての事だったのか。 省36

[106]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:14:28 ID:???
反町「どれもこれも……選べないんだ。 どれが正しいのかもわからない。
   神奈子さんに話を聞いた時は、確かにそれも魅力的だなって思った。
   でも、こうして穣子の顔を見たら……この家に帰ってきたら、やっぱりオータムスカイズにいたい。
   ……両親の顔を見たら、多分外の世界に戻りたいと思うんだろうな」

優柔不断なんだ、と、自嘲気味に言う反町に対して……。

穣子「空中☆お芋チョップ!」

ぺちっ

反町「いてっ!」
省1

[107]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:16:20 ID:???
ぺちん、といい音を立てて反町の額に突き刺さる穣子の手刀。
いや、手刀でぺちんなんて音は立たないだろと思いながらも反町は首を傾げながら額を摩り……穣子を見やる。

穣子「男ならとっとと決めなさい! 情けない!!」
反町「うっ……しょ、しょうがないだろ。 一生を決める事なんだから!!」

そう、一生を決める事だ。
厳密にいえばそれは外の世界に帰るか否かの選択が主ではあるのだが、 省61

[108]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:17:39 ID:???
穣子「……もっと先の事考えなさいよ」
反町「先の事って……なんだよ?」
穣子「将来、どうなりたいとか。 どうしたいとか、あるんじゃない?」
反町「………………」

将来、と言われても、反町には当然明確なビジョンというものは無かった。
反町一樹15歳、将来を考えてもおかしくない年齢ではあるが、そんなこと考えずアッパラパーに遊び呆けてるのが大半の年代である。
しかし、ことここに至って、反町は考える。

反町「(Jrユース大会の時は……)」
省40

[109]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:18:57 ID:???
反町「(フランス国際Jrユース大会では……確かに、俺は得点王が取れた。
    だけど……あの大会には、ブラジルをはじめとして、他の強豪国と呼ばれるチームも参加はしていなかった。
    それに……俺は、森崎から一度もゴールを奪えていない……)」

祝勝会の際、輝夜に対して吐露した心情――森崎有三からゴールを奪えなかった事への、悔しさ。
頂点を掴んだ、掴んだが――それでも、まだ目指すべき場所がある。辿り着きたい境地がある。
省40

[110]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:20:20 ID:???
まず、外の世界へと戻るというもの――強くなる、という一点を考えれば……まずその選択肢は消えた。
『秀才』である反町にはわかっていた。
確かに前回のJrユース大会で、全日本は準優勝という、アジアの島国にしても優秀な成績を収めたと言える。
だが、そもそも世界と日本とのサッカーのレベル差というものは、大きく開いている。
Jrユースレベルならともかく、この先――ユースレベルとなってくるとどうなるのか。
予想をするのは、決して難しい事ではなかった。
省57


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