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1- レス

【SSです】幻想でない軽業師


[420]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/18(日) 22:54:17 ID:???
申し訳ないですが本日も更新は無しです。
ブルノさんをどう描写するかで悩む悩む……多くの他スレ様でも人気キャラですからね。扱いは丁重でなければ。

[421]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/21(水) 00:34:05 ID:???
本日も更新はお休みです。明日は更新出来たらと思います。

[422]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:02:34 ID:???
ピィーッ! バムッ!!

その後、再び佐野チームのボールで試合再開がされる。
ボールを受け取った佐野は、逡巡する間もなく一旦ボールを右サイドを走るお燐へ。
早く得点をしたいという思いがありながらも、真向からドリブルでの突破は挑まない。

佐野「(中央にはあのゴリラがいるしなぁ……)」

勿論自分のドリブルがまるで通用をしないとは思っていない。
得点力はマシになったとはいえ世界水準で見ればまだまだ低く、ディフェンス技術は殆どお話にならない。 省58

[423]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:03:53 ID:???
1人、2人とドリブルで抜き去るお燐を見て感心をする佐野。
サイドに振ったが為に中央に位置していた鈍足カルネバーレは当然追いつけておらず、
そのままお燐が一気に中盤を突破してしまおうかという所まで来るが……。

マンチーニ「(さて……今度はどうするかな?)」
お燐「(メガネのお兄さんがやっぱりやってくるよね〜……)」

しかし、CMFの配置についていたマンチーニがこちらへとすり寄り、プレスをかけに来ているのが見えた。 省57

[424]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:05:07 ID:???
キュッ! タンタンッ!! ズダダッ!!

マンチーニ「うっ!?」
お燐「悪いけどあたいのドリブルはそう簡単には止められないよっ!」

踊るようなステップを踏みながら、小刻みにボールを扱い翻弄するお燐。
縦、横、斜め、あらゆる方向へとフェイントを駆使しながらドリブルをするお燐を前に、
マンチーニの足は空を切ってしまう。
その"ランダム"に繰り出したフェイントでお燐はマンチーニをかわしてしまうと、 省65

[425]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:06:33 ID:???
佐野「(ま、いいや。 それよりも改めて……)お燐こっちだ! ハイボールを上げろ!!」
ブルノ「なにィ!?(あの小柄なチビが打ってくるのか!? ドリブルしか出来ないんじゃないのかこいつ!?)」
マンチーニ「(Jrユース大会では見られなかったが……ドリブルに加えてパスも得意な彼の事だ。
       そして、あの試合ではトップ下の役割。 シュートが打てても不思議ではないな)」
カルネバーレ「(あんな小さな身体で威力のあるシュートを打てるものか)」
省72

[426]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:07:35 ID:???
佐野「(あれ? あのブルノって奴どこいった?)」

そう、GKであるブルノの姿が見えなかった。
先ほどまではセービングの構えを見せていた彼の姿が佐野の視界からは消え去っていたのである。
これは一体どうしたことかと逆さまの世界の中で佐野は一瞬混乱をしたのだが……。

ブルノ「ふう、ふう……ちょっと待ってくれ。 今上るから」
佐野「なっ……何やってんだアイツー!?」

彼の声が聞こえそちらへと視線を向けた瞬間、思わず佐野は叫んでいた。 省60

[427]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:08:43 ID:???
ただ、このブルノの作戦の問題点は、割とブルノが登り棒が苦手でありゴールバーに上るのに手間どった事。
そして…………。

佐野「ゴ……ゴールからっぽやんけ!?」

思わず佐野が錯乱して関西弁になってしまう程に、ゴール前がもぬけの殻となってしまっていた事である。

マンチーニ「ああ……(またか……)」
カルネバーレ「あのバカは……」

とんでもない奇行を見せるブルノに、思わず頭を抱えるマンチーニたち。 省42

[428]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:10:42 ID:???
この結果を見てマンチーニ、カルネバーレの両者はやはり両極端な感想を持ちつつ、
何はともあれともかくクリアーだとカルネバーレの指示を受けてDFは急いでボールを蹴りあげた。
これは至って当然であり、普通のプレイである。カルネバーレの指示も、DFのプレイも何ら問題は無い。
彼らには何ら問題は無く、非も無い。

ブルノ「ふぅ……よし、上ったぞ! くくく、ではこのブルノ様の華麗なるセービングを見せてやろう!!
    無限の彼方へ……さあ行くぞー!!」

ビュバッ!!! 省43

[429]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:11:55 ID:???
佐野のシュートを防ぐべく、前に飛んだブルノ。彼の身体はそのまま佐野の目の前までやってきて……。

バゴンッ!!

ブルノ「ぐぎゃっ!?」

位置的に、DFのクリアーボールが直接当たる軌道となってしまっていた。
ブルノの尻に当たったボールは、DFが全力でクリアーしようとしていた為に彼の尻に多大なダメージを与えつつ跳ね返り……。

テンテンテン……

……… ……… ………

そのまま誰もフォローする事も無いまま、無人のゴールへと吸い込まれるのだった。 省26

[430]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/03/22(木) 01:13:11 ID:???
マンチーニ「………………」
佐野「あ、あの、マンチーニ? あいつは……あいつは、何者?」

思わず佐野が近くにいたマンチーニにそう問いかけてしまったのも無理は無い話であった。
これを受けてマンチーニは、やや言いにくそうにしながらもメガネをクイと上げつつ……やはり歯切れ悪く口を開く。

マンチーニ「彼は……うん。 実力自体は、決してそこまで低い訳じゃないんだ。 ……高い訳ではないけど、
      それでもセービング技術に関してはうちでも1番のキーパーなんだ」 省57


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0ch BBS 2007-01-24