キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

115 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/08(月) 20:32:03 ID:sdnvTg8Q
ソ連のスポーツ雑誌をプレゼントしたところで、今日はここまでに致します。

なお、このスポーツ記事については元ネタがあるのですが、
これについてはこのスレが埋まりかけた時の梅ネタ代わりにでも公表したいと思います。

116 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:52:48 ID:xjSfz7Io
★ソビエツキ・スポルトのお値段  スペード8 ★早乙女「1冊80フランになるわ」岬「(2000円ぐらいか……)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
早乙女「1冊80フランになるわ。翻訳や輸送費、少量しか持ってこれない分の価格の積み増し。
ごめんなさいねあんまり安くできなくて」

岬「(2000円ぐらいか……)いえ、そんな高いものをもらえて嬉しいです」

早乙女「そう、それは良かった。喜んでもらえたからついでにこれも。
運動の後にどうぞ、怪我でもしちゃったら、数少ないお客様がいなくなりますから」

そう言って早乙女さんはペットボトル飲料を棚から取り出し、僕の手に握らせてくれた。

岬「これは」

ラベルにはどこかの青光りした高山を中心に清冽とした放射線が放たれ、山裾には
清らかな湖が広がっている。この清澄な景色に光る

OYMPIA

の文字がひときわ目立って見えた。

早乙女「ソ連や東欧のトップアスリート御用達のスポーツ飲料水よ。ここを見て」

早乙女さんがラベルを指さす。読みなれないキリル文字がずらずらと並んでいる。

早乙女「これを飲めば選手のガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させるって書いてあるの。
ちなみに、このオリンピア(※1)の気になるお値段は……」

117 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 22:54:05 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 早乙女「聖薇とデートするならその月はタダ」聖薇「お母さんっ!」
岬「(いくら何でも水より安い娘ってマズいよ……)」
ダイヤ:早乙女「1つ5フランになるわ」岬「(125円ぐらいか、缶ジュース位しかないじゃないか)」
ハート:早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
スペード・クラブ:早乙女「1つ40フランになるわ」岬「(1000円ぐらいか……)」


※1=http://voda.klinmag.ru/index.php?DN7QFBuwmFi-dtgunVyoGeBDu189L6h-Bgt0y9ZQBg==_

118 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 22:56:08 ID:???
★オリンピアのお値段  ハート5

119 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:00:44 ID:xjSfz7Io
★オリンピアのお値段  ハート5 ★
早乙女「1つ20フランになるわ」岬「(500円ぐらいか、効果を考えればいいかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そうやってオリンピアの価格を耳に入れていた時。
ボーンボーンと柱に取り付けられた壁掛け時計が鳴りはじめた。

早乙女「あら、もうお昼ね。そうだ岬君、これからお昼ご飯なのだけれど、ご一緒にいかがかしら」

岬「え、いいんですか」

早乙女「ええ、たまにはお客さんと食べたいと思っていたし、それが聖薇の友達なら尚更ね」

聖薇「と、友達って」

早乙女「あら、違ったかしら?もしかして岬君は嫌いな人だった?」

聖薇「違います!岬君はそんな人ではありません!」

早乙女「あらら、そうじゃないとすると、ひょっとして恋人?聖薇も変わったわね」

聖薇「い、いい加減冗談はやめてください、岬君も迷惑してます!」

岬「(うーん。どうしようかな。お昼食べてすぐ去る訳にもいかなそうだし、この後の自由時間は無くなってしまいそうだ。
でもここで付き合っておけばこの母娘との関りも深くなるだろう。どうする)」

120 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/13(土) 23:02:52 ID:xjSfz7Io
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
B 参加しない(8月3週目の自由行動1つを残す代わりに好感度UPなし)
C 岬「(とりあえず早乙女さんのおふざけに乗ってみよっと)」 後ろから軽く、聖薇を抱きしめる
D 岬「(とりあえず聖薇に助け舟を出すか)まだ今日あったばかりですから。残念ながら」
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


今日はここまでに致します。
鈴仙奮闘記さん。誤爆すみませんでした。

121 :森崎名無しさん:2018/01/13(土) 23:23:43 ID:9o95cXxE
A

122 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/13(土) 23:37:17 ID:hwgZKHu+

更新乙です。誤爆は全然お気になさらずです!
いつも楽しく参加させて頂いてます。(実はスレタイを提案したのは私です。採用ありがとうございます)
特に岬君の描写等はぜひ参考にしたいと思って読んでますw
大変だと思いますが、お互い楽しんで更新していきましょう。

123 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:24:11 ID:7bBgEy2A
これから少し投稿を開始します。分岐選択肢の所で私用により外出いたします。

鈴仙奮闘記さんコメント及び御寛恕ありがとうございます。
拙文が参考になっていたとは感無量です。なかなか筆が進まずにいますが、その言葉を励みに投稿します。
スレタイ提案もありがとうございます。まだ何のロマンも描けておりませんが、これから何とか
皆様を魅了できるような作品を作っていきたいです。

124 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:27:27 ID:7bBgEy2A
A 参加する(自由行動を全て費やします。早乙女母娘との好感度UP)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「ありがとうございます。ぜひ御一緒させてください」

やや堅苦しい表現の言葉を、母娘の間にスッと通す。
これによって彼氏談義がかき消され、聖薇はホッとする。

聖薇「あ、ありがとう岬君」

早乙女「ありがとう。拙い料理ですけどどうか付き合ってください。
    聖薇、扉に『CLOSE』掛けてきて、あと音楽も。岬君はここの椅子に座ってゆっくりしてください」

岬「ありがとうございます。ただその前に、お電話お借りしてもよろしいでしょうか。
  父に帰りが遅くなると伝えないといけませんから」

早乙女「それもそうね。聖薇、岬君に電話まで案内しなさい」

事の次第と胸に感じたかすかな疑問を伝えるべく、早乙女母娘に電話を請う。
電話機の場所を案内してもらった後、聖薇が去ったのを見計らってダイヤルを回した

岬父「もしもし、おや太郎か。どこかでお呼ばれでもされたか」
岬「もしもし父さん、実はそうなんだ」

岬父「そうか。もう友達が作れたのか」
岬「その事なんだけれど。少し気になる事があるんだ」

125 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:29:26 ID:7bBgEy2A
岬父「ほう、どうした」
岬「その呼ばれた先の相手なんだけど、同じ日本人学校の同級生の早乙女聖薇っていう女の子なんだ。
  その子は愛っていう母親と2人暮らしで、これから3人でお昼を食べるんだけど、
  この母娘の名前、どこかで聞いた覚えがあるんだ」
岬父「愛、か。早乙女、愛……」

電話の先からくぐもった声が聞こえる。何か思いを巡らせている声だ。

岬「父さん何か知ってるの」
岬父「少し思い当たる節はある。ちょっと調べてみる、太郎が帰る頃には分かるはずだ」

岬「そう、大丈夫かな。ひょっとしたら危ないのかも」
岬父「いや、多分そうじゃない。安心して食べてきなさい」

少々の疑問がまたかすかに膨らんだ。父は何か知っているかもしれない。
ともかく危険はないと父に告げられてとりあえず安心して電話を終える事はできた。
受話器に電話を戻して廊下に出る。古びた木目のらせん階段をきしませながら昇り、指定された
ダイニングルームまで出向くと、部屋の端で何か銀色の円盤を手に持つ聖薇を見かけた。

126 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 13:31:00 ID:7bBgEy2A
後ろ姿の少女は何やら電子レンジを縦に押しつぶしたような機械に円盤を入れようとしているらしい。

岬「(レーザーディスク?いや、それにしては円盤が小さいような)聖薇さん」
聖薇「はっ、はいっ!」

僕の気配には気づいていなかったらしく、すっとんきょうな叫び声を上げる。
急いでグルリと回って僕の方を見る。握りこぶしを右手で包んで胸にあてる姿が初々しい。
そんな同級生の仕草を不意に目にして、ふっとイタズラ心が浮かんできた。

岬「(せっかくだから何かしてみようかな?)」


A 岬「聖薇さんは可愛いなあ」 正直な感想を述べてみる
B 岬「僕の事を想っていてくれて嬉しいよ」 意味深長っぽく聞こえる発言をしてみる
C 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも)
    あの機械って何?水瀬国際電気って書いてあるけど」
D 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも落ち着いてもらわないと)どうぞ」
    机の水が入ったコップを差し出す
E その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

127 :森崎名無しさん:2018/01/14(日) 16:39:21 ID:aPm3BzOY


128 :森崎名無しさん:2018/01/14(日) 18:48:42 ID:pKGgM2pw
C

129 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 21:18:30 ID:???
C 岬「(いや、これからの事を考えて下手なからかいはマズい。それよりも)
あの機械って何?水瀬国際電気って書いてあるけど」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本から離れて数週間も経っていないのに、日本製品をパリで間近に見て
懐かしさと、かすかに誇りさえ感じてしまった。

今日本製品はその低価格と高機能高品質で世界を席巻し、何十億の消費者の生活を
便利にすべく貢献している。
目の前に堂々と自らの威明を放っているこの会社もそうなろうとしている。
水瀬国際電気。MEC(※1)とも記されているこの会社は
日本5大財閥の一角、水瀬財閥のグループ企業であり、
PC−8801やPC−9801等といったホームコンピューターで日本市場をあっという間に
手中に収め、海外にも進出し始めていると聞いている。

そんな会社が作ったと思われる、この奇妙な機械から聖薇は何物かを取り出していた。
レーザーディスクにしては直径が半分もなく、光に照らしてもギラギラとした虹色の反射光が
それ程帰ってこない。

聖薇「これはCDプレーヤーです」
岬「しーでぃー?」
聖薇「コンパクトディスクです。デジタル・オーディオ・ディスクとも呼ばれています」
岬「ああ、あれか……」

思い出した。日本にいた頃にCMで見た気がする。
「レコードよりも音質がよく、ノイズがないニューメディア」を謳い文句に売り出していたな。
その時は音楽にあまり興味がなかったし、その再生機が20万円ぐらいしたから
すぐに興味をなくしたけど、そんな高価な物がここにあるのか。

130 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/14(日) 21:22:04 ID:7bBgEy2A
……といったところで半端ですが、水瀬国際電気=MECの概要に触れたところで今日は終わりにいたします。

このMEC、後々この物語でものすごーーーーーく間接的に、
岬君に関わってくるかもしれませんので、楽しみにしてください。

……NEC?そんな会社は知らないなあ(すっとぼけ)

131 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/15(月) 22:02:58 ID:s3vwRlrg
ただでさえ遅筆であるのに、今週および来週は私用および会社の都合にて
忙しくなるため投稿できなくなりました。

代わりに(気分転換も兼ねて)この物語についての質問やこんな話を書いてほしいという
リクエストや、今後の展開についての意見、あるいはここまでの話を書くまでの
出典の明示など、希望する内容などがありましたら遠慮せずに書き込んでください。
良識の範囲内かつ根本的なネタバレにならず、そして1,2レス程度で返せるものであれば、
今週来週の土日に記述したいと思います。

132 :森崎名無しさん:2018/01/17(水) 19:43:35 ID:???
ソビエツキ・スポルトは自由行動何回分で読み終わりますか?

133 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/21(日) 22:10:14 ID:???
>>132
ソビエツキ・スポルトはもともとスポーツ全般を幅広く扱う月刊誌です。
当時のソ連はサッカー強国、それもオリンピック出場可能世代に限ると
世界トップレベルですから扱いは良い方ですが、それでも毎回大きく紙面を
扱う訳にもいかず、ことに育成世代となるとステート・アマ世代に比べさらに少なくなり、
全く扱われない月もあります。

そういう状態ですので、自由行動1回分で読み終わり、得られる情報も1冊につき原則1つとなります。
ただ、全く扱われない、情報を得られないという確率はごく低い(53〜13分の1ぐらい)ので、お金と自由行動を
無駄にするかも、という心配はほぼありませんので安心してください。

134 :森崎名無しさん:2018/01/21(日) 22:58:07 ID:???
約1.9〜7.7%とな?
仮に「毎月買う」「一番悪い確率」と仮定すると
9ヶ月目あたりで情報なしが50%超える計算か
1年で1〜2回はハズレ掴まされるって感じかな

135 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:05:49 ID:m0OntpQw
お久しぶりです。恐らく次の選択肢提示までの短い間になりますが、投稿を開始します。

>>134
実際には店に行って買うのに(83年10月以降)自由行動枠を全て使ってしまうので
そう頻繁に選択されないと思いますし、確率はあくまで確率であって、結局1回も
ハズレにならないという事も十分あり得ます。
その「ハズレ」も、サッカーを介しての東欧諸国の社会状況などといったバックストーリーを
出来る限り綿密に描写しようと思っていますので、どうか雑誌購入の選択を躊躇する
心配はなさらないでください。

136 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:07:22 ID:m0OntpQw
聖薇「そのCDを再生して音楽を聴くためのものがこのCD−803です。店の中で流れていた
琴のカチューシャも、CDで流していました」

岬「なるほど、結構いい音だったね」

僕の感想にええと柔らかに笑みを添えて聖薇は答える。
ついさっき慌てて振り向いたのが嘘のような振る舞いに密かに感心しつつ、
彼女が手に持つ銀色の円盤を見つめてみた。

レコードやLDとは違った、その名の通りコンパクトなボディがまず目に映る。
この中にごく自然な、音飛びもなく屋内に澄み渡っていたカチューシャはこれから出ていたのだ。
何よりこの銀色の輝きが素晴らしい。この銀色を見るたびに、ただの何か便利な品という
以外の、得体のしれぬ未知の期待感が湧き出てくる。

岬「(父さんが昔好きだったって言ってた漫画雑誌みたいだ、
銀色の円盤に乗って現れる銀色の服着た宇宙人。父さんもこんな風に感じたんだろうか)」

聖薇「私もCDで聴く歌が好きです。父さんもCDが好きで、うちの会社も早く
これが聴けるようなモノを作れるようになりたいって、口癖のように言っていました」

岬「(作りたい?聖薇の父親は技術屋かな)」

ふとした疑問が頭に浮かんでいる間、聖薇は別のCDを取り出しCDレコーダーの
オープンボタンを押して、蓋を開かせCDを差し込ませた。
今度は春の陽気を感じさせるような朗らかな曲調だったが、すぐにロシア語が流れてきた。
こんな明るい曲がロシア民謡にあるとは。

137 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:08:33 ID:m0OntpQw
早乙女「ご飯できましたよ。聖薇、お皿をテーブルへ」

はいと明るい返事をし僕に会釈をしてキッチンへ去ってしまった。
疑問を尋ねる機会を失ったが、ともあれこれから食事、それも初めての同級生との
食事だ。ここでしっかりとした対応を取れば、これからの日本人学校での生活が楽になるだろう。

早乙女「粗末で、それもわずかしかありませんが」
母親の謙譲を受けながら、机の上の料理を眺めてみた。

メインディッシュはポテトとトマト、キャベツの葉が添えられたカツレツ。
その横には、白磁の肌に金と赤の横線が引かれたアールデコなお椀に入ったスープがある。
スープには納豆のような小粒の豆、トマト、よく溶かれたひき肉、細切りにしたニンジンなどが入っている。

早乙女「そちらはレンズ豆のスープです」

軽い戸惑いを感じ取られたらしく、母親が助け舟を出したらしい。
ヘンなものでは無いらしいので、スプーンにそっとすくって口に流し込む。
特に旨いという味ではないが、一口一口体に入れるたびに
五臓の調子が整い、爽やかになっていくような感じがする。

138 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 19:09:43 ID:m0OntpQw
岬「(この家の雰囲気に合っているスープだ。さて、何をしようかな?)」


A 岬「聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」 軽い感じで同級生の情報を探る
B 岬「聖薇さんの父さんは電気屋さん?」 先程の疑問について尋ねてみる
C 岬「10月から聖薇さんと一緒に日本人学校で学びます」 改めて母親に自己紹介する
D 岬「良かったら今度ブローニュの森でサッカーしませんか?サッカーには少し自信があります」
    サッカー方面での自己紹介
E 岬「(このまま黙って様子を見よう)」 相手から話しかけるのを待つ
F 岬「スープ美味しいです」 料理の感想を口にする
G 岬「ここのお店って、何ていうのか、初めて見た感じですごく印象的ですね」 
    共産主義?的な品ぞろえについて口にする
H 岬「今かかっている曲って何ですか?」 部屋に流れるロシア民謡?について尋ねる
I その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

139 :森崎名無しさん:2018/02/03(土) 20:17:16 ID:QNy5H7fk
C

140 :森崎名無しさん:2018/02/03(土) 20:44:38 ID:ILpE3R+A
C

141 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/03(土) 22:48:41 ID:m0OntpQw
C 岬「10月から聖薇さんと一緒に日本人学校で学びます」 改めて母親に自己紹介する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
岬「(そういえばここまで自分が何者かあまり話してなかった、どれ位話そうか)」

母娘を前にして自らを知ってもらうべく考えをめぐらせはじめる。そうして考えた結果、僕は…

A 岬「僕の名前は岬太郎、パリに来る前は日本をあちこち転校しましたが、
これからはずっとパリに居れると思います」 各地の話題提供&すぐ別れないというメッセージ
B 岬「食べ終わった後に外へ出てもらえませんか」 サッカーテクを披露してみよう
C 岬「うちの父さん、『党員』なんです(はねっかえりだけどね)。このお店に来れて良かったです」
この店との親和性をさり気なくアピール
D その他、自由回答(要3票)

先に2票入れた選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


本日はこれで終わります。

142 :森崎名無しさん:2018/02/04(日) 22:29:44 ID:yVHQsJu6
A

143 :森崎名無しさん:2018/02/05(月) 00:07:47 ID:u6at96dE
A

144 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 15:03:09 ID:WmYfsMY2
今日過去の自分の投稿を見返してみましたが、ブローニュの森での話は3カ月前、
ル・エストを訪問してもう2カ月も経過している事に今更ながら愕然としました。
初体面という事もあって描写はきちんとしないといけないと思ったのですが、
いくらなんでも長すぎます。もう少しスピーディーな展開になるよう、
これから心がけていきます。


A 岬「聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」 軽い感じで同級生の情報を探る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そっと様子をうかがうと、聖薇の方はスプーンにすくったスープを口に含みながら、
チラリチラリとこちらに視線を向けている。

岬「(話しかけたそうにしてるな。情報収集も兼ねて、尋ねてみよう)聖薇さんは学校でどんな事をしてるの」

おはようとかこんにちはとか、日頃交わすあいさつのように、努めてあっさりとした
様子で語りかけてみる。

聖薇「え、私ですか。えっと」

少しドキリとはしたようだが、すぐに落ち着き話をしてくれた。

先着で
★緊張とかそういうのはほぐれてます! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:ハート +「男子に混ざって、サッカーしています」
ダイヤ:ハート+「弓道部で弓の稽古をしています。1人ですけど」
ハート:「小学部と中学部の風紀委員長をやらせてもらっています」
スペード・クラブ: 「小学部の風紀委員長をやらせてもらっています」

145 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 15:08:00 ID:dL4N0ESw
改めて母親に自己紹介するに決定していたんじゃないの?

146 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 15:15:18 ID:WmYfsMY2
>>145
申し訳ありません、私の勘違いによるミスです。
大変すみませんがこれから書き直します。
144は無かったことにしてください。

147 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:54:37 ID:WmYfsMY2
遅くなりましたが、投稿を再開いたします。
なお、途中で描写の都合上、一部箇所で第三者視点からの記述と
なります事を、ここで申し上げます。

148 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:56:05 ID:WmYfsMY2
A 岬「僕の名前は岬太郎、パリに来る前は日本をあちこち転校しましたが、
これからはずっとパリに居れると思います」各地の話題提供&すぐ別れないというメッセージ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「僕の名前は岬太郎です」

堅苦しく見えない程度に姿勢を正し、目の前の同級生の少女を一瞥し、
その後母親にも軽く目を向けた後、自己紹介を始めた。

岬「パリに来る前は日本をあちこち転校しました」

早乙女「転校、それはやはり、お父さんの御都合で?」

岬「はい。父さんは画家でして、良い絵を書くために日本中あちこち移り住んでいました」

聖薇「そんなにたくさん、色んな所に引っ越していたのですか?」

岬「うん、福岡や九十九里浜、埼玉の明和や静岡の南葛、北海道のふらのにも行った事があるよ」

聖薇「ふらの?岬君はふらのにいたのですか」

岬「うん、数カ月だけだけど」

聖薇「そうですか。ひょっとしたらどこから会えていたかも……」
岬「(あれ、会えていたかも?ふらのの学校でこんな子は見なかったはず)」
早乙女「フフフ」

娘の会話に割り込むような形で、母親が軽く微笑んだ。声を聞いた少女は
ハッとして口をつぐんだ。

149 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 18:59:04 ID:WmYfsMY2
早乙女「毎年私達は冬になると、ふらののスキー場でスキーをしているんです。
聖薇は行くたびにスキーを楽しんでまして、ね、聖薇」

聖薇「う、うん。まだ下手ですけど、楽しくて」

早乙女「それは聖薇が張り切り過ぎてるからでしょう。いつも決まって上級者コースで滑ろうとするんですから」

聖薇「か、母さん」

思わぬところで失態を暴露され、困惑する聖薇。

その後は穏当な言葉でフォローを入れた後、各地での色々なエピソードを交え
あれやこれやと話をしていくうちに、聖薇が僕に話しかけてきた。

聖薇「そんなにあちこち転校を繰り返しているという事は、このパリもすぐに去ってしまうのでしょうか?」

少し曇りのかかった声で語りかけるのを受け、できるだけ堂々として答える。

岬「いえ、父もここで腰を据えて絵の勉強をすると言っていますので、大丈夫です。
これからずっとパリで居れると思います」

聖薇「そうですか。良かったです」

安堵の表情を浮かべる。もうこれでこの子は大丈夫だ。どう間違っても敵意を抱いてはいないだろう。

150 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:01:34 ID:WmYfsMY2
こうして和気あいあいと会話を楽しんでいるうちに食事も終わる。昼食のお礼に
後片付けを申し出たが母親にやんわりと断られた。
好印象は十分与えたし、そろそろお暇しようと外へ出ると、早乙女母娘が見送りについて
きてくれた。

岬「今日はありがとうございました」

早乙女「こちらこそありがとうございました。これからもどうかご贔屓に」

聖薇「ここに来てくれてありがとうございました。また来てください」

岬「ありがとう。必ずそうするよ(上手く行けばこの子の心を手に入れる事もできるだろうな)。
それじゃ、さようなら。学校でもよろしく」

聖薇「はい、岬君さえ、嫌でなければ。岬君、さようなら」



少年の姿が見えなくなるまで見送った後、愛は娘の頭を撫でながら話す。

早乙女「お母さん安心したわ。聖薇にも大切な人が見つかりそうだから」

聖薇「母さん、私には早いです。私はまだ」

早乙女「何を勘違いしてるか知らないけど」

イタズラ気に笑みを浮かべた後、遠くの空を見つめながら語りかける。
その表情に聖薇も姿勢を正して、言葉を聴いた。

151 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:03:49 ID:WmYfsMY2
早乙女「表現はどうでもいいの。大切な人、親友、同志、愛する人。
そういう人と知り合えるようになるだけで、心が澄んでいく。
小さな事にくよくよしなくなるようになれる人が、世の中にはいるのよ」

聖薇「そんな人が……いるかもしれませんね。こんなに心が晴れ晴れしたのはパリに来て初めてです」

早乙女「そうね。聖薇。よく聴きなさい」

今度は娘の方を向いて語りかける。

早乙女「いつか誰かそういう人と「愛」そうと思ったなら、聖薇も覚悟を決めなさい。
愛は戦い。この世で一番厳しい、自分を捨ててかからなければいけない戦いなのよ」

聖薇「愛は、戦い……?」
早乙女「まだ分からないのも無理はないわ。ただ、将来聖薇がそういう人と愛そうと決めたら。
何を忘れてもこの言葉だけは思い出しなさい」
聖薇「はい」

少女は母の言葉を胸に収める。その言葉を胸に響かせながら、
今日の出来事で思いを浮かべていた。

聖薇「(『あんなこと』があった私にそこまでできるだろうか。いや、見つけたい。
     誰になるか分からないけど、そんな人が見つかったら、その時は……)」

152 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:07:04 ID:WmYfsMY2


















???「へへ、そいつぁきっと岬っていう色男だろうぜ」






















153 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:10:11 ID:WmYfsMY2
聖薇「えっ!?」

不意にどこからか、飄々としながらも野性的な男の声が聞こえた。
岬とは明らかに声質の異なる声に驚き、周りを見回したが、母親以外に誰もいない。

早乙女「どうしたの」
聖薇「母さん聞こえなかった?誰かの声が聞こえたような」

聖薇の問いに反応して愛も辺りを見回すも、やはり誰もいない。

早乙女「いないわね」

聖薇「そんな、確かに聞こえました。逞しくて、どこかで聞いたような響きの、男の人の声が」

早乙女「どこかで聞いたような……」

ぼそりと、聖薇には聞こえない位の小声でつぶやいた後、愛は告げる。

早乙女「聖薇、先に家に入って休んでいなさい」

聖薇「え、お母さんは」

早乙女「少し1人でいたいの」

にこやかに、しかし有無を言わさぬ気配を発して、聖薇を下がらせる。
そうして1人になった後で、愛はマロニエの木を見やって、つぶやいた。

154 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:12:05 ID:WmYfsMY2





愛「ここにいるなら私にも声をかけてくれれば……いえ、あの人は素直じゃない、
  きっとこの私の姿を、高笑いしながら見てくれているんでしょうね。笑い声でもいいから、
  私も聞きたかった……」




*登場人物間の感情が以下のようになりました。

早乙女→(聖薇の友達)→岬

155 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 19:15:41 ID:WmYfsMY2
岬「ふーう、なかなか面白い人達に出会えたな。これからの生活の上をとても充実させてくれるはずだ。
さて、次はサッカーの練習だ。ずいぶん久しぶりな気もするけど、何をしようかな?」


A ドリブル:21 少し上がりやすい
B パス: 22 少し上がりやすい
C シュート:19 少し上がりやすい
D タックル:19 少し上がりやすい
E パスカット:21 少し上がりやすい
F ブロック:20 少し上がりやすい
G せりあい:19 少し上がりやすい
H ガッツ:700 少し上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

156 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 19:22:55 ID:dL4N0ESw
H

157 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 19:29:53 ID:07hGNWZY
H

158 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 20:36:43 ID:WmYfsMY2
H ガッツ:700 少し上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「今度は体力を鍛える事にしよう。走り込みでもしてみるかな」

そう決めた僕は歩を速め、パリの街を走りはじめた。

先着で ★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10!
9〜13→+5!
1〜8→効果がなかった

159 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 20:38:42 ID:???
★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ クラブ7

160 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:07:38 ID:WmYfsMY2
★83年8月3週2回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ クラブ7 ★→効果がなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(あれがモンパルナス・タワーか、大きいなあ)」

天高くそびえたつ、パリには場違いとも思えるような摩天楼を走りながら見上げる。
東京へ過ごしていたころには新宿などでこうしたビルを多く見かけたが、
パリではそうしたビルが他になく、なおの事堂々とした威容が響くように伝わってくる。

タッタッタッ……

そうして走る事数十分、今度はセーヌ川に差し掛かる。

岬「(どこかで見たことがあるような……あっ、行きに見た橋だ。となれば)こんにちは!女神さん!」

後姿で南を向く自由の女神に、手を振りながら挨拶をした。こうしてみると
ニューヨークの方の女神と違って、随分と親近感が湧いてくるのが不思議だ。

セーヌ川を渡って北に向けて走っていくと、今度はトロカデロ庭園が見えてきた。
この中に入り歩道に沿って進んでいくと、これまた堂々とした宮殿の如き、シャイヨ宮が
姿を現した。

岬「(見よ!これがフランスだ!って言わんばかりに迫力を見せつけるみたいだ。負けてたまるか)」

どことなく挑発されているようにも思え、負けん気が知らぬうちに出ていた僕は、
腕を振り上げキッと目を見開きながら、シャイヨ宮を通り抜けた。

運動というよりはパリ観光になってしまったランニングであった。

*ガッツ訓練の効果はありませんでした。
*忘れていましたが、日常生活時間にて「ル・エスト」が訪問可能になりました!

161 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:12:23 ID:WmYfsMY2
岬「ただいまー」
岬父「おかえり」

自主的な練習も終わって自宅に戻った。家では父がパレットに絵の具を混ぜながら、振り向いて
挨拶をしてくれた。

岬父「昼に言ってた早乙女母娘についてなんだが」

岬「分かったの」

岬父「いや、まだよく分からない。ただどうも気になるから、日本にいる叔母に頼んでいる。
もう何週間もしたら報告も兼ねてこっちに来る筈だ」

岬「叔母さんって、沙織姉さんの事?」

岬父「そうだ。とうとうパリで活動できる準備ができたという事で、今は一旦
日本で物品持ち込みのための最後の準備を行っているそうだ」

岬「そうか……来るんだ……」

岬父「そう嫌そうな顔をするな。沙織の霊力は確かだ。今まで太郎も色々と助けられてきただろう。
それに住居は同じパリとはいっても遠く離れている。そう簡単には来るまい。
それより太郎、手洗いうがいが終わったら晩御飯を作ってくれないか。今日はそっちの番だったはず」

岬「はーい」

僕はとたとたと洗面所に向かっていく。今日の献立をどうしようか考えるのに注意が向いていたため、
父のひとりごちるのに気づく事がなかった。

岬父「早乙女…まさかあの『早乙女愛』じゃないだろうな……万一同姓同名の女性がいるとしても、
こんなところで娘と2人暮らしとは……何故だ」

162 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:14:44 ID:WmYfsMY2
【1983年8月第4週】
岬「さて、これから何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

163 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/11(日) 22:20:36 ID:WmYfsMY2
今日の投稿はこれまでに致します。

最近「文体診断ロゴーン」というサイトを見つけました。書いた文章を文豪や評論家の
文章と比較し誰に似ているかなどを教えてくれるというものです。
私の文章(161)は九鬼周造が最も近く、岡倉天心とは最も遠いそうです。
皆様も過去の文章を送ってみて、あれこれ調べてもらってはいかがでしょうか。

文体診断ロゴーン
http://logoon.org/


164 :森崎名無しさん:2018/02/11(日) 22:28:18 ID:07hGNWZY
B

165 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 17:37:02 ID:???
それ私も使ってたんですが
俗に言う台本形式だと判定が狂うみたいです

166 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 17:42:14 ID:olgsZooM
B

167 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/12(月) 19:38:38 ID:866rHoi6
これより投稿を開始します。
>>165
ご指摘ありがとうございます。どうも正確には判定してくれないようなので、
ちょっとした遊びに使うのがよさそうです。



B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 天ケ瀬家
B ヴォルテール通り
C ル・エスト
D 15・16区周辺を散歩する
E1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
E2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
F その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

168 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 20:09:56 ID:yupbL3WU
B

169 :森崎名無しさん:2018/02/12(月) 20:23:32 ID:olgsZooM
B

170 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/12(月) 22:08:41 ID:866rHoi6
なかなか文章が書き進めないので、申し訳ありませんが、今日はこれまでに致します。

ヴォルテール通りを初めて選択した事により、アタリフランス来訪&初体面イベントが発生します。
ル・エストとは趣が変わってコミカルに話が進ませるつもりですので、どうか期待してください。




…さて、積み残したアタリゲームを消化せねば……


171 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:48:12 ID:bmAYHhc6
今日も少しだけ投稿を開始します。
なお、申し訳ありませんがこれから数週間、仕事の都合で忙しくなるため、
投稿できそうにありません。どうかご了承を願います。

172 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:49:18 ID:bmAYHhc6
         第6話『電子線の別世界』



暇ができたので、来仏初日に見つけたあの「富士山」を探すべく、ヴォルテール通りへと
たどり着いた。

ヴォルテール通りについて見回してみると、夜に来た時には気づかなかったが、
オスマン建築の厳めしい建築面に電子音や、カクカクとした物体がテレビ画面に縦横無尽に動き回っている。

この店のテレビにはスペースインベーダーのように見えるが、
敵が日本よりも1周り以上大きく、日本以上に速いスピードで自機に迫ってきている。
その隣のテレビには、ピンク色の迷路の中でモンスターを避けながら迷路内に配置された点を
食べている水色の丸いキャラクターが映っている。

岬「(このインベーダーっぽいのは、スペースアルマダ(Space Armada)、
パックマンっぽいのはKCマンチキン(K.C. Munchkin!)っていうのか。
あっ、テレビの下にゲーム機がある。インベーダーの方はインテリビジョン(Intellivision)
パックマンはオデッセイ2(Odyssey²)っていうのか)」

インテリビジョンは木目調のゆったりとした、ゲーム機というよりアンティーク家具のような
趣がケース越しにも漂ってきそうな気がする。一方のオデッセイ2はまるでレジスターのような、
実用一辺倒な電子機器といった感じが強い。

岬「(こんなゲーム機が海外にはあるんだなあ)」

見慣れぬ異国の珍品を見る目になって、しばらくの間ガラスケースの前で立ち尽くしてしまっていた。

173 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:51:10 ID:bmAYHhc6
だが、まだ目的は達していない。そのゲームショップから離れて再び歩きはじめる。
そこから1分も経たないうち、今度は別の店が目に入った。

岬「(テレビかな、いや下にキーボードがある。という事はマイコン(※1)だな)」

今度はずらりとホームコンピューターがショーウインドーに並んでいる。
これまた日本では見慣れぬ海外のハイテク製品に、僕はまたしても足を止めて眺めこむ。

岬「(MECのPC−8801や片桐エレクトロニクスのX1は……全然見当たらないな。
虹色のラインがあるのがZX スペクトラム(ZX Spectrum)、
こっちはTRS-80 Color Computer……ココでいいや、
そのココの隣の厚ぼったいのがコモドール64(Commodore 64)で、その隣が……おや)」

順繰りにマイコンを見回し、コモドールの次にさしかかって気付いた。このパソコン、
いつか見た「富士山」があしらってあるじゃないか。

岬「(このマイコンは…アタリ800(Atari 800)っていうんだ。あそこはマイコンショップだったのかな?
いや、あんな派手派手しい、バーみたいな電気屋があるか。あのギラギラした感じはゲーセンのやつだ。
海外のマイコン会社はゲーセンも経営してるのかもしれない。日本とは違うな、
MECがゲーム作って売り出すなんてないからなあ)」

思わぬところで思わぬ発見に思わず取り留めもないことを、ただぼんやりと思っていた。
そんな事を頭に浮かばせ多種多様なゲーム屋マイコン屋を通り過ぎて、ついに例の場所。
赤い富士山をロゴにした謎の会社、ATARI FRANCE Incへたどりついた。


※1:マイクロコンピュータ。入出力のためのキーボードとスクリーンを装備した、
現在のパーソナルコンピュータに相当する。当時(83年)は現在のパソコンにあたる製品がマイコンと呼ばれていた。

174 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:55:28 ID:bmAYHhc6
僕は今、地球の裏側に位置しヨーロッパ文明の精華たるパリに鎮座まします
どこの国から来たか分からぬゲームセンターを紹介する名誉を賜ったのであるが、
その前にただ一言、自身の経験を告白して後日の備忘として残しておきたい。

実のところ言うと、僕が生まれて12年このかた、
ゲームセンターというところには一度も入った事が無いのだ。

僕の父さんは(少なくとも表向きは)画家である。その題材として自然画を好んで取り上げている以上、
僕が移り住む先は田舎が多く、ゲーセンどころか商店さえろくに無い所が多かった。
そういうものが有る都会に越していても、その頃の僕はサッカーと父の「本業」の手伝いに
熱中していて、こういったゲームにはあまり興味を持っていなかった。

もっともテレビゲーム(家庭用の据え置きゲーム機をそう呼ぶらしい)の方は全くしていない訳ではない。
名前は忘れてしまったが、たしかカセット交換型の、4つのパドルのついた白いゲーム機で
クラスメイトに誘われてプレイした事が何回かあったが、動きも絵もガタガタ、
思うように操作もできず体を動かした方がずっと面白かったため、ゲーム機の名前も
ソフトも思い出せなくなるほど縁遠いものになっていた。

岬「(そう言えば、南葛にいた頃に一緒にサッカーしていた、あの天然パーマの……
確か来生っていったな。その来生がゲーム機買った買ったとか言っていた)」

自慢気に吹聴していたクラスメイトもいた。確かファミコンとか言ったはずだ。
彼の家には上がった事が結局無かったので一度も見たことはないが、
あのゲーム機は売れていたのだろうか。

175 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 19:57:06 ID:bmAYHhc6
さて入ろうかと思いドアに向かおうとした時。

少女「ようこそ、アタリへ!」

横から急に声が聞こえた。振り向くとするとそこには少女がいた。
歳は僕と同じぐらいか、背丈も僕とさほど変わらない。
だが両手を脇腹について仁王立ちし、初対面の相手に物おじせず、
何よりビンビンに自信を発する女の子が、そこにいる。

少女「あんた新入りでしょ!アタリのゲームは凄いんだから!早く来て!」

そう言うなり僕の手を取り、有無を言わさず店内へと連れ込んだ。

店内は昼間にも関わらず、遮光幕が窓という窓に敷かれていて夜のように暗い。その中を
赤や黄色の照明が光り、キラキラと明滅したり、カメラを焚いたように一瞬激しく光る。
所狭しと並んだゲームの筐体からガンガンと光と音が野放図に放たれているのであった。
そんな店の具合はというと……


★客の入り具合! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:双子「「おね→ちゃん!」」 謎の双子姉妹が少女に飛びついてくる!(イベント発生)
ダイヤ・ハート:岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
スペード:客A「うおっしゃあああ!」客B「畜生、もう少しだったのによお!」
     客C「急に横入りするんじゃねえ!」客D「モタモタしてんのがわりいんだ!」
     客は多い、多すぎてしばらくプレイできそうにない
クラブ:少女「さっ、感謝しなさい、心いくまでゲームできるよう、貸し切りにしておいたから!」岬「(誰も来てないだけじゃ……)」
ハートA:聖薇「こらっ!ゲームはやめなさい!」少女「また来たわね石頭!」岬「(どうする……)」(さらに分岐)

176 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 20:14:50 ID:bmAYHhc6
私用につき1時間ほど離れます。少々お待ちください。

しかし、キャプテン翼の2次創作でオデッセイやスペクトラムが出てくる
SSなんて世界でここだけだろうな。誰得だろう。

177 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:06:18 ID:???
★客の入り具合 ダイヤ2

178 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 21:45:06 ID:bmAYHhc6
★客の入り具合 ダイヤ2 ★岬「(バカンスのせいか、フランス人は子供も大人もいない、日本人は、いるな)」(さらに分岐)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様で
!とnumの間のスペースを埋めてください。数値により人の入り具合が決まります。
★クラスメイト:! num
 岬より年上:! num
 岬より年下:! num★


1〜3:この位の年齢層は誰もいなかった……
4〜6:パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(年上のみ、さらに分岐)
7:どの筐体にも行列ができている、どこもしばらくは出来そうにない(年上のみ、さらに分岐)
8:7+イベント発生
9:+ 赤嶺真紀 「やあ!」

179 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 21:47:36 ID:???
★クラスメイト: 0
 岬より年上: 4
 岬より年下: 1

180 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/02/18(日) 22:06:29 ID:bmAYHhc6
クラスメイト: 0(※2) この位の年齢層は誰もいなかった……
 岬より年上:4  パラパラとゲームをしている、十人ぐらいはいるだろう(さらに分岐)
 岬より年下:1  この位の年齢層は誰もいなかった……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★サッカー部員は来てるか1 ! card
サッカー部員は来てるか2 ! card
サッカー部員は来てるか3 ! card★

と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。
なお、重複している場合はゲーム好き度合いがアップします。

JORER:サッカー部は全員来ていた!
K:天ケ瀬が来ていた!
Q:中江が来ていた!
J:秋山が来ていた!
10:渋沢が来ていた!
9:黒田が来ていた!
8:永井が来ていた!
7:西園寺が来ていた!
6:大杉が来ていた!
5:金子が来ていた!
4:藤田が来ていた!
3:塩野が来ていた!
A〜2:誰も来ていなかった……


※2:上分岐ではありませんが、1〜3の分岐に沿うものとします。

181 :森崎名無しさん:2018/02/18(日) 23:33:57 ID:???
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4


182 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:51:02 ID:1694cPcU
★サッカー部員は来てるか1  スペード9
サッカー部員は来てるか2  スペードJ
サッカー部員は来てるか3  ハート4 ★
藤田(DF)、黒田(MF)、秋山(FW)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(それにしても)」

ゲーセン内を一瞥して感じた。音や光の賑やかさが寒々しく感じられるほど客の入りが少ない。
眺めまわしても10人もおらず、しかも漏れ出る声や後姿から見て、フランス人は皆無、
日本人学校の先輩達で占められているようだ。

少女「何をボサッとしてるの、遠慮せずに楽しんできなさい。今はチャンスなんだから」

僕の戸惑いを知ってか知らずか、僕の背中を軽くポンと叩いた後、こぶしを僕の
手のひらに突きこんで勢いよく握ぎってきた。手のひらに金属の感触が広がる。

岬「これは」
少女「サービスよ。ゲーセンはお金を入れないとプレイできないの、知ってるでしょ?」

岬「いや、そうじゃなくて、なぜ僕に」
少女「だからサービスって言ってるじゃない。初めて来てくれたんだから、
   お金の事なんてきにせずにアタリのゲームを楽しんでほしいだけよ。
   休みの間はうるさいのもいないし、余っても返さなくていいからさ」

いや、それは悪い、人に貸しを作りたくない。小学生が銀色に輝く10フラン硬貨を何十枚を
渡されるなんて、後で対等な関係の構築に障害になりかねない。何とか返したかったが、

黒田「おーい岬!お前も来たのか?」
秋山「こっち来てゲームしよーぜ!」
藤田「もうすぐハイスコアいくよ!」

サッカー部先輩達が筐体から声を投げかけられ、辞退の機会を失った。

183 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 16:54:33 ID:1694cPcU
少女「あら知り合い?良かったじゃない。色々教えてもらいなよ」

ニコリと笑い、しかしどこか有無を言わさぬ威力を感じさせる笑顔を浮かべながら
プレイを進めてくる。このまま黙っていいものか。どうするか。

A 岬「僕は岬太郎って言うんだ。10月から日本人学校に通う」
B 岬「アタリってゲーム会社なの?僕そういうのに詳しくなくて」
C 岬「(いや待てよ、これってお金儲けのネタにならないか?)」 さらに分岐
D 岬「何かおススメのゲームってある?」
E 岬「君はゲームは得意?」
F 岬「君は何て言うの、やっぱり日本人学校に通ってる?」
G 岬「うるさいのって、誰?(何故だろう、嫌な予感がする)」 
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」 さらに分岐
I 岬「(いや、この子はいいや、先輩達の所へ向かおう)」
J その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

184 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:10:08 ID:e0cKpJc6
H

185 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 19:57:30 ID:f9vzKH0E
D

186 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 20:24:22 ID:jFIyli9k
H

187 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 21:03:26 ID:1694cPcU
H 岬「サッカーのゲームってある?(この子はサッカーに関心はあるんだろうか)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★アタリアンガールのサッカー ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。


JORER:少女「サッカーね……ゲームの方も体を使う方も興味ないけど、ねえ」
      ポケットから10フランを取り出し、意味ありげにニヤついた

ダイヤ絵柄:ダイヤA〜10+少女「今から手合わせしてみる?」
             岬「うん、いいよ(自信ありげだ、できるのかな)」 さらに分岐

ダイヤA〜10:少女「実はサッカー部に女子でただ1人レギュラーになってるの、凄いでしょ!」 さらに分岐

ハート・スペード:少女「サッカーは好きだから、ゲームも時々してるけど……」 さらに分岐

クラブ10〜K:少女「もちろん!ちょっとついてきて!」 岬の腕をグイっと掴んで階段を駆け上がった!
 
クラブ5〜9:少女「あー…それは……」岬「(あまり出来はよくなさそうだな)」

クラブA〜4:少女「無いわ、あたしスポーツゲームに興味ないから」岬「(この素っ気なさじゃあ、脈無しだな)」

188 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 21:07:10 ID:???
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3

189 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:24:17 ID:1694cPcU
★アタリアンガールのサッカー  ダイヤ3 ★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「へえ」
この子もサッカー部員だったのか。ブローニュでは見かけなかったが。

少女「何よその気のない返事、あんたはあたしの話が信じられないの?」
岬「いや、とっても活発だから、きっとそうだろうと思っていたよ」
少女「ホントー?ちょっと待って、証拠持ってくるから」

そう言うなり女の子は僕の返事も待たず、一気に走りだしあっという間に奥の階段へと消えていった。

どうしようもないので明滅するライトに照らされながら待っている。
幸いにして数分でドタバタと駆け戻ってきた少女は、1冊のノートを目の前に突き出した。

少女「ふーう、これが証拠。マネージャーもやってるんだけど、これはその時に取った
サッカー部全員のメモ。このページには全員の能力が記されてるわ。例えば、ほら」

彼女が指さすところを見ると、少し前にサッカー部加入を熱心に進めていた、
あの癖毛の先輩の名前と能力値が記されていた。

天ケ瀬冬馬
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
14 13  15  14  13  14  14  97 1/1  700

【補足・補正・備考】
・強引なドリブル(1/4の確率でドリブル+2、吹飛係数4)

190 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:31:11 ID:1694cPcU
少女「こんなところね。ちなみにあのプレイしてた3人衆はこんな感じ。あとのFW・MF・DF衆もそんな感じだから」


秋山(FW)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 11  13  11  10  8   9   74  0/0  600

黒田(MF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
12 12  11  12  10  8   9   74  0/0  600

藤田(DF)
ド パ  シ  タ  カ  ブ  せ  総 高/低 ガッツ
10 11  8  12  11   11   11   74  0/0  600

岬「(へーえ、あの天ケ瀬さんでチーム1になるのか……普通にやると僕のワンマンチームになるな)」
少女「さーていよいよお待ちかね!気になるあたしの実力は…こちら!」

191 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:32:27 ID:1694cPcU
先着で
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:少女「22、19、23、21、17、19、19、必殺技2つってところね」岬「(僕と互角だって!?)」

ダイヤ:ハート+少女「あと、最近必殺技も覚えたんだからね!」
           A〜7でドリブル、8〜10でシュート、絵柄で高シュート

ハート:少女「16、13、17、15、11、13、13ってところね」岬「(合計値98か、天ケ瀬と同程度……)」

スペード:少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」

クラブ:少女「12、9、13、11、7、9、9ってところね」岬「(他の選手とほぼ同等か……年下の女の子としては上出来だな)」

192 :森崎名無しさん:2018/03/11(日) 22:33:48 ID:???
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ

193 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/11(日) 22:38:02 ID:1694cPcU
と、いうところで今日はこれまでと致します。
しかしアタリのゲームについて語ろうと思っていたら、
いつの間にかサッカーの話になっていた、な、何が起こったのか以下略
な状態に。修正力というのがあるのでしょうか……

おまけ、アタリ2600のサッカーゲーム

Pele's Soccer sur Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=LSEASVJIEx4

International Soccer for the Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=vm3KQyLIICA

……昔はサッカーをするにも想像力と忍耐力が必要だったのです。

194 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:14:22 ID:hI6TfS7w
★「ド パ シ タ カ ブ せ」の順、浮き球補正は共に2、ガッツは500です スペードJ ★
少女「14、11、15、13、9、11、11ってところね」岬「(合計値84か、レギュラーは固いな)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(合計値84か、あのチームの中ではレギュラーは固いだろうな)」

思わぬ形で目の前の少女の情報を手に入れる事ができた。
あの時の天ケ瀬の招集に加わっていなかったところを見ると、この少女は他の
有象無象とは一線を画した存在であるかもしれない。

少女「さ、これでいいでしょ。一緒に行きましょレッツゴー!」
岬「え」

異議も抗議も唱える間もなくガっと少女に腕組みをされ、そのまま半ば引きずられる形で
先輩達のいるゲーム筐体前に連行される。
先輩達は見慣れているのか、小娘の蛮行を目にしても一向に手助けせず、
気にかけもせずに浮かれた気分で僕に話しかけてくる。

秋山「おっ、ようやく来たな」
黒田「お前もやってけよ、面白いぞ!」
藤田「ようやくお前のハイスコア超えたぞ、あずみ!」

少女「ふーんだ、あんたなんかのスコアなんか今日中に塗り替えてやる!」
岬「ん、君の名前ってあずみって言うんだ」
少女「あれ、言ってなかったっけ?私の名前は『ここでは』あずみ。外の世界じゃ早川あづみって呼ばれているわ」

195 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:15:34 ID:hI6TfS7w
岬「ここでは?」
黒田「ゲーセン内の中じゃ自分の名前をスコアネームで呼ぶのがしきたりなんだぜ、覚えときな」
あずみ「あたしとしては、外でもあずみって呼んでほしいけどね」

秋山「俺の事はここではアキ(AKI)って呼んでくれ、
   ゲーセン内で先輩後輩なんてのは考えなくていい、ここじゃただのゲーマーだ」
藤田「俺はFUJ。エフ・ユー・ジェイだ。ここのゲームは3文字しか入れられないからなあ。
   まあいいや、さ、お前もやれよ」

そう言ってFUJは椅子から降りた後僕にプレイを要求した。
真横ではパカリと目を見開いて僕をみるあずみの姿が見えた。彼女なりのゲーム仲間の増える期待の表れだろう。
あっという間にゲームプレイを望む空気となったのを察し、僕は筐体の前に向かう。
コイン投入口に2フラン(明るい所で見ると10でなく2フランだった)1枚を投入し、
画面に向かい合う。

まず目に入ったのはゲームで使うであろう、つまみとボタンが配置されたプレートの装飾だ。
十字の入ったブラックホールから放射線状にレーザーが発射され、周りは星や銀河の大星団。
宇宙空間で繰り広げられるゲームという事だろう。

画面にはハイスコアが映し出されるが、すぐに長方形の光の束と化し1点へ縮小・消失した。
そしてその1点から、光々と光の束が展開し、

TEMPEST

と、輝いていた。

196 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:16:51 ID:hI6TfS7w
次に英字と丸や十字架などの図形が描かれた画面に移った。
Press fire to selectとあるところを見ると、どれかの図面を選べという事だろう。
レベルが1とされている丸のところを選ぶべく、右手のパドルを回し、ボタンを押す。

すぐに画面は変わり、黒い空間に青いネオンライトで線どられた円筒形の物体が見える。
円筒形の辺の上にはブーメランを途中で折り曲げたような、黄色い線で描かれた戦闘機らしきものが見える。
パドルを回すと動いた。これが僕が操作する機体だろう。

カタカタブーメランを動かしていると、画面奥から赤い蝶ネクタイが現れ、こっちに迫ってくる。

あずみ「敵が来てる、早く左のボタンで倒すの!」
左手側を見ると、確かに幾つかボタンがある。一番手前のボタンを押すとブーメランから弾が発射された。

岬「(なるほど、パドルでこれを操作して、このボタンで敵を撃ち落とせばいいんだな)」

ルールを理解した後はグリグリとパドルを回し、縦横無尽に駆け回りながら敵を撃ちのめす。
敵も弾を撃ち返したり、パドルがなかなか敵に合わせられなかったりで手間取るところもあったが、
初めてのステージという事なのか敵は遅く、攻撃もささやかで何とかやられる事なく
順調に敵をやっつけていく。すると。



機体が吸い込まれていく。
電光の筒を抜けて星のまたたく宇宙を飛んでいく。
星々をスーッと抜けていく飛遊感に、僕自身が宇宙を駆けているようだった。





197 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:17:58 ID:hI6TfS7w
岬「(すごい)」

ひらめきのように感じてしまった。何が「すごい」かは分からなかったがとにかく、
もっとこの空間にいたい。そう感じたのは確かだった。

次はこれも電光で輝いた直方体のステージが現れ、奥から敵が続々突撃をかけてきた。
パドルを回しボタンを連打して迎撃する。が、

岬「あっ」

指が滑ってパドルが回らない。迫りくる弾をかわせず、被弾した。
機体は星形に爆散した。やられてしまった。

あずみ「どうだった?」
岬「あ、うん。何て言うか分からないけど、なんか良かった。とても」
あずみ「良かった!」

心底嬉しそうにニコッと笑う。そしてあずみは僕に近づき、またも腕を手に取って
僕を立たせる。

あずみ「アタリのゲームはこれだけじゃないわよ!もっともっと面白いのが一杯いーっぱいあるから!速く来て!」

そう断言して再び、同意なんか得もせずに僕を引っ張り走り出した。横目で最後に見た先輩達は
「まただよ」「可哀そうにな」「俺達もそうだった」とでも言いたげな、
同情の視線を向けているばかりだった。

198 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:20:29 ID:hI6TfS7w
あずみ「次はこれ、『センチピード』!」

自慢気にあずみが筐体を指し示す。怪獣のように猛々しい生き物が側面に描かれている。

あずみ「テンペストみたいに敵を撃っていけばいいんだけど、一筋縄ではいかないわよ」

期待しててねと言いたげにニヤッと笑った後僕の方を、正確には僕のプレイする画面をジッとみやっていた。

よくは分からないがゲームがはじまる。
画面には無数のキノコとおぼしきものが幾つも生えている。
下にあるボーリングのピンみたいなものが、自分が操作する機体なのだろう。
プレートに埋め込まれた白い球を回してコリコリとピンを動かしていると、上からウネウネと虫が現れた。
緑色の丸を幾つも連ね、それぞれの丸に足と思われる小さな点を交互に動かしながら横に歩き、
キノコにぶつかると1歩下に向かってまた横を這い、また当たっては下に向かうを繰り返して進んできている。

あずみ「センチピードってのはムカデよーっ、ショットを撃って庭の害虫退治をするの、
    ボヤボヤしてるとムカデにやられちゃうわよ!」

あの怪獣はムカデか。随分ハイテクな虫退治だなと感じながら、ボタンを押す。
ムカデの胴体に当たる。途端にムカデは2匹に分かれた。

迎え撃とうと前に進めようとするが、途中で止まって進めない。

あずみ「そのゲームは自機はそこまでしか進まないの、なんとかその場でやり過ごして!」

そういう事か。ならばと、ショットを連打し、キノコやムカデを撃ちまくる。

岬「(よし、あと1個……あっ!)」

頭のみとなったムカデを狙っている最中に、突然後ろからクモが現れ、突進する。
避ける間もなくぶつかり、自機が爆発した。

199 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:22:39 ID:hI6TfS7w
あずみ「やられちゃったかー。時々クモとか色んな生き物が上以外からも来るのよ」
岬「(そう来るのか、これは気が抜けないな)」

不意打ちを受けたが、悪い気はしなかった。どこから来るか分からない緊張感が
心地よい。それにあのムカデも、キノコを上手く利用すればもっと効率的に
狩れるような気がする。

あずみ「次はこっちも良いよ、シューティング以外のゲームも面白いから」

早々とやられてしまった僕を気遣っているのか、今までより少し声が柔らかい。
彼女に連れられた次のゲームは、宇宙基地と思われる球体の建物が筐体に描かれている。

あずみ「これはアステロイド、隕石を戦闘機で破壊するゲームよ。
ちょっと操作方法が特殊だけど慣れれば病みつきになるわ。なんてったって
アメリカじゃ筐体の数がスペースインベーダーより多かったんだから」

まるで自分が作ったかのように自慢気に胸を張って語る。
その自信のほど、確かめさせてもらおう。
そうしてお金を入れ画面をみると中央に自機とみられる小さな三角形、周りに大小さまざまな
隕石が漂っている。
適当に撃つと弾を発射し、隕石を砕く。砕けた隕石は2つに分かれ、そのうちの一つがこっちに向かう。

岬「(まずい!)」

別のボタンを押す。機体は噴射して動き出し隕石を交わすも、そのまま止まらない、
ガタガタとボタンを押して機体を反転・噴射させ、別の隕石もかろうじて交わした。

こうして隕石を撃ち、交わし、ときどき現れるUFOを破壊し、小さくなった隕石を仕留めきれず
ぶつかって宇宙船が壊れてしまった後、あずみから声がかかった。

200 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:26:43 ID:hI6TfS7w
あずみ「どうだった?アタリのゲームは?面白かったでしょ」

僕をジッと見つめている。面白いと言ってほしいのだろう。素直に称賛を期待している顔だ。
正直なところ、まだどれも1度ずつしかプレイしていないとはいえ、ゲームに惹かれるものが有った。
ただ面白いというだけでなく、テンペストのようにゲームには何か別の魅力もあるような気がした。
雰囲気だろうか世界観だろうか、現実とは違う世界に行けるような感覚が、ゲームをしている時に感じていた。
そういう事を口にしようかと思っていた時、奥の方の筐体の異様に気が付いた。

幾つかの筐体が巨大なビニール袋に覆われ、それぞれ貼り紙で「Do not use」と書かれている。
使われている気配はない。

岬「(何だろうあれ……『DIG DAG』『POLE POSITION』『GALAGA』『NEW RALLY X』
   ……『Pac-Man』!日本でも見たことがある)あれ、何だろう」

謎のビニール筐体に向けて指をさして尋ねてみる。
その途端、あずみの顔が急に曇りだす。

あずみ「あれは、もうすぐここから他所へ持って行かれるんだ。帰るって言った方が……」

声まで元気がなくなっている。帰ると言いかけて首を振り、

あずみ「そんな事より、どう、面白かった!?」

語気を強くして僕に尋ねる。どこか虚勢を張っているような気さえ感じたが、今それを
聞いてはいけないと感じていた。

201 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:27:52 ID:hI6TfS7w
岬「良かったよ。ゲームの世界に惹きこまれそうだった」
あずみ「本当!?良かった!もっとどんどん楽しんでいって、
他にもバトルゾーンとかルナランダーとかブレイクアウトとか、面白いの一杯あるんだから!」

期待した発言が得られたためか、安心した様子の笑みを浮かべた。
その様子に一抹の不安を感じながらも、僕はゲームセンターでのプレイを再開した。



註:参考動画

テンペスト
1981 Atari Tempest Arcade Video Gameplay HD
https://www.youtube.com/watch?v=AMto2HJJSSA


センチピード
Centipede - Arcade version, 470,942 score. Atari 1980. Full gameplay.
https://www.youtube.com/watch?v=fUVgcfzIeGI

アステロイド
Classic Game Room - ASTEROIDS arcade game review
https://www.youtube.com/watch?v=w60sfReTsRA

202 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:30:56 ID:hI6TfS7w
先着で
★テンペストの腕前 ! card
 センチピードの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 211 659 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」


先着で
★アステロイドの腕前 ! card
 バトルゾーンの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 19 335 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」


先着で
★ルナランダーの腕前 ! card
 ブレイクアウトの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ:ハート・スペード+リラックスポイント1点獲得!
ハート・スペード:岬「( 846 479 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」

203 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/17(土) 23:34:04 ID:hI6TfS7w
ようやくようやくよーやく、アタリゲーム(+あずみ)を紹介できたところで、
今日は終わりにいたします。
来週及び再来週は仕事の都合および親戚の結婚式への出席のため、
今日のようなまとまった更新は出来そうにありません。
「忙中閑あり」といったときにちょっとした埋めネタでも投稿できればと思います。

*リラックスポイントについては後日説明いたします。


204 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:09:49 ID:95UuCKO2
少々選択肢が甘めだと思うようになりましたので、こちらの方に投稿してもらえないでしょうか。


先着で
★テンペストの腕前 ! card
 センチピードの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 602 192 点か)
ハート::岬「( 57 229 点か)
スペード::岬「( 0 713 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない


205 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/18(日) 18:10:57 ID:95UuCKO2
先着で
★アステロイドの腕前 ! card
 バトルゾーンの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 344 452 点か)
ハート::岬「( 86 947 点か)
スペード::岬「( 2 240 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない


先着で
★ルナランダーの腕前 ! card
 ブレイクアウトの腕前 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 岬「(やった、ハイスコアだ!)」あずみ「(うそっ!あたしだってあんなスコアは……)」
ダイヤ絵柄:ダイヤ+リラックスポイント1点獲得!
ダイヤ:岬「( 585 631 点か)
ハート::岬「( 32 38 点か)
スペード::岬「( 7 571 点か)
クラブ:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない

206 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:12:23 ID:???
★テンペストの腕前  クラブ3
 センチピードの腕前  スペードQ

207 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 18:52:55 ID:???
★アステロイドの腕前  ダイヤ4
 バトルゾーンの腕前  ハートK

208 :森崎名無しさん:2018/03/18(日) 19:10:27 ID:???
★ルナランダーの腕前  ダイヤ3
 ブレイクアウトの腕前  ダイヤ7

209 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:18:48 ID:VKCendUQ
これよりすこしながら、投稿を開始いたします。


★テンペストの腕前  クラブ3
 センチピードの腕前  スペードQ ★
テンペスト:岬「うーん、上手くできないなあ」 ミスばかりで上手く行かない
センチピード:岬「( 713 点か)

★アステロイドの腕前  ダイヤ4
 バトルゾーンの腕前  ハートK ★
アステロイド:岬「( 344452 点か) 36分ほどかかった
バトルゾーン:岬「( 86947 点か)

★ルナランダーの腕前  ダイヤ3
 ブレイクアウトの腕前  ダイヤ7 ★
ルナランダー:岬「( 585631 点か)
ブレイクアウト:岬「( 585631 点か)
※実際は10点単位の計測のため、1桁は切り捨てて描写します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみと別れた後でセンチピードを再開するが、プレイが切れて集中も途切れたらしく、
クモ、ノミ、サソリ、そして主敵たるムカデに何度も衝突してしまい、ロクな結果を残せなかった。


210 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:20:35 ID:VKCendUQ
秋山「710点か、さっぱりだな」
黒田「俺なら百万点はいけたな」
藤田「嘘こけ、この間は50万もいかなかったじゃないか」

金が尽きたか休憩か、いつの間にか先輩方が僕のプレイを見物し始めた。
その気はないだろうが見世物のように見られているのが気に入らない。
巻き返しのため椅子から立ち上がって離れ、別の筐体に向かう。

途中で終わらせたアステロイドへ向かう。
1度プレイして操作のコツをつかめたため、次々に隕石やUFOを破壊し続ける事ができた。
指が滑って隕石に衝突しなければいつまでも続けられてだろう。

秋山「30万越えか、やるな」
黒田「俺なら百万はいけたな」
藤田「嘘こけ、岬の方が上手いだろ。小学生なのに、結構すごいぜ」
岬「(よし行けた。やっぱりゲームもサッカーと同じように、上手い人がすぐに尊敬を集められる『GAME』だな)」

先輩達の見方を改めさせたところで、別の所に向かう。
今度は「Battle Zone」と記された筐体に向かった。
どうやら戦車を操縦して敵戦車を撃破するゲームのようだ。

このゲームをはじめておやっと思った。
これは今までのような上または奥からの見下ろし型のゲーム描写ではない。自分の操縦する
戦車は見えず、モニターからはレーザーラインで線どられた山と敵戦車、照準を合わせる十字線にレーダーと、
まるで陸軍軍人訓練用の戦車操縦シミュレーターのような実在感を感じさせ、
さながら自分が防衛大学校の訓練生にでもなったような気がする。

211 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:21:46 ID:VKCendUQ
2本のレバーで戦車を動かし、レーダーで発見した戦車を次々に微塵と化していく。
レーザーワイヤーの戦車がバラバラになっていく様が子気味良い。そんな中、

秋山「今だ、下がれ!」

後ろから声がする。急いでレバーを後ろへ倒すと、左斜め後ろから銃弾がかすめる様に飛んで行き、
右横の敵戦車に衝突、爆破した。

秋山「よしっ!」
黒田「やったぜ!さまあみやがれ!」
藤田「やっぱバトルゾーンっていやあこれだよなあ」
岬「(そんな遊び方もあるのか。サッカーにも使えないかなあ)」

得点はそこそこで終わったが、通常の方法以外の遊び方があるのだというアイデアを得て、
バトルゾーンを終えた。

次はブロックくずし……ではない。先輩達曰く、ブレイクアウトが正しい名前だそうな。

秋山「何でも牢屋の囚人がテニスをしているふりをして、刑務所の壁を壊して脱獄するって設定らしいぜ」
黒田「その時の末端スタッフの1人が今やパソコン会社の社長だってよ、俺家にアップルUあるから詳しいんだ」
藤田「詳しいのはお前の兄貴だろ、話もパソコンも兄貴のお下がりのくせに」

212 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:23:07 ID:VKCendUQ
後ろからの無駄話もとい四方山話を伴奏として、着々とポイントを稼ぐ。50万点を超えて
ゲームを終えてから、僕の心のどこからか、次のゲームへの期待が湧き上がってきた。

岬「(他にはどんなのがあるかな)」

このワクワク感は覚えがある。かつてまだ小学校に入ってサッカーをはじめた頃の事だ。
遊ぶたびにどんどん上手くなる。出来なかった技が出来るようになる。
芸達者なクラスメイトや先輩達に技量で勝りゲームを(人知れず)コントロールし、尊敬を勝ち得ていく。

岬「(サッカー以外でこんな体験ができるとは思わなかった)」

そんな感情に加え別の感情も、次のゲームを終えた時に湧き上がってきた。
既に先輩達はそれぞれ別の筐体に散ってしまい、1人黙々とプレイに勤しんでいた。
そして随分と時間がたち、得点が60万点に近づきつつあった頃。

黒田「マジかよ!」

突然素っ頓狂な大声が後ろから上がる。集中力が切れかかっていた時の大声で、
ロケットが月面に墜落してしまった。

213 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:24:15 ID:VKCendUQ
秋山「なんだよ急に」
黒田「おい見ろよあれ!岬がルナランダーで50万点越えしてるぞ!」
藤田「うわあ嘘だろ、あれをそこまでする奴がいるのかよ……」
岬「(これだ。この驚きと尊敬のまなざし。こういう時は、こうする)ど、どうしたんですか?」

相手の反応に戸惑った顔を見せる。それにつられるようにして、先輩達は口々に賛嘆の言葉を口にした。

黒田「知らねえのかよ、俺なんか1度も着地成功してないんだぜ!」
秋山「2フラン玉を何十枚も投入して2、3回月面着陸成功すれば御の字なのに……」
藤田「あずみのスコア超えてるぞ。ゲームの才能あるんじゃね?」

いつの間にかゲームにおいても敬意をもって見られるようになった。
やった。これだ。この優越感だ。
温和で淳良な顔つきをして相手に角を立てず、それでいて圧倒的な実力差を感じさせる。
そうする事で自らの存在を心の底に植え付け、決して無視しえない存在となっていく事で、
秘密裏に影響力を図っていく。

214 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:26:21 ID:VKCendUQ
岬「(今回も上手く行った。この調子でサッカー部員をサッカー以外でも握れば、
今度こそサッカー部を自分のものにできるはずだ)」

野望の達成に一歩近づき、心中ニヤリと笑いながら椅子から降りる。
その途端、足元がぐらりと揺らぎ、バランスを崩した。とっさに手すりを掴んで助かったが、
もう少しで足をくじくところだった。

秋山「大丈夫か?」
岬「大丈夫です。ちょっとボーっとしてただけですから(折角調子が出てきたんだ。もっとプレイしておきたい)」

再び立ち上がって最初にプレイしたテンペストをするも、
嘘のように反応が鈍くなり、何てことないはずの攻撃もかわせず何度もやられてしまう。

秋山「やっぱり駄目だ。ここに来てから軽く3時間はたってるからな、少し休んだ方が良い」
藤田「そうそう、顔洗って寝てればまたイケイケになるから」

先輩達が休憩を勧める。そうしようと思っていた矢先だった。

215 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:28:26 ID:VKCendUQ
黒田「おい見ろよ、あずみの方も凄いぞ!」

黒田が指さすところには、あずみが1人黙々とプレイをしていた。

黒田「ミサイルコマンドで400万越えしてる!」
秋山「400万点!なんだよそれ!俺のハイスコアの10倍以上じゃないか!」
藤田「もう3時間もやってるからなあ、よくやるよ」

あずみは周囲の反応や視線に気づいてないのか、ピクリとも動かずモニターを凝視する。

ビョーンビョーンビョーンビョーン!

警告音が鳴った直後に空から雨あられと攻撃が降り注いでくる。
ウニのようなUFOや戦闘機からも出ているところから見ると、おそらく爆弾だろう。

右手のボールを素早く動かしカーソルを合わせ…ない。爆弾手前で左手ボタンを乱打し、
3か所の発射基地からミサイルを打ちまくる。矢のような勢いで発射されたミサイルは
爆弾手前で爆発する。

ボボボボボボボ!

爆風が爆弾に触れた途端、その爆弾も爆発し爆風を広げる。その誘爆が別の爆弾にかかり
爆発しさらに誘爆する。空を覆うほどの爆弾の雨があっという間に吹き飛んでしまった。

216 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:31:13 ID:VKCendUQ
早業に舌を巻いている間もなく、爆弾の雨が降り注ぐ。先ほど以上の密度に加え
落下まで数秒しかかからない猛スピード。賢明な防御にもかかわらず撃ち漏らして
都市に落下、廃墟と化してしまう。

犠牲を払いながらも第2撃も凌いだが、第3撃はおかしな爆弾がワラワラと降ってきた。
フワフワとした小さな玉だ。爆弾に当てようとミサイルを差し向けても、玉が
ひらりとミサイルをかわしてしまうのだ。

動きは遅いがこの特殊弾自体の数も何発も降っている。普通の爆弾に至っては数十発。
しかも途中で分岐もして軌道確認は困難、ミサイル数は圧倒的に不足、
そんな訳でとうとう残りの都市も支えきれず、全て潰れてしまった。

217 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/03/31(土) 22:33:07 ID:VKCendUQ
あずみがミサイルコマンドでハイスコアを出したところで、今日はここまでにします。
旧聞になりますが、今年アタリが新ハードを出すそうです。
買うかどうか迷ってます。

218 :森崎名無しさん:2018/03/31(土) 22:50:14 ID:???
アタリって今でも新ハード投入出来るんだ。

219 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:18:34 ID:y9srUIlI
選択肢を出すところまで投稿します。続くかもしれないし続かないかもしれません。

>>218
ATARIBOX改めATARIVCSというハードが、今年中に300ドルぐらいで出るみたいです。
ただ外見と言い、ローンチタイトルが不明だったりと、
あからさまに過去の栄光にすがりちょっと小銭を稼ごうといった雰囲気が強くて、
どうしようか迷っています。スレ主は最近のゲームはさっぱりですし……

220 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:19:40 ID:y9srUIlI
第7話    テレビにアタリがやって来た!



あずみ「ふーう」

ため息をついて筐体から去る。前人未踏のハイスコア達成を先輩達は褒めたたえるが、
あずみは不機嫌そうに吐き捨てた。

あずみ「アメリカじゃ8000万点越えした人がいるのよ、400万点ぐらい何よ」

顔からしてちっとも満足してない感情が露わになっている。
そんな顔のまま先輩達から離れて僕の方にツカツカと近づき、ポケットに手を突っ込む。
取り出した眼帯を僕に巻き付け、怒り出した。

あずみ「あんたのせいでヘッポコスコアで終わっちゃったのよ!少し来なさい!」

そう言うなりまたも有無を言わさず、今度は視界まで遮られながら、
手首を引っ張り歩き出した。

秋山「あーあ岬も連れ去られるか」
黒田「岬もあずみの洗礼第2章を受けるのか、大変だなあ」
藤田「しかし目隠しなんてさせたの初めてだぞ、怒っているのもだ。どうしたんだ?」
岬「(強引な子だ。だけどこうまでする以上、何か僕にしたい事があるはずだ。ここは黙ってついていくか)」

221 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:20:50 ID:y9srUIlI
バタバタと目隠しされたままゲームセンターを走る先はどこか。
そう思っていると、不意に牽引者のスピードが落ち、止まった。

あずみ「これから階段だから、注意して進んで。大丈夫、合図してから進むから。
1、2、3で行くからね。1、2、3、はい!」

相変わらず意見も聞こうとせず危ない事をしようとする。
1、2、1、2。合図に沿って僕達は歩調を進める。無意味な危険をする必要はない。

岬「眼帯を外してくれないかな。目隠しで歩くのは危ないよ」
あずみ「ダメ、もうすぐ重要機密ゾーンだから」
岬「重要機密ゾーン?」
あずみ「そ。あ、もうすぐ階段終わる」

階段を登りきったと同時にドアの開く音がする。
ドアの方向へ進む。電話の音やパチパチというテレックス音、そして大人達の話声だ。
ボンジュール、ボンジュール、パルドン。
あずみは慣れた口調で周りに挨拶する。
周りの大人達も特に驚いた様子もなく、いつもの事だという風に挨拶を返している。
そうしてしばらく歩いているうち再びドアが閉まる音がする。
廊下と思われる空間を数十歩歩いた後、またドアが開く。ここでようやく僕の眼帯が外された。

岬「ここは?」
あずみ「ふふふ、よくぞ聞いてくれました。ここは私の部屋、そして……」

両手を大きく横に広げて、高らかに宣言しはじめた。

あずみ「アタリのゲーム機、アタリ2600を遊べる、アタリプレイゾーンよ!
この部屋には今までアタリが発売していた全てのゲームソフトがあるんだから!」

222 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:23:02 ID:y9srUIlI
キャッキャとさわぎながら目を輝かせ、僕に語りかけてくる。
確かに見回してみると、9畳ほどの部屋の中は机とベッドとクローゼットを除いた壁は
カートリッジがぎっしりと詰まっている。
圧迫感さえ感じる迫力だが、彼女はショーウインドーに飾られた金銀宝石を眺めるような
うっとりとした表情でくるりくるりと回る。

あずみ「岬君にもこれからレッツプレイ!といきたいところだけど」

そういうなりあずみはまたも僕に眼帯をかぶせ、ベッドに押し倒す。

岬「なにを」
あずみ「もう3時間以上もゲームしてたんだから、疲れてるでしょ。
    ちょっと一眠りして、それからゲームするの、絶対だからね!」

確かにそうだ。あのふらつきは確かに疲れの証拠。そう思うと疲れが一気に出てきたのか、急速に眠くなってきた。
あっという間に意識を失う。しばらく眠って起きてみると……


223 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 18:25:52 ID:y9srUIlI
先着で
★岬君お休み中 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:あずみ「おはよ♡」岬「……え?なんで一緒に……寝てるの?」
ダイヤ絵柄:+岬「あ、 7 時間も経ってる」
      あずみ「ちょっとこれは寝すぎよ。仕方ない。今日は泊ってく?」*さらに分岐
ダイヤ:+岬「これは?」あずみ「チョコレートケーキよ、
    もうすぐ従業員の誕生日パーティーするから、試作品」*さらに分岐
ハート・スペード:+岬「あーよく寝た。あ、 2 時間も経ってる」
         あずみ「やっと起きた。さ、まずはこれよ」
         目の前にはプロジェクタースクリーンが広がっていた!
クラブ:あずみ「これがいいかな、あとこれも…」岬「(ガチャガチャうるさいなあ……)」眠れなかった

*ゲームプレイおよびその後の行動判定でペナルティ発生

224 :森崎名無しさん:2018/04/01(日) 18:28:51 ID:???
★岬君お休み中  ダイヤ8

225 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/01(日) 19:21:26 ID:y9srUIlI
今日は都合が悪くなりましたので、これで失礼します。

追記:左隅の「+」は「+ハート、スペード」の脱漏です。大変失礼しました。

226 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/02(月) 22:49:50 ID:wTSFMWVg
今日は2レスだけ投稿します。


★岬君お休み中  ダイヤ8 ★
ダイヤ:岬「これは?」あずみ「チョコレートケーキよ、もうすぐ従業員の誕生日パーティーするから」*さらに分岐
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみの膝の上に皿とチョコレートケーキが載っている。皿は普通だがケーキは
店や家で見るようなケーキとはかけ離れている。
黒い洗濯板が途中で盛り上がっていて、その坂にはレバーのようなホワイトチョコスティックが左右合わせて4本、
中央には部屋のカートリッジが差し込めそうな、手ごろな噛みこみ口が空いてあった。

岬「これは、ひょっとして、ゲーム機?」
あずみ「正解!その名もガトーショコラ2600!アタリのゲーム機アタリ2600(※)そっくりでしょ、
あたしが何日もかけて作り直してできた、傑作なんだから。さ、食べなさい。」

すいっとフォークを僕の手に出して、食べよと告げている。

岬「従業員さんの誕生日用じゃないの」
あずみ「また作るから大丈夫、あんた相当疲れてるから、これ食べて精つけて、
    とことんあたしにつきあってもらわなくちゃあ、さっきの恨みが晴らせないのよ」

岬「(これは食べないと悶着だな。美味しい事を願おう)」

仕方なしと思い、チョコゲーム機の角を切り落とし、ケーキを口に運んだ。そのお味は……

※:参考:アタリ2600(通称「ダースベイダー」)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%A2%93%E5%A0%B4#/
media/File:Atari-2600-Console.jpg


227 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/02(月) 22:52:01 ID:wTSFMWVg
先着で
★ガトーショコラ2600のお味 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:岬「こ、この味(20行省略)旨い、旨いぞおおおおおおおッ!」 次回ゲーム対戦に補正が付く
ハートK:岬「美味しい」あずみ「ホント!?うれしい!」ガバッ 岬「え、ちょ(抱きついて…当たってる!)」
ダイヤ:岬「お店開けるんじゃない(本当に、美味しい!)」あずみ「ホント!?良かった」
ハート:岬「ちょっと甘すぎるけど、美味しいよ」あずみ「そりゃそうよ、あたしが作ったんだから」
スペード:岬「なかなかにしつこいお味うえっ!?」あずみ「言ったなーこの口か?この口かあ?」
クラブ:岬「(これはちょっと……)なんていうか、人生を体現するような味だね」
あずみ「分かった、渋い顔もできない位、コテンパンにしてあげる」
クラブA:岬父「太郎!」 目が覚めると、そこは病室だった

228 :森崎名無しさん:2018/04/02(月) 22:53:26 ID:???
★ガトーショコラ2600のお味  スペード6

229 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/07(土) 20:18:16 ID:crRw9Ack
★ガトーショコラ2600のお味  スペード6 ★
スペード:岬「なかなかにしつこいお味うえっ!?」あずみ「言ったなーこの口か?この口かあ?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

差し出されたケーキにフォークを通し、口の中に入れる。
小学生の女の子が作ったにしては甘すぎず、程よくカカオの風味がただよっている。
そう感じながらケーキを噛もうとして、異変に気付いた。

岬「(なんだこれ)」

薄力粉と間違えて強力粉でも入れたのか、水を入れ過ぎたのか、妙に生地が粘っている。
噛むたびに生地が広がって、なかなか噛み切れない。

あずみ「どう?美味しいでしょ」
岬「(粘ついてしつこいなあ)なかなかしつこいお味……あ」

しまった、つい本音を言ってしまった。それに気づいて声を上げようとして、唇に痛みを感じた。

岬「うえっ!?」
あずみ「言ったなー、この口か?この口かあ?このあたしが作ったケーキをマズいと抜かした口は!」

三つ指を僕の唇について、不評の弁を吐いた罪を罰しに強く摘まみ上げている。
顔は笑っていて本気では怒ってなさそうだが、全くなんて女だろうか。

あずみ「そうまで言うあん畜生は、これで懲らしめてやるわ」

あずみは唇をつまんで付着したケーキかすをなめとった後、ケーキを後ろへ下げ代わりに
本物を、彼女がこれを模してケーキを作った、アタリのゲーム機が僕の目の前へと突き出しだ。


*あずみの料理スキルが「いまいち」と判明しました。今後の展開に影響するかは不明です。
*岬への感情に変化はありませんでした。

230 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/07(土) 20:19:34 ID:crRw9Ack
あずみ「これがアタリ2600!アメリカとヨーロッパで1000万台以上を売り上げた傑作機よ!」

黒く重厚な雰囲気、ピシッとまとまっていて堅実なビジュアル。
じっと見てると気品さえただよってきそうだ。

あずみ「アタリのゲームであんたに勝負するわ!
    ミサイルコマンドでゲーム中断させられた恨み、きっちり晴らさせてもらうわ!」

返事も聞かずにカートリッジを差し込み、ゲーム機左端のパワーレバーを倒す。
テレビが反応し、画面が表示され始める。それと同時に、あずみがゲームソフトのパッケージを
目の前に突き出した。

あずみ「まずはこれ、ウォーロード(Warlords)!
4つの陣営がそれぞれ火の玉を相手にぶつけあって敵の大将を倒していくゲーム。
ブレイクアウトをよりパワーアップしたといった方がイメージしやすいかしら」

西洋甲冑を身にまとう雄々しき騎士がプリントされたパッケージを見ていると、
テレビ画面がゲーム開始状態まで移動したようだ。

岬「(え)」

パッケージの絵と実際のテレビ画面の映像の差に、言葉が呑み込まれてしまった。

231 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/07(土) 20:21:56 ID:crRw9Ack
抽象画のようなグラフィックを見ると、モニターの四角に城とおぼしきブロック城壁が
敷かれている。4つの「城」の中心にある片仮名の「ヒ」みたいなのが大将だろう。

あずみ「コラ、しょぼいグラだとか思わない!確かに見た目はアレだけどすっごく面白いから!
さ、このパドルで操作するの。これで騎士を操作して、
相手の攻撃をはじき返し、城壁を破壊して敵を討ち取る。先に5回最後まで生き残った勢力の勝利よ!」

そうして強引にはじまった、初のアタリ2600プレイ。ベテランのあずみに対して僕は……


先着で
★ウォーロードby岬 8+! card
ウォーロードby あずみ 13+! card★
と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します

MAX【岬】−MAX【あずみ】
X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP
‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP
X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」

※岬基礎値内訳8=5+1×3
(平均的ゲームプレイヤーの水準+高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点)
あずみの基礎値理由:ゲーマーとしての最高域に達しているため。

参考動画:Classic Game Room HD - WARLORDS for Atari 2600 review
https://www.youtube.com/watch?v=E5bXQdg3DDg

232 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/07(土) 20:29:52 ID:crRw9Ack
少々用がありまして、一旦離れます。
もしかしたら今日はこれまでになるかもしれませんが、
その時はご容赦ください。

233 :森崎名無しさん:2018/04/07(土) 20:41:07 ID:???
★ウォーロードby岬 8+ ダイヤ8
ウォーロードby あずみ 13+ スペード5

234 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:37:28 ID:s85CX2cM
★ウォーロードby岬 8+ ダイヤ8 =16
ウォーロードby あずみ 13+ スペード5 =18★
MAX【岬】−MAX【あずみ】
=‐2→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンピューターが操作する騎士の前に、火の玉と思われるボールが現れる。
コンピューター騎士がボールに触れてゲームが始まった。

岬「(パドルの感じはゲーセンのと同じだな……よし、大丈夫だ)」

互いの城壁を崩すまでの間はプレイ感覚の確認に費やす。
あらかたそれぞれの城壁が崩れたところで、僕の指はパドル操作に慣れてきた。だが。

あずみ「スマアアアアアアシュ!」

勢いよく、しかし丁寧に僕の騎士の逆を突いてボールを返し、大将を討ち取る。
ピカッと画面が黄色く光り、騎士がこの世に未練があるのだというように一瞬影のみ映って、消えた。

あずみ「よし!まずはあたしの勝ちね」
岬「強いなああずみちゃんは。動きに無駄がない」
あずみ「当然よ、今まで先輩後輩国籍問わず何十人も呼び込んで戦って鍛え上げられたあたしの腕、そう負けるわけないでしょ」

ふふんと得意げに鼻息を出している。その後もコンピューターを苦も無く片付け、第2回戦が始まった。

235 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:38:31 ID:s85CX2cM
カンコンカンコン城壁を崩しながら、あずみのプレイを画面で、そしてこっそりと手元を見る。
何か操作の癖でも見つけられないかと思ったのだが、見つからない。
ただ反応が早い。どんなに遠く離れていても即座にボールまでたどり着かせ、
決して自分に不利にならないよう、すぐボールが戻らない、敵陣の薄い箇所を的確につく
巧緻なプレイを見せてくれる。

ゲームの腕が自称では無い事が確認された頃には、またも城壁はほとんど引きはがされ、
あずみの猛攻をしのぐのに精一杯の状況に追い込まれていた。
こちらの反撃は思う所にさえ打ち返せないのに、あちらは迷いなく最速でボールにたどり着き、
打ち返すたびに手の届きにくい嫌らしい箇所へと反撃してくる。
十何回かラリーの応酬を繰り返したが、とうとうボールに騎士が追い付かず、またも討ち取られてしまった。

あずみ「なかなかやるけど、これで2勝。あと1勝であたしの勝利、せいぜいあたしを楽しませなさい」

余裕綽々なんだと僕に見せかけるように、自信をあからさまに見せつけてくる。
こう言われると何とか目にもの見せてやりたくなるが、単純に技量差が段違いなため
時間がたつごとにどんどん追いやられていく。

あずみ「ほらこっち!今度はここ!遅い、遅いわ!」
岬「(このままじゃやられてしまう。せめて他に誰か人間がプレイしていれば、
予想外の展開に乗じる事もできるけど、コンピュータじゃそれも無理だ。どうすれば……そうだ!)」

236 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:39:48 ID:s85CX2cM
攻撃を防ぎながらなんとか打開策を考えているうち、ピカリとアイデアが閃いた。

岬「(そうだ!僕一人でコンピュータに予想外の展開を起こさせればいいんだ……今だ!)」

無我夢中でボールをはたき返す。

あずみ「苦し紛れ?それじゃこれで……」
岬「まだだ!」

勢いよくボールが真横にかっとんでいく。その進行方向上に、コンピューターの騎士が
ボールから離れようとするように、横方向にあずみの方へ近づいていた。
ボールがコンピューター騎士にぶつかり、あずみの大将に向かってはじき出された。

あずみ「しまった!」

慌てて防ぎとめようとするも、ボールは騎士の端にあたり打ち返しきれず、内側に入って
大将に衝突、破壊されてしまった。

あずみ「やられた!……そんな!」

勝った。あずみに、僕よりもはるかに上手のゲームプレーヤーに勝てた。
敵将を討ち取った瞬間、サッカーでゴールを決めた時のような爽快感が、ギュンと体中に響き渡った。

237 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:40:57 ID:s85CX2cM
このまま歓喜にうちひしがれていたいところだが、まさかの敗戦で相手がいたく落ち込んでしまっている。
フォローをしようと声をかけようとすると、引き締まった表情に変貌した相手が遮るように告げてきた。

あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ。正直あんな手ができる相手だとは思わなかった。だから」

こちらに指を向けて宣言する。

あずみ「これからは絶対に手加減も油断もしない。全力で、あんたを対等な相手として、迎え撃つ」

これから真剣の果し合いでもするかのような眼差しを発した後。ゲームが再開された。
これまでと同じように無防備状態になるまでボールを防ぎあう。
そして弾いたボールをあずみが受け止めようとした時。

あずみ「今よ、あたしが見つけた、初めてのとっておき……バースト、ファイヤー!」

238 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:42:03 ID:s85CX2cM
必殺技らしきものを発した直後、ボールが騎士に触れる。だが、ボールは張り付いたままで、
今までのように弾き返される気配さえ見えない。

岬「(なにこ……れ!?)」

予想外の動きに戸惑った瞬間、急にボールがこちらめがけて放たれた。それも通常の
倍はあろうかという猛スピードであり、全く対応できず、討ち取られてしまった。

あずみ「ふーう、決まった。まさか、あたしの初めてを使う日が来るなんて……」
岬「凄いな、どうやったの。あんな事をどうやって」

未知のプレイに意表を突かれ、ぜひとも秘密を聞き出すべく尋ねる。相手は再び得意そうな
顔つきに戻りながら答えてくれた。

あずみ「楽しませてくれたお礼に、特別に話してあげるわ。
    プレイ中に横の赤いボタン(※)を押しながら火の玉に触れると、
    ボールをキャッチできる。ボタンを話すといつもより速いスピードで撃ちだすことができるのよ」

そうだったのか。分かってしまえばどうという事は無かった。だが、そうと分かればもっと取れる戦術も増えるだろう。
そう思っていた矢先、ウォーロードが抜き取られ、新たなカートリッジが差し込まれた。


※:アタリ2600のパドルコントローラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariPaddle2.JPG

239 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:45:40 ID:s85CX2cM
あずみ「さ、盛り上がってきたところで次はこれ、ドッジ・エム(Dodge 'Em)!
    これはパックマンとレースゲームを組み合わせてパワーアップした、全く新しいゲーム……!」

岬「あ、あずみちゃん?」

僕は困惑した。ゲームについて語りはじめたあずみの目が、心なしか変わり続けている。
ある時は緑、ある時は青、またある時は紫と変色しているではないか。
様々に変わっているが、どれも人間の瞳の色ではない。

あずみ「ドッジ・エム、ドッジ……うおおおおおぉぉぉ――――っ!!!!」

雄叫びをあげて飛び上がるあずみ!頭上から響く笑い声!
これがアタリのゲームに耽溺した者が罹患する膏肓の病であろうか。
先程覚悟を決めた表情を発していた人物とはとても思えない。
天井ぎりぎりまで飛び上がった後落下するあずみを抱きとめ介抱しながら、
僕は1つの教訓の真実性を確認した。「何事もやり過ぎは良くない」と。

あずみ「ごめん、ちょっと興奮しすぎちゃった。これはパックマンみたいに、車で迷路のボールを回収していくの。
    ただ相手の車にぶつかるとクラッシュして一定時間止まっちゃうからね。全てのボールを回収して1番多い方が勝ち。
    今回は3回やって2回先に勝利した方が、この勝負の勝ちよ」

しばらくして正気を取り戻させた後、ゲームを始めてみた。その結果は……

240 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 13:46:57 ID:s85CX2cM
★ドッジ・エムby岬 8+! card=
ドッジ・エムby あずみ 13+! card=★
と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します

【岬】−【あずみ】
X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP
‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP
X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」
※岬基礎値内訳8=5+1×3(高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点)

参考動画:ジェームズ&マイク ATARI(part2) 名作編の5分20秒から6分38秒
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25312413

241 :森崎名無しさん:2018/04/08(日) 13:53:19 ID:???
★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4
ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =★

242 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 14:38:23 ID:s85CX2cM
★ドッジ・エムby岬 8+ クラブ4 =12
ドッジ・エムby あずみ 13+ スペード9 =21★
X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

画面には、同心円ならぬ同心四角の形をとった、4つのレーンと4つの交差点があるステージが
映し出されている。レーン上にはたくさんの点が散らばっている。

あずみ「プレーの前にコントローラーを代えるわね。はい、ジョイスティック(※)」

ゲームを始める前にパドルではなく、別のコントローラーを渡された。
手のひらほどの台の上にすりこ木のようなレバーがつき、台の端にはオレンジ色のボタンがついている。
レバーに触れると、プニプニと根元が揺れている。このレバーを倒して操作するのだろう。

あずみ「これについてるオレンジのボタン、このゲームでは加速できるから、上手く使ってね。
    それじゃ、スタート!」

試合が始まる。だが、先程とは違い、使ったことの無いジョイスティックは掴み方さえ
あやふやなままであり、手は滑る、力が入らない、逆に入り過ぎて曲がれないなど、
思うような操作さえできなかった。

次の戦いではスティックの扱いには慣れたものの、ボタンによる加速が上手く行かない。
押し過ぎて曲がるべきカーブを通り越してしまったり、同じルートを一周してしまったりと
ロスを繰り返してどうにもならず、あっという間に負け越しとなってしまった。

あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」

ぐうの音も出ないほどに相手を打ち負かして、嬉しそうに勝ち誇っている。


※アタリ2600のジョイスティック
https://ja.wikipedia.org/wiki/Atari_2600#/media/File:AtariJoystick.jpg

243 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 14:40:10 ID:s85CX2cM
岬「うーん、正直なところ、このコントローラーに慣れるだけで終わっちゃったな」
あずみ「あらそう?ま、初めてだし仕方ないわ。次のもジョイスティックを使うゲームだし、
もっと簡単なルールだから大丈夫よ」

そういってまた早々とドッジ・エムを外し、今度は池から飛び上がるカエルが映ったカートリッジを差し込む。

あずみ「今度はフロッグアンドフライ。私達はカエルになって、ひたすら空飛ぶハエを舌でキャッチして食べるゲームよ。
    日没までに食べたハエの数が多い方が勝つゲームね。ジョイスティックの向きと傾け方でジャンプを調整して、
    ボタンを押して舌を伸ばし、ハエを食べるのよ。
    さあ、行くわよ!」


★フロッグアンドフライby岬 8+! card=
フロッグアンドフライby あずみ 13+! card=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カード数値の結果で分岐します

【岬】−【あずみ】
X≧1→あずみ「ウソ、あたしが負けるなんて……」 好感度大幅UP
‐2≦X≦0→あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP
X<−2→あずみ「どうよ、あたしに勝つなんて10年早いわ!」

※岬基礎値内訳8=5+1×3(高得点を出したアステロイド+ルナランダー+ブレイクアウトの計3点)


参考動画:ジェームズ&マイク ATARI(part2) 名作編の4分4秒から5分19秒
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25312413

244 :森崎名無しさん:2018/04/08(日) 15:00:21 ID:???
★フロッグアンドフライby岬 8+ クラブ8
フロッグアンドフライby あずみ 13+ ダイヤ5 =★

245 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:32:39 ID:s85CX2cM
★フロッグアンドフライby岬 8+ クラブ8 =16
フロッグアンドフライby あずみ 13+ ダイヤ5 =18★
‐2=あずみ「やるじゃない。こんなに上手いのはあんたが初めてよ」 好感度UP
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

テレビには池の上に浮かぶ大きな葉っぱ。周りには青い空と青々とした木々の葉が
(粗いドットで)描かれていて、先程までの暗い画面とは対照的な、涼やかささえ感じさせる
画面が映し出されていた。

あずみ「とりゃー!」

掛け声で意識はゲームプレイに移る。葉っぱの方に目を移すと灰色のカエルがちょこんと
座っている。灰色ガエルの反対側の葉っぱには何もいない。正確には赤いカエルが
反対側の葉っぱから飛び上がり、空飛ぶハエを捕まえようとしていた。
となると灰色のカエルが、僕だ。

それと心に気合を入れて、スティックを傾ける。飛んだ。飛んだはいいが勢いがあり過ぎて
ハエを飛び越し、そのまま池に落下してしまった。

あずみ「池に落ちても自動で戻ってきてくれるから、落ち着いて狙って」

上級者らしい余裕を持って、アドバイスを暮れている。それを黙って受け取りながら、
葉っぱを這いあがったカエルを再びジャンプさせる。
ハエはどう見ても3点ぐらいでしか構成されていないが、グラグラとした動きや
ちらつき具合からちゃんと羽ばたいて見える。そんな電子バエを今度はやすやすとキャッチする事ができた。

それからは日が暮れるまで黙々とハエ取り合戦である。ハエの飛ぶ位置は一定ではなく、
時々大きく落下したりと、捕まえる楽しさをかき立たせてくれた。
結局は最初のミスが響き、52対56の僅差で負けてしまったが、相手も充実した試合だったらしい。

あずみ「やるじゃない。このゲームでもここまでついてこれるなんてね。このゲームがこんなに上手いのはあんたが初めてよ……そうだ」

246 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:33:50 ID:s85CX2cM
試合が終わった後、カートリッジを早々に抜きとって、またも新しいカートリッジを入れた。
絵を見る限りまたハエが出てくるみたいだが、先程に比べてメカメカしいハエである。

あずみ「ここまでついてきたあんたに、特別に紹介してあげる。あたしのお気に入りの
    シューティングゲーム、ヤーの復讐(Yars' Revenge)(※)!」

右手を高々と掲げる。その手には差し込んだのと同じ、口からビーム弾を撃ちまくる機械バエのカートリッジがあった。

あずみ「これはねー、普通のシューティングとは違うのよ!謎解きというか、ただ撃つだけじゃないの。
それとクリアした後の爽快感がたまらないわね。さ、百聞は一見に如かず、百見はワンプレイに如かず。やってみてよ」

ゲームが始まる。見たところ、ゲーム画面は2分割されている。
左にいるのは僕が操作する機械ハエだろう。右には壁に覆われたビーム砲がある。あれを破壊しろ、という事なのだろう。
奇妙なのは画面中央にバーコードの様な虹色の帯が広がっている。

あずみ「さ、ちゃっちゃとコティル(Qotile)を倒しちゃって!」


※ジェームズ&マイク ATARI(part3) 続・名作編 6分10秒から8分26秒
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25414318

247 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:34:50 ID:s85CX2cM
コティルと呼ばれるビーム砲を倒すべく、機械ハエを動かし、ボタンを発射する。
見る見るうちに防護壁は破壊され、敵は丸裸となった。打ち出される追尾弾もかわし
とどめを指すべく発射した。だが、コティルは破壊されない。何発撃ってもやられる
気配さえ見えない。

そうこうするうちに敵が渦巻き弾を発射した。スピードは速いが事前に姿が見えているので
何てことはない。あっさりとかわす。それからも何十発も撃ち続けたが、何にも変わらない。
撃つ位置を変えたり、弾の着弾位置を変えたりしてみたが、何も変わらない。
そのうちに追尾弾の速度が速くなりはじめた。段々とかわす事に精一杯となり、ついには
逃げきれず撃ち落とされてしまった。

あずみ「あーあ、やっぱり気付かなかった」

ニコニコと嬉しそうに、僕に向かって語り掛ける。さすがにムッとして、あずみに問い質した。

岬「あんなのどうやって倒せばいいんだ」
あずみ「あら、もう少し利口だと思っていたんだけど、思ったより単純なのかな」

フフフとほほえむ。笑顔そのものに悪意は見えない。

あずみ「ま、見てなさい。謎解きをしてあげるから」

あずみは僕の隣に座り、コントローラーを取り上げてゲームを始める。

248 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:35:59 ID:s85CX2cM
あずみ「まずは敵のバリアをはがす」

弾をどんどん打ち込んでバリアを破壊する。ここまでは僕と同じだ。

あずみ「ここからよ。そんじょそこらのシューティングじゃみられないやっつけ方。
行くぞーっ、スーパーフライングカミカゼアターック!」

そう叫ぶや否や、あずみは追尾弾と渦巻き弾をかわし、
コティルに体当たりをかましてみたのだ。やられたかと思いきや何ともない。
いや、左端に何かチョークのようなものが現れた。

あずみ「出たぞ必殺ミサイル、ボルロン(Zorlon)キャノン、ファイヤーッ!」

ボタンを押すと同時に、チョークみたいなミサイルが発射される。
見事にコティルに衝突した。すると画面一面に淡いピンクの光がステージにかぶさり輝きだした。

あずみ「やったあ!」
岬「(ああ、あざやかだ)」

ゲーム画面か、あずみの腕か。よく分からないが、直観的にそう感じた。

249 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:37:20 ID:s85CX2cM
薄い紫、薄い青、ライムグリーンと変化しながら縦に縮まり1本の線に収束して消えていく。
そして再びコティルが現れ、ゲームが再開された。

あずみ「このボルロンキャノン、敵への特攻以外にも出す方法があるのよ。それもハエっぽいやり方でね」

ハエっぽいやり方?なんだと思っているうちに、あずみはハエを今度はバリアに突っ込ませた。

あずみ「ヤーは手をする足をする、突っ込んでバリアを食わせても、ボルロンキャノンは出来るのよ。
    あ、ヤーっていうのはこの宇宙バエね。そもそもヤーっていうのは
    人類が滅亡した後に生まれた高度な知能と力を持ったハエのことで……」

あずみの蘊蓄を聞き流しながら、僕は今日の事を振り返っていた。
ゲームセンターやあずみの部屋でプレイしたゲーム。テンペスト、センチピード、アステロイド、
バトルゾーン、ルナランダー、ウォーロード、ドッジ・エム、フロッグアンドフライ、そして、ヤーの復讐。
日常では決してあり得ない架空の、それでいて心に思い描ける未知の世界。
宇宙船に乗り、戦車を操り、ロケットで月面着陸し、果てはカエルやハエになったりと、
様々な世界を移り渡り、なり切り、楽しめた。

岬「(とても良かった。もし先にサッカーに出会えてなかったら、ここでゲーム漬けになっていたかもしれない)」

250 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:39:03 ID:s85CX2cM
あずみ「お、なんかとっても良い顔してるね。凛々しくなったというかさ。そんなに面白かった」

ゲームを終わらせたあずみが僕に尋ねる。さっぱりとした気持ちのまま正直に答えてみた。

岬「うん。ここに来て初めてゲームの素晴らしさを知った気がする」
あずみ「ホント!うれしい!」
岬「うわ、あずみちゃん!ちょっと!」

あずみも相当嬉しかったのだろう!喜びの感情のまま僕に抱きついてきた!

あずみ「良かった良かった!ホント、ゲームって楽しいんだから!もうあんたに恨みなんてない。
    これからは友達、そして仲間よ。ゲーム仲間!」
岬「仲間、それは良かった。僕もあずみちゃんと仲間になれてうれしいよ。あ、あと…」
あずみ「その返事を待ってたわ、もうカンパはしてあげられないけど、また来てね!あ、そうだ」

そう言うなりあずみは後ろを向いて僕から離れ、後ろの棚からゲームソフトの入った箱を取り出し、僕に渡す。

岬「これは、ヤーの復讐。良いの、お気に入りじゃないの」
あずみ「良いの、あんたにはこのゲームを何回もプレイしてほしい。
    それだけの価値はあるゲームだからね。ま、ぶっちゃけるとまだ部屋にヤーの復讐はあるから大丈夫」
岬「そうか、でも、そういえば僕まだアタリ2600持ってないんだけど」
あずみ「あーそれね、まあここで買ってもいいんだけど……」

そこまで言って言いよどむ。何かマズい事でもあるのだろうか。

251 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:42:02 ID:s85CX2cM
岬「どうしたの?マズい事ならいいけど」
あずみ「違うの、いや、友達だからまあいいや実は近いうちにに新しいアタリのゲーム機が完成するの」

岬「新しいゲーム機?」
あずみ「そう、アタリの次世代機。今の奴は正直言ってゲーム内容はともかくグラフィックとか音とかはショボかったでしょ?
    今度出るのはそれを大幅にグレードアップしたやつよ。しかも下位互換機能っていって、
    今までのアタリ2600ソフトも扱えるから、ゲーム機買うならそれの方が良いかなって」

岬「そうなんだ。どうしようかな」
あずみ「まあそのソフトは気にしないでもらっていっちゃって。友達の証として、さ、ね」
岬「わかった。ありがとう、あずみちゃん」


*あずみの感情が以下のようになりました。
あずみ→(対等なゲーム仲間)→岬

*岬の所有物に『ヤーの復讐』が追加されました。

252 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:44:33 ID:s85CX2cM
こうして僕はゲームソフト『ヤーの復讐』を手に入れた。
その後、行きと同じように眼帯をつけさせられた後で、ゲームセンターに戻る。

岬「すっかり誰もいなくなったね」
あずみ「この時期のパリジャンパリジェンヌはみんなバカンスにいっちゃうし、移民の人達は
    忙しくてゲームどころじゃないし、とっても退屈なんだ。だからまた来てね。また部屋にも来てゲームしよ」
岬「うん、必ず来るよ、約束す……」

??????「「ちょっとまて→い!!」」

突如頭上から声がする。あずみと共に上を向くと、僕達よりさらに小さい
女の子2人が、筐体の上に立ってこちらを見下ろしていた。

253 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:48:43 ID:s85CX2cM
台上の2少女は鏡写しのようによく似ている。
ほんわかとした、だがとっても活発そうな童顔、ハート付きの
イエローグリーンのパーカー、髪留めで結わえた短めのポニーテール。
左の子の髪留めが赤、右の子が紫と気付かなければ、
あっという間にこの双子の区別などつかなくなってしまうに違いない。
その双子がこれまた鏡写しになったようなライダーポーズをとりながら、僕に向かって告げた。

???「あずみお姉ちゃんを誑かすあくと→め→!」
???「天がゆるち地がみのがちても!」
??????「「この双海→ズが許さないぞ→っ!とうっ!!」」

高らかに悪人退治を宣言した後、ためらいもなく筐体から飛び降りた。双子の身長の倍はある筐体だが、
落下の衝撃もものともせず着地し、飛ぶような勢いで僕に襲い掛かった。

??????「「お姉ちゃんのて→そ→を汚す奴はちねアターック!!」」

そう言うなりこの双子姉妹はそれぞれ僕の両脚に飛び込み、ぎゅっとひっ捕まってくる。
別に痛くも何もないが、突然の幼き襲撃者に戸惑わざるを得ない。

254 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:52:28 ID:s85CX2cM
???「んっふっふ〜、どうだ、まいったかあ?」
???「泣いて謝ってもゆるさないぞ→この後は必殺フタミツイストを……」
あずみ「いい加減にしなさい、真美、亜美」

ヤレヤレといった顔になってあずみが双子に声をかける。口ぶりからして顔見知りなのだろうか。

あずみ「この人は悪党でもスケコマシでもじゃないの。岬太郎っていう、あたしの友達よ」
真美「え→なんだつまんないの→」
亜美「せっかく面白くなりそ→だったのに→」

あずみ「見知らぬ人でいきなり遊ぶのはやめなさい、それとこんな子供が貞操なんて言葉を軽々しく使っちゃダメでしょ」
真美「う→るさいな→、あずみお姉ちゃん、まるでお母さんみたいだね」
亜美「分かった、愛しの彼氏がいるから大人ぶりたいんだ!そんなに大人ぶってると、いつか行き遅れちゃうぞ→」


小鳥「くしゅん!ああ、風邪かしら。いけない小鳥、今日は光速船とそのソフトを買いに行く日。
   風邪ひくわけにはいかないのよ。あのチャンネルFの悲劇はもう繰り返さないんだから……」


あずみ「違う!そういうんじゃないの!全くこのガキンチョどもは……それでどうしたの?
またゲームのお金が尽きてせびりに来たの?今月はもう……」
真美「ちがうよ!真美達アメリカ旅行から帰ってきたから、そのせんりひんを教えに来たんだよ!」

255 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 19:53:38 ID:s85CX2cM
紫色の髪留めをした女の子があずみに話しかける。となると赤い方が亜美、という事になるな。

真美「フランスで見なかった新しいゲーム機がアメリカで売ってて、
   すっごく絵がきれいだったから、パパにお願いして買ってきてもらえたんだ→!」
亜美「とってもすごかったよ!キレイなだけじゃなくてと→っても、どのソフトも面白かったんだよ!」
あずみ「えっ、ゲーム機!?新しい!?」

ゲーム機という単語を聞いた途端、あずみの目が(今度はまともに)輝いている。
すっかりそのゲーム機に興味津々なのだろう。きっとすぐにでもプレイしたいに違いない。

あずみ「ねえ、今から家に出かけていい?」
真美「い→よ→だいかんげい!」
亜美「そのためにここまで来たんだかんね、オッケ→よ!」

あずみ「ありがと!じゃ、岬君も行きましょ、ね、いい?」
真美「う→ん、ま、遊ぶ人が多い方がおもしろいからいいよ」
亜美「あずみお姉ちゃんのお友達なら仕方ない、岬お兄ちゃん、お姉ちゃんに感謝するんですなあ」
岬「(うーん。どうしようかな。ゲームもしてお昼寝もしたから、
   ここで付き合えばこの後の自由時間は無くなってしまいそうだ。
   でもここで付き合っておけばあずみちゃんとの仲も深くなるし、年下との交流の機会も掴める。どうする)」


A 参加する(自由行動を全て費やします。あずみ+双海姉妹との好感度UPチャンスあり)
B 参加しない(8月4週目の自由行動1つを残す代わりに好感度UPなし)
C その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

256 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/08(日) 20:02:01 ID:s85CX2cM
双海家でゲームをするか判断を迫られたところで、今日はここまでにします。

ちなみにここの小鳥さんは、1977年10月に日本で発売された
世界初のカセット交換ゲーム機『チャンネルF』を定価128000円で購入し、
その後ソフトを買おうとしたら販売中止となっていて、店先で号泣したという
しょーもない裏設定が有ったりしますww


257 :森崎名無しさん:2018/04/10(火) 20:44:49 ID:l6bA7iqE
A

258 :森崎名無しさん:2018/04/10(火) 20:49:22 ID:Y7mjWIA2
A

259 :森崎名無しさん:2018/04/10(火) 21:11:49 ID:???
双子という共通点のある立花兄弟の事を話してみたら盛り上がるかな

260 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/14(土) 19:33:18 ID:m9q3xldo
A 参加する(自由行動を全て費やします。あずみ+双海姉妹との好感度UPチャンスあり)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

折角の機会だ、僕はよろこんで招待を受け、双海家に向けて4人で出発した。
行く道々でこの不意の来訪者、双海姉妹について彼女達と言葉を交わす。

真美「初心者の岬兄ちゃんはこの髪留めで見分けるといいよ。紫が真美、赤が亜美だかんね」
亜美「亜美たちはつねにいっしんどーたい、一度髪留めを外してしまえば、あずみお姉ちゃん以外には分からないのだ→!」
岬「へえ、すごいねあずみちゃん。この2人の区別ができるなんて」
あずみ「まあね。この子達とは長い付き合いだし、長い付き合いだから」

岬「そうなんだ。やっぱりあのゲームセンターで?」
真美「そ→!いろんなゲームのコツとか教えてくれたんだよ!そ→して鍛え抜かれた今では、
   お姉ちゃんとよきゲームのライバルとなっているのだ!」
亜美「『早撃ちのアミ』って言えばこの辺じゃちょっとは知られた名前なんだぞ、すごいでしょ→!」
あずみ「ふふふ、最初に来た時よりたしかに随分上手くなった。おかげであたしも張り合いがあるわ」

得意げにはしゃいでいる双子と楽しそうに語る少女。傍から見るとまるで本当の三姉妹のような、
にこやかで微笑ましい光景が広がっている。

岬「(いいなあこういうの。こういう中に溶け込んでいければ強力な味方になってくれるだろう。
さて、どんな事を話そうかな)」

261 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/14(土) 19:36:06 ID:m9q3xldo
A 岬「改めて挨拶するよ。僕は岬太郎、10月から同じ学校で通う」うやうやしくひざまついで姉妹の右手にキスをする
B 岬「君たちはサッカーしてるの?サッカー部について何か知ってる?」
C 岬「僕はサッカーが得意なんだ、日本じゃちょっとは活躍したんだよ(得意分野の話、興味持ってくれるかな?)」
D 岬「日本にも君達みたいな瓜二つの双子がいたなあ(興味を引くかな、立花兄弟の話でもしてみるか)」
E 岬「あずみちゃんって真美ちゃん達のお姉さんみたいだね(関係性を探れるかな?)」
F 岬「君達の間にもゲーム好きってどれ位いるの?(お金儲けのヒントが得られるかな)」
G 岬「実はね、あずみちゃんの部屋で手料理をいただいて、ベットで「寝た」んだよ
   (悪戯好きみたいだし、こういう話の方が面白がってくれるかも)」
H 岬「さっきゲームセンターでルナランダー50万点いったんだ(かるーく自慢でもしてみようかな)」
I 岬「アメリカ旅行どうだった?(特に思いつかないから、四方山話で場をつないでもらおう)」
J 岬「よし、じゃ、髪留めを外してみて。僕が真美ちゃん亜美ちゃんを当ててみせよう」
   ※トリッキーに見分けると3人の好感度大UP
K その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
なお、この選択に限り全ての選択肢に「さらに分岐」と続きます。

262 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/14(土) 21:02:38 ID:m9q3xldo
本日はここまでと致します。どうかゆっくりとどうするかを考えていてください。

なお、岬君が得意としているルナランダーのプレイ動画はこちら。
lunar lander high score
https://www.youtube.com/watch?v=X34MB_P37jM

よく見ると得点の桁が4つ程しかありませんが、
この世界でのルナランダーは桁も得点も段違いだと考えてくださいw
どうかそう考えてください。

263 :森崎名無しさん:2018/04/14(土) 21:03:58 ID:qulm9w16
B

264 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 08:58:50 ID://eVeGXs
B

265 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 10:12:56 ID:nTW49MsY
B 岬「君たちはサッカーしてるの?サッカー部について何か知ってる?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕の得意分野は何と言ってもサッカーで、将来はそれを元に立身を企てている身だ。
だから相手がサッカーにどれ位関心を持っているかにはどうしても興味がわく。
初対面の相手にはなおさらだ。それとなく姉妹にサッカーの事について尋ねてみた。


先着で
★姉妹のサッカー能力 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:真美「んっふっふ〜、じゃ、ゲーム終わった後で広場に行こう!」
    亜美「亜美たちのこうそくれんけい、見せつけてやるのだ→!」(さらに分岐)
ダイヤ絵柄:あずみ「結構うまいわよこの子達。2人がかりなら補欠相手には勝てる……かな?」(さらに分岐)
ダイヤ・ハート:真美「遊びでする事はあるよ」亜美「外の学校のチームに混ざって遊ぶんだ」
スペード:真美「遊びでする事はあるよ」亜美「真美としか遊ばないんだけどね」
クラブ:真美「サッカー?やったこともないよ」
    亜美「ヤローどもがタマを足でいじくりまわして開かれた門にブチ込み快感を得るスポーツだっけ?それ」

266 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 10:14:33 ID:nTW49MsY
先着で
★真美のサッカー部情報 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:真美「サッカー部の補欠にシン君ってクラスメイトがいて、
      よく亜美にちょっかいかけてくるんだよね→」(さらに分岐)
ダイヤ:ハート+真美「そういやあまとうの家でゲームしたことがあったよ。聞いたことない会社のゲーム機だった」
ハート:真美「うちのは知らないけど、他の学校のはみーんな知ってるよ」
スペード・クラブ:真美「分かんない。あんまり興味ないや」

先着で
★亜美のサッカー部情報 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER:亜美「サッカー部の補欠にシン君ってクラスメイトがいて、
       よく真美にちょっかいかけてくるんだよね→」(さらに分岐)
ダイヤ:ハート+亜美「そういやあまとうの家でゲームしたことがあったよ。聞いたことない会社のゲーム機だった」
ハート:亜美「うちのは知らないけど、他の学校のはみーんな知ってるよ」
スペード・クラブ:亜美「分かんない。あんまり興味ないや」

267 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 10:16:36 ID:nTW49MsY
少々所用がありますので、一旦失礼します。夜になりましたら再開できる、かもしれません。

>>259
提案ありがとうございます。早速選択肢に入れさせてもらいました。

268 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 11:37:58 ID:???
★姉妹のサッカー能力  スペード2

269 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 11:49:41 ID:???
★真美のサッカー部情報  ダイヤ8

270 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 11:51:22 ID:???
★亜美のサッカー部情報  クラブ8

271 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 13:10:40 ID:???
アンサイクロペディアかな?

272 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:22:36 ID:nTW49MsY
★姉妹のサッカー能力  スペード2 ★真美「遊びでする事はあるよ」亜美「真美としか遊ばないんだけどね」
★真美のサッカー部情報  ダイヤ8 ★真美「うちのは知らないけど、他の学校のはみーんな知ってるよ」+
                 真美「そういやあまとうの家でゲームしたことがあったよ。
                     聞いたことない会社のゲーム機だった」
★亜美のサッカー部情報  クラブ8 ★亜美「分かんない。あんまり興味ないや」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
真美「遊びでする事はあるよ」
亜美「真美としか遊ばないんだけどね」

先程までのゲームを語る時とは打って変わって、淡々とした様子で答えている。
少なくともサッカーにはそれ程思い入れがある訳ではなさそうだ。

亜美「時々ひまつぶしで真美とボール持って遊ぶぐらいかな。
   PKしたり、ボールの奪いっこしたり。でも真美はもうちょっと遊んでるんだっけ」
真美「そーだね。外の学校のチームに混ざって試合したりしてるよ」
岬「外っていうと、フランス人の学校の事?いきなり入って大丈夫だった」
真美「大丈夫だったよ。入ってい→い→ってきいてOKなら入るし、入った後も特に何も言われなかったよ。
   ダメだったらほかの所へ行けばいいから。今まで結構いろんなところ行ったから、
   そこいらの学校はみーんな知ってるよ」
岬「(そうか。これは将来他チームに飛び入り参加するのに役立ちそうだ。後日また聞いてみよう)
   僕は10月に入学したらすぐにサッカー部に入ろうと思っているんだ。
   よかったら部の事について、何か教えてくれないかな」

273 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:24:15 ID:nTW49MsY
真美「おっ、ほほーう」

足元手前の幼な子の目が不敵に光る。

真美「これはお目が高いですなあお兄様、この真美めがじゅーよーきみつを教えましょうぞ」

時代劇の悪代官にすり寄りへつらう越後屋みたいな声色で、情報を提供すると伝えてくれた。
せっかくなので僕も調子を合わせて答えてみる。

岬「大儀であった。よし、そちの知りえるところを語ってみせい」
真美「ははーっ、それではこれよりサッカー部のキャプテン、あまとうについて語らせていただきまする」
岬「あまとう?それって天ケ瀬冬馬さんの事」
真美「さよう、我らのうちではないないにて、その天ケ瀬とやらをあまとうと呼ぶのがしきたりであります」
あずみ「我らって、そう呼んでるのってあんたと亜美だけじゃない。無駄話は辞めて要点を早く」
真美「やむを得ませぬ。あずみの姐御のたってのおおせ、それでは述べまする。
   実はあまとうの奴、姐御に負けず劣らずのゲームマニアだそうで」

274 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:25:49 ID:nTW49MsY
岬「あずみちゃんと同じぐらいかあ。それは凄い(奇行的な意味で)」
真美「実際にあまとうの家まで出向いてこの目で見ました。奴は家に入った真美に茶菓子をふるまった後、
   見た事もないゲーム機を取り出して褒めたたえた後、ゲームプレイを強いたのでございます」
亜美「ゲーム機?面白かった?」
真美「あまとうが鼻高々にすすめるだけあって、中々に歯ごたえがありました。
   絵もそこそこキレイで、熱中するのもわかる気がいたします」

あずみ「それってどんなゲーム機、どんな会社が作ってた?」
真美「あまとうのゲーム機は今まで見た事がございませぬ。会社の名前は散々申したようでありますが。
   この真美。しっかりと聞き流しておりました。ですが、ゲーム機の名前は見覚えがございます。たしかSG‐1000だったか」
あずみ「SG‐1000?聞いた事ないわ。岬君や亜美は?」
岬「いや、日本でもそんなゲーム機は聞いた事がない」
亜美「ぜんぜんない。ホントにそんなゲーム機あるの?」
真美「あるってば、あ、もうめんどくさいから普段どおりに話すよ、でも真美も他の場所で見てないんだよ」

*天ケ瀬冬馬がとある会社のゲームマニアである事が判明しました。

275 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:30:18 ID:nTW49MsY
第8話『Game Console Wars in 1983』



こうして、まるで幽霊のような幻のゲーム機、SG‐1000について他愛もない話を交わしながら、
僕と少女と童女2人で真夏のパリの街歩きを楽しむ事ができたのであった。

そうしてしばらく歩いてとあるアパルトマンに入った。両親共に仕事中なのか、部屋には誰もいない。
姉妹に連れられて彼女達の部屋に招待される。
ツインベッドの隣に座布団が敷かれ、その上には白い布が何物かに覆いかぶさっている。
この布の中に新しいゲーム機があるのだろう。

あずみ「うふふ、これが真美ちゃん亜美ちゃんの愛しのゲーム機?」
真美「そのと→り!あずみお姉ちゃん、岬兄ちゃん、見て見て→!」
亜美「これが亜美達のお気に入りゲーム機!」


共に片膝をつき、口真似で効果音を発しながら、バッと布を取り上げた。



真美亜美「「コレコビジョン(※)で→→→す!!」」



参考:コレコビジョン
https://ja.wikipedia.org/wiki/
%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3#/media/File:ColecoVision.jpg

276 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:31:24 ID:nTW49MsY
インテリビジョンを黒く塗ったようなゲーム機だ。インテリビジョンにあったゆったりとした
家具のような趣きは無くなり、かわりにずっしりとした武骨なつくりが、
自分は高性能なゲーム機だと無言で訴えているような気がした。

真美「どーだ!カッコいいだろ→!」
亜美「ゲーム屋で一目見て分かったよ、これは凄いって!それで実際にプレイしたら
予想通り面白かったよ!」
岬「(ん、カートリッジの差込口の下に、別の差込口がある。これは何だ?)」

キャッキャと自慢の宝物を披露する双子姉妹。
ゲーム機を見回し、その形状について考察する僕。
そのせいで気付くのが遅れてしまった。

あずみ「……どうして……」
真美「あずみお姉ちゃん、早くゲームしよう!」
亜美「絶対お姉ちゃんも気に入るよ!」

青くなった顔、震える手、目頭にまたたきだした光。そして、



あずみ「どうしてコレコなんて買うのよおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」



彼女の、怒りに。

277 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:33:13 ID:nTW49MsY
あずみ「何であんた達がコレコなんて買うのよ!あんた達だけはそんな事しないって思っていたのに!」
真美「え?え?ええっ!?」
亜美「な、なんであずさお姉ちゃん、そんなに怒ってるの!?」
あずみ「アタリの成果をパクってばかりいるからよ!
    アタリのゲームを遊べるモジュールなんて勝手に作るなんて!
    あれのせいでどれだけ客がアタリから盗られたと思ってるのよ!
    母さん達も裁判でどれ程引っ掻き回されたか……!それだけじゃない!母さんから聞いたけど、
    今度アタリ2600のコンパチハード『コレコジェミニ』まで売る予定だそうじゃない!
    どこまで人をコケにすれば気が済むのよ!」

最後には絶句して顔を上に向けている。まるで真美と亜美がコレコビジョンの開発責任者でも
あるかのような口ぶりで、怒りの様を思うままぶつけていた。

あずみ「信じてたのに……」

顔を下ろすと、あずみの顔はさめざめと涙が流れていた。姉妹はギョッとしてすくんでいる。

あずみ「信じてたのに!あれだけアタリゲームに熱中していたあんた達ならそんな事しないって信じてたのに!
    もういい!あんた達には新しいゲーセンマシンも、次世代機アタリゲーム機でも遊ばせてあげないんだから!」

岬「(マズい!)」

278 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:34:30 ID:nTW49MsY
僕は感じた。このままでは間違いなくあずみはこの家を去る。

そしてこのままではこの姉妹との関係性は修復不可能となるだろう。
それだけではない。今後あずみと会うと必ずゲームの「党派性」を問われる事になる。
そうすればこの姉妹との関係も悪くなるし、ひいては学校内の評判も悪くなる。
かといってあずみを見捨てる訳にもいかない。彼女をぞんざいに扱えば、今度は同年代の
評判が悪くなるかもしれない。日本人学校の規模を考えると、サッカー部にまで
悪評が達するのもそう遠い事ではない。
だがこれで対処を誤ると怒りの矛先がこちらに向かい、より悲惨な事態に陥るかもしれない。

岬「(ゲームしに来てこんな修羅場になるとは思わなかった。ともかく、どうする!)」

グズグズしている暇はない。とっさに出した僕の結論は……


A あずみを追いかける(さらに分岐)
B この場に留まり、姉妹から事情を聴く
C 岬「待てっ!」 できる限りの大声であずみを呼び止める
D 岬「ゲームは面白いかどうかだよ。一度実際にプレイすればいいじゃないか」道理を説く
E 岬「アタリのソフトで一番売れたゲームソフトは?初めて出たソフトは?」質問を投げかけて頭を冷やさせる
F その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

279 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 18:36:11 ID:nTW49MsY
あずみから始まったゲハ戦争の対処を考えているところで、今日はここまでにします。

>>271
その通りです。たまたまその記事を見て吹いたため、ネタに使ってみましたw

280 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 18:56:57 ID:???
うわあ、序盤でこんな修羅場とは…
このスレで八方美人を目指すのはやめといた方がいいな

281 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 19:03:46 ID:iNj+y+Vk


282 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 19:19:45 ID:???
ゲハ戦争って面倒くさいな、おい
そもそもアタリ創始者のブッシュネルもゲームやプログラム基盤の盗作とかしてるんだがあずみには納得は出来んのか

283 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 20:26:44 ID://eVeGXs
A

284 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 22:06:56 ID:nTW49MsY
少々展開についての注釈と、分岐展開の選択肢公開のため、もう数レスだけ投稿します。

>>280
確かに修羅場となりましたが、先程の選択肢でも両者を上手に和解させる選択肢はありましたし、
「関係性は修復不可能」というのもあくまであずみ・双海姉妹だけでの事であって、岬などの
第3者が仲介となって心を解きほぐしていく事で、解決は可能になります。
さらにいえば今後のイベントの都合上、来年(スレ内時間)の夏頃に和解のチャンスが訪れますので、
まだまだ諦めないでください。

>>282
ネタバレになりかねないのであまり詳しくは言えませんが、ここでは2つ、
83年8月当時の状況が背景にある事、
岬とプレイしたフロッグアンドフライがサードパーティ製のゲーム
(Mネットワーク)であるように、偏執的な優越心によるものでは無い事を、ここで申し上げておきます。

285 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/15(日) 22:10:16 ID:nTW49MsY
A あずみを追いかける(さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着で
★岬、あずみを追う 21+! card+(双海家初訪問‐1)★
★あずみ、泣き走る 14+! card+(激情+1)★
と書き込んで下さい。数値差で分岐します。!との間のスペースは埋めてください。

【岬】‐【あずみ】
X≧6→部屋から出る前にあずみを捕まえられた!
4≦ X<6→双海家内であずみを捕まえた! (岬の選択肢判断あり)
2≦ X<4→屋外であずみを捕まえた!(さらに分岐)
0≦ X<2→あずみを掴むもTシャツが勢いで脱げた!あずみは下着姿のまま逃げてしまった……(岬の選択肢判断あり)
X <0→あずみに逃げられてしまった……(双海家に戻ります)

ただし、岬がクラブA〜3を出してしまった場合「双海ツイスト」が発動され、足止めされてしまいます。



それでは今度こそ、失礼いたします。

286 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 22:38:51 ID:???
★岬、あずみを追う 21+ ハート7 +(双海家初訪問‐1)★

287 :森崎名無しさん:2018/04/15(日) 22:39:21 ID:???
★あずみ、泣き走る 14+ ハート6 +(激情+1)★

288 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:10:55 ID:HA8Joy+M
★岬、あずみを追う 21+ ハート7 +(双海家初訪問‐1)=27★
★あずみ、泣き走る 14+ ハート6 +(激情+1)=21★
X=6→部屋から出る前にあずみを捕まえられた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
激高した少女はクルリと後ろを向く。やはり立ち去ろうとしている。

ダンと荒く右足を踏みしめ脚をあげようとするところを、まず肩を掴み次いで両脇に僕の腕を挟み込んで抱き止めた。

あずみ「離して!」

かき抱いた僕の腕を振りのけようと、手足をばたつかせてもがく。
僕はただ黙って混乱している少女を抱き締め動きを抑える。心乱れている時は落ち着くまで待つのが良い。
多少の傷はつくかもしれないが、今後の目標のための、いたし方ない犠牲だ。

あずみ「いや、いや、離して、どいて、あたしは、アタリなんだ。あたしには、アタリしかないんだ……」

289 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:12:41 ID:HA8Joy+M
それから何分たったか。泣きながら暴れるあずみに対し、時には圧迫し、またある時は重心を
ずらして動きを乱れさせ、すったもんだと立ち乱れた後、とりあえず大人しくさせる事ができた。
落ち着いたあずみは火の消えたロウソクのように、活気どころか生気もなくうつむいている。
そのあずみと向かい合う形になっている姉妹も、「自分たちがあずみお姉ちゃんを傷つけた」
と思っているのか、罪悪感あふれた表情で黙って座っていた。

あずみ「……あたしはアメリカのサンフランシスコの南にある、サンタクララって街で生まれた」

唇の間から漏れ出るようなか細い声で、言葉を発しはじめた。

あずみ「母さんはその頃からアタリで働いてた。あたしを背中でおんぶしながら、
    ゲーセンで使う機械の基盤を設計したり、筐体を組み立てたりしてたんだって。
    周りの人達はみんなマリファナ吸って、大声で歌ったり騒いだりしてうるさかったって、
    楽しそうにあたしに話してくれた」

身の上話を耳にして、姉妹も僕も神妙な面持ちとなる。重要な情報だ。しっかり覚えておかなくては。

あずみ「あたしが7歳の誕生日に、母さんからプレゼントでアタリVCS、今日プレイした2600をもらったんだ。
    やっとプレゼントができたぞーって言ってね。母さんはアタリ2600の開発者の1人だったから、
    その頃は毎日いつ寝てるのか分からない位遅くまで頑張っていたわ。
    VCSを手に入れてから、外ではゲーセン家では2600で毎日遊んでた。
    新しいゲームができる前、テストプレイで何十個のゲームをプレイできた。
    あたしの背丈が大きくなった頃から、アタリ以外の会社のゲームも出てきた。毎日楽しかったわ」

母の活躍を語るあたりから、あずみの顔に幾分か生気が戻ったように見えた。
が、それもつかの間だった。

290 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:14:35 ID:HA8Joy+M
あずみ「でもその頃から母さんは辛そうだった……アタリの偉い人達はバカな事ばかりしてるって。
    ゲームを作るプログラマーさん達を何人もクビにしたり、
    クリスマスに間に合わせるために開発途中のゲームを売り出させたり。
    母さんは何回も反対して偉い人に直談判までしたんだけど、結局ダメ。
    それで母さん、このフランスに飛ばされちゃった。母さんがリーダーになってた次世代機開発をはずさせられて。
    母さん。大泣きしてた。どんなに仕事がきつくても涙どころか、疲れた顔さえ見せてなかったのに……」

あずみ「その後、フランスへ行く準備をしている間にどんどんアタリの調子が悪くなっていった。
    毎日毎日山のようにゲームソフトが店から帰ってきた。毎日どこかの支社か直営店が店じまいしてた。
    1年前に100ドルで飛ぶように売れてたアタリ2600が、今は40ドルでも売れなくなってた。
    売れないゲームソフトをトラックに満載して砂漠に捨てたって噂もある。
    小さいあたしでも分かったわ。このままじゃアタリが無くなっちゃうって」

岬「(そうか。初対面の僕にお金まで出して熱心に勧めていたのは、このためか)」
真美「あずみお姉ちゃん、ごめんなさい……」
亜美「そこまで、あずみお姉ちゃん、が追い詰められてた、なんて、思わなかったよ……」

話を続けるにつれ、哀愁が姉妹にも伝わって来たらしく、暗い面持ちになって謝りだす。
あずみは気づいていないのか、答える元気がないのか、返事をせずに言葉を発し続ける。

291 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:15:52 ID:HA8Joy+M
あずみ「アタリが無くなるなんて嫌だ。ビデオゲームを創ったのはアタリなんだ。
    アメリカ中のテレビをコンピューターゲームに変えたのはアタリなんだ。
    テレビの中でなんでも出来る、なんにでもなれる世界を作り出したのはアタリなんだ……」

最後はぼそぼそとした声でつぶやきながら、おもむろにあずみは立ち上がった。

あずみ「ごめんね真美、亜美、あんた達は何にも悪くない。あたしがバカなことを口走っただけ。
    アタリに愛想を尽かしてなかったら、またゲーセンでプレイしても良いしあたしの部屋に来てもいい。
    あのゲーム機だって性能は良いし、好きになるのも無理はないわ。でも」

ふらふらと後ろを向いて部屋を出ようとしている。先程とは異なり、僕はあずみを止めようと
する気にはなれなかった。今触れると粉々にあずみの体が砕ける。幽霊のように動くさまを見て、
そう思ってしまったのだ。

あずみ「あたしはアタリのゲーセンとゲーム機のゲームしかやらない。
    あたしからアタリが消えるなんて、あっちゃいけないんだ」

返事も待たず目を向けもせず、あずみは玄関を出て、家から消えてしまった。

僕も真美も亜美も、何もそれ以上口に出せなかった。

292 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:17:03 ID:HA8Joy+M
それから何十分たっただろうか。結局ゲームどころではなくなり、僕も双海家を出る事になった。

真美「それじゃあ、岬兄ちゃん、またね。せっかく来てくれたのに、真美のせいでこんなことになってごめんなさい」
亜美「あんなあずみお姉ちゃん初めて見たよ、亜美たちどうすればいいんだろう」
岬「真美ちゃん亜美ちゃん安心して。あずみちゃんも言ってたよ。2人とも悪くないって。
  そんな湿っぽい顔してる方が、ますます悲しむよ」

真美「そ、そうだね。次会うときまでに元気になってるよ」
亜美「兄ちゃん、またここに来てくれる?今度こそ一緒にゲームしたいと思ってるんだ。
   お姉ちゃんの気持ちも分かるけど、やっぱりコレコのゲームも遊びたいから」
岬「うん、また近いうちに遊びに来るよ。それじゃあね」

こうして、波乱に満ちた今日のゲーム体験は終わったのであった。


岬「(これもゲームの魅力、と言えるのかな。深くのめりこむからこそ悩み、苦しみ、悲しむ。
サッカーがただの球蹴りで終わらないように、ただの物理的運動で終わらない、人の心に響く
ところがあるからのめりこむ……覚えておこう)」

293 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:18:26 ID:HA8Joy+M
今日の事から教訓を引き出そうと思考を働かせながら、帰路途中にヴォルテール通りへと戻る。
あのアタリのゲームセンターを通りがかりながらふっと横を見ると、向かい側のビルに
横断幕が掲げられていた。1階はガラス張りで中が良く見え、その中はアタリと同じような
ゲーム筐体が幾つも並べられている。そして横断幕には、こう書かれていた。


9/17,NAMCOLAND L'ouverture!


岬「(L'ouverture、たしか「開店」って意味だったな。それであの内装、となると)」

フランスでもあずみの苦悩はなかなか収まらないだろう。
少女の状況にただ同情するばかりであった。


*岬の訪問可能な場所に「アタリフランス」「双海家」が追加されました!
*人間関係について、以下の関係・変更が追加されました!

真美・亜美→(姉的存在)→あずみ
真美・亜美→(あずみの友達)→岬
あずみ→(手のかかる妹)→真美・亜美

294 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/21(土) 23:21:49 ID:HA8Joy+M
というところで今日はこれまでにします。次回はトレーニングの選択から始めます。
ちなみに1983年9月17日は9月の第3週にあたります。

今更ながら気づきましたが、ここまで書いてようやく、
アイドルマスター出身キャラクターの紹介を全くしていませんでした。
かつて森崎板で東方をからめた外伝が発表され始めた頃、各キャラクターの簡単な説明がされていましたが、
ここでもアイマスキャラの説明は必要でしょうか?

295 :森崎名無しさん:2018/04/27(金) 20:27:42 ID:???
お願いいたします。

296 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/28(土) 22:23:04 ID:EwNUVF4U
これからこのスレにて登場してきたアイドルマスター出身キャラクターについて
紹介させてもらいます。ただこのスレ主は基本悪い意味でいい加減、興に乗ると自分勝手に
空を飛ぶような性格ですので、「またバカなこと言ってるぜハハハ」と笑い飛ばしながら
おおまかなイメージを掴むぐらいにして読み飛ばしてください。


・天ヶ瀬冬馬
 アイドルマスター2(以下アイマス2)初出の男性アイドル。主人公勢のアイドル事務所「765プロ」と
 敵対する「961プロ」に所属していた(その後移籍したそうですが省略)。
 馴れ合いを嫌い、口は悪いが曲がった事が嫌いで「勝負事には常に正々堂々と挑む熱血漢」
 それでいて趣味がフィギュア集めだったり、
 3回対戦で2勝先取勝利のアイドルランクアップフェスティバルで必殺技的なものを使い切ったりと、
 孫臏先生大歓喜な戦法を取っちゃったりする方です。
 (現実の男性アイドルを全然知らないので)ゲームで例えると、目指しているのは
 グラディウスみたいなクールでカッコいいアイドルなんだろうけど、期せずしてにじみ出るとぼけた感じがいい感じ。

・双海真美
 双海亜美とは双子の姉。アーケード版アイドルマスターからのメンバーであり、若干12歳
 (このスレの世界では8歳)。キャプテン翼の立花兄弟のように大抵双子キャラは
 キャラクター節約の為に大した区別をつけてもらえないケースが多いように思えますが、
 こちらの双子は見た目こそ変わらないものの、声質や仕草なんかで不自然にならない程度に
 差別化を図り、続編のアイマス2では髪型も変わり、前作では亜美の影武者扱いから
 1人前の選択可能キャラクターとなった子。まるで徳川家康や句践です。

297 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/28(土) 22:26:05 ID:EwNUVF4U
・双海亜美
双海真美とは双子の妹。真美もそうだが、良くも悪くも子供要素が強く、遊び・イタズラ好き。
真美もそうだがゲームが好きらしく、初期設定ではゲームボーイアドバンスで遊んでいるそうな。
このスレではおそらくゲーム&ウォッチになるでしょう。
この双子姉妹を書いている時は書きやすくて楽しかったです。

・音無小鳥
765プロの事務員。年齢と過去話は禁句の若干2(この文言は消去されました)歳。
彼女が仕事に使っているパソコンがMSX2+ではないかという噂から、このスレでは
魂の半分をゲームに捧げる残念美人さんとなりました。(残り半分は同性間の乗算研究)
あと、このスレで真美と共に、近々不定期の幕間劇を行ってくれるそうなのでお楽しみ。

(アイドルマスターをよく知る前は、機会あるごとに女の子の体をタッチしたり、ネタ回答を選択したりして反応を楽しむ
ギャルゲー版『ロウオブザウェスト』みたいなゲームだと思っていたのは内緒ですよ)

それでは、これより投稿をほんのレスですが、開始します。

298 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/28(土) 22:32:20 ID:EwNUVF4U
(今月の自由行動枠を全て使ったので、サッカー練習に入ります)

A ドリブル:21 少し上がりやすい
B パス: 22 少し上がりやすい
C シュート:19 少し上がりやすい
D タックル:19 少し上がりやすい
E パスカット:21 少し上がりやすい
F ブロック:20 少し上がりやすい
G せりあい:19 少し上がりやすい
H ガッツ:700 少し上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

299 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/28(土) 22:38:13 ID:EwNUVF4U
思ったより遅くなってしまったので、今日はここまでにします。
5月3日からの4連休では帰省しますので、良くて最終日に幕間劇を
投稿できるかどうかという所です。

ル・エストでの早乙女母娘みたいな、他作品マイナーキャラ(母親の方は
かつては有名だったのですが昔過ぎるので)も紹介は必要でしょうか?

300 :森崎名無しさん:2018/04/28(土) 22:39:28 ID:Ip9MZunw
H

301 :森崎名無しさん:2018/04/28(土) 22:43:44 ID:4p/fM6Fg
H

302 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 09:37:18 ID:K3Jg4K+Q
H ガッツ:700 少し上がりやすい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年8月4週1回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10!
9〜13→+5!
1〜8→効果がなかった

303 :森崎名無しさん:2018/04/29(日) 10:24:18 ID:???
★83年8月4週1回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ ダイヤ4

304 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 11:53:29 ID:K3Jg4K+Q
★83年8月4週1回目のガッツ練習(少し上がりやすい)→ ダイヤ4 ★
→効果がなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(時間の都合により、練習描写は後でまとめて行います)

A ドリブル:21 少し上がりやすい
B パス: 22 少し上がりやすい
C シュート:19 少し上がりやすい
D タックル:19 少し上がりやすい
E パスカット:21 少し上がりやすい
F ブロック:20 少し上がりやすい
G せりあい:19 少し上がりやすい
H ガッツ:700 少し上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

305 :森崎名無しさん:2018/04/29(日) 12:50:45 ID:nI852qrc
A

306 :森崎名無しさん:2018/04/29(日) 14:44:37 ID:TULMcdrw
A

307 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 15:42:08 ID:K3Jg4K+Q
A ドリブル:21 少し上がりやすい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年8月4週2回目のドリブル練習(少し上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10!
9〜13→+5!
1〜8→効果がなかった

308 :森崎名無しさん:2018/04/29(日) 15:53:29 ID:???
これガッツじゃね?
★83年8月4週2回目のドリブル練習(少し上がりやすい)→ スペードA

309 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 15:59:28 ID:K3Jg4K+Q
すみません、ガッツの所から転載して、訂正を忘れてました。
どうかこちらで引き直してください。

先着で ★83年8月4週2回目のドリブル練習(少し上がりやすい)→ ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1!
1〜8→効果がなかった

310 :森崎名無しさん:2018/04/29(日) 16:31:24 ID:???
★83年8月4週2回目のドリブル練習(少し上がりやすい)→  ハート7

311 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 19:23:39 ID:K3Jg4K+Q
★83年8月4週2回目のドリブル練習(少し上がりやすい)→ハート7 ★
→効果がなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕がアタリを訪れてから数日後、すっかりお馴染みの練習場になった
シュッセ運動場へとやってきて、体力づくりとドリブルの練習を行った

タッタッタッ……
ザッザッザッ……

だが、どうもサッカーの練習というより、ただの脚の上下運動にしかなってないような
気がする。

岬「(だめだ、どうも気がのらないな。今日は早めに切り上げて帰ろう)」

見切りをつけて練習を家に帰る。家に帰ってみると、部屋の境のふちに
僕と父さんの「衣装」が吊るされていた。

チフォネリの細いストライプの紺の背広。宝石のようなきめ細かな輝きを放つ
ジリのネクタイ。履いただけで紳士に見えるであろうオーベルジーの革靴。

日本にいた頃から父さんがその地方その業界の名士と会う際の、話を和ませるための一種の小道具として、
また将来の人脈づくりの布石として、たびたび荘重な礼服を着用して出かけている。

岬「もう新しいのが届いたんだ。今度は誰に会うの?」
岬父「まずは日本での『党本部』との顔つなぎをしないといけない。
   相手はジャコブ・マルシェ(Jacob Marchais)。
   パリ特別市党第一書記であり」

ここで父さんは一旦言葉を切り、そしてしてやったりといった顔になって、告げた。

岬父「フランス共産党書記長、ジョルジュ・マルシェ(Georges Marchais)の弟だ」

312 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 19:24:58 ID:K3Jg4K+Q
フランス共産党の大物と会う、という事が分かったところで、本編の投稿を終わりとします。
ただ、もしかしたら幕間劇は投稿できるかもしれません。

313 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:36:36 ID:K3Jg4K+Q
それでは、幕間劇がはじまります。ここに出てくる人達は本編とは一切関係ありません。
この投稿をもって、この3連休及び次の4連休中の投稿は終わりです。

それにしても元ネタマイナー過ぎるかな……



1983年、どこかの平行世界の東京都大田区池上某所の某社前にて





真美「真美ちゃんと→」
小鳥「お姉さんの」
真美・小鳥「ゲームなぜなに講座ー!」







314 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:38:00 ID:K3Jg4K+Q
真美「ピヨちゃんピヨちゃん!」
小鳥「なあに、真美ちゃん」

真美「どうしてパックマンとかギャラクシアンとかポールポジションとか、アタリにはナムコのゲームが多いの?」
小鳥「それはね、真美ちゃん。1974年、まだナムコが中村製作所って呼ばれてた頃からはじまるわ。
   アタリの日本支社であるアタリジャパンを買収してから、ナムコとアタリの関係がはじまったのよ。
   そしてそれが、ナムコの飛躍に大きく貢献する事になるわ」

真美「へえ→どうして?」
小鳥「アタリジャパンを買収した後、ナムコはアメリカから運ばれてくる
   アーケードゲーム筐体内のコンピューターボードの修理や、
   ちゃんと直ったかどうかのテストプレイ、どんなゲームかを説明するための説明書作成をしていたの。
   説明書には元々は無かったキャッチフレーズやコメントまでつけてね。
   当時最先端のゲームに触れていったから、ナムコの開発部の技術力もモチベーションも、
   そしてナムコ全体の勢いも上がっていったわ。
   後にパックマンを生み出した岩谷徹さんはこう言いました。
  『当時勢いがあったアタリ社製ゲームの販売ができるというのは、実質上、日本国内のビデオゲーム市場を手中に収めること
  (中略)ゲーム性・アイディア、デザインなどすべての面でカルチャーショックを受けたのです』」

315 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:39:45 ID:K3Jg4K+Q
真美「へえ→ナムコの発展の陰に、アタリがあったんだね→」
小鳥「そうよ真美ちゃん。それからナムコはアタリをライバルにして頑張ったわ。また岩谷さんの言葉を借りるけど、
  「「1980年代前半のライバルはアタリです。
  『アタリのような、新鮮でどこにもない発想のゲームをつくる』というのが、ナムコ社内の目標だったのです。
   当時は、アタリの新作が登場するたびに良い刺激を受けたものです」ってね。
   その後も、アタリジャパンの元社長さんをナムコアメリカの社長にしたり、それから……
   って、これ以上はネタバレになるわね」

真美「う→ん、でも、そもそもキャプテン翼ベースのこのスレで、こんなにゲームの話題を取り上げていいのかなあ」
小鳥「大丈夫よ真美ちゃん。詳しい事はまだ言えないけど、岬君の選択いかんで、
   世界のテレビゲーム史が激変するし、岬君のサッカー人生にも大きく関わってくるの。お楽しみにね」
真美「わあ→い、楽しみだな→!」


チャッチャラチャッチャーチャッチャ ドンッ

  ┌───‐、   ┌‐──‐、 ┌─────‐ 、  ,.‐───┐ , ───‐ 、 (R)
  l ┌─┐ │  ニニニ  | | ┌‐┐ ┌‐┐ ! !  r─‐─┘ | ┌─ ┐ │
  |  |  │ | i'´┌─┐ | |  |   |  |   |  | |  |        | │   │ │
  |  |  │ l ヽ.└─┘ | |  |   |  |   |  l ヽ.  ̄ ̄ ̄| ヽ.  ̄ ̄ ノ
    ̄    ̄    ` ̄ ̄ ̄   ̄    ̄     ̄   ` ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄


316 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/04/29(日) 20:42:34 ID:K3Jg4K+Q
以上で幕間劇は終わりです。

岩谷さんの発言については著書岩谷徹「パックマンのゲーム学入門」より引用しております。


317 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 03:05:13 ID:ueDOSdyE
僕の父さんは変わっている。
ネクタイを締めながら父さんを見て、つくづくそう感じる。

息子1人を連れて日本中を周り、自分の名で個展を開いていけるにもかかわらず、
巧みに名画家の絵を新しく「作り上げ」て発見したとしてにわか画商で売りさばいたり、
父さん言うところの仕事仲間を集めてお金持ちを集め大金をせしめたりしている。

僕の名前をつける時も、その特性を存分に発揮したらしい。
前に名前の由来を尋ねた時は、「波瀾万丈の人生、名前位は平凡な方が良い」と
分かったような分からないような理由を淡々と語ってくれた。

こうした変哲な父さんの特徴から最も訳が分からないのを挙げるとすれば、
父さんが共産党員だ、と言う事だろう。

318 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 03:42:18 ID:ueDOSdyE
共産党。

デモやストの音頭をとったり、鉄のカーテンの向こう側の人達と和やかに
話し合っていたり、時々思い出したようにどこかからかのタレコミを元に
国会で色々追求したりする、アレの事だ。

机によく党員証とバッジが転がっていて、時々その筋の人が来て声高に
「業界用語」を並べ立てていたのをよく覚えている。

僕の友達の間で話題になることはただの一度も無かったし、父親母親もほとんど無かった。
まれに語られた時の場の引いた様子から、子供ながらに世間での空気を察する事ができた。

そんなところに入っても、父さんは父さんだった。

赤旗を振り回したりデモについていったところなんか、見た事も聞いた事もない。
党の偉い人の頭の固さしつこさ一人よがり二枚舌ぶりは、百ダースは聞かされたと思う。
「幽霊を見に行こう」とどこかの大学に連れられて、学生さんが素通りする中
叫んで演説する人を見物もした。
父さんの友達の家に上がった時は、ミヤケンがバカ言った、大作がまた勲章増やしたと
互いにのトップの馬鹿話を酒のつまみにして盛り上がっていた人だ。


319 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 04:29:07 ID:ueDOSdyE
一度、なんで共産党員やっているのか尋ねたら、
父さんは人は何故煙草を吸うのかと僕に聞き返してきた。

父さんは言う。年中人をイライラさせ喉や肺を痛めつけるにも関わらず、皆吸い続けるではないか。
共産党は父さんの煙草である。

煙に巻かされた言葉を懐かしく思い出すと同じ頃、届いたばかりの正装一着、
ピシリと着こなす自分の姿を眺めていた。
格式高くも肩肘張るところがない。整った色合いが僕の心を落ち着かせ、
クラシックなつくりがそよ風のように心の中へふきこみ、威厳と矜持を与えてくれていて、
何百年も続いた名家の子、といった出で立ちになる。

この姿になった僕が、一番好きな自身の姿だといつも思う。
これが理想だ。この立居振る舞いで自分の利益をつかみながら、他人には気取られるどころか
そうある事で魅了されたい。こうして眺めている事でもう、そうなったような気になり、
心の底から満たされていくのである。

320 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/03(木) 04:36:59 ID:ueDOSdyE
帰省で夜行バスに乗っていますが、全然眠れないので、ここまで書いてみました。

ちなみに315の末尾の名状しがたい何物かは、
mamcoロゴです。ワードの転載じゃ駄目だなあ。

321 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/13(日) 22:33:02 ID:???
パソコンで見たら、全く問題なくnamcoのロゴが表示されているのに気づき、
気まずくなったスレ主です。
執筆に難航しており、今週は投稿を休みます。

代わりに今ゲームしたい二次創作ゲームを一言紹介して終わります。

FC風『無尽合体キサラギ』
https://www.youtube.com/watch?v=LQup2UJtm9A
 FC風というよりPCエンジンHUカード風といった風なロボットアクションゲーム。
ゴエモンインパクトや暴れん坊天狗ばりに自機ロボットで躊躇なく街を破壊する
快感を味わうだけでも一見の価値あり。

MegaMan X: Corrupted - Weapon Factory
https://www.youtube.com/watch?v=ZId-ykThO2U
 ロックマンXの二次創作ゲーム。滅多に更新されないので歯がゆいですが、
音楽、グラフィック、何より敵キャラのそれらしさは公式とも引けを取りません。
これこそロックマンXのあるべき方向性をとらえていると言っていい作品。
X5あたりから敵キャラ数が寂しくなったし、クールでリアルな感じが無くなったし……
早くカプコンはこれを認可して発売するんだ!



322 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/26(土) 20:41:34 ID:QYGgiLiY
まだまだ頑張って次を書いていますが、テーブルマナー等が
分からず、難渋しています。仕事の都合やスクランブルなどのレトロゲームの
やりこみで時間がなくなってしまったという失態もあったのですが。
遅くとも来週には投稿が再開できると思いますので、もうしばらくお待ちください。


第8話で問題になったコレコビジョンのモジュール。
以下の動画の30秒目程から紹介されてます。

https://www.youtube.com/watch?v=6W4RIOeZJfk

さも当然のようにアタリのゲームが使えますとテレビCMで流しちゃう神経と
それが通じるアメリカ社会に乾杯。

323 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:07:05 ID:4HTfgGS2
第9話『赤い世界への道』



服を着替え、外に出る。アパルトマンの階段を降りると、目の前にはタクシーが停まっている。

岬父「ルドワイヤンへ。シャンゼリゼのロン・ポワンの角の」

運転手への指示を横目にして、後部座席へ乗り込む。

岬「今日会う人とは『お仕事』、それとも『付き合い』」

岬父「両方だ。今日は初対面である以上。まず顔合わせが必要、それ程込み入った話にはならないはずだ。
   それと、その相手にお前の事を伝えておいたら、ぜひ来てくれと言っていたよ」

岬「僕に」
岬父「ああ、プレゼントもあると言っていたな」

パリの党第一書記が異国の小学生に何のプレゼントか。そう思って尋ねてみたが、
知っている訳が無いだろうと一笑にふされてしまった。

移動の間の短時間で相手の意図もプレゼントの中身も分かるはずがなく、目的地のルドワイヤンへたどりついた。

パリには珍しいレストラン前の駐車場で降りる。レストラン前とは言ったが、これまた
珍しい事に、ちょっとした大きさの公園で見られるような遊歩道と樹木が見られる。
悠々と木々の風を感じながら歩いて、ルドワイヤン正面へたどりつく。

岬「(なるほど)」

紳士のいで立ちで出向いた訳だ。この建物はレストランという事だが、
小さな劇場か音楽会場かといったような趣向のつくりになっている。
悠々とした会食をするに相応しい場所だ。

324 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:09:00 ID:4HTfgGS2
ドアマンに案内されてルドワイヤンに入る。予約の確認が済んだ後、今度は食事の用意が出来るまでと、
ウエイティングコーナーへと案内された。細かい柄の絨毯、壁の美しい装飾、
落ち着いた明るさの照明が部屋に満たされている。

芸術的な待合室の様子にうっとりとしかかっていると、
部屋の中央近くの椅子で葉巻をくゆらせている壮年の紳士を見かけた。

顔つきは長嶋茂雄をフランス人にして、社交界の風に慣らした風といった方が良いだろうか。
眉は濃く目鼻の彫りは深く、貫録がありながらもどこか飄々とした風を漂わせている。
何やら雑誌を読んでいるようだが、僕らに気付くとパタリと閉ざし、
にこやかな笑顔を向けて歩み寄ってきた。

紳士「ムッシューミサキ、遠路はるばるよくお越しになりました」
岬父「ムッシューマルシェ、こちらこそ一介の異邦人への心遣い痛み入ります」

鷹揚に遠方の客をねぎらう相手に、父さんは東洋的微笑を卑屈にみられない程度に浮かばせて
礼を返す。
この人が今日の会食の相手、パリ特別市党第一書記ジャコブ・マルシェその人なのだろうが、
この人もオーダーメイドのランパン・オン・ブルーのスーツを小粋に着こなし、
ピシリとしながらも華やかさを失わないオーベルシーの革靴でスラリと立つ様は、
とても「労働者階級の前衛部隊」指導者層のいで立ちとは思えない。

こうした思想的、社会階級的矛盾を目の当たりにしているうち、相手は父さんから僕の方に向かい、
親し気に僕へと話しかけてきた。

マルシェ「モン・プサン(※)、フランスへようこそ。君を見ると羨ましくなる、
     私も君ぐらいに聡明な子供だったら、もっと幸福な子供時代を過ごせただろうに」
岬父「いえいえ、愚息にそれは褒めすぎです。私ともども至らぬところばかりですよ」
岬「ど、どうも、初めまして。岬太郎です」


※:直訳は「ひよこ」、他人の子供を呼ぶときの愛称の1つ。

325 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:10:26 ID:4HTfgGS2
見慣れぬ外国人の相手に戸惑う態を見せ、声を堅めに返事をする。
年相応の純朴な子供だとさりげなく印象付け、余計な警戒を抱かせない仕草。
日本にいるころ年配者と相対する場面でこう振舞って歓心を得て心理的に相手の懐に入り込み、
父さんと共に肉体の懐にしまわれた財布を相手から差し出させてきた。

そんな一連の流れを見た相手は、一瞬にやりと笑った後、ハッハッハッと芝居気かかって笑い出した。

マルシェ「やはりです、ミサキの息子さんは大変素晴らしい。よく大人への礼儀をわきまえている」
岬「(えっ)」

見抜かれたか。しかしなぜ。

マルシェ「見知らぬ相手に浮かべる迷いと憂いの表情、ほんのわずかに外れる視線と声のトーン、
     そして失礼のないようにと緊張して体を強張らせる姿。
     さすがはミサキの愛息子。将来が楽しみだ」

よくやったぞといった様子で僕の頭を撫でた後、父さんの方へと向きなおして安心した
声音で語る。

マルシェ「これで安心しました。この歳でここまで自然に振舞えるならば、
     さぞ日本で『階級敵』から人民の資産を『取り戻した』でしょう」
岬父「いやいやまだまだ拙いものです。慣れない異国の地であなたの助けが得られれば何とか」
マルシェ「ご心配なさらずに。決して無下にはしません。おっと」

僕らの方へヘッド・ウェーターと思わしき人がいつのまにか近くに来ている。

マルシェ「続きは食事の場で行いましょう。今日の料理はさぞ美味になるでしょうな」

僕達の事はとっくに承知済みだった。このパリの偉い人も父さんとそう変わらない、変わり者らしい。

326 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:12:46 ID:4HTfgGS2
給仕「こちらドラモットのブラン・ド・ブランになります。料理が出来上がるまで、今しばらくお待ちください」

食前酒にシャンパンが(僕にはガス抜きの水が)運ばれ、並々とグラスに注がれる。
グラスが置かれたテーブルのクロスはアラベスク模様の白レースで、
下に敷いている深紅色のサテンも相まって、しっとりとした煌びやかさを放っている。
父さんとマルシェはウェイターに軽く会釈を交わした後、グラスを目の上に挙げる。

マルシェ「日仏社会主義の連帯に」
岬父「代わることの無い両党の友好に」

マルシェ「A votre sante」
岬父「ア・ヴォートル・サンテ」
岬「乾杯」

互いに視線を交わした後、すっと飲み干しグラスを空にする。
グラスをテーブルに置きちらりとウェイターの不在を確認した後、
相手はおもむろに懐から厚く膨れた封筒を取り出し、父さんに差し出した。

マルシェ「早速ですが、こちらを受け取っていただきたい。ここにあなたの仕事に不可欠な
     同志の住所、電話番号、職業、人脈等個人情報が記載されている」

父さんが封筒を開けると、何枚もの紙には全て達筆なフランス語がぎっちり詰まっていた。
文章をじっくりと熟読している間、僕はさりげないほほ笑みを浮かべながら、じっと黙っていた。
内容からして真っ当な仕事でない以上、迂闊に話すと迷惑になる。
気にはなるが相手が話を振るまで待つほかない。

327 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:14:57 ID:4HTfgGS2
しばらくして父さんは紙を収めて封筒に戻し、自らの懐へ入れた後、目の前の協力者に感謝の言葉を伝えた。

岬父「ありがとうございます。これで明日からでも仕事ができそうです」
マルシェ「それは良かった。不足したところは」

岬父「ありません」
マルシェ「おお、その言葉を聴いて安心しました。これで我が党の完全な独立も、遠いものではなくなるでしょう」

相手は笑みを浮かべている。ただ初体面の時とは違いどこか皮肉めいているというか、どこかに
影がかかったような笑顔である。

ヤレヤレといった風に軽く両手をハの字に広げた後、僕に向かっておどけた様子で話しかける。

マルシェ「モン・プサン、いやそれでは君に失礼だ、ムッシュー・プティ・ミサキ。
     ここで少し我が党の弁解を許してもらいたい。
     これからの父君の『仕事』の意義を、知ってもらいたいのだ」

そう言って改めて周りを見回した後、彼が言う「弁解」を清聴する機会に恵まれた。

328 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:16:45 ID:4HTfgGS2
マルシェ「知っての通りフランスという国名はラテン語のFrancia、『フランク人の国』を意味する女性名詞だ。
     女性と言ってもローマの昔から侵略者をただ黙って迎えはしない、
     馬上で槍を握って我さきへと敵に向かっていく敢然とした女性だ。
     この遺伝子は我が共産党にも濃厚に受け継がれている。
     先の大戦で侵略者達に国土を踏みにじられた後、他のブルジョア政党はただ右往左往するばかりだったが、
     我が党の偉大なる闘士たちは何度苛烈な弾圧を受けても銃弾をもって抵抗し、
     我が国の開放に大いに貢献したものだ。たとえば」

滔々とフランス共産党の偉大なる抵抗の業績を語る姿を、初めて凄い話を聞いたような顔をして顔を向ける。
思う所はあるが、今は清聴だ。そう思っていると、相手がふっと最初に見せたような皮肉を含んだ笑顔に戻っていた。

329 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:18:46 ID:4HTfgGS2
マルシェ「だが、現在はそうではない。現在の我が党指導部、私的関係でいえば私の兄上は、
     国内で右往左往し、国外で貞淑さを示すばかりだ。
     社会党の内閣に入閣したはいいものの、ゴタゴタと揉めてばかりで
     影響力を発揮するどころか、今にも離脱してしまいそうだ。
     目を外に向けると、4年前のソ連のアフガン侵攻、3年前のポーランド干渉など、
     共産主義の理想を逸脱した覇権主義的行為に対し、
     我々は真にさようでございますと、父親の、ソ連に恭しくしているばかりだ」

父親の、といったあたりからか、相手の顔に険が、声にトゲが混ざりはじめた。ちょうどここまで話し終わったところで、
ウェイターが前菜を持って現れ、テーブルに並べはじめた。

口にして見ると、中身は液状にした牡蠣のキャビアのせといった所だろうか。濃厚な牡蠣の味が
舌にしみわたる。
ただあまりにも液化しているため牡蠣を食べるというよりスープをすすっているような気分だ。
マルシェ氏も父さんも黙って牡蠣のスープをすすっていたが、先に食べ終わったマルシェ氏が
口をハンカチで拭いた後、再び柔らかな口調で語りを再開した。

330 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:23:56 ID:4HTfgGS2
マルシェ「すまない、少々興奮しすぎて、見苦しい所を見せてしまった」
岬父「いえいえ、お陰で私にかけてくださっている期待の大きさが分かりました」
マルシェ「そういってもらえると有難い。問題は深刻だがその原因の1つが資金源だ。ここだけの話だが」

ここまで語ってふいにマルシェ氏が立ち上がり、こちらに来る。僕らの後ろに立って
身をかがめ、耳元で小声でつぶやく。

マルシェ「ソビエト共産党から多額の金銭援助を受けている。スポンサーに逆らえないのはどこも変わらない。
     財政の自立なくして、意志の自立はありえない」

ここまで言った後再び自分の席に戻り、何事もなかったかのように語りを続ける。

マルシェ「とにかく、今後もこちらから情報を提供するし、必要とあれば
     コネも用意する。どうかそれらを活用して「人民の資産」を回収してほしい。
     あなたが得意とする絵画によって。条件はこれでいかがだろうか」

そう言って彼はスッと1枚の紙を取り出し、父さんの前に差し出す。紙には単に

1:2
France:Japon

とのみ記されている。

岬父「D’accord.」

即座に父さんは返事をした。ダコード、つまり「承諾した」
仕事で得た収益のうち3分の1を情報紹介などの便宜料としてフランス共産党へ提供するというのだろう。

331 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:25:13 ID:4HTfgGS2
マルシェ「有難い。これで何の心配もいらなくなって、安心してここの料理に味わえるというものだ。
     ここのエシーヌ・フリアンドは絶品でね。ここのを口にすると他のエシーヌは口に入らぬ」

エシーヌ・フリアンド。メニューで見たときはトンカツに似た料理のようだった。
だが実際にはトンカツとは違う。

金モール付きのマホガニーで作られたワゴンで運ばれたエシーヌが、テーブルへと運ばれる。
金縁に赤紫の花が咲くお皿に金のナイフとスプーン。そしてエシーヌの見事なつくりが、
料理というより芸術品を鑑賞しているような気分になる。
豚のカツの上に油で揚げた卵のフライ、二つ割のトマト、ニンニク、バターをのせて焼き上げている。
アーモンドとパルメザンチーズの香りがただようエシーヌをナイフで切り取り口に入れ、
ブクブクとした脂からあふれ出る肉の旨味で、とろけてしまいそうになる。

マルシェ「ああ、旨い。ことにクリームをつけたエシーヌは最高だ」

皿の隣に置かれた生クリーム入り容器から、僕もエシーヌにかけてみる。
心持ち酸味が残る濃い重厚な味がたまらない。

3人こうしてエシーヌ・フリアンドを心行くまで満喫し、食後のデザートとワインも味わい、
そろそろお開きという空気が流れだしたところで、どこからか取り出したのか1冊の雑誌を
持ち出して、今度は僕の目の前へ差し出した。

332 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:28:07 ID:4HTfgGS2
マルシェ「私からのプレゼントだ。フランス共産党が発刊しているサッカー雑誌、
     Le Miroir de football。きっと参考になると思うよ」
岬「サッカー、雑誌、ですか」

手渡された雑誌を目にして、僕は戸惑いを覚えた。
サッカーが盛んな国であるし、共産党がサッカー雑誌を作っていても
おかしくないのかもしれないが、それにしても表紙が奇抜である。

僕位の歳の金長髪の男の子がキーパーウェアを着てしとけなくゴールポストに寄りかかり、
恋人でも見るような眼差しでボールを眺めている。
どう見てもファッション雑誌かアイドル雑誌にしか見えないが、これがサッカー雑誌なのだ。
さすがはフランス、殺人集団たるカンプチア共産党をフランス語に訳すだけで、
クメール・ルージュという化粧品みたいな名前になってしまう国だ。

マルシェ「驚いたかね。さすがにこんなファッショナブルな共産党の雑誌は世界でもこれだけだろう。世界中でそうだが、
     若者の共産党への関心は低下するばかりでね。今現在関心を持っている雑誌を大いに参考にしたのだよ。
     批判も大きかったがその甲斐はあった。ちょうどパリの党員の子弟に
     美男子がいてくれたおかげで、若い女性の入党者数が増えてくれている」

岬「パリ?サッカーをしている共産党の子がいるんですか」
マルシェ「ああ、運がよかったよ。この子はジュスト・アルナルディ(Juste Arnardi)。
     パリのサッカークラブサンジェルマンの年少部に所属していて、いずれ育成部門の下部チーム
     シャンゼリゼかモンマルトルの正キーパーになるだろうという腕前だそうな」
岬「(ジュスト、か、覚えておこう)」

333 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:29:54 ID:4HTfgGS2
思わぬところで耳にした同年代のフランス人実力者。それがパリにいるのだ。きっと
何かの役に立つだろう。だが次の言葉で現実に引き戻される。

マルシェ「ところで君は、サッカーで世界を目指す気はないかね」
岬「え、も、勿論」

マルシェ「そう言うだろうと思った。思ってなければ日本一にはなれなかっただろうからね。だがここはフランス、
     君は外国人だ。残念ながら外国人の少年が世界レベルの大会に出られる機会が殆どない。
     このままでは君の、神から与えられた才能が生かされずに朽ちてしまうだろう」

マルシェ氏に指摘されて、心中苦いものが走る。確かにこのままではダメだ。パリ中の年長者に
混ざってプレーするにしても限度がある。フランスは確かに強いが、
ドイツ・イタリア・ブラジルなどといった国と比べると確実に劣る。
何より目標が無ければ、意志を保ち続ける事など至難の業だ。
そう思っていると、マルシェ氏の口から僕の人生を一変させる
言葉が、何の気もなく放たれようとしていた。

334 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:32:24 ID:4HTfgGS2
マルシェ「君の父親の友人の1人として私も非常に残念に思う。
     こうした現実は全ての人間に平等な機会を与えるべきという共産主義の理念にも反する。
     だから。ここを見てほしい」


Spartakiada Mezhdunarodnaya Podrostkami se tenant!


マルシェ「タロー・ミサキ。君に国際友好諸国年少者総合体育大会、
     通称国際ジュニアユーススパルタキアーダへの参加テスト権を与える」



岬「国際……スパルタキアーダ?」
マルシェ「そうだ。全世界の共産党の子弟で行われるサッカー大会で、2年に1度モスクワで
     行われる。西ヨーロッパでは西側諸国の共産党の子弟を集めて作られる。
     実のところ言えばこの臨時サッカークラブの創設には国籍事項が無い。外国人が入ることを
     想定していなかったころの規約だからだが、この点を突いて君も参加できるよう働きかけてみよう」

岬「えっ、いいんですか!?」

思わず素っとんきょうな声を上げてしまう。この場でこんな声を上げてしまい恥じ入ってしまったが、
マルシェ氏はかわいい孫をたしなめるような顔で、手を軽く振る。

335 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:34:06 ID:4HTfgGS2
マルシェ「落ち着きなさい。入団テストに参加できる権利が与えられるというだけの話だ。
     君が代表入りするに相応しい実力が無ければ、それ以上は私にもどうにもならない」
岬「あ、すみません。マルシェさんありがとうございます。僕にここまでしてくれまして」

マルシェ「いやいや、君の父親の貢献に対するささやかな恩返しのつもりだ。気にしないでくれ。
     それより、この雑誌は隔月慣行でね。君ぐらいの歳の東欧の選手の情報も載っていることがある。
     新しいのが出来たら君の家に送るから、ぜひ読んでほしい。スパルタキアーダの情報もいずれ
     この雑誌に載る」

ありがとうございます。再びマルシェ氏に感謝の言葉を述べながら、僕の胸奥で熱い液が
流れるのを感じた。これだ、これで活躍すれば東側といえど世界大会、
日本にも日本人が活躍したという事で耳に届き、日本での立身のめどがつくかもしれない。
たとえ届かなくても、世界の強い相手と戦えるというなら、これからの生活にも張りが出る。

こうして思わぬところからの活路に心躍らせながら、
僕と父さんはルドワイヤンを後にした。


*フランス共産党雑誌『Le Miroir de football』を手に入れました。

336 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:35:33 ID:4HTfgGS2
【1983年9月第1週】
岬「ふーう、世間はもう学校か。そう思うとフランスに越してきたのは良かった。
  僕だけ夏休みが増えたみたいで。さて、この貴重な期間のうちに、何しようかな」


A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

337 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:38:47 ID:4HTfgGS2
と、いう事で岬君の活路となるスパルタキアーダ(+ジュスト)の存在が
明らかになったところで、今日はここまでにします。


スパルタキアーダは実在していた大会です。日本の国体のような国内全国の年少者の生徒・学生の
選抜大会だったそうですが、この世界ではサッカー部門の(東側)世界大会として存在しています。

338 :森崎名無しさん:2018/05/27(日) 20:44:12 ID:WiIMzB+U
B1

339 :森崎名無しさん:2018/05/27(日) 21:07:31 ID:75tTQhPE
B1

340 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/02(土) 19:38:41 ID:JIgFu7NU
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
持ち物(日常時間消費無し)
A:財布
B:ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
C:オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
D:この持ち物リストからは選ばない
E:全部選ぶ


持ち物(注!日常時間が消費されます)
T:ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、ソ連のサッカー訓練も扱う、さらに分岐)
U:ル・ミロワール・デ・フトバル(フランス共産党発行サッカー雑誌、東側ユースサッカー事情も扱う、さらに分岐)
V:この持ち物リストからは選ばない

所持品:現時点でなし

先に2票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

341 :森崎名無しさん:2018/06/02(土) 19:43:21 ID:bqn4dhcg
T

342 :森崎名無しさん:2018/06/02(土) 23:15:42 ID:01csh1CI
I

343 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 12:27:06 ID:Y/oA6YmM
T ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、ソ連のサッカー訓練も扱う、さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
*全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜K→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
*サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……難しい用語やトレーニング機器を使った訓練法ばっかりだ。今回は役に立ちそうにない)」
*特に変化はありませんでした。

344 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 12:46:26 ID:Y/oA6YmM
すみません、分岐選択肢を入れるのを忘れてました。

★83年8月号ソビエツキ・スポルト ! card ★

JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
    *全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜K→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
    *サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……難しい用語やトレーニング機器を使った訓練法ばっかりだ。今回は役に立ちそうにない)」
    *特に変化はありませんでした。

345 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 12:49:17 ID:???
★83年8月号ソビエツキ・スポルト  クラブ9

346 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:13:09 ID:Y/oA6YmM
★83年8月号ソビエツキ・スポルト  クラブ9 ★ 岬「(『トレーニングサイクル』かあ。
                        長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「えーっと、『チームや各選手の実力向上は、指導者が、
  長期的な構想を持っていないと、継続的に進める事ができない……』」

聖薇の母親からもらったソ連の雑誌を読み込む。元々は国内用スポーツ雑誌であり、ステート・アマの
クラブの試合結果や選手の活躍具合の記述が中心で、参考になりそうな記事はそう見つからない。
だが、そうして見つけた訓練法は、大いに参考になりそうだった。

岬「(『トレーニングサイクルは1年間計画を枠として、半年単位の期間トレーニング、
    1月単位の月間トレーニング、1週間単位の週間トレーニングに大別できる。
    1年間計画を明確にしておかなければ、中期的ないし短期的な計画も曖昧になり、技量を恒常的に伸ばすことはできない』)」

岬「(『また、期間トレーニングは準備期間、試合期間、移行期間に区分される』
    ……プロの選手相手だから試合期間は準備期間に入れて大丈夫かな、ま、おいおい考えよう。
    移行期間は『もっぱら休養期間を促すものばかりになる』だから後回しにするとして、準備期間の方を見よっと。
    えっと、『コンディション、技術、戦術の実力要素を鍛える。どの要素も最初の数週間は初歩的な訓練が主になる。
    徐々に目標に合わせたプログラムを一貫して継続するのが、とりあえずポイントとなる』)」

ここまで読んできて、一旦あれこれ詰め込んだ頭を整理しようとして、横になる。
寝転がりながら、今後のサッカー選手の目標についてぼんやりと思う。

岬「(これから僕はどうなりたいかな。ドリブルでボールを、ひいては試合を支配する存在になるか、
   パス回しを上手くしてチームの潤滑油になるか、
   得点力を上げて攻撃面でも注目される存在になるか。敵のパスを遮断するのも試合コントロールができて面白い。
   その前に体力をつけてから基礎固めをするのもいいかも……いや)」

ここまで思考をめぐらせてふっと思い出した。自分の長所についてはたと考え出す。

347 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:27:09 ID:Y/oA6YmM
岬「(そうだ。僕の選手としての売りはこうした個別の能力のほかに、他人からの受けの良さも
   あったはずだ。これまで敵を1人も作り出してこなかったし、意見も肯定的に受け止められてきた。
   これからは例えば武蔵小戦のオフサイドトラップや、
   あるいは僕が身に着けたマリーシアの演出をチーム全体での演出に昇華させるとかいった、
   戦術的指導力を上げる事をめざしてもいいかもしれない。……どうしよう)

ゴロゴロと部屋の中を転がり、時折背中を伸ばしたりして考えをめぐらせたが、いい結論は出ない。

岬「(ま、おいおい考えよっと)」

結論を先送りした僕は立ち上がり、次の行動に移ることにした。

*サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値が9アップ!(9/15)



*ここまで書いてアレですが、経験値がたまり次第、結果は練習に反映されます。
 ゆるいです、イージーです。そこら辺の事は「ソ連のスポーツ科学は世界一ィィィィィッ!」で
 納得してください

348 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:30:40 ID:Y/oA6YmM
岬「さて、次は何しようかな」


A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

349 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 20:50:59 ID:xq9e6naU
B1

350 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 22:11:41 ID:mBv2NCNY
B1

351 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 22:21:48 ID:Y/oA6YmM
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
持ち物(日常時間消費無し)
A:財布
B:ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
C:オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
D:この持ち物リストからは選ばない
E:全部選ぶ


持ち物(注!日常時間が消費されます)
T:ソビエツキ・スポルト83年8月号(ソ連のスポーツ雑誌、トレーニングサイクルについて扱う、
  サッカー練習の上昇ポテンシャルレベルアップまで経験値6必要。さらに分岐)
U:ル・ミロワール・デ・フトバル(フランス共産党発行サッカー雑誌、東側ユースサッカー事情も扱う、さらに分岐)
V:この持ち物リストからは選ばない

所持品:現時点でなし

先に2票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



今日はここまでといたします。

352 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 22:25:54 ID:xq9e6naU
T

353 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 23:17:27 ID:6ukb3dK+
I

354 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 11:20:43 ID:rOW+5SAk
T ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、トレーニングサイクルについて扱う、
             サッカー練習の上昇ポテンシャルレベルアップまで経験値6必要。さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読 ! card ★

6〜JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
    *全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜5→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
    *サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……同じところを続けて読むのは面倒だなあ)」
    *特に変化はありませんでした。

!とcardの間の空白を埋めて投票してください。

355 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 11:47:06 ID:???
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読  ハートJ

356 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 12:28:51 ID:rOW+5SAk
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読  ハートJ ★→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらい……
                             でも、もうバッチリだ!」 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「準備期間は……この場合は6週間だな。『最初の1週目は運動強度を軽くする。
  次第に実力がついてきたら、すこしずつ強度を上げていく。5週目には強度を最大限に挙げて練習し、
  最後の週は非常に穏やかなトレーニングにする。
  これにより、怪我の発生を防ぎつつ最大限の成果を得る練習サイクルを構築できる』」

岬「具体的には、『最初週は持久力トレーニング、調整力、技術的基礎程度。
  実力がつき次第、戦術的基礎、ダッシュ、スピード・パワー持久力などを追加し、
  最終週で実力維持程度の持久力トレーニングと、疲労回復、精神的調整を行うべし』」

岬「週間トレーニングは『多練習量低強度→少練習量高強度→休養のサイクルで成長と安全を両立する事ができる』」

こうして黙々と読み、自身の状況を省みて内容を頭の中で調整する事数時間、
何とか自分の練習に取り込んでいける見込みがついた。

岬「(よし、これでもっと上手くなれる気がしてきた。早速練習だ!)」

新しい発見をした時特有の高揚感を感じながら、ボールを取り出し家を後にしたのだった。


*全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
*日常時間は全て使いましたので、自動的に練習時間に移ります。

357 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 12:31:26 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:19 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

358 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 14:46:10 ID:TD74aka+
D

359 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 15:26:19 ID:7CuZg2ZU
D

360 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 15:29:30 ID:rOW+5SAk
D タックル:19 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)→ ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 三杉 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

361 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 15:58:08 ID:???
★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)→  クラブK

362 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 16:11:13 ID:???
★誰かいる?  クラブQ

363 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 16:15:55 ID:rOW+5SAk
ちょっと用事のため中座します。1時間後ぐらいに執筆再開できると思います。

364 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 17:48:57 ID:rOW+5SAk
遅れてしまって済みません。これから再開します。



★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)クラブK★→タックル力+2!
★誰かいる?クラブQ ★→特に誰とも出会わなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ついてないときはトコトンすることなす事裏目に出るが、勢いに乗った時は万事上々。
今日の練習具合はまさにそんな言葉が当てはまる出来になった。

いつものようにシュッセ運動場へ出向き、同じようにサッカーの練習をしている少年に
相手をしてもらえないかと頼みこみ、ひたすらタックルの練習を行った。

岬「(基礎だ。基礎を固めるんだ。こういう体でぶつかっていくタックルは、
上半身から入っても自由な脚で逃げられる。)」

何度も何度も相手と併走しぶつかり合い時には吹き飛ばされながら、
タックルの基礎を固め直す。

岬「(できるだけ重心を下げて、下からすくい取るようにボールを取る!)」

繰り返す事数十回、練習を重ねる事でごく自然に、相手の体を滑るようにして
抵抗なく体を割り込ませ、ボールを奪い取ることができるようになった。

少年「すげえなあ。取ろうと思ってもあっさり取られちゃうよ」
岬「ありがとう。君のおかげでコツをつかめたよ。今度は僕の番だ、何の練習をする?(よし、
上手く行った!)」

協力の返礼として相手の練習に付き合いながら、今日の成功に心中グッと拳をにぎっていた。

365 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 17:51:51 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

366 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 18:13:49 ID:krp9iW8I
A

367 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 18:42:59 ID:62OYrHJI
A

368 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 18:57:35 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる?! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: ルーク 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

369 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 19:04:42 ID:???
★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→ ハート10

370 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 19:40:32 ID:???
★誰かいる? クラブ6

371 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 20:23:39 ID:rOW+5SAk
★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→ ハート10 ★ドリブル値+1!
★誰かいる? クラブ6 ★特に誰とも出会わなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
しばらくブローニュの森の通路を散策する。大小の公園、遊園地、競馬場など施設にあふれ、
多くの人で賑わっている。そのため、目当てである空き缶はすぐに集める事が出来た。
両腕で抱えられるだけ空き缶を集めて運動場へ戻る。
沢山の空き缶をS字に並べ、蛇行ドリブルの練習を始めた。

岬「(蹴るな蹴るな、ボールは運ぶんだ、足首を固定させてボールを運ぶ。……よし)」

ぐるぐる空き缶の間を回り走りながら、ドリブルのコツを振り返って実践する。
そのおかげで、ドリブルの切れが良くなったような気がした。

岬「(よしよし、上々上々)」

こうして攻守ともに良い結果を出した事に満足し、意気揚々と帰宅の途についたのであった。

372 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 20:29:09 ID:rOW+5SAk
長くなりそうなので、今日はここまでに致します。

今年は様々なゲームのミニ化や、まさかのゲーム機戦争再参入が相次いでいます。
ミニスーパーファミコン、ミニメガドライブ、アタリVCS(旧アタリBOX)、インテリビジョンW.
皆さんは何か買う予定はありますか?私としては、比較的安くて面白いゲームが多そうな
メガドライブミニを買うつもりでいます。

373 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:05:28 ID:XoF1ytSU
第10話『クレイジーシャーマンサオリ』



岬「どうだった」
岬父「これからパリに向かうと言っていた。まあ明後日にはここにつくだろう」
岬「そうか、明後日には来ちゃうのか」
岬父「あれでも太郎の叔母さんで父さんの妹だ。そう悪く言うな」

父はあの人からの電話を受け、近日の来訪を告げる。
ついに来るべき時が迫って来たかと憂鬱な気分が出てくるのを抑えられない。

岬父「沙織が来る前に太郎だけどこかへ出かけるという手もある。まだ時間も……」
沙織「誰がどこへ出かけるって〜?」
岬「!」

現れた。僕の叔母にして自分勝手の化身、岬沙織が現れた。

岬父「どうしてここに?!これから日本をたつと言ったはずじゃ」
沙織「残念だったな、トリックだよ!あたしは「これから行く」っていっただけだけど?
   大体、事前連絡なんてめんどくさい事する訳ないでしょ。
   バス降りて兄さんの家の位置を地図で確認するまで、時間つぶしに電話しただけよ」

岬沙織。右手にキャリーバッグを引きずって現れた妙齢の女性。
背は父さんよりも頭半分ほど高く、髪はかかとまで届きそうなほど長く伸ばしている。
顔はやや面長、年は父さんと変わらないはずだが、20代後半と言われても疑わないほどの
円熟味を帯びた美しさを放っている。
だがしかし、何よりこの場での視覚的印象として目にひくのは、彼女の衣装であった。

374 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:06:40 ID:XoF1ytSU
8月だというのに純白の白衣を着け、その白衣を胸元の襦袢で押さえ、足の甲まで届きそうな
緋袴で腰と脚を覆い、足袋と草履で足元を締めている。
典型的な巫女装束であった。

岬「姉さん、その格好でここまで来たの」
沙織「そうよ。いやーフランス人にも巫女需要は旺盛ね!行く道々で野郎どもにナンパされるし写真は撮られるし。
   用意していた神社予定地のレターカードがあっという間に無くなっちゃったわ」

そう、彼女は巫女である。それもただの巫女ではない。
父さんが言うには生まれつき神力が強かったらしく、手を握ると電気のような痺れを発したり、
気弾のような神力を発射して痴漢を撃退したりと、今まで起こした奇蹟は数知れない。
漫画のような超能力的な事だけではなく、彼女が神力をこめたお守りや祈祷によって、
大事故にも無傷で生還したり、高額宝くじをたったの1枚で当てさせてきたという。
なぜか東広島市の鏡山という僻地で神社を開いたため参拝者こそ少なかったが、
知る人ぞ知る奇跡の神社として、西条に住んでいた時はそんな話をよく聞いていた。

岬「姉さんは美人だから、きっとフランスでもやって行けるよ」
沙織「分かってるじゃなーい。いい子いい子」

彼女はこちらに向かい僕の頭を撫でる。3回撫でたあと、頭の手が肩に行き腕を沿って手に移る。
そして手と手が重なった瞬間、体から重みが消えた。
次の瞬間には、彼女に向けていたはずの視線が天井を向いている。
急いで頭を上げて胸をそらし、着地寸前に床を手で叩き、体への衝撃を抑え込んだ。

沙織「おっ、成長したわねえ受け身が取れるなんて。昔は涙目になっていたのに」
岬「会うたびに合気道の技かけるのやめてください。痛いです」

毎度恒例の儀式が終わった。一応抗議するものの。カラカラと笑うばかりで応じてくれそうにない。
しばらくして笑いを収めた後、彼女が本題を切り出した。

375 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:07:49 ID:XoF1ytSU
沙織「さて、挨拶も終わったし、要件2つ伝えるとしますかね。まず1つ目、今度私が神主になる無間神社の位置だけど」

そう言ってバッグからイル・ド・フランス地域圏の地図を取り出して机に広げ、×点のついたところに指をさした。
パリ市からそう遠くはないが、僕達が済んでいる所から反対側にある。とても徒歩ではいけそうにない。

沙織「ホントはパリ市内に建てたかったんだけどねー、色々規制とか厳しいし土地代もバカ高いし、
   渋々郊外に建てる事にしたのよ。肝心の建立の日なんだけど……」


★無間神社フランス分社建立時期 ! card ★

JOKER→沙織「実はもうできているのだ!」岬・岬父「なにィ!?」
ダイヤ→沙織「今月の第4週位にはできるわね」
ハート→沙織「手伝ってくれたら今月中に出来るわよ」*さらに分岐
スペード・クラブ→沙織「なんとかクリスマスまでには間に合わせるわよ」岬「(あっ、これ手伝わされるな……)」

376 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 17:10:13 ID:???
★無間神社フランス分社建立時期  ダイヤ4

377 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 17:34:28 ID:???
割と今までの引きが順調なのが怖いのだが…
後で揺り戻しが来そう

378 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:31:55 ID:XoF1ytSU
★無間神社フランス分社建立時期  ダイヤ4 ★→沙織「今月の第4週位にはできるわね」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬父「1カ月未満で?随分と早いな」
沙織「まあ事前に日本から人呼んで着工してたからね。もうじき完成よ。それで、次の話だけど」

そう言って彼女はバッグのチャックを開け、紙のようなものを取り出した。
封筒ほどの大きさに大きく「交通安全」と記されているお守りだった。

沙織「2つ目の要件は、ずばりこの新しいお守りのお披露目。
   今までもあたしのお守りは霊験あらたかだったけど、
   これは今までのお守りが紙切れに見える程の凄いものよ。
   何てったってこのあたしが1週間、断食と水垢離と祈祷を重ねた上にできたお守りだから」

1週間も。この傍若無人女がそんな苦行までしたのか。そう思うと、この変哲もない紙から
神々しい光がうっすらと放たれてくるような気がした。

沙織「これは交通事故だけじゃなくて、とにかくありとあらゆる事故や怪我、凶悪犯による刃傷沙汰さえ
   我が身を守ってくれる優れものよ。使い方は簡単、ポケットでもいいから、
   肌身離さず付けていればいいだけ。こんな感じにね」

そう言って彼女はお守りの紐を(片隅に小さな穴が開いていて、そこから紐が輪になって通っている)
僕の首にかけ、シャツの下にお守りを押しこむ。
そして彼女は窓に行って大きく開けた後、再び僕の方へ向かった。

沙織「正直に言って。このお守り、1枚500フランするの。参拝客は買ってくれるかしら」
岬「うーん……無理だよ。7500円なんて、高すぎる」
沙織「そうよね。やっぱり効果が分からないと、異教の神頼みにそんな大金は払ってくれない。だから」

そう言うなり、いきなり僕の体を両腕で持ち上げる。何食わぬ顔で先程開けた窓に向かい、
僕に向かって宣言した。マズい。猛烈に嫌な予感がする。

沙織「これからその御神徳を、身をもって体験してちょうだい!」

379 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:33:13 ID:XoF1ytSU
異議を唱える間も逃げる間もなく、僕はアパルトマンの5階の窓から勢いよく外へ投げ出されてしまった。
何メートルも放物線を描きながら空に上がった後、勢いよく表通りの道路へ投げ出されようとする。



おわりだ。



目を堅く閉じて胸を押さえ、最期の時を迎えようとする。その時。


ガッシャアアアアアアアアアン!


下から激しい衝突音がし、その中に僕は叩き込まれる。

岬「(え!?)」

激しくたたきつけられ痛みを感じたが、特に骨が折れたような感じはしない。
恐る恐る目を開けて手足を見回すが、どこにも傷は見られない。
代わりに見えていたのは、四方八方を取り囲んでいるぬいぐるみと枕、そして綿の塊だった。

通行人「おーい大変だ!ベッドのトラックとぬいぐるみのトラックが正面衝突したぞー!」

外から人の声が聞こえる。わいわいがやがやと声が大きくなってきたところを見ると、
野次馬が続々集まってきたようだ。何とか這いあがろうと手を伸ばすと、ぬいぐるみをかき分け手が上から僕のを掴む。
そうして引きずり上げられた先には。諸悪の根源の顔が映っていた。

沙織「よしよし。怪我は無いわね。うん、流石あたし!」

380 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:34:37 ID:XoF1ytSU
謝罪の一言もないまま勝手に安堵している。
そんな様をいきなり見た野次馬達は状況が読み込めず、口々にあれこれと話している。

「あれ誰だ?キレイだな」「あの服装なんだ!分からないが……イイ!」
「ひょっとしてあれが話に聞くミコってやつじゃないか」
「ミコ?なんじゃそりゃ?」「ジャパニーズシャーマンってやつじゃないか」

あれこれと憶測を彼女に向ける中、彼女はそっと両手を前に添えてやや伏し目がちにしてこちらに顔を向け、
それから意を決したという風で、四方の紳士方に話しかける。
何も考えなければ花も恥じらう淑女といった風情だが、前後の状況を知っているだけに寒気を感じた。

沙織「ここに集まる皆様方、わたくしは日本から参りました、サオリ・ミサキと申します。
甥のタロウが危ない目にあっていたので、助けに参りました。
今月末からパリ郊外の……でミコ、ジャパニーズシャーマンとして、交通安全、商売繁盛、開運招来、恋愛成就など
皆様の運気上昇を応援させていただきます。お暇でしたらぜひ、ムゲンジンジャへお越しくださいませ」

「おおおおっ!カワイーーッ!」「話は分からなかったが俺は行くぜ!」
「マドモアゼル、よければこれからカフェにでも……」「マドモアゼル・ミサキ!儂の方にも顔を見せてくれい!」
「うーんまさに東洋の淑女……我が国の婦女子が失った奥ゆかしさを保っている……」

沙織「すみません。これから甥を病院に連れていかないといけないので……失礼いたします」

群がってこようとする野次馬達を柔らかにかわしながら、僕達は彼らから離れる。
しばらく走って彼らの姿が見えなくなると、彼女は元の姿に戻った。

381 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:36:24 ID:XoF1ytSU
沙織「ふーう、よくやった、つかみはバッチリね」
岬「ひどすぎますよ沙織さん、死ぬかと思いました」
沙織「死ぬわけないじゃない。あたしの作ったお守りを入れたんだから。死ぬ危険があるなら
   あんな事しないわよ」

いけしゃあしゃあと殺しかけた相手に表情も変えずに言ってのける。昔からこんな具合だった故にもう怒る気さえ起らない。
ただ、さすがに悪いと思ったのか、僕にサービスを申し出た。

沙織「でもまあ、あんなことして悪かったわね。代わりに今度最初に来たときは
   お守り代を100フランにサービスしてあげるわ。あと、降神巫もタダでしてあげる」
岬「こうしんふ?」
沙織「そう。あたしの体に神をおろして、未来を告げてもらうの。
   これからの人生でどんな災難が起こるか、あらかじめ分かっていれば便利でしょ」

未来予知か。にわかには信じられないが、この神がかった神力を持った人が言うのだ。本当だろう。

岬「分かりました。それで辛抱します」
沙織「良かったわ!甥っ子に嫌われちゃあ3日は眠れなくなっちゃうわ。それじゃあそろそろここでお別れ」
岬「え、あの、バッグは……」
沙織「それなら大丈夫。兄さんにタクシーを呼んでもらえるように頼んであるし、
   先にバッグをもって待ってもらえるように頼んでるから。うん、じゃあね」

言うだけ言ってとっとと去ってしまった。
ようやく嵐が過ぎ去ったような気がして、
近くの壁に寄りかかったまま、父さんが現れるまで身動きする事ができなかった。


*9月第4週以降、「無間神社」に訪問が可能になりました!
ただし遠隔地のため、地下鉄の使用が必須となります。

382 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:40:57 ID:XoF1ytSU
【1983年9月第2週】
岬「ふう、ひどい目にあった……あの人の無茶ぶりは変わらないなあ……
  そういえば、いくら学校に通っていないとはいえ、放課後なら入れない事はないよな。
  言ってみようかどうしようか」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

383 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 20:07:16 ID:GO8J3D2o
B

384 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 20:07:56 ID:wfrZOpsU
A

385 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:55:21 ID:tWxydRLU
A

386 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:56:55 ID:tWxydRLU
A

387 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:58:16 ID:???
書き込みミスしたと思って連投してもうた

388 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 21:59:15 ID:XoF1ytSU
今日はこれまでと致します。

>>377
沙織「あら不安?仕方ないわね、 186 72 円で厄払いしてあげるわ」
岬「よそ様に迷惑かけないでください。どうしてもなら霊夢さんのスレで厄払いを」
沙織「仕方ないわねえ、ほれっ! 0 !5以上で同点、7以上で逆転よっ、と」

389 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 22:21:18 ID:XoF1ytSU
済みません、終了宣言直後に行動が決定されたので、1レスだけ続けます。


A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

390 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 22:23:41 ID:XoF1ytSU
さらに済みません、ドリブル値は22が正しい値です。

あと、沙織さんがろくでもない厄払いをしてしまった事を、本人に代わりお詫び申し上げます。

391 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 22:30:45 ID:wfrZOpsU
A
0は10として扱われるパターンも多いからへーきへーき()

392 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 22:32:54 ID:GO8J3D2o
C

393 :森崎名無しさん:2018/06/11(月) 06:14:40 ID:15I44Fuw
E

394 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 00:22:40 ID:CB3moedA
E

395 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 06:50:24 ID:DKVG81b6
〉〉〉391
上手くいけばあれは10、わたしのお陰で試合に勝てたと言い、負ければ0、わたしは厄を祓う
だけで勝利の女神で無いと弁明出来る、沙織さんの手でですね、分かります、ん?後ろから足音がうわああああ……

沙織「スレ主が急に二度寝しちゃったから、次のレスはわたしが書くわ!
   可愛い甥っ子のために、いいカードを引くのよ!」

396 :【才気煥発】岬沙織【美人巫女】 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 07:05:06 ID:DKVG81b6
E パスカット:21 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる?! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: バビントン 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「よう、俺も混ざるぜ!」金髪のトンガリ頭の同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

397 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 07:09:22 ID:???
★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→ ダイヤ2

398 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 07:25:13 ID:???
★誰かいる? クラブ10

399 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:08:21 ID:h/jC67pg
今朝は急におそわ……眠気が襲ったため途中で終わってしまいまして、失礼いたしました。
今日も少しですが、投稿を行います。



★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→ダイヤ2 ★→効果がなかった
★誰かいる? クラブ10 ★→特に誰とも出会わなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

運動場へ行き、気楽にサッカーをしている人達の中に入り、パスカットの練習をする。
何十球も左右高低様々に飛んでくるパスの軌道を読み取り、弾く。
だが、今日は何度行ってもただの手足の運動にしかなっていない。
特に俊敏になったとか、少ない労力でとれるようになったとか、そんな手ごたえは得られないまま終わってしまった。

*特に能力は上がりませんでした。

400 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:10:50 ID:h/jC67pg
【1983年9月2週】
岬「さて、次は何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

401 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:12:27 ID:OygwCN7A
B

402 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:12:54 ID:i7CRuTD2
B

403 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:18:53 ID:h/jC67pg
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 天ケ瀬家
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E アタリフランス
F 双海家
G 15・16区周辺を散歩する
G1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
G2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
H その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

404 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:20:43 ID:OygwCN7A
A

405 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:37:50 ID:h/jC67pg
短いですが平日ですしすることもありますので、今日はここまでに致します

406 :森崎名無しさん:2018/06/13(水) 05:48:25 ID:6JE0ufrg
B

407 :森崎名無しさん:2018/06/14(木) 04:51:33 ID:f8WcK2pA
E

408 :森崎名無しさん:2018/06/15(金) 06:17:24 ID:WH8qMXrI
D

409 :森崎名無しさん:2018/06/15(金) 09:53:05 ID:8oz/wCxs
A

410 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/16(土) 16:26:42 ID:DNkmwWcQ
投稿する前に訂正し、お詫び申し上げます。9月第3週に開店する、
アタリフランスの向かい側にあるゲームセンターは
「NAMCOLAND」ではなく、正しくは「PLAYCITY CARROT」の誤りでした。



A 日本人学校
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(下見に出かけてみるか」

入学は10月だが、その前に様子を見ておくのも悪くない。
そもそも入学が遅れたのは教室に空きがないという、完全に学校側の都合によるもの。
その生徒が様子見にちょっとぶらついても、罰は当たらないだろう。
ただそれでも迷惑にはならないように、事前に学校へ連絡を入れて、放課後に
見学しに行くのが無難だろう。

そうして電話し、許可を得ていく事になった。学校についたころには……

★日本人学校への到着時刻 ! card ★

JOKER→ダイヤ+岬「(途中で2人ずれになっちゃった)」 さらに分岐
ダイヤ→午後2時30分になっていた
ハート→午後3時になっていた
スペード→午後3時30分になっていた
クラブ→午後4時になっていた

411 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 16:39:11 ID:???
★日本人学校への到着時刻  ダイヤ10

412 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/16(土) 16:53:54 ID:DNkmwWcQ
★日本人学校への到着時刻  ダイヤ10 ★→午後2時30分になっていた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(2時半か、ゆっくり探検できそうだ)」
教諭「こんにちは岬くん、こちらの都合で入学できずにすみませんね」

学校につくと初訪問時に案内をしてくれた先生が現れた。今だ入学できぬ事への詫びを聞いた後、
学校は午後6時に門を閉める、それまでは自由に出歩いて良いとの情報を得た。
先生が去った後、日本人学校を見渡してみる。建物の方に変化はなかったが、
あの雑草まみれだった箱庭校庭に変化が見られる。以前は全面伸び放題だった校庭が、
今は敷地の半分程が刈り込まれていた。

誰がなぜこんな事をしたか。気にはなるが校庭に誰もいない以上、確認もできない。
校庭の件は後回しにして、とりあえず学校内を歩き回ろう。

岬「(まずはどこへいこうかな……)」

★移動時間 ! dice★
現在時刻は14:30です。

A:「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:「(音楽室に行ってみよう)」
E:「(美術室に行ってみよう)」
F:「(情報室?よく分からないけど、行ってみよう)」
G:その他、自由回答(要3票)


移動先についての選択は先に2票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

413 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 21:47:02 ID:kODcayUw
A
★移動時間  2

414 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 23:10:23 ID:elTccyqE
A

415 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 07:48:35 ID:QCQZ6oE6
A:「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」 移動時間は2分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(まずは自分の教室だ。どんな所だろうか。どんな人がいるだろうか)」

薄暗い廊下を歩きながら思う。そういえばこうして入学の何週間も前に学校をうろうろするのは、
何十回も転校を繰り返した中でも初めてだ。未体験の事に少しワクワクしながら、僕が学ぶ予定の教室に近づく。
後何歩かで教室が見えるという所で、一旦立ち止まる。気付かれないようにできるだけ事前情報を得ておきたい。
周囲に人がいないのを確認した後、そっと教室をのぞき見て見る。すると……


★に誰か何してる? ! num★
0→(自由回答、先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください)
9→聖薇が長い筒とランドセルを担ごうとしている。大きな手提げバッグも持っているぞ
8→あずみが何人かの女子クラスメイトと机を囲んでいて、学帽の中に何個かサイコロを回している
7→男子生徒達が話をしている(さらに分岐)
6→女子生徒達が話をしている(さらに分岐)
5→聖薇とあずみが何やら話し合いをしている(さらに分岐)
1〜4→誰もいなかった


*現在時刻は14:32です。

416 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 09:11:42 ID:???
★に誰か何してる?  9

417 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:41:04 ID:QCQZ6oE6
           第11話『第一生徒発見』



★に誰か何してる?  9 ★→聖薇が長い筒とランドセルを担ごうとしている。大きな手提げバッグも持っているぞ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(あれは聖薇だな、ん、なんだあれ)」

教室後ろのランドセル棚から、自分のものであろう赤いランドセルを取り出す聖薇の姿が見えた。
ここまでは普通の光景だったが、彼女の右手には身長よりはるかに長い、
2メートルはあろうかという筒が2本、蛍光灯に当てないよう傾かせ、筒からのびる紐が首にかけてられていた。
しかもそのうちの1本は僕の頭より大きく見える程の幅の
さらに足元には彼女の肩から腰まですっぽりと埋まってしまいそうな、大きな手提げバッグも置かれている。

何かは分からないが、それはおいおい話していくうちに明らかになるだろう。
観察を終わらせて挨拶をかけ、親交を深めていく事にしよう。

岬「こんにちは、聖薇」
聖薇「こんにち…ああ、岬君」

僕の顔を見て柔らかな笑顔を浮かべて返事をする。
周りに人はいない。ル・エストで見せた穏やかな表情がそのまま残っているようだ。

岬「どんな所で勉強するのか見たくなってやって来たんだ。聖薇さんはこれから帰るの?」
聖薇「私はこれから弓の練習に」
岬「弓。その筒の」
聖薇「はい」

418 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:42:51 ID:QCQZ6oE6
そう言ったのちに取り出したランドセルをもう一度棚に戻した後、
小さな方の筒を壁に立て掛け、大きな方の筒の蓋を開けて弓を取り出した。
取り出された弓はやはり大きく、迂闊に振り回すと天井をこすってしまいそうだ。

聖薇「日本にいた頃から母さんの勧めで習っていました。今は教えてくれる先生はいませんが、
少しでも怠けてしまわないように、毎日努めています」

再び弓を筒にしまい始める。長く細いこの道具も使い慣れているのだろう、全く危なげなく
自然に筒の中へとしまわれていった。

聖薇「すみません。ここであまり弓を持ち歩くと危ないので、すぐに片づけてしまいました」
岬「大丈夫だよ。そうか聖薇さん、弓道やってるんだ」
聖薇「はい。これから今日の練習をします。岬君」

ここまで言って聖薇は辺りを見回す。教室内や廊下、窓の外まで見た後誰もいない事を
チェックした後、改めて僕の方に向きなおし、誘いの言葉を投げかけた。

聖薇「もしお暇なら、私の練習に付き合ってもらえませんか?他に誰もアドバイスをしてくれる人がいませんから」

岬「(うーん、思わぬところでお誘いか。特に用事があるわけでもないから、行ってみるか)
   アドバイスできるかは分からないけど、見るだけでも良ければ」
聖薇「はい、お願いします。1人よりも2人の方が練習にも張りが出ますから」

承諾の返事を受けて嬉し気にほほ笑む。いい笑顔だ。このまま関係を進めていきたい。

足元の手提げバッグを持ちながら聖薇の後をついていく。薄暗い廊下を抜け、玄関について靴に履き替え、外に出た。

419 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:46:59 ID:QCQZ6oE6
岬「(校内には無いのか。あれ、校庭に入った。もしかして)」

聖薇はベンチに筒を置く。その隣にランドセルだ。転げ落ちないようストッパー代わりにしようというのだろう。
ランドセルを置いた後で僕の方へ向かってきたので、頭に浮かんだ疑問を尋ねてみた。

岬「弓の練習って、ここでするの。この原っぱみたいな校庭で」
聖薇「はい。この学校には弓道場はありませんし、外にもそういったところはありません。
   それで先生に頼みまして、校庭を使わせてもらってます」

岬「そうなんだ、ひょっとしてここが半分刈られているのは」
聖薇「ここを使わせてもらえる条件の1つとして、草刈りをするように言われています。
   広い所ですから、毎日少しずつ、練習前に刈り取っているんです」

岬「ここを1人で。それは大変だ。随分時間がかかったんじゃあ」
聖薇「そうでもないですよ。いつまでにしなさいと言われている訳ではありませんから。
   最初は練習に最低限必要なところの草取りから始めて、
   それからは少しずつ、ビニール袋に入るだけの量を取っていくんです。
   それにこの草、家でも役立ってますから」

岬「役立つ?」
聖薇「はい、家に暖炉とかまどがあるのですけど、この草を干して乾かしておいて、
   火をつける時に使うと薪に火が付きやすいから、家で大切に扱ってます」

420 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:48:54 ID:QCQZ6oE6
説明をしながらバッグから手袋と、刃先が覆いに包まれた小さな鎌を取り出す。
これから草刈りをしようというのだろう。
僕もシャツの袖を肩までまくる。

岬「僕も手伝うよ。草が伸びてる所の境から取ればいいかな」
聖薇「岬君が?ダメです岬君にそんな事をさせる訳には」

岬「早い所聖薇さんの弓引く姿を見たいからさ、2人でした方が早いよ」
聖薇「でもそんな事をしてもらっても、私にはお礼が」

岬「この間お店でプレゼントもらったり、お昼を御馳走になったお礼だよ。気にしなくていいって」
聖薇「そうですか。では、せめてこの手袋と鎌を」
岬「いいよ、手は洗えばいいし、僕は男だ、草を抜くぐらい平気だよ」

大欲は無欲に似たり。パリでの長期にわたる生活のため、少しでも多く心からの協力者が欲しい。
ここで労を惜しまず働く事で、目の前の少女の歓心を少しでも多く掴んでおこう。
何とか了解を得た後、僕と聖薇は校庭の草刈りを行う事にした。

421 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:52:57 ID:QCQZ6oE6
先着で
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します) ! card ★

JOKER→聖薇「岬君……」そっと手のひらを僕の手に重ねてきたぞ!?
ハートA〜3→天ヶ瀬「おお岬か、隣にいるのは……そうか。岬。男を見せろ」
          無駄にいい笑顔で親指を立てて去っていった
スペードA〜3→真美「……」亜美「……」
       後ろから双海姉妹が七年殺しの構えをして忍び寄ってきている
クラブ:「早乙女が男といるぞー!」「カップルカップル〜!」「聖薇にもようやく春が来たのね〜」
     上級生下級生同級生関係なく、野次馬達がはやし立ててきた
クラブA〜3→あずみ「岬くーん、あたしの家でゲームしよー!」(分岐なし)
上記以外:特に何も起こらなかった(分岐なし)

★校庭までの移動時間 ! dice分
聖薇との草刈り時間 ! numnum分
聖薇との草刈り達成率 ! numnum%★

と書き込んで下さい。マークで分岐します。!と各プラグインの間のスペースは埋めてください。

*現在時刻は14:32です。

422 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 12:55:32 ID:???
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します)  ダイヤ8

423 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 13:11:07 ID:???
★校庭までの移動時間  6
聖薇との草刈り時間  95
聖薇との草刈り達成率  45 %★

424 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 13:23:05 ID:QCQZ6oE6
これから昼御飯をいただくため、少々失礼します。
夕方か夜に再開出来ると思います。

425 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 13:44:06 ID:???
割とはかどった方だけど、四時過ぎになっちゃったな

426 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:20:29 ID:QCQZ6oE6
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します)ダイヤ8 ★→特に何も起こらなかった
★校庭までの移動時間  6 分
聖薇との草刈り時間  95 分
聖薇との草刈り達成率  45 %★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「その小次郎っていうのが大変な暴れん坊だったからね。彼とのサッカーはスポーツというより戦争だった。
  向かい合うたびに人が宙を舞い、血しぶきを浴び、あたりが悪いと意識も失って病院送り。よく生きてこれたと思うよ」
聖薇「そんなに命がけの戦いだったのですか……そんな戦いでチームを優勝に導いた岬さんは立派です」

岬「僕なんか大したことしてないよ。僕はただ味方にパスを送ったり、敵のパスを止めたりしただけだから。
  翼くんや中山くんがいなかったら、優勝どころか全国大会さえ行けなかったかもしれない
 (身の安全的に考えて、翼くんにはヒヤヒヤさせられたなあ……あんな事を言う(※)なんて)」
聖薇「いいえ、岬君の話を聞いているに、サッカーは1人が個人が強ければあとはどうでも良いというようなスポーツではありません。
   チーム全体が力を発揮する事で勝てるスポーツのように聞こえます。
   ですから全体の流れを調整して、試合をコントロールしていたのですから、やはり岬君が一番優勝に貢献しています」
岬「うーん、そういう見方もあるのかなあ(よし、これでさりげなく僕の影響力を印象付けられた)」


※:【森崎有三】キャプテン森崎4【栄光の軌跡】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1130934258/648-651
より、翼くんが放った爆弾発言。元気でしょうか1さん。

427 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:22:02 ID:QCQZ6oE6
僕と聖薇は校庭の草取りをしながら、昔話に花を咲かせていた。
僕は日本でのサッカー大会での様子を、若干の誇張と誘導を交えてエキサイティングに話す。
相手は僕の話に興味を持ってくれた。それだけではなく僕の話題の誘導の事もあってか、
僕が優勝のキープレイヤーであったと思うようになってくれた。

聖薇「そうです。たとえ他の人が信じなくても、私は信じます。岬君がいなければ南葛小は優勝できなかった」

いつしか聖薇の手は止まり、真顔で僕を見て話していた。

聖薇「そんなあなたと友達になれた事を、私は誇りに思います」

顔を真っ赤にして告げてきた。ここまではっきりと敬意を告げられると
何回か経験したことがあるといえ、可愛い子からの好意的な反応は心に来るものがある。
そう思って聖薇を眺めてみると、はたと異変に気付いた。
照れているにしては顔以外の体も赤くなっており、残暑が厳しいにも関わらず、体から汗が流れていない。

聖薇「あ、うう……」

そう思っているうちに聖薇が草の上に倒れてしまった。
日射病だ。何十分も日なたで草刈りをしていたせいだ。
急いで彼女を抱き起こして日陰に運び、それから窓口に行って適当な理由をつけて
コップとうちわを借り、水道からなみなみと水を入れる。
聖薇の元に戻って口を開けさせ水を注ぎ、うちわであおぎながら、手持ちのハンカチで手足首元に顔、
さらに脇や腰にお腹と、異性として接触が辛うじて許される範囲を拭けるだけ拭いて、彼女の体力の回復を待った。
幸いにしてすぐに口がきけるようになるまで回復したらしく、僕の方を向くと、申し訳なさそうな顔をして謝った。

428 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:23:26 ID:QCQZ6oE6
聖薇「ごめん、なさい、わたしが、しゃべりすぎたせいで……」
岬「いいんだ。僕も無頓着すぎた。今日はもう家に帰って休んだ方が」
聖薇「いえ、もう少し休んだら弓をとります」
岬「聖薇さんそれは危ない。無理をしなくても」
聖薇「いいえ、せっかく岬君に練習を見てもらえるのですから、必ずします。ちゃんと休みますから」

何とか早い所家に帰して探索をしたかったが、思ったよりも頑固だ。そう簡単には引きそうにない。
結局今度危なくなったら有無を言わさず帰させると約束させ、何十分か休憩を取った後、
練習させる事にした。再開するころには草取りをしてから1時間半、すでに午後4時をすぎてしまっていた。

*休憩完了時点での時刻は16:13になりました、門限は18:00です。


こうして僕の忠言も退けながら、弓を取り矢をつがえ、校庭端の壁に据えられた
霞的(※)という白黒の的をめがけての行射を行った。結果はどうだったかというと……

先着で
★射出成功率 ! numnum%
聖薇の練習時間 ! numnum分★
と書き込んで下さい。!とプラグインの間のスペースは埋めてください。

※→https://blogs.yahoo.co.jp/kuroken3147/64077203.html

429 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 17:24:32 ID:???
★射出成功率  61
聖薇の練習時間  21 分★

430 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 18:17:35 ID:QCQZ6oE6
★射出成功率  61 %
聖薇の練習時間  21 分★
――――――――――――――――――――――――――――――――――

射的の練習、聖薇がいうところの射法八節の練習が始まった。矢を弓に構える弓構え、正面に静かに向き直る打起し。
矢を引き絞り発射の準備を整える会に入った後、無心となって的を見入り、矢を放つ。
ヒュッと鋭く響かせて飛ぶ。校庭の端から端、30メートルほどの距離を飛んで矢は霞的の端、あと数センチで外れるという所でささった。
続けて聖薇が二の矢をつがえる。振る舞いに少しの乱れもつかえも見られなかったが、今度はかすりもせずに外してしまった。
その後も彼女は矢を射続けたが、真ん中には一度も当たらず、的の淵をかすめたのを含めて6割くらいしか当たらなかった。
彼女の顔は厳しくなる。何とかして真ん中に当てようという執念がこもっているようだが、
矢を構えた途端、体がグラリと揺らいだ。かろうじて踏みとどまったがもはや限界だろう。

岬「もうダメもうダメ、やっぱり限界だよ今日はやめよう」
聖薇「まだ大丈夫です。せめて一度中央に当てないと」
岬「ダメ」

聞き分けの無い相手に対し、僕は相手の右手首をギュッと握り、制止した。
矢を放てなくなって観念したか、弓を下ろす。
その後弓をタオルで拭きながら、彼女は僕に詫びた。

431 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 18:20:34 ID:QCQZ6oE6
聖薇「ごめんなさいみっともない姿を見せてしまって。普段なら2回に1回ぐらいは中央に当てる事が出来るんです」
岬「いやいや凄いよ、構える姿なんか絵になってる。本当に絵に描いたら綺麗になるよ」
聖薇「まだ未熟です。少し想う事があったぐらいでああも乱れるなんて」

弓矢の手入れも終わって筒に戻し終わる。筒についた紐を肩にかけ、門に向かって歩く。

岬「大丈夫、送っていこうか」
聖薇「本当に大丈夫です。私は元気ですから。今度お見せするときは百発百中、真ん中を射止めてみせます。」

岬「そうか、楽しみに待ってるよ」
聖薇「はい、楽しみにしてください。それでは」

最後は笑顔に戻って、僕に別れを告げた。あれほどクタクタだったはずの様子を感じさせない
軽快な足取りで帰っていくのを見て、僕は安心して学校探索を再開する事にした。


*練習完了時点での時刻は16:34になりました、門限は18:00です。
*登場人物間の感情が以下のようになりました。

聖薇→(大切な友達)→岬
※「大切な友達」状態になると、BADイベントが発生しても、出来事を好意的にとってくれるようになり、
好感度ダウンの危険性が大幅に(こちらが意図的に嫌われるような選択肢を取らない限り)下がります。
そして、岬と誰かのもめ事が起きた時に、岬側になって応援してくれるようになります。

432 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 18:24:18 ID:QCQZ6oE6
岬「さて、ちょっと長くなっちゃったけど、聖薇と仲良くなれたから良しとしよう。
まだ時間は残っているし、次はどこへ行こうかな」


★移動時間 ! dice★
現在時刻は16:34です。門限は18:00です。

A:「(もう一度僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:「(音楽室に行ってみよう)」
E:「(美術室に行ってみよう)」
F:「(情報室?よく分からないけど、行ってみよう)」
G:その他、自由回答(要3票)


移動先についての選択は先に2票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

433 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 18:28:58 ID:QCQZ6oE6
岬君が聖薇と分かれ、次の散策先を思案しているところで、今日は終わりにいたします。

>>425
95分はちょっと長くなりすぎたので、その分描写と結果に反映させました。
本来はもっとあっさり終わらせるつもりだったのですが。

434 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 18:31:47 ID:vmaMfCsQ
F

435 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 20:43:38 ID:6y1YSjP2
★移動時間  4
F

436 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 18:32:29 ID:CUuOZBZY
今週は仕事と資料読解のため、投稿できそうにありません。

ワールドカップと鈴仙奮闘記さんの別スレにちなみ、82年国際スパルタキアーダ
決勝トーナメントを妄想してみました。構成国は以下の通り。

(テクモ版キャプつば・キャプ森登場国、得点補正+1)
ソビエト
ポーランド
東ドイツ
ユーゴスラビア(直接出てきている訳ではありませんが、
        原作やキャプつば5にモブ選手がみられますし、なにより今後この物語で登場予定のため)

(各種キャプテン翼の世界に非登場、現実では当時中堅どころだった国)
チェコスロバキア
ハンガリー
ブルガリア
北朝鮮

437 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 18:38:48 ID:CUuOZBZY
次に決勝トーナメントの対戦位置を決めます。
先着順に、()内の一番左の数字で決め、重なった場合は1つ右の数字を適用、9と0は無効とします。
! numの間の隙間を埋めて投稿してください。

★ソビエト(! num )
ポーランド(! num、! num)
東ドイツ(! num、! num、! num)
ユーゴスラビア(! num、! num、! num、! num)★

★チェコスロバキア(! num、! num、! num、! num)
ハンガリー(! num、! num、! num、! num)
ブルガリア(! num、! num、! num、! num)
北朝鮮(! num、! num、! num、! num)★


438 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 18:59:17 ID:???
★ソビエト( 8
ポーランド( 01
東ドイツ( 939
ユーゴスラビア( 7779 )★

439 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 19:14:23 ID:???
★チェコスロバキア( 6069
ハンガリー( 4929
ブルガリア( 9192
北朝鮮( 7612 )★

440 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 19:24:15 ID:CUuOZBZY
投票の結果(北朝鮮はどこにも当てはまらなかったので、空いている5番に移動)
以下の組み合わせになりました。(トーナメント表は省略)

@ポーランド
Aブルガリア

B東ドイツ
Cハンガリー

D北朝鮮
Eチェコスロバキア

Fユーゴスラビア
Gソビエト

次のレスより、決勝トーナメント予選の対戦結果が判明します。
! diceの間を埋めて投稿してください。

441 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 19:26:18 ID:CUuOZBZY
★ポーランド! dice+1−! diceブルガリア
東ドイツ! dice+1−! diceハンガリー★

★北朝鮮! dice−! diceチェコスロバキア
ユーゴスラビア! dice+1−! dice+1ソビエト★

442 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 19:26:51 ID:???
★ポーランド 2 +1− 4 ブルガリア
東ドイツ 1 +1− 6 ハンガリー★

443 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 19:53:55 ID:???
★北朝鮮 64 チェコスロバキア
ユーゴスラビア 5 +1− 3 +1ソビエト★

444 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:01:00 ID:???
なんかすごいことになったぞ
あと、北朝鮮ってキャプつば2で出ていてませんでしたか?

445 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 20:26:47 ID:CUuOZBZY
ジャイアントキリング連発な試合展開となったところで、準決勝に入ります。
>>444
たしかに2で出てたことは出てたのですが、名有り選手が出てくる訳ではないし、
ストーリーで重要な役割のある国という訳ではないので、今回はその他大勢に入れました。
ただ、この物語においては、ちゃんとした役割の与えられた重要国となる予定なので、お楽しみに。

★ポーランド 3− 4 ブルガリア
東ドイツ 2− 6 ハンガリー★
★北朝鮮 6 − 4 チェコスロバキア
ユーゴスラビア 6− 4ソビエト★

ブルガリア、ハンガリー、北朝鮮、ユーゴスラビアが勝利!
------------------------------------------------------
★ブルガリア! dice−! diceハンガリー
! 北朝鮮dice−! dice+1ユーゴスラビア★

! diceの間を埋めて投稿してください。

446 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:28:07 ID:???
★ブルガリア 64 ハンガリー
北朝鮮 54 +1ユーゴスラビア★

447 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:33:02 ID:???
これはキム君のミサイルショットやアトミックロケットヘッドが炸裂してますね・・・

448 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 20:39:20 ID:CUuOZBZY
ブルガリアが2試合10得点という爆発的火力で勝利、北朝鮮は2試合11得点という
それ以上の爆発力を見せながらも引き分けといったところで、どうか
引き直してもらえないでしょうか。翌日に再試合をしたと解釈してください。

★北朝鮮! dice−! dice+1ユーゴスラビア★
(★延長北朝鮮! dice/3−! dice/3+1延長ユーゴスラビア★)

また引き分けになった場合に延長戦スコアを投稿してください。端数は切り捨てになります。

449 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:39:21 ID:???
ハンガリーめちゃくちゃ強いな
東ドイツを粉砕しやがった

450 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:40:58 ID:???
★北朝鮮 34 +1ユーゴスラビア★

451 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 20:45:38 ID:???
>>449
そんなハンガリーを倒したブルガリアのヨーグルトパワー凄すぎ…

452 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 20:52:31 ID:CUuOZBZY
>>447
キム君「VXチャージやアンチエアクラフトキャノンボレーもあるぞ!」
>>449
ブルガリア戦も併せて考えると、東ドイツのキーパーが紙なこと以外の理由があるのでしょう。
歴史的に考えて、集団戦法で東ドイツを圧倒したか、
東ドイツの某壊し屋が試合も壊してしまったとか……


★ブルガリア 6 − 4 ハンガリー
北朝鮮 3 − 5ユーゴスラビア★
ブルガリア、ユーゴスラビア勝利!いざ決勝!
------------------------------------------

★ブルガリア! dice−! dice+1ユーゴスラビア★

453 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:03:37 ID:???
★ブルガリア 23 +1ユーゴスラビア★


454 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:03:58 ID:???
★ブルガリア 61 +1ユーゴスラビア★

455 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:04:43 ID:???
キメてたヨーグルトが切れたな

456 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:18:51 ID:???
うっ、ヨーグルトがたりない!

457 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:23:05 ID:???
ヨーグルト切れさえなければ
ブルガリア優勝だったな

458 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 21:27:04 ID:CUuOZBZY
よく考えれば、今後のタイムスケジュールと「2年に1度」の開催間隔を考えると、
前回のスパルタキアーダの開催年は82年ではなく今年の83年でした。
訂正してお詫び申し上げます。
>>451
>>455
94年のアメリカW杯でブルガリアをベスト4に導いたストイチコフ・レチコフ・バラコフの3人クラスの
名選手の卵がいたのでしょう。ユーゴスラビアはそれ以上のチート選手ばかりでしたが。
全盛期の高橋先生が東欧の選手を描いたらどうなってたかなあ。


★ブルガリア 2 − 4ユーゴスラビア★
ユーゴスラビア、優勝!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
栄えある第17回国際スパルタキアーダは、ユーゴスラビアが優勝しましたー!
決勝トーナメント3試合で15点、平均5点という破壊力で、(東側)世界一の座をものにしましたあああああっ!
ストイコビッチ、ミヤトビッチ、スシッチ、プロシネツキら黄金世代の実力をまざまざとみせつけてくれましたっ!




459 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:28:05 ID:???
今後、ブルガリアが話に絡んでくることはあるんですか?

460 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/23(土) 21:31:14 ID:CUuOZBZY
数か月後、優勝の記念として、ユーゴスラビアサッカー協会は、西側諸国との親善試合を
幾つか組ませ、慰安も兼ねて選手たちを各地で試合を行わせることになった。その結果は……

★ユーゴスラビア! dice−! diceイタリア
ユーゴスラビア! dice−! dice西ドイツ★

★ユーゴスラビア! dice−! diceブラジル
ユーゴスラビア! dice−! dice日本★
! diceの間を埋めて投稿してください。


ユーゴスラビアの優勝が決まり、各地で親善試合も行う事が決まったところで、
今日は終わりにいたします。
>>456
>>457
うーん、ヨーグルトパワー恐るべし……

461 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:33:29 ID:???
★ユーゴスラビア 45 イタリア
ユーゴスラビア 51 西ドイツ★

462 :森崎名無しさん:2018/06/23(土) 21:36:34 ID:???
★ユーゴスラビア 26 ブラジル
ユーゴスラビア 31 日本★

463 :森崎名無しさん:2018/06/24(日) 09:22:15 ID:???
乙でした
下馬評ではダークホース以下のブルガリアがまさかの大健闘でしたね
恐るべしヨーグルトパワー!

464 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/27(水) 22:05:33 ID:YOZ/hjjo
ちょっとだけ、情報室の状況などを決めるために、あと1レスだけ投稿します。
その前に皆様からのコメントの返事をいたします。
このロシアW杯の時にスパルタキアーダを執筆できていれば、盛り上がっただろうなあああああ。

>>457
ブルガリア、となると直接岬君に絡んでくるという訳ではありませんが、そこの主力格の選手と、
後々勝負する予定になっています。(スパルタキアーダよりも後ですよ)
さらに言えばこの大会ででた8か国は、どこも何かしらの形で、岬君の物語に強く関わってきます。

>>463
うーん、ここまで活躍するとなると、何か選手用のヨーグルトでもあるんでしょうか。
パリでも売ってるといいんですが。

465 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/27(水) 22:08:47 ID:YOZ/hjjo
先着で
★情報室で誰が何してる? ! num★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とnumの間のスペースは埋めてください。

0→窓からは双海姉妹と1・2歳ほど年上の男の子がテーブルで話をしている。
  奥には僕と同じか年下の女の子がマイコンで何かを打ち込んでいる。
7〜9→窓からは双海姉妹と、姉妹より年上、僕よりは年下に見える女の子が、
   マイコンを使っている姿が見える。ドアは鍵がかかっている。
4〜6→窓からはおしゃべりをしながらマイコンを使っている双海姉妹が見える。ドアに鍵はかかっていない。
3→窓から中が見える。中では双海姉妹が電卓?で遊んでいる。ドアに鍵はかかっていない。
1・2→ドアは鍵が、窓もカーテンがかかっている。とても中の具合は分からない。

466 :森崎名無しさん:2018/06/27(水) 22:10:17 ID:???
★情報室で誰が何してる?  4

467 :森崎名無しさん:2018/06/27(水) 23:40:41 ID:???
ブルガリアからは相撲レスラーも出ていることからヨーグルトが何かしらすごい力を持っている可能性は確かにある(適当)

468 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/28(木) 06:47:52 ID:YRRb3Ggw
遅くなって済みません、463さん、乙ありがとうございました!

469 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 13:37:45 ID:5qLfYkp6
これより投稿を開始いたします。
>>467
ここまでブルガリアとヨーグルトに人気が出るとは思わなかった……


第12話『Misaki ga kita Shimai no Xanadu』

ぶらぶらと校内を歩き回る。
この学校は小中学校が一体となった校舎で、事前の説明では100人以上の生徒を抱える建物だと聞いていたが、
皆外へ行ったか家へ帰ったのか、不思議なほどに廊下で人に出くわさない。
右に左に階段を上り下りしてきままに歩いているうちに、見慣れぬ部屋にたどりついた。


情報室


岬「(情報室?何だこの教室は)」

何十回も転校を繰り返してきたが、こんな教室は初めてだ。
周りに人がいない事を確認してから、そっとドアの取っ手に手をかけ、窓から中をのぞき見る。

この部屋は普通の教室とは異なり、個別の机や教壇が見当たらない。
四方の壁に沿って長机が配置され、その机には何台ものマイコンが設置されている。

さらに奥を見回すと、ここから見て対角線上の位置にある1台のマイコンが、
はじめて白黒テレビを買った家のように、全体が布で覆われている。そしてその横では、

亜美「あうー、頭痛くなってきたよー」
真美「真美もー、でも今月中に仕上げないとここ追い出されちゃうよー」

悪童姉妹がキーボードの隣に顔を載せ、行きがかかりそうなほど顔が接近した状態で、愚痴をこぼしていた。

470 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 13:38:53 ID:5qLfYkp6
岬「(この様子なら嫌がられる事も無さそうだ。よし)」

中に入って話でもしてみよう。そう思った僕はコン、コン、コンと軽くドアを叩く。
不意の物音に2人とも同時に振り向くも、僕との視線が合った途端、喜色を浮かべてドアめがけて走り出した。

ドアを突き破らんばかりに急いで迫るため、ドアを開けて両腕を広げ、久しぶりに出会った
遠縁の叔父のように鷹揚な表情で双子を出迎えると、走った勢いそのままに僕の脚に突っ込み、歓待の叫びをあげた。

亜美「よくぞ来たー岬兄ちゃん!こっちは忙しくて死にそうだったんだぞ→!」
真美「探しても探しても見つからなかったしさ→!罰として、これから真美たちのいぎょーをたっぷりと知ってもらうかんね!」

いかにも私は怒ってるんだぞー、というぷーっと頬を膨らませた顔で僕の顔を仰いだかと思うと、
脚から飛び降り僕の手をとって先程まで作業をしていた、自分達のマイコンへと連れ込んでいく。

マイコンにたどりついた後、姉妹はマウスを動かし、キーボードであれこれと打ち込む。
その間に姉妹のマイコンをのぞき込む。2台のマイコンは他の長机に並べられたものと同じ種類、
銀色の本体に白と緑と水色のキーボード、黒いカートリッジと放熱口の間には誇らしげに、



MITSUBISHI ELECTRONIC ML−8000(※)                    MSX



と印字されていた。


※:https://www.msx.org/wiki/Mitsubishi_ML-8000

471 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 13:41:08 ID:5qLfYkp6
亜美「さあーまずは亜美のから見るのだ!これを見て恐れのののけ!」

真美よりも一瞬早く、亜美が出来栄え披露を名乗り出た。
出遅れた真美はまたもぷくっと顔を膨らませたが、どうしようもないと思ったのか、
マイコンの画面へと顔を向けて、何やら打ち込みはじめていた。

亜美「さ、亜美が作ったゲームソフト、『スターライン』とくとごしょーみあーれ!」
岬「(亜美が作った?)」

思わぬ言葉にドキッとしながらも、椅子に座ってマイコンに向かう。
画面を見ると画面の上部一杯に星で埋め尽くされ、その下には棒と玉が並んでいる。

亜美「左下のZボタンでラケットが右に、Xボタンで左に動くよー、それを動かして玉を弾いて、たくさん星を取っていってね!」

アタリフランスでプレイした『ブレイクアウト』のブロックが星に置き換わったゲームのようだ。
出来栄えを試すべく、童女謹製パソコンゲーム『スターライン』をプレイする事にした。

先着で以下の投稿を行ってください。その際、!とdiceの隙間は埋めてください。
★プレイ時間(試作段階なのですぐ終わります) ! dice★



次レスで『スターライン』のゲーム画面を疑似的に描写します。●が星を取る玉、====がラケットです。

472 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 13:42:56 ID:5qLfYkp6
 『スターライン』
・画面1

BALL  5 SCORE  0
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

        ●


       ====

・画面2(ある程度星を取り進めた時)

BALL  3 SCORE  180


★ ★ ★ ★  ★ ★ ★  ★ ★ ★ ★  ★ ★ ★   ★ ★ ★  ★ ★ ★    ★ ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★  ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★  ★ ★ ★ ★ ★  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★   ★ ★ ★  ★   ★ ★ ★ ★ ★     ★ ★ ★  ★ ★ ★ ★

        


               ====

473 :森崎名無しさん:2018/07/01(日) 13:43:53 ID:???
★プレイ時間(試作段階なのですぐ終わります) 4


474 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:04:19 ID:5qLfYkp6
★プレイ時間(試作段階なのですぐ終わります) 4 ★ (435での移動時間も含めると)現在時刻は16:42
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パドルとキーボードという違いはあるが、元々が同じゲームのため、順調に星を集める事ができている。
余裕をもってプレイしていくうちに残りの星の数も少なくなっていく。
そろそろラケットの当て方に工夫が必要となってきたところで、ある事に気が付いた。

岬「(玉のスピードが速くなってきた)」

最初は散歩のようなゆったりとした速さの玉が、星がまばらになっていくにつれ早歩きになり、
小走りになってきている。ブレイクアウトの時も同じような仕様だった。

岬「(ただ星を消すだけでも大変だろうに、結構やるな、この子)」

内心左の童女の仕事ぶりに舌を巻きながら、星を集めていく。すべて取り終わってみると画面が変わった。


もうおわり〜? (H/Y)


岬「このHとYって何?」
亜美「Hは『はい』、またゲームできるよ」
岬「Yは?」
亜美「YES!」
岬「ええ、まいったなあ、これじゃ終わらせられない」
亜美「うそうそ、Yで終わらせられるよ。ほれ」

そういって亜美が勝手にYボタンを押して、ゲームを終了させる。

亜美「さあ、このゲームを作るために、三日三晩夜なべしながら昼寝して、組み上げたプログラムが、これだ→っ!」

475 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:06:16 ID:5qLfYkp6
10 REM ●●●●●●●●●●●●●●●●スターライン●●●●●●●●●●●●●●●
20 CLS
30 BX=14;A$=‶$$$$″;YD=1:SC=0:BALL=5
40 DIM B(28,21)
50 FOR R=4 TO 7
60 FOR C=1 TO 26
70 B(C,R)=1
80 NEXT C
90 NEXT R
100 FOR R=4 TO 7
110 FOR C=1 TO 26
120 LOCATE C,R:PRINT ‶★″
130 NEXT C
140 NEXT R
150 LOCATE BX,19:PRINT A=
160 Y=10:X=BX+2:XD=INT(RND(1)*2)-.5:PAUSE=30
170 LOCATE BX ,19:PRINT A‶●″
180 FOR R=1 TO 1200:NEXT R
190 LOCATE 0,0:PRINT ‶BALL″;BALL
200 LOCATE X,Y:PRINT ‶●″
210 FOR R=1 TO PAUSE:NEXT R
220 GOSUB 410
230 LOCATE X,Y:PRINT ‶●″
240 IF B〔X,Y〕<>1 THEN 270
250 YD=‐YD:BEEP:B〔X,Y〕=0:SC=SC+1
260 LOCATE 20.0:PRINT ‶SCORE″,SC*10

476 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:09:45 ID:5qLfYkp6
270 IF SC=100 THEN 540
280 IF Y=4 THEN PAUSE=1
290 IF X<2 OR X>26 THEN XD=‐XD
300 IF Y<2 THEN YD=‐YD
310 IF Y=18 AND X>=BX AND X<BX+4 THEN 360
320 BB=INT〔X〕
330 IF Y=18 AND BB>BX‐2 AND BB<BX+6 THEN 350
340 GOTO 370
350 XD=‐-XD*.8
360 YD=‐YD
370 IF Y>20 THEN GOTO 500
380 X=X+XD
390 Y=Y+YD
400 GOTO 200
410 REM ラケット
420 LOCATE BX,19:PRINT‶====″
430 G$=INKEY$
440 IF G$=‶Z″ THEN BX=BX‐2
450 IF G$=‶X″ THEN BX=BX+2
460 IF BX<1 THEN BX=1
470 IF BX>25 THEN BX=25
480 LOCATE BX,19:PRINT A=
490 RETURN
500 BALL=BALL‐1
510 BEEP
520 IF BALL<0 THEN GOTO 540
530 GOTO 160
540 PRINT ‶もうおわり〜?″ (H/Y)
550 INPUT D$
560 IF D$= ‶Y〜″ THEN END
570 RUN

477 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:15:08 ID:5qLfYkp6
亜美「どう、すごいでしょ→!あずみお姉ちゃんにも『よくできてる』ってほめられたんだよ→!」
岬「うーん、分かんない。クラークに泣きつきたいぐらいだよ」
亜美「クラーク?誰それ」
岬「昔のSF小説の大作家。『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない』って言ってた人。
  これみると、まるで魔導書の呪文だよ」
亜美「ほへっ!?魔法?い、いやー前々から亜美は出来る子と思ってましたが、ここまで言われるとは思いませんでしたなー」

ほっこりした顔になって喜ぶ亜美。よほど嬉しかったらしく、腕がパタパタしている。

真美「さ、今度は真美の番だよ!乳臭い小娘は引っこんでな」

右隣の真美が僕の腕に上半身を引っ付けて座っていた椅子から引きはがし、自分の机へと座らせた。

真美「んっふっふ〜真美ののーみつテクで兄ちゃんをメロメロにしてやるかんね〜」
亜美「ふーんだ、年頃の女の子の部屋に入って紳士を貫いた兄ちゃんが、はすっぱ女にやられたりするもんかー」

にたにた笑いながら修羅場ごっこを繰り広げる姉妹に、あいまいな笑みを浮かべながらマイコンの方に目を向ける。
今度の画面上には線で囲まれた道と思われる空間に、米印のようなマークがいくつかと、1つの星が映っていた。

478 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:16:47 ID:5qLfYkp6
真美「ところで兄ちゃん、ポールポジション(※)ってゲーム知ってる?」

ポールポジション、聞き覚えのある名前だ。パリにきてからゲームに触れたのはアタリフランスしかない。

岬「筐体だけは見た事ある。あずみちゃんのゲームセンターで、覆いを被ったやつだっけ」
真美「そうそれ。あれって面白かったよ。他のやつとは違って真っ正面から操作出来て、本物を動かしてるみたいだった。
   まだ真美にはそこまでは出来ないけど、スピード感やコーナリングの感覚は負けてないからね」

そう自信満々に自分のゲームに太鼓判を押した後、説明を付け加えてレースをはじめさせた。

真美「Zボタンで車が左折、Xボタンで右折するよ、それじゃ、がんばってね!」

上から『スピードスター』とゲームのタイトルが現れる。上から3分の1のところで止まり、
かき消えた後、車が動き始めレースが始まった。


先着で以下の投稿を行ってください。その際、!とdiceの隙間は埋めてください。
★『スタートスター』プレイ時間(試作段階なのですぐ終わります) ! dice★


※ポールポジション:https://www.youtube.com/watch?v=BcEvrXYWVsI

479 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 15:19:51 ID:5qLfYkp6
       『スピードスター』のゲーム画面
・画面1(★が車、*は岩)

|  *        |
| *         |
|           |
|         * |
|           |
|      ★    |
|    *      |
|           |
|           |


・画面2
|  *  |
 |*    |
  |  ★  |
   |      |
  |  **   |
 |       |
 | *   *|
|  *    |
|       |

480 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 17:34:19 ID:5qLfYkp6
よく考えたら特に行動を特定するような選択肢ではないため、
続きを書き進めます。引き続き、478の投稿はお願い致します。



ポチポチとボタンを交互に押しながら、星のようにしか見えない車を動かして障害物をよける。

真美「なかなかいい具合だねえ、兄ちゃんプレイしたことあるの?」
岬「いや、はじめて」
真美「ほほう、いい筋してますなあ、じゃ、これでどう」

真美が言い終わるか終わらないかといったところで、急に道が曲がりはじめた。
すぐにZボタンを押して左にカーブするも、立て続けに右カーブ、左カーブと蛇のように道がうねりはじめた。
しかも進むごとに障害物は増え、道は狭くなっていく。何度か交わしながら進んでいくも、
カーブを曲がり切れずに壁へ衝突してしまった。



やらないか (H/Y)



岬「……ノーコメント」
真美「あれ、面白くなかった?」
岬「いや、最後のメッセージが分からなかっただけで、レースは面白かったよ」
真美「そりゃそ→だよ!この真美ちゃんがゲーセンやる時間も、亜美とコレコやる時間も削って作ったんだよ、これでダメなら詐欺だね」

ふふーという特異然とした表情が文字になって浮かびそうになるほど、愉快な顔になった。

真美「さ、この真美ちゃんの努力の成果、存分に感じてくれたまへ」

亜美に続き、真美もキーボードを叩いてプログラムを見せつけた。

481 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 17:38:09 ID:5qLfYkp6
10 REM ●●●●●●●●●●●●●●●●スピ→ドスタ→●●●●●●●●●●●●●●●
20 DIM L(5),R(5),S(5)
30 CLS
40 P1=10
50 P2=P1+8
60 Q=0
70 X=15
80 FOR S=1 TO 3
90 FOR I=1 TO 2
100 LOCATE P1,21PRINT‶|″
110 LOCATE P2,21PRINT‶|″
120 PRINT
130 NEXT 1
140 L〔5〕= L〔4〕: R〔5〕= S〔5〕= S〔4〕
150 L〔4〕= L〔3〕: R〔4〕= S〔4〕= S〔3〕
160 L〔3〕= L〔2〕: R〔3〕= S〔3〕= S〔2〕
170 L〔2〕= L〔1〕: R〔2〕= S〔2〕= S〔1〕
180 L〔1〕=P1+1: R〔1〕=P2
190 P1=P1+Q
200 P2=P1+8
210 BEEP
220 LOCATE X,11:PRINT ‶★″
230 G$=INKEY$
240 IF G$=‶Z″ THEN X=X‐1
250 IF G$=‶X″ THEN X=X+1
260 IF X=L〔5〕 OR X=R〔5〕 OR X=S〔5〕 THEN 410
270 S〔1〕=0
280 NEXT S
290 LX=P1+2+INT〔RND〔1〕*5〕
300 LOCATE LX,19:PRINT ‶*″
310 S〔1〕=LX:LX=0
320 BEEP

482 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 17:39:25 ID:5qLfYkp6
330 READ Q:IF Q=999 THEN 390
340 GOTO 80
350 DATA 0,0,0,1,0,0, ‐1, ‐1,0,0,1,1,0, ‐0,2, ‐0,5
360 DATA ‐0,5, ‐0,5,1,0,0,0, ‐0,5,0,5, ‐1,0,1,0, ‐1
370 DATA ‐0,3,1,0,5,0,5, ‐0,7, ‐1,0,1,0,7,0,0, ‐1, ‐1
380 DATA 999
390 LOCATE 0,0:PRINT ‶やるねえ!″
400 GOTO 450
410 FOR I=1 TO 20
420 K=INT〔RND〔1〕*5〕+128
430 LOCATE X,11:PRINT CHR$〔K〕
440 NEXT 1
450 LOCATE 5,22
460 INPUT‶やらないか″(H/Y) ″:A$
470 IF A$=‶H″ THEN RUN
480 END



岬「(ふう、ただのゲーム好き双子姉妹だと思ったけど、なかなかやるなあ。
せっかく彼女達に付き合ってみたんだし、そろそろこっちからも話を切り出してみようかな)」

そろそろこちらの利益を引っ張り出す時間だ。僕の知らない事はまだまだある。どんな事を聞き出してみようか。

483 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/01(日) 17:47:11 ID:5qLfYkp6
A 岬「今度はサッカーゲームでも作ってもらえないかな?(ちょっと興味がわいてきたぞ)」
B 岬「双海さん達の他にプログラミングやってる人っている?
   (誰か教えた人がいるはずだ。これ程の腕だと仲良くなれば役に立つかも)」
C 岬「意外だなあ、コレコビジョンはどうしたの?(交流の機会を持てないかな)」
D 岬「あずみちゃんとの仲直り、もう済んだ?
   (随分会ってないけど大丈夫かな。友好的な相手が潰れるのはもったいない)」
E 岬「あれからあずみちゃん、どうしてる?
   (随分会ってないけど大丈夫かな。友好的な相手が潰れるのはもったいない)」
F 岬「ここの学校や外の人達はマイコンゲームするの?それともテレビゲーム?
   (そうだ、金儲けの種になるかもしれない、聞いてみよう)」
G 岬「僕がサッカー修行中に、凄い事してるたんだなあ
   (彼女達を褒めつつ、さりげなく自分の行動をアピールしよう)」
H その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



真美亜美のMSXプログラミングゲームをしたところで、今日は終わりにいたします。
ちなみにこの姉妹のプログラムは、パトリック・ボッサルトとフィリッパ・ディキンソン共著
『絵で分かるパソコン入門教室 ゲームでわいわいBASIC』(1984年)から引用したものです。
間違い等ありましたらどうかお許しを願います。

484 :森崎名無しさん:2018/07/01(日) 18:34:09 ID:8TRtCNs2
A

485 :森崎名無しさん:2018/07/01(日) 18:49:45 ID:???
★『スタートスター』プレイ時間(試作段階なのですぐ終わります) 2

486 :森崎名無しさん:2018/07/01(日) 19:00:16 ID:Em7tEZ8o
D

487 :森崎名無しさん:2018/07/01(日) 20:19:47 ID:XP5FO6Cs
D

488 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/07(土) 20:05:57 ID:FGZNKsbk
D 岬「あずみちゃんとの仲直り、もう済んだ?(随分会ってないけど大丈夫かな。友好的な相手が潰れるのはもったいない)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

童女2人がプログラミングなんてできるとは意外だった。サッカーゲームでも作ってくれたら
面白そうだとも一瞬考えたが、それよりも情報の収集の方が先だ。
この間の双海家で起こったトラブル、あれのケリはついたのかどうか、そっちを確認するのが先、
そう思いなおして姉妹に尋ねてみる。帰ってきた答えは……


先着で
★和解できたか ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→ダイヤ・ハート+真美「そーいや、家に行く途中でもう1人合流したんだよ」(さらに分岐)

ダイヤ・ハート→真美「それならダイジョ→ブ!仲直りしたよ!」
        亜美「なんてったって、あずみお姉ちゃんもコレコをプレイしてくれたからね!」
        岬「(心配することは無さそうだな)」*数値が大きいほどあずみのコレコのめりこみ具合が大きい

スペード→真美「ちゃんとごめんなさいしたら仲直りできたよ!」亜美「ゲーセンでも一緒にゲームできたしね!」
     岬「(これで大丈夫かな?いや、一度会って確認すべきか)」

クラブ→真美「学校やゲーセンで話しかけても返事してくれないよー」亜美「気まずそうな顔してて、それ以上声かけられなかったんだ」
    岬「(喧嘩にはなってないだけ、まだマシか)」

クラブA→真美「よく考えたらあそこまで言われる事ないじゃん、アタリなんてだっさいよね→!」亜美「コレコの方が面白いよね→!」
     岬「(ああ、この様子じゃ第3者が立ち回らないと、仲直りなんてしそうにない)」

489 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 20:07:33 ID:???
★和解できたか  ダイヤ2

490 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 20:15:45 ID:???
仲直りできてなにより

491 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/07(土) 21:21:25 ID:FGZNKsbk
★和解できたか  ダイヤ2 ★真美「それならダイジョ→ブ!仲直りしたよ!」
              亜美「なんてったって、あずみお姉ちゃんもコレコをプレイしてくれたからね!」
              岬「(心配することは無さそうだな)」*あずみはコレコビジョンにはのめりこまなかったようです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
真美「ああ、あの事?」

僕の問いかけを聞いた真美の顔や口調に変化は見られない。動揺を隠そうという風でもない。

真美「それならダイジョ→ブ!仲直りしたよ!もめちゃった次の日に亜美と一緒で仲直りに行ったんだ。
そしたら、『悪いのはあたし。面白いゲームをプレイするのが悪いわけないわ』って、許してくれたよ」
亜美「そんでお姉ちゃん連れて行って、今度は3人でコレコビジョンやってんだよ!まあお姉ちゃんの受けはいまいちだったけど」

岬「イマイチ?」
亜美「うん、ドンキーコング(※1)やってた時なんだけど『思ったほどアタリと違わない』って。
   絵はコレコがキレイだしステージも1つ多いよっていったら、
  『あたしのように心のゲームに捧げた人間は心の瞳でゲームをプレイしてるから、グラフィックは気にならない』なんていうんだ。
   ゲームのキモは変わってないしコレコのコントローラーは固くて操作しづらいとも言ってたよ」

岬「そうか。あずみちゃんも相当やりこんでるみたいだね(次世代機でグラフィックの良さを自慢してたのは黙っておこう)」
真美「ピットフォール(※2)も『グラフィックもアタリと変わってない』とか
   あれこれ言いながらハイスコア突破してたよ。ありゃお姉ちゃん相当やりこんでるね」
岬「(うん、ちゃんと仲直りできたみたいだな。この件についてはOKとして、これからどうしよう)」


※1:ゲーム黎明期における任天堂のキラーソフト。宮本茂とマリオのデビュー作としても有名。
アタリ版とコレコ版(ついでにインテリビジョン版も)の画質比較は「ドンキーコングいろいろ COLECO 1982」参照。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10494366

※2:アメリカのスーパーマリオブラザーズともいうべき存在。進むたびに新たな敵や仕掛け、ステージが現れるという
当時としては画期的な作りで、300万本以上売れたという。詳細は「【レトロゲーム】 歴史的名作 Pitfall!  【ATARI 2600】」参照。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26453514

492 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/07(土) 21:22:29 ID:FGZNKsbk
★おしゃべり時間 ! dice分★
現在時刻は16:42

A 姉妹に別れを告げて別の所に行く
B これから家に行ってゲームできないか尋ねる
C 外へ出てサッカーの腕前を見てもらえないか頼んでみる
D 姉妹にプログラミングを教えたであろう先輩の事について尋ねてみる
E 学校内のゲーム好きの情報について尋ねてみる
F その他、自由回答

それぞれ投稿をお願いします。おしゃべりの方は!とdiceの間の空白を埋めてください。
分岐選択肢の方はメール欄を空白にしてください。

493 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 21:28:25 ID:???
★おしゃべり時間  1 分★

494 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 21:28:28 ID:ygPrgAPU
D

495 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/07(土) 22:01:43 ID:FGZNKsbk
あずみと真美亜美との仲直りが確認できたところで、今日は終わりにいたします。

>>490
仲直りが出来たことにより、岬君のお金儲けと情報収集先の選択肢が広まりました。
この姉妹に限らず、名前のついてる登場人物との人脈形成は何かしらの利点を設けるつもりです。
ただ、全員がコストパフォーマンスに適っているとは限りません。誰これと仲良くなるのはロマン、ニヤニヤと
いった観点で選ぶのもありです。

496 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 22:03:27 ID:vauFKLgI
D

497 :森崎名無しさん:2018/07/07(土) 23:57:26 ID:MseKlmLk
D

498 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/08(日) 16:12:56 ID:FW9oyBT6
D 姉妹にプログラミングを教えたであろう先輩の事について尋ねてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「それにしてもそんなにプログラムが打てるなんて凄いなあ、誰から教わったの」

話が凪いできたところを見計らって、心に浮かんできた疑問を口にしてみた。
この歳の女の子がプログラミングの教科書が読みこなせるかも怪しいし、親が教えたのならば家にあるマイコンで行うはずだ。

岬「(そういえばただの学校にこんなにマイコンがあるのもヘンだ。大抵のものは10万円はくだらない。
   どこからかの寄贈品を使っているのか。いや)」

マイコンのロゴを再び目にして、一旦浮かんだ考えを否定する。

岬「(ここのマイコンはおそらく全てがMSXだ。僕が翼くんや若林くん達と一緒にサッカー大会してた頃に、
   新聞やテレビで盛んに騒いでいたじゃないか。統一規格とかなんとかって。
   いくら安いからと言って最新式のマシンを日本から取り寄せて買うお金があるはずがない)」

この部屋がマイコンにあふれている理由も分かるかもしれない。
そんな思案を抱えての問いに、姉妹は一向に疑う様子もなく答えてくれた。

亜美「兄ちゃんには特別に教えてあげよう!亜美達のきょ→いのマイコンさばきはEA部部長のえりちんが教えてくれたのだ!」
岬「EA部?エリツィン?」
真美「たしかエレクトリカル・アーツ部って言って、マイコンでげーじゅつてきなことをいろいろやってみるっていうクラブだよ。
   キレイな絵を描いたり動かしたりゲームを作ったり。ま、普段はゲームで遊びまくる部活なんだけどね〜」

499 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/08(日) 16:15:18 ID:FW9oyBT6
エリツィン、でなかった、「えりちん」なる人物がここを率いているようだ。
名前からしてエリかエリコかエリカか、そういった名前の女の子だろう。
もう少し聞き出そうと思ったところで、気になる発言が飛び出てきた。

真美「兄ちゃんにも紹介したかったんだけど、えりちんなかなか来ないからなあ最後に来たのって 1 日前だっけ」
亜美「違うよ 1 日前だよ」
真美「そうだっけ。まあなぜか知らないけど、えりちんあんまり学校に来ないんだ。あんまり来ないから、
   えりちんの父さんが大量にマイコンを学校にゆずってくれて、それでようやくちょっとは来てくれるようになったんだよ」

ほら、と言って真美が布に覆われたマイコンにタタタと駆け寄り、勢いよく布を取り去った。
現れたマイコンは他のとは違い、メタルグレーに輝いていていかにもといった具合に高性能感を発している。こちらのロゴは

MEC  PC‐6001mkU    

と印字されている。

真美「これはえりちん専用のマイコンで、真美達も本当は触っちゃいけないんだって。
   前にこっそり電源入れてみたら、「パスワード」だっけ?
   暗号みたいなもの入れろって言われて、入れなかったんだ。久しぶりにここへ来た時にも頼んでみたけど
  『真美ちゃん達のMSXはスプライトがある、今からそれになれた方がいい?』っていって、貸してくれなかったよ」
亜美「でも、えりちんってホントに凄いんだよ、本物そっくりのゲームが作れるんだよ。
   前なんかギャラクシアンのカセットもらえたからね!」

500 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/08(日) 16:22:17 ID:FW9oyBT6
岬「ギャラクシアン?」
真美「インベーダーが進化したやつだよ!インベーダーと違ってエイリアンが突っ込んでくるの、
   おまけにグネグネ曲がってくるから打ち落とすの大変なんだ。
   思い返せばこれがきっかけではじまった、亜美とのギャラクシアン火の7日間戦争は……」

片割れとのゲーム戦争について熱く語りだす真美の話を聞いているうち、恐るべき事に気が付いた。

岬「亜美ちゃん。さっきギャラクシアン(※1)の『カセット』をもらったって言ったけど」
亜美「あ、うん、そうだよ。コレコ手に入れる前なんだけど、えりちんがアタリ2600でも使えるようにって、
   カセットでわたしてくれたんだ。あずみ姉ちゃんの部屋でやったギャラクシアン(※2)よりキレイだったよ」

とんでもない事を言ってのけた。いや、この「えりちん」なる女の子、とんでもない能力の持ち主だ。



※1:(えりちんが作った)ギャラクシアンのイメージ
https://www.youtube.com/watch?v=azb2-Z4hWAU

※2:アタリ2600のギャラクシアン
https://www.youtube.com/watch?v=aBLEv7SVAI8

501 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/08(日) 16:29:46 ID:FW9oyBT6
見たところこの水瀬のマイコンはフロッピーの差込口はあってもカセットの挿入口はない。
反対にその他MSXはカセットは差し込めてもフロッピーを入れるところがない。
にも関わらずこのパソコンでゲームプログラムを作り上げた後、カセットにデータを入れて渡したという事は、
電子回路等についても相当の知識と技術を蓄えていることになる。

岬「(おまけに娘を学校に通わせるためだけにマイコンを何台も寄贈するところを見ると、
   この子の親はかなりの親バカのようだ。こういう子を手元に抱き込めたら、僕の学校生活も相当面白くなるぞ)」

そんな発見を元に1人で打算にふけっていると、姉妹が同時にパアンと僕の尻を左右から叩く。
何事かと振り返ってみると、全く悪びれない笑顔で、部屋を後にしようとしていた。

真美「じゃあね→兄ちゃん!また来てね→!」
亜美「入部大歓迎だよ→、今度はゲ→ムもやろ→よ!」

そういってトタトタと走り去ってしまった。


*情報室のEA部に真美、亜美、「えりちん」が所属していることが判明しました!
 今後「えりちん」についての情報を集めたり、情報室に向かう事で、彼女への接触が可能になります。


岬「ジャンケンポン、カセットポン」

日本にいた頃CMで聞いたMECのキャッチフレーズを口ずさみながら、教室を出て廊下を歩きながら、考えていた。

岬「(思わぬ収穫があったな。なかなか面白そうな女の子がいるじゃないか。
   もっと聞き出せなかったのは残念だけど、ま、仕方ない。またぶらつくかな。
   えっと、 08 分たったのか、さて次はどこに行こうかな)」

502 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/08(日) 16:33:36 ID:FW9oyBT6
★移動時間 ! dice★
現在時刻は16:51です。

A:「(もう一度僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:「(音楽室に行ってみよう)」
E:「(美術室に行ってみよう)」
F:その他、自由回答(要3票)

移動先についての選択は先に2票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


情報室から双海姉妹と岬が立ち去ったところで、第13話『Electorical Fountain of Ellie』を終了いたします。
選択が早く決まりましたら、また投稿を再開いたします。


503 :森崎名無しさん:2018/07/08(日) 17:11:50 ID:NweLONSc
★移動時間  5
D

504 :森崎名無しさん:2018/07/09(月) 15:40:54 ID:Pk0z7evg
D

505 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/10(火) 21:40:17 ID:hq3opqdo
D:「(音楽室に行ってみよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は1レスだけ投稿いたします。以下の分岐選択肢を投稿してください。


先着で
★音楽室で誰が何してる? ! num★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とnumの間のスペースは埋めてください。

0→5〜8+9、4人の女の子が歌っている
9→濃青色の長髪、スレンダーで同じ年頃の女の子が1人で歌っている
5〜8→同じ年頃の女の子3人、頬にそばかすを散らした子、赤い丸眼鏡をつけた子、おでこが広くヘアバンドを着けた子が歌っている
1〜4→音楽室には誰もいなかった

506 :森崎名無しさん:2018/07/10(火) 21:41:39 ID:???
★音楽室で誰が何してる?  6

507 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/13(金) 21:35:44 ID:8hCXGupY
今日も1レスだけ、岬君がどんな行動をするかについての選択をお願いします。
展開と選択の決定時間次第ではもう1レス投稿いたします。



A ドアを軽く叩いてみて、相手の反応を待つ
B ほんの少しだけドアを開けて、歌声を聴いてみる
C 「ちょっと聴かせてもらっていいかな」 ドアを開け、素直に尋ねてみる
D 僕の存在には気づいていない。こっそり忍び寄って後ろから驚かせてみようか
E ドアを少しだけ開け、数歩離れた後、彼女達に聞こえるか聞こえないか位の声で僕も歌ってみよう
F 興味ないから他の所へ行こう
G その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

508 :森崎名無しさん:2018/07/13(金) 21:51:41 ID:sG7VN3O6
E

509 :森崎名無しさん:2018/07/13(金) 22:15:40 ID:b7wnfOA6
C

510 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 14:20:16 ID:Ja9g/Feo
C

511 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 18:17:29 ID:E18GrslY
★移動時間  5 ★ 現在時刻は16:56になりました。

★音楽室で誰が何してる?  6 ★→同じ年頃の女の子3人、
頬にそばかすを散らした子、赤い丸眼鏡をつけた子、おでこが広くヘアバンドを着けた子が歌っている

C 「ちょっと聴かせてもらっていいかな」 ドアを開け、素直に尋ねてみる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ぶらぶらと学校をうろつくうち、今度は音楽室へとたどり着く。
歩いている最中にかすかな声が聞こえたので振り向くと、かすかに空いたドアの隙間から、
ほがらかで何のよどみもない歌声が流れていたのに気が付き、向かってみようという気になった。
そうして音楽室のドアにぴったりとはりつき、例によって周りに人がいない事を確認してから、中を覗き見る。

音楽室自体は日本で見たものと変わりはない。ピアノが設置され壁は防音のためか隈なく穴があけられ、
黒板の上にはベートーヴェンやモーツァルトといった音楽家たちの肖像画がずらりと並んでいる。
妙だったのはその音楽室で歌っているのが、僕と同じぐらいの歳の女の子3人だけで歌っていた事である。
こんな時間だから授業ではないし、部活動にしては少なすぎる。
プリント用紙を手にして時々ちらりと見て歌う所をみると部活動とは別に、自発的に歌の練習をしているのだろう。

岬「(歌っている最中に話しかけるのもリスクはあるけど、紳士的かつ友好的に、礼儀を失わないようにすれば大丈夫だろう)」

観察を切り上げる事にした僕はドアを開け、彼女達に一礼する。
不意の来客に驚いたのか、歌声がやんで3人ともこちらに顔を向けた。

岬「歌っている最中にすみません、僕は岬太郎、来月からここに入学します」

512 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 18:19:29 ID:E18GrslY
そばかすの少女「え、えっと、あの、初めまして」

最初に反応したのは、頬にそばかすを散らした三つ編みおさげの女の子だ。
『赤毛のアン』のアン・シャーリーを日本人の少女に移し替えたような容貌だが、
アンとは違って押しに弱そうな反応を見せてくれている。

ヘアバンドの少女「へーえあんたが新入りさん?それはどーもご丁寧に」

腰に手をかけてグイっと顔を向けてきたのは、ヘアバンドを着けたおでこの広い女の子だ。
伝法な感じを漂わせながら臆することなく挨拶する様があずみちゃんに似ている。

眼鏡の少女「うーん、これは」

我関せずとばかりな言葉をつぶやくのは、赤い丸眼鏡をかけ絵筆のように先が平らなおさげをした女の子だ。
あれこれと僕の姿を見回してはいるが、対象者の発言には関心を抱いているようには見えない。

岬「10月に6年生のクラスに入ります、どうかよろしくお願いします」

そばかすの少女「ど、どうも、こちらこそ」
ヘアバンドの少女「あー転校生ってあんたなの?じゃ、あたし達とおんなじクラスじゃない、よろしく。
         あたしの名前は伊東絹代。ここにいる夕子も直と一緒に、コーラス部の歌の練習をしてたの。
         ほら2人ともちゃんとあいさつ」

夕子「うん、は、はじめまして、私は原田夕子です」
直「中原直。素直の直。そして岬君は…… 7 点」

絹代「ナオー、また初対面の相手に点数付けしてるわけ?」
直「いや 6 点かな?……うん、そうだ」
絹代「聞いちゃいないし……」

513 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 18:22:41 ID:E18GrslY
岬「(左から順に、夕子、絹代、直っていうのか。簡素だけど自己紹介も済んだし、次は何を話そうかな)」


A 岬「今何を歌っていたの」
B 岬「3人で歌っているみたいだけど、自主練?」
C 岬「良かったらもう一度歌ってもらえないかな」
D 岬「中原さん、さっきの点数ってどういう意味」
E 岬「伊東さんって早川さんに似てるなあ」
F 岬「原田さん、困っている事があったら何でも言ってみて。力になるから」
G 岬「僕はサッカー部に入ろうと思うんだけど、何か知ってることないかな?」
H 岬「この学校で個性的な人って、どんな人がいるかな」
I 岬「良かったら一緒に歌ってもいい?なんか楽しそうだったから」
J その他、自由回答(要3票)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

514 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 19:13:18 ID:pIpLLwXQ
B

515 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 20:20:21 ID:Ja9g/Feo
B

516 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 23:17:03 ID:E18GrslY
B 岬「3人で歌っているみたいだけど、自主練?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
絹代「そ、秋の謝恩会に向けて練習してるの」
岬「謝恩会?そういうのって卒業式の前に、あっ、そうか」
絹代「そういう事。ここはフランス、日本人高校はないしフランスの現地学校に通うのなんてそういないから、
   秋にごっそり日本に帰っちゃうわけ。
   すごいわよー、年明けた後の中学3年の教室なんて両手で数えられる位しかいなくなるから」

直「本題から外れてきてる、なんで3人なのか言わないと」
絹代「ちょっと、話の腰おらないでよ、直が言えばいいじゃない」

直「めんどくさい」
絹代「まったく……で、なんで3人で歌ってるかというと……」

517 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/14(土) 23:20:21 ID:E18GrslY
先着で
★映画版より3年前なので性格も少し変わってます ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→夕子「実は今日、日本の友達が作詞をしてくれたんだけど……」
ダイヤ〜ハート→夕子「わ、私はみんなで歌うより絹ちゃんと直ちゃんで歌うのが楽しいから」
スペード・クラブ→絹代「ちょーっと夕子が人見知りするからねえ」夕子「ご、ごめん……」
クラブ2〜5→絹代「実のところ、コーラス部って私達3人しかいないのよね」岬「ええ……」
クラブA→絹代「アイツを待ってるんだ」夕子「あんな事が起こるまでは一緒に楽しく歌っていたし……」
     直「……私達だけじゃ、駄目なのかもしれない」




……というところで今日はここまでです。本来は14話の題名を挙げるべきだったのですが、
どうしても思い浮かびませんでした。どなたかお暇であれば、あれこれ挙げてもらえると嬉しいです。

そろそろ彼女達3人含む、元ネタについての解説もするべきかもしれません。

518 :森崎名無しさん:2018/07/14(土) 23:25:43 ID:???
★映画版より3年前なので性格も少し変わってます  スペード5

519 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/15(日) 12:49:02 ID:KLdhSQoQ
★映画版より3年前なので性格も少し変わってます  スペード5 ★
絹代「ちょーっと夕子が人見知りするからねえ」夕子「ご、ごめん……」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
絹代「ちょーっと夕子が人見知りするからねえ。
   先輩に話しかけられただけでも隠れようとしちゃうし、男の子とは年下でもまともに話せないし」

夕子「う、うん。ちょっと、怖くて、ごめんなさい」
岬「大丈夫、僕の事は気にしなくていいから
  (っと、ここまででもう 01 分経過してるな。もう残り時間も少なくなってきたし、どうしようか)」


A 岬「良かったらもう一度歌ってもらえないかな」
B 岬「中原さん、さっきの点数ってどういう意味」
C 岬「伊東さんって早川さんに似てるなあ」
D 岬「原田さん、困っている事があったら何でも言ってみて。力になるから」
E 岬「僕はサッカー部に入ろうと思うんだけど、何か知ってることないかな?」
F 岬「同じクラスのコーラス部員って他にいる?」
G その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
ただし現在時刻は16:56なので、経過時間が64分以上だと校内散策は終了となります。
54分以上だと、この選択肢以降の選択は出来なくなります。

520 :森崎名無しさん:2018/07/15(日) 13:48:36 ID:sBGzKBQc
C

521 :森崎名無しさん:2018/07/15(日) 14:36:00 ID:4mVx2/vg
A

522 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/15(日) 17:43:12 ID:KLdhSQoQ
少し本編の投稿まで間が空きそうですので、
本編の代わりにここまでに出てきたヒロイン達の出典とキャラクター性について少し描写いたします。


・早乙女聖薇(出典:……18禁ゲームゆえ割愛。知りたい人は名前にて検索)
 元は資産家の娘だったが、母親死亡後に入った後妻に父親を殺され財産を奪われるという
白雪姫ハードモード状態の娘。原作ゲーム内では斜め上の方向に感情が高ぶりやすいらしく、
その時の壊れっぷりは一見の価値あり。

・早乙女愛(出典:『愛と誠』)
 幼い頃スキー場で怪我させ、その事故がきっかけで人生を狂わせた漢への償いのため、
後にはその漢への愛のために、命を懸け体を張って困難に立ち向かっていったお嬢様。
 はじめて読んだのは10年以上も前、時々読み返してみますが、未だに花園学園転校後
よく命も貞操も無事に守れたと、読むたびに思わずにはいられません。
 読んだ人は皆納得してくれるでしょうが、あの漫画のキモはヒーロー側の愛に対するツンデレだと
思っています。梶原一騎とながやす巧の名コンビが織りなした、
あれ程緊迫感を保ち全てのコマに迫力を発し、そして何よりも尊いツンデレが見られる漫画は、そう見られるものではありません。

・岬沙織(出典:『無限のスーパーレッスン』)
当スレのオリジナルキャラクター……ではなく、サッカーとは畑違いの、数学の無間についての
解説書について登場する、美人だが少々傍若無人な、ってうわあああ……

東広島大学デ教鞭ヲトリ、ソノ確カナ論旨ト容姿デ人気ノ高イ天才数学教授デス。

一瞬なぜか意識を失いましたが、続きを記述いたします。苗字が一緒なので岬君の親戚という事にしましたが、
この人はこれから岬君とヒロイン達の将来について重要な働きをすることになりますので、どうかお楽しみに。
……いや脅されたりしてませんよ、ホントですよ?

523 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/15(日) 17:46:17 ID:KLdhSQoQ
・原田夕子(出典:映画版『耳をすませば』)
 映画のヒロイン月島雫の親友にて、自らも恋に迷う中学3年の思春期の少女。
原作者が『赤毛のアン』のファンであるため風貌はアンそっくりだが、雫へのアドバイスの時は
きっちり状況を把握して適切な助言を与えてくれたりと、弱弱しい見た目と違って結構現実的な少女でもあります。
 エンディングでは彼氏ができたみたいですが、
原作漫画の続編『耳をすませば 幸せな時間』で言及が無い所を見ると、2年間のうちに別れてしまった模様。
 スレ主がこの映画を見たのは15歳の時ですが、それ以来放映されるたび、
何てことないベッドタウンを美しく見せている描写、
未知の世界に挑戦しようというカップル2人の意志の発露を飽きもせずに見ています。
全くもって、このころのジブリは最高でした。近藤さんが今も生きていてくれればなああああああ。

・伊東絹代(出典:映画版『耳をすませば』)
 夕子・雫・直の友達にて、夕子・直と共にコーラス部に所属している。彼女の苗字はこのスレでのオリジナルです。
1年生の時に雫の彼氏と同じクラスメイトであったと夕子から語られており、
見事彼の心を射止めた雫の事を内心歯噛みしながら雫と交流している……
なんて展開があると野次馬的には面白そうだなあと思うぼっちスレ主でありました。

・中原直(出典:映画版『耳をすませば』)
 夕子・雫・絹代の友達にて、夕子・絹代と共にコーラス部に所属している。彼女の苗字はこのスレでのオリジナルです。
『幸せの時間』では夕子に代わり、福田君という彼氏を持つ恵まれた環境になった模様。
絹代の時もそうですが、彼女は原作でも映画でもほとんど描写がないので、
スレ主の偏見と都合により、独自のキャラ付けが施される事になりました。
その点は何卒ご了承願います。


以上で説明を終わります。519での選択肢が決定され次第、本編を再開いたします。

524 :森崎名無しさん:2018/07/18(水) 22:00:27 ID:9zNv2vrk
A

525 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/18(水) 23:21:59 ID:B95T7/1I
今日は1レスだけ、先の話の筋を決めるためのプラグインを投稿いたします。


A 岬「良かったらもう一度歌ってもらえないかな」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
★夕子の歌唱力 ! num
絹代の歌唱力 ! num★

★直の歌唱力 ! num
(岬の歌唱力 ! num)★

0で伝説的な音痴、4で普通、7〜8で聞き惚れる位の歌声、9は聴いている間補正が発生する位上手い

★夕子の熱意 ! num
絹代の熱意 ! num
直の熱意 ! num★

0〜2で付き合いで入っている、3〜5で鼻歌を歌ったりする位には好きだが他人との交流の方がメイン、
6〜8で歌を歌うこと自体が楽しいし、練習もしている、9でプロを目指している

526 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 07:06:21 ID:???
★夕子の歌唱力  2
絹代の歌唱力  7

527 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 11:19:28 ID:???
★直の歌唱力  7
(岬の歌唱力  2 )★


528 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 14:27:36 ID:???
★夕子の熱意  1
絹代の熱意  6
直の熱意  0

529 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 14:45:20 ID:???
くっ、熱意がたりない!

ブルガリアのとくせいヨーグルトで熱意をチャージだ!

530 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 17:07:36 ID:???
いまなら北朝鮮から黄色いケーキもついてくる!

531 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/19(木) 22:18:38 ID:IfdI3SmQ
連絡とコメント返し、昨日のプラグイン投稿項目で入れてなかった事について、
1・2レスだけ投稿します。

まず連絡についてですが、ABCと選択肢による判断への票決についての変更です。
前回の評決では1つの決定に3日もかかり、それ以前のものも早くて3時間はかかっています。
あまり時間が間延びするとこちらの集中も途切れてしまい、なかなか展開が進まなくなってしまいますので、
当面の間、選択肢による票決はサッカー試合時を除き、

メール欄空白の1票のみとさせてください。

将来このスレへの参加者が増えた際には、2票決へ戻そうと考えております。
急な申し出ですが、ご理解とご協力をお願いいたします。

>>529
最近ブルガリアヨーグルトが万能食品と化している感がヒシヒシと感じられます。
そのうち「ヨーグルトを食べたら宝くじが当たった」「ヨーグルトのおかげで彼女ができた」なんてなるかもww

>>530
数日後、そこには ハロウィン衣装お姫様ドレス を着て歌いさわぐ夕子と直の姿が!

夕子「さわやかな風を感じます、ハンフリー・ギリングウォーターさん」
直「チタマ〜はま〜わ〜る〜」(『君をのせて』名古屋弁翻訳)

絹代「ダメだこりゃ」

532 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/19(木) 22:25:28 ID:IfdI3SmQ
★コーラス部3人娘と過ごした時間 ! numnum分★

★夕子の岬への好感度変化 ! num‐1(人見知り)+! dice/2(お人よし、端数切捨て)
絹代の岬への好感度変化 ! num
直の岬への好感度変化 ! num+! zange! num(独自の感性、JOKERならプラス、クラブAならマイナス)★

0〜4:特に変化なし、5〜8:打ち解ける、学校内でも無判定で話しかけられるようになる、9:岬にほんのりと好意を抱く

533 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 22:33:41 ID:???
★コーラス部3人娘と過ごした時間  67 分★

534 :森崎名無しさん:2018/07/19(木) 22:37:16 ID:???
★夕子の岬への好感度変化  0 ‐1(人見知り)+ 5 /2(お人よし、端数切捨て)
絹代の岬への好感度変化  2
直の岬への好感度変化  5 + *JOKER* 0 (独自の感性、JOKERならプラス、クラブAならマイナス)★


535 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/19(木) 23:22:10 ID:IfdI3SmQ
先程書き忘れましたが、現在時刻は16:57分ですので、歌の練習を聴いているところで、
今回の学校訪問は終了となります。

536 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:14:21 ID:MntFltFA
猛暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
暑さにへばりながら、今日も投稿をはじめます。
まずは今週の平日に投稿したプラグイン選択肢の結果をまとめてから、次に進みます。


夕子の歌唱力  2 →音痴
絹代の歌唱力  7 →聞き惚れる位の歌声
直の歌唱力  7 →聞き惚れる位の歌声
(岬の歌唱力  2 )→音痴

夕子の熱意  1 →付き合いで入っている
絹代の熱意  6 →歌を歌うこと自体が楽しいし、練習もしている
直の熱意  0 →付き合いで入っている

夕子の岬への好感度変化  1→特に変化なし
絹代の岬への好感度変化  2 →特に変化なし
直の岬への好感度変化  5→打ち解ける、学校内でも無判定で話しかけられるようになる

コーラス部3人娘と過ごした時間  67 分→18:04、学校訪問終了

537 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:15:27 ID:MntFltFA
時間も少なくなってきた。せっかく音楽室に来たのだし、彼女達の歌が聴きたい。
彼女達の歌の実力や歌に対する感情、ひいては性格をつかみたいという思惑もあるが、
自分の前で女の子が歌ってくれるというシチュエーションにも、正直惹かれるものがあった。

岬「どうだろう、良かったらもう一度、みんなの歌を聴かせてもらえないかな」
夕子「えっ」

こまる。そんな表情にさっと顔が染まった後、胸元の両手を強く握りしめ、隣の友人へ顔を向けて視線を投げかけた。
どうか穏便に、私の代わりに断ってくれないか、と。
絹代にもその視線は届いていただろう。

絹代「いいわ。誰か他の人の意見も聞きたかったからね」

哀れ夕子の無言の懇願はあっさりとはねつけられた。夕子の瞳に憂いの色が強まり、より強い
視線を友人に投げかける。
ようやく友人の哀訴に気付いたという態でわざとらしく夕子に向けて瞬きした後、イタズラ気な笑顔を浮かべて、
幼子を教え諭すような口調で、夕子に言い聞かせた。

絹代「いい加減他人の前で歌う事に慣れないと。ここにいる岬君はそこいらにいる男の子よりは優しそうだし、
   音外して笑ったらあたしがブチのめしてやるから」

さらっと僕を脅迫しながら夕子に歌詞プリントを持たせる。
その間に直がカセットレコーダーのスイッチを押し、音楽を流しださせていた。

538 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:17:13 ID:MntFltFA
流れてきたのは『大地讃頌』だった。日本でも5年生の時卒業生に向けて、皆で歌った事のある合唱曲だ。
父さんにその事を話したら、何か遠い目をどこかに向けた後、感慨深く話したのが印象に残っている。

岬父「そうか。もう『仰げば尊し』じゃないのか」

昔よりは教師も厚かましくなくなったなとか、あれこれ口にしながら時の流れを感じていたのが、子供心にもよく分かった。
そういった人生の感慨といった面だけではなく、僕はこの曲を気に入っている。
人は小さく、大地は大きく偉大で、尊い。自分の存在が小さくなりながらも縮こまらず意気が清く力強く広がっていく。
天井一面に広がる宗教画のような静かな迫力をもたらすこの曲が大好きだ。

目の前で歌ってくれている絹代と直の歌声は、まさに昔感じた感動を呼び起こすものだった。
歌声を聴いているだけで心がおごそかになり、どこか寂しさを感じる声調を聴いているうちに、
危うく入部を希望しそうになりそうだった。
そうなるところを食い止めたのは僕のサッカーに対する夢と、夕子のおかげに他ならない。
といってもこのそばかす嬢が僕に気持ちを改めるよう説得したわけではない。
彼女の歌声が他2人に比べ著しく音痴であるために、どうにか変心を免れる事ができたのだ。
音が外れ発する声がグラグラにゆれる。音程はカナダにでも旅行へ出たのか、行方が分からない。
正直に言えば僕の歌も彼女と同じぐらいであり、ここで僕も音痴だと告白すれば、
もしかしたら少しは打ち解けていたかもしれない。

539 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:19:38 ID:MntFltFA
そうして一通り歌い終わった後、歌の具合についての意見の交換と改善への指摘が始まった。
反省会と言ってもこうまで実力差が離れている以上、実際は絹代の夕子へのダメだしタイムといったものであり、
先の反省とすべきところを率直に上げてああすべきこうすべきと指示していたのであった。
そんな2人を尻目にして、もう1人の女の子、直が話しかけてくる。

直「どう。岬君はここに入る?」
岬「いや、僕は歌が上手くないし、そこまで興味は」
直「それがいい。歌なんてそんなに熱中するものじゃない」
絹代「ちょっと、それどういう事よ」

コーラス部員が歌を否定した。この不届きな発言がカンに触ったのだろうか、絹代の矛先が直へ向かう。

直「大したことじゃない。歌は歌いたいときに歌えばいい。あれこれテクニックに気を向けるのは時間の無駄」
絹代「自分が上手く歌えるからってタイソーな言い分ね、
   全然練習に来ないのにいい声だすんだから。こっちは毎日練習してるのに、世の中不公平よ」

言葉には険がかかっているが、表情はそれ程怒っていない。
もう諦めているのか、ヤレヤレと両手を振った後で、直の所から離れていった。

岬「いや、中原さんって随分とはっきり言うんだね」
直「遠慮しないといけないのは友達じゃない。絹代ちゃんはそんな事で怒るほどくだらない相手じゃない」
岬「へえ、もしかしてここに入っているのは伊東さんがいるから?」
直「それもあるけど、ここは必ずどこかのクラブに入らないといけないから。
  夕子だって同じ。どこにも入りたがらないから、友達のいるここがいいだろうって、すすめた」

540 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:24:21 ID:MntFltFA
3人のうち少なくとも2人は、積極的に歌が好きという訳ではないらしい。
これは収穫になるかなと思っていたところで、校内放送が流れ始めた。

放送「ただいま5時50分。まもなく閉門の時間です。まだ校内に残っている生徒は、速やかに下校しましょう」

岬「もう時間か。僕も片づけ手伝うよ。練習とめちゃったし」
直「いい。岬君はまだ訪問者、客に手伝わせるわけにはいかない。それと」

他の2人とは離れて片づけを行いながら、僕に向かって話し続ける。

直「私の事はナオと呼んでくれればいい。また話ができるのが楽しみ」
岬「え、そんないきなりなれなれしいことしていいの。それに話って」
直「そこのところだけど」

はてなといった顔で彼女は頭をかしげる。特に僕へ思い入れがあるといった風には見えない。

直「自分でもよく分からない。ただ、岬君とは面白い話が出来そうな気がする」
岬「そっか。それは嬉しいよ。ありがと、直ちゃん(1人とは話が出来るようになった。収穫あり、だな)」

そうして3人に別れを告げ、学校を後にする。様々な人に好印象を与える事が出来、充実した1日だった。


*直と打ち解ける事ができました。入学後の学校内行動フェイズにて
彼女との会話を選択した場合、無判定で会話ができます。

541 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:29:45 ID:MntFltFA
*今回より岬君の財布は最初から身に着けている事とします。いちいちお金のために
行動が制限される事を防ぐためです。



【1983年9月2週】
岬「さて、次は何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:954フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

542 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 19:10:09 ID:NqbzWUdc
B

543 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 20:05:40 ID:V1t1fkOg
B

544 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 20:06:32 ID:MntFltFA
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 天ケ瀬家
C ヴォルテール通り
D ル・エスト(早乙女家)
E アタリフランス
F 双海家
G 15・16区周辺を散歩する
G1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
G2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
H その他、自由回答(要3票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

545 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 20:09:59 ID:NqbzWUdc
B

546 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 11:00:51 ID:6ziE5ui+
B

547 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 11:41:41 ID:YqNlbg2k
第15話『サッカー部との事前交流……できるかな?』


B 天ケ瀬家
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう言えばかれこれ1月近く、サッカー部の事を気にかけてなかった。フランスに来てから
色々な人と会ったからとはいえ、サッカー部の掌握をおろそかにしては、将来の夢の実現など夢のまた夢だ。
そう思った僕は依然教えてもらったサッカー部部長に連絡を入れるべく、
電話帳を取り出してダイヤルを回す。しばらく待っていると……


先着で
★土日に電話をしている事になってます ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→ダイヤ+天ケ瀬「お前が来てくれれば、あのアマに目にもの見せてやれるからな!」
ダイヤ→天ヶ瀬「おお岬か、これからサッカー部の練習だが、一緒に来い!シュッセ運動場だ」
ハート→天ヶ瀬「おお岬か、これから練習だが、一緒に来い!…俺しかいないがな」
スペードK→クラブ+天ヶ瀬「そういや、珍しく早川も来てるし、双海のガキ共に……色々来てるぞ」
スペード→天ヶ瀬「今サッカー部の奴らと家でゲーム大会やってるから、お前も来い」
クラブ→岬「(……出ないな。留守か)」

548 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 11:44:59 ID:???
★土日に電話をしている事になってます  ダイヤ7

549 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 12:27:46 ID:YqNlbg2k
★土日に電話をしている事になってます  ダイヤ7 ★
→天ヶ瀬「おお岬か、これからサッカー部の練習だが、一緒に来い!シュッセ運動場だ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「もしもし」
天ヶ瀬「おお岬か、久しぶりだな。連絡も無いから心配したぞ。他のクラブに行きやしないかってな」

岬「ご心配をかけてすみません。ちょっと観光してたものですから」
天ヶ瀬「ああ観光か、そりゃここはパリだ。見たいものはいくらでもある。学校に入りゃそんな暇もなくなるしな。
    ま、悪いと思うなら、お前もサッカー部の練習一緒に来い!場所はシュッセ運動場、すぐに来るんだぞ」
岬「はい。分かりましたすぐ行きます」

言いたい事だけ言った後、電話は終わってしまった。唐突にサッカーの練習という事になったが、
いい機会だ。しっかり練習して彼らの印象を良いものにしよう。



そうして準備し、ブローニュの森を歩いてシュッセ運動場へ到着する。既に皆は集まっており、
僕の姿を見かけると手招きして呼びかけてくれた。

前回と異なるのは、今回は天ケ瀬だけではなく
途中からやってきて逃げ散った他のチームメイト全員が体操着を着て完全に練習モードに入っている事、

あずみ「あら、本当にサッカー部に入るんだ」

ブルマーをはいた早川あずみが、準備体操をしながら僕を迎えてくれた事だ。
やはり彼女もサッカー部員であるらしい。

550 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 12:29:26 ID:YqNlbg2k
天ヶ瀬「来たか岬、体操は済ませたか?」
岬「はい、家を出る前に軽く」
天ヶ瀬「そうか、じゃ、早速練習を始めるぞ。今日重点的にする事は……」

先着で
★岬以外の選手の能力は上がりません ! num★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とnumの間のスペースは埋めてください。

0→???「ちょっとワタシの練習に付き合ってもらえないカシラ?」謎の金髪少女が現れた!
9→天ヶ瀬「岬はどんな練習がいいと思う」
8→天ヶ瀬「走り込みだ、体力をつけるぞ!」
7→天ヶ瀬「競り合い練習だ!」
6→天ヶ瀬「ブロック練習だ!」
5→天ヶ瀬「パスカット練習だ!」
4→天ヶ瀬「タックル練習だ!」
3→天ヶ瀬「シュート練習だ!」
2→天ヶ瀬「パス練習だ!」
1→天ヶ瀬「ドリブル練習だ!」

551 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 13:33:45 ID:???
★岬以外の選手の能力は上がりません  1

552 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 14:31:52 ID:YqNlbg2k
★岬以外の選手の能力は上がりません  1 ★→天ヶ瀬「ドリブル練習だ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1!
1〜10→効果がなかった

553 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 14:46:39 ID:???
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→ スペードJ

554 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 16:00:36 ID:YqNlbg2k
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→ スペードJ ★ドリブル値→+1!
*岬のドリブル値が23になりました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

天ヶ瀬「おーし、じゃ、2人1組になってディフェンス突破の練習だ。
    20回したら攻守を交代するように。攻守どちらも20回終わったら、今度はペアを代えて同じ練習をする」

ここまで指示を下した後、尻ポケットから折りたたんだプリント用紙を広げ、語り続ける

天ヶ瀬「左右に動きを変える時は、ボールの外側を引っかけるように。
    この時、引っかけた足をすぐに、立ち足とクロスさせるようにサイドステップすると、曲がりやすくなるからな」

岬「(ふーん、もっと精神主義かと思ったけど、ちゃんと指示するんだなあ)」

密かに天ケ瀬への評価を見直しながら、ドリブルの練習を開始する。

岬「(方向転換はボールの外側を引っかける)」

シュッ!

中江「うわっ!」

岬「(立ち足とクロスさせるようにサイドステップ!)」

ビュッ!バッ!

大杉「なんだよコイツ、取れる気がしねえ……」
岬「(よし、いい感じだ)」

こうして、思いかけずいい結果を残すことができた。

555 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 16:03:22 ID:YqNlbg2k
しばらくして休憩時間に入る。木陰のベンチに入って一休みしようと腰を下ろすと、不意に額から冷気を感じた。

あずみ「はい、お水。水分補給きちんとしなさい」

あずみちゃんが500ミリのペットボトルを額に押し付けていた。手を放して胸元に転がっていく。
手で受け止めた時には既に別の人の所へ行き、水を配り歩いていた。

蓋を開けて水を飲む。グイグイと一気に飲んでほとんど飲み干したところで、あずみちゃんが戻ってきた。

岬「さっきはありがとう、あずみちゃん」
あずみ「どーいたしまして。男女混合の女子サッカー部員ってのはマネージャーも兼用でね、
    下らない用事まで押し付けられるのよ」

ドカッと女の子らしくない勢いでベンチに腰を下ろすと、これまた勢いよく水を飲んでいく。

岬「(休憩時間を考えると少し話す時間はある。何か話そうかな)」


A 岬「僕のサッカーどうだった?(サッカーをどう思うか聞いてみよっと)」
B 岬「この間は姿見なかったけど、どうしたの?(サッカーの熱意はあるのかな)」
C 岬「真美ちゃん亜美ちゃんとは仲良くできた?(念のため仲を確認しよう)」
D 岬「向かいに新しくゲームセンターが出来るみたいだけど(あずみちゃんなら何か知ってるかな)」
E 岬「さっきキャプテンが持ってた紙、誰が作ってるの?(立案ができるようになれば影響力も増すかな)」
F 岬「そういえば顧問の先生はいないの?(それらしい人は見当たらないなあ)」
G その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

556 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 16:36:17 ID:6ziE5ui+
B

557 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 17:57:16 ID:zGpiqdRY
B

558 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 18:40:37 ID:YqNlbg2k
B 岬「この間は姿見なかったけど、どうしたの?(サッカーの熱意はあるのかな)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(何故あずみちゃんはこの間サッカーに出なかったんだろう)」

まず頭に浮かんだのは、なんだかんだ言ってもサッカー少年だからだろう、
この年の女の子にしては、少なくともまだ数値上ではあるが、2・3年上の先輩の方々をも凌駕する技量の持ち主ではないか。

岬「(何か理由があるなら、早いうちに対処しておかないと。彼女は割り合い仲が良い方だし、
   親交を深めていけばきっと僕の役に立ってくれるはずだ)」

そう思い定めた僕は、ブローニュの森への招集へ姿を見せなかった事について尋ねてみた。
問いかけを耳にしたあずみちゃんは、飲みかけのペットボトルの蓋を締めた後、僕の問いに答えてくれた。


先着で
★早川あずみとサッカー→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→あずみ「実はシャンゼリゼFCの入団テスト受けてきたのよねー」岬「……え?」
ダイヤ→あずみ「1人で練習していたの。先輩達はやる気ないし負けると嫌な顔するし」
    岬「(耳元に近づいてきた、聞かれたくないんだろうな)」
ハート→あずみ「岬君が来るって聞いたからよ」 数値が高いほど……?
スペード→あずみ「ヒント。ブォン、ブォン、ブォン。これのゲームをやりにアメリカへ行ってたの」
     岬「(剣を振り回すような身振りに、あの擬音……もしや?)」
クラブ→あずみ「ゲームやりこんでたから。気分転換に行くぐらいかな」
    岬「(サッカーよりはゲームか。何とか関心を持って行けないかな)」

559 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 18:41:36 ID:???
★早川あずみとサッカー→ ダイヤK

560 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:33:49 ID:YqNlbg2k
★早川あずみとサッカー→ ダイヤK ★ あずみ「1人で練習していたの。先輩達はやる気ないし負けると嫌な顔するし」
岬「(耳元に近づいてきた、聞かれたくないんだろうな)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみちゃんの口が開きかけた。だが一瞬ピクッと顔を震わせた後、周りをキョロキョロと見回す。
そして僕の隣へと腰を移した後、耳元に顔を近づけて語ってくれた。

あずみ「1人で練習してたの。みんなで練習しても何にもならないから」
岬「何にもならない?(まあ、予想はつくけど)」

あずみ「この間うちのゲーセンに先輩達がいたでしょう」
岬「うん、そういえば3人いたはず」
あずみ「その3人よ。サッカーよりもタラタラする方が楽しいんでしょうね。
    ゲームしてても次はどうするか、どんな工夫をすればいいか考えずに、ただ音と光と数字に反応するだけ。
    そんなのがあの3人だけじゃない、他のもそうよ。
    うち以外のゲーセンやカフェでも見かけるの。最近のカフェはゲームの筐体置く所が増えてきたからね。
    練習に出てきて私の方が上手いってわかるとよそよそしくなるし、意見を言っても聞いてくれないし、
    そのくせ負けん気を出してまじめに練習しようともしない」

話を進めるたびに顔が曇りを帯びてくる。口にしてないだけでもっとひどい事や見たり聞いたりされたりしたのかもしれない。

あずみ「ゲームが面白いのはよく分かるけど、サッカーだって負けず劣らず楽しいのに。
    ボールと一緒に走るのも、相手を抜き去ってみせるのも、力一杯ボールを蹴ってゴールに入れるのも楽しいのに。
    仲間の先輩達がこれじゃあね。最近はユゴー通りの市民公園で1人で球蹴りしてるし、
    知ってる人がいる時は走り込みの練習も兼ねてサン・ペリーヌ公園まで行くんだ」

561 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:36:39 ID:YqNlbg2k
僕の耳から目に視線を移した後、今度はニカッと影の無い笑顔で語りはじめた。

あずみ「でも、岬君がサッカー部に来るって聞いて、もうちょっと頑張ってみようかなって思った。
    岬君はかなりサッカーが上手いみたいだし、ストイックに物事に取り組んでいきそうに見えたから。
    ゲームもそうだけど、サッカーも一緒にやれたら楽しいだろうなって」

天ヶ瀬「おーし、そろそろ練習再開……って早川、岬とのおしゃべり切り上げろよ」
あずみ「すみませーんキャプテン、ちょっと岬君から告白されてたもんでー!」
岬「えっ」
天ヶ瀬「もう告白か早いなー!見かけによらず結構気が早いんだな!」
あずみ「ホントですよー!ま、10年早いって答えましたけどねー!」

黒田「おお告白かあー!」
秋山「やるねえ!」
永井「気にするなー岬!失恋なんて誰も経験することさ!」
大杉「結構なじゃじゃ馬、振られて良かったかもしれないぞー!」

天ヶ瀬の呼びかけに対し、とんでもない事を言ってのけた。弁解する間もなく先輩達から茶々が飛ぶ。
この空気では弁解や反論は照れ隠しの類として、さらなるネタにされるだけだ。
このままジッと、数カ月は黙っていて、風化するのを待つほかない。
離れ際にパチリとウィンクするあずみを見て、もしかしたら担がれているんじゃないかと
思いながら、練習を再開した。
そうして1日の練習を終え、クールダウンした後に三々五々解散する事となる。
僕はあずみちゃんと一緒に帰って、事の真偽をただそうとするも、口火を切る前に相手から先手を取られてしまった。

あずみ「あたしは先に帰るね。一緒に帰って噂されると恥ずかしいし」

562 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:37:39 ID:YqNlbg2k
どこか取り澄ましたような口調で告げた後、急に手を伸ばして握手を求めた。僕が手を差し出すと
力強く握りしめた後、さらっと小さな声で告げて、走り去ってしまった。

あずみ「ちょっとパワーを送ったからね。逃がさないようにうんとゆっくり、人のいないところで手を開いて」

握りしめた手の内には何か物が入っている。先輩達と離れてから手を開くと、中には紙切れが
入っていた。


さっきはゴメン、明日の…時、一緒にまたシュッセで練習しない?ダメならうちに連絡して。

TEL:01‐XX‐XX‐XX‐XX


2人きりの練習の誘いだった。しかも電話番号まで書いてある。
これであずみちゃんとの連絡も容易になるし、特訓を介しての自勢力取り込みもできる。
上手く行った事を感じ、ようやく上機嫌で家に帰ることができたのだった。


*あずみとの練習の約束を取り付けました!9月2週の練習はあずみとの合同練習となり、
以下の利点がもたらされます。

・相互訓練による能力値上昇にボーナスあり
・相手との好感度UPの可能性あり

*あずみの家の電話番号が分かりました。これより日常行動の選択で「電話」が加わり、
留守による空振りの危険を回避できるようになりました。

563 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:42:24 ID:YqNlbg2k
ちょっと場を離れます。恐らくこれで終わりになるので、最後にあずみとどのような
練習をするかを選択してください。友達との共同練習のため、若干のプラス補正が付きます。
共同練習の場合ではどちらにも効果が適用されます。


A ドリブル:23 凄く上がりやすい+α
B パス: 22 凄く上がりやすい+α
C シュート:19 凄く上がりやすい+α
D タックル:21 凄く上がりやすい+α
E パスカット:21 凄く上がりやすい+α
F ブロック:20 凄く上がりやすい+α
G せりあい:19 凄く上がりやすい+α
H ガッツ:700 凄く上がりやすい+α

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

・凄く上がりやすい+α
JOKER→+2&共同必殺技習得!
13→+2!&共同必殺技のフラグ習得!
10〜12→+2! (+10)
4〜9→+1! (+5)
1〜3→効果がなかった


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

564 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 20:44:32 ID:I1aHBkKk
H

565 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 22:03:14 ID:YqNlbg2k
思ったより早く帰れたので、少なくとも1レス続きを投稿します。
さらに続きを書けるかは不透明ですので、どうかご了承願います。
それにしてもいくら岬のエスコート付とはいえ、たった1度の練習で
上がり方が激しいのではないかと思いますが、その後の自主練も含めての改善になります。
要は仲良くなるために費やした事へのリターンと思ってください。



H ガッツ:700 凄く上がりやすい+α(ガッツについては、共同必殺技をスキルに置き換えてください)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★(岬の)83年9月週2回目の練習→! card
(あずみの)83年9月週2回目の練習→! card★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→ +10&スキル習得!
13→ +10!&スキルのフラグ習得!
10〜12→ +10
4〜9→+5
1〜3→効果がなかった

*岬とあずみのガッツ:それぞれ700、500

566 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 22:14:53 ID:???
★(岬の)83年9月週2回目の練習→ ハート4
(あずみの)83年9月週2回目の練習→ スペード10

567 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 20:46:47 ID:???
これからの練習方針はどうしようか?
スパルタキアーダの入団テストで合格するのを目指して岬の伸ばしたい能力値を上げることを優先したほうがいいかな?
それともサッカー部で頼れる味方を作るためにあずみの能力値を上げることを優先したほうがいいかな?

568 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 15:42:36 ID:Fmp6caUc
今日は投稿出来るか分かりませんので、まず567さんの質問について、拙いながらも答えさせていただきます。

ここの岬君はこの物語の主人公です。以前にも一部申し述べましたように、彼もまた森崎や日向のように、
野心に溢れた若者ですが、彼らとは違い、周囲とよく親しみ協力者として活用し、自らの不足を補っていく姿勢があります。
キャプテンの座獲得前の森崎にも似ていますが、彼とも違うのは、若干ではありますが視野に若干の余裕がある事です。
他人との交流を打算を抜いても楽しんでいたり、ゲームに興じていたり、他人の事を思いやる事さえします。
ですが、その分一つ事へ一心不乱に取り組み続ける事が出来ず、他人の力が必要になるのです。

前置きが長くなりましたが、一人黙々とサッカー漬けになるより、
他人と仲良くなり、適度に遊び、良く他人の力を借りてサッカーをするのが、
このスレでは効率が良くなります。

ただ、現実でもそうですが、みんながみんな人生を左右する程の人という訳ではありません。
しっかりした人とだらしない人等といった差はどうしてもあります。
良く吟味の上、岬君の未来を選んでください。

569 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:33:12 ID:Fmp6caUc
★(岬の)83年9月週2回目の練習→ ハート4  ガッツ値+5
(あずみの)83年9月週2回目の練習→ スペード10  ガッツ値+10★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌日。
僕は昨日サッカー部員達と練習を行ったこのシュッセ運動場へやって来た。
一緒に練習をする約束を交わし、こうして待っている訳だが、かれこれ 83 分待っても来ない。

岬「(すっぽかされたかな?いやそれにしては手が込み過ぎているし、うーん)」
あずみ「みさきく〜ん!」

疑念が浮かび始めた頃、あずみちゃんがようやく姿を見せた。急いで向かってきたらしく
遠くから見ても分かるほど汗まみれで、脚はフラフラしている。
僕の元に来た時にはすっかり息が上がっていて、しばらくは話しかけられそうになかった。
仕方が無いので彼女の手を取って昨日と同じく木陰のベンチに移り、息が整うのを待ってから、
ハンカチと水筒を渡した後、視線をそらした。

あずみ「ありがと。あれ、何であっち向いてるの」
岬「早いとこ体ふいた方が良いよ。汗かいてるから透けちゃう」
あずみ「あっ、あ、そうね、ちょっと、待ってて」

自分の状態を察したあずみは僕に背をむけた。体をふいているのだろう。衣服や体のこすれる音がする。
後ろで聞いているのは少々耳に毒だったが、すぐにふき終わってくれたのにはホッとした。

あずみ「ふーっ、ありがと。さあ早速練習」
岬「まだ早いよ。それだけ汗かいたのなら水分を補給しなくちゃ。はい、どうぞ。冷えてるよ」

570 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:34:14 ID:Fmp6caUc
冷蔵庫で冷やしたボトル入りのミネラルウォーターを差し出すと、返事もせずに勢いよく受け取って、叩き込むように口へ流し込む。

あずみ「んはーっ!うまいっ!」

喉が渇いていたのだろう。憩いの空間ブローニュの森を居酒屋に変えるため息をついた後、500ミリの水をあっという間に飲み干す。
飲み干した後は幸せそうな顔をして大きく伸びをした後、僕の手首をつかんで宣言した。

あずみ「さ、水も飲んだし、練習しましょ!まず何する?ドリブル?タックル?あたしとしてはシュートの練習が……」
岬「落ち着いて、まずは体をほぐさなきゃ。急いで向かったらケガするよ」
あずみ「あ、そうね、じゃ、ちゃっちゃと済ませちゃいましょ」

あずみの調子をなだめさせてストレッチに向かわせる。汗だくになってやって来たあずみちゃんに対し、
1つの疑問が浮かんだのだ。右足首を手でつかんでふくらはぎを伸ばしながら、彼女に尋ねてみる。

岬「家から走って来るなんて大変だったね」
あずみ「何の事?」
岬「いや、さっきフラフラになって来てたから。ここから家まで相当距離があるし」
あずみ「あたし、ブローニュの森入り口まではバスで来たのよ」
岬「えっ(やっぱり)」
あずみ「えっ」

571 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:35:18 ID:Fmp6caUc
思っていた通り、家から走って来た訳ではなかった。家から急いできたにしては早すぎる。
そして彼女の課題も見えてしまった。ブローニュの森の入り口からここまでは正味1キロもない。
いくら全力とはいえこれだけの距離で汗ダクダク脚フラフラとなるならば、体力の底などたかが知れている。

岬「する事が決まった。今日は体力づくりをしよう」
あずみ「えーそれはつまらないー」

口を丸くしてつれない宣言をとがめる。仕草は可愛いが彼女は僕の仲間となるべき人だ。そうである以上は
役に立ってもらわないといけない。抗議を風に受け流し、意見を続ける。

岬「それだけの距離へガッツが無くなると、試合になったら途中で動けなくなるよ」
あずみ「うー、確かに後半からキツクなるけどさあ……」
岬「頼むよ。僕だって試合が終わるまで一緒にプレーしたいんだから。2人で練習すれば1人よりも楽しいよ」
あずみ「ホントね。ウソだったら許さないからね」
岬「大丈夫だって、僕を信じて(2人の方が良いと思って、来てくれたんだから、さ)」
あずみ「うーん」

しょうがないといった表情を顔に浮かべて、こっちへと近づく。タオルなどを入れた袋を
肩にくくりつけた後、歩道へと向かう。

あずみ「何するの」
岬「これからインターバル走をする。全力疾走と小走りを繰り返して、スタミナをつけていくよ」

572 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:38:39 ID:Fmp6caUc
岬「あっ、右に公園の入り口が見えるよ。えっと、バガデル公園っていうんだ。公園の中に公園があるなんて、広いなあ」

インターバル中の小走りに入った。大通りから外れたブローニュの小道を2人で走っている。
涼しい風がほおをそよぎ、穏やかな木々に目にしての走りは心地よい。

あずみ「はっ、はっ、ふう、ふう」

あずみちゃんは風景を楽しむゆとりはないらしく、早くも息が上がっている。

あずみ「もう、いいんじゃない、休んでも」
岬「まだだよ。まだ10分ぐらいしか走ってない」
あずみ「えーっ」

恨めし気にこちらをにらみつける。これで休んでは成果はでない。何か工夫が必要だ。

岬「分かった。じゃあ次の電柱にたどり着いたら、休もう。持ってきたサンドイッチもあげるからさ」
あずみ「ホント?それまでなら、頑張る」

何とかやる気を出させ、インターバルを続行する。

573 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:40:37 ID:Fmp6caUc
岬「お、あんなところにスポーツ店がある。
  あんなところなら、スパイクとかユニフォームとか、いいのが売られてそうだなあ」
あずみ「次の電柱、次の電柱」

クロワ・カトラン通りにてスポーツ店を見つける。

岬「広々としたところに出たよ。へえゴルフ場だって、奥は……競馬場だ」
あずみ「次の電柱……」

開けたところに出てゴルフ場とロンシャン競馬場を目にする。

岬「馬も歩道を歩いてるよ、のどかだなあ」
あずみ「(次の電柱……って)」

レーヌ・マルグリット通りにさしかかったところで、あずみちゃんが肩をつかんで、叫んだ。

あずみ「公園に電柱なんてあるかーっ!」
岬「(バレたか。30分も気付いてなかったよ)」


あずみ「ひどいよまったく、岬君がそんなことするなんて」
岬「ごめん。少しでも長く一緒に走りたかったから」
あずみ「罰としてこのサンドイッチ、全部いただいちゃうからね!
    美味しいお昼が食べられなくてざーんね、うっ、ケホケホッ!」
岬「あーあー、そんなに焦っちゃあ、はい、お水」

サンドイッチでむせるあずみちゃんにボトルを差し出す。咳き込んだ後でひったくって水を飲み、
はあと大きくため息ついて不平を垂れる。

574 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:42:41 ID:Fmp6caUc
あずみ「まったく、これで筋肉痛になったらどうすんのよ」
岬「そうなったらそれは僕のせいだ。治るまでおぶってでも学校へ連れていく」
あずみ「そんな冗談。年寄じゃないし、クラスメイト達に何て言われるかわかりゃしないわ」

プンとした様子は変わらない。練習の方便が相手にとっては嘘とみられてしまったか。

岬「これを週に1度でいいんだ。続けていけば、そう遠くないうちにおしゃべりをしながら走れるようになるよ」
あずみ「ホントね。ウソだったら今度こそ許さないからね。
    まったく。ここまで岬君のリクエストを聞いてあげたんだから、そろそろあたしのリクエストも聞きなさいよ」

そう言うなりあずみちゃんは立ち上がる。

あずみ「ちょっとそこのボクー!ボール貸してくれなーい?」

広場で遊んでいた幼児からボールを借りた後、仁王立ちで僕に宣言した。

あずみ「走り込みはもう終わり!今度はあたしと勝負よ!互いにドリブル勝負でどうかしら?さ、岬君」

軽く足先でボールをこづき、僕に渡した後、後ろに跳ぶ。

あずみ「かかってきなさい、キャプテンも止められなかったドリブル、あたしが止めてやる!」
岬「分かった。行くよ(彼女にも、僕の実力を知ってもらおう。細工は不要だ)」

575 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:44:37 ID:Fmp6caUc
★岬 ドリブル 21(! card) +(! dice +! dice)=★
★あずみ タックル 13(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
X≦9あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(おや、あずみちゃんの表情が……)」
2≦X<9→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
−2>X<2→あずみ「ええい!」岬「(く、ここまでとは!)」
X≦−2→岬「(なにィ!)」あずみ「ふふーんだ。あたしすごいでしょ!」

【補足・補正・備考】
岬:ダイヤで「やや華麗なドリブル(+2)」
*現在マリーシアは封印しています。



一旦この場を離れます。ひょっとしたらこれが今日最後の投稿になるかもしれませんが、
その時はどうかご了承を願います。

576 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 18:51:08 ID:???
★岬 ドリブル 21( ダイヤ10 ) +( 1 + 1 )=★

577 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 19:05:56 ID:???
★あずみ タックル 13( スペードK ) +( 2 + 4 )=★

578 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 19:06:27 ID:???
★あずみ タックル 13( ハート5 ) +( 2 + 5 )=★

579 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 19:56:51 ID:Fmp6caUc
すみません。岬のドリブル値は23の誤りでした。結果は変わりませんので、
数値だけを訂正して続けます。そして今数えてみたのですが、最後にサッカーの判定したのは実に8カ月も前でした。
サッカーの物語にも関わらず、ここまで遅くなってしまった事にも、お詫び申し上げます。

580 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 20:01:44 ID:Fmp6caUc
★岬 ドリブル 23( ダイヤ10 ) +( 1 + 1 )+(やや華麗なドリブル+2)=27★
★あずみ タックル 13( スペードK ) +( 2 + 4 )=19★
2≦X<9→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「いくよ(思い知らせてあげる。僕との実力差を、ね)」

あずみの元へ駆け寄る。インターバルの件もある、ここらであずみちゃんにも
僕の実力をしってもらい、素直に話を聞いてもらえるようにしよう。

あずみ「(よーし、ここで止めてギャフンって言わせてやる!)」
岬「(って言いたげな顔してるな。ここは)」

ポン。

岬「(ボールをこうして軽く蹴る)」
あずみ「(えっ?どうしてボールをあたしへ……?)」
岬「(当然相手は戸惑う。もちろんボールをプレゼントする訳じゃない)」

トッ、キュルルル……

あずみ「(ボールが、戻った!あ、待て)」
岬「(目をパチクリして可愛いなあ。さて、慌てて釣り出て来たところを)」

トッ、ポーン。

あずみ「ああっ!」
岬「(上へ逃がす。はい、おわり)」

つま先でボールを蹴ってあずみちゃんの頭上を飛び越させる。
すっかり動きが止まった相手を尻目に、悠々と横を抜けていった。

581 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 20:03:20 ID:Fmp6caUc
岬「さ、次は僕が守る番だっけ」
あずみ「え?」

間の抜けた返事が返ってくる。同い年の相手に完敗したときに出す、見慣れた声だ。

あずみ「え、ええ、そうよ!今度はあんなトリックなんかに負けないからね!」
岬「そうかな?(トリックねえ、ま、これを見てもそう言えるかな)」


★あずみ ドリブル 14(! card) +(! dice +! dice)=★
★岬 タックル 21(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。
なお、今回はイベント戦のため怪我は発生しません。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→岬「(なにィ!)」あずみ「ふふーんだ。あたしすごいでしょ!」
−2<X<2→あずみ「ええい!」岬「(く、ここまでとは!)」
∸7<X≦−2→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
X≦∸7→あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(おや、あずみちゃんの表情が……)」

582 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:05:31 ID:???
★あずみ ドリブル 14( スペード9 ) +( 1 + 6 )=★

583 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:09:12 ID:???
★あずみ ドリブル 14( ダイヤ8 ) +( 6 + 4 )=★

584 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:14:06 ID:???
★岬 タックル 21( ハート5 ) +( 3 + 3 )=★

585 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:23:00 ID:Fmp6caUc
★あずみ ドリブル 14( スペード9 ) +( 1 + 6 )=21★
★岬 タックル 21( ハート5 ) +( 3 + 3 )=27★
∸7<X≦−2→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみ「いっくわよー!GO!」
岬「(勢いよく迫ってくる、さっきの負けがこたえてるな)」

走るというより体当たりをかまそうとするような勢いで、襲い掛かってくる。

あずみ「(ここで、切り込む!)」
岬「(スピード、パワー、ボールさばき。この年の女の子でこれは凄い。育てれば伸びるだろう)」

彼女と対峙する。ここまでの彼女の実力を見るに、ポテンシャルは相当に高いものが有る。
きっちり時間を投資して、僕のパートナーを任せられる程にもなれるだろう。

岬「(とはいえ、今は実力差を分からせる時だ。それを分からせるのは。そうだな)」

視線が進む方向へ流れている。ボールの先と反対、これから切り返すのだろう。

岬「(自分の動きが読まれてるってのが、手っ取り早いかな?動きが分かれば先読みは簡単だ)そこっ!」

シュッ!
バチッ!

あずみ「そ、そんな!(早い、早すぎる!切り返そうと思った瞬間に取られるなんて!!)」
岬「(ポカンとしてる。大体は想像つくけど…何を思ってるか、分かるといいのになあ)」

586 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:25:23 ID:Fmp6caUc
こうして攻守ともに順当に勝利する。脚についた芝生を払った後、ボールを取り上げて告げる。

岬「さ、もういいかな?そろそろボールを返してあげないと」

借りていたボールの返却を催促してみる。彼女の気性からしてこう言われれば、
残りの気力を振り絞って立ち向かってくれるはずだ。

あずみ「ま、まだ!まだよ!今度こそ!」

傍目から見ても分かるほどにムキになって、あずみちゃんが言葉をさえぎる。

あずみ「あたしのシュートを受けて見なさい!あたしのシュートはチーム1!
キャプテンにもそう認められたシュートで、吹っ飛びなさい!」

サッカーゴールを指さして絶叫する。あそこに向かってキーパーになれというのだろう。
あいにくキーパーの経験はただの1度もない。ブロッカーとして向かうほかは無いだろうが。
それでも数値からいえば、決して危険な勝負ではない。

岬「分かった。じゃあ僕はゴールを守ればいいのかな」
あずみ「そう、今度こそあたしが勝つ!こうなったらとっておきを見せてあげる!」

いきり立つ相手の様子を眺めながら、ゴール前に立ってボールをみやる。
これも苦労なく止められるはず。そう思っていた。

あずみ「行けえええっ、クラブドライブ!」
岬「……え?」

587 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:28:20 ID:Fmp6caUc
★あずみ クラブドライブ 18(! card) +(! dice +! dice)=★
★岬 ブロック 20(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→あずみ「いやったあああああああああああああ!」岬「(耳が!耳がああっ!)」
−2<X<2→「よし」あずみ「あ、あたしのとっておきが……!」
X≦−2→あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(よし、あずみちゃんの表情が……)」
【補足・補正・備考】
あずみ:クラブドライブ(シュート力+3、クラブでさらに+1)150消費



あずみちゃんがまさかの必殺シュート!果たしてこれを止められるか?っといったところで、
今日はここまでに致します。ちなみに、必殺技の元ネタについてはこれを参照の事。
Club Drive - Atari Jaguar
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5656725

588 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 21:29:08 ID:???
★あずみ クラブドライブ 18( ダイヤ8 ) +( 4 + 6 )=★

589 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 21:30:20 ID:???
★岬 ブロック 20( クラブQ ) +( 5 + 5 )=★

590 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 17:06:00 ID:???
1995年ってセガサターンにデイトナUSAが発売された年だぞ
なんだこれはたまげたなあ

591 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 17:21:41 ID:???
どのメーカーも3Dゲームの開発方法を模索してた時期にしてもこりゃ酷い出来だな
同じ年のエースコンバットとかグラが荒くても面白さはよく分かる仕上がりだし

592 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:34:35 ID:P+7ikf8E
これより投稿を開始いたします。

>>590
>>591
世界で一番早くポリゴンをゲームに取り入れた会社が、どうしてこうなった……
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17311472



★あずみ クラブドライブ 18( ダイヤ8 ) +( 4 + 6 )=28★
★岬 ブロック 20( クラブQ ) +( 5 + 5 )=30★
−2<X<2→「よし」あずみ「あ、あたしのとっておきが……!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
風を切る音を響かせて頭上へとボールが浮かぶ。これからゴールを目指して落下するのだろう。
そう見立てたボールに不思議な事が起こりはじめた。

岬「(ボールが…震えはじめた!)」

放物線の頂点にいたったボールがかすかに震えた。そう思った次の瞬間には、
誰が見ても分かる程度にグラグラと震えはじめた。

岬「(ボールがぶれて、輪郭があいまいになってきている)」

重力に沿って落ちていくたびに、ボールのブレは大きくなり、昔テレビの科学番組で紹介された
電子雲みたいに、ボールと空の境が分からなくなってきた。

593 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:35:42 ID:P+7ikf8E
岬「(このままじゃ僕の間をすり抜けてしまう。それなら)」

咄嗟に判断を固め、ボールめがけて飛び上がる。

岬「(ブレが大きくなる前に、止めてしまえばいい)」

バッ!
カアァァァ……ッ。

胸でボールをトラップする。回転に比べ威力はそれ程かかっておらず、あっという間に
勢いは収まり、僕と共に下へ落ちていった。

岬「よし、と(こんな技があるなんて、驚いた。ここまでやるなんて、ますます、おや)」
あずみ「あ、あたしのとっておきが……あたしの最高の技なのに……!あっさり、とられ……!」

岬「(あらら、ショックを受けてるな。やる気をなくす前にフォローしないと)あずみちゃん」

呼びかけに驚いたのか、ハッとした顔で僕を見つめる。
どう接していいか分からないのかもしれない。ならば強気に押すまで。

岬「休憩しよう。ちょっとリラックスしないと」
あずみ「でも」
岬「僕に勝てるようになる方法、教えてあげる」
あずみ「え」

594 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:36:46 ID:P+7ikf8E
どういうこと。そう聞きたげに顔を向けてくるも、問いをかわしてベンチに向かう。
やむなくあずみちゃんもベンチに向かい、追い付いて僕の隣に座ってから、改めて投げかけた言葉の意味を問い質した。

あずみ「岬君に勝てるやり方って、どういうこと」
岬「簡単だよ。僕のサッカーの練習法を取り入れる事」
あずみ「練習法?岬君があんなに強いのは訳があるの」
岬「まあね、日本にいた頃なんだけど、小学校のサッカー部のコーチに、
  ブラジルの元プロサッカー選手がいてね。その人に色々教えてもらったんだ」

あずみ「ブラジルの……プロサッカー選手ぅ?!」

はじめポカンとして、次に素っとん狂な叫び声を上げた。ブラジルのプロなどという存在など、
日本人の何てことないサッカー少年少女には、雲の上どころか金星火星程にも隔絶した存在だ。
そんな相手を知っているどころか、直々にサッカーを教わるなど、到底信じられる話ではない。
そう疑われるのは困るので、日本で指導を受けその結果大会で優勝した事。
その合間合間に戦った相手のバックボーンを語るついでに、日本中を渡り歩いた僕のこれまでについても、語ってみた。

あずみ「岬君って、そんなに凄かったんだ……」

595 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:38:42 ID:P+7ikf8E
僕を見る瞳に尊敬の光が見え始めたが、すぐにほおを膨らませてすねはじめた。

あずみ「うえーずるいよー、そんなターボエンジン付けて自転車と勝負するようなもん、追い付けるわけないよー」
岬「だから僕の学んだ練習法を、あずみちゃんもすればいいんだよ。そうすればすぐ追い付けるし、追い越すのも遠い話じゃない」
あずみ「追い越す、あたしが?」
岬「そう、あずみちゃんは天才だからね」
あずみ「て、天才?あたしが!?」

思わぬ言葉だったのだろう、オロオロとしはじめた。ウソだと反発しないところを見ると、
僕の言葉を信用してくれているのだろう。

岬「間違いない。同い年の女の子でここまで出来る人は日本中回っても見た事ないよ。いや男の子だって数える位しかいない。
それにさっきのシュート。あんなに回転をかけたのはただの1度も見た事ない。もちろん僕にそんな事はできやしない。
間違いなく、あずみちゃんは僕以上の才能がある」

596 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:41:19 ID:P+7ikf8E
あずみ「う、ウソよ。あたしが天才なんて」

カーっと顔が赤くなっていく。無理もない。
誰がこの一介の少女に全国大会の優勝チームメンバーより才能があるとまで言われただろうか。

岬「本当だよ。賭けてもいいぐらいだ」
あずみ「本当ね。本当に本当ね」
岬「本当だ」

力強く念を押す。その言葉でようやく決心がついたらしい。あずみの目が輝いた。

あずみ「なる、必ずもっと上手くなって、岬君と一緒にサッカーできるようになる。
    そして他のやつらをみーんな見返して、それから、えっと」
岬「(よし、完全にやる気になってくれた。これからあずみちゃんに何を語りかけようかな)」

A 岬「来週また一緒にここで練習しない?(10月以降についても話し合っておきたいし)」
B 岬「これからはみんなとの練習も毎回行こう、ね(他の人と解けこんでくれればいいんだけど)」
C 岬「来週にでもサッカー雑誌買いに行かない?いい所見つけたんだ
   (ル・エストでも紹介してみて、もっと早く上達してもらおう)」
D その他、自由回答(その他、要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


一旦席を外します。ところでこのごろ思うのですが、少々描写が足りていないでしょうか?
人物の心情については特に毎回困っていて、おざなりすぎないか毎回不安になってます。

597 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 20:26:25 ID:dL8JxZZA
B

598 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 20:57:44 ID:P+7ikf8E
B 岬「これからはみんなとの練習も毎回行こう、ね(他の人と解けこんでくれればいいんだけど)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕の夢を叶えるには、その根城となるサッカー部を強化する必要がある。
そのためには訓練も必要だろうがまずはチームだ。
サッカー部をより良くしようという気を持ってもらわない限りは折角の才能も生かせない。
そう思ってあずみちゃんに声をかけてみた。その結果は……


先着で
★岬に対する高揚感VS先輩達への不満→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→ダイヤ+あずみ「そう言えば、あたしのクラスメイトで
           サッカーが上手い女の子がいるわ、サッカー部には入ってないけど」
ダイヤ・ハート→あずみ「岬君みたいな人って、他にもいる?」
        岬「いる。チームにいなくても対戦相手にいるかもしれないし、
          サッカーにのめりこむうちに変わっていく人もいる」
スペード→あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」
     岬「(まだ1人よがり気味だけど、僕がついていれば直るかな)」
クラブ→あずみ「分かんない。しばらく岬君とサッカーしながら、考えたい」
    岬「(僕が「他人とサッカーしたい」って欲求を引き出す必要があるな)」
クラブA→あずみ「……やだ。やっぱり先輩達とはしたくない」
     岬「(うーん、これは先輩達への下準備が必要だな)」

599 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 21:00:32 ID:???
描写は足りていると思う。不自然には見えない

600 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 21:18:04 ID:???
★岬に対する高揚感VS先輩達への不満→ スペードQ

601 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 22:54:00 ID:P+7ikf8E
スペードQ→あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」
     岬「(まだ1人よがり気味だけど、僕がついていれば直るかな)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
すっくとあずみちゃんが立ち上がって拳を天高く挙げる。

あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」

高く響く少女の宣言に、周りのフランス人達が振り向く。アジアの言葉など分からない。
年端のいかぬ女の子の叫びに奇異の視線を向ける。だが彼女は全く気にしていない。
やる事が見つかって情熱燃えたぎる時は他人の目など意識にも上らないものだ。

岬「(いい闘志だ。まだ1人よがり気味だけど、
   僕がフォロー、いやエスコートしていけば、意固地な態度もほぐれるだろう。
   やはり彼女は、僕にとって大事な仲間になりそうだ)」

やる気に燃える少女の姿を横目で眺めて、僕も密かに決心する。この少女の決意を
決しておろそかにしない、一本気で向かっていく志は金や謀略では手に入らない。
そういう心を持った人間を仲間にできるかが、ひいては夢の実現に関わってくるだろう。

岬「うん、いい言葉。僕もやる気が出てきたよ」
あずみ「岬君も?あたしも!見て!」

あずみちゃんは左腕をまくってみせる。肌の隅々まで体毛が勢いよく粟立っている。

あずみ「こんなのはじめてよ!よーし行くわよ練習再開!今日は1時間でも2時間でも走るわ!」
岬「分かった。僕も頑張るよ(さっきとは大違いだ。本当に、上手くいった)」

こうして、僕達はこの後インターバル走を再開した。あずみちゃんの熱気に影響されたのか
僕も何だか体中に熱い液が流れるような興奮が来て、全く疲れる事なく走り続ける事が出来た。

602 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 22:58:16 ID:P+7ikf8E
*岬とあずみの感情が以下のようになりました。
岬→(興味)→あずみ
あずみ→(尊敬するサッカー仲間・対等なゲーム仲間)→岬



>>599
そうだとしたら少しほっとしました。岬と女の子達の仲の進展が
少し急、ご都合主義的なように感じられましたし、もっと自然にできたような気がしていましたので。


もう少し続けます。こんな燃えるサッカー展開になりながらアレですが、
次からは例のナムコゲームセンターに舞台が移ります。
今後の展開に必要ともなりますので、どうかご容赦を願います。

603 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 23:01:19 ID:P+7ikf8E
第16話『ザカート・デロータ・ガルゾ(魔法、希望、そして……)』


1983年9月17日。
今の僕はフランスはパリ、ヴォルテール通りのPLAYCITY CARROTの前に来ている。
あずみちゃんのゲーム会社アタリフランスから道路を1本隔てた向かい側に位置し、今日オープンするというゲームセンターだ。
あずみちゃんにビデオゲーム(ゲームセンターや家庭用ゲームをまとめてそう呼ぶらしい)の
面白さを教えてもらって以来、飛躍的にこうしたゲームへの関心が高まってきている。
日常とは違う別世界。サッカーとも違う異次元の世界に対する刺激を味わってみたくて、今日こうして長時間歩いてやってきたのだ。

岬「(そうしてみたらこれだよ。長いなあ)」

着いてみてまず目にしたのは、店内からはみ出て街路にそって続く行列だった。
今この光景を目にしているかは分からないが、あずみちゃんが見ていたら血の涙を流して
もだえ苦しむ事だろう。それほどまでにこのゲームセンターは繁盛しているようだった。

岬「(暑い中待っているのは大変だ。空いている筐体もあるかもしれない。一体中を見に行こう)」

行列に並ぶのは一旦やめて店内に向かう。そうして人生2番目、自分の意志だけで初めて入った
ゲームセンターの中をのぞくと、すぐにアタリとの違いが見えてきた。

アタリの時は、日本でチラリと見たゲームセンターもそうだったが、
一応に暗く筐体の光がボワッと光り、また数を多くそろえるために筐体が敷き詰められていて、
所々歩きづらい所もあり、まるで秘密基地のような異世界感さえ漂っていた。
ここはそうではない。ちゃんと電灯が部屋の隅々まで光り、筐体の間は十分なスペースが設けられていて、
アタリの何倍も人がいるにもかかわらず、皆悠々と歩き回ってゲームに興じている。

604 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 23:04:12 ID:P+7ikf8E
岬「(なんていうか、開放的というか、こんなゲーセンがあるんだなあ)」

そんな事に感心しながら歩いていると、ひと際賑わっている筐体を見つけた。
よく見るとその後ろは行列ができている。外まで伸びていたあの行列だ。
筐体の周りにも見物客でごった返していて、ここからではなかなか見えない。
辛うじて見えるのは僕よりは背の高い、しかしそれ程年頃の変わらない現地人の少女が
周りと話しながらゲームをしている姿だった。

岬「(混んでるなあ、うーん、他は……あれ?)」

あまりの混雑ぶりに一旦下がって周りを見渡すと、ゲームセンターであまりに奇異な光景を見かけた。

何故かは知らないがゲームセンター内にある4・5メートル四方の空間。そこで男の子が絵を描いていたのだ。
もう少し具体的に見ていくと、年頃は僕よりも幼く小学生になったかなってないか位。顔つきからして同じ日本人だ。
その男の子がゲームセンターで絵を描いている。
それも左手にパレット、右手に絵筆を握り、イーゼルでキャンパスを固定させて描く、本格的な絵画だ。
どう考えても場違いなその光景にまず目を疑い、次に困惑した。こんな混雑して騒がしい所で、何の絵を描こうというのだろう。

岬「(うーんゲーセンって不思議なところだ。こんなのが見られるなんて。さて、どうしようかな)」


A 岬「(どんなゲームをしてるんだ?)」人込みにもぐりこんで、金髪少女の名プレイを観察する
B 岬「(何で絵なんて描いているんだろう)」ゲーセンの絵描き少年を尋ねてみる
C 岬「(折角来たんだし、僕もゲームしよっと)」 05 分ゲームする(3分につき4フラン使う)
D その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



……以上で今日の投稿を終わります。

605 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 23:16:36 ID:dL8JxZZA
B

606 :森崎名無しさん:2018/07/30(月) 07:25:59 ID:QM2MBmOI
B

607 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:21:33 ID:hSNFBJZ6
第16.1話『遥かなる地上絵』



B 岬「(何で絵なんて描いているんだろう)」ゲーセンの絵描き少年を尋ねてみる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ゲームセンターの絵描きというあまりに不調和な光景、小説でも漫画でも映画でもテレビでも見ないような
展開を目にしてしまっては、とても無視する事などできなかった。
 人込みを抜け林立する筐体を越えて、少年の元へやってきた。そのまま声をかけようと思ったが、
周囲の騒ぎ声や明滅する光の乱舞を一顧もせずただ一心に絵を描き続ける姿を見て、
今すぐ声をかけずに、1歩離れたところで待っていようと気をかえた。
釣りをする太公望を日が暮れるまで待ち続けた周の文王みたいで、どことなくこそばゆい。
そんな滅多に経験できない、しかしマニアックな感情にとらわれていては時間の無駄なので、
少年と夢中で描いている絵を、気付かれないよう観察してみた。
 目の前の男の子は見る感じでは確実に僕より年下、双海姉妹と同じか一つ二つ年上といった具合だろう。
紙の色は黒というより濃青色で、所々髪がはねてはいるものの
この騒がしさのためか、どことなく清浄感をまとっているような感じがする。
そんな男の子がこんなところでどんな絵を描いているか。
 もうほとんど描き上げているらしく周囲は全て仕上っており、後は中央で描いている何物かが終われば、絵が完成するようだ。
場所は南アメリカの森林地帯だろう、そこで戦闘機が天高く空を飛んでいた。
その戦闘機は上下2つのロケットエンジンノズルを中心にH字型の翼がつけられた、
スペースシャトルを戦闘型に改造したような形をしていて、近未来の戦闘機であるようだった。
白地に青で縁取られたカラーリングは機敏であり、どこかしら清浄感さえ感じさせる。
 その戦闘機が目指す先には青く澄んだ空に地平線を覆うアンデスの山々が備わっている。戦闘機と天地の間でかすかに見える
気流による速度感と清らかさが、どこか遠くの世界へと連れ去ってしまいそうになる。
 そして男の子が最後に描いている、山脈の手前から中央にかけて意気揚々と広がっているものは、
砂地に線で描かれた鳥の絵、アンデス文明の象徴ナスカの地上絵だ。
縮こまることなく悠々と大きく翼を広げ、クチバシは山につきささりそうになるほど長く伸びている。
太陽の光を反射させているからだろう、鳥が輝いているように見えた。

608 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:22:55 ID:hSNFBJZ6
右翼の羽の先まで絵筆が進む。羽先でそれ以前に描いていた羽の部分に触れた。完全に絵が描き上がったようだ。
一仕事を終えて満足そうにため息をつき、気持ちよさそうに伸びをしはじめた。
伸びは勢いが良く、座っている椅子をきしむほどに傾ける。そうして後ろへと視線が伸び、僕の目線と重なった。

男の子「……あ」

我に返る。急に意識が変わった事で、筋肉の緊張が抜ける。男の子がそう気づいた時には
椅子は後脚を軸に時計回りの回転運動に移りはじめた。

岬「(あぶない)」

とっさに椅子の縁をつかんで、転倒を食い止める。幸いほとんど落ちないうちに止めたので、
男の子は全く怪我をせずに済んだ。その男の子は急な変化に目をパチクリさせていたが、
様子が落ち着いてくると急に申し訳なさげに顔を曇らせ、椅子から降りて僕に頭を下げた。

男の子「あの、助けてくれてありがとうございました」
岬「あ、いや、いいんだよ、たまたま手が届いただけだから」

ペコリと頭を下げてから、僕にお礼の言葉を言う。
僕に気付いてからの一連の仕草を見て、

岬「(あどけない)」

と、感じてしまった。双海姉妹のような背伸びをしてスレたように見せかけるところがない。
ありきたりな表現だけど、自然の感情がそのまま湧き出て生まれたような子だ。

609 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:25:04 ID:hSNFBJZ6
岬「(って、いけない。ついボーっとしちゃってた。話をしないと)今、時間大丈夫?良かったら話がしたいんだけど」
男の子「あ、はい、大丈夫です」
岬「ありがとう。えっと……」


A 岬「僕は岬太郎、来月から日本人学校6年生のクラスに入るんだ。君は?
   (まずは自己紹介だ。この子もおそらく日本人学校に通ってるだろうし、仲間意識を持ってもらえれば)」
B 岬「新しいゲームセンターが出来るって聞いて、やってきたんだ
   (ここにいるからにはゲームに関心があるだろうし、ゲーム方面から仲間意識をくすぐってみよう)」
C 岬「なんでナスカの地上絵?(ゲームとは無関係そうな文化遺産の絵を、なぜゲームセンターで?)」
D 岬「親とか兄弟とか、付き添いの人はいないの
   (こんなところを子供1人で来れるはずない。その付き添いの人とも交流が持てれば)」
E 岬「片づけ終わったら僕と勝負しない?少しは出来ると思うよ
   (ゲームセンターにいるんだし、親交はゲームで深めるのが一番だろう)」
F その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

610 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 09:10:33 ID:lctei5eY
A

611 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:45:54 ID:hSNFBJZ6
A 岬「僕は岬太郎、来月から日本人学校6年生のクラスに入るんだ。君は?
   (まずは自己紹介だ。この子もおそらく日本人学校に通ってるだろうし、仲間意識を持ってもらえれば)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
問いかけたい事は色々あったが、まずはこれからの生活に当たって、縁をつないでおく事が先決だ。
そう考えた僕は、まず自分と同じ日本人学校の生徒だと、簡潔に自己紹介を行った。

男の子「岬さん、あ、岬先輩ですね」
岬「岬さんでいいよ。そんな堅苦しい言い方は好きじゃない。僕は君と友達になりたいんだ。
  あと、できれば『君』じゃなくて、名前が知りたいな」
男の子「あ、はい。岬さん。僕はきさらぎゆうって、言います。ゆうって呼んでください。
    きさらぎ君だと、お姉ちゃんみたいで、ちょっと」
岬「きさらぎゆう、って月の如く優しいって書くかな」
優「はい。そうです」

まずは男の子の名前を聞き出せた。ついでに姉の存在も確認できたが、今はそれよりも優の情報だ。

岬「そうか。優君は何年生?」
優「3年生です」
岬「3年生かあ。僕も人の事は言えないけど、誰か付き添いの人はいないの?」
優「いません。お姉ちゃんはゲームに興味が無いし、お母さんはいつも忙しくてなかなか来てくれないです。

岬「(『なかなか来てくれない』?お母さんはゲームに理解があるのかな)」
優「真美ちゃん亜美ちゃんとはよく行くけど。今日は用事があるって」
岬「用事?」

612 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:47:23 ID:hSNFBJZ6
外ではアタリのゲームを、家では(未確認だが)コレコビジョンを、学校でさえMSXでゲームを作っている、
あのゲーム大好き童女達がどうしたのだろう。

岬「へえ、あの子達がねえ」
優「岬さんはあの2人を知っているんですか?」
岬「うん、ちょっと前にね。結構ゲーム好きだったと思うんだけど」
優「何でもクラブの部長さんから招集をかけられたっていう事で、カセット作りのお手伝いに
  出かけるって言ってました。ほうびにその部長さんが組んだプログラムのゲームを
  カセットに焼いて、プレゼントしてくれるそうです」

岬「なるほど、それで1人でやって来たんだ」

優がここに1人でいる理由も分かった。ついでに双海姉妹との付き合いも分かった。
そろそろ何でここで絵を描いているのか。どんな思いで描いているのか聞こうと思ったが、
ちょうどその時、外から打撃音と悲鳴が聞こえてきた。



*優君が描いている絵のイメージ(一部相違あり)
http://fanblogs.jp/retrogamerz/file/xevious-fad-01.jpg

613 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:49:00 ID:hSNFBJZ6
第16.2話『男の名はスコット』



突如としてガラスが勢いよく叩き割られる音がし、すぐに悲鳴が続いて響いた。
振り返ってみると、1人の男が両手でにぎる何本ものボトルを振り回しながら、ゲームセンターの客を追い払っている。
床には深い赤色の液体が散らばっている。ガラスの破片も散らばっているところをみると、
男の手にしたワインボトルがたたきつけられたのだろう。

男「失せろ失せろ!ゲームなんかするんじゃねえ!」

大声でわめきながら振り回す。ボトルが宙を回るたび、周囲の客の手や顔や腕をかすめそうになる。
当然客達は悲鳴を上げて逃げ出す。

男「お前も!お前も!お前も!お前もだっ!」

外まで行列を作っていたところへも浮浪者が襲いかかる。たちまちクモの子を散らすように一目散に逃げ散る。
追い散らした客には追いかけようとはせず、代わりに叫び始めた。

男「ゲームなんかやめちまえ!いくら熱中しても、工夫しても、夢中になっても!」

思い切りボトルを床にたたきつけて、ゲームセンターが崩れんばかりの大声で、叫んだ。

男「結局俺みたいに、俺みたいに全てを失うだけなんだっ!!」

614 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:53:22 ID:hSNFBJZ6
岬「(あれは危険だ。相当興奮してるぞ。早い所ここから……おや)」

僕は目を丸くした。僕が見た時にプレイした少女が逃げるどころか姿勢を崩しさえせずゲームに夢中になっている。
すぐ近くではガラスの破片をやたらめったら踏みづぶし、地団駄踏んでいる暴れ者がいるにも関わらずにだ。
その暴れ者がが少女の方へ向かいだした。このままではあの少女に危害が加わるかもしれない。
かといって助けに行けばまず間違いなく痛い目にあうだろうし、後ろにいる優の事も気がかりだ。

岬「(うーん、ゲームセンターに来ただけでこんな事になるなんて。どうすればいい)」

必死に頭脳をフル稼働させ、なんとか打開策を考える。そうしてとっさに出した僕の結論は……


A 岬「(引きはがしてもあの女の子を外へ連れ出そう、優には別周りで外へ出てもらえばいい)」
B 岬「(浮浪者の前に言って説得しよう。知恵を使ってこの場を切り抜けるんだ)」
C 岬「(僕には関係ない事だ。それよりは知り合った優を守らないと)」
D その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

615 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 11:31:48 ID:???
Aだと間違いなく被害にあう
Bだと興奮した相手を説得できる自信が無い
Cだと優の口から人を見捨てた事を噂されそう、なかなか難しいね

616 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 11:55:14 ID:hSNFBJZ6
>>615
A→引きはがす前にプラグイン判定があります。それ次第で怪我するとは限りませんし、
 上手く行けばノーリスクで問題が解決する可能性もあります。

B→これまでの描写や83年時点でのゲーム事情を考慮すれば、説得の道が見えると思います。
 またAでもそうですが怪我をした際、優や少女の好感度上昇幅がより大きくなるなど、
 全くのマイナスで終わるという事もありません。

C→それについてはプラグイン判定次第となります。優君は心優しい子供なので、
  多分、おそらく、大丈夫でしょう。

617 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 12:28:54 ID:5H0ocyRk

ケガをしても名誉の負傷ってことにもできるし、瓶で殴られても死んだり後遺症が残る可能性もそんな高くない・・・
あ、でも相手がブルガリア人なら相撲レスラー多いから死ぬ可能性あったわ
ヨーグルトがあれば・・・

618 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 13:05:15 ID:hSNFBJZ6
済みません、急用が入りましたので、少々中座いたします。
もしかしたらこれで今日は終了するかもしれませんが、その際は
どうかご了承願います。

619 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 15:38:57 ID:???
パリの市場にブルガリア特製ヨーグルト売ってないかな

620 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 18:06:33 ID:hSNFBJZ6
>>617
ブルガリア人を一体何だと考えているのかと(以下略)。
この男はブルガリア人ではありません。ついでに言えばフランス人でもないのですが、
これ以上はネタバレになるため告げられません。

>>619
岬君のこれからのパリ探索次第、とだけ答えておきます。案外意外なところで売られているかも?



A 岬「(引きはがしてもあの女の子を外へ連れ出そう、優には別周りで外へ出てもらえばいい)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(助けよう)」

自分でも驚くほど迷わず、見知らぬ少女の救出を決めた。まさか死にはしないだろう、
ここで良いところを見せて、後輩と同年代の女の子、ギャラリーに良いところを見せたい。
きっとそんな打算があったからか、不思議と恐怖は感じなかった。

突然の事態にどうしていいか分からずオロオロしている優に、手早く告げる。

岬「優君。今すぐキャンパスを持って逃げるんだ。早くしないとこっちに来る。僕が向かってる間に外へ出るんだ」
優「でも、岬さんが危な」
岬「いいから!僕は大丈夫、さ、できるだけ遠ざかるように逃げるんだ!」

621 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 18:08:21 ID:hSNFBJZ6
口をろくに挟ませず言うだけ言って優を追い立てる。後ろの憂いも無くなって、僕は少女に向けて
走り出した。

岬「(走れ!少しでも速くしないと間に合わない!)」

暴漢に向かっていく。この打算交じりの勇気に対する結果は……

先着で
★走れ岬 ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→ハート+少女「ああ……」岬「(潤んだ目でこっちを見て……まさか)」
ダイヤ→男「ぐわっ!」岬「(4フラン硬貨!まさか、あの子が!?)」少女「フフフ……」
ハート→岬「失礼!(見た目を気にしてる場合じゃない)」少女「キャッ!」 
      岬、少女を抱きとって救出成功!絵柄スートで好感度UP
スペード→男「何でこうなっちまったんだよう……」 男は泣き出して暴れるのを止めてしまった
クラブ8〜K→岬「危ない!(無理矢理でも引き離さないと)」少女「キャッ!」 
      岬、少女の腕を引きずり出して救出、9・13だと少女を怪我させてしまう
クラブA〜7→岬「うわっ!(間に合わなかった!)」岬、ボトルをまともに受けてしまう。
                        以下にその内訳を記す。

5〜7:幸い、かすり傷程度で済む、練習等に支障なし。優の好感度UP
3・4:肩の皮膚を切ってしまう。今週(9月第3週)の練習ができなくなる。優・少女の好感度UP
2:脚にに何針も縫う怪我を負ってしまい、 6 週間練習ができなくなる。優・少女の好感度大幅UP
A:岬「……ここは?」優「岬さん!」少女「ミサキ!」 目が覚めると、そこは病院だった。
    2 カ月練習ができなくなる。優の好感度大幅UP、そして少女は……

622 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 18:12:41 ID:???
★走れ岬  クラブQ

623 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:33:01 ID:hSNFBJZ6
★走れ岬  クラブQ ★→岬「危ない!(無理矢理でも引き離さないと)」少女「キャッ!」
岬、少女の腕を引きずり出して救出
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕は走り出した。だが逃げる客に野次馬が道をふさぎ、さらには床に転がる缶や紙ゴミに足を取られそうになり、
筐体にたどり着いた時には既に暴漢の攻撃範囲が少女にまで届こうとしていた。
少女の方は周りの具合を気づく事さえなく、夢中でボタンを押し、レバーを左右に動かしている。

岬「(相手を待ってちゃ間に合わない。なら)危ない!」

相手の反応を待たず、少女の右腕をつかみ取り、倒すように引き出して保護する。
すぐ目の前でボトルが叩き割られたが、幸い僕も少女もかすり傷1つ追わずにすんだ。

岬「(あとは)」

ギッと目を据えて暴漢をにらみつける。態勢が崩れ、まして少女を胸で受け止めたこの状態では、逃げ出す事もままならない。
せめて気迫で勝り相手に立ち向かおうと、あらんばかりの気迫を叩きつけた。

そうしてにらみ合っているうちに、相手の険しい目つきに次第に迷いが生じはじめ、
ついにはボトルを床に置いて腰を下ろし僕に話しかけた。

624 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:34:28 ID:hSNFBJZ6
男「俺の顔を見ろ、そして覚えておけ」

言われてみたので、先程まで暴れに暴れていた男の顔をじっと見る。
あごひげを蓄えひたいは稜々と広がっている。衣服はくたびれ所々に継ぎはぎ、どうみても浮浪者の身なりだ。
ただ、顔つきは若々しく、30を越しているようには見えない。
それだけならまだしも、これ程のあり様なら漂ってくるであろう悪臭も、なぜかほとんど発しない。
街を家にするようになってまだ日が浅いのだろうか。

警官「こらっ、大人しくしろ!」

そんな事を思っているうちに、バタバタと外から警官が現れる。
チッと舌打ちして男は立ち上がり、再びボトルを手にする。立ち去る前に一言、
身なりに似合わぬはっきりした声で、僕に告げて立ち去った。

男「こんな奴になるな、このスコットのように」

そう言って再びボトルを振り回し、外へ逃げていった。
結構警官がいたはずだが、結局スコットという男は捕まらず、パリの奥深くへと逃げ散ってしまった。

岬「(何があったんだろう。何か昔ゲームがらみで悔やむ事があったみたいだけど)」

最後の諭すような言葉に疑問が浮かんでいたが、その後警官に状況の説明を求められ、
結局 1 時間もわたって気を過ごすことになってしまった。

625 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 19:41:11 ID:???
目からビームを防ぐためにサングラスをしてそうだな

626 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:48:35 ID:hSNFBJZ6
何とか無事に少女を救い出したところで、今日はこれまでにします。



以下、次回予告。

ゲームセンターから抜け出した岬と優、そして

少女「残念デシタ、もう少しで 500 0000点いったのに」

謎の男スコットから救い出した1人の少女は、大通りを共に歩く。

少女「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

叫ぶ少女、そしてパリに現れたバキュラ!

優「うわあ!」

罪なき子に迫る危機!

男「人間を肉塊に変える快感、久しぶりに味わえそうだ……」

得体のしれぬ未知の恐怖!


次回第16.4話『危機、そして底知れぬ予感』
どうぞご期待くださいませ。

627 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/07(火) 23:21:08 ID:N2LHVWyE
親族に不幸がありました事につき、来週の月曜日まで、投稿を休止いたします。
何卒ご理解をお願いいたします。

628 :森崎名無しさん:2018/08/07(火) 23:46:24 ID:???
お悔やみ申し上げます

629 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:11:07 ID:1X0jrjxs
これより久方ぶりに、投稿を再開いたします。

>>615
先日はご丁重なお悔やみをいただきましてありがとうございました。
人への感謝の念薄く生きてきたスレ主ですが、幼い頃によく可愛がってくれました相手なだけに
思う所があります。今回あるいは次回の投稿あたりから人の生き死に関わる展開が続きますが、
できるだけ適当に済まさず、納得のいくようによく考えていこうと思います。

630 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:12:42 ID:1X0jrjxs
岬「ふうっ」

ようやく警察から解放された。あれこれと予想外の事があったからには
ゲームをする気もならず、ゲームセンターを抜けヴォルテール通りへと歩いている。

1人で帰ったわけではない。先程出会ったばかりの後輩の優、そして。

少女「クミ…ユー、ガストノッチ?」
優「あ、リッジ・ブラジメルゾ、ガァ・ガストノッチ・エルバ」
岬「(なんだこれ)」

優と暴漢から助け出した少女がいる。
青い瞳に腰まで届くポニーテール、キャミソールによって現れている艶やかな肩、
スラリとした白のローライズは赤いヒールで終わっている。
もうあと数年もすればさぞ周りから言い寄られるようになるだろう。

その少女は僕の事をお構いなしに、聞いたことの無い言葉で優とやり取りをしている。
フランス語とも英語ともロシア語とも日本語ともアラビア語とも違う、見当のつかない言語。
さては東南アジアかアフリカか果てはインディアンの言葉でも使っているか。
そんな風にも思ったがゲームセンターで使う理由が無いし、
そもそもそのあたりの言葉は聞いた事もない。さらに言えば、
まだ10歳にも満たない優がスラスラと会話できる言語とは、一体何なのだろうか。

631 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:14:43 ID:1X0jrjxs
少女「ジェルダ、グルゼ、フォルサ?」
優「ウ、トサ、アリ・ゲル」

らちが明かないので、少女の方へPardonと断りを入れた後、
優君の肩をポンポンと軽く叩き、日本語で状況の打開を要請した。

岬「いったい何を話しているの。僕の方はさっぱり分からなくて」
優「あ、すみません、ちょっと待ってください。今終わらせます」

そう返事した後で、優がなにやらつぶやく。その言葉を耳にした少女は
パチリとはっきりと分かる瞬きをした後、僕の方に顔を向ける。

少女「これは失礼いたしマシタ。久しぶりにユーに会えましたもので、少々浮かれてしまいマシテ。
   先程はどうもありがとうございマシタ」

ようやくまともな返事が返ってきた。この謎の少女がようやく発した一言から幾つもの情報を得られた。

岬「(日本語が上手いな)」

語尾の抑揚が若干怪しい位で、ほとんど淀みも言い間違いもなく、流暢に日本語を使っている。

岬「(見た目より年齢が上なのか?)」

そうだとしても話しかけてきた言葉が日本語とは珍しい。この歳のフランス人がフランス語でも英語でもなく、
日本語というのがキモだ。先程までのやり取り具合からして、少なくともこの少女と優の間に
友好的な関係が築かれているのは間違いない。

632 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:16:01 ID:1X0jrjxs
岬「(まあ、何にしろ折角話しかけてきたんだ。何か話してみようかな。
   いや、優と話してみようかな。この子は日本人学校の後輩になるんだし、
   これからの生活上この子との関係構築の方が優先されるべきかも)」

悟られぬよう表情を変えずに思考をまとめ、僕は相手に語りかけた。

自信があるんだ」 得意分野を加えた自己紹介をしてみる
C 岬「結構熱中してたけど、そんなに面白い?」 先程までのめりこんでいたゲームについて尋ねてみる
D 岬「さっき何語を話していたの?聞いた事もない言葉だね」 優と
A 岬「僕は岬太郎。優君と同じ日本人学校の6年生だよ」 優を介して自己紹介をしてみる
B 岬「僕は岬太郎。ちょっとサッカーには話していた言葉について聞き出す
E 岬「優君はこの人と友達なの?」 比較的親しい優から少女の情報を聞き出す。
F 岬「さっきの絵、もう一度見せてくれる?素敵な絵を描くんだね」 ゲームそっちのけでのめりこんでいた絵について尋ねてみる
G 岬「気分直しにあっちへ行く?あそこも面白いと思うけど」 真向かいにあるアタリゲーセンへと2人を誘ってみる。
H 岬「さっき何を話していたの?日本語でもフランス語でもないからさっぱり」 優が話していた言葉について聞き出す
I その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

633 :森崎名無しさん:2018/08/14(火) 18:21:46 ID:ZpBt/At6
C

634 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:43:06 ID:1X0jrjxs
済みません、用事と執筆のため、1・2時間ほど後で投稿いたします。

635 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/15(水) 20:40:53 ID:1+dl/I+c
昨日は投稿できずに済みませんでした。少々ゲームの説明描写に難航していまして、
今日も投稿が出来そうにありません。歴史的傑作の魅力を伝えるのに100分の1も伝わったような気がしません。
投稿できるときはせめて10分の1は伝えられるようにしたいです。

636 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:12:17 ID:1d+YvWAA
こんばんは、これより投稿をはじめます。

>>625
何か元ネタがありそうですが、よく分からないのでちゃんとした答えが出せませんでした。
回答が遅くなってすみません。

>>628
お悔やみの言葉をいただきましたにも関わらず、返信先を間違っておりまして、
誠に申し訳ありませんでした。お陰様で何とかこちらも落ち着きまして、
すっかり日常に戻る事が出来ました。

637 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:15:16 ID:1d+YvWAA
第16.3話『危機、そして殺意の予感』



C 岬「結構熱中してたけど、そんなに面白い?」 先程までのめりこんでいたゲームについて尋ねてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
少女「面白いか、デスッテ」

ふわりと右手人差し指を僕に突き付けてきた。目を大きく開き、わずかに眉間にしわを寄せている。
「こんな当たり前の事をなぜ聞くの?」という彼女の声が、ありありと顔に浮かんでいた。

少女「面白いとかどうとか、そんな次元にはありませんネ。
   これは革命デス。ゲームは新たな次元に達したのです。この『ゼビウス』によって」

スッと今度は優のキャンパスを指さす。絵の題材の話の流れからして、
優の絵は「ゼビウス」というゲームの1シーンを描いているのだろう。

少女「このゲームの偉大な点はプレイすればするたびに出てきます。それらの革新的変化に共通する、ゲーム革命の骨格とは」

再び指を僕に向け、「よく聞きなさい」とばかりに人差し指をクリクリ左右に振る。

少女「ゲームを定義づける『ストーリー』が血肉になっている事デス。
   インベーダーやギャラクシアンといったオールドゲームは『宇宙からの侵略者を片付けろ』程度の筋書きしかなカッタ。
   する事も向かってくる敵をただ撃ち落とすダケ。でも『ゼビウス』はチガウ。
   『ゼビウス』の敵は自機と一直線上になると線からそれるように逃げマスシ、
   戦闘機は攻撃した後に後ろへ逃ゲル!やられるだけの存在じゃなく、
   まるで彼らもどうすべきか考えて動いているように行動するのが、一番の変化ですネ」

岬「(ああ、この子もとってもゲームが好きなんだなあ)」

638 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:18:23 ID:1d+YvWAA
アタリのお姫様の姿を思い浮かべながら、目の前の少女を観察する。
目がキラキラとし始めてきている姿は、ほんの数週間前のあずみちゃんや僕の姿とそっくりだった。

少女「ストーリーに深みを持たせるための舞台設定も最高ですネ。ゼビウス星で使われている『ゼビ語』。
   スタートレックのクリンゴン語みたいに、話しているだけでゲームの世界に入ったような気がするワ!
   ゼビ語は私達ゲームフリークの共通言語よ、ね、ユウ」

優「はい、シャルポワさん達と一緒に話しているうちに、
  僕もペラペラになりました。もしかしたらフランス語より上手いかも」
岬「シャルポワ?もしかして、この人の名前?」

シャルポワ「あら?言わなかったカシラ?私のスコアネームですヨ。
      ま、私の事はともかく、ゼビウスの意義についてですガ、ゲーム以外にも巨大な意義がありますネ、
      それこそ、近代史から現代史への道標トシテ。
      そう、大航海時代はじまって500年、余り私達フランスをはじめとしたヨーロッパとアメリカが
      世界をものにしようとしている間、
      文化は全てフランスやヨーロッパ、アメリカから外へ広がっていくものデシタ。
      絵画、音楽といったハイカルチャーから、ハンバーガーにコーラといった食べ物、
      サッカーのような普通の人が楽しむスポーツに至るまで。
      しかしながらこのゼビウスは日本、フランスはもちろん、
      ヨーロッパやアメリカに先駆けて、生まれたものデス。
      そのゲームを日本はもちろん、アメリカ人も熱狂的にのめり込んでいると聞きマシタ。
      フランスでもきっと流行るデショウ。
      どういう意味か分かりますカ?、黄色人種の生み出した文化を、
      白人が血眼になって夢中になっている事デス。
      ジャポニズムとは違って、特に日本とは意識しないものを、文化人でもない
      普通の人達が大勢むらがってイク。大々的に受け入れられてイル。
      これからは日本がゲームをリードしていくデショウ。私はあなた達日本人が羨ましいデス」

岬「(なるほど、そういう見方もあるか)」

639 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:20:17 ID:1d+YvWAA
ゲームは文化、か。遊びの1つでしかなかったあの電子遊具にそんな意義があるか。新しい視点を
指摘され心中密かに感心している間、シャルポワの顔はうっとりとしたものに変わり始めた。

シャルポワ「聞くところによると、既に日本の新聞はゼビ語で書かれているトカ」

岬「(ん?)」

シャルポワ「日本政府は2000年までにソルバルウを開発するととも聞きマシタ。
      休日には日本人男性の8割が自宅の庭にソルを埋めているトモ。まさに日本はゲーム大国デスネ」

岬「(ええ……)」

いきなり突拍子もない事をペラペラと語りはじめる。先程までの真面目な話が一気に異次元に突き抜けた様を見て困惑する。
幸い僕の様子には関心を向けていないようなので、隣にいる優に小声で尋ねてみる。

岬「(何あれ。急にあの人何と言うか、いきなり頭のネジがすっ飛んだような)」
優「えっ!?あ、あのー、何て言ったらいいんでしょう、シャルポワさん、良い人ですから」

人の話を信じやすい。そう言いたいのだろう。
人の悪口を言ってしまってないか気をもんでいる童子の心情がありありと見えてしまった。

640 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:21:59 ID:1d+YvWAA
何とかフォローを入れようと思ったのだろう、
優がやや上がり口調で彼女をほめる。

優「あ、でも、シャルポワさんホントに凄いんですよ!今日絵を描き終わる途中で
  休憩と一緒に見に行ったら、ゼビウスで500万点叩き出したんです!」

500万点。それは凄い。あずみちゃんでも3時間かけて400万点だった。僕なら何十時間かかるだろう。
そう思ったところで疑問に打ち当たった。このゲームセンターが開いたのは今日のはずだ。
パリに出来ていなかったものが他のフランスの地域に出来ているとは思えない。
いくら上手いとはいえ、たった1日、いや数時間でここまでできるだろうか。

シャルポワ「あら、そのコト?あらら、バレましたカ」

その事について尋ねてみたところ、クスクスと笑みを浮かべる。
小馬鹿にしたというよりはイタズラがバレた時の子供のような顔だ。

シャルポワ「ま、事前に予習していましたカラネ、これ位は楽勝デスヨ」

そう言って得意げにポケットからカートリッジ2本を取り出した。
そのうちの1本は形状からして、あずみちゃんの家で見たアタリ2600のもの(※)に見える。

岬「これは、もしかして」

そう言ってアタリの看板に向けて指をさす。

シャルポワ「ご名答。そこのお姫様からいただきマシタ。こちらの方はゲーム機が家に無かったので、
ジャンクショップを渡り歩いて調達しましたよ。何で売られてないんでショウ?」


(※):アタリ2600版「ゼビウス」カセット
http://atariage.com/forums/topic/261434-atari-2600-xevious-proto/

641 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:24:55 ID:1d+YvWAA
そう言って今度は「5200」と印字されているカートリッジ(※)を上げ、ヒラヒラと左右に動かせる。
2回そう動かした後にポケットへ戻し、今度は2600の方のカートリッジを前に向ける。

シャルポワ「こっちがお姫様とプレイした後で拝領した、下賜品になりマス。いやはや、何とも凄まじい代物でしたネ。
出てくるのはトーロイド、ドモグラム、ザカート、バキュラの4体ダケ。
それはまあ作りかけの段階ですから仕方ないが、みんなコインや木の葉が舞っているようにしか見えないのは何とも。
ゲームをしてるというよりロールシャッハテストを受けているみたいでシタネ。
心眼というんデシタッケ?心の目で目に見えないものを見る力。これを駆使しないと」

そう言うなり2600のカートリッジもポケットにしまい、
その後目を閉じ右手を『考える人』みたいに軽く目じりに当て、語りだした。

シャルポワ「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

ぐるりと180度ターンして、ビシリと左手を前に突き出し人差し指で前を指す。
そうして突き出した指の先に、1人の少女が立っていた。


(※):アタリ5200版「ゼビウス」カセット
http://www.gamesdatabase.org/game/atari-5200/xevious

642 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:27:41 ID:1d+YvWAA
申し遅れていましたが、この16.3話は都合により物語の視点が1人称になったり
3人称になったりと、視点変更が何回か行われます。
ただスレ主の筆力が足りないだけですので、その事については気にしないでください。

643 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:29:52 ID:1d+YvWAA
少女「遅いわ」

テーブルをコツコツとこづきながら、1人そうつぶやく。
今日は母さんも父さんも帰りが遅い。だから今日は2人で食べる夕ご飯が作り置きしてある。
さらに午前午後とコーラス部で思い切り発声練習をしてきたため、お腹がすいて仕方がない。
できるならすぐにでも食べてしまいたいが、優が返ってこない以上1人では食べられない。

仕方ない。行き先は分かっている。迎えに行って早く連れて帰るしかない。
そう決めた私はコップ一杯の水を飲みほし、空腹をごまかしている間に連れてこようと決心した。

ドアを開ける。涼しい風が水色のポロシャツにそよいでくれて心地よい。
気分よく階段を下りていく途中、街路を歩く同じ年位の女の子達が歩いている姿が見えた。
顔つきは年相応に幼いにも関わらず、体つきは日本の中学生か、それ以上ありそうに見える程発育している。


くっ


胸の奥でチクリと痛みが響く。この頃そんな風に感じる事が増えた。
この頃は学校でも体の具合が話題になる事が増えてきている。今日出かけたコーラス部でもそうだ。
誰々はいくら大きくなった、あの子がクラス1大きいんじゃないかとか、そんな話が出ては
ワイワイキャアキャアと音楽室が賑わしくなっていた。
そのたびに自分のを見て触っては、じわりと焦りが浮かんでくる。
周りのみんなは何かしら成長しているが、自分のものはいつまでたっても変わっていない。

644 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:32:15 ID:1d+YvWAA
少女「(牛乳も飲み始めたしマッサージもしてるし、まだまだこれから。それより)」

早い所優を見つけないと。昔のように危ない目に合わないとも限らない。
そう気持ちを切り替えて、階段を降りパリの大通りへと歩き出した。

街路を歩いていくたびに、華麗で自然な着こなしをした年頃の女性や、映画のように街並みに溶けこんだようなハイセンスの美人と行きかう。
通り過ぎるたびに、彼女達が身にまとうパリの美観への憧れが高まっていくのが感じられる。

少女「(いいなあ。あんな素敵な服を着て歌ったら、優はもっと喜んでくれるかな)」

胸に浮かんだ憧れは、私の初めてのファンでもある優へと向かっていった。
小さい頃から優は私の歌が好きだった。コーラス部の人達も私の歌が上手いとほめてはいるが、
私の歌を聴いて手を叩き次をせがむ優の姿は、他の誰よりほめられるより嬉しい。
優の笑顔に心を馳せてニッコリとしていると、その当の優の姿を見つけた。
優は1人ではなく、私と同じぐらいの日本人らしき男の子と…スタイルのいいフランス人少女と一緒に歩いてきている。
早く挨拶を済ませて連れて帰ろう。そう思って小走りになって向かっていく途中、外人が私に暴言を吐いてきたのだ。


外人少女「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

645 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:33:58 ID:1d+YvWAA
シャルポワが指さした先には、僕と同じぐらいの全身スレンダーな少女がいた。
優と同じぐらい深い青みをおびた髪が肩よりも長く伸び、
上は水色のポロシャツ、下は灰色のスラックスとスニーカーを身に着けている。
そんな暗色系統の身づくろいの少女が、急に赤みを帯びはじめた。
それも桃や橙といった淡いものでは無く、赤旗のような正真正銘の赤色になってきている。

岬「(これは怒る寸前の顔だ。マズ……)」


少女「だっ、誰がバキュラよーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


怒髪天を衝く。そんな言葉がふさわしい形相になって大いにヴォルテール通りを響かせる。
叫んだ後は口を閉ざしズンズンとこちらへと詰め寄り、むんずとシャルポワの胸倉をつかんだ。

少女「いきなり何のご挨拶?人の体を鉄板呼ばわりなんて、ねえ?」

口調こそ静かになっているが、シャルポワをつかみ上げる眼差しは傍目でも分かるほど、敵意に満ちている。
突然の因縁にシャルポワはあたふたしながら、ポケットからカートリッジを取り出す。

シャルポワ「な、何の事デスカ?バキュラとはゼビウスの第3ステージから出る敵キャラで」
少女「ぐるぐる回転する破壊不可能な銀色の板、でしょう。見ず知らずの人の胸を板呼ばわりなんて……」

そう言うなり目の前の少女は手に力を込め、グイとシャルポワを両手で持ち上げ上下にシェイクし始めた。
こんなほっそりとした体のどこにそんな力があるかと思える程、激しく体全体を揺らしている。

シャルポワ「ヒイッ!待ッテ!止めてクダサイッ!」
少女「ちょっと成長が早かったからって、思いあがらないようにね?
   私だっていつかきっと、あなたみたいに立派に成長するんだから、ね?」

もはや殺意になったのではないかと思える程の気迫を敵にぶつけている。
どうしようかと手をこまねいていると、横から優が袖を引いて制止した。

646 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:36:37 ID:1d+YvWAA
優「岬さん、今のお姉ちゃんに近づいちゃ危ないです」
岬「姉さん?あの人優の姉さんなの」
優「はい。いつもは優しいお姉ちゃんですけど、どうしてか時々あんなになって、
  ああなると怖いですから、危ないです」

ギュッと掴んで離そうとしない。確かにあの鬼気迫る表情を見ると、下手に触ると
こっちまで火の粉が飛んできそうだ。そう思って優と共に目の前のいざこざを眺めているうちに、
少女の手が勢い余ってシャルポワの手首をはたき、カートリッジが勢いよく宙を舞う。

あっ、と声を上げたのは優だ。そしてほとんど同時に、大事に抱えていたキャンパスなどの画材を僕に押し付ける。

優「すみません!」

言うなりバッと道路へ走り、最後はわき目もふらずに飛び込み2本とも無事にキャッチした。
だがそこは道路のど真ん中、それもパリ中心部の大通りである。車が来ない訳が無い。


グオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
ギイイイイイッ!


案の定、大型トラックが優に向かってきている。相手も気付いたのだろう、
急いでブレーキを踏んでいるが、スピードが速すぎて到底間に合いそうにない。
1トンや2トンでは済まない大型車だ。轢かれたらひとたまりもないだろう。

647 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:38:21 ID:1d+YvWAA
少女「優!」
シャルポワ「ユー!」
岬「優君!(どうする!?)」

緊急事態だ。トラックの勢いそのままに思考回路を叩きつけて思案する。

岬「(案その1。今すぐ僕が飛び込んで優君を助ける。
   僕の運動神経と優君との距離、トラックのスピードから見て助けられる可能性が高いだろう。
   だけどその代わり僕が轢かれる可能性が否定できない。轢かれたら大怪我は免れないだろう。
   案その2。ここにあるキャンパスとイーゼルを蹴り飛ばして
   トラックのタイヤの間に挟ませ、トラックを強制的に挟ませる。
   僕の身は確実に無事に済むけど、そうしたところでちゃんと止められるか怪しいし、止められたところで
   大事なものを勝手に壊されたら、優君も素直には喜べないだろう。
   案その3。何もできない。現実は非常である。これは僕がどうこうできる事ではないんだ。
   ……女の子が助け出さないよう、取り押さえておくか)」

ほんの数瞬を何時間にも引き延ばしたように思考、逡巡、苦悩を何層にも折り重ね折り重ね、
人生の岐路になるであろう選択を、手遅れにならないうちに下した。

648 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:40:17 ID:1d+YvWAA
案1:直接優君を助けに行く
案2:画材をトラックのブレーキにして止める事で優君を助ける
案3:何もしない。いや、何もできなかったんだ
案4:その他、自由回答(要3票)


メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
人の生死に関わる判定であるため、今回に限り先に2票入った選択肢で進行します。
そして18日分の投稿は、これで終わりにいたします。

皆様、どうか熟慮の上投票をお願いいたします。

649 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 00:45:49 ID:/R4zQnFw
案1

650 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 00:52:13 ID:AOGDCg02
案1

651 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 10:48:07 ID:1d+YvWAA
2レスだけ投稿します。続きは夜に出せると思います。



案1:直接優君を助けに行く
――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「これ、持ってて!」

シャルポワと見知らぬ少女へ投げるように画材を押し付ける。
飛び出そうとしていた少女にはキャンパスとイーゼルを放り込む。一緒に飛び込んで巻き添えにならないように。
これで何の憂いも無くなった。思い切り跳躍する。僕が優に近づく以上の勢いでトラックが優に迫ってきている。

岬「(間に合え!)」

奇跡的にもこのトラック以外には車は通っていない。これさえかわせば助かるはずだ。
優に飛びつくようにして体を引き上げる。
トラックは手を伸ばせばひき潰される位まで迫っている。止まろうとして発せられるブレーキ音が
地獄の轟音のように僕達へ襲いかかってくる。

岬「(飛べ!飛べ!飛べえええええっ!!)」

全身全霊、これからの人生の跳躍力全てを投げ込む勢いで、優を抱え跳躍した。そして……

652 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 10:50:01 ID:1d+YvWAA
先着で
★岬たちよ 生きていてくれ! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。


JOKER→シャルポワ「トオッ!」後ろから来たシャルポワに助けられる!
         いつの間にか白いマントにコスチューム、鳥の帽子をかぶっているぞ?
ダイヤ絵柄→グゴオオオオオッ! 突然シンクホールが発生!トラックは穴にはまり込み、岬と優は無事で済んだ
ダイヤ〜スペード→岬の鍛え抜かれた脚力で脱出成功!優はキズ1つついていない

クラブ絵柄→岬「(間に合わない!なら……)」岬、優を放り投げる!優は向かいの街路に投げ出され
                      無事だが、岬はトラックと接触し、怪我をしてしまう
クラブ4〜10→岬「(間に合わない!なら……)」岬、優を放り投げる!優は向かいの街路に投げ出され
                      無事だが、岬はトラックに轢かれ、大怪我を負ってしまった
クラブ2・3→岬「(間に合わない!)」岬、優共に轢かれてしまう。優は軽傷だが岬は大怪我を負ってしまった
クラブA→岬「(間に合わない!)」岬、優共に轢かれてしまう。優は大怪我、そして……


BGM:Maximum Speed
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13279555

653 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 11:09:26 ID:???
★岬たちよ 生きていてくれ!  ダイヤA

654 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:14:50 ID:1d+YvWAA
★岬たちよ 生きていてくれ!  ダイヤA ★→岬の鍛え抜かれた脚力で脱出成功!優はキズ1つついていない
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
行け!

ただその一念そのものになって優を抱え、再び飛び出す。
道路から右足が離れる。体がピンと伸びて道路と平行になり、コンクリートとキスをする寸前
左足が着き力の限り蹴りだす。

トラックは既に止まっていた。僕と優は中央分離線を越え五体のどこにも衝撃を感じなかった。

岬「(助かった!)」

駆けた勢いでそのまま反対側の歩道へ渡り、アパルトメンの壁に手をつく。
抱き取った男の子が怪我無い事を確認した途端、体中から冷や汗が爆発する。
同時にまるで憑き物が落ちたかのように脱力し、壁に背をつけズルズルと下へ滑り落ちた。

岬「(助かった……あっ、優だ)はあっ、はあっ、だ、大丈夫、ケガはない?」

荒い息を吐きながら安否を尋ねる。トラックが来た時には既に離れていたはずだが、優君は
ポカンと目を開けたまま返事をしない。

岬「(もしかしたらショックで意識を失った?)ゆうく」
優「あ!み、岬さん、カセットは大丈夫ですか!?」

急に大声で優が叫びだした。カセット。命をかけてまで守ろうとしたゼビウスのカートリッジの事だろう。
優が握りしめる両手を引き寄せ2つのカートリッジの具合を見る。本体も端子もカケラ1つ欠けていない。

岬「大丈夫。どっちも無事だよ」
優「そうですか、よかった」

ふうと大きく安堵のため息をついた後、僕の事に意識が向いたのか、
助けてくれてありがとうございますと、申し訳なさげにペコリとうなずきながらお礼をした。

655 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:15:58 ID:1d+YvWAA
岬「(命の危機に会って泣くでも震えるでもなくゲームの心配か。相当だなあ。ま、これでだいじょう……)」


ゾクン!


岬「(な、なんだ?この嫌な予感は?)」

胸をなでおろそうとした途端、その胸の奥から急速に悪寒が走った。
終わっていない。まだ始まってすらいない。
そんな得体のしれない、かつパリの空全体からプレスするように押し寄せてくる危機感が
突き刺すように僕へ襲い、そして消えた。

岬「(どうしたんだ。あわやという危機のショックがまた襲ってきた?)」

再び荒くため息を2度3度吐き、頭を振って動揺を振り払った。

岬「(大丈夫大丈夫。もう危険は去ったんだ。それよりも優君を姉の元へ連れてかないと)
気にしないで。もうすぐ僕の後輩君になるんだから、さ」

グッと優君を抱きかかえたまま、横断歩道へ向かう。頭と膝裏を両腕で抱えているので、
さながらお姫様抱っこの形となっている。

優「だ、ダメですよ岬さん、ちゃんと歩けますから」
岬「目に見えなくてもどこか痛めてるかもしれないし、無理は禁物。さ、行くよ」

親以外の人間に抱かれるのが恥ずかしいのだろう。そのまま歩くと、
視線をそらしてしまった。

656 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:17:23 ID:1d+YvWAA
少女「優!」
シャルポワ「ユウ!」

交差点を渡り切ると、優の姉とシャルポワが勢いよく駆け寄ってきた。
どちらも優の無事な姿を見て、喜色を満面に浮かべている。

岬「(全く、柄でもない事をするもんじゃないな、僕の顔までウズウスしちゃう。さて、どうしようかな)」


A 優の姉に預けよう。姉弟水入らずが良いだろう。
B シャルポワに預けよう。命がけで守り通した優の手からカートリッジを返しておかないとね。
C 岬「もう大丈夫。助かったんだよ」 優しく優の頭を撫でる。
D その他、自由回答(要3票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

657 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 21:22:14 ID:/R4zQnFw
A

658 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 21:54:56 ID:???
ひょっとして選択ミスったかも…
カートリッジをシャルポワに返し損ねる可能性があるかもしれない

659 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 22:31:06 ID:1d+YvWAA
本日の投稿はこれまでにいたします。

658さんの意見についてですが、このスレでも投票した人に限りもう一度ID欄を空白にする事で、
投票の訂正が行えます。
選択をどう選ぶかはこれまでの描写から推測してください。また、今回の選択では
誰とどんな会話をするかという選択でもあります。
つまり優の姉を選んだらシャルポワと、シャルポワを選べば優の姉と選択つき会話をする事になります。

660 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 22:33:06 ID:/R4zQnFw
Bに変更します。すいませんでした

661 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 19:24:57 ID:q0pGXksc
これより投稿を開始します。ただ、数スレ投稿した後で、数時間ほど間を置きます。
660さん、どうか気にしないでください。



B シャルポワに預けよう。命がけで守り通した優の手からカートリッジを返しておかないとね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(シャルポワに優を預けよう。幼いとはいえど、乙女の宝を命がけで守り切った
   騎士を凱旋させてやらないと、優の勇気が報われない)
はい、シャルポワさんにカセット、返してあげて」

優をシャルポワの前に下ろす。ぺこりと僕に一礼した後、優はシャルポワへと顔を向け、
カートリッジを握りしめた手を伸ばした。

優「はい。シャルポワさん、カセットはぶじ」
シャルポワ「ユウウウウウウウー!」
優「うわっ!うぶ、うぶっ」

お礼の言葉を満足に口に出す前に、シャルポワが優を抱き上げ力一杯胸へと抱きつけた。
胸に埋もれた優は言葉も出ない。

シャルポワ「オウ、モン プティ シェリ、モン シュヴァリエ!」

言葉は分からないが、瞳には敬意が灯り、顔は聖画でも仰ぎ見るような敬虔な表情で優を見つめている。
自分の宝物のためにここまでしてくれた小さな勇者に、人種も歳の差も関係ない敬意を払わずにはいられないのだろう。
優の顔を自分の顔の高さまで上げた後、どうしても感謝を伝達させたかったか、今度は日本語で話し始めた。

シャルポワ「ありがとう、私の小さな騎士様。ささやかだけれども、私から祝福を」

662 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 19:27:08 ID:q0pGXksc
そう言うなりシャルポワは優の顔に近づき、頬に唇を重ねた。何秒もの間、頬に唇があるかのように、口を接し続ける。

シャルポワ「ありがとう、でももうあんな事はしないでクダサイ。大きくなった後の続きができませんカラ」
優「つ、続き?続きって」
シャルポワ「さあ、ナンデショウ?それは優がもっと大きくなってからの、おたのしみデスヨ」

長い祝福が終わり、ポカンとした顔の優にささやいている。

岬「(うわあ、フランスってやっぱり愛情表現がストレートだなあ。良いものが見れた。
   これで少しは、こっちも命を張った甲斐があるかな。あとは)」

少女「……」
岬「(この子だ。弟を取られちゃって、どうしていいか分からずにいるみたいだ。さて、何て話しかけよう?)」


A 岬「僕は岬太郎と言います。君は?(相手の名前も知らないからな、早いところ教えてもらおう)」
B 岬「(ここは黙ってほほ笑んで、相手の出方を見よう)」
C 岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです
   (型どおりに。正道に。変な小細工はせずにいく。今回はこれでいい)」
D 岬「優君を誇りに思ってください、あの子は義務を果たしました(優君のフォローを入れておかないと)」
E 岬「そろそろ、優君を引き戻しましょうか(これ以上1人ぼっちだと姉の立場がなくなるな)」
F 岬「お礼はお茶一杯、お家でいただければ(もう少しこの姉弟と交流できないかな)」
G 岬「生きていてよかった。生きてないとこんな姿も見れませんよ
   (「無事だった」という事をもう一度意識してもらえば、素直になるだろう)」
H その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

663 :森崎名無しさん:2018/08/22(水) 19:30:36 ID:sODL0vZ2
C

664 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 22:39:24 ID:q0pGXksc
今日は続きが書けそうにないので、これまでにします。

665 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:34:36 ID:YHZeuACI
これより投稿を開始します。あまりきちんと描写できている気がしませんが、なにとぞご容赦願います。
また展開の都合上、一部箇所で台本形式になっている箇所もありますが、その点につきましてもご容赦をお願いいたします。

666 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:39:28 ID:YHZeuACI
C 岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです
(型どおりに。正道に。変な小細工はせずにいく。今回はこれでいい)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
優の姉はまるで無能な歌舞伎役者のように、じっと優を見つめたまま、表情を変えずに立ち尽くしていた。

岬「(うーん、このままじゃ話がしにくいなあ。何とかして関心をこっちに向けないと)」

状況をこちら側に良いものとすべく、密かに考えをめぐらせる。

岬「(そうだ。優を置いた後で少し引き下がったものだから、少し優・シャルポワとの間に距離が出来ている。なら)」

近づいてやり取りをよく見ようとする態で、2人と少女の間に入るようにし、少女の視界内に入る。
そうすれば否応なく弟の命の恩人たる僕の事に意識が向いて、何らかのアクションを起こしてくれるだろう。
そう思い定めてよっと体を少女の視線上に動かす。
チラリと眼球だけを動かしてみると、思惑通りハッとした表情になって、こちらに話をかけてきた。

少女「あの、弟を助けてもらいまして、ありがとうございました!」

グンと勢いよく頭を90度は傾けて、僕にお礼の言葉を告げてくれた。

667 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:42:31 ID:YHZeuACI
岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです(型どおりに。正道に。小細工は無し。そうしておけば)」
少女「いえ、優の命を助けてくれた人に、そんな事はできません」

岬「大丈夫。それより優君を病院に連れてあげて。もしかしたら見えないところを痛めているかも
 (必然的に、こうなる。ここまでしておいて何もしない訳にもいかないところで「タメ」を作っておく)」

少女「いえ、そんな」
岬「(うんうん、するべき義務を相手が受けてくれないから、どうしていいか分からなくなってきた。
   これ以上僕が断っても角が立ち始めるから)」

シャルポワ「名残惜しいけれど、姉上の元へお帰りナサイ。私以上に心配しているでしょうカラ」
優「お姉ちゃん、危ないことしてごめんなさい!」
少女「優!」
岬「(優に任せた。あとは落ち着いた頃について行けば、如月姉弟の家も分かるし、
   自分の都合のいいタイミングで行けるようになる、と)」


ヴォルテール通りを過ぎ、如月姉弟の住むアパルトメンの前にたどり着く。

岬「それじゃあ今日はこの辺で。優君、今度来る時は絵を見せてくれるかな」
優「はい、僕の絵でよければ、いくつかありますから」
岬「楽しみにしてるよ、ありがとう。えっと」

ここで優に別れと次の再会の口実を作った後、姉の方へ顔を向ける。

668 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:45:08 ID:YHZeuACI
岬「千早さん、それではここで失礼します」
千早「今日は本当に済みませんでした。つまらない事で怒ったり、優の命を危ない所で救ってくれて」

如月千早。優の姉であり僕と同い年のクラスメートとなる。帰る道々言葉を交わし、
コーラス部に所属している事や、日本にいた頃も優が轢かれそうになった事など、
様々な情報を入手する事ができた。

シャルポワ「ビスー、ユウ!どうかご自愛アレ!」

チュッと投げキッスを優に横目にして、如月姉弟と分かれようとした。
その去り際に、ピンと針で刺したような痛みが、頭の奥を走った。

嫌な予感がする。なにかあの姉弟に危ない事でもあるんじゃないか。
そんな事がチラリと頭をかすめたが、この時の僕は特にそれ以上気にすることなく。
その場を離れていった。


**日常生活時間にて「如月家」が訪問可能になりました!
*登場人物間の感情が判明いたしました。

優→(命の恩人)→岬
千早→(優の恩人・借り)→岬
シャルポワ→(???)→優


669 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:46:30 ID:YHZeuACI
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

???「イイねえ、可愛いねえ、ゾクゾクするぜえ」
?????「なんだ、また持病が出たのか」
???「へっへっへ、お察しの通りで、ミスター・クリスマス」
クリスマス「発症はしばらく押さえておけ、我々がフランスに進出して以来一番の大仕事の準備を、しなくてはならんからな」
???「どうしてもダメですかい?俺はあの、いつか見つけた、年頃の小娘を楽しんだ後に隅々まで切り刻んだ、
あの感覚が忘れられねえんですよ。感情のある人間を叫ばせ、絶望させてから肉塊に変える快感」
クリスマス「おい」
???「そして!ズダボロの肉になった妹を警察に連れられて見せられた、兄貴の苦痛と憤怒の表情を!
    あれはただ絶頂だ!小娘の中に突っ込んだ時よりも!」
クリスマス「その辺にしておけ、貴様は今街中だろう、万が一聞かれると面倒になる。
いいな、あの『高性能爆撃機』を撃ち落とせればフランスのサッカー界は握ったも同然、サボるなよ」
???「ヘイヘイ分かりましたよミスター・クリスマス。病気の『治療』はその後という事で」

(ガチャリと男は受話器を置く)

???「カワいいガキンチョだなあ。あれをこの俺が……ヒヒヒ、興奮してきた」

(頬をかこうと左手を伸ばすも空を切る)

???「おっといけねえ、忘れていた、俺の左手は『右手』だった……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

670 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:48:58 ID:YHZeuACI
第16.4話『フランス1のゴールキーパー』



しばらくしてシャルポワが走って僕の元へやってきた。

シャルポワ「つれないですネエ、乙女1人置き去りにして変えるナンテ」
岬「いや、優と楽しそうに話してたから、邪魔するといけないと思って」

シャルポワ「だとしても置いていくなんてヒドイデス!ミサキも私を助け出してくれた
      騎士様なんですから、お礼の1つ位しなければ」
岬「(助け…ああ、そういやそうだな。すっかり忘れてた。……ん)お礼って」
シャルポワ「その事について、1つ確認したい事が」

こっちの方に顔を向ける。確認と言ったが表情は確信しきっているといった風の、自信に満ちた顔をしている。

シャルポワ「あなた、サッカー選手デスネ」

岬「どうして、そう思ったの(見抜いたのか、何らかのルートから聞いたのか、どっちだろ)」
シャルポワ「私を助けた時の動きですよ、体の動かし方がサッカー選手のものでしたからネ。
      見慣れているからすぐ分かりマシタ。機敏な動きを見るに、相当上手いデショウ」

岬「凄い、その通りだよ。よく分かったね(見慣れている、という事は)」
シャルポワ「フフフ、ミサキは実にラッキーです!これから特別に魅せてあげましょう、
      フランス1のゴールキーパー、マリア・シャルロット・ポワロの実力を!」

671 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:50:55 ID:YHZeuACI
そうして僕はシャルポワ、本名マリア・シャルロット・ポワロに連れられて、とある
サッカーゴールのある公園へとやって来たのだ。

そのシャルポワは芝生の先を撫でたり摘まんだりした後、軽く足で周りを踏んだり、ポケットから何らかの電子機器を動かしている。

岬「何をしているの?」
シャルポワ「フィールド測定ですよ、芝生の長さと硬さ、土の粘り具合、風向きと風速、
      それらを完璧に把握しておく事で、セービングの成功確率が上がりますカラ」

メモを取りながら答えるシャルポワを見て、彼女について考える。
女子とはいえサッカー大国のフランスでナンバーワンを自称する程だ、
相当腕に自信があるのだろう。そう思っているとシャルポワが声をかけてきた。

シャルポワ「思ったのですが、ただ1回勝負するだけというのもツマラなくないデスカ?ちょっと賭けマセン?」
岬「賭け?」
シャルポワ「そうデス!2回勝負して1回もミサキが決められなかったら、何か私にプレゼント、
      っていうのはどうデス?来月の1日に私誕生日ですのデ。
      逆に2回目の対決でゴールを奪えたら、私を好きにしていい、っていうのはどうデショウ?」

岬「(好きにしていい、か。相当の自信があるんだな。賭けを別にしても興味があるな。
財布の持ち合わせも十分だし、賭けに乗るかな、どうするかな)」


A 乗る
B 乗らない
C その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

672 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 12:59:46 ID:pvDuDVfE
A

673 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 13:55:42 ID:YHZeuACI
A 乗る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「よし、その勝負、受けて立つ(そこまで言った以上、期待してるよ)」
シャルポワ「その言葉を待ってマシタ!早速いきマショウ!」
岬「シャルポワさん、ボールについてだけど……」


A 岬「距離はこの位?(普通のシュートにしよう。ただのシュートで決められれば、それだけ尊敬してくれるはず)」
B 岬「高い浮き球上げてくれる?(オーバーヘッドキックにしよう。見栄えのする技を決めて度肝を抜いてみよう)」
C 岬「低い浮き球上げてくれる?(ダイビングボレーで行く。相当できそうだ、全力でいかないと)」

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*岬の技(補正が低いほどシュート成功時のシャルポワの好感度が高まります。)
シュート(シュート値+0)
オーバーヘッドキック(高シュート値+2)
ダイビングボレー(低シュート値+3)

674 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 14:24:31 ID:pvDuDVfE
C

675 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 14:39:40 ID:YHZeuACI
C 岬「低い浮き球上げてくれる?(ダイビングボレーで行く。相当できそうだ、全力でいかないと)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャルポワ「分かりマシタ。フフフ、ワクワクしてきましたヨ、デハ!」

僕が動きを止めたのを確認してから、シャルポワがボールを投げてきた。

岬「(いい高さだ。これならいけるぞ)行くよ、シャルポワ!」
シャルポワ「来なさい、ミサキ!」

バシュッ!

★岬 ダイビングボレー 25(! card) +(! dice +! dice)=
シャルポワ キャッチ 25(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→シャルポワの手をすり抜け、ゴールに突き刺さる!
−2<X<2→シャルポワ「(速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
X≦−2→シャルポワ「遅いデスネ!」 ボールをキャッチされてしまった!

676 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 14:43:04 ID:???
★岬 ダイビングボレー 25( ハート6 ) +( 1 + 2 )=
シャルポワ キャッチ 25( スペード2 ) +( 2 + 2 )=★

677 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 15:50:05 ID:YHZeuACI
★岬 ダイビングボレー 25( ハート6 ) +( 1 + 2 )=28
シャルポワ キャッチ 25( スペード2 ) +( 2 + 2 )=29★
∸1→シャルポワ「(速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュウウウウッ!

ボールに飛び掛かるようにして蹴りこむ。矢のような速さでゴールへと飛んでいく。

シャルポワ「(速い!今まで見た事ない速さデス!デスガ!)」

バッ!

シャルポワ「ハッ!(コースが甘いデスヨ!)」

バチイッ!

シャルポワ「(弾くのがやっとでしたカ、アレでコレとは……)」
岬「(弾かれた、女の子がここまでやるとは)」

左腕を伸ばしてボールを弾き出す。弾くというよりは辛うじて届いた指が
触れてコースが外れた、といった感じだったが、形はどうあれ僕が打てる中で
最も破壊力の強いシュートが阻まれてしまった。

岬「凄いなあ、結構サッカーには自信があったのに」
シャルポワ「当然デス!伊達でトリコロールを肩に付けてた訳じゃないんですヨ、それと」

体の芝生を払ってシャルポワが立ち上がる。向かい直った顔はムスッとしていて、
物足りないと不満を告げていた。どう答えるかと考えるうちに、相手が口で不満を告げてくる。

678 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 15:52:45 ID:YHZeuACI
シャルポワ「ミサキ、あなた手加減してましたネ、気がつかないと思ってマシタ?
      マナーとして勝ちを譲ったとしたら侮辱ですヨ!
      久しぶりに全力で闘える相手に出会えたのですカラ、遠慮や気配りは無用デス!」
岬「(言ってくれるね、それじゃ)体が温まってなかっただけだよ、次こそ決めてみせるさ」

シャルポワ「いい返事デス!それでこそ私のはじめて、見せる価値がありますネ!」
岬「(はじめて!?あ、いやいや、変な意味じゃない、きっと新技だ、油断はできないぞ)それっ!」


★岬 ダイビングボレー 25(! card) +(! dice +! dice)=
シャルポワ バックハンドキャッチ 29(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
4≦X→岬「(シャルポワがこっちに来て……跪いたぞ!?)」
2≦X<4→シャルポワの手をすり抜け、ゴールに突き刺さる!
−2<X<2→シャルポワ「(さっきよりも速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
−4<X≦−2→シャルポワ「遅いデスネ!」 ボールをキャッチされてしまった!
X≦−4→シャルポワ「この私に勝つなんて百年早いデス!」 ボールをキャッチされ、格下とみなされてしまった

679 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 15:54:03 ID:???
★岬 ダイビングボレー 25( スペード4 ) +( 3 + 4 )=
シャルポワ バックハンドキャッチ 29( JOKER ) +( 4 + 6 )=★

680 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 15:57:38 ID:???
敵の覚醒もありでしたっけ?

681 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:42:47 ID:YHZeuACI
>>600
【覚醒設定】
いいえ、今まで記していませんでしたが、敵はJOKERを引いても覚醒しません。

それでは遅くなりましたが、投稿を再開いたします。

682 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:44:01 ID:YHZeuACI
★岬 ダイビングボレー 25( スペード4 ) +( 3 + 4 )=32
シャルポワ バックハンドキャッチ 29( JOKER ) +( 4 + 6 →12)=41★
X≦−4→シャルポワ「この私に勝つなんて百年早いデス」 ボールをキャッチされ、格下とみなされてしまった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュルルルルッ!

シャルポワ「(シュートの位置、発射角、最大弾道高……よし、計算完了シマシタ
       速さも強さも先程よりも速いですが、軌道が分かれば取るのは造作もない事。
       フランス1のゴールキーパーの秘儀、とくと御覧なさい)」

バッ!ギュルウッ!

岬「(左足を後ろに…回った!?)」
シャルポワ「(左脚を軸に回転し、トルクをセービングに活用する!私の計算能力と、
       シュート破壊力に対抗するセービングがあれば!)」

ギュルウウッ!
バシッ!

シャルポワ「この私に、取れないシュートはありませんッ!」
岬「くっ!(手加減も蹴りぞこないもないシュートがワンハンドキャッチ、か。ここまでとは)」

わずかの乱れもなく流れるようにボールは左手へ収まった。

岬「(ここまで差があるなんてね。若林君より強いんじゃないか?)まいったな、本気出したのに」
シャルポワ「フフフ、この私に勝とうなんて百年早いデスネ!ご心配なく、
      暇な時間があったらこのシャルポワが教えてあげますカラ」

683 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:47:52 ID:YHZeuACI
岬「(うーん完全に格下に見られちゃったな。ここまで強かったとは、誤算だった)」
シャルポワ「でもミサキも中々イケてましたよ。やはりあなたも、日本代表デシタ?」

岬「いや、別にそういうのは無かったよ。小学校の大会で優勝したチームにはいたけど」
シャルポワ「むむむ、残念デス。ミサキがフランスに生まれていれば、
      今頃私と互角の勝負ができてたでしょうに……さて、行きましょう」

岬「え、どこに」
シャルポワ「とぼける気デスカ?始める前に私と賭けたデショウ?
      2回とも止めたら私の誕生日プレゼント買うって。さ、行きマショウ!」

忘れたふりをしてやり過ごそうとするもそうもいかず、約束の履行として
シャルポワの誕生日プレゼントを買いに出かけた。そうして出かけた先は……


先着で
★シャルポワの無心先! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→宝石店に着いた。シャルポワ「小さな騎士様と生涯を共に……」岬「あっ(察し)」
ダイヤ→シャルポワ「なーんて、冗談デスヨ!本気を出させるための方便デス!」
ハート→スポーツ屋に着いた。シャルポワ「良いものばかりデスヨ、値は張りますケド」
スペード→アタリフランスに着いた。シャルポワ「アタリ次世代機前売り券1枚!」あずみ「あいよ!」
クラブ→洋服屋に着いた。シャルポワ「この お姫様ドレス 、ステキ!
                  でも サンバカーニバル も良いデスシ、 スリングショット も……」

684 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 18:48:27 ID:???
★シャルポワの無心先!  クラブ2

685 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 19:42:29 ID:YHZeuACI
★シャルポワの無心先!  クラブ2 ★
クラブ→洋服屋に着いた。シャルポワ「このお姫様ドレス 、ステキ!でもサンバカーニバルも良いデスシ、 スリングショット も……」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
旅は人生を豊かにし、現地人との交流は視野を広くする。
洋服店に着いてからシャルポワを眺めるに、そんな言葉が頭に浮かんでくる。
ゼビウスの時もそうだったが、どうもこの少女、感性が常人とは少々ズレているようである。
フランス人と言えば日本にいた頃はファッションセンスの塊だと思っていたし、周りの人間も信じて疑わなかった。

シャルポワ「このお姫様ドレス 、ステキ!こんなキラキラ輝くドレスでダンスをしたら、きっとユウも……」

ウエディングドレスを簡素化したような具合の、鮮やかだが化織のテカりが痛々しいドレスを熱いまなざしで見つめたかと思うと、

シャルポワ「でも、サンバカーニバルもイイデスネ、これで踊れば嫌な事もすぐ忘れそうデス!」

派手派手しい飾り羽根に目に焼き付きそうなきわどい衣装を手に取って喜んでいる。
こんな格好でパリを歩けば3歩で野次馬に取り囲まれそうだが、そんな事は頭に無さそうだ。

686 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 19:43:58 ID:YHZeuACI
シャルポワ「まあ、こんな水着があるなんて!……これを着て絵のモデルになろうカシラ」
岬「(優の事想定してるんだろうな……目の毒だよ、千早は憤死するんじゃない?)」

ルンルンと服を眺め、選び取っている。特に目についた3着を手に取った後、僕に困り事を押し付けてきた。

シャルポワ「ミサキ、この中でどうしても1着にしぼれないのデスガ、どれがいいでショウ?」

どうでもいいよ。とは言えない。僕が金を出す以上、適当には選べない。
それにどうもこれらの衣装、優に向けてのアピールにも使うらしい。
下手をすると衣服選びのせいで僕にまで悪影響が出かねない。さて、何を薦めるべきか。


A お姫様ドレス。500フラン。他の2つに比べれば常識的だし、内々のパーティー用に使えばいいかな
B サンバカーニバル。800フランと値は張るけど、すぐ噂になって見つけられるようになるだろ
C スリングショット。100フランと一番安いし、水場で披露する際には問題ないはず
D その他、自由回答(要2票)

所持金:954フラン。

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

687 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 19:59:43 ID:pvDuDVfE
A

688 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 20:37:15 ID:YHZeuACI
A お姫様ドレス。500フラン。他の2つに比べれば常識的だし、内々のパーティー用に使えばいいかな
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(他の2つは遅かれ早かれ恥をかくから問題外、お姫様ドレスにするとしよう)
   これがいいんじゃないかな、買ってくるよ」
シャルポワ「まあ、ありがとうございます!これで再来週は…ウフフフフ……」

あれこれ愛のキャンバスを脳内に広げているのを置いといて、ドレスを持って行き会計を済ませる。
痛すぎる出費となったが、実力者とのコネを作るための先行投資だと自分を納得させ、500フランを支払った。

岬「はい、どうぞ」
シャルポワ「ありがとう、ミサキ!こんなにいい服買ってくれるナンテ!

岬「あ、いえ、どういたしまして」
シャルポワ「それでは私はここで失礼シマス、急いで招待状を作らなケレバ。
待っててねユウ、あなたのシャルポワがお待ちしていますわ」

最後は想像にどっぷりとつかりながら、僕の元から去ってしまった。
色んな事があり過ぎてポカンと気が抜けたような感じで家路に着き、家のドアを開けた時には
疲れがどっと押し寄せ、それから1時間、玄関で動けずに転がるはめになってしまった。


*岬の所持金
954→454フラン

689 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 20:44:29 ID:YHZeuACI
【1983年9月第3週】
岬「はあ、1回もゲームしなかったのに、お金使っちゃったなあ……
  ま、いい、気持ちを切り替えないと。さ、どうしよう」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



固定イベントが終了したところで、今日はこれまでに致します。

何だかシャルポワが(割とその場のノリで)優LOVEになりましたが、
彼らの仲が進展すると、副作用として岬にも若干のプラスとなるので
積極的に応援してみるのも悪くないでしょう。

690 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 20:49:09 ID:pvDuDVfE
B

691 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/28(火) 20:46:32 ID:wBWswcxo
今日は1レスだけ投稿いたします。



B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 【天ケ瀬家】
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E 【アタリフランス(早川家)】
F 双海家
G 如月家
 15・16区周辺を散歩する
H1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
H 2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
I その他、自由回答(要2票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

【】の場所は出かける前に電話で確認する事が出来ます。電話確認で不在となった際には
自由行動の時間は消費されません。
(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

692 :森崎名無しさん:2018/08/28(火) 20:52:15 ID:fOJ6FO/A
B

693 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:03:22 ID:vvJC3Y1I
遅くなりましたが、前話で登場した3人を紹介いたします。

シャルポワ(マリア・シャルロット・ポワロ 出典:高円寺女子サッカー)
IQ300の頭脳を駆使したデータ解析力と分析力、天候や風向等の試合環境チェックも怠らない
堅実性を合わせ持つ天才キーパー。ただ、メイド服は日本の伝統衣装だという人の話を鵜呑みに
してしまうという、お人好しの面もあるようです。
元のゲームが残念極まりないだけに、彼女のエピソードが断片的にしか分からないのが、残念です。
あの時のテクモのゲーム開発スタッフが作っていれば、キャプテン翼+サクラ大戦テイストの
高円寺女子サッカーが大化けしていたんじゃないかという気がしてなりません。

如月優(出典:アニメ版アイドルマスター)
如月千早の弟。本来の世界では幼少期(3〜5歳位)に交通事故で命を落としてしまっている。
優の死によって如月家の家庭環境は崩壊し、幼い日の千早の歌を楽しんで聴いてくれた事から
アイドル活動で歌手であろうと執着していた等、如月千早の人間性と過去を考える上で絶対に
欠かせない人物です。また、年齢の割にしっかりした線と色使いの絵を描いていたので、
この物語ではゲーム世界の絵描き少年として、とある理由により事故にも遭わずに済んでいますが、
何やら行く末が危うくなってきたような…

余談ですが、スレ主がアイマスをしってから2番目に名前を覚えたのが
この優君であり、アイマス関連動画を見始めるきっかけになった子でもあるので、
こうして自分の物語に出せるようになったのが非常に感慨深いものがあります。
あと、こんな所には絶対来てないと思いますが、魅力的な優君の描写を行ってくれた
鈴木貫太郎Pとアスペクト比Pに、この場を借りてお礼申し上げます。

694 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:33:05 ID:vvJC3Y1I
如月千早(出典:アイドルマスターシリーズ)

念力を押し固めて作った、板状の高純度のイル・ドークト(※)素材。
ひとりでに空へ浮かぶ性質がある。くるくると縦に回転しながら直進し、破壊不可能。
あまりにイル・ドークトの純度が高いため、イル・ドークトをエネルギー化したスパリオによる
ザッパー(空中弾)、ブラスター(地上弾)でも破壊できません。その防御力の高さを生かして
巨大戦艦アンドアジェネシスの装甲に使われたり、ガル・バーラ、ガル・デロータの土台として
活用されたが、バーラ、デロータの方は元のものより4096倍もの生成エネルギーを必要とする事が判明した
ため、途中で生産が打ち切られました。

破壊できないキャラクターという存在は、当時としては非常に斬新だったため、テイルズシリーズや
コナミのパロディウス・オトメディウス、最近では大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
にも出演するなど、会社、ゲーム機の壁を越えた非常に人気のある存在になっています。

※:生命体が持つサイキックエネルギー


人物紹介も終わりましたので、今日はあと1レスだけ投稿して、終わりにいたします。

695 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:44:27 ID:vvJC3Y1I
B 【天ケ瀬家】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(天ケ瀬のところへ電話しよう)」そうして電話をかけてみると……

先着で
★天ケ瀬家への電話! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→???「やっほー!」聞き覚えのある声が電話に出た(さらに分岐)
クラブ→いくら待っても電話から応答はなかった。
クラブ以外→天ケ瀬「おう、岬か」ちゃんと出てくれた


もしクラブ以外が出ましたら、聞きたい内容について選択するために
こちらもメール欄を空白にして回答してください。要1票です。

A 今週も練習に参加していいか
B 家に遊びに行ってもいいか
C あずみの事について相談したい
D サッカー部以外の岬が知っている人について、知っている事は無いか
E サッカー部の今後の予定・目標について
F それ以外、自由回答(要2票)

696 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 00:13:56 ID:???
★天ケ瀬家への電話!  クラブ3

697 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:20:13 ID:???
一人の紹介が物質扱いな件
本棚の隙間に入りそう

698 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 20:22:29 ID:nDXLKKfM
今日も短いですが、投稿を開始いたします。また、先日行いました人物紹介についてですが、
如月千早の紹介が別のキャラクターと間違って紹介してしまいました。後日正確な紹介文を投稿させていただきます。



★天ケ瀬家への電話!クラブ3 ★→いくら待っても電話から応答はなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

通信音を耳に流して反応を待ったが、いくら待っても応答がない。仕方が無いので電話を切り、
代わりに何をするか考え、方針を固め直した。

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

699 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:26:42 ID:4I5Xe4js
B1

700 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 20:35:43 ID:nDXLKKfM
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

持ち物(日常時間消費無し)
A: ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
B: オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
C: ソビエツキ・スポルト83年8月号(ソ連のスポーツ雑誌、毎月刊行。ソ連のサッカー訓練も扱う、内容把握済み)
D:この持ち物リストからは選ばない

持ち物(注!日常時間が消費されます)
T: ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号(フランス共産党発行サッカー雑誌、隔月刊行。東側ユースサッカー事情も扱う)
U: この持ち物リストからは選ばない


所持品:財布

先に1票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

701 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:38:10 ID:4I5Xe4js
T使用

702 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 21:04:45 ID:nDXLKKfM
T使用 ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号(フランス共産党発行サッカー雑誌、隔月刊行。東側ユースサッカー事情も扱う)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号の記述! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→K+参加資格が「共産党員子弟+当該国居住」に変更された!
K→2年後のスパルタキアーダ参加のためのテスト申込書が添付されていた
Q→東ドイツの少年部(※)について紹介
J→ポーランドの少年部について紹介
10→ユーゴスラビアの少年部について紹介
9→ハンガリーの少年部について紹介
8→チェコスロバキアの少年部について紹介
7→ブルガリアのマル秘アイテムについて紹介
5・6→フランス国内の共産党子弟サッカー少年紹介
A〜4→特に興味を引く記事は見つからなかった

(※):西側諸国における「ジュニアユース」に該当する

703 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 21:06:30 ID:nDXLKKfM
本日はこれまでといたします。

>>697
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14339347

704 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 21:13:37 ID:???
★ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号の記述 スペード3

705 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 21:31:56 ID:???
ああ、外してしまった…
ル・ミロワール・デ・フトバルをル・エストで買えたら買おう

706 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 12:59:37 ID:???
ブルガリアのマル秘アイテムを見てみたい

707 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:01:16 ID:uJwgFBYA
これから訂正版如月千早のキャラクター紹介を上げてから、
投稿を開始いたします。

>>705
>>335で記述しましたように、父の人脈により2カ月に1度、フランス共産党から
無料で配布されるので、特に急ぐ必要はないかと。ただ、岬と聖薇の仲が進展すれば、
早乙女家として便宜を図ってくれるかも?

>>706
有体に言えば、今話題のブルガリアヨーグルトなのですが、サッカー選手用に特別加工された
ブルガリア政府謹製ヨーグルトとなります。話に聞いたところでは、ブルガリア人は
他におかずが無くてもヨーグルトだけで1食をすませる事があるそうです。
だからどうした、と言われるとアレですが。



708 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:03:57 ID:uJwgFBYA
・如月千早(出典:アイドルマスターシリーズ)
アイドルマスター(以下アイマス)にてプレーヤーが所属する芸能事務所「765プロ」のアイドルにて、先述した如月優の姉。
幼い頃の弟が自分の歌を好きでいた事、その弟が
交通事故で死んだ後「本は投げるもの」とまでに崩壊した家庭環境からの逃避から
歌に注力し、その結果アマチュアのコンクールとはいえ
ロックと民謡で日本一、童謡で地区大会優勝という赫々たる実力を有しています。
ただその執念が強くなりすぎて、プロデュースを開始してしばらくの間は
歌以外のアイドルの仕事を無意味・無駄と考え、
プレーヤーであるプロデューサーと衝突するなど、良くも悪くも真面目で生一本な性格の人です。

また年齢不相当にすらりとし過ぎた胸を気にしている点が、
彼女を知る人が増えるにつけ愛情のこもったネタ的に取り扱われるようになった点も、
残念ながら彼女を紹介するにあたって欠かせない要素となっています。
どんな風に胸部の涼やかさが愛をもっていじられているかは事例が多すぎるのですが、
公式作品だけにしぼっても同僚から胸と背中を間違われ、
転びかけたとあるアイドルが千早を掴もうとするも胸の上で空振りして結局転倒したり、
年下の双海姉妹から「胸なんか飾りです、それが偉い人には分からんのです」とまで言われ、
アニメでも背景の看板や車のナンバープレートにたびたびバストサイズの数字が記されたりと散々な扱われよう。

誰か千早に「みんなの人権110番」について教えてあげるべきだと思うのですが。
(スレ主もついうっかり間違えてしまいました事を、重ねてお詫び申し上げます)

709 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:05:23 ID:uJwgFBYA
A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

710 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 20:30:21 ID:ahu8EZM2
A

711 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:37:05 ID:uJwgFBYA
A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A ドリブル:23 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:705 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

712 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 20:46:05 ID:nGimlxtc
H

713 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 21:00:42 ID:uJwgFBYA
H ガッツ:705 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――

先着で
★誰かいる? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 呉俊仁 「混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:シャルポワ「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった


先着で ★83年9月3週1回目の練習(ガッツ)! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10+スキルフラグ獲得!
13→+10
7〜12→+5
1〜6→効果がなかった


今日はここまでにいたします。

714 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 21:03:28 ID:???
★誰かいる?  ハート8

715 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 21:08:23 ID:???
★83年9月3週1回目の練習(ガッツ) スペード5

716 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:20:26 ID:rBXP2cuk
★誰かいる?  ハート8 ★→特に誰とも出会わなかった
★83年9月3週1回目の練習(ガッツ) スペード5 ★→効果がなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(今日は1人でインターバルをしよう)」

そう思い定めて1人、パリの街並みを眺めながらインターバルをする事に決めた。
あずみちゃんと一緒に走った時は上手く行ったのだから、今回も上手く行くだろう。
事実、走り込みはこの上なく順調に進んでいる。まだ太陽がアパルトメンの上へと上がらずにいる
時間帯の街路では、どこからともなくパンを焼くにおいが流れてくる。
辻の節々にはアコーディオンやギターを抱えて演奏しようとする町の音楽師達、厚化粧をしたピエロのパントマイム、
珍しい所では歩道に脚立を置き、デロデロデロとおどろおどろしい太鼓の音を響かせながら、
角に花飾りをしたヤギが太鼓の調子に合わせて脚立の上まで上がっていく、という見世物もあった。
無事頂上まで登ると祝福とばかりに太鼓がかき鳴らされ、周りの観客達からは拍手とチップを交互に投げ入れていた。
後に父さんに尋ねたところ、あれはヨーロッパを股にかける放浪民族ロマ人がよくやる見世物だという。
中には芸を見る客の隙を狙ったスリにやられる事もあるから気をつけろと言われたが、
その時の僕は日本では見られない牧歌的な光景を、横目ではあるが楽しんでいるばかりだった。

そういう風景を眺めて心浮かれながら走っていると、急に左足から違和感を感じた。
石畳の感触ではありえない、柔らかいが決して心地よくない感触、
そして何よりも不快しか感じないアンモニアや尿素やその他物質が発しているであろう腐乱臭。

岬「(やっちゃった)」

犬のフンだ。道端のフンをつい踏んでしまった。

717 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:22:13 ID:rBXP2cuk
妻「なんで避けて歩かないの!?」
夫「糞は踏む為に存在する」

少し先の道路でも犬のフンを踏んだ人がいる。とにかくパリの道路は汚れている。
先に立たぬ後悔の念を発しながら歩道を見直すと、この犬のフンの他にパンくず、
チリ紙、空き箱、包装紙にタバコの吸い殻、食べかけのリンゴまで、街の景観などどこ吹く風といった様に転がっている。
勿論紙くず箱は道路に設置されてはいるが、とうに口まで一杯になっているし、
ダックスフンドの絵の下に矢印で指し示した犬の公衆便所も、使う人が無くフンが周囲に放置されている。

日本にいた頃はヨーロッパ文化の精髄、花の都としてのパリしか紹介されなかったものだから、こういった風景を見るのは
まるで芸能人のゴシップを直に目で見るような感じのようで。ある意味中々印象に残った。
これが、深い意味での異文化交流の第一歩になるのだろう。
ともかくこれ程までに踏んづけてしまっては走るどころではなく、近くの公園まで歩いて水洗いするほかない。
そうして何とか洗い落とした時にはもう走る気も起らなくなり、インターバルの顛末を話の土産にして、家へ帰った。


*特に成長はありませんでした。

718 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:27:59 ID:rBXP2cuk
岬「ひどい目にあったなあ、ま、これも外国での体験だ。気を入れ替えて次は何をしよう」


A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、今回は時間消費無し)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


しばらく時間がかかると思われるので、一旦席を離れます。
それから、如月姉弟の説明で忘れていましたが、アニメ版アイドルマスターを観る時は必ず20話を見ましょう。
それから1〜19話、21話〜25話を見るようにしましょう。あのアニメは20話こそが一番の山場であり、
それ以前はプロローグ、21話からはエピローグなのです。

719 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 13:17:55 ID:U7uUF1y2
B

720 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 13:35:31 ID:rBXP2cuk
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 【天ケ瀬家】
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E 【アタリフランス(早川家)】
F 双海家
G 如月家
 15・16区周辺を散歩する
H1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
H 2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
I その他、自由回答(要2票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

【】の場所は出かける前に電話で確認する事が出来ます。電話確認で不在となった際には
自由行動の時間は消費されません。
(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

721 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 13:50:34 ID:U7uUF1y2
A

722 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 14:12:47 ID:rBXP2cuk
A 日本人学校
――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(学校に行ってみるか。今のうちに1人でも友好関係を築かなければ)」

そう思って日本人学校に出かけた。そうして学校に着き、時刻を確認した。

★日本人学校へ着いた時間 ! card ★

JOKER→ダイヤ+岬「(途中で2人ずれになっちゃった)」 さらに分岐
ダイヤ→午後2時30分になっていた
ハート→午後3時になっていた
スペード→午後3時30分になっていた
クラブ→午後4時になっていた

723 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 14:14:38 ID:???
★日本人学校へ着いた時間  ハート7

724 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 14:25:19 ID:rBXP2cuk
★日本人学校へ着いた時間  ハート7 ★
――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(15時ちょうど、この間よりは遅くなったけど、18時の門限まで3時間。
   十分探索できるな。さて、どこに行こうか)」


★移動時間 ! dice★
現在時刻は15:00です。


A:岬「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:岬「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:岬「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:岬「(音楽室に行ってみよう)」
E:岬「(美術室に行ってみよう)」
F:岬「(情報室に行ってみよう)」
G:岬「(校庭をのぞいてみよう)」
G:その他、自由回答(要2票)


移動先についての選択は先に1票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

725 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 14:28:13 ID:U7uUF1y2
F ★移動時間  6

726 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 11:15:40 ID:c0897i8A
第17話『プリンセス・イン・マイコンワールド』


F ★移動時間  6 ★→岬「(情報室に行ってみよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
15:06分。再び情報室へとやってきた。あのマイコンルームと化したハイテク教室で双海姉妹がいる。
もう少し仲良くなって電話番号などの情報を入手しておきたいし、
彼女達を介して下級生たちの情報も掴みたい。そう考えてドアをのぞいて見る。

岬「(おや、誰か居る)」

部屋の奥で姉妹2人が、2人より背の高い少女の横でモニターと少女の顔を交互に眺めている。
少女はマイコンの前で何やら打ち込んでいる、以前2人から教わった
MECのPC‐6001mkUを使っているところを見ると、彼女がEA部部長の「えりちん」なのだろう。
遠くから見ても分かるほど、まるでピアニストが音楽を奏でるように、迷いなく軽やかにキーボードを操作している。

そうして眺めていると、「えりちん」がマイコンからフロッピーディスクを取り出し、真美へと渡す。
それから立ち上がって椅子からも離れ、1つ横の椅子に座り直した。
2人の様子を眺めていようというのだろう。表情はこちらからは見えないが、少なくとも姉妹は嫌いでないようだ。

真美「ありがと→えりちん!」
亜美「さっそく勝負だ真美隊員!長年つちかってきた亜美のドライバークテをみせてやるのだ!」

歓声を挙げながら真美は椅子を引き寄せ、亜美はもう1つのマウスをマイコンに取り付けている。
ドライバーがどうとか言っているところを見ると、これから2人でレースゲームをするのだろう。

727 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 11:19:41 ID:c0897i8A
岬「(うーん、これからゲームを始めるとなると、入るなら今すぐ入らないと。
   ただあの「えりちん」とか言う人、あまり学校に来てないって言ってたな。
   人付き合いが苦手で来てないのなら迂闊に入るとマズいかもしれない。どうしよう)」

行くべきか行かざるべきか。時間はかけられないのでぱっぱと結論を出した。


A ドアを開けて、双海姉妹の方へ向かう。もう1人は今日はいいや。
B ドアを開けて、「えりちん」の方へ向かう。退路を塞いでおけば何かしらの交流は出来るだろう。
C ドアを軽く叩いた後、3人の視界から外れる所まで下がって、双海姉妹が来るのを待つ。
D そっと壁に耳を当てながら、ガラス越しに様子を観察し続ける。
E その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

728 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 12:08:22 ID:gW9y/+tY
C

729 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 13:14:12 ID:c0897i8A
C ドアを軽く叩いた後、3人の視界から外れる所まで下がって、双海姉妹が来るのを待つ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(まずは姉妹を呼びだして、話をしてみよう)」

情報を引き出すのに必要なのは相手との信頼関係だ。少女の方については下手に警戒心を抱かれないよう、
3度ドアをノックした後で1歩後ろへ下がり、童女姉妹が来るのを待つ。

足をそろえた後すぐにドタドタと足音が聞こえ、ドアが開かれた。

真美「おっ、岬兄ちゃんじゃ→ん!どったの?」
亜美「亜美は今、実の姉とせ→しをかけた闘いにいども→としているのだ!冷やかしならたとえ兄ちゃんでもよ→しゃしないぞ!」
岬「(真美亜美はいつも通りっと。さて、何て話しかけようかな)」


A 岬「僕も闘いに参加させてくれるかな?(この子達とより関係を良くしよう)」
B 岬「部長さんに僕を紹介させてもらえないかな?(仲がいいこの姉妹に仲介してもらって、何とか交流の糸口を作ろう)」
C 岬「僕も見ていてもいいかな(無理せずまずは背景の一部になって、それから落ち着いたところで話をしよう)」
D 岬「この間できたゲームセンターはもう行った?(この2人なら関心ありそうだし、食いついてくるかも)」
E 岬「あずみちゃんに何か変化はあった?(練習してから何か変化したかどうか)」
F 岬「優君について何か知らない?(年も近いし、何か知っているかも)」
G その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

730 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 14:34:56 ID:mgZS9Awg
C

731 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 15:05:39 ID:c0897i8A
C 岬「僕も見ていてもいいかな(無理せずまずは背景の一部になって、それから落ち着いたところで話をしよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(立ち話だとあまり多くは話せないし、こっちから話しかけるとこの姉妹はともかく、あっちの女の子の方が緊張するだろう。
   いったん場の空気に少しでも同化して、和やかになったところで話を切り出そう)」

そう思い定めて、まずは見学の意を表明する。この話しかけに対して姉妹は……


先着で ★双海姉妹の反応! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。カードで分岐します。

JOKER→亜美「えりちんの彼氏の願いとあらば、断る訳にはいきませんな」
   真美「えりちんの愛しのセンパイ様、どうぞこちらへ」岬「え?」
ダイヤ→亜美「後で一緒にえりちん家に行くならい→よ!」真美「真美達以外の友達、えりちんにもできた方が良いからね」
ハート→亜美「後でアタリフォースごっこやるなら良いよ!」真美「兄ちゃんはコレコングね」
スペード→亜美「い→けど、兄ちゃんはどっちに賭ける?」真美「もちろん真美だよね!」
クラブ→真美亜美「「オッケ→!大歓迎!さ、行こ!」」

732 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 15:12:47 ID:???
★双海姉妹の反応 ハート6

733 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 15:53:42 ID:c0897i8A
ちょっと時間がかかりそうなので、今日の夜に投稿いたします。
もしかしたら投稿できないかもしれませんが、その時はどうかご容赦願います。

あと、残り容量が20〜30キロバイト程しか無くなってきたので、そろそろ次のスレの
副題を募集いたします。

【】キャプテン岬2【】

好きなだけ応募してください。その中より良かったと思ったものを採用させていただきます。

734 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 17:10:17 ID:???
【嵐を呼ぶ女】キャプテン岬2【シャルポワ】
【花の都の】キャプテン岬2【色物】


735 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 17:53:30 ID:???
【優とシャルポワの】キャプテン岬2【ラブストーリー】

736 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:20:41 ID:c0897i8A
これより投稿を再開します。734さん、735さん、素敵な副題ご応募ありがとうございます。

シャルポワの活躍が色んな意味でだいぶ目立ったようですが、キーパーの実力はアモロよりずっと上です。
これからも様々な場面で岬と戦う事になるでしょう。

737 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:22:05 ID:c0897i8A
★双海姉妹の反応 ハート6 ★亜美「後でアタリフォースごっこやるなら良いよ!」真美「兄ちゃんはコレコングね」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
真美亜美「「ふーーーん……」」

わざとらしくワルそうな顔を作り、交互に僕の顔を近づいては眺めまわしている。
威圧をかけているつもりかは分からないが、既にこのやり取りも遊びのうちに入っているのだろう。

真美「2人の血の間には、誰も入る事はできぬ……」
亜美「神にすらこの宿命の対決の勝敗は見えぬ!!」

真美「そんな決闘の中に何の覚悟も無しに入っていこうなんて」
亜美「いくら岬兄ちゃんでも許せませんなあ〜どうする真美よ」

真美「それについてはこの真美、いい考えがあるのだよ。
   この前あずみお姉ちゃんからもらったアレを使う、良い機会ではないかね?」
亜美「おおう、さすがは我が良き強敵(とも)、我らの決闘後の素晴らしきヨキョーとなるであろうな」

ワイワイと騒がしい密談をかわした後、共に拳を目の前に突き出して、僕に呼びかけた。

亜美「という訳でに→ちゃん!アタリフォースごっこをするなら来ても良いよ!」
真美「に→ちゃんはコレコング役ね!正義の宇宙超人アタリフォースの宿命の敵だよ!」

何やら勝手に遊び相手になれという事のようだ。
どうせ時間は余っているし、ここで交流を深めれば確実に友達となれるだろう。

岬「分かった、ようし、アタリフォースなぞあっと言う間にやっつけてやるぞ」
亜美「その言葉が聞きたかった」
真美「悪のマグナ星人やマテル星人をやっつけた我らに、果たしてかなうかな?では、行こう!」

738 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:23:08 ID:c0897i8A
再びドアを開け、僕の手を引っ張りながら情報室へ入る。
そして部屋の奥にいる「えりちん」なる少女と目が合う。


ひうっ!


しゃっくりを鋭角にしたような、耳に感じぬ悲鳴がビンビンと伝わる。
手のひらを唇に当てて顔をこちらから遠ざける。顔は整った要望が崩れない程度だが引きつっていて、
どう見ても未知の異性の訪問者を歓迎していそうにない。

亜美「お客さん連れてきました→!」
真美「岬兄ちゃんだよ→!ゲーム好きだし、悪い人じゃないよ→!」

姉妹の挨拶にも油の切れたブリキ人形のように、ガク、ガクとぎこちなく相槌を振るばかりだ。

岬「大丈夫、僕が来ちゃって」
亜美「大丈夫、亜美達がついてるから。兄ちゃんは座って眺めてOKだよ」
真美「えりちんの凄さをもっと知ってもらいたいからね。これからやるの、えりちんが作ったんだよね!」
少女「え!?……あ、う、うん、いや、作ってない。私のは、移植?」

739 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:24:45 ID:c0897i8A
ビクッと震えた後、真美の方を向いて返事をする。知った相手だからか、僕よりは滑らかに反応が出来ている。
それにしても耳慣れない言葉だ。移植。ゲームに関する事だろうが、どういう事か。
分からないが本人の様子ではまともな返事が聞けそうにないので黙っておく。

亜美「ほい、これ」

真美がカチャカチャと準備をしている間、机の下にかけているランドセルから取り出して、僕に渡した。
いかにもアメコミといった感じの、白人男性、青髪マッシュルーム女性、赤毛白人女性、黒人、アジア人の
5人からなる、筋肉モリモリマッチョマンの変態どもが写っている。

亜美「それがアタリフォースだよ。今のうちに読んどいて、あ、もう準備できたんだ」
真美「おう、準備はできたぞ亜美!今こそ宿命の対決の時!」
亜美「あの悲しい呪縛を今こそ打ち破る、真美よ覚悟!」

少女を眺めている間に画面は初期の画面から切り替わっており、
ゲーム画面になっている。なにやら白黒のレースフラッグとサーキット図があるところを見ると、
レースゲームをするところなのだろう。

亜美「さ、岬兄ちゃん、よーく集中して聞いて!」
真美「えりちん会心のビックリ技術がサクレツだよ!凄いよ!COOLだよ!」

震える少女の技量をこうまで褒めたたえるとは。僕は画面を集中して見つめる事にした。

740 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:27:00 ID:c0897i8A

            POLE POSITION


FUJI SPEEDWAY
1LUP 4.359km


                  ⒸⓅ   1982 ATARI INC.
                            CREDIT


真美がボタンを押すと、効果音が流れ出す。

チャララリーン
パーッパラパパパパパーッパラパパパパパーン

コインを入れる音。ファンファーレ。そして。



           ヨセンスタートデス



ゲームが、しゃべった。

741 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:28:48 ID:c0897i8A
亜美「聞いた!?声が出たよ!ゲ→センじゃなくて普通のマイコンでだよ!」
真美「おんせ→ご→せ→っていうんだっけ?えりちんがたった1人で出したんだ!」

思いもよらない演出に、ほんの一瞬だが、言葉を失った。少し聞き取りずらかったが、
間違いなく意味の通じる日本語が、コンピューターから発せられた。
しかも僕と同じか僕よりも幼い目の前の少女が作り上げたというのだ。

岬「(たった1人でこんなのが作れるなんて、今すぐでもゲームの制作会社でやっていけるんじゃないか?)」
亜美「おっと勝負ははじまってるんだよ真美、今日も亜美の土台役になってもらうよ!」
真美「なにお→!今日は真美が勝って新技をひろ→してやるんだかんね!」

亜美と真美がマウスを左右縦横に振り回し、F1カーを操縦する。
あずみ家でプレーしたドッジ・エムとは違い、後ろからの見下ろし型というためか、異様な速さで縁石や看板が後ろに流れていく。

亜美「そおおりゃあああ!」
真美「ふふふ、そこっ!」

左回りのカーブで先行していた亜美の車が、大きく外側へと外れていく。それを横目に真美の車が、
内側へ綺麗に回り、亜美を負い抜かす。
亜美の方は勢い余って看板にぶつかり、爆破炎上してしまった。

真美「急ぎ過ぎだよ亜美君、急ぎ過ぎたらかえって遅くなるのだ」
亜美「むーっ、見てろよすぐに抜いてやる→!」

742 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:30:49 ID:c0897i8A
真美を追いすがっていく亜美。急カーブや沼を何度もかわし、周回を重ねていって、じわじわと差を詰めていく。

真美「もうちょっとで終わり、真美の勝ちは圧勝に決まったね」
亜美「何が圧勝よ、もう目の前に見えてるじゃん!」

確かに後姿をとらえているが、残りは少ない。このままでは追いつけない。

亜美「あっ!」

急に亜美が左手で遠くを指さした。思わず真美が指を見る。その間に車は操縦を失い、看板に突っ込んでしまった。

真美「ああっ、図ったな、亜美!」
亜美「認めたくないものだな、わき見ゆえの衝突事故というものを!」

勝ち誇った顔で真美の方へ向く。対戦相手に顔を向けたという事はモニターから目を離す事になる。よって、

ボオオオオオン!

真美「あはははは!亜美、人の事言えないじゃん!」
亜美「あーっ、しまったーっ!」

背景扱いの他の車と衝突、炎上した。せっかく追い抜いた亜美は再びあっさりと追い抜かれ、
結局真美が1位でゴールを切った。

743 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:33:09 ID:c0897i8A
真美「やった→!真美の勝ちっ!」
亜美「うぬぬぬぬぬ、もう少しだったのに→!」
岬「うーん凄かったよ、中々面白そうだね」

紛争の火種にならないよう、遠回しに火消しに入る。
幸いそこまで頭に血は上っていなかったらしく、すぐに2人ともニコニコした顔で
こちらに向かってきた。

真美「面白かったよ→迫力あったよ→これをえりちんが作ったんだよ→!」
亜美「えりちんよりすごいプログラマ→なんて存在しないよ!」
少女「やめて、私ぐらいのは、一杯いるはず?先輩なら、もっと凄いのを作ってるはず」
岬「(2人ともノリノリになってきたな、もう1人も口が滑らかになってきたし、そろそろ話しかけてみようかな?)」


A 岬「僕も対戦させてもらえないかな?(ゲームマニアとの交流はゲームが一番、彼女もモニター越しなら付き合いやすくなるかも)」
B 岬「他にもどんなのを作ってるの?えっと、何ていう名前かな」 双海姉妹に天才プログラマー少女について尋ねてみる
C 岬「あずみちゃんが聞いたら面白くなりそうだなあ」誰に言うともなく、つぶやいてみる
D 岬「羨ましいな、そんな先輩がいるなんて」思い切って、少女に話しかけてみる
E その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

744 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 21:07:13 ID:c0897i8A
本日はこれまでにいたします。そろそろ次スレの用意をしようと思いますが、
物臭なスレ主ですからスレ立てに時間がかかりますので、今週いっぱいはどしどし副題案を上げてください。

【】キャプテン岬2【】

ちなみに、亜美から借りたアタリフォースの漫画はここで読めます。

http://www.atariage.com/comics/index.html

1〜5話はそれぞれディフェンダー、ベルザーク、スターレイダーズ、フェニックス、ギャラクシアンの
ゲームを漫画化したものですので、雰囲気だけでも楽しんでください。

745 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 21:13:55 ID:gW9y/+tY
A

746 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:56:37 ID:XON/YMYw
A 岬「僕も対戦させてもらえないかな?
   (ゲームマニアとの交流はゲームが一番、彼女もモニター越しなら付き合いやすくなるかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
亜美「その言葉が聞きたかった、亜美のドライバークテを見せてあげよう」
真美「ネタの使いまわしはプロ失格だよ」
岬「(何のプロだ)」

亜美「ま、岬兄ちゃんと勝負するのは初めてだし、いっちょゲームプレーヤーの先輩の力、見せてあげますか。あ」
真美「どったの?」

亜美「そういや岬兄ちゃんってまだ新米なんだっけ?」
真美「ああ、あずみ姉ちゃんのとこに来て1カ月もないんだっけ?それじゃあラスボスとは戦えないんじゃない?」
岬「ラスボス?」

真美「最後に戦う相手ってこと。つまり」

ヒュッと素早く少女の腕をつかみ、教師の呼びかけに反応するように高々と手を挙げさせる。

真美「えりちん、いや、パリ日本人学校エレクトリカル・アーツ部部長、水谷絵里様だよ!」

747 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:57:57 ID:XON/YMYw
絵理「ひううううううっ!?ひ、ひいっ!」
亜美「お→っと!」

急な展開について行けないらしく、ますます顔を引きつらせ、心なしか顔から血の気さえ引きはじめてさえいる。
立ち上がって逃げようとしたようだが、腰が椅子から浮かないうちに亜美が膝の上に飛び乗る。

絵理「ひいっ!」
亜美「ダメだよえりちん!もっと他人に慣れなくちゃ!という訳で真美、一勝負終わるまでガードしてて!」
真美「りょ→か→い!えりちん、周りの人に自分のゲ→ムひろ→したいんでしょ!
岬兄ちゃんはあずみ姉ちゃんと2人きりでも、手出さなかった紳士だからだいじょ→ぶ!」

絵理「う、うあ、うう……」
岬「(何とか収まったか。さてどうしようかな、このままだと3連戦になるだろう。
交流を深めるにはたくさん戦うのがいいだろうけど、ここで時間を使いすぎると他で回れなくなるかも。
付き合いの遊びもあるしね。ここは2回、いや絵理さんとの勝負だけで済ませるか?)」


A 亜美、真美、絵理と勝負する
B 亜美、絵理と勝負する
C 絵理とだけ勝負する
D A+岬「僕が勝ったら、水谷さんの尊敬する先輩について、教えてもらえるかな?
    (2人がいるなら何とか話せるかも。さしあたって話題は、これかな)」
E 岬「(勝った時の条件でもつけてみようかな?)」(さらに分岐)
F その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

748 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 22:04:32 ID:XON/YMYw
キャプテン岬のストーリー影響人物INアイドルマスター最後の人、水谷絵里登場!
といったところで、今日はここまでにします。


次スレの用意やポールポジション勝負のシステム構築のため、しばらく本格的投稿はお休みします。
それらが出来上がるまでは、このスレの残りの容量を使って、これまでの描写の注記や
答えられる範囲での質問の返答などを記したいと思います。

749 :森崎名無しさん:2018/09/03(月) 22:11:35 ID:C7a9entA
A

750 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/05(水) 22:30:03 ID:ka9DO5Rw
中々続きが用意できそうにありませんので、スレ埋めも兼ねて、
630、631で優とシャルポワが話していた、ゼビ語について翻訳と解説をいたします。
ゼビ語については、以下のサイトを参照してください。
……なお、他に聞きたい事がありましたら、どうかコメントをお願いします。ネタバレにならない程度に回答します。

ゼビ語変換ツール
https://fumapero.com/xevigo/words.html

>>630
少女「クミ…ユー、ガストノッチ?」(可愛い優くん、元気だった?)
優「あ、リッジ・ブラジメルゾ、ガァ・ガストノッチ・エルバ」(親愛なるお姉さん、私は元気です)

【単語と解説】
クミ=「可愛らしい」 ガストノッチ=絶好調、ここでは疑問形とする事で「元気ですか」
リッジ=理由・「親愛なる」
ブラジ=古風、「年長」 + メルゾ=「姉妹」よって、ブラジメルゾ=姉さん
ガァ=「自分は」 + エルバ=「丁寧語」、〜してください、よって、
ガァ・ガストノッチ・エルバ=「私は元気です」

751 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/05(水) 22:31:38 ID:ka9DO5Rw
>>631
少女「ジェルダ、グルゼ、フォルサ?」(今日は{ゲームの}遊びは始めたの?)
優「ウ、トサ、アリ・ゲゼ」(いいえ、絵を描いてました)

ジェルダ=今日   グルゼ=戦い。ここではゲームのプレイを
戦いに見立てて発言したと解釈して、「遊び」と訳しました。フォルサ=「開始」、着手
ウ=「否定の意味を持つ接頭辞」、〜ない。ここでは文頭に置くことで文全体を否定形にする語として使用しました。
トサ=「絵」、写真 アリ=作る、創造。ここでは「絵を作る→描く」
ゲゼ=※済みません、原文はゲルですが、正しくはゲゼ、「過去」です。
おそらくは単語そのままの意味なのでしょうが、ここでは過去形化単語という事にして、
アリ・ゲゼ→描いた、としました。

いかがだっだでしょうか。
世の中には「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」の歌曲『Treasure』をゼビ語に翻訳したという猛者もいます。

http://ugsf.org/nso/2017/06/12/song_of_idolmaster_plus_xevious/


潜在的ゼビ語話者は日本国内だけで127万人いたそうですから、
絶頂期には流暢にゼビ語で会話する男女がいても不思議ではないのではないでしょうか(適当)

https://matome.naver.jp/odai/2135383972605392401/2135462378392693103

752 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/07(金) 21:01:16 ID:kE43zp0+
よく考えると、あくまで岬と直接からまないというだけで、アイマスキャラはもう少し出てきます。
訂正してお詫び申し上げます。その詫びに添えて、このスレ終了間際に滑り込みで紹介できた、
絵理について紹介させていただきます。


・水谷絵理(出典:アイドルマスターディアリースターズ)
アイドルマスターディアリースターズ(以下アイマスDS)内の芸能事務所876プロに所属するアイドル。
動画サイト等でネットアイドル「ELLIE」として活動し、1人で電気街、おそらくは秋葉原でパーツ漁りという名の、
人外魔境探索を行っているという、大変にオタク経験値の高い少女。
その経験値を技術力に変え、自作PCの作成からプログラミング、
PV編集に作曲、ネットワークカメラによる建物の監視から挙げ句の果てには停電時に配電盤を直したりと、やりたい放題。

そんな設定を反映しているため、ここでは日本のパソコン黎明期に一大ヒットを飛ばし、
パソコン普及の起爆剤となったMECのPC―6001の能力を性能限界の20割増し位にまで引きずり出し、
悲鳴を上げるPC―6001mkUからアーケードゲームと遜色ないゲームを移植したり、
未使用ROMカセットをデータを焼き入れて渡すなど、異能プログラマー化しています。
ただ、リアル世界へと引き上げた尾崎Pにまだ出会っていないため、
引きこもり具合や人見知りで気弱な性格が当社比5割アップ(使用効果には個人差があります)。
親はそんな娘が何とか学校に通い、友達もできるように最新式のPC―6001mkUと
比較的安価なMSXを手に入れ学校に設置させたりしたところを見ると、結構なお金持ちかも?

753 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 12:39:15 ID:???
埋めネタ:>>112の引用元

ミッシェル・イェシス(1990)『ソビエト・スポーツの強さの秘密』

当時のソ連のスポーツのトレーニングについて分かりやすく紹介された資料。
サッカーについては述べられていませんが、応用できるトレーニングは様々にあります。
ぜひ買いましょう。近くに本屋が無い人は図書館で予約するか国会図書館に出向いて読みましょう。

より専門的なものは以下の本もあるのですがさすがに難しすぎて……何とかこちらも物語で活用させたいです。
マトヴェイエフ・レフ・パウロウィチ(1985)『ソビエトスポーツ・トレーニングの原理−スポーツ王国ソビエト その強さの秘密を探る−』

754 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 21:04:30 ID:xc04KWKg
恥ずかしながら次スレを立てたものの、誘導方法が分かりませんので、判明するまで埋め代わりに
優とシャルポワのショートストーリーでも書いております。
書き込めなくなったら終わりと致しますので、ご了承ください。

A 優主人公・視点
B シャルポワ主人公・視点

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

755 :森崎名無しさん:2018/09/09(日) 21:07:28 ID:D+vQH+Ug
B

756 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 22:43:06 ID:xc04KWKg
親切な人の助けを借りて、どうにか次のスレの誘導を行う事が出来ました。次スレでもどうか
よろしくお願いします。

【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1536464753/


埋めネタでBが選ばれましたので、シャルポワ主人公・視点でサクッとあっさり(ただし今日の分はは2レスだけですが)
ショートストーリー書いてみます。またバカ書いてるなあと気軽に読み流してください。


シャルポワ「コンニチハ、ユウ!」
優「あ、シャルポワさん!こんにちは!」

私は今、ユウの家へ入ったところです。まだまだ赤ちゃんがはじめて歩き出してから
あまりたってないような、愛くるしい子が私の元へやってきます。

シャルポワ「会えてうれしいー!今日もかわいくて、カッコいいワ、ユウ!」

ドアの前に来るなり、思い切りユウを抱きしめます。ついこの間、この子は
私のために危うく死んでしまうところでした。感謝の想いを伝えるにはこの程度の抱擁では足りません。

優「あ、あの、ありがとうございます」

キョトンとしながらも返事をしてくれるユウもかわいい。ユウとずっと一緒にいられたら、どんなに幸福でしょうか!
おっと、いけません。あまりにウットリしていては時間が無くなってしまいます。
早いところ壁の居ぬ間に済ませておかなければ。

757 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 22:50:18 ID:xc04KWKg
優「シャルポワさんがデッサンのアドバイスをするって言ってましたけど、何をすれば良いですか」

絵画用具の準備が済み、いつでも絵が描ける状態になったところで、ユウが尋ねてくれました。

シャルポワ「簡単ですヨ。私がユウのデッサンのモデルになります」
優「そうですか、って、えっ?シャルポワさん?」

ボタンを外しジッパーを下げ、ハラリハラリと衣服を重力の任せるままに落としていく。
あっという間に 色の下着しか身に着けない体になった後、
ソファーに寝そべり悩ましげな視線を意識して優を見つめ、ささやきます。

シャルポワ「写生は上達の近道ですよ。特に人体は観察の宝庫デス。
      同じ人間でも性別や骨格、筋肉の張り具合に血色の違い、光の当たり具合から来る皮膚のかがやき。
      美術学校で絵を専門に学ぶ人は必ず、裸の人を写生して腕を上げているのですヨ」
優「そ、そうなんですか。知りませんでした」

もっともらしくペラペラと意味づけをしてみたが、何の事はない、誘惑です。
何としてでも他に虫が着く前にユウの心をつかんでおいて、それからゆっくり私の理想の騎士様に育て上げたい。
テンジモノガタリでしたか、確か昔の日本の小説にありましたね、そんな話。
日ごろ凍土のごとき姉君しか見慣れていないユウに豊穣な世界を知らせる事で、
心にただ1人のシャルポワとして住まえるようになるのです。

シャルポワ「(うーん、ただ寝そべるというのも芸がありませんね、なにかしましょうか)」


A もっと挑発的なポーズをとってみる(要具体的描写)
B 描き上げたら何かご褒美をあげる(要具体的描写)
C その他、自由回答

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

758 :森崎名無しさん:2018/09/10(月) 18:38:06 ID:HGdVnJVs
A女豹のポーズ

759 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 21:44:45 ID:iKtPfcyc
A 女豹のポーズ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャルポワ「(そうです。絵の練習のモデルであるからには、
       対象が分かりやすい特徴があると描きやすいものです。そうに決まってます)」

そう自分に言い聞かせて、一旦上体を起こした後、ユウの方を向いて膝と肘をソファーにつけ、
頭と肩を落として腰部を高く上げ、はち切れんばかりに成長した女の果実をユウの目の前へ陳列して、上目遣いでユウを見つめます。

シャルポワ「(まるで、ヒトでなくなったみたい)」

生まれて初めて異性を誘惑するという初体験の感情は、思っていたよりも戦闘的でした。
まるでサバンナのヒョウが獲物を狙い定めているように、静かに血がたぎっています。
絶対にユウを逃がしたくない。はしたない事をしているなんて、ちらりとも頭に浮かびませんでした。

優「……」

こうした私のアピールに対し、いと幼き目の前の獲物がどう反応したかといいますと……

先着で
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→シャルポワ「オオ……」優「きれいです、シャルポワさん……」
         私はユウを目覚めさせました。獲物になった私はされるがままに……
→優「……触っても、よろしいですか……?」 おそるおそる、でも真っ赤な顔で、尋ねてくれました。
→優「……あぅ」 あまりに刺激が強すぎて、気を失ってしまいました。
→優「綺麗ですね、シャルポワさん!」 ニコニコと笑顔で褒めました。まだ早すぎたようです。
→優「……」 すっかり絵描きの眼差しで観るばかりでした。

760 :森崎名無しさん:2018/09/10(月) 21:52:10 ID:???
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情  スペードJ
上から順に
ダイヤ→
ハート→
スペード→
クラブ→
ですか?

761 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 22:00:49 ID:3rRiS7Uw
はい、そうです。添付したときにスートを入れ忘れてしまっていました。済みません。

762 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:11:41 ID:iKtPfcyc
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情  スペードJ ★
→優「綺麗ですね、シャルポワさん!」 ニコニコと笑顔で褒めました。まだ早すぎたようです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
闘志満々で肉体をさらけ出した私に対して、幼子の反応はあまりにも素直なものでした。

優「シャルポワさん、まるで美術館の女の人みたいに綺麗だなあ……」

美しいものを見た時の感動がこちらにも伝わってきます。今ユウの周りはルーブルかエルミタージュあたりに遷移し、
一人きりになって目の前のかがやきに心を奪われているのでしょう。
そうした目で見られると、真剣に心をつかもうとしていた私が急に浅ましく見え、
羞恥から視線をわずかに外しあとはただモデルとしての役割に徹する事にしました。

ユウが絵筆を握って集中している姿を見ているうちに、心ぐあいも落ち着いてきました。

シャルポワ「(助長、というんでしょうね。こういう事を。下手に手をつけたらかえってダメになる。
ゆっくりと時間をかけて、一緒に健やかに過ごしていけば、まっすく美しく根を張って育ってくれます。そして、私を想う心も)」

そう思うようになると、長い時間絵のモデルとしては辛い体勢でじっとしているのも
苦ではなくなり、草花の成長を愛おしむ老婦人のような心境で、ユウを見つめていました。


優「どうでしょうか?あまり上手くは描けませんでしたけど」

数時間後、描き上がった私の絵を持ってきて見せてくれました。
清潔なミルクで洗い清められたかのように、まろやかでやわらかなかがやきで身体が光り、
瞳は届かないものを見つめるような、真剣でありながらもどこか哀しげな響きを発しています。
とても年端もいかぬ男の子を誘惑している姿には見えない、神々しい趣きを湛えた絵が描かれていました。

763 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:13:30 ID:iKtPfcyc
シャルポワ「素晴らしいデス!良ければぜひ、持って帰りたいのデスガ」
優「ええ、どうぞ。良かったです気に入ってもらえまして。見に行きたくなったらお家にうかがってもいいですか?」
シャルポワ「ええ大歓迎デス。いつ来ても良いように、ちゃんと綺麗に飾っておきますワ」

こうして宝物を手に入れた私は、いつまでも眺めて想いをかけていられるよう、
家に持って帰って額縁にはめて我が家の名画といたしました。

そうして想いをはせる事数日。

優「お待たせしました!」
シャルポワ「ユウ!待っていたワ!」

私とユウは再びナムコのゲームセンター、PLAYCITY CARROTの前に来ていました。
初日で十分にできなかったゲームを、今日こそユウと2人きりで満喫するのです。

優「えっと、まずはゼビウスしませんか?今日こそ地上絵の先を見てみたくて」
シャルポワ「いいデスネ、この私がしっかりレクチャーしますヨ!私ならたとえ画面を観なくたって大丈夫デス!」

私とユウは筐体に向かいます。そうして向かっている間に、私はこっそり手に握りしめていた、
ユウが描いた私の絵を、ポケットにしまいました。気が急いて数十分も早く着き待っている間、
ただじっとユウの絵を見つめ、ジンと幸せな気分にひたっていたのでした。


神よ、私の元にユウを差し遣わしめて下さり、感謝いたします!



764 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:19:54 ID:iKtPfcyc
と、いう訳で優とシャルポワとの交流を挿話として差し入れてみました。
書き始めた時はもっとしょうもない話を想定していたのですが、
書き終わってみると素直な優の心にためらいを感じて筆が曲がったような気さえします。
こうした別世界では人を想い想われる人生をおくってほしかった。
書き終わって少しはそんな願いがかなったような気がして、心穏やかになれました。


物語の本流につきましては、ただいま準備中ですのでもうしばらくお待ちください。

765 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:23:41 ID:iKtPfcyc
埋め投稿、優とシャルポワの将来予想

8 年後に結婚し
12 年間の間幸せな結婚生活を送り、
その間 1 人もの子供に恵まれました。


766 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:41:28 ID:3rRiS7Uw
訂正、シャルポワがポケットにしまったのは、優の絵の「写真」です。
絵をポケットにしまうって、4次元ポケットかいな。済みませんでした。

767 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/14(金) 08:38:37 ID:???
今日、スレに関係?する夢を見ました。
どこかのおもちゃ屋で、インテリビジョンとコレコビジョンを発見しました。狂喜した
私はコレコビジョンを買おうとしたのですが先に弟に買われ、帰宅して触ろうとしたら怒られ、
何故かマラソン大会に優勝しないと譲らないというのです。

大会には負けたのですが、何故か優勝していた絵理から、コレコビジョンを見せてもらう事が
できました。限らなくプレステ2ぽかったのですが、 
言葉に尽くせない位うれしかったのを覚えています。

思うように書き進められないストレスが、こんな夢を見させたのでしょうか。

768 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:44:34 ID:G9+fhvzs
昔々、まだテレビゲームが生まれたばかり、誘蛾灯に集まる蛾のごとくナウなヤングがゲーセンに集っていた頃の話。
今とは違って毎月のように画期的な、未知の世界が筐体画面から生み出され、
そこに憧れやときめきを抱く事ができた時代の話。


人々はゲームに熱中しました。その中で熱中の度を越して没頭し、極めようとして新たな道を切り開く人も出てきました。
1982年3月にナムコから発表された「ディグダグ」を例にとりますと、
極意を極めんと東へ向かったある娘は、試行錯誤を重ねた結果自分の手で実際に確認するほかないという結論に達し、
東京の地下で23区内地下鉄総延長距離よりも長い坑道を1人で掘り進めました。
文字通り東京の地下に大穴を開けてしまい、大惨事になる事を恐れた
父親とその組員たちは総力をもって後日全ての穴を埋めました。
この時につちかった土木技術を活用すべく誕生したのが、日本が誇る建設会社
萩原建設である事は業界人のみならず市井の人々にも広く知られております。

また西に向かったある者は、東の娘と同じく穴を掘り続けていましたが、ある日穴を掘る事で衆生は救われるのだと悟りを啓き、
自らの教えを経典にまとめ教祖となって教えを広め、日本の宗教界に新風を起こしました。
この教団の教えとあり様を伝えんとして作られたゲームが「里見の謎」である事はあまりにも有名です。


そこまで極端ではないにせよ、当時は多くの人がゲームに興奮し、笑い、泣き、感動し、
詰まらない現実とは異なる幻想の世界を見出してみました。
今回はそんな人々のちょっとした悲喜劇を紹介し、後日の歴史の一隅を照らす光としたいと思います。

769 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:47:21 ID:G9+fhvzs
1983年、フランスパリ。悲しい暴力と憎悪の時代は終わり、科学は進み、
フランソワ・ミッテランによる社会主義的改革が失敗しインフレの進行と失業者の増加が社会問題とはなっていたとはいえ、
依然としてフランスはG5の一員であり、貧富の差は少なくなり、平和と繁栄の時代を迎えていました。

平和と繁栄が続く中、人々の人生の幸福に寄与する民生技術も長足の進歩を遂げ、第2次世界大戦期には
部屋ほどもあったコンピューターがテレビ程の大きさにまでになり、
人間にはできない複雑かつ高速計算を行えるようになって生活の役に立つようになってきたのです。

パリ日本人学校内でも、毎月のように発表され発売される、最新式のCPU内蔵テレビゲーム機の話題で持ちきりです。

亜美「やーやー優にーちゃん、アルカディアって知ってる?」

情報室。とある父親が娘のためを思って用意した、これまた最新のマイコンを集めた部屋で、
小学2年生の双海真美・亜美姉妹と3年生の如月優君が、話をしています。

優「うん、知ってるよ。フィリップスっていう会社が作って、
  日本やアメリカやヨーロッパの色んな会社で販売させているゲーム機でしょ」
亜美「そーそー、なかなか落ち着いた木目調のつくりで、格好いい見た目だったよ。大人な亜美としては気に入ったデザインだね」
優「しかし、ゲーム機のCPUが2637Nっていうのは性能面で不安があるんじゃないかな。
  実際、肝心のスプライト機能が、画面に5枚もキャラクタを表示すればちらつきが発生する、
  動きはガタガタっていうんだから、前世代の2636N搭載のVC−4000とどっこいどっこいで、将来性を感じられないよ」
真美「優兄ちゃん、いきなりそんなマニアックな受け答えをする小学生はいないと思うよー」

770 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:50:48 ID:G9+fhvzs
優「ごめん、悪気はなかったんだ。ただ、ゲーム好きの僕としては、まともな品質のゲーム専用機を作る会社のゲーム機で、
  真美ちゃん亜美ちゃんにもゲームをプレイしてほしかったんだ」
亜美「そうだよねー、大体規格化なんてネジや釘みたいにこれ以上進化しようのない所までいった製品だからはまるんであって、
   発展途上のものを規格化してもすぐ陳腐化するだけだよ。
   やっぱりCDやLDの規格で美味しい思いをしたから、二匹目のどじょうが欲しかったのかねー」
真美「亜美、そんな辛口に電機メーカーを語る小学生もヘンだよ」

亜美「そうかなー」
優「ところで実は今日、姉さんに新しいゲーム機を買ってもらえるんだ。亜美ちゃん達が持ってるコレコビジョンだよ」
亜美「コレコ?兄ちゃんも亜美達の仲間に加わるんだ」
真美「あずみお姉ちゃんには悪いけど、ゲーセン並みのリアルなソフトが多いし、それがいいよ。
   あと、アメリカで店員さんから聞いたけど、10月にはインテリビジョンのカセットが使えるモジュールや、
   ゲーム機の性能を上げるモジュールも発売されるらしいよ」
優「そうだね。アタリからは次世代機も出てきてないし、これからはコレコだよ。
  今度家に来たらウチのゲームで遊ぼう。それじゃあね」

771 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:56:44 ID:G9+fhvzs
優「ただいまー」

優君が学校から帰ると、ニコニコとした顔で座っていた姉さんの元へ駆けこみます。

千早「おかえり、優。ちゃんと優が欲しがっていたゲーム機買ってきたわよ」

ワクワクしながらそのゲーム機をのぞき込んだ瞬間、優君の目の前がいきなり真っ暗になりました。
この姉はよりにもよって、コレコビジョンと間違えて、学校で散々に批判しあったアルカディアを買ってきてしまったのです。

優「お姉ちゃ〜ん!それはコレコビジョンじゃないよ〜っ!」
千早「ええっ!だ、だって言われた通り電話機みたいなコントローラーがついてるじゃない!
   店内で世界的な電機メーカーフィリップスが開発したゲーム機だっていうから、
   せっかくなら性能が良い方が良いだろうと思って……」
優「アルカディアはコレコビジョンより前に発売されたゲーム機だよ〜!」
千早「仕方ないじゃないっ!目と目が合う瞬間、好きだと気づいちゃったのよおおっ!」
優「無理矢理すぎるし意味不明だよお姉ちゃあああああん!!」

己のしでかした愚行に天を仰いで嘆く姉。その顔には涙と後悔が浮かんでいます。
床を転げ回って号泣する優君を、天井の蛍光灯が冷たく見下ろしていました。
こうして、優君のアルカディア生活が、夢と混沌と喜怒哀楽のテレビゲーム時代が始まるのでした。

772 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 23:21:23 ID:G9+fhvzs
以上で小話を終わります。アルカディアなるゲーム機のトンデモなさっぷりは文章で説明するより、
以下の動画を見て、ヤバさを堪能してください。

・アルカディア「ドラえもん」(1983年頃/バンダイ)
https://www.youtube.com/watch?v=9ZL9iZ73DN0

・アルカディア「機動戦士ガンダム」 / Arcadia Kidou Senshi Gundam
https://www.youtube.com/watch?v=_D3rgS_yl3Y

アルカディアについての詳しい情報はVORCさんの以下のサイトを参照してください。
この方の貴重な情報により、執筆を決意いたしました。昔のゲーム機事情が知りたい人は必見です。
・Emerson Arcadia 2001
http://d.hatena.ne.jp/hally/20041027#p4


コレコビジョンについてはこちらを見てもらえると幸いです。
他のゲーム機と比べてみれば、当時の衝撃が分かるかと思います。

・ドンキーコングいろいろ COLECO 1982
https://www.nicovideo.jp/watch/sm10494366

773 :森崎名無しさん:2018/11/10(土) 21:24:11 ID:???
投稿お疲れ様です。一応Atari風に制作したようなものっぽいので紹介しときます
これからも頑張ってください

Mega Man 2 Atari DeMake (PC) Game Clear~ (HD60)
ttps://www.youtube.com/watch?v=JM4QyMYfRI4

774 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/10(土) 23:32:52 ID:w+rTuC9U
>>773
情報提供ありがとうございます!
いかにもアタリ2600っぽい、肉どころか骨まで削って神経が見えてきそうなグラフィック、
その甲斐あってロックマンの面白さを全く損なっていない作りにはあっぱれです。
世の中には東方神霊廟を2600風に再現したという強者もいて、本当に感心させられます。
そのうち誰かが間違ってアイドルマスターもアタリ2600に移植してくれないでしょうか。


アタリ2600版東方神霊廟(の一部)
「Let's Play - Qing'e 2600 (Touhou Fangame)」
https://www.youtube.com/watch?v=3ysDYT9z1UM

1982年に発売されたシャープのマイコン『MZ-700』によるアイドルマスター
「アイマスオープニングをMZ-700実機で動かしてみた。」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm3163880

775 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/18(火) 23:45:20 ID:7FYYfVEE
スレの埋めと新発見を兼ねて、報告します。

無印キャプテン翼の単行本を読んでいたのですが、その37巻の94ページ、シュナイダーと若林(notバヤシ)が
プロ初対戦したシーンにて、バイエルンミュンヘンのスポンサーがコモドールであることが判明しました。
具体的には、シュナイダーのユニフォームに大きくcommodoreと印字されていたのです。
(もちろんあの「C」マークつき!)

コモドールといえば1982年から94年までに1400万台も売れたパソコン「コモドール64」があまりにも有名です。
80年代前半のアメリカの家庭ではアップルでもIBMのパソコンでもなく、
コモドール64が最も多く使われていたのです。
さらに85年にはアミーガ1000、87年(先の37巻刊行前)には廉価版のアミーガ500を出しました。
16ビットの美麗グラフィックを出せるパソコンとしてヨーロッパで人気をはくし、
西ドイツだけでも前者は130万台、後者は100万台も売れたそうです。

コモドールの影響はパソコン(マイコン)だけに留まらず、80年代前半のアメリカゲーム機市場にも
大きな影響を及ぼしました。ひいてはこの物語にも大きく影響を及ぼす企業である故に、
どうしてもここで紹介従ったものです。

キャプテン翼でコモドールが出てきたとなると、比較的アタリのパソコンが売れていた
イギリス、マンチェスターユナイテッドあたりでは、アタリがスポンサーになっていたのかもしれません。
アタリ富士を胸に抱いて走る松山君の姿、見てみたかったなあ……

776 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/20(木) 22:18:25 ID:FlpxZecA
お知らせ、今年の12月29日から来年の1月4日まで、帰省のため投稿を行えません。
また帰宅後も仕事の事であれこれとするべき事が重なっているため、来年の初投稿は
1月12・13日位になるかと思われます。

代わりにお勧め動画をどうぞ。年末年始暇な時がありましたらそちらで楽しんでください。

・ゲーム機大戦シリーズ
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm17599143

ニコニコ動画視聴者でテレビゲームの歴史に関心がある人なら必ずは見たであろう超傑作。
ゲーム機が戦車や戦闘機となってシェアを争い、撃って撃破し負けたらスクラップという
即決の爽快感がたまりません。ここで上に挙げた第6次は特に私が好きなところで、
スーパーファミコンとプレイステーションの最後の戦いのところは、かつて両方を楽しんでいた
私にとって何度見ても目頭が熱くなってしまいます。

777 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/23(日) 22:54:50 ID:1PXesxb6
今日明日の連休中には物語を進められそうも無いので、前レスに引き続きお勧め動画を紹介いたします。


・ゲームセンターCX 春香の挑戦シリーズ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm4936209

『ゲームセンターCX』内の主要コーナー「有野の挑戦」をアイドルマスターの
キャラクターにて再現してみたという趣旨のゲーム動画。軽妙かつツボを突いたトークに
何度も何度も失敗して進めないもどかしさ、その苦労の末にクリアに至った後の達成感が
上手く再現されています。元ネタのファンにもおススメ。
上に挙げた動画はファミコン末期の名作ゲーム『ジョイメカファイト』ですが、
私としては『アイドル八犬伝』の紹介回が最も印象深く記憶に残っています。開発したトーワチキの
味のあるトークに面白がりアイマスとの類似性にまた笑っていた時、
「あと10年遅く出ていれば大化けしてたんだろうか?」とふっと思いました。
構想にかなうだけのスペックがあればこのゲームを見る目も変わっていたのかもと思い、
神妙な気持ちになった事が忘れられません。


・【キャプテン翼】キャプテン THE iDOL M@STER【アイドルマスター】シリーズ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9393469 

テクモ版キャプテン翼2タッチのドット絵となったアイマスキャラでサッカーをさせてみたという趣旨の動画。
違和感なく陽一タッチになったアイドル達の姿は良く出来ていて、森崎板読者なら一見の価値あり。
番外編ではキャプつばヒロイン達、早苗や藤沢、弥生やあづみ達が彼氏の技を使って暴れ回るという
スレ主が夢見て果たせなかった展開となっています。ここもぜひ見ましょう。

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