キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

329 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:18:46 ID:4HTfgGS2
マルシェ「だが、現在はそうではない。現在の我が党指導部、私的関係でいえば私の兄上は、
     国内で右往左往し、国外で貞淑さを示すばかりだ。
     社会党の内閣に入閣したはいいものの、ゴタゴタと揉めてばかりで
     影響力を発揮するどころか、今にも離脱してしまいそうだ。
     目を外に向けると、4年前のソ連のアフガン侵攻、3年前のポーランド干渉など、
     共産主義の理想を逸脱した覇権主義的行為に対し、
     我々は真にさようでございますと、父親の、ソ連に恭しくしているばかりだ」

父親の、といったあたりからか、相手の顔に険が、声にトゲが混ざりはじめた。ちょうどここまで話し終わったところで、
ウェイターが前菜を持って現れ、テーブルに並べはじめた。

口にして見ると、中身は液状にした牡蠣のキャビアのせといった所だろうか。濃厚な牡蠣の味が
舌にしみわたる。
ただあまりにも液化しているため牡蠣を食べるというよりスープをすすっているような気分だ。
マルシェ氏も父さんも黙って牡蠣のスープをすすっていたが、先に食べ終わったマルシェ氏が
口をハンカチで拭いた後、再び柔らかな口調で語りを再開した。

330 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:23:56 ID:4HTfgGS2
マルシェ「すまない、少々興奮しすぎて、見苦しい所を見せてしまった」
岬父「いえいえ、お陰で私にかけてくださっている期待の大きさが分かりました」
マルシェ「そういってもらえると有難い。問題は深刻だがその原因の1つが資金源だ。ここだけの話だが」

ここまで語ってふいにマルシェ氏が立ち上がり、こちらに来る。僕らの後ろに立って
身をかがめ、耳元で小声でつぶやく。

マルシェ「ソビエト共産党から多額の金銭援助を受けている。スポンサーに逆らえないのはどこも変わらない。
     財政の自立なくして、意志の自立はありえない」

ここまで言った後再び自分の席に戻り、何事もなかったかのように語りを続ける。

マルシェ「とにかく、今後もこちらから情報を提供するし、必要とあれば
     コネも用意する。どうかそれらを活用して「人民の資産」を回収してほしい。
     あなたが得意とする絵画によって。条件はこれでいかがだろうか」

そう言って彼はスッと1枚の紙を取り出し、父さんの前に差し出す。紙には単に

1:2
France:Japon

とのみ記されている。

岬父「D’accord.」

即座に父さんは返事をした。ダコード、つまり「承諾した」
仕事で得た収益のうち3分の1を情報紹介などの便宜料としてフランス共産党へ提供するというのだろう。

331 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:25:13 ID:4HTfgGS2
マルシェ「有難い。これで何の心配もいらなくなって、安心してここの料理に味わえるというものだ。
     ここのエシーヌ・フリアンドは絶品でね。ここのを口にすると他のエシーヌは口に入らぬ」

エシーヌ・フリアンド。メニューで見たときはトンカツに似た料理のようだった。
だが実際にはトンカツとは違う。

金モール付きのマホガニーで作られたワゴンで運ばれたエシーヌが、テーブルへと運ばれる。
金縁に赤紫の花が咲くお皿に金のナイフとスプーン。そしてエシーヌの見事なつくりが、
料理というより芸術品を鑑賞しているような気分になる。
豚のカツの上に油で揚げた卵のフライ、二つ割のトマト、ニンニク、バターをのせて焼き上げている。
アーモンドとパルメザンチーズの香りがただようエシーヌをナイフで切り取り口に入れ、
ブクブクとした脂からあふれ出る肉の旨味で、とろけてしまいそうになる。

マルシェ「ああ、旨い。ことにクリームをつけたエシーヌは最高だ」

皿の隣に置かれた生クリーム入り容器から、僕もエシーヌにかけてみる。
心持ち酸味が残る濃い重厚な味がたまらない。

3人こうしてエシーヌ・フリアンドを心行くまで満喫し、食後のデザートとワインも味わい、
そろそろお開きという空気が流れだしたところで、どこからか取り出したのか1冊の雑誌を
持ち出して、今度は僕の目の前へ差し出した。

332 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:28:07 ID:4HTfgGS2
マルシェ「私からのプレゼントだ。フランス共産党が発刊しているサッカー雑誌、
     Le Miroir de football。きっと参考になると思うよ」
岬「サッカー、雑誌、ですか」

手渡された雑誌を目にして、僕は戸惑いを覚えた。
サッカーが盛んな国であるし、共産党がサッカー雑誌を作っていても
おかしくないのかもしれないが、それにしても表紙が奇抜である。

僕位の歳の金長髪の男の子がキーパーウェアを着てしとけなくゴールポストに寄りかかり、
恋人でも見るような眼差しでボールを眺めている。
どう見てもファッション雑誌かアイドル雑誌にしか見えないが、これがサッカー雑誌なのだ。
さすがはフランス、殺人集団たるカンプチア共産党をフランス語に訳すだけで、
クメール・ルージュという化粧品みたいな名前になってしまう国だ。

マルシェ「驚いたかね。さすがにこんなファッショナブルな共産党の雑誌は世界でもこれだけだろう。世界中でそうだが、
     若者の共産党への関心は低下するばかりでね。今現在関心を持っている雑誌を大いに参考にしたのだよ。
     批判も大きかったがその甲斐はあった。ちょうどパリの党員の子弟に
     美男子がいてくれたおかげで、若い女性の入党者数が増えてくれている」

岬「パリ?サッカーをしている共産党の子がいるんですか」
マルシェ「ああ、運がよかったよ。この子はジュスト・アルナルディ(Juste Arnardi)。
     パリのサッカークラブサンジェルマンの年少部に所属していて、いずれ育成部門の下部チーム
     シャンゼリゼかモンマルトルの正キーパーになるだろうという腕前だそうな」
岬「(ジュスト、か、覚えておこう)」

333 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:29:54 ID:4HTfgGS2
思わぬところで耳にした同年代のフランス人実力者。それがパリにいるのだ。きっと
何かの役に立つだろう。だが次の言葉で現実に引き戻される。

マルシェ「ところで君は、サッカーで世界を目指す気はないかね」
岬「え、も、勿論」

マルシェ「そう言うだろうと思った。思ってなければ日本一にはなれなかっただろうからね。だがここはフランス、
     君は外国人だ。残念ながら外国人の少年が世界レベルの大会に出られる機会が殆どない。
     このままでは君の、神から与えられた才能が生かされずに朽ちてしまうだろう」

マルシェ氏に指摘されて、心中苦いものが走る。確かにこのままではダメだ。パリ中の年長者に
混ざってプレーするにしても限度がある。フランスは確かに強いが、
ドイツ・イタリア・ブラジルなどといった国と比べると確実に劣る。
何より目標が無ければ、意志を保ち続ける事など至難の業だ。
そう思っていると、マルシェ氏の口から僕の人生を一変させる
言葉が、何の気もなく放たれようとしていた。

334 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:32:24 ID:4HTfgGS2
マルシェ「君の父親の友人の1人として私も非常に残念に思う。
     こうした現実は全ての人間に平等な機会を与えるべきという共産主義の理念にも反する。
     だから。ここを見てほしい」


Spartakiada Mezhdunarodnaya Podrostkami se tenant!


マルシェ「タロー・ミサキ。君に国際友好諸国年少者総合体育大会、
     通称国際ジュニアユーススパルタキアーダへの参加テスト権を与える」



岬「国際……スパルタキアーダ?」
マルシェ「そうだ。全世界の共産党の子弟で行われるサッカー大会で、2年に1度モスクワで
     行われる。西ヨーロッパでは西側諸国の共産党の子弟を集めて作られる。
     実のところ言えばこの臨時サッカークラブの創設には国籍事項が無い。外国人が入ることを
     想定していなかったころの規約だからだが、この点を突いて君も参加できるよう働きかけてみよう」

岬「えっ、いいんですか!?」

思わず素っとんきょうな声を上げてしまう。この場でこんな声を上げてしまい恥じ入ってしまったが、
マルシェ氏はかわいい孫をたしなめるような顔で、手を軽く振る。

335 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:34:06 ID:4HTfgGS2
マルシェ「落ち着きなさい。入団テストに参加できる権利が与えられるというだけの話だ。
     君が代表入りするに相応しい実力が無ければ、それ以上は私にもどうにもならない」
岬「あ、すみません。マルシェさんありがとうございます。僕にここまでしてくれまして」

マルシェ「いやいや、君の父親の貢献に対するささやかな恩返しのつもりだ。気にしないでくれ。
     それより、この雑誌は隔月慣行でね。君ぐらいの歳の東欧の選手の情報も載っていることがある。
     新しいのが出来たら君の家に送るから、ぜひ読んでほしい。スパルタキアーダの情報もいずれ
     この雑誌に載る」

ありがとうございます。再びマルシェ氏に感謝の言葉を述べながら、僕の胸奥で熱い液が
流れるのを感じた。これだ、これで活躍すれば東側といえど世界大会、
日本にも日本人が活躍したという事で耳に届き、日本での立身のめどがつくかもしれない。
たとえ届かなくても、世界の強い相手と戦えるというなら、これからの生活にも張りが出る。

こうして思わぬところからの活路に心躍らせながら、
僕と父さんはルドワイヤンを後にした。


*フランス共産党雑誌『Le Miroir de football』を手に入れました。

336 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:35:33 ID:4HTfgGS2
【1983年9月第1週】
岬「ふーう、世間はもう学校か。そう思うとフランスに越してきたのは良かった。
  僕だけ夏休みが増えたみたいで。さて、この貴重な期間のうちに、何しようかな」


A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

337 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/05/27(日) 20:38:47 ID:4HTfgGS2
と、いう事で岬君の活路となるスパルタキアーダ(+ジュスト)の存在が
明らかになったところで、今日はここまでにします。


スパルタキアーダは実在していた大会です。日本の国体のような国内全国の年少者の生徒・学生の
選抜大会だったそうですが、この世界ではサッカー部門の(東側)世界大会として存在しています。

338 :森崎名無しさん:2018/05/27(日) 20:44:12 ID:WiIMzB+U
B1

339 :森崎名無しさん:2018/05/27(日) 21:07:31 ID:75tTQhPE
B1

340 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/02(土) 19:38:41 ID:JIgFu7NU
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
持ち物(日常時間消費無し)
A:財布
B:ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
C:オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
D:この持ち物リストからは選ばない
E:全部選ぶ


持ち物(注!日常時間が消費されます)
T:ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、ソ連のサッカー訓練も扱う、さらに分岐)
U:ル・ミロワール・デ・フトバル(フランス共産党発行サッカー雑誌、東側ユースサッカー事情も扱う、さらに分岐)
V:この持ち物リストからは選ばない

所持品:現時点でなし

先に2票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

341 :森崎名無しさん:2018/06/02(土) 19:43:21 ID:bqn4dhcg
T

342 :森崎名無しさん:2018/06/02(土) 23:15:42 ID:01csh1CI
I

343 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 12:27:06 ID:Y/oA6YmM
T ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、ソ連のサッカー訓練も扱う、さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
*全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜K→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
*サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……難しい用語やトレーニング機器を使った訓練法ばっかりだ。今回は役に立ちそうにない)」
*特に変化はありませんでした。

344 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 12:46:26 ID:Y/oA6YmM
すみません、分岐選択肢を入れるのを忘れてました。

★83年8月号ソビエツキ・スポルト ! card ★

JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
    *全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜K→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
    *サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……難しい用語やトレーニング機器を使った訓練法ばっかりだ。今回は役に立ちそうにない)」
    *特に変化はありませんでした。

345 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 12:49:17 ID:???
★83年8月号ソビエツキ・スポルト  クラブ9

346 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:13:09 ID:Y/oA6YmM
★83年8月号ソビエツキ・スポルト  クラブ9 ★ 岬「(『トレーニングサイクル』かあ。
                        長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「えーっと、『チームや各選手の実力向上は、指導者が、
  長期的な構想を持っていないと、継続的に進める事ができない……』」

聖薇の母親からもらったソ連の雑誌を読み込む。元々は国内用スポーツ雑誌であり、ステート・アマの
クラブの試合結果や選手の活躍具合の記述が中心で、参考になりそうな記事はそう見つからない。
だが、そうして見つけた訓練法は、大いに参考になりそうだった。

岬「(『トレーニングサイクルは1年間計画を枠として、半年単位の期間トレーニング、
    1月単位の月間トレーニング、1週間単位の週間トレーニングに大別できる。
    1年間計画を明確にしておかなければ、中期的ないし短期的な計画も曖昧になり、技量を恒常的に伸ばすことはできない』)」

岬「(『また、期間トレーニングは準備期間、試合期間、移行期間に区分される』
    ……プロの選手相手だから試合期間は準備期間に入れて大丈夫かな、ま、おいおい考えよう。
    移行期間は『もっぱら休養期間を促すものばかりになる』だから後回しにするとして、準備期間の方を見よっと。
    えっと、『コンディション、技術、戦術の実力要素を鍛える。どの要素も最初の数週間は初歩的な訓練が主になる。
    徐々に目標に合わせたプログラムを一貫して継続するのが、とりあえずポイントとなる』)」

ここまで読んできて、一旦あれこれ詰め込んだ頭を整理しようとして、横になる。
寝転がりながら、今後のサッカー選手の目標についてぼんやりと思う。

岬「(これから僕はどうなりたいかな。ドリブルでボールを、ひいては試合を支配する存在になるか、
   パス回しを上手くしてチームの潤滑油になるか、
   得点力を上げて攻撃面でも注目される存在になるか。敵のパスを遮断するのも試合コントロールができて面白い。
   その前に体力をつけてから基礎固めをするのもいいかも……いや)」

ここまで思考をめぐらせてふっと思い出した。自分の長所についてはたと考え出す。

347 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:27:09 ID:Y/oA6YmM
岬「(そうだ。僕の選手としての売りはこうした個別の能力のほかに、他人からの受けの良さも
   あったはずだ。これまで敵を1人も作り出してこなかったし、意見も肯定的に受け止められてきた。
   これからは例えば武蔵小戦のオフサイドトラップや、
   あるいは僕が身に着けたマリーシアの演出をチーム全体での演出に昇華させるとかいった、
   戦術的指導力を上げる事をめざしてもいいかもしれない。……どうしよう)

ゴロゴロと部屋の中を転がり、時折背中を伸ばしたりして考えをめぐらせたが、いい結論は出ない。

岬「(ま、おいおい考えよっと)」

結論を先送りした僕は立ち上がり、次の行動に移ることにした。

*サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値が9アップ!(9/15)



*ここまで書いてアレですが、経験値がたまり次第、結果は練習に反映されます。
 ゆるいです、イージーです。そこら辺の事は「ソ連のスポーツ科学は世界一ィィィィィッ!」で
 納得してください

348 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 15:30:40 ID:Y/oA6YmM
岬「さて、次は何しようかな」


A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

349 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 20:50:59 ID:xq9e6naU
B1

350 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 22:11:41 ID:mBv2NCNY
B1

351 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/03(日) 22:21:48 ID:Y/oA6YmM
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
持ち物(日常時間消費無し)
A:財布
B:ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
C:オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
D:この持ち物リストからは選ばない
E:全部選ぶ


持ち物(注!日常時間が消費されます)
T:ソビエツキ・スポルト83年8月号(ソ連のスポーツ雑誌、トレーニングサイクルについて扱う、
  サッカー練習の上昇ポテンシャルレベルアップまで経験値6必要。さらに分岐)
U:ル・ミロワール・デ・フトバル(フランス共産党発行サッカー雑誌、東側ユースサッカー事情も扱う、さらに分岐)
V:この持ち物リストからは選ばない

所持品:現時点でなし

先に2票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



今日はここまでといたします。

352 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 22:25:54 ID:xq9e6naU
T

353 :森崎名無しさん:2018/06/03(日) 23:17:27 ID:6ukb3dK+
I

354 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 11:20:43 ID:rOW+5SAk
T ソビエツキ・スポルト(ソ連のスポーツ雑誌、トレーニングサイクルについて扱う、
             サッカー練習の上昇ポテンシャルレベルアップまで経験値6必要。さらに分岐)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読 ! card ★

6〜JOKER→岬「(『トレーニングサイクル』か。よし、これでバッチリだ!)」 
    *全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
2〜5→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらいなあ。何度も読み返した方が良いかも)」
    *サッカー練習の上昇ポテンシャル経験値がカードの数字分アップ!(レベルアップに必要な経験値は15です)
A→岬「(……同じところを続けて読むのは面倒だなあ)」
    *特に変化はありませんでした。

!とcardの間の空白を埋めて投票してください。

355 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 11:47:06 ID:???
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読  ハートJ

356 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 12:28:51 ID:rOW+5SAk
★83年8月号ソビエツキ・スポルト再読  ハートJ ★→岬「(『トレーニングサイクル』かあ。長くて頭に入りずらい……
                             でも、もうバッチリだ!」 
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「準備期間は……この場合は6週間だな。『最初の1週目は運動強度を軽くする。
  次第に実力がついてきたら、すこしずつ強度を上げていく。5週目には強度を最大限に挙げて練習し、
  最後の週は非常に穏やかなトレーニングにする。
  これにより、怪我の発生を防ぎつつ最大限の成果を得る練習サイクルを構築できる』」

岬「具体的には、『最初週は持久力トレーニング、調整力、技術的基礎程度。
  実力がつき次第、戦術的基礎、ダッシュ、スピード・パワー持久力などを追加し、
  最終週で実力維持程度の持久力トレーニングと、疲労回復、精神的調整を行うべし』」

岬「週間トレーニングは『多練習量低強度→少練習量高強度→休養のサイクルで成長と安全を両立する事ができる』」

こうして黙々と読み、自身の状況を省みて内容を頭の中で調整する事数時間、
何とか自分の練習に取り込んでいける見込みがついた。

岬「(よし、これでもっと上手くなれる気がしてきた。早速練習だ!)」

新しい発見をした時特有の高揚感を感じながら、ボールを取り出し家を後にしたのだった。


*全サッカー練習の上昇ポテンシャルが「少し上がりやすい」から「凄く上がりやすい」にアップしました!
*日常時間は全て使いましたので、自動的に練習時間に移ります。

357 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 12:31:26 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:19 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

358 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 14:46:10 ID:TD74aka+
D

359 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 15:26:19 ID:7CuZg2ZU
D

360 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 15:29:30 ID:rOW+5SAk
D タックル:19 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)→ ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 三杉 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

361 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 15:58:08 ID:???
★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)→  クラブK

362 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 16:11:13 ID:???
★誰かいる?  クラブQ

363 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 16:15:55 ID:rOW+5SAk
ちょっと用事のため中座します。1時間後ぐらいに執筆再開できると思います。

364 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 17:48:57 ID:rOW+5SAk
遅れてしまって済みません。これから再開します。



★83年9月1週1回目の練習(凄く上がりやすい)クラブK★→タックル力+2!
★誰かいる?クラブQ ★→特に誰とも出会わなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ついてないときはトコトンすることなす事裏目に出るが、勢いに乗った時は万事上々。
今日の練習具合はまさにそんな言葉が当てはまる出来になった。

いつものようにシュッセ運動場へ出向き、同じようにサッカーの練習をしている少年に
相手をしてもらえないかと頼みこみ、ひたすらタックルの練習を行った。

岬「(基礎だ。基礎を固めるんだ。こういう体でぶつかっていくタックルは、
上半身から入っても自由な脚で逃げられる。)」

何度も何度も相手と併走しぶつかり合い時には吹き飛ばされながら、
タックルの基礎を固め直す。

岬「(できるだけ重心を下げて、下からすくい取るようにボールを取る!)」

繰り返す事数十回、練習を重ねる事でごく自然に、相手の体を滑るようにして
抵抗なく体を割り込ませ、ボールを奪い取ることができるようになった。

少年「すげえなあ。取ろうと思ってもあっさり取られちゃうよ」
岬「ありがとう。君のおかげでコツをつかめたよ。今度は僕の番だ、何の練習をする?(よし、
上手く行った!)」

協力の返礼として相手の練習に付き合いながら、今日の成功に心中グッと拳をにぎっていた。

365 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 17:51:51 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

366 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 18:13:49 ID:krp9iW8I
A

367 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 18:42:59 ID:62OYrHJI
A

368 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 18:57:35 ID:rOW+5SAk
A ドリブル:21 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる?! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: ルーク 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

369 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 19:04:42 ID:???
★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→ ハート10

370 :森崎名無しさん:2018/06/09(土) 19:40:32 ID:???
★誰かいる? クラブ6

371 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 20:23:39 ID:rOW+5SAk
★83年9月1週2回目のドリブル練習(凄く上がりやすい)→ ハート10 ★ドリブル値+1!
★誰かいる? クラブ6 ★特に誰とも出会わなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
しばらくブローニュの森の通路を散策する。大小の公園、遊園地、競馬場など施設にあふれ、
多くの人で賑わっている。そのため、目当てである空き缶はすぐに集める事が出来た。
両腕で抱えられるだけ空き缶を集めて運動場へ戻る。
沢山の空き缶をS字に並べ、蛇行ドリブルの練習を始めた。

岬「(蹴るな蹴るな、ボールは運ぶんだ、足首を固定させてボールを運ぶ。……よし)」

ぐるぐる空き缶の間を回り走りながら、ドリブルのコツを振り返って実践する。
そのおかげで、ドリブルの切れが良くなったような気がした。

岬「(よしよし、上々上々)」

こうして攻守ともに良い結果を出した事に満足し、意気揚々と帰宅の途についたのであった。

372 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/09(土) 20:29:09 ID:rOW+5SAk
長くなりそうなので、今日はここまでに致します。

今年は様々なゲームのミニ化や、まさかのゲーム機戦争再参入が相次いでいます。
ミニスーパーファミコン、ミニメガドライブ、アタリVCS(旧アタリBOX)、インテリビジョンW.
皆さんは何か買う予定はありますか?私としては、比較的安くて面白いゲームが多そうな
メガドライブミニを買うつもりでいます。

373 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:05:28 ID:XoF1ytSU
第10話『クレイジーシャーマンサオリ』



岬「どうだった」
岬父「これからパリに向かうと言っていた。まあ明後日にはここにつくだろう」
岬「そうか、明後日には来ちゃうのか」
岬父「あれでも太郎の叔母さんで父さんの妹だ。そう悪く言うな」

父はあの人からの電話を受け、近日の来訪を告げる。
ついに来るべき時が迫って来たかと憂鬱な気分が出てくるのを抑えられない。

岬父「沙織が来る前に太郎だけどこかへ出かけるという手もある。まだ時間も……」
沙織「誰がどこへ出かけるって〜?」
岬「!」

現れた。僕の叔母にして自分勝手の化身、岬沙織が現れた。

岬父「どうしてここに?!これから日本をたつと言ったはずじゃ」
沙織「残念だったな、トリックだよ!あたしは「これから行く」っていっただけだけど?
   大体、事前連絡なんてめんどくさい事する訳ないでしょ。
   バス降りて兄さんの家の位置を地図で確認するまで、時間つぶしに電話しただけよ」

岬沙織。右手にキャリーバッグを引きずって現れた妙齢の女性。
背は父さんよりも頭半分ほど高く、髪はかかとまで届きそうなほど長く伸ばしている。
顔はやや面長、年は父さんと変わらないはずだが、20代後半と言われても疑わないほどの
円熟味を帯びた美しさを放っている。
だがしかし、何よりこの場での視覚的印象として目にひくのは、彼女の衣装であった。

374 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:06:40 ID:XoF1ytSU
8月だというのに純白の白衣を着け、その白衣を胸元の襦袢で押さえ、足の甲まで届きそうな
緋袴で腰と脚を覆い、足袋と草履で足元を締めている。
典型的な巫女装束であった。

岬「姉さん、その格好でここまで来たの」
沙織「そうよ。いやーフランス人にも巫女需要は旺盛ね!行く道々で野郎どもにナンパされるし写真は撮られるし。
   用意していた神社予定地のレターカードがあっという間に無くなっちゃったわ」

そう、彼女は巫女である。それもただの巫女ではない。
父さんが言うには生まれつき神力が強かったらしく、手を握ると電気のような痺れを発したり、
気弾のような神力を発射して痴漢を撃退したりと、今まで起こした奇蹟は数知れない。
漫画のような超能力的な事だけではなく、彼女が神力をこめたお守りや祈祷によって、
大事故にも無傷で生還したり、高額宝くじをたったの1枚で当てさせてきたという。
なぜか東広島市の鏡山という僻地で神社を開いたため参拝者こそ少なかったが、
知る人ぞ知る奇跡の神社として、西条に住んでいた時はそんな話をよく聞いていた。

岬「姉さんは美人だから、きっとフランスでもやって行けるよ」
沙織「分かってるじゃなーい。いい子いい子」

彼女はこちらに向かい僕の頭を撫でる。3回撫でたあと、頭の手が肩に行き腕を沿って手に移る。
そして手と手が重なった瞬間、体から重みが消えた。
次の瞬間には、彼女に向けていたはずの視線が天井を向いている。
急いで頭を上げて胸をそらし、着地寸前に床を手で叩き、体への衝撃を抑え込んだ。

沙織「おっ、成長したわねえ受け身が取れるなんて。昔は涙目になっていたのに」
岬「会うたびに合気道の技かけるのやめてください。痛いです」

毎度恒例の儀式が終わった。一応抗議するものの。カラカラと笑うばかりで応じてくれそうにない。
しばらくして笑いを収めた後、彼女が本題を切り出した。

375 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 17:07:49 ID:XoF1ytSU
沙織「さて、挨拶も終わったし、要件2つ伝えるとしますかね。まず1つ目、今度私が神主になる無間神社の位置だけど」

そう言ってバッグからイル・ド・フランス地域圏の地図を取り出して机に広げ、×点のついたところに指をさした。
パリ市からそう遠くはないが、僕達が済んでいる所から反対側にある。とても徒歩ではいけそうにない。

沙織「ホントはパリ市内に建てたかったんだけどねー、色々規制とか厳しいし土地代もバカ高いし、
   渋々郊外に建てる事にしたのよ。肝心の建立の日なんだけど……」


★無間神社フランス分社建立時期 ! card ★

JOKER→沙織「実はもうできているのだ!」岬・岬父「なにィ!?」
ダイヤ→沙織「今月の第4週位にはできるわね」
ハート→沙織「手伝ってくれたら今月中に出来るわよ」*さらに分岐
スペード・クラブ→沙織「なんとかクリスマスまでには間に合わせるわよ」岬「(あっ、これ手伝わされるな……)」

376 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 17:10:13 ID:???
★無間神社フランス分社建立時期  ダイヤ4

377 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 17:34:28 ID:???
割と今までの引きが順調なのが怖いのだが…
後で揺り戻しが来そう

378 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:31:55 ID:XoF1ytSU
★無間神社フランス分社建立時期  ダイヤ4 ★→沙織「今月の第4週位にはできるわね」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬父「1カ月未満で?随分と早いな」
沙織「まあ事前に日本から人呼んで着工してたからね。もうじき完成よ。それで、次の話だけど」

そう言って彼女はバッグのチャックを開け、紙のようなものを取り出した。
封筒ほどの大きさに大きく「交通安全」と記されているお守りだった。

沙織「2つ目の要件は、ずばりこの新しいお守りのお披露目。
   今までもあたしのお守りは霊験あらたかだったけど、
   これは今までのお守りが紙切れに見える程の凄いものよ。
   何てったってこのあたしが1週間、断食と水垢離と祈祷を重ねた上にできたお守りだから」

1週間も。この傍若無人女がそんな苦行までしたのか。そう思うと、この変哲もない紙から
神々しい光がうっすらと放たれてくるような気がした。

沙織「これは交通事故だけじゃなくて、とにかくありとあらゆる事故や怪我、凶悪犯による刃傷沙汰さえ
   我が身を守ってくれる優れものよ。使い方は簡単、ポケットでもいいから、
   肌身離さず付けていればいいだけ。こんな感じにね」

そう言って彼女はお守りの紐を(片隅に小さな穴が開いていて、そこから紐が輪になって通っている)
僕の首にかけ、シャツの下にお守りを押しこむ。
そして彼女は窓に行って大きく開けた後、再び僕の方へ向かった。

沙織「正直に言って。このお守り、1枚500フランするの。参拝客は買ってくれるかしら」
岬「うーん……無理だよ。7500円なんて、高すぎる」
沙織「そうよね。やっぱり効果が分からないと、異教の神頼みにそんな大金は払ってくれない。だから」

そう言うなり、いきなり僕の体を両腕で持ち上げる。何食わぬ顔で先程開けた窓に向かい、
僕に向かって宣言した。マズい。猛烈に嫌な予感がする。

沙織「これからその御神徳を、身をもって体験してちょうだい!」

379 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:33:13 ID:XoF1ytSU
異議を唱える間も逃げる間もなく、僕はアパルトマンの5階の窓から勢いよく外へ投げ出されてしまった。
何メートルも放物線を描きながら空に上がった後、勢いよく表通りの道路へ投げ出されようとする。



おわりだ。



目を堅く閉じて胸を押さえ、最期の時を迎えようとする。その時。


ガッシャアアアアアアアアアン!


下から激しい衝突音がし、その中に僕は叩き込まれる。

岬「(え!?)」

激しくたたきつけられ痛みを感じたが、特に骨が折れたような感じはしない。
恐る恐る目を開けて手足を見回すが、どこにも傷は見られない。
代わりに見えていたのは、四方八方を取り囲んでいるぬいぐるみと枕、そして綿の塊だった。

通行人「おーい大変だ!ベッドのトラックとぬいぐるみのトラックが正面衝突したぞー!」

外から人の声が聞こえる。わいわいがやがやと声が大きくなってきたところを見ると、
野次馬が続々集まってきたようだ。何とか這いあがろうと手を伸ばすと、ぬいぐるみをかき分け手が上から僕のを掴む。
そうして引きずり上げられた先には。諸悪の根源の顔が映っていた。

沙織「よしよし。怪我は無いわね。うん、流石あたし!」

380 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:34:37 ID:XoF1ytSU
謝罪の一言もないまま勝手に安堵している。
そんな様をいきなり見た野次馬達は状況が読み込めず、口々にあれこれと話している。

「あれ誰だ?キレイだな」「あの服装なんだ!分からないが……イイ!」
「ひょっとしてあれが話に聞くミコってやつじゃないか」
「ミコ?なんじゃそりゃ?」「ジャパニーズシャーマンってやつじゃないか」

あれこれと憶測を彼女に向ける中、彼女はそっと両手を前に添えてやや伏し目がちにしてこちらに顔を向け、
それから意を決したという風で、四方の紳士方に話しかける。
何も考えなければ花も恥じらう淑女といった風情だが、前後の状況を知っているだけに寒気を感じた。

沙織「ここに集まる皆様方、わたくしは日本から参りました、サオリ・ミサキと申します。
甥のタロウが危ない目にあっていたので、助けに参りました。
今月末からパリ郊外の……でミコ、ジャパニーズシャーマンとして、交通安全、商売繁盛、開運招来、恋愛成就など
皆様の運気上昇を応援させていただきます。お暇でしたらぜひ、ムゲンジンジャへお越しくださいませ」

「おおおおっ!カワイーーッ!」「話は分からなかったが俺は行くぜ!」
「マドモアゼル、よければこれからカフェにでも……」「マドモアゼル・ミサキ!儂の方にも顔を見せてくれい!」
「うーんまさに東洋の淑女……我が国の婦女子が失った奥ゆかしさを保っている……」

沙織「すみません。これから甥を病院に連れていかないといけないので……失礼いたします」

群がってこようとする野次馬達を柔らかにかわしながら、僕達は彼らから離れる。
しばらく走って彼らの姿が見えなくなると、彼女は元の姿に戻った。

381 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:36:24 ID:XoF1ytSU
沙織「ふーう、よくやった、つかみはバッチリね」
岬「ひどすぎますよ沙織さん、死ぬかと思いました」
沙織「死ぬわけないじゃない。あたしの作ったお守りを入れたんだから。死ぬ危険があるなら
   あんな事しないわよ」

いけしゃあしゃあと殺しかけた相手に表情も変えずに言ってのける。昔からこんな具合だった故にもう怒る気さえ起らない。
ただ、さすがに悪いと思ったのか、僕にサービスを申し出た。

沙織「でもまあ、あんなことして悪かったわね。代わりに今度最初に来たときは
   お守り代を100フランにサービスしてあげるわ。あと、降神巫もタダでしてあげる」
岬「こうしんふ?」
沙織「そう。あたしの体に神をおろして、未来を告げてもらうの。
   これからの人生でどんな災難が起こるか、あらかじめ分かっていれば便利でしょ」

未来予知か。にわかには信じられないが、この神がかった神力を持った人が言うのだ。本当だろう。

岬「分かりました。それで辛抱します」
沙織「良かったわ!甥っ子に嫌われちゃあ3日は眠れなくなっちゃうわ。それじゃあそろそろここでお別れ」
岬「え、あの、バッグは……」
沙織「それなら大丈夫。兄さんにタクシーを呼んでもらえるように頼んであるし、
   先にバッグをもって待ってもらえるように頼んでるから。うん、じゃあね」

言うだけ言ってとっとと去ってしまった。
ようやく嵐が過ぎ去ったような気がして、
近くの壁に寄りかかったまま、父さんが現れるまで身動きする事ができなかった。


*9月第4週以降、「無間神社」に訪問が可能になりました!
ただし遠隔地のため、地下鉄の使用が必須となります。

382 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 19:40:57 ID:XoF1ytSU
【1983年9月第2週】
岬「ふう、ひどい目にあった……あの人の無茶ぶりは変わらないなあ……
  そういえば、いくら学校に通っていないとはいえ、放課後なら入れない事はないよな。
  言ってみようかどうしようか」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

383 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 20:07:16 ID:GO8J3D2o
B

384 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 20:07:56 ID:wfrZOpsU
A

385 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:55:21 ID:tWxydRLU
A

386 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:56:55 ID:tWxydRLU
A

387 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 21:58:16 ID:???
書き込みミスしたと思って連投してもうた

388 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 21:59:15 ID:XoF1ytSU
今日はこれまでと致します。

>>377
沙織「あら不安?仕方ないわね、 186 72 円で厄払いしてあげるわ」
岬「よそ様に迷惑かけないでください。どうしてもなら霊夢さんのスレで厄払いを」
沙織「仕方ないわねえ、ほれっ! 0 !5以上で同点、7以上で逆転よっ、と」

389 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 22:21:18 ID:XoF1ytSU
済みません、終了宣言直後に行動が決定されたので、1レスだけ続けます。


A ドリブル:21 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:700 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

390 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/10(日) 22:23:41 ID:XoF1ytSU
さらに済みません、ドリブル値は22が正しい値です。

あと、沙織さんがろくでもない厄払いをしてしまった事を、本人に代わりお詫び申し上げます。

391 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 22:30:45 ID:wfrZOpsU
A
0は10として扱われるパターンも多いからへーきへーき()

392 :森崎名無しさん:2018/06/10(日) 22:32:54 ID:GO8J3D2o
C

393 :森崎名無しさん:2018/06/11(月) 06:14:40 ID:15I44Fuw
E

394 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 00:22:40 ID:CB3moedA
E

395 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 06:50:24 ID:DKVG81b6
〉〉〉391
上手くいけばあれは10、わたしのお陰で試合に勝てたと言い、負ければ0、わたしは厄を祓う
だけで勝利の女神で無いと弁明出来る、沙織さんの手でですね、分かります、ん?後ろから足音がうわああああ……

沙織「スレ主が急に二度寝しちゃったから、次のレスはわたしが書くわ!
   可愛い甥っ子のために、いいカードを引くのよ!」

396 :【才気煥発】岬沙織【美人巫女】 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 07:05:06 ID:DKVG81b6
E パスカット:21 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で ★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2!
7〜12→+1!
1〜6→効果がなかった


先着で
★誰かいる?! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: バビントン 「俺も混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「よう、俺も混ざるぜ!」金髪のトンガリ頭の同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:???「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」キーパーグローブをつけた金長髪少女が尋ねてきた
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった

397 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 07:09:22 ID:???
★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→ ダイヤ2

398 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 07:25:13 ID:???
★誰かいる? クラブ10

399 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:08:21 ID:h/jC67pg
今朝は急におそわ……眠気が襲ったため途中で終わってしまいまして、失礼いたしました。
今日も少しですが、投稿を行います。



★83年9月2週1回目のパスカット練習(凄く上がりやすい)→ダイヤ2 ★→効果がなかった
★誰かいる? クラブ10 ★→特に誰とも出会わなかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

運動場へ行き、気楽にサッカーをしている人達の中に入り、パスカットの練習をする。
何十球も左右高低様々に飛んでくるパスの軌道を読み取り、弾く。
だが、今日は何度行ってもただの手足の運動にしかなっていない。
特に俊敏になったとか、少ない労力でとれるようになったとか、そんな手ごたえは得られないまま終わってしまった。

*特に能力は上がりませんでした。

400 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:10:50 ID:h/jC67pg
【1983年9月2週】
岬「さて、次は何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:954フラン

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

401 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:12:27 ID:OygwCN7A
B

402 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:12:54 ID:i7CRuTD2
B

403 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:18:53 ID:h/jC67pg
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 天ケ瀬家
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E アタリフランス
F 双海家
G 15・16区周辺を散歩する
G1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
G2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
H その他、自由回答(要3票)


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

404 :森崎名無しさん:2018/06/12(火) 22:20:43 ID:OygwCN7A
A

405 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/12(火) 22:37:50 ID:h/jC67pg
短いですが平日ですしすることもありますので、今日はここまでに致します

406 :森崎名無しさん:2018/06/13(水) 05:48:25 ID:6JE0ufrg
B

407 :森崎名無しさん:2018/06/14(木) 04:51:33 ID:f8WcK2pA
E

408 :森崎名無しさん:2018/06/15(金) 06:17:24 ID:WH8qMXrI
D

409 :森崎名無しさん:2018/06/15(金) 09:53:05 ID:8oz/wCxs
A

410 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/16(土) 16:26:42 ID:DNkmwWcQ
投稿する前に訂正し、お詫び申し上げます。9月第3週に開店する、
アタリフランスの向かい側にあるゲームセンターは
「NAMCOLAND」ではなく、正しくは「PLAYCITY CARROT」の誤りでした。



A 日本人学校
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(下見に出かけてみるか」

入学は10月だが、その前に様子を見ておくのも悪くない。
そもそも入学が遅れたのは教室に空きがないという、完全に学校側の都合によるもの。
その生徒が様子見にちょっとぶらついても、罰は当たらないだろう。
ただそれでも迷惑にはならないように、事前に学校へ連絡を入れて、放課後に
見学しに行くのが無難だろう。

そうして電話し、許可を得ていく事になった。学校についたころには……

★日本人学校への到着時刻 ! card ★

JOKER→ダイヤ+岬「(途中で2人ずれになっちゃった)」 さらに分岐
ダイヤ→午後2時30分になっていた
ハート→午後3時になっていた
スペード→午後3時30分になっていた
クラブ→午後4時になっていた

411 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 16:39:11 ID:???
★日本人学校への到着時刻  ダイヤ10

412 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/16(土) 16:53:54 ID:DNkmwWcQ
★日本人学校への到着時刻  ダイヤ10 ★→午後2時30分になっていた
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(2時半か、ゆっくり探検できそうだ)」
教諭「こんにちは岬くん、こちらの都合で入学できずにすみませんね」

学校につくと初訪問時に案内をしてくれた先生が現れた。今だ入学できぬ事への詫びを聞いた後、
学校は午後6時に門を閉める、それまでは自由に出歩いて良いとの情報を得た。
先生が去った後、日本人学校を見渡してみる。建物の方に変化はなかったが、
あの雑草まみれだった箱庭校庭に変化が見られる。以前は全面伸び放題だった校庭が、
今は敷地の半分程が刈り込まれていた。

誰がなぜこんな事をしたか。気にはなるが校庭に誰もいない以上、確認もできない。
校庭の件は後回しにして、とりあえず学校内を歩き回ろう。

岬「(まずはどこへいこうかな……)」

★移動時間 ! dice★
現在時刻は14:30です。

A:「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:「(音楽室に行ってみよう)」
E:「(美術室に行ってみよう)」
F:「(情報室?よく分からないけど、行ってみよう)」
G:その他、自由回答(要3票)


移動先についての選択は先に2票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

413 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 21:47:02 ID:kODcayUw
A
★移動時間  2

414 :森崎名無しさん:2018/06/16(土) 23:10:23 ID:elTccyqE
A

415 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 07:48:35 ID:QCQZ6oE6
A:「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」 移動時間は2分
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(まずは自分の教室だ。どんな所だろうか。どんな人がいるだろうか)」

薄暗い廊下を歩きながら思う。そういえばこうして入学の何週間も前に学校をうろうろするのは、
何十回も転校を繰り返した中でも初めてだ。未体験の事に少しワクワクしながら、僕が学ぶ予定の教室に近づく。
後何歩かで教室が見えるという所で、一旦立ち止まる。気付かれないようにできるだけ事前情報を得ておきたい。
周囲に人がいないのを確認した後、そっと教室をのぞき見て見る。すると……


★に誰か何してる? ! num★
0→(自由回答、先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください)
9→聖薇が長い筒とランドセルを担ごうとしている。大きな手提げバッグも持っているぞ
8→あずみが何人かの女子クラスメイトと机を囲んでいて、学帽の中に何個かサイコロを回している
7→男子生徒達が話をしている(さらに分岐)
6→女子生徒達が話をしている(さらに分岐)
5→聖薇とあずみが何やら話し合いをしている(さらに分岐)
1〜4→誰もいなかった


*現在時刻は14:32です。

416 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 09:11:42 ID:???
★に誰か何してる?  9

417 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:41:04 ID:QCQZ6oE6
           第11話『第一生徒発見』



★に誰か何してる?  9 ★→聖薇が長い筒とランドセルを担ごうとしている。大きな手提げバッグも持っているぞ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(あれは聖薇だな、ん、なんだあれ)」

教室後ろのランドセル棚から、自分のものであろう赤いランドセルを取り出す聖薇の姿が見えた。
ここまでは普通の光景だったが、彼女の右手には身長よりはるかに長い、
2メートルはあろうかという筒が2本、蛍光灯に当てないよう傾かせ、筒からのびる紐が首にかけてられていた。
しかもそのうちの1本は僕の頭より大きく見える程の幅の
さらに足元には彼女の肩から腰まですっぽりと埋まってしまいそうな、大きな手提げバッグも置かれている。

何かは分からないが、それはおいおい話していくうちに明らかになるだろう。
観察を終わらせて挨拶をかけ、親交を深めていく事にしよう。

岬「こんにちは、聖薇」
聖薇「こんにち…ああ、岬君」

僕の顔を見て柔らかな笑顔を浮かべて返事をする。
周りに人はいない。ル・エストで見せた穏やかな表情がそのまま残っているようだ。

岬「どんな所で勉強するのか見たくなってやって来たんだ。聖薇さんはこれから帰るの?」
聖薇「私はこれから弓の練習に」
岬「弓。その筒の」
聖薇「はい」

418 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:42:51 ID:QCQZ6oE6
そう言ったのちに取り出したランドセルをもう一度棚に戻した後、
小さな方の筒を壁に立て掛け、大きな方の筒の蓋を開けて弓を取り出した。
取り出された弓はやはり大きく、迂闊に振り回すと天井をこすってしまいそうだ。

聖薇「日本にいた頃から母さんの勧めで習っていました。今は教えてくれる先生はいませんが、
少しでも怠けてしまわないように、毎日努めています」

再び弓を筒にしまい始める。長く細いこの道具も使い慣れているのだろう、全く危なげなく
自然に筒の中へとしまわれていった。

聖薇「すみません。ここであまり弓を持ち歩くと危ないので、すぐに片づけてしまいました」
岬「大丈夫だよ。そうか聖薇さん、弓道やってるんだ」
聖薇「はい。これから今日の練習をします。岬君」

ここまで言って聖薇は辺りを見回す。教室内や廊下、窓の外まで見た後誰もいない事を
チェックした後、改めて僕の方に向きなおし、誘いの言葉を投げかけた。

聖薇「もしお暇なら、私の練習に付き合ってもらえませんか?他に誰もアドバイスをしてくれる人がいませんから」

岬「(うーん、思わぬところでお誘いか。特に用事があるわけでもないから、行ってみるか)
   アドバイスできるかは分からないけど、見るだけでも良ければ」
聖薇「はい、お願いします。1人よりも2人の方が練習にも張りが出ますから」

承諾の返事を受けて嬉し気にほほ笑む。いい笑顔だ。このまま関係を進めていきたい。

足元の手提げバッグを持ちながら聖薇の後をついていく。薄暗い廊下を抜け、玄関について靴に履き替え、外に出た。

419 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:46:59 ID:QCQZ6oE6
岬「(校内には無いのか。あれ、校庭に入った。もしかして)」

聖薇はベンチに筒を置く。その隣にランドセルだ。転げ落ちないようストッパー代わりにしようというのだろう。
ランドセルを置いた後で僕の方へ向かってきたので、頭に浮かんだ疑問を尋ねてみた。

岬「弓の練習って、ここでするの。この原っぱみたいな校庭で」
聖薇「はい。この学校には弓道場はありませんし、外にもそういったところはありません。
   それで先生に頼みまして、校庭を使わせてもらってます」

岬「そうなんだ、ひょっとしてここが半分刈られているのは」
聖薇「ここを使わせてもらえる条件の1つとして、草刈りをするように言われています。
   広い所ですから、毎日少しずつ、練習前に刈り取っているんです」

岬「ここを1人で。それは大変だ。随分時間がかかったんじゃあ」
聖薇「そうでもないですよ。いつまでにしなさいと言われている訳ではありませんから。
   最初は練習に最低限必要なところの草取りから始めて、
   それからは少しずつ、ビニール袋に入るだけの量を取っていくんです。
   それにこの草、家でも役立ってますから」

岬「役立つ?」
聖薇「はい、家に暖炉とかまどがあるのですけど、この草を干して乾かしておいて、
   火をつける時に使うと薪に火が付きやすいから、家で大切に扱ってます」

420 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:48:54 ID:QCQZ6oE6
説明をしながらバッグから手袋と、刃先が覆いに包まれた小さな鎌を取り出す。
これから草刈りをしようというのだろう。
僕もシャツの袖を肩までまくる。

岬「僕も手伝うよ。草が伸びてる所の境から取ればいいかな」
聖薇「岬君が?ダメです岬君にそんな事をさせる訳には」

岬「早い所聖薇さんの弓引く姿を見たいからさ、2人でした方が早いよ」
聖薇「でもそんな事をしてもらっても、私にはお礼が」

岬「この間お店でプレゼントもらったり、お昼を御馳走になったお礼だよ。気にしなくていいって」
聖薇「そうですか。では、せめてこの手袋と鎌を」
岬「いいよ、手は洗えばいいし、僕は男だ、草を抜くぐらい平気だよ」

大欲は無欲に似たり。パリでの長期にわたる生活のため、少しでも多く心からの協力者が欲しい。
ここで労を惜しまず働く事で、目の前の少女の歓心を少しでも多く掴んでおこう。
何とか了解を得た後、僕と聖薇は校庭の草刈りを行う事にした。

421 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 12:52:57 ID:QCQZ6oE6
先着で
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します) ! card ★

JOKER→聖薇「岬君……」そっと手のひらを僕の手に重ねてきたぞ!?
ハートA〜3→天ヶ瀬「おお岬か、隣にいるのは……そうか。岬。男を見せろ」
          無駄にいい笑顔で親指を立てて去っていった
スペードA〜3→真美「……」亜美「……」
       後ろから双海姉妹が七年殺しの構えをして忍び寄ってきている
クラブ:「早乙女が男といるぞー!」「カップルカップル〜!」「聖薇にもようやく春が来たのね〜」
     上級生下級生同級生関係なく、野次馬達がはやし立ててきた
クラブA〜3→あずみ「岬くーん、あたしの家でゲームしよー!」(分岐なし)
上記以外:特に何も起こらなかった(分岐なし)

★校庭までの移動時間 ! dice分
聖薇との草刈り時間 ! numnum分
聖薇との草刈り達成率 ! numnum%★

と書き込んで下さい。マークで分岐します。!と各プラグインの間のスペースは埋めてください。

*現在時刻は14:32です。

422 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 12:55:32 ID:???
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します)  ダイヤ8

423 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 13:11:07 ID:???
★校庭までの移動時間  6
聖薇との草刈り時間  95
聖薇との草刈り達成率  45 %★

424 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 13:23:05 ID:QCQZ6oE6
これから昼御飯をいただくため、少々失礼します。
夕方か夜に再開出来ると思います。

425 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 13:44:06 ID:???
割とはかどった方だけど、四時過ぎになっちゃったな

426 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:20:29 ID:QCQZ6oE6
★草取り中に(これから特に指示ない限り、「さらに分岐」します)ダイヤ8 ★→特に何も起こらなかった
★校庭までの移動時間  6 分
聖薇との草刈り時間  95 分
聖薇との草刈り達成率  45 %★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「その小次郎っていうのが大変な暴れん坊だったからね。彼とのサッカーはスポーツというより戦争だった。
  向かい合うたびに人が宙を舞い、血しぶきを浴び、あたりが悪いと意識も失って病院送り。よく生きてこれたと思うよ」
聖薇「そんなに命がけの戦いだったのですか……そんな戦いでチームを優勝に導いた岬さんは立派です」

岬「僕なんか大したことしてないよ。僕はただ味方にパスを送ったり、敵のパスを止めたりしただけだから。
  翼くんや中山くんがいなかったら、優勝どころか全国大会さえ行けなかったかもしれない
 (身の安全的に考えて、翼くんにはヒヤヒヤさせられたなあ……あんな事を言う(※)なんて)」
聖薇「いいえ、岬君の話を聞いているに、サッカーは1人が個人が強ければあとはどうでも良いというようなスポーツではありません。
   チーム全体が力を発揮する事で勝てるスポーツのように聞こえます。
   ですから全体の流れを調整して、試合をコントロールしていたのですから、やはり岬君が一番優勝に貢献しています」
岬「うーん、そういう見方もあるのかなあ(よし、これでさりげなく僕の影響力を印象付けられた)」


※:【森崎有三】キャプテン森崎4【栄光の軌跡】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1130934258/648-651
より、翼くんが放った爆弾発言。元気でしょうか1さん。

427 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:22:02 ID:QCQZ6oE6
僕と聖薇は校庭の草取りをしながら、昔話に花を咲かせていた。
僕は日本でのサッカー大会での様子を、若干の誇張と誘導を交えてエキサイティングに話す。
相手は僕の話に興味を持ってくれた。それだけではなく僕の話題の誘導の事もあってか、
僕が優勝のキープレイヤーであったと思うようになってくれた。

聖薇「そうです。たとえ他の人が信じなくても、私は信じます。岬君がいなければ南葛小は優勝できなかった」

いつしか聖薇の手は止まり、真顔で僕を見て話していた。

聖薇「そんなあなたと友達になれた事を、私は誇りに思います」

顔を真っ赤にして告げてきた。ここまではっきりと敬意を告げられると
何回か経験したことがあるといえ、可愛い子からの好意的な反応は心に来るものがある。
そう思って聖薇を眺めてみると、はたと異変に気付いた。
照れているにしては顔以外の体も赤くなっており、残暑が厳しいにも関わらず、体から汗が流れていない。

聖薇「あ、うう……」

そう思っているうちに聖薇が草の上に倒れてしまった。
日射病だ。何十分も日なたで草刈りをしていたせいだ。
急いで彼女を抱き起こして日陰に運び、それから窓口に行って適当な理由をつけて
コップとうちわを借り、水道からなみなみと水を入れる。
聖薇の元に戻って口を開けさせ水を注ぎ、うちわであおぎながら、手持ちのハンカチで手足首元に顔、
さらに脇や腰にお腹と、異性として接触が辛うじて許される範囲を拭けるだけ拭いて、彼女の体力の回復を待った。
幸いにしてすぐに口がきけるようになるまで回復したらしく、僕の方を向くと、申し訳なさそうな顔をして謝った。

428 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/06/17(日) 17:23:26 ID:QCQZ6oE6
聖薇「ごめん、なさい、わたしが、しゃべりすぎたせいで……」
岬「いいんだ。僕も無頓着すぎた。今日はもう家に帰って休んだ方が」
聖薇「いえ、もう少し休んだら弓をとります」
岬「聖薇さんそれは危ない。無理をしなくても」
聖薇「いいえ、せっかく岬君に練習を見てもらえるのですから、必ずします。ちゃんと休みますから」

何とか早い所家に帰して探索をしたかったが、思ったよりも頑固だ。そう簡単には引きそうにない。
結局今度危なくなったら有無を言わさず帰させると約束させ、何十分か休憩を取った後、
練習させる事にした。再開するころには草取りをしてから1時間半、すでに午後4時をすぎてしまっていた。

*休憩完了時点での時刻は16:13になりました、門限は18:00です。


こうして僕の忠言も退けながら、弓を取り矢をつがえ、校庭端の壁に据えられた
霞的(※)という白黒の的をめがけての行射を行った。結果はどうだったかというと……

先着で
★射出成功率 ! numnum%
聖薇の練習時間 ! numnum分★
と書き込んで下さい。!とプラグインの間のスペースは埋めてください。

※→https://blogs.yahoo.co.jp/kuroken3147/64077203.html

429 :森崎名無しさん:2018/06/17(日) 17:24:32 ID:???
★射出成功率  61
聖薇の練習時間  21 分★

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