キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】

1 :キャプテン岬 ◆AE6MkoqxCE :2017/11/12(日) 12:38:42 ID:???
『はじめに』
この物語はフィクションです。
現実世界で実在する人物も登場いたします。また1983年から91年までの史実を踏まえてはいます。
ただ物語の展開上脚色や私的設定付与も多々あり、純然たる歴史的事実からは離れてしまっております。

またキャプテン翼のキャラクターのみならず、非サッカー漫画以外のキャラクターも多く
登場しておりますが、実在人物同様、物語に沿う形での脚色や設定付与が多く、どうかご寛恕を願います。

最後に、この物語の主人公は岬太郎です。
ここの岬君は原作を参考にしたり、本編をチェックしてみたり、自身の願望を当てはめてみたりと、
どれにもピタリとは当てはまらない、大変面妖な様相をとっております。
それでも彼の物語として、読み進め楽しめてもらえれば幸いです。

【前スレまでの簡単なあらすじ】
1983年8月、岬太郎はパリに来仏する。その2日後の日本人学校訪問後、
サッカー部員を探すべくブローニュの森のシュッセ運動場まで出かけ、
そこでサッカー部キャプテン天ケ瀬冬馬を発見する。
自己紹介代わりの手合わせで岬に完敗した天ケ瀬は、他のメンバーにも
紹介すべく急遽電話で呼び出す。そして呼びだしたメンバーとの1VS10勝負が
はじまった、といったところまで進んでいます。

541 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 17:29:45 ID:MntFltFA
*今回より岬君の財布は最初から身に着けている事とします。いちいちお金のために
行動が制限される事を防ぐためです。



【1983年9月2週】
岬「さて、次は何をしようかな」

A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:954フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

542 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 19:10:09 ID:NqbzWUdc
B

543 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 20:05:40 ID:V1t1fkOg
B

544 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/21(土) 20:06:32 ID:MntFltFA
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 天ケ瀬家
C ヴォルテール通り
D ル・エスト(早乙女家)
E アタリフランス
F 双海家
G 15・16区周辺を散歩する
G1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
G2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
H その他、自由回答(要3票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

545 :森崎名無しさん:2018/07/21(土) 20:09:59 ID:NqbzWUdc
B

546 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 11:00:51 ID:6ziE5ui+
B

547 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 11:41:41 ID:YqNlbg2k
第15話『サッカー部との事前交流……できるかな?』


B 天ケ瀬家
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう言えばかれこれ1月近く、サッカー部の事を気にかけてなかった。フランスに来てから
色々な人と会ったからとはいえ、サッカー部の掌握をおろそかにしては、将来の夢の実現など夢のまた夢だ。
そう思った僕は依然教えてもらったサッカー部部長に連絡を入れるべく、
電話帳を取り出してダイヤルを回す。しばらく待っていると……


先着で
★土日に電話をしている事になってます ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→ダイヤ+天ケ瀬「お前が来てくれれば、あのアマに目にもの見せてやれるからな!」
ダイヤ→天ヶ瀬「おお岬か、これからサッカー部の練習だが、一緒に来い!シュッセ運動場だ」
ハート→天ヶ瀬「おお岬か、これから練習だが、一緒に来い!…俺しかいないがな」
スペードK→クラブ+天ヶ瀬「そういや、珍しく早川も来てるし、双海のガキ共に……色々来てるぞ」
スペード→天ヶ瀬「今サッカー部の奴らと家でゲーム大会やってるから、お前も来い」
クラブ→岬「(……出ないな。留守か)」

548 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 11:44:59 ID:???
★土日に電話をしている事になってます  ダイヤ7

549 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 12:27:46 ID:YqNlbg2k
★土日に電話をしている事になってます  ダイヤ7 ★
→天ヶ瀬「おお岬か、これからサッカー部の練習だが、一緒に来い!シュッセ運動場だ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「もしもし」
天ヶ瀬「おお岬か、久しぶりだな。連絡も無いから心配したぞ。他のクラブに行きやしないかってな」

岬「ご心配をかけてすみません。ちょっと観光してたものですから」
天ヶ瀬「ああ観光か、そりゃここはパリだ。見たいものはいくらでもある。学校に入りゃそんな暇もなくなるしな。
    ま、悪いと思うなら、お前もサッカー部の練習一緒に来い!場所はシュッセ運動場、すぐに来るんだぞ」
岬「はい。分かりましたすぐ行きます」

言いたい事だけ言った後、電話は終わってしまった。唐突にサッカーの練習という事になったが、
いい機会だ。しっかり練習して彼らの印象を良いものにしよう。



そうして準備し、ブローニュの森を歩いてシュッセ運動場へ到着する。既に皆は集まっており、
僕の姿を見かけると手招きして呼びかけてくれた。

前回と異なるのは、今回は天ケ瀬だけではなく
途中からやってきて逃げ散った他のチームメイト全員が体操着を着て完全に練習モードに入っている事、

あずみ「あら、本当にサッカー部に入るんだ」

ブルマーをはいた早川あずみが、準備体操をしながら僕を迎えてくれた事だ。
やはり彼女もサッカー部員であるらしい。

550 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 12:29:26 ID:YqNlbg2k
天ヶ瀬「来たか岬、体操は済ませたか?」
岬「はい、家を出る前に軽く」
天ヶ瀬「そうか、じゃ、早速練習を始めるぞ。今日重点的にする事は……」

先着で
★岬以外の選手の能力は上がりません ! num★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とnumの間のスペースは埋めてください。

0→???「ちょっとワタシの練習に付き合ってもらえないカシラ?」謎の金髪少女が現れた!
9→天ヶ瀬「岬はどんな練習がいいと思う」
8→天ヶ瀬「走り込みだ、体力をつけるぞ!」
7→天ヶ瀬「競り合い練習だ!」
6→天ヶ瀬「ブロック練習だ!」
5→天ヶ瀬「パスカット練習だ!」
4→天ヶ瀬「タックル練習だ!」
3→天ヶ瀬「シュート練習だ!」
2→天ヶ瀬「パス練習だ!」
1→天ヶ瀬「ドリブル練習だ!」

551 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 13:33:45 ID:???
★岬以外の選手の能力は上がりません  1

552 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 14:31:52 ID:YqNlbg2k
★岬以外の選手の能力は上がりません  1 ★→天ヶ瀬「ドリブル練習だ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1!
1〜10→効果がなかった

553 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 14:46:39 ID:???
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→ スペードJ

554 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 16:00:36 ID:YqNlbg2k
★単発イベント&ソ連補正なしのため「上がりにくい」です→ スペードJ ★ドリブル値→+1!
*岬のドリブル値が23になりました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

天ヶ瀬「おーし、じゃ、2人1組になってディフェンス突破の練習だ。
    20回したら攻守を交代するように。攻守どちらも20回終わったら、今度はペアを代えて同じ練習をする」

ここまで指示を下した後、尻ポケットから折りたたんだプリント用紙を広げ、語り続ける

天ヶ瀬「左右に動きを変える時は、ボールの外側を引っかけるように。
    この時、引っかけた足をすぐに、立ち足とクロスさせるようにサイドステップすると、曲がりやすくなるからな」

岬「(ふーん、もっと精神主義かと思ったけど、ちゃんと指示するんだなあ)」

密かに天ケ瀬への評価を見直しながら、ドリブルの練習を開始する。

岬「(方向転換はボールの外側を引っかける)」

シュッ!

中江「うわっ!」

岬「(立ち足とクロスさせるようにサイドステップ!)」

ビュッ!バッ!

大杉「なんだよコイツ、取れる気がしねえ……」
岬「(よし、いい感じだ)」

こうして、思いかけずいい結果を残すことができた。

555 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 16:03:22 ID:YqNlbg2k
しばらくして休憩時間に入る。木陰のベンチに入って一休みしようと腰を下ろすと、不意に額から冷気を感じた。

あずみ「はい、お水。水分補給きちんとしなさい」

あずみちゃんが500ミリのペットボトルを額に押し付けていた。手を放して胸元に転がっていく。
手で受け止めた時には既に別の人の所へ行き、水を配り歩いていた。

蓋を開けて水を飲む。グイグイと一気に飲んでほとんど飲み干したところで、あずみちゃんが戻ってきた。

岬「さっきはありがとう、あずみちゃん」
あずみ「どーいたしまして。男女混合の女子サッカー部員ってのはマネージャーも兼用でね、
    下らない用事まで押し付けられるのよ」

ドカッと女の子らしくない勢いでベンチに腰を下ろすと、これまた勢いよく水を飲んでいく。

岬「(休憩時間を考えると少し話す時間はある。何か話そうかな)」


A 岬「僕のサッカーどうだった?(サッカーをどう思うか聞いてみよっと)」
B 岬「この間は姿見なかったけど、どうしたの?(サッカーの熱意はあるのかな)」
C 岬「真美ちゃん亜美ちゃんとは仲良くできた?(念のため仲を確認しよう)」
D 岬「向かいに新しくゲームセンターが出来るみたいだけど(あずみちゃんなら何か知ってるかな)」
E 岬「さっきキャプテンが持ってた紙、誰が作ってるの?(立案ができるようになれば影響力も増すかな)」
F 岬「そういえば顧問の先生はいないの?(それらしい人は見当たらないなあ)」
G その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

556 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 16:36:17 ID:6ziE5ui+
B

557 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 17:57:16 ID:zGpiqdRY
B

558 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 18:40:37 ID:YqNlbg2k
B 岬「この間は姿見なかったけど、どうしたの?(サッカーの熱意はあるのかな)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(何故あずみちゃんはこの間サッカーに出なかったんだろう)」

まず頭に浮かんだのは、なんだかんだ言ってもサッカー少年だからだろう、
この年の女の子にしては、少なくともまだ数値上ではあるが、2・3年上の先輩の方々をも凌駕する技量の持ち主ではないか。

岬「(何か理由があるなら、早いうちに対処しておかないと。彼女は割り合い仲が良い方だし、
   親交を深めていけばきっと僕の役に立ってくれるはずだ)」

そう思い定めた僕は、ブローニュの森への招集へ姿を見せなかった事について尋ねてみた。
問いかけを耳にしたあずみちゃんは、飲みかけのペットボトルの蓋を締めた後、僕の問いに答えてくれた。


先着で
★早川あずみとサッカー→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→あずみ「実はシャンゼリゼFCの入団テスト受けてきたのよねー」岬「……え?」
ダイヤ→あずみ「1人で練習していたの。先輩達はやる気ないし負けると嫌な顔するし」
    岬「(耳元に近づいてきた、聞かれたくないんだろうな)」
ハート→あずみ「岬君が来るって聞いたからよ」 数値が高いほど……?
スペード→あずみ「ヒント。ブォン、ブォン、ブォン。これのゲームをやりにアメリカへ行ってたの」
     岬「(剣を振り回すような身振りに、あの擬音……もしや?)」
クラブ→あずみ「ゲームやりこんでたから。気分転換に行くぐらいかな」
    岬「(サッカーよりはゲームか。何とか関心を持って行けないかな)」

559 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 18:41:36 ID:???
★早川あずみとサッカー→ ダイヤK

560 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:33:49 ID:YqNlbg2k
★早川あずみとサッカー→ ダイヤK ★ あずみ「1人で練習していたの。先輩達はやる気ないし負けると嫌な顔するし」
岬「(耳元に近づいてきた、聞かれたくないんだろうな)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみちゃんの口が開きかけた。だが一瞬ピクッと顔を震わせた後、周りをキョロキョロと見回す。
そして僕の隣へと腰を移した後、耳元に顔を近づけて語ってくれた。

あずみ「1人で練習してたの。みんなで練習しても何にもならないから」
岬「何にもならない?(まあ、予想はつくけど)」

あずみ「この間うちのゲーセンに先輩達がいたでしょう」
岬「うん、そういえば3人いたはず」
あずみ「その3人よ。サッカーよりもタラタラする方が楽しいんでしょうね。
    ゲームしてても次はどうするか、どんな工夫をすればいいか考えずに、ただ音と光と数字に反応するだけ。
    そんなのがあの3人だけじゃない、他のもそうよ。
    うち以外のゲーセンやカフェでも見かけるの。最近のカフェはゲームの筐体置く所が増えてきたからね。
    練習に出てきて私の方が上手いってわかるとよそよそしくなるし、意見を言っても聞いてくれないし、
    そのくせ負けん気を出してまじめに練習しようともしない」

話を進めるたびに顔が曇りを帯びてくる。口にしてないだけでもっとひどい事や見たり聞いたりされたりしたのかもしれない。

あずみ「ゲームが面白いのはよく分かるけど、サッカーだって負けず劣らず楽しいのに。
    ボールと一緒に走るのも、相手を抜き去ってみせるのも、力一杯ボールを蹴ってゴールに入れるのも楽しいのに。
    仲間の先輩達がこれじゃあね。最近はユゴー通りの市民公園で1人で球蹴りしてるし、
    知ってる人がいる時は走り込みの練習も兼ねてサン・ペリーヌ公園まで行くんだ」

561 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:36:39 ID:YqNlbg2k
僕の耳から目に視線を移した後、今度はニカッと影の無い笑顔で語りはじめた。

あずみ「でも、岬君がサッカー部に来るって聞いて、もうちょっと頑張ってみようかなって思った。
    岬君はかなりサッカーが上手いみたいだし、ストイックに物事に取り組んでいきそうに見えたから。
    ゲームもそうだけど、サッカーも一緒にやれたら楽しいだろうなって」

天ヶ瀬「おーし、そろそろ練習再開……って早川、岬とのおしゃべり切り上げろよ」
あずみ「すみませーんキャプテン、ちょっと岬君から告白されてたもんでー!」
岬「えっ」
天ヶ瀬「もう告白か早いなー!見かけによらず結構気が早いんだな!」
あずみ「ホントですよー!ま、10年早いって答えましたけどねー!」

黒田「おお告白かあー!」
秋山「やるねえ!」
永井「気にするなー岬!失恋なんて誰も経験することさ!」
大杉「結構なじゃじゃ馬、振られて良かったかもしれないぞー!」

天ヶ瀬の呼びかけに対し、とんでもない事を言ってのけた。弁解する間もなく先輩達から茶々が飛ぶ。
この空気では弁解や反論は照れ隠しの類として、さらなるネタにされるだけだ。
このままジッと、数カ月は黙っていて、風化するのを待つほかない。
離れ際にパチリとウィンクするあずみを見て、もしかしたら担がれているんじゃないかと
思いながら、練習を再開した。
そうして1日の練習を終え、クールダウンした後に三々五々解散する事となる。
僕はあずみちゃんと一緒に帰って、事の真偽をただそうとするも、口火を切る前に相手から先手を取られてしまった。

あずみ「あたしは先に帰るね。一緒に帰って噂されると恥ずかしいし」

562 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:37:39 ID:YqNlbg2k
どこか取り澄ましたような口調で告げた後、急に手を伸ばして握手を求めた。僕が手を差し出すと
力強く握りしめた後、さらっと小さな声で告げて、走り去ってしまった。

あずみ「ちょっとパワーを送ったからね。逃がさないようにうんとゆっくり、人のいないところで手を開いて」

握りしめた手の内には何か物が入っている。先輩達と離れてから手を開くと、中には紙切れが
入っていた。


さっきはゴメン、明日の…時、一緒にまたシュッセで練習しない?ダメならうちに連絡して。

TEL:01‐XX‐XX‐XX‐XX


2人きりの練習の誘いだった。しかも電話番号まで書いてある。
これであずみちゃんとの連絡も容易になるし、特訓を介しての自勢力取り込みもできる。
上手く行った事を感じ、ようやく上機嫌で家に帰ることができたのだった。


*あずみとの練習の約束を取り付けました!9月2週の練習はあずみとの合同練習となり、
以下の利点がもたらされます。

・相互訓練による能力値上昇にボーナスあり
・相手との好感度UPの可能性あり

*あずみの家の電話番号が分かりました。これより日常行動の選択で「電話」が加わり、
留守による空振りの危険を回避できるようになりました。

563 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 20:42:24 ID:YqNlbg2k
ちょっと場を離れます。恐らくこれで終わりになるので、最後にあずみとどのような
練習をするかを選択してください。友達との共同練習のため、若干のプラス補正が付きます。
共同練習の場合ではどちらにも効果が適用されます。


A ドリブル:23 凄く上がりやすい+α
B パス: 22 凄く上がりやすい+α
C シュート:19 凄く上がりやすい+α
D タックル:21 凄く上がりやすい+α
E パスカット:21 凄く上がりやすい+α
F ブロック:20 凄く上がりやすい+α
G せりあい:19 凄く上がりやすい+α
H ガッツ:700 凄く上がりやすい+α

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

・凄く上がりやすい+α
JOKER→+2&共同必殺技習得!
13→+2!&共同必殺技のフラグ習得!
10〜12→+2! (+10)
4〜9→+1! (+5)
1〜3→効果がなかった


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

564 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 20:44:32 ID:I1aHBkKk
H

565 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/22(日) 22:03:14 ID:YqNlbg2k
思ったより早く帰れたので、少なくとも1レス続きを投稿します。
さらに続きを書けるかは不透明ですので、どうかご了承願います。
それにしてもいくら岬のエスコート付とはいえ、たった1度の練習で
上がり方が激しいのではないかと思いますが、その後の自主練も含めての改善になります。
要は仲良くなるために費やした事へのリターンと思ってください。



H ガッツ:700 凄く上がりやすい+α(ガッツについては、共同必殺技をスキルに置き換えてください)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★(岬の)83年9月週2回目の練習→! card
(あずみの)83年9月週2回目の練習→! card★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→ +10&スキル習得!
13→ +10!&スキルのフラグ習得!
10〜12→ +10
4〜9→+5
1〜3→効果がなかった

*岬とあずみのガッツ:それぞれ700、500

566 :森崎名無しさん:2018/07/22(日) 22:14:53 ID:???
★(岬の)83年9月週2回目の練習→ ハート4
(あずみの)83年9月週2回目の練習→ スペード10

567 :森崎名無しさん:2018/07/25(水) 20:46:47 ID:???
これからの練習方針はどうしようか?
スパルタキアーダの入団テストで合格するのを目指して岬の伸ばしたい能力値を上げることを優先したほうがいいかな?
それともサッカー部で頼れる味方を作るためにあずみの能力値を上げることを優先したほうがいいかな?

568 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 15:42:36 ID:Fmp6caUc
今日は投稿出来るか分かりませんので、まず567さんの質問について、拙いながらも答えさせていただきます。

ここの岬君はこの物語の主人公です。以前にも一部申し述べましたように、彼もまた森崎や日向のように、
野心に溢れた若者ですが、彼らとは違い、周囲とよく親しみ協力者として活用し、自らの不足を補っていく姿勢があります。
キャプテンの座獲得前の森崎にも似ていますが、彼とも違うのは、若干ではありますが視野に若干の余裕がある事です。
他人との交流を打算を抜いても楽しんでいたり、ゲームに興じていたり、他人の事を思いやる事さえします。
ですが、その分一つ事へ一心不乱に取り組み続ける事が出来ず、他人の力が必要になるのです。

前置きが長くなりましたが、一人黙々とサッカー漬けになるより、
他人と仲良くなり、適度に遊び、良く他人の力を借りてサッカーをするのが、
このスレでは効率が良くなります。

ただ、現実でもそうですが、みんながみんな人生を左右する程の人という訳ではありません。
しっかりした人とだらしない人等といった差はどうしてもあります。
良く吟味の上、岬君の未来を選んでください。

569 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:33:12 ID:Fmp6caUc
★(岬の)83年9月週2回目の練習→ ハート4  ガッツ値+5
(あずみの)83年9月週2回目の練習→ スペード10  ガッツ値+10★
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
翌日。
僕は昨日サッカー部員達と練習を行ったこのシュッセ運動場へやって来た。
一緒に練習をする約束を交わし、こうして待っている訳だが、かれこれ 83 分待っても来ない。

岬「(すっぽかされたかな?いやそれにしては手が込み過ぎているし、うーん)」
あずみ「みさきく〜ん!」

疑念が浮かび始めた頃、あずみちゃんがようやく姿を見せた。急いで向かってきたらしく
遠くから見ても分かるほど汗まみれで、脚はフラフラしている。
僕の元に来た時にはすっかり息が上がっていて、しばらくは話しかけられそうになかった。
仕方が無いので彼女の手を取って昨日と同じく木陰のベンチに移り、息が整うのを待ってから、
ハンカチと水筒を渡した後、視線をそらした。

あずみ「ありがと。あれ、何であっち向いてるの」
岬「早いとこ体ふいた方が良いよ。汗かいてるから透けちゃう」
あずみ「あっ、あ、そうね、ちょっと、待ってて」

自分の状態を察したあずみは僕に背をむけた。体をふいているのだろう。衣服や体のこすれる音がする。
後ろで聞いているのは少々耳に毒だったが、すぐにふき終わってくれたのにはホッとした。

あずみ「ふーっ、ありがと。さあ早速練習」
岬「まだ早いよ。それだけ汗かいたのなら水分を補給しなくちゃ。はい、どうぞ。冷えてるよ」

570 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:34:14 ID:Fmp6caUc
冷蔵庫で冷やしたボトル入りのミネラルウォーターを差し出すと、返事もせずに勢いよく受け取って、叩き込むように口へ流し込む。

あずみ「んはーっ!うまいっ!」

喉が渇いていたのだろう。憩いの空間ブローニュの森を居酒屋に変えるため息をついた後、500ミリの水をあっという間に飲み干す。
飲み干した後は幸せそうな顔をして大きく伸びをした後、僕の手首をつかんで宣言した。

あずみ「さ、水も飲んだし、練習しましょ!まず何する?ドリブル?タックル?あたしとしてはシュートの練習が……」
岬「落ち着いて、まずは体をほぐさなきゃ。急いで向かったらケガするよ」
あずみ「あ、そうね、じゃ、ちゃっちゃと済ませちゃいましょ」

あずみの調子をなだめさせてストレッチに向かわせる。汗だくになってやって来たあずみちゃんに対し、
1つの疑問が浮かんだのだ。右足首を手でつかんでふくらはぎを伸ばしながら、彼女に尋ねてみる。

岬「家から走って来るなんて大変だったね」
あずみ「何の事?」
岬「いや、さっきフラフラになって来てたから。ここから家まで相当距離があるし」
あずみ「あたし、ブローニュの森入り口まではバスで来たのよ」
岬「えっ(やっぱり)」
あずみ「えっ」

571 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:35:18 ID:Fmp6caUc
思っていた通り、家から走って来た訳ではなかった。家から急いできたにしては早すぎる。
そして彼女の課題も見えてしまった。ブローニュの森の入り口からここまでは正味1キロもない。
いくら全力とはいえこれだけの距離で汗ダクダク脚フラフラとなるならば、体力の底などたかが知れている。

岬「する事が決まった。今日は体力づくりをしよう」
あずみ「えーそれはつまらないー」

口を丸くしてつれない宣言をとがめる。仕草は可愛いが彼女は僕の仲間となるべき人だ。そうである以上は
役に立ってもらわないといけない。抗議を風に受け流し、意見を続ける。

岬「それだけの距離へガッツが無くなると、試合になったら途中で動けなくなるよ」
あずみ「うー、確かに後半からキツクなるけどさあ……」
岬「頼むよ。僕だって試合が終わるまで一緒にプレーしたいんだから。2人で練習すれば1人よりも楽しいよ」
あずみ「ホントね。ウソだったら許さないからね」
岬「大丈夫だって、僕を信じて(2人の方が良いと思って、来てくれたんだから、さ)」
あずみ「うーん」

しょうがないといった表情を顔に浮かべて、こっちへと近づく。タオルなどを入れた袋を
肩にくくりつけた後、歩道へと向かう。

あずみ「何するの」
岬「これからインターバル走をする。全力疾走と小走りを繰り返して、スタミナをつけていくよ」

572 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:38:39 ID:Fmp6caUc
岬「あっ、右に公園の入り口が見えるよ。えっと、バガデル公園っていうんだ。公園の中に公園があるなんて、広いなあ」

インターバル中の小走りに入った。大通りから外れたブローニュの小道を2人で走っている。
涼しい風がほおをそよぎ、穏やかな木々に目にしての走りは心地よい。

あずみ「はっ、はっ、ふう、ふう」

あずみちゃんは風景を楽しむゆとりはないらしく、早くも息が上がっている。

あずみ「もう、いいんじゃない、休んでも」
岬「まだだよ。まだ10分ぐらいしか走ってない」
あずみ「えーっ」

恨めし気にこちらをにらみつける。これで休んでは成果はでない。何か工夫が必要だ。

岬「分かった。じゃあ次の電柱にたどり着いたら、休もう。持ってきたサンドイッチもあげるからさ」
あずみ「ホント?それまでなら、頑張る」

何とかやる気を出させ、インターバルを続行する。

573 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:40:37 ID:Fmp6caUc
岬「お、あんなところにスポーツ店がある。
  あんなところなら、スパイクとかユニフォームとか、いいのが売られてそうだなあ」
あずみ「次の電柱、次の電柱」

クロワ・カトラン通りにてスポーツ店を見つける。

岬「広々としたところに出たよ。へえゴルフ場だって、奥は……競馬場だ」
あずみ「次の電柱……」

開けたところに出てゴルフ場とロンシャン競馬場を目にする。

岬「馬も歩道を歩いてるよ、のどかだなあ」
あずみ「(次の電柱……って)」

レーヌ・マルグリット通りにさしかかったところで、あずみちゃんが肩をつかんで、叫んだ。

あずみ「公園に電柱なんてあるかーっ!」
岬「(バレたか。30分も気付いてなかったよ)」


あずみ「ひどいよまったく、岬君がそんなことするなんて」
岬「ごめん。少しでも長く一緒に走りたかったから」
あずみ「罰としてこのサンドイッチ、全部いただいちゃうからね!
    美味しいお昼が食べられなくてざーんね、うっ、ケホケホッ!」
岬「あーあー、そんなに焦っちゃあ、はい、お水」

サンドイッチでむせるあずみちゃんにボトルを差し出す。咳き込んだ後でひったくって水を飲み、
はあと大きくため息ついて不平を垂れる。

574 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:42:41 ID:Fmp6caUc
あずみ「まったく、これで筋肉痛になったらどうすんのよ」
岬「そうなったらそれは僕のせいだ。治るまでおぶってでも学校へ連れていく」
あずみ「そんな冗談。年寄じゃないし、クラスメイト達に何て言われるかわかりゃしないわ」

プンとした様子は変わらない。練習の方便が相手にとっては嘘とみられてしまったか。

岬「これを週に1度でいいんだ。続けていけば、そう遠くないうちにおしゃべりをしながら走れるようになるよ」
あずみ「ホントね。ウソだったら今度こそ許さないからね。
    まったく。ここまで岬君のリクエストを聞いてあげたんだから、そろそろあたしのリクエストも聞きなさいよ」

そう言うなりあずみちゃんは立ち上がる。

あずみ「ちょっとそこのボクー!ボール貸してくれなーい?」

広場で遊んでいた幼児からボールを借りた後、仁王立ちで僕に宣言した。

あずみ「走り込みはもう終わり!今度はあたしと勝負よ!互いにドリブル勝負でどうかしら?さ、岬君」

軽く足先でボールをこづき、僕に渡した後、後ろに跳ぶ。

あずみ「かかってきなさい、キャプテンも止められなかったドリブル、あたしが止めてやる!」
岬「分かった。行くよ(彼女にも、僕の実力を知ってもらおう。細工は不要だ)」

575 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 18:44:37 ID:Fmp6caUc
★岬 ドリブル 21(! card) +(! dice +! dice)=★
★あずみ タックル 13(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
X≦9あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(おや、あずみちゃんの表情が……)」
2≦X<9→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
−2>X<2→あずみ「ええい!」岬「(く、ここまでとは!)」
X≦−2→岬「(なにィ!)」あずみ「ふふーんだ。あたしすごいでしょ!」

【補足・補正・備考】
岬:ダイヤで「やや華麗なドリブル(+2)」
*現在マリーシアは封印しています。



一旦この場を離れます。ひょっとしたらこれが今日最後の投稿になるかもしれませんが、
その時はどうかご了承を願います。

576 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 18:51:08 ID:???
★岬 ドリブル 21( ダイヤ10 ) +( 1 + 1 )=★

577 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 19:05:56 ID:???
★あずみ タックル 13( スペードK ) +( 2 + 4 )=★

578 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 19:06:27 ID:???
★あずみ タックル 13( ハート5 ) +( 2 + 5 )=★

579 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 19:56:51 ID:Fmp6caUc
すみません。岬のドリブル値は23の誤りでした。結果は変わりませんので、
数値だけを訂正して続けます。そして今数えてみたのですが、最後にサッカーの判定したのは実に8カ月も前でした。
サッカーの物語にも関わらず、ここまで遅くなってしまった事にも、お詫び申し上げます。

580 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 20:01:44 ID:Fmp6caUc
★岬 ドリブル 23( ダイヤ10 ) +( 1 + 1 )+(やや華麗なドリブル+2)=27★
★あずみ タックル 13( スペードK ) +( 2 + 4 )=19★
2≦X<9→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「いくよ(思い知らせてあげる。僕との実力差を、ね)」

あずみの元へ駆け寄る。インターバルの件もある、ここらであずみちゃんにも
僕の実力をしってもらい、素直に話を聞いてもらえるようにしよう。

あずみ「(よーし、ここで止めてギャフンって言わせてやる!)」
岬「(って言いたげな顔してるな。ここは)」

ポン。

岬「(ボールをこうして軽く蹴る)」
あずみ「(えっ?どうしてボールをあたしへ……?)」
岬「(当然相手は戸惑う。もちろんボールをプレゼントする訳じゃない)」

トッ、キュルルル……

あずみ「(ボールが、戻った!あ、待て)」
岬「(目をパチクリして可愛いなあ。さて、慌てて釣り出て来たところを)」

トッ、ポーン。

あずみ「ああっ!」
岬「(上へ逃がす。はい、おわり)」

つま先でボールを蹴ってあずみちゃんの頭上を飛び越させる。
すっかり動きが止まった相手を尻目に、悠々と横を抜けていった。

581 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 20:03:20 ID:Fmp6caUc
岬「さ、次は僕が守る番だっけ」
あずみ「え?」

間の抜けた返事が返ってくる。同い年の相手に完敗したときに出す、見慣れた声だ。

あずみ「え、ええ、そうよ!今度はあんなトリックなんかに負けないからね!」
岬「そうかな?(トリックねえ、ま、これを見てもそう言えるかな)」


★あずみ ドリブル 14(! card) +(! dice +! dice)=★
★岬 タックル 21(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。
なお、今回はイベント戦のため怪我は発生しません。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→岬「(なにィ!)」あずみ「ふふーんだ。あたしすごいでしょ!」
−2<X<2→あずみ「ええい!」岬「(く、ここまでとは!)」
∸7<X≦−2→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
X≦∸7→あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(おや、あずみちゃんの表情が……)」

582 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:05:31 ID:???
★あずみ ドリブル 14( スペード9 ) +( 1 + 6 )=★

583 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:09:12 ID:???
★あずみ ドリブル 14( ダイヤ8 ) +( 6 + 4 )=★

584 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 20:14:06 ID:???
★岬 タックル 21( ハート5 ) +( 3 + 3 )=★

585 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:23:00 ID:Fmp6caUc
★あずみ ドリブル 14( スペード9 ) +( 1 + 6 )=21★
★岬 タックル 21( ハート5 ) +( 3 + 3 )=27★
∸7<X≦−2→岬「よし」あずみ「そ、そんな!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あずみ「いっくわよー!GO!」
岬「(勢いよく迫ってくる、さっきの負けがこたえてるな)」

走るというより体当たりをかまそうとするような勢いで、襲い掛かってくる。

あずみ「(ここで、切り込む!)」
岬「(スピード、パワー、ボールさばき。この年の女の子でこれは凄い。育てれば伸びるだろう)」

彼女と対峙する。ここまでの彼女の実力を見るに、ポテンシャルは相当に高いものが有る。
きっちり時間を投資して、僕のパートナーを任せられる程にもなれるだろう。

岬「(とはいえ、今は実力差を分からせる時だ。それを分からせるのは。そうだな)」

視線が進む方向へ流れている。ボールの先と反対、これから切り返すのだろう。

岬「(自分の動きが読まれてるってのが、手っ取り早いかな?動きが分かれば先読みは簡単だ)そこっ!」

シュッ!
バチッ!

あずみ「そ、そんな!(早い、早すぎる!切り返そうと思った瞬間に取られるなんて!!)」
岬「(ポカンとしてる。大体は想像つくけど…何を思ってるか、分かるといいのになあ)」

586 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:25:23 ID:Fmp6caUc
こうして攻守ともに順当に勝利する。脚についた芝生を払った後、ボールを取り上げて告げる。

岬「さ、もういいかな?そろそろボールを返してあげないと」

借りていたボールの返却を催促してみる。彼女の気性からしてこう言われれば、
残りの気力を振り絞って立ち向かってくれるはずだ。

あずみ「ま、まだ!まだよ!今度こそ!」

傍目から見ても分かるほどにムキになって、あずみちゃんが言葉をさえぎる。

あずみ「あたしのシュートを受けて見なさい!あたしのシュートはチーム1!
キャプテンにもそう認められたシュートで、吹っ飛びなさい!」

サッカーゴールを指さして絶叫する。あそこに向かってキーパーになれというのだろう。
あいにくキーパーの経験はただの1度もない。ブロッカーとして向かうほかは無いだろうが。
それでも数値からいえば、決して危険な勝負ではない。

岬「分かった。じゃあ僕はゴールを守ればいいのかな」
あずみ「そう、今度こそあたしが勝つ!こうなったらとっておきを見せてあげる!」

いきり立つ相手の様子を眺めながら、ゴール前に立ってボールをみやる。
これも苦労なく止められるはず。そう思っていた。

あずみ「行けえええっ、クラブドライブ!」
岬「……え?」

587 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/28(土) 21:28:20 ID:Fmp6caUc
★あずみ クラブドライブ 18(! card) +(! dice +! dice)=★
★岬 ブロック 20(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→あずみ「いやったあああああああああああああ!」岬「(耳が!耳がああっ!)」
−2<X<2→「よし」あずみ「あ、あたしのとっておきが……!」
X≦−2→あずみ「岬君ってこんなに強かったんだ……」岬「(よし、あずみちゃんの表情が……)」
【補足・補正・備考】
あずみ:クラブドライブ(シュート力+3、クラブでさらに+1)150消費



あずみちゃんがまさかの必殺シュート!果たしてこれを止められるか?っといったところで、
今日はここまでに致します。ちなみに、必殺技の元ネタについてはこれを参照の事。
Club Drive - Atari Jaguar
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5656725

588 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 21:29:08 ID:???
★あずみ クラブドライブ 18( ダイヤ8 ) +( 4 + 6 )=★

589 :森崎名無しさん:2018/07/28(土) 21:30:20 ID:???
★岬 ブロック 20( クラブQ ) +( 5 + 5 )=★

590 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 17:06:00 ID:???
1995年ってセガサターンにデイトナUSAが発売された年だぞ
なんだこれはたまげたなあ

591 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 17:21:41 ID:???
どのメーカーも3Dゲームの開発方法を模索してた時期にしてもこりゃ酷い出来だな
同じ年のエースコンバットとかグラが荒くても面白さはよく分かる仕上がりだし

592 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:34:35 ID:P+7ikf8E
これより投稿を開始いたします。

>>590
>>591
世界で一番早くポリゴンをゲームに取り入れた会社が、どうしてこうなった……
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17311472



★あずみ クラブドライブ 18( ダイヤ8 ) +( 4 + 6 )=28★
★岬 ブロック 20( クラブQ ) +( 5 + 5 )=30★
−2<X<2→「よし」あずみ「あ、あたしのとっておきが……!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
風を切る音を響かせて頭上へとボールが浮かぶ。これからゴールを目指して落下するのだろう。
そう見立てたボールに不思議な事が起こりはじめた。

岬「(ボールが…震えはじめた!)」

放物線の頂点にいたったボールがかすかに震えた。そう思った次の瞬間には、
誰が見ても分かる程度にグラグラと震えはじめた。

岬「(ボールがぶれて、輪郭があいまいになってきている)」

重力に沿って落ちていくたびに、ボールのブレは大きくなり、昔テレビの科学番組で紹介された
電子雲みたいに、ボールと空の境が分からなくなってきた。

593 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:35:42 ID:P+7ikf8E
岬「(このままじゃ僕の間をすり抜けてしまう。それなら)」

咄嗟に判断を固め、ボールめがけて飛び上がる。

岬「(ブレが大きくなる前に、止めてしまえばいい)」

バッ!
カアァァァ……ッ。

胸でボールをトラップする。回転に比べ威力はそれ程かかっておらず、あっという間に
勢いは収まり、僕と共に下へ落ちていった。

岬「よし、と(こんな技があるなんて、驚いた。ここまでやるなんて、ますます、おや)」
あずみ「あ、あたしのとっておきが……あたしの最高の技なのに……!あっさり、とられ……!」

岬「(あらら、ショックを受けてるな。やる気をなくす前にフォローしないと)あずみちゃん」

呼びかけに驚いたのか、ハッとした顔で僕を見つめる。
どう接していいか分からないのかもしれない。ならば強気に押すまで。

岬「休憩しよう。ちょっとリラックスしないと」
あずみ「でも」
岬「僕に勝てるようになる方法、教えてあげる」
あずみ「え」

594 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:36:46 ID:P+7ikf8E
どういうこと。そう聞きたげに顔を向けてくるも、問いをかわしてベンチに向かう。
やむなくあずみちゃんもベンチに向かい、追い付いて僕の隣に座ってから、改めて投げかけた言葉の意味を問い質した。

あずみ「岬君に勝てるやり方って、どういうこと」
岬「簡単だよ。僕のサッカーの練習法を取り入れる事」
あずみ「練習法?岬君があんなに強いのは訳があるの」
岬「まあね、日本にいた頃なんだけど、小学校のサッカー部のコーチに、
  ブラジルの元プロサッカー選手がいてね。その人に色々教えてもらったんだ」

あずみ「ブラジルの……プロサッカー選手ぅ?!」

はじめポカンとして、次に素っとん狂な叫び声を上げた。ブラジルのプロなどという存在など、
日本人の何てことないサッカー少年少女には、雲の上どころか金星火星程にも隔絶した存在だ。
そんな相手を知っているどころか、直々にサッカーを教わるなど、到底信じられる話ではない。
そう疑われるのは困るので、日本で指導を受けその結果大会で優勝した事。
その合間合間に戦った相手のバックボーンを語るついでに、日本中を渡り歩いた僕のこれまでについても、語ってみた。

あずみ「岬君って、そんなに凄かったんだ……」

595 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:38:42 ID:P+7ikf8E
僕を見る瞳に尊敬の光が見え始めたが、すぐにほおを膨らませてすねはじめた。

あずみ「うえーずるいよー、そんなターボエンジン付けて自転車と勝負するようなもん、追い付けるわけないよー」
岬「だから僕の学んだ練習法を、あずみちゃんもすればいいんだよ。そうすればすぐ追い付けるし、追い越すのも遠い話じゃない」
あずみ「追い越す、あたしが?」
岬「そう、あずみちゃんは天才だからね」
あずみ「て、天才?あたしが!?」

思わぬ言葉だったのだろう、オロオロとしはじめた。ウソだと反発しないところを見ると、
僕の言葉を信用してくれているのだろう。

岬「間違いない。同い年の女の子でここまで出来る人は日本中回っても見た事ないよ。いや男の子だって数える位しかいない。
それにさっきのシュート。あんなに回転をかけたのはただの1度も見た事ない。もちろん僕にそんな事はできやしない。
間違いなく、あずみちゃんは僕以上の才能がある」

596 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 17:41:19 ID:P+7ikf8E
あずみ「う、ウソよ。あたしが天才なんて」

カーっと顔が赤くなっていく。無理もない。
誰がこの一介の少女に全国大会の優勝チームメンバーより才能があるとまで言われただろうか。

岬「本当だよ。賭けてもいいぐらいだ」
あずみ「本当ね。本当に本当ね」
岬「本当だ」

力強く念を押す。その言葉でようやく決心がついたらしい。あずみの目が輝いた。

あずみ「なる、必ずもっと上手くなって、岬君と一緒にサッカーできるようになる。
    そして他のやつらをみーんな見返して、それから、えっと」
岬「(よし、完全にやる気になってくれた。これからあずみちゃんに何を語りかけようかな)」

A 岬「来週また一緒にここで練習しない?(10月以降についても話し合っておきたいし)」
B 岬「これからはみんなとの練習も毎回行こう、ね(他の人と解けこんでくれればいいんだけど)」
C 岬「来週にでもサッカー雑誌買いに行かない?いい所見つけたんだ
   (ル・エストでも紹介してみて、もっと早く上達してもらおう)」
D その他、自由回答(その他、要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


一旦席を外します。ところでこのごろ思うのですが、少々描写が足りていないでしょうか?
人物の心情については特に毎回困っていて、おざなりすぎないか毎回不安になってます。

597 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 20:26:25 ID:dL8JxZZA
B

598 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 20:57:44 ID:P+7ikf8E
B 岬「これからはみんなとの練習も毎回行こう、ね(他の人と解けこんでくれればいいんだけど)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕の夢を叶えるには、その根城となるサッカー部を強化する必要がある。
そのためには訓練も必要だろうがまずはチームだ。
サッカー部をより良くしようという気を持ってもらわない限りは折角の才能も生かせない。
そう思ってあずみちゃんに声をかけてみた。その結果は……


先着で
★岬に対する高揚感VS先輩達への不満→! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→ダイヤ+あずみ「そう言えば、あたしのクラスメイトで
           サッカーが上手い女の子がいるわ、サッカー部には入ってないけど」
ダイヤ・ハート→あずみ「岬君みたいな人って、他にもいる?」
        岬「いる。チームにいなくても対戦相手にいるかもしれないし、
          サッカーにのめりこむうちに変わっていく人もいる」
スペード→あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」
     岬「(まだ1人よがり気味だけど、僕がついていれば直るかな)」
クラブ→あずみ「分かんない。しばらく岬君とサッカーしながら、考えたい」
    岬「(僕が「他人とサッカーしたい」って欲求を引き出す必要があるな)」
クラブA→あずみ「……やだ。やっぱり先輩達とはしたくない」
     岬「(うーん、これは先輩達への下準備が必要だな)」

599 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 21:00:32 ID:???
描写は足りていると思う。不自然には見えない

600 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 21:18:04 ID:???
★岬に対する高揚感VS先輩達への不満→ スペードQ

601 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 22:54:00 ID:P+7ikf8E
スペードQ→あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」
     岬「(まだ1人よがり気味だけど、僕がついていれば直るかな)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
すっくとあずみちゃんが立ち上がって拳を天高く挙げる。

あずみ「……よーし、先輩達にあたしの才能を見せつけてやるわ!」

高く響く少女の宣言に、周りのフランス人達が振り向く。アジアの言葉など分からない。
年端のいかぬ女の子の叫びに奇異の視線を向ける。だが彼女は全く気にしていない。
やる事が見つかって情熱燃えたぎる時は他人の目など意識にも上らないものだ。

岬「(いい闘志だ。まだ1人よがり気味だけど、
   僕がフォロー、いやエスコートしていけば、意固地な態度もほぐれるだろう。
   やはり彼女は、僕にとって大事な仲間になりそうだ)」

やる気に燃える少女の姿を横目で眺めて、僕も密かに決心する。この少女の決意を
決しておろそかにしない、一本気で向かっていく志は金や謀略では手に入らない。
そういう心を持った人間を仲間にできるかが、ひいては夢の実現に関わってくるだろう。

岬「うん、いい言葉。僕もやる気が出てきたよ」
あずみ「岬君も?あたしも!見て!」

あずみちゃんは左腕をまくってみせる。肌の隅々まで体毛が勢いよく粟立っている。

あずみ「こんなのはじめてよ!よーし行くわよ練習再開!今日は1時間でも2時間でも走るわ!」
岬「分かった。僕も頑張るよ(さっきとは大違いだ。本当に、上手くいった)」

こうして、僕達はこの後インターバル走を再開した。あずみちゃんの熱気に影響されたのか
僕も何だか体中に熱い液が流れるような興奮が来て、全く疲れる事なく走り続ける事が出来た。

602 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 22:58:16 ID:P+7ikf8E
*岬とあずみの感情が以下のようになりました。
岬→(興味)→あずみ
あずみ→(尊敬するサッカー仲間・対等なゲーム仲間)→岬



>>599
そうだとしたら少しほっとしました。岬と女の子達の仲の進展が
少し急、ご都合主義的なように感じられましたし、もっと自然にできたような気がしていましたので。


もう少し続けます。こんな燃えるサッカー展開になりながらアレですが、
次からは例のナムコゲームセンターに舞台が移ります。
今後の展開に必要ともなりますので、どうかご容赦を願います。

603 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 23:01:19 ID:P+7ikf8E
第16話『ザカート・デロータ・ガルゾ(魔法、希望、そして……)』


1983年9月17日。
今の僕はフランスはパリ、ヴォルテール通りのPLAYCITY CARROTの前に来ている。
あずみちゃんのゲーム会社アタリフランスから道路を1本隔てた向かい側に位置し、今日オープンするというゲームセンターだ。
あずみちゃんにビデオゲーム(ゲームセンターや家庭用ゲームをまとめてそう呼ぶらしい)の
面白さを教えてもらって以来、飛躍的にこうしたゲームへの関心が高まってきている。
日常とは違う別世界。サッカーとも違う異次元の世界に対する刺激を味わってみたくて、今日こうして長時間歩いてやってきたのだ。

岬「(そうしてみたらこれだよ。長いなあ)」

着いてみてまず目にしたのは、店内からはみ出て街路にそって続く行列だった。
今この光景を目にしているかは分からないが、あずみちゃんが見ていたら血の涙を流して
もだえ苦しむ事だろう。それほどまでにこのゲームセンターは繁盛しているようだった。

岬「(暑い中待っているのは大変だ。空いている筐体もあるかもしれない。一体中を見に行こう)」

行列に並ぶのは一旦やめて店内に向かう。そうして人生2番目、自分の意志だけで初めて入った
ゲームセンターの中をのぞくと、すぐにアタリとの違いが見えてきた。

アタリの時は、日本でチラリと見たゲームセンターもそうだったが、
一応に暗く筐体の光がボワッと光り、また数を多くそろえるために筐体が敷き詰められていて、
所々歩きづらい所もあり、まるで秘密基地のような異世界感さえ漂っていた。
ここはそうではない。ちゃんと電灯が部屋の隅々まで光り、筐体の間は十分なスペースが設けられていて、
アタリの何倍も人がいるにもかかわらず、皆悠々と歩き回ってゲームに興じている。

604 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/07/29(日) 23:04:12 ID:P+7ikf8E
岬「(なんていうか、開放的というか、こんなゲーセンがあるんだなあ)」

そんな事に感心しながら歩いていると、ひと際賑わっている筐体を見つけた。
よく見るとその後ろは行列ができている。外まで伸びていたあの行列だ。
筐体の周りにも見物客でごった返していて、ここからではなかなか見えない。
辛うじて見えるのは僕よりは背の高い、しかしそれ程年頃の変わらない現地人の少女が
周りと話しながらゲームをしている姿だった。

岬「(混んでるなあ、うーん、他は……あれ?)」

あまりの混雑ぶりに一旦下がって周りを見渡すと、ゲームセンターであまりに奇異な光景を見かけた。

何故かは知らないがゲームセンター内にある4・5メートル四方の空間。そこで男の子が絵を描いていたのだ。
もう少し具体的に見ていくと、年頃は僕よりも幼く小学生になったかなってないか位。顔つきからして同じ日本人だ。
その男の子がゲームセンターで絵を描いている。
それも左手にパレット、右手に絵筆を握り、イーゼルでキャンパスを固定させて描く、本格的な絵画だ。
どう考えても場違いなその光景にまず目を疑い、次に困惑した。こんな混雑して騒がしい所で、何の絵を描こうというのだろう。

岬「(うーんゲーセンって不思議なところだ。こんなのが見られるなんて。さて、どうしようかな)」


A 岬「(どんなゲームをしてるんだ?)」人込みにもぐりこんで、金髪少女の名プレイを観察する
B 岬「(何で絵なんて描いているんだろう)」ゲーセンの絵描き少年を尋ねてみる
C 岬「(折角来たんだし、僕もゲームしよっと)」 05 分ゲームする(3分につき4フラン使う)
D その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



……以上で今日の投稿を終わります。

605 :森崎名無しさん:2018/07/29(日) 23:16:36 ID:dL8JxZZA
B

606 :森崎名無しさん:2018/07/30(月) 07:25:59 ID:QM2MBmOI
B

607 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:21:33 ID:hSNFBJZ6
第16.1話『遥かなる地上絵』



B 岬「(何で絵なんて描いているんだろう)」ゲーセンの絵描き少年を尋ねてみる
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ゲームセンターの絵描きというあまりに不調和な光景、小説でも漫画でも映画でもテレビでも見ないような
展開を目にしてしまっては、とても無視する事などできなかった。
 人込みを抜け林立する筐体を越えて、少年の元へやってきた。そのまま声をかけようと思ったが、
周囲の騒ぎ声や明滅する光の乱舞を一顧もせずただ一心に絵を描き続ける姿を見て、
今すぐ声をかけずに、1歩離れたところで待っていようと気をかえた。
釣りをする太公望を日が暮れるまで待ち続けた周の文王みたいで、どことなくこそばゆい。
そんな滅多に経験できない、しかしマニアックな感情にとらわれていては時間の無駄なので、
少年と夢中で描いている絵を、気付かれないよう観察してみた。
 目の前の男の子は見る感じでは確実に僕より年下、双海姉妹と同じか一つ二つ年上といった具合だろう。
紙の色は黒というより濃青色で、所々髪がはねてはいるものの
この騒がしさのためか、どことなく清浄感をまとっているような感じがする。
そんな男の子がこんなところでどんな絵を描いているか。
 もうほとんど描き上げているらしく周囲は全て仕上っており、後は中央で描いている何物かが終われば、絵が完成するようだ。
場所は南アメリカの森林地帯だろう、そこで戦闘機が天高く空を飛んでいた。
その戦闘機は上下2つのロケットエンジンノズルを中心にH字型の翼がつけられた、
スペースシャトルを戦闘型に改造したような形をしていて、近未来の戦闘機であるようだった。
白地に青で縁取られたカラーリングは機敏であり、どこかしら清浄感さえ感じさせる。
 その戦闘機が目指す先には青く澄んだ空に地平線を覆うアンデスの山々が備わっている。戦闘機と天地の間でかすかに見える
気流による速度感と清らかさが、どこか遠くの世界へと連れ去ってしまいそうになる。
 そして男の子が最後に描いている、山脈の手前から中央にかけて意気揚々と広がっているものは、
砂地に線で描かれた鳥の絵、アンデス文明の象徴ナスカの地上絵だ。
縮こまることなく悠々と大きく翼を広げ、クチバシは山につきささりそうになるほど長く伸びている。
太陽の光を反射させているからだろう、鳥が輝いているように見えた。

608 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:22:55 ID:hSNFBJZ6
右翼の羽の先まで絵筆が進む。羽先でそれ以前に描いていた羽の部分に触れた。完全に絵が描き上がったようだ。
一仕事を終えて満足そうにため息をつき、気持ちよさそうに伸びをしはじめた。
伸びは勢いが良く、座っている椅子をきしむほどに傾ける。そうして後ろへと視線が伸び、僕の目線と重なった。

男の子「……あ」

我に返る。急に意識が変わった事で、筋肉の緊張が抜ける。男の子がそう気づいた時には
椅子は後脚を軸に時計回りの回転運動に移りはじめた。

岬「(あぶない)」

とっさに椅子の縁をつかんで、転倒を食い止める。幸いほとんど落ちないうちに止めたので、
男の子は全く怪我をせずに済んだ。その男の子は急な変化に目をパチクリさせていたが、
様子が落ち着いてくると急に申し訳なさげに顔を曇らせ、椅子から降りて僕に頭を下げた。

男の子「あの、助けてくれてありがとうございました」
岬「あ、いや、いいんだよ、たまたま手が届いただけだから」

ペコリと頭を下げてから、僕にお礼の言葉を言う。
僕に気付いてからの一連の仕草を見て、

岬「(あどけない)」

と、感じてしまった。双海姉妹のような背伸びをしてスレたように見せかけるところがない。
ありきたりな表現だけど、自然の感情がそのまま湧き出て生まれたような子だ。

609 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 06:25:04 ID:hSNFBJZ6
岬「(って、いけない。ついボーっとしちゃってた。話をしないと)今、時間大丈夫?良かったら話がしたいんだけど」
男の子「あ、はい、大丈夫です」
岬「ありがとう。えっと……」


A 岬「僕は岬太郎、来月から日本人学校6年生のクラスに入るんだ。君は?
   (まずは自己紹介だ。この子もおそらく日本人学校に通ってるだろうし、仲間意識を持ってもらえれば)」
B 岬「新しいゲームセンターが出来るって聞いて、やってきたんだ
   (ここにいるからにはゲームに関心があるだろうし、ゲーム方面から仲間意識をくすぐってみよう)」
C 岬「なんでナスカの地上絵?(ゲームとは無関係そうな文化遺産の絵を、なぜゲームセンターで?)」
D 岬「親とか兄弟とか、付き添いの人はいないの
   (こんなところを子供1人で来れるはずない。その付き添いの人とも交流が持てれば)」
E 岬「片づけ終わったら僕と勝負しない?少しは出来ると思うよ
   (ゲームセンターにいるんだし、親交はゲームで深めるのが一番だろう)」
F その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

610 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 09:10:33 ID:lctei5eY
A

611 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:45:54 ID:hSNFBJZ6
A 岬「僕は岬太郎、来月から日本人学校6年生のクラスに入るんだ。君は?
   (まずは自己紹介だ。この子もおそらく日本人学校に通ってるだろうし、仲間意識を持ってもらえれば)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
問いかけたい事は色々あったが、まずはこれからの生活に当たって、縁をつないでおく事が先決だ。
そう考えた僕は、まず自分と同じ日本人学校の生徒だと、簡潔に自己紹介を行った。

男の子「岬さん、あ、岬先輩ですね」
岬「岬さんでいいよ。そんな堅苦しい言い方は好きじゃない。僕は君と友達になりたいんだ。
  あと、できれば『君』じゃなくて、名前が知りたいな」
男の子「あ、はい。岬さん。僕はきさらぎゆうって、言います。ゆうって呼んでください。
    きさらぎ君だと、お姉ちゃんみたいで、ちょっと」
岬「きさらぎゆう、って月の如く優しいって書くかな」
優「はい。そうです」

まずは男の子の名前を聞き出せた。ついでに姉の存在も確認できたが、今はそれよりも優の情報だ。

岬「そうか。優君は何年生?」
優「3年生です」
岬「3年生かあ。僕も人の事は言えないけど、誰か付き添いの人はいないの?」
優「いません。お姉ちゃんはゲームに興味が無いし、お母さんはいつも忙しくてなかなか来てくれないです。

岬「(『なかなか来てくれない』?お母さんはゲームに理解があるのかな)」
優「真美ちゃん亜美ちゃんとはよく行くけど。今日は用事があるって」
岬「用事?」

612 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:47:23 ID:hSNFBJZ6
外ではアタリのゲームを、家では(未確認だが)コレコビジョンを、学校でさえMSXでゲームを作っている、
あのゲーム大好き童女達がどうしたのだろう。

岬「へえ、あの子達がねえ」
優「岬さんはあの2人を知っているんですか?」
岬「うん、ちょっと前にね。結構ゲーム好きだったと思うんだけど」
優「何でもクラブの部長さんから招集をかけられたっていう事で、カセット作りのお手伝いに
  出かけるって言ってました。ほうびにその部長さんが組んだプログラムのゲームを
  カセットに焼いて、プレゼントしてくれるそうです」

岬「なるほど、それで1人でやって来たんだ」

優がここに1人でいる理由も分かった。ついでに双海姉妹との付き合いも分かった。
そろそろ何でここで絵を描いているのか。どんな思いで描いているのか聞こうと思ったが、
ちょうどその時、外から打撃音と悲鳴が聞こえてきた。



*優君が描いている絵のイメージ(一部相違あり)
http://fanblogs.jp/retrogamerz/file/xevious-fad-01.jpg

613 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:49:00 ID:hSNFBJZ6
第16.2話『男の名はスコット』



突如としてガラスが勢いよく叩き割られる音がし、すぐに悲鳴が続いて響いた。
振り返ってみると、1人の男が両手でにぎる何本ものボトルを振り回しながら、ゲームセンターの客を追い払っている。
床には深い赤色の液体が散らばっている。ガラスの破片も散らばっているところをみると、
男の手にしたワインボトルがたたきつけられたのだろう。

男「失せろ失せろ!ゲームなんかするんじゃねえ!」

大声でわめきながら振り回す。ボトルが宙を回るたび、周囲の客の手や顔や腕をかすめそうになる。
当然客達は悲鳴を上げて逃げ出す。

男「お前も!お前も!お前も!お前もだっ!」

外まで行列を作っていたところへも浮浪者が襲いかかる。たちまちクモの子を散らすように一目散に逃げ散る。
追い散らした客には追いかけようとはせず、代わりに叫び始めた。

男「ゲームなんかやめちまえ!いくら熱中しても、工夫しても、夢中になっても!」

思い切りボトルを床にたたきつけて、ゲームセンターが崩れんばかりの大声で、叫んだ。

男「結局俺みたいに、俺みたいに全てを失うだけなんだっ!!」

614 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 10:53:22 ID:hSNFBJZ6
岬「(あれは危険だ。相当興奮してるぞ。早い所ここから……おや)」

僕は目を丸くした。僕が見た時にプレイした少女が逃げるどころか姿勢を崩しさえせずゲームに夢中になっている。
すぐ近くではガラスの破片をやたらめったら踏みづぶし、地団駄踏んでいる暴れ者がいるにも関わらずにだ。
その暴れ者がが少女の方へ向かいだした。このままではあの少女に危害が加わるかもしれない。
かといって助けに行けばまず間違いなく痛い目にあうだろうし、後ろにいる優の事も気がかりだ。

岬「(うーん、ゲームセンターに来ただけでこんな事になるなんて。どうすればいい)」

必死に頭脳をフル稼働させ、なんとか打開策を考える。そうしてとっさに出した僕の結論は……


A 岬「(引きはがしてもあの女の子を外へ連れ出そう、優には別周りで外へ出てもらえばいい)」
B 岬「(浮浪者の前に言って説得しよう。知恵を使ってこの場を切り抜けるんだ)」
C 岬「(僕には関係ない事だ。それよりは知り合った優を守らないと)」
D その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

615 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 11:31:48 ID:???
Aだと間違いなく被害にあう
Bだと興奮した相手を説得できる自信が無い
Cだと優の口から人を見捨てた事を噂されそう、なかなか難しいね

616 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 11:55:14 ID:hSNFBJZ6
>>615
A→引きはがす前にプラグイン判定があります。それ次第で怪我するとは限りませんし、
 上手く行けばノーリスクで問題が解決する可能性もあります。

B→これまでの描写や83年時点でのゲーム事情を考慮すれば、説得の道が見えると思います。
 またAでもそうですが怪我をした際、優や少女の好感度上昇幅がより大きくなるなど、
 全くのマイナスで終わるという事もありません。

C→それについてはプラグイン判定次第となります。優君は心優しい子供なので、
  多分、おそらく、大丈夫でしょう。

617 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 12:28:54 ID:5H0ocyRk

ケガをしても名誉の負傷ってことにもできるし、瓶で殴られても死んだり後遺症が残る可能性もそんな高くない・・・
あ、でも相手がブルガリア人なら相撲レスラー多いから死ぬ可能性あったわ
ヨーグルトがあれば・・・

618 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 13:05:15 ID:hSNFBJZ6
済みません、急用が入りましたので、少々中座いたします。
もしかしたらこれで今日は終了するかもしれませんが、その際は
どうかご了承願います。

619 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 15:38:57 ID:???
パリの市場にブルガリア特製ヨーグルト売ってないかな

620 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 18:06:33 ID:hSNFBJZ6
>>617
ブルガリア人を一体何だと考えているのかと(以下略)。
この男はブルガリア人ではありません。ついでに言えばフランス人でもないのですが、
これ以上はネタバレになるため告げられません。

>>619
岬君のこれからのパリ探索次第、とだけ答えておきます。案外意外なところで売られているかも?



A 岬「(引きはがしてもあの女の子を外へ連れ出そう、優には別周りで外へ出てもらえばいい)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(助けよう)」

自分でも驚くほど迷わず、見知らぬ少女の救出を決めた。まさか死にはしないだろう、
ここで良いところを見せて、後輩と同年代の女の子、ギャラリーに良いところを見せたい。
きっとそんな打算があったからか、不思議と恐怖は感じなかった。

突然の事態にどうしていいか分からずオロオロしている優に、手早く告げる。

岬「優君。今すぐキャンパスを持って逃げるんだ。早くしないとこっちに来る。僕が向かってる間に外へ出るんだ」
優「でも、岬さんが危な」
岬「いいから!僕は大丈夫、さ、できるだけ遠ざかるように逃げるんだ!」

621 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 18:08:21 ID:hSNFBJZ6
口をろくに挟ませず言うだけ言って優を追い立てる。後ろの憂いも無くなって、僕は少女に向けて
走り出した。

岬「(走れ!少しでも速くしないと間に合わない!)」

暴漢に向かっていく。この打算交じりの勇気に対する結果は……

先着で
★走れ岬 ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→ハート+少女「ああ……」岬「(潤んだ目でこっちを見て……まさか)」
ダイヤ→男「ぐわっ!」岬「(4フラン硬貨!まさか、あの子が!?)」少女「フフフ……」
ハート→岬「失礼!(見た目を気にしてる場合じゃない)」少女「キャッ!」 
      岬、少女を抱きとって救出成功!絵柄スートで好感度UP
スペード→男「何でこうなっちまったんだよう……」 男は泣き出して暴れるのを止めてしまった
クラブ8〜K→岬「危ない!(無理矢理でも引き離さないと)」少女「キャッ!」 
      岬、少女の腕を引きずり出して救出、9・13だと少女を怪我させてしまう
クラブA〜7→岬「うわっ!(間に合わなかった!)」岬、ボトルをまともに受けてしまう。
                        以下にその内訳を記す。

5〜7:幸い、かすり傷程度で済む、練習等に支障なし。優の好感度UP
3・4:肩の皮膚を切ってしまう。今週(9月第3週)の練習ができなくなる。優・少女の好感度UP
2:脚にに何針も縫う怪我を負ってしまい、 6 週間練習ができなくなる。優・少女の好感度大幅UP
A:岬「……ここは?」優「岬さん!」少女「ミサキ!」 目が覚めると、そこは病院だった。
    2 カ月練習ができなくなる。優の好感度大幅UP、そして少女は……

622 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 18:12:41 ID:???
★走れ岬  クラブQ

623 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:33:01 ID:hSNFBJZ6
★走れ岬  クラブQ ★→岬「危ない!(無理矢理でも引き離さないと)」少女「キャッ!」
岬、少女の腕を引きずり出して救出
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
僕は走り出した。だが逃げる客に野次馬が道をふさぎ、さらには床に転がる缶や紙ゴミに足を取られそうになり、
筐体にたどり着いた時には既に暴漢の攻撃範囲が少女にまで届こうとしていた。
少女の方は周りの具合を気づく事さえなく、夢中でボタンを押し、レバーを左右に動かしている。

岬「(相手を待ってちゃ間に合わない。なら)危ない!」

相手の反応を待たず、少女の右腕をつかみ取り、倒すように引き出して保護する。
すぐ目の前でボトルが叩き割られたが、幸い僕も少女もかすり傷1つ追わずにすんだ。

岬「(あとは)」

ギッと目を据えて暴漢をにらみつける。態勢が崩れ、まして少女を胸で受け止めたこの状態では、逃げ出す事もままならない。
せめて気迫で勝り相手に立ち向かおうと、あらんばかりの気迫を叩きつけた。

そうしてにらみ合っているうちに、相手の険しい目つきに次第に迷いが生じはじめ、
ついにはボトルを床に置いて腰を下ろし僕に話しかけた。

624 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:34:28 ID:hSNFBJZ6
男「俺の顔を見ろ、そして覚えておけ」

言われてみたので、先程まで暴れに暴れていた男の顔をじっと見る。
あごひげを蓄えひたいは稜々と広がっている。衣服はくたびれ所々に継ぎはぎ、どうみても浮浪者の身なりだ。
ただ、顔つきは若々しく、30を越しているようには見えない。
それだけならまだしも、これ程のあり様なら漂ってくるであろう悪臭も、なぜかほとんど発しない。
街を家にするようになってまだ日が浅いのだろうか。

警官「こらっ、大人しくしろ!」

そんな事を思っているうちに、バタバタと外から警官が現れる。
チッと舌打ちして男は立ち上がり、再びボトルを手にする。立ち去る前に一言、
身なりに似合わぬはっきりした声で、僕に告げて立ち去った。

男「こんな奴になるな、このスコットのように」

そう言って再びボトルを振り回し、外へ逃げていった。
結構警官がいたはずだが、結局スコットという男は捕まらず、パリの奥深くへと逃げ散ってしまった。

岬「(何があったんだろう。何か昔ゲームがらみで悔やむ事があったみたいだけど)」

最後の諭すような言葉に疑問が浮かんでいたが、その後警官に状況の説明を求められ、
結局 1 時間もわたって気を過ごすことになってしまった。

625 :森崎名無しさん:2018/08/04(土) 19:41:11 ID:???
目からビームを防ぐためにサングラスをしてそうだな

626 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/04(土) 19:48:35 ID:hSNFBJZ6
何とか無事に少女を救い出したところで、今日はこれまでにします。



以下、次回予告。

ゲームセンターから抜け出した岬と優、そして

少女「残念デシタ、もう少しで 500 0000点いったのに」

謎の男スコットから救い出した1人の少女は、大通りを共に歩く。

少女「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

叫ぶ少女、そしてパリに現れたバキュラ!

優「うわあ!」

罪なき子に迫る危機!

男「人間を肉塊に変える快感、久しぶりに味わえそうだ……」

得体のしれぬ未知の恐怖!


次回第16.4話『危機、そして底知れぬ予感』
どうぞご期待くださいませ。

627 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/07(火) 23:21:08 ID:N2LHVWyE
親族に不幸がありました事につき、来週の月曜日まで、投稿を休止いたします。
何卒ご理解をお願いいたします。

628 :森崎名無しさん:2018/08/07(火) 23:46:24 ID:???
お悔やみ申し上げます

629 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:11:07 ID:1X0jrjxs
これより久方ぶりに、投稿を再開いたします。

>>615
先日はご丁重なお悔やみをいただきましてありがとうございました。
人への感謝の念薄く生きてきたスレ主ですが、幼い頃によく可愛がってくれました相手なだけに
思う所があります。今回あるいは次回の投稿あたりから人の生き死に関わる展開が続きますが、
できるだけ適当に済まさず、納得のいくようによく考えていこうと思います。

630 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:12:42 ID:1X0jrjxs
岬「ふうっ」

ようやく警察から解放された。あれこれと予想外の事があったからには
ゲームをする気もならず、ゲームセンターを抜けヴォルテール通りへと歩いている。

1人で帰ったわけではない。先程出会ったばかりの後輩の優、そして。

少女「クミ…ユー、ガストノッチ?」
優「あ、リッジ・ブラジメルゾ、ガァ・ガストノッチ・エルバ」
岬「(なんだこれ)」

優と暴漢から助け出した少女がいる。
青い瞳に腰まで届くポニーテール、キャミソールによって現れている艶やかな肩、
スラリとした白のローライズは赤いヒールで終わっている。
もうあと数年もすればさぞ周りから言い寄られるようになるだろう。

その少女は僕の事をお構いなしに、聞いたことの無い言葉で優とやり取りをしている。
フランス語とも英語ともロシア語とも日本語ともアラビア語とも違う、見当のつかない言語。
さては東南アジアかアフリカか果てはインディアンの言葉でも使っているか。
そんな風にも思ったがゲームセンターで使う理由が無いし、
そもそもそのあたりの言葉は聞いた事もない。さらに言えば、
まだ10歳にも満たない優がスラスラと会話できる言語とは、一体何なのだろうか。

631 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:14:43 ID:1X0jrjxs
少女「ジェルダ、グルゼ、フォルサ?」
優「ウ、トサ、アリ・ゲル」

らちが明かないので、少女の方へPardonと断りを入れた後、
優君の肩をポンポンと軽く叩き、日本語で状況の打開を要請した。

岬「いったい何を話しているの。僕の方はさっぱり分からなくて」
優「あ、すみません、ちょっと待ってください。今終わらせます」

そう返事した後で、優がなにやらつぶやく。その言葉を耳にした少女は
パチリとはっきりと分かる瞬きをした後、僕の方に顔を向ける。

少女「これは失礼いたしマシタ。久しぶりにユーに会えましたもので、少々浮かれてしまいマシテ。
   先程はどうもありがとうございマシタ」

ようやくまともな返事が返ってきた。この謎の少女がようやく発した一言から幾つもの情報を得られた。

岬「(日本語が上手いな)」

語尾の抑揚が若干怪しい位で、ほとんど淀みも言い間違いもなく、流暢に日本語を使っている。

岬「(見た目より年齢が上なのか?)」

そうだとしても話しかけてきた言葉が日本語とは珍しい。この歳のフランス人がフランス語でも英語でもなく、
日本語というのがキモだ。先程までのやり取り具合からして、少なくともこの少女と優の間に
友好的な関係が築かれているのは間違いない。

632 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:16:01 ID:1X0jrjxs
岬「(まあ、何にしろ折角話しかけてきたんだ。何か話してみようかな。
   いや、優と話してみようかな。この子は日本人学校の後輩になるんだし、
   これからの生活上この子との関係構築の方が優先されるべきかも)」

悟られぬよう表情を変えずに思考をまとめ、僕は相手に語りかけた。

自信があるんだ」 得意分野を加えた自己紹介をしてみる
C 岬「結構熱中してたけど、そんなに面白い?」 先程までのめりこんでいたゲームについて尋ねてみる
D 岬「さっき何語を話していたの?聞いた事もない言葉だね」 優と
A 岬「僕は岬太郎。優君と同じ日本人学校の6年生だよ」 優を介して自己紹介をしてみる
B 岬「僕は岬太郎。ちょっとサッカーには話していた言葉について聞き出す
E 岬「優君はこの人と友達なの?」 比較的親しい優から少女の情報を聞き出す。
F 岬「さっきの絵、もう一度見せてくれる?素敵な絵を描くんだね」 ゲームそっちのけでのめりこんでいた絵について尋ねてみる
G 岬「気分直しにあっちへ行く?あそこも面白いと思うけど」 真向かいにあるアタリゲーセンへと2人を誘ってみる。
H 岬「さっき何を話していたの?日本語でもフランス語でもないからさっぱり」 優が話していた言葉について聞き出す
I その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

633 :森崎名無しさん:2018/08/14(火) 18:21:46 ID:ZpBt/At6
C

634 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/14(火) 18:43:06 ID:1X0jrjxs
済みません、用事と執筆のため、1・2時間ほど後で投稿いたします。

635 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/15(水) 20:40:53 ID:1+dl/I+c
昨日は投稿できずに済みませんでした。少々ゲームの説明描写に難航していまして、
今日も投稿が出来そうにありません。歴史的傑作の魅力を伝えるのに100分の1も伝わったような気がしません。
投稿できるときはせめて10分の1は伝えられるようにしたいです。

636 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:12:17 ID:1d+YvWAA
こんばんは、これより投稿をはじめます。

>>625
何か元ネタがありそうですが、よく分からないのでちゃんとした答えが出せませんでした。
回答が遅くなってすみません。

>>628
お悔やみの言葉をいただきましたにも関わらず、返信先を間違っておりまして、
誠に申し訳ありませんでした。お陰様で何とかこちらも落ち着きまして、
すっかり日常に戻る事が出来ました。

637 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:15:16 ID:1d+YvWAA
第16.3話『危機、そして殺意の予感』



C 岬「結構熱中してたけど、そんなに面白い?」 先程までのめりこんでいたゲームについて尋ねてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
少女「面白いか、デスッテ」

ふわりと右手人差し指を僕に突き付けてきた。目を大きく開き、わずかに眉間にしわを寄せている。
「こんな当たり前の事をなぜ聞くの?」という彼女の声が、ありありと顔に浮かんでいた。

少女「面白いとかどうとか、そんな次元にはありませんネ。
   これは革命デス。ゲームは新たな次元に達したのです。この『ゼビウス』によって」

スッと今度は優のキャンパスを指さす。絵の題材の話の流れからして、
優の絵は「ゼビウス」というゲームの1シーンを描いているのだろう。

少女「このゲームの偉大な点はプレイすればするたびに出てきます。それらの革新的変化に共通する、ゲーム革命の骨格とは」

再び指を僕に向け、「よく聞きなさい」とばかりに人差し指をクリクリ左右に振る。

少女「ゲームを定義づける『ストーリー』が血肉になっている事デス。
   インベーダーやギャラクシアンといったオールドゲームは『宇宙からの侵略者を片付けろ』程度の筋書きしかなカッタ。
   する事も向かってくる敵をただ撃ち落とすダケ。でも『ゼビウス』はチガウ。
   『ゼビウス』の敵は自機と一直線上になると線からそれるように逃げマスシ、
   戦闘機は攻撃した後に後ろへ逃ゲル!やられるだけの存在じゃなく、
   まるで彼らもどうすべきか考えて動いているように行動するのが、一番の変化ですネ」

岬「(ああ、この子もとってもゲームが好きなんだなあ)」

638 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:18:23 ID:1d+YvWAA
アタリのお姫様の姿を思い浮かべながら、目の前の少女を観察する。
目がキラキラとし始めてきている姿は、ほんの数週間前のあずみちゃんや僕の姿とそっくりだった。

少女「ストーリーに深みを持たせるための舞台設定も最高ですネ。ゼビウス星で使われている『ゼビ語』。
   スタートレックのクリンゴン語みたいに、話しているだけでゲームの世界に入ったような気がするワ!
   ゼビ語は私達ゲームフリークの共通言語よ、ね、ユウ」

優「はい、シャルポワさん達と一緒に話しているうちに、
  僕もペラペラになりました。もしかしたらフランス語より上手いかも」
岬「シャルポワ?もしかして、この人の名前?」

シャルポワ「あら?言わなかったカシラ?私のスコアネームですヨ。
      ま、私の事はともかく、ゼビウスの意義についてですガ、ゲーム以外にも巨大な意義がありますネ、
      それこそ、近代史から現代史への道標トシテ。
      そう、大航海時代はじまって500年、余り私達フランスをはじめとしたヨーロッパとアメリカが
      世界をものにしようとしている間、
      文化は全てフランスやヨーロッパ、アメリカから外へ広がっていくものデシタ。
      絵画、音楽といったハイカルチャーから、ハンバーガーにコーラといった食べ物、
      サッカーのような普通の人が楽しむスポーツに至るまで。
      しかしながらこのゼビウスは日本、フランスはもちろん、
      ヨーロッパやアメリカに先駆けて、生まれたものデス。
      そのゲームを日本はもちろん、アメリカ人も熱狂的にのめり込んでいると聞きマシタ。
      フランスでもきっと流行るデショウ。
      どういう意味か分かりますカ?、黄色人種の生み出した文化を、
      白人が血眼になって夢中になっている事デス。
      ジャポニズムとは違って、特に日本とは意識しないものを、文化人でもない
      普通の人達が大勢むらがってイク。大々的に受け入れられてイル。
      これからは日本がゲームをリードしていくデショウ。私はあなた達日本人が羨ましいデス」

岬「(なるほど、そういう見方もあるか)」

639 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:20:17 ID:1d+YvWAA
ゲームは文化、か。遊びの1つでしかなかったあの電子遊具にそんな意義があるか。新しい視点を
指摘され心中密かに感心している間、シャルポワの顔はうっとりとしたものに変わり始めた。

シャルポワ「聞くところによると、既に日本の新聞はゼビ語で書かれているトカ」

岬「(ん?)」

シャルポワ「日本政府は2000年までにソルバルウを開発するととも聞きマシタ。
      休日には日本人男性の8割が自宅の庭にソルを埋めているトモ。まさに日本はゲーム大国デスネ」

岬「(ええ……)」

いきなり突拍子もない事をペラペラと語りはじめる。先程までの真面目な話が一気に異次元に突き抜けた様を見て困惑する。
幸い僕の様子には関心を向けていないようなので、隣にいる優に小声で尋ねてみる。

岬「(何あれ。急にあの人何と言うか、いきなり頭のネジがすっ飛んだような)」
優「えっ!?あ、あのー、何て言ったらいいんでしょう、シャルポワさん、良い人ですから」

人の話を信じやすい。そう言いたいのだろう。
人の悪口を言ってしまってないか気をもんでいる童子の心情がありありと見えてしまった。

640 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:21:59 ID:1d+YvWAA
何とかフォローを入れようと思ったのだろう、
優がやや上がり口調で彼女をほめる。

優「あ、でも、シャルポワさんホントに凄いんですよ!今日絵を描き終わる途中で
  休憩と一緒に見に行ったら、ゼビウスで500万点叩き出したんです!」

500万点。それは凄い。あずみちゃんでも3時間かけて400万点だった。僕なら何十時間かかるだろう。
そう思ったところで疑問に打ち当たった。このゲームセンターが開いたのは今日のはずだ。
パリに出来ていなかったものが他のフランスの地域に出来ているとは思えない。
いくら上手いとはいえ、たった1日、いや数時間でここまでできるだろうか。

シャルポワ「あら、そのコト?あらら、バレましたカ」

その事について尋ねてみたところ、クスクスと笑みを浮かべる。
小馬鹿にしたというよりはイタズラがバレた時の子供のような顔だ。

シャルポワ「ま、事前に予習していましたカラネ、これ位は楽勝デスヨ」

そう言って得意げにポケットからカートリッジ2本を取り出した。
そのうちの1本は形状からして、あずみちゃんの家で見たアタリ2600のもの(※)に見える。

岬「これは、もしかして」

そう言ってアタリの看板に向けて指をさす。

シャルポワ「ご名答。そこのお姫様からいただきマシタ。こちらの方はゲーム機が家に無かったので、
ジャンクショップを渡り歩いて調達しましたよ。何で売られてないんでショウ?」


(※):アタリ2600版「ゼビウス」カセット
http://atariage.com/forums/topic/261434-atari-2600-xevious-proto/

641 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:24:55 ID:1d+YvWAA
そう言って今度は「5200」と印字されているカートリッジ(※)を上げ、ヒラヒラと左右に動かせる。
2回そう動かした後にポケットへ戻し、今度は2600の方のカートリッジを前に向ける。

シャルポワ「こっちがお姫様とプレイした後で拝領した、下賜品になりマス。いやはや、何とも凄まじい代物でしたネ。
出てくるのはトーロイド、ドモグラム、ザカート、バキュラの4体ダケ。
それはまあ作りかけの段階ですから仕方ないが、みんなコインや木の葉が舞っているようにしか見えないのは何とも。
ゲームをしてるというよりロールシャッハテストを受けているみたいでシタネ。
心眼というんデシタッケ?心の目で目に見えないものを見る力。これを駆使しないと」

そう言うなり2600のカートリッジもポケットにしまい、
その後目を閉じ右手を『考える人』みたいに軽く目じりに当て、語りだした。

シャルポワ「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

ぐるりと180度ターンして、ビシリと左手を前に突き出し人差し指で前を指す。
そうして突き出した指の先に、1人の少女が立っていた。


(※):アタリ5200版「ゼビウス」カセット
http://www.gamesdatabase.org/game/atari-5200/xevious

642 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:27:41 ID:1d+YvWAA
申し遅れていましたが、この16.3話は都合により物語の視点が1人称になったり
3人称になったりと、視点変更が何回か行われます。
ただスレ主の筆力が足りないだけですので、その事については気にしないでください。

643 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:29:52 ID:1d+YvWAA
少女「遅いわ」

テーブルをコツコツとこづきながら、1人そうつぶやく。
今日は母さんも父さんも帰りが遅い。だから今日は2人で食べる夕ご飯が作り置きしてある。
さらに午前午後とコーラス部で思い切り発声練習をしてきたため、お腹がすいて仕方がない。
できるならすぐにでも食べてしまいたいが、優が返ってこない以上1人では食べられない。

仕方ない。行き先は分かっている。迎えに行って早く連れて帰るしかない。
そう決めた私はコップ一杯の水を飲みほし、空腹をごまかしている間に連れてこようと決心した。

ドアを開ける。涼しい風が水色のポロシャツにそよいでくれて心地よい。
気分よく階段を下りていく途中、街路を歩く同じ年位の女の子達が歩いている姿が見えた。
顔つきは年相応に幼いにも関わらず、体つきは日本の中学生か、それ以上ありそうに見える程発育している。


くっ


胸の奥でチクリと痛みが響く。この頃そんな風に感じる事が増えた。
この頃は学校でも体の具合が話題になる事が増えてきている。今日出かけたコーラス部でもそうだ。
誰々はいくら大きくなった、あの子がクラス1大きいんじゃないかとか、そんな話が出ては
ワイワイキャアキャアと音楽室が賑わしくなっていた。
そのたびに自分のを見て触っては、じわりと焦りが浮かんでくる。
周りのみんなは何かしら成長しているが、自分のものはいつまでたっても変わっていない。

644 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:32:15 ID:1d+YvWAA
少女「(牛乳も飲み始めたしマッサージもしてるし、まだまだこれから。それより)」

早い所優を見つけないと。昔のように危ない目に合わないとも限らない。
そう気持ちを切り替えて、階段を降りパリの大通りへと歩き出した。

街路を歩いていくたびに、華麗で自然な着こなしをした年頃の女性や、映画のように街並みに溶けこんだようなハイセンスの美人と行きかう。
通り過ぎるたびに、彼女達が身にまとうパリの美観への憧れが高まっていくのが感じられる。

少女「(いいなあ。あんな素敵な服を着て歌ったら、優はもっと喜んでくれるかな)」

胸に浮かんだ憧れは、私の初めてのファンでもある優へと向かっていった。
小さい頃から優は私の歌が好きだった。コーラス部の人達も私の歌が上手いとほめてはいるが、
私の歌を聴いて手を叩き次をせがむ優の姿は、他の誰よりほめられるより嬉しい。
優の笑顔に心を馳せてニッコリとしていると、その当の優の姿を見つけた。
優は1人ではなく、私と同じぐらいの日本人らしき男の子と…スタイルのいいフランス人少女と一緒に歩いてきている。
早く挨拶を済ませて連れて帰ろう。そう思って小走りになって向かっていく途中、外人が私に暴言を吐いてきたのだ。


外人少女「おお、見えた!我が心眼に映りしは、まさしくバキュラ!」

645 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:33:58 ID:1d+YvWAA
シャルポワが指さした先には、僕と同じぐらいの全身スレンダーな少女がいた。
優と同じぐらい深い青みをおびた髪が肩よりも長く伸び、
上は水色のポロシャツ、下は灰色のスラックスとスニーカーを身に着けている。
そんな暗色系統の身づくろいの少女が、急に赤みを帯びはじめた。
それも桃や橙といった淡いものでは無く、赤旗のような正真正銘の赤色になってきている。

岬「(これは怒る寸前の顔だ。マズ……)」


少女「だっ、誰がバキュラよーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」


怒髪天を衝く。そんな言葉がふさわしい形相になって大いにヴォルテール通りを響かせる。
叫んだ後は口を閉ざしズンズンとこちらへと詰め寄り、むんずとシャルポワの胸倉をつかんだ。

少女「いきなり何のご挨拶?人の体を鉄板呼ばわりなんて、ねえ?」

口調こそ静かになっているが、シャルポワをつかみ上げる眼差しは傍目でも分かるほど、敵意に満ちている。
突然の因縁にシャルポワはあたふたしながら、ポケットからカートリッジを取り出す。

シャルポワ「な、何の事デスカ?バキュラとはゼビウスの第3ステージから出る敵キャラで」
少女「ぐるぐる回転する破壊不可能な銀色の板、でしょう。見ず知らずの人の胸を板呼ばわりなんて……」

そう言うなり目の前の少女は手に力を込め、グイとシャルポワを両手で持ち上げ上下にシェイクし始めた。
こんなほっそりとした体のどこにそんな力があるかと思える程、激しく体全体を揺らしている。

シャルポワ「ヒイッ!待ッテ!止めてクダサイッ!」
少女「ちょっと成長が早かったからって、思いあがらないようにね?
   私だっていつかきっと、あなたみたいに立派に成長するんだから、ね?」

もはや殺意になったのではないかと思える程の気迫を敵にぶつけている。
どうしようかと手をこまねいていると、横から優が袖を引いて制止した。

646 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:36:37 ID:1d+YvWAA
優「岬さん、今のお姉ちゃんに近づいちゃ危ないです」
岬「姉さん?あの人優の姉さんなの」
優「はい。いつもは優しいお姉ちゃんですけど、どうしてか時々あんなになって、
  ああなると怖いですから、危ないです」

ギュッと掴んで離そうとしない。確かにあの鬼気迫る表情を見ると、下手に触ると
こっちまで火の粉が飛んできそうだ。そう思って優と共に目の前のいざこざを眺めているうちに、
少女の手が勢い余ってシャルポワの手首をはたき、カートリッジが勢いよく宙を舞う。

あっ、と声を上げたのは優だ。そしてほとんど同時に、大事に抱えていたキャンパスなどの画材を僕に押し付ける。

優「すみません!」

言うなりバッと道路へ走り、最後はわき目もふらずに飛び込み2本とも無事にキャッチした。
だがそこは道路のど真ん中、それもパリ中心部の大通りである。車が来ない訳が無い。


グオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!
ギイイイイイッ!


案の定、大型トラックが優に向かってきている。相手も気付いたのだろう、
急いでブレーキを踏んでいるが、スピードが速すぎて到底間に合いそうにない。
1トンや2トンでは済まない大型車だ。轢かれたらひとたまりもないだろう。

647 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:38:21 ID:1d+YvWAA
少女「優!」
シャルポワ「ユー!」
岬「優君!(どうする!?)」

緊急事態だ。トラックの勢いそのままに思考回路を叩きつけて思案する。

岬「(案その1。今すぐ僕が飛び込んで優君を助ける。
   僕の運動神経と優君との距離、トラックのスピードから見て助けられる可能性が高いだろう。
   だけどその代わり僕が轢かれる可能性が否定できない。轢かれたら大怪我は免れないだろう。
   案その2。ここにあるキャンパスとイーゼルを蹴り飛ばして
   トラックのタイヤの間に挟ませ、トラックを強制的に挟ませる。
   僕の身は確実に無事に済むけど、そうしたところでちゃんと止められるか怪しいし、止められたところで
   大事なものを勝手に壊されたら、優君も素直には喜べないだろう。
   案その3。何もできない。現実は非常である。これは僕がどうこうできる事ではないんだ。
   ……女の子が助け出さないよう、取り押さえておくか)」

ほんの数瞬を何時間にも引き延ばしたように思考、逡巡、苦悩を何層にも折り重ね折り重ね、
人生の岐路になるであろう選択を、手遅れにならないうちに下した。

648 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 00:40:17 ID:1d+YvWAA
案1:直接優君を助けに行く
案2:画材をトラックのブレーキにして止める事で優君を助ける
案3:何もしない。いや、何もできなかったんだ
案4:その他、自由回答(要3票)


メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
人の生死に関わる判定であるため、今回に限り先に2票入った選択肢で進行します。
そして18日分の投稿は、これで終わりにいたします。

皆様、どうか熟慮の上投票をお願いいたします。

649 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 00:45:49 ID:/R4zQnFw
案1

650 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 00:52:13 ID:AOGDCg02
案1

651 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 10:48:07 ID:1d+YvWAA
2レスだけ投稿します。続きは夜に出せると思います。



案1:直接優君を助けに行く
――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「これ、持ってて!」

シャルポワと見知らぬ少女へ投げるように画材を押し付ける。
飛び出そうとしていた少女にはキャンパスとイーゼルを放り込む。一緒に飛び込んで巻き添えにならないように。
これで何の憂いも無くなった。思い切り跳躍する。僕が優に近づく以上の勢いでトラックが優に迫ってきている。

岬「(間に合え!)」

奇跡的にもこのトラック以外には車は通っていない。これさえかわせば助かるはずだ。
優に飛びつくようにして体を引き上げる。
トラックは手を伸ばせばひき潰される位まで迫っている。止まろうとして発せられるブレーキ音が
地獄の轟音のように僕達へ襲いかかってくる。

岬「(飛べ!飛べ!飛べえええええっ!!)」

全身全霊、これからの人生の跳躍力全てを投げ込む勢いで、優を抱え跳躍した。そして……

652 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 10:50:01 ID:1d+YvWAA
先着で
★岬たちよ 生きていてくれ! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。


JOKER→シャルポワ「トオッ!」後ろから来たシャルポワに助けられる!
         いつの間にか白いマントにコスチューム、鳥の帽子をかぶっているぞ?
ダイヤ絵柄→グゴオオオオオッ! 突然シンクホールが発生!トラックは穴にはまり込み、岬と優は無事で済んだ
ダイヤ〜スペード→岬の鍛え抜かれた脚力で脱出成功!優はキズ1つついていない

クラブ絵柄→岬「(間に合わない!なら……)」岬、優を放り投げる!優は向かいの街路に投げ出され
                      無事だが、岬はトラックと接触し、怪我をしてしまう
クラブ4〜10→岬「(間に合わない!なら……)」岬、優を放り投げる!優は向かいの街路に投げ出され
                      無事だが、岬はトラックに轢かれ、大怪我を負ってしまった
クラブ2・3→岬「(間に合わない!)」岬、優共に轢かれてしまう。優は軽傷だが岬は大怪我を負ってしまった
クラブA→岬「(間に合わない!)」岬、優共に轢かれてしまう。優は大怪我、そして……


BGM:Maximum Speed
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13279555

653 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 11:09:26 ID:???
★岬たちよ 生きていてくれ!  ダイヤA

654 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:14:50 ID:1d+YvWAA
★岬たちよ 生きていてくれ!  ダイヤA ★→岬の鍛え抜かれた脚力で脱出成功!優はキズ1つついていない
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
行け!

ただその一念そのものになって優を抱え、再び飛び出す。
道路から右足が離れる。体がピンと伸びて道路と平行になり、コンクリートとキスをする寸前
左足が着き力の限り蹴りだす。

トラックは既に止まっていた。僕と優は中央分離線を越え五体のどこにも衝撃を感じなかった。

岬「(助かった!)」

駆けた勢いでそのまま反対側の歩道へ渡り、アパルトメンの壁に手をつく。
抱き取った男の子が怪我無い事を確認した途端、体中から冷や汗が爆発する。
同時にまるで憑き物が落ちたかのように脱力し、壁に背をつけズルズルと下へ滑り落ちた。

岬「(助かった……あっ、優だ)はあっ、はあっ、だ、大丈夫、ケガはない?」

荒い息を吐きながら安否を尋ねる。トラックが来た時には既に離れていたはずだが、優君は
ポカンと目を開けたまま返事をしない。

岬「(もしかしたらショックで意識を失った?)ゆうく」
優「あ!み、岬さん、カセットは大丈夫ですか!?」

急に大声で優が叫びだした。カセット。命をかけてまで守ろうとしたゼビウスのカートリッジの事だろう。
優が握りしめる両手を引き寄せ2つのカートリッジの具合を見る。本体も端子もカケラ1つ欠けていない。

岬「大丈夫。どっちも無事だよ」
優「そうですか、よかった」

ふうと大きく安堵のため息をついた後、僕の事に意識が向いたのか、
助けてくれてありがとうございますと、申し訳なさげにペコリとうなずきながらお礼をした。

655 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:15:58 ID:1d+YvWAA
岬「(命の危機に会って泣くでも震えるでもなくゲームの心配か。相当だなあ。ま、これでだいじょう……)」


ゾクン!


岬「(な、なんだ?この嫌な予感は?)」

胸をなでおろそうとした途端、その胸の奥から急速に悪寒が走った。
終わっていない。まだ始まってすらいない。
そんな得体のしれない、かつパリの空全体からプレスするように押し寄せてくる危機感が
突き刺すように僕へ襲い、そして消えた。

岬「(どうしたんだ。あわやという危機のショックがまた襲ってきた?)」

再び荒くため息を2度3度吐き、頭を振って動揺を振り払った。

岬「(大丈夫大丈夫。もう危険は去ったんだ。それよりも優君を姉の元へ連れてかないと)
気にしないで。もうすぐ僕の後輩君になるんだから、さ」

グッと優君を抱きかかえたまま、横断歩道へ向かう。頭と膝裏を両腕で抱えているので、
さながらお姫様抱っこの形となっている。

優「だ、ダメですよ岬さん、ちゃんと歩けますから」
岬「目に見えなくてもどこか痛めてるかもしれないし、無理は禁物。さ、行くよ」

親以外の人間に抱かれるのが恥ずかしいのだろう。そのまま歩くと、
視線をそらしてしまった。

656 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 21:17:23 ID:1d+YvWAA
少女「優!」
シャルポワ「ユウ!」

交差点を渡り切ると、優の姉とシャルポワが勢いよく駆け寄ってきた。
どちらも優の無事な姿を見て、喜色を満面に浮かべている。

岬「(全く、柄でもない事をするもんじゃないな、僕の顔までウズウスしちゃう。さて、どうしようかな)」


A 優の姉に預けよう。姉弟水入らずが良いだろう。
B シャルポワに預けよう。命がけで守り通した優の手からカートリッジを返しておかないとね。
C 岬「もう大丈夫。助かったんだよ」 優しく優の頭を撫でる。
D その他、自由回答(要3票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

657 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 21:22:14 ID:/R4zQnFw
A

658 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 21:54:56 ID:???
ひょっとして選択ミスったかも…
カートリッジをシャルポワに返し損ねる可能性があるかもしれない

659 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/19(日) 22:31:06 ID:1d+YvWAA
本日の投稿はこれまでにいたします。

658さんの意見についてですが、このスレでも投票した人に限りもう一度ID欄を空白にする事で、
投票の訂正が行えます。
選択をどう選ぶかはこれまでの描写から推測してください。また、今回の選択では
誰とどんな会話をするかという選択でもあります。
つまり優の姉を選んだらシャルポワと、シャルポワを選べば優の姉と選択つき会話をする事になります。

660 :森崎名無しさん:2018/08/19(日) 22:33:06 ID:/R4zQnFw
Bに変更します。すいませんでした

661 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 19:24:57 ID:q0pGXksc
これより投稿を開始します。ただ、数スレ投稿した後で、数時間ほど間を置きます。
660さん、どうか気にしないでください。



B シャルポワに預けよう。命がけで守り通した優の手からカートリッジを返しておかないとね。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(シャルポワに優を預けよう。幼いとはいえど、乙女の宝を命がけで守り切った
   騎士を凱旋させてやらないと、優の勇気が報われない)
はい、シャルポワさんにカセット、返してあげて」

優をシャルポワの前に下ろす。ぺこりと僕に一礼した後、優はシャルポワへと顔を向け、
カートリッジを握りしめた手を伸ばした。

優「はい。シャルポワさん、カセットはぶじ」
シャルポワ「ユウウウウウウウー!」
優「うわっ!うぶ、うぶっ」

お礼の言葉を満足に口に出す前に、シャルポワが優を抱き上げ力一杯胸へと抱きつけた。
胸に埋もれた優は言葉も出ない。

シャルポワ「オウ、モン プティ シェリ、モン シュヴァリエ!」

言葉は分からないが、瞳には敬意が灯り、顔は聖画でも仰ぎ見るような敬虔な表情で優を見つめている。
自分の宝物のためにここまでしてくれた小さな勇者に、人種も歳の差も関係ない敬意を払わずにはいられないのだろう。
優の顔を自分の顔の高さまで上げた後、どうしても感謝を伝達させたかったか、今度は日本語で話し始めた。

シャルポワ「ありがとう、私の小さな騎士様。ささやかだけれども、私から祝福を」

662 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 19:27:08 ID:q0pGXksc
そう言うなりシャルポワは優の顔に近づき、頬に唇を重ねた。何秒もの間、頬に唇があるかのように、口を接し続ける。

シャルポワ「ありがとう、でももうあんな事はしないでクダサイ。大きくなった後の続きができませんカラ」
優「つ、続き?続きって」
シャルポワ「さあ、ナンデショウ?それは優がもっと大きくなってからの、おたのしみデスヨ」

長い祝福が終わり、ポカンとした顔の優にささやいている。

岬「(うわあ、フランスってやっぱり愛情表現がストレートだなあ。良いものが見れた。
   これで少しは、こっちも命を張った甲斐があるかな。あとは)」

少女「……」
岬「(この子だ。弟を取られちゃって、どうしていいか分からずにいるみたいだ。さて、何て話しかけよう?)」


A 岬「僕は岬太郎と言います。君は?(相手の名前も知らないからな、早いところ教えてもらおう)」
B 岬「(ここは黙ってほほ笑んで、相手の出方を見よう)」
C 岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです
   (型どおりに。正道に。変な小細工はせずにいく。今回はこれでいい)」
D 岬「優君を誇りに思ってください、あの子は義務を果たしました(優君のフォローを入れておかないと)」
E 岬「そろそろ、優君を引き戻しましょうか(これ以上1人ぼっちだと姉の立場がなくなるな)」
F 岬「お礼はお茶一杯、お家でいただければ(もう少しこの姉弟と交流できないかな)」
G 岬「生きていてよかった。生きてないとこんな姿も見れませんよ
   (「無事だった」という事をもう一度意識してもらえば、素直になるだろう)」
H その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

663 :森崎名無しさん:2018/08/22(水) 19:30:36 ID:sODL0vZ2
C

664 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/22(水) 22:39:24 ID:q0pGXksc
今日は続きが書けそうにないので、これまでにします。

665 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:34:36 ID:YHZeuACI
これより投稿を開始します。あまりきちんと描写できている気がしませんが、なにとぞご容赦願います。
また展開の都合上、一部箇所で台本形式になっている箇所もありますが、その点につきましてもご容赦をお願いいたします。

666 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:39:28 ID:YHZeuACI
C 岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです
(型どおりに。正道に。変な小細工はせずにいく。今回はこれでいい)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
優の姉はまるで無能な歌舞伎役者のように、じっと優を見つめたまま、表情を変えずに立ち尽くしていた。

岬「(うーん、このままじゃ話がしにくいなあ。何とかして関心をこっちに向けないと)」

状況をこちら側に良いものとすべく、密かに考えをめぐらせる。

岬「(そうだ。優を置いた後で少し引き下がったものだから、少し優・シャルポワとの間に距離が出来ている。なら)」

近づいてやり取りをよく見ようとする態で、2人と少女の間に入るようにし、少女の視界内に入る。
そうすれば否応なく弟の命の恩人たる僕の事に意識が向いて、何らかのアクションを起こしてくれるだろう。
そう思い定めてよっと体を少女の視線上に動かす。
チラリと眼球だけを動かしてみると、思惑通りハッとした表情になって、こちらに話をかけてきた。

少女「あの、弟を助けてもらいまして、ありがとうございました!」

グンと勢いよく頭を90度は傾けて、僕にお礼の言葉を告げてくれた。

667 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:42:31 ID:YHZeuACI
岬「気にしないでください、当然の事をしたまでです(型どおりに。正道に。小細工は無し。そうしておけば)」
少女「いえ、優の命を助けてくれた人に、そんな事はできません」

岬「大丈夫。それより優君を病院に連れてあげて。もしかしたら見えないところを痛めているかも
 (必然的に、こうなる。ここまでしておいて何もしない訳にもいかないところで「タメ」を作っておく)」

少女「いえ、そんな」
岬「(うんうん、するべき義務を相手が受けてくれないから、どうしていいか分からなくなってきた。
   これ以上僕が断っても角が立ち始めるから)」

シャルポワ「名残惜しいけれど、姉上の元へお帰りナサイ。私以上に心配しているでしょうカラ」
優「お姉ちゃん、危ないことしてごめんなさい!」
少女「優!」
岬「(優に任せた。あとは落ち着いた頃について行けば、如月姉弟の家も分かるし、
   自分の都合のいいタイミングで行けるようになる、と)」


ヴォルテール通りを過ぎ、如月姉弟の住むアパルトメンの前にたどり着く。

岬「それじゃあ今日はこの辺で。優君、今度来る時は絵を見せてくれるかな」
優「はい、僕の絵でよければ、いくつかありますから」
岬「楽しみにしてるよ、ありがとう。えっと」

ここで優に別れと次の再会の口実を作った後、姉の方へ顔を向ける。

668 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:45:08 ID:YHZeuACI
岬「千早さん、それではここで失礼します」
千早「今日は本当に済みませんでした。つまらない事で怒ったり、優の命を危ない所で救ってくれて」

如月千早。優の姉であり僕と同い年のクラスメートとなる。帰る道々言葉を交わし、
コーラス部に所属している事や、日本にいた頃も優が轢かれそうになった事など、
様々な情報を入手する事ができた。

シャルポワ「ビスー、ユウ!どうかご自愛アレ!」

チュッと投げキッスを優に横目にして、如月姉弟と分かれようとした。
その去り際に、ピンと針で刺したような痛みが、頭の奥を走った。

嫌な予感がする。なにかあの姉弟に危ない事でもあるんじゃないか。
そんな事がチラリと頭をかすめたが、この時の僕は特にそれ以上気にすることなく。
その場を離れていった。


**日常生活時間にて「如月家」が訪問可能になりました!
*登場人物間の感情が判明いたしました。

優→(命の恩人)→岬
千早→(優の恩人・借り)→岬
シャルポワ→(???)→優


669 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:46:30 ID:YHZeuACI
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

???「イイねえ、可愛いねえ、ゾクゾクするぜえ」
?????「なんだ、また持病が出たのか」
???「へっへっへ、お察しの通りで、ミスター・クリスマス」
クリスマス「発症はしばらく押さえておけ、我々がフランスに進出して以来一番の大仕事の準備を、しなくてはならんからな」
???「どうしてもダメですかい?俺はあの、いつか見つけた、年頃の小娘を楽しんだ後に隅々まで切り刻んだ、
あの感覚が忘れられねえんですよ。感情のある人間を叫ばせ、絶望させてから肉塊に変える快感」
クリスマス「おい」
???「そして!ズダボロの肉になった妹を警察に連れられて見せられた、兄貴の苦痛と憤怒の表情を!
    あれはただ絶頂だ!小娘の中に突っ込んだ時よりも!」
クリスマス「その辺にしておけ、貴様は今街中だろう、万が一聞かれると面倒になる。
いいな、あの『高性能爆撃機』を撃ち落とせればフランスのサッカー界は握ったも同然、サボるなよ」
???「ヘイヘイ分かりましたよミスター・クリスマス。病気の『治療』はその後という事で」

(ガチャリと男は受話器を置く)

???「カワいいガキンチョだなあ。あれをこの俺が……ヒヒヒ、興奮してきた」

(頬をかこうと左手を伸ばすも空を切る)

???「おっといけねえ、忘れていた、俺の左手は『右手』だった……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

670 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:48:58 ID:YHZeuACI
第16.4話『フランス1のゴールキーパー』



しばらくしてシャルポワが走って僕の元へやってきた。

シャルポワ「つれないですネエ、乙女1人置き去りにして変えるナンテ」
岬「いや、優と楽しそうに話してたから、邪魔するといけないと思って」

シャルポワ「だとしても置いていくなんてヒドイデス!ミサキも私を助け出してくれた
      騎士様なんですから、お礼の1つ位しなければ」
岬「(助け…ああ、そういやそうだな。すっかり忘れてた。……ん)お礼って」
シャルポワ「その事について、1つ確認したい事が」

こっちの方に顔を向ける。確認と言ったが表情は確信しきっているといった風の、自信に満ちた顔をしている。

シャルポワ「あなた、サッカー選手デスネ」

岬「どうして、そう思ったの(見抜いたのか、何らかのルートから聞いたのか、どっちだろ)」
シャルポワ「私を助けた時の動きですよ、体の動かし方がサッカー選手のものでしたからネ。
      見慣れているからすぐ分かりマシタ。機敏な動きを見るに、相当上手いデショウ」

岬「凄い、その通りだよ。よく分かったね(見慣れている、という事は)」
シャルポワ「フフフ、ミサキは実にラッキーです!これから特別に魅せてあげましょう、
      フランス1のゴールキーパー、マリア・シャルロット・ポワロの実力を!」

671 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 10:50:55 ID:YHZeuACI
そうして僕はシャルポワ、本名マリア・シャルロット・ポワロに連れられて、とある
サッカーゴールのある公園へとやって来たのだ。

そのシャルポワは芝生の先を撫でたり摘まんだりした後、軽く足で周りを踏んだり、ポケットから何らかの電子機器を動かしている。

岬「何をしているの?」
シャルポワ「フィールド測定ですよ、芝生の長さと硬さ、土の粘り具合、風向きと風速、
      それらを完璧に把握しておく事で、セービングの成功確率が上がりますカラ」

メモを取りながら答えるシャルポワを見て、彼女について考える。
女子とはいえサッカー大国のフランスでナンバーワンを自称する程だ、
相当腕に自信があるのだろう。そう思っているとシャルポワが声をかけてきた。

シャルポワ「思ったのですが、ただ1回勝負するだけというのもツマラなくないデスカ?ちょっと賭けマセン?」
岬「賭け?」
シャルポワ「そうデス!2回勝負して1回もミサキが決められなかったら、何か私にプレゼント、
      っていうのはどうデス?来月の1日に私誕生日ですのデ。
      逆に2回目の対決でゴールを奪えたら、私を好きにしていい、っていうのはどうデショウ?」

岬「(好きにしていい、か。相当の自信があるんだな。賭けを別にしても興味があるな。
財布の持ち合わせも十分だし、賭けに乗るかな、どうするかな)」


A 乗る
B 乗らない
C その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

672 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 12:59:46 ID:pvDuDVfE
A

673 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 13:55:42 ID:YHZeuACI
A 乗る
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「よし、その勝負、受けて立つ(そこまで言った以上、期待してるよ)」
シャルポワ「その言葉を待ってマシタ!早速いきマショウ!」
岬「シャルポワさん、ボールについてだけど……」


A 岬「距離はこの位?(普通のシュートにしよう。ただのシュートで決められれば、それだけ尊敬してくれるはず)」
B 岬「高い浮き球上げてくれる?(オーバーヘッドキックにしよう。見栄えのする技を決めて度肝を抜いてみよう)」
C 岬「低い浮き球上げてくれる?(ダイビングボレーで行く。相当できそうだ、全力でいかないと)」

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*岬の技(補正が低いほどシュート成功時のシャルポワの好感度が高まります。)
シュート(シュート値+0)
オーバーヘッドキック(高シュート値+2)
ダイビングボレー(低シュート値+3)

674 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 14:24:31 ID:pvDuDVfE
C

675 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 14:39:40 ID:YHZeuACI
C 岬「低い浮き球上げてくれる?(ダイビングボレーで行く。相当できそうだ、全力でいかないと)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャルポワ「分かりマシタ。フフフ、ワクワクしてきましたヨ、デハ!」

僕が動きを止めたのを確認してから、シャルポワがボールを投げてきた。

岬「(いい高さだ。これならいけるぞ)行くよ、シャルポワ!」
シャルポワ「来なさい、ミサキ!」

バシュッ!

★岬 ダイビングボレー 25(! card) +(! dice +! dice)=
シャルポワ キャッチ 25(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
2≦X→シャルポワの手をすり抜け、ゴールに突き刺さる!
−2<X<2→シャルポワ「(速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
X≦−2→シャルポワ「遅いデスネ!」 ボールをキャッチされてしまった!

676 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 14:43:04 ID:???
★岬 ダイビングボレー 25( ハート6 ) +( 1 + 2 )=
シャルポワ キャッチ 25( スペード2 ) +( 2 + 2 )=★

677 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 15:50:05 ID:YHZeuACI
★岬 ダイビングボレー 25( ハート6 ) +( 1 + 2 )=28
シャルポワ キャッチ 25( スペード2 ) +( 2 + 2 )=29★
∸1→シャルポワ「(速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュウウウウッ!

ボールに飛び掛かるようにして蹴りこむ。矢のような速さでゴールへと飛んでいく。

シャルポワ「(速い!今まで見た事ない速さデス!デスガ!)」

バッ!

シャルポワ「ハッ!(コースが甘いデスヨ!)」

バチイッ!

シャルポワ「(弾くのがやっとでしたカ、アレでコレとは……)」
岬「(弾かれた、女の子がここまでやるとは)」

左腕を伸ばしてボールを弾き出す。弾くというよりは辛うじて届いた指が
触れてコースが外れた、といった感じだったが、形はどうあれ僕が打てる中で
最も破壊力の強いシュートが阻まれてしまった。

岬「凄いなあ、結構サッカーには自信があったのに」
シャルポワ「当然デス!伊達でトリコロールを肩に付けてた訳じゃないんですヨ、それと」

体の芝生を払ってシャルポワが立ち上がる。向かい直った顔はムスッとしていて、
物足りないと不満を告げていた。どう答えるかと考えるうちに、相手が口で不満を告げてくる。

678 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 15:52:45 ID:YHZeuACI
シャルポワ「ミサキ、あなた手加減してましたネ、気がつかないと思ってマシタ?
      マナーとして勝ちを譲ったとしたら侮辱ですヨ!
      久しぶりに全力で闘える相手に出会えたのですカラ、遠慮や気配りは無用デス!」
岬「(言ってくれるね、それじゃ)体が温まってなかっただけだよ、次こそ決めてみせるさ」

シャルポワ「いい返事デス!それでこそ私のはじめて、見せる価値がありますネ!」
岬「(はじめて!?あ、いやいや、変な意味じゃない、きっと新技だ、油断はできないぞ)それっ!」


★岬 ダイビングボレー 25(! card) +(! dice +! dice)=
シャルポワ バックハンドキャッチ 29(! card) +(! dice +! dice)=★

と書き込んで下さい。!とcardの間を埋めると数値化し、カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
4≦X→岬「(シャルポワがこっちに来て……跪いたぞ!?)」
2≦X<4→シャルポワの手をすり抜け、ゴールに突き刺さる!
−2<X<2→シャルポワ「(さっきよりも速い!)」 シャルポワ、かろうじてボールを弾き出す
−4<X≦−2→シャルポワ「遅いデスネ!」 ボールをキャッチされてしまった!
X≦−4→シャルポワ「この私に勝つなんて百年早いデス!」 ボールをキャッチされ、格下とみなされてしまった

679 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 15:54:03 ID:???
★岬 ダイビングボレー 25( スペード4 ) +( 3 + 4 )=
シャルポワ バックハンドキャッチ 29( JOKER ) +( 4 + 6 )=★

680 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 15:57:38 ID:???
敵の覚醒もありでしたっけ?

681 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:42:47 ID:YHZeuACI
>>600
【覚醒設定】
いいえ、今まで記していませんでしたが、敵はJOKERを引いても覚醒しません。

それでは遅くなりましたが、投稿を再開いたします。

682 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:44:01 ID:YHZeuACI
★岬 ダイビングボレー 25( スペード4 ) +( 3 + 4 )=32
シャルポワ バックハンドキャッチ 29( JOKER ) +( 4 + 6 →12)=41★
X≦−4→シャルポワ「この私に勝つなんて百年早いデス」 ボールをキャッチされ、格下とみなされてしまった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュルルルルッ!

シャルポワ「(シュートの位置、発射角、最大弾道高……よし、計算完了シマシタ
       速さも強さも先程よりも速いですが、軌道が分かれば取るのは造作もない事。
       フランス1のゴールキーパーの秘儀、とくと御覧なさい)」

バッ!ギュルウッ!

岬「(左足を後ろに…回った!?)」
シャルポワ「(左脚を軸に回転し、トルクをセービングに活用する!私の計算能力と、
       シュート破壊力に対抗するセービングがあれば!)」

ギュルウウッ!
バシッ!

シャルポワ「この私に、取れないシュートはありませんッ!」
岬「くっ!(手加減も蹴りぞこないもないシュートがワンハンドキャッチ、か。ここまでとは)」

わずかの乱れもなく流れるようにボールは左手へ収まった。

岬「(ここまで差があるなんてね。若林君より強いんじゃないか?)まいったな、本気出したのに」
シャルポワ「フフフ、この私に勝とうなんて百年早いデスネ!ご心配なく、
      暇な時間があったらこのシャルポワが教えてあげますカラ」

683 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 18:47:52 ID:YHZeuACI
岬「(うーん完全に格下に見られちゃったな。ここまで強かったとは、誤算だった)」
シャルポワ「でもミサキも中々イケてましたよ。やはりあなたも、日本代表デシタ?」

岬「いや、別にそういうのは無かったよ。小学校の大会で優勝したチームにはいたけど」
シャルポワ「むむむ、残念デス。ミサキがフランスに生まれていれば、
      今頃私と互角の勝負ができてたでしょうに……さて、行きましょう」

岬「え、どこに」
シャルポワ「とぼける気デスカ?始める前に私と賭けたデショウ?
      2回とも止めたら私の誕生日プレゼント買うって。さ、行きマショウ!」

忘れたふりをしてやり過ごそうとするもそうもいかず、約束の履行として
シャルポワの誕生日プレゼントを買いに出かけた。そうして出かけた先は……


先着で
★シャルポワの無心先! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→宝石店に着いた。シャルポワ「小さな騎士様と生涯を共に……」岬「あっ(察し)」
ダイヤ→シャルポワ「なーんて、冗談デスヨ!本気を出させるための方便デス!」
ハート→スポーツ屋に着いた。シャルポワ「良いものばかりデスヨ、値は張りますケド」
スペード→アタリフランスに着いた。シャルポワ「アタリ次世代機前売り券1枚!」あずみ「あいよ!」
クラブ→洋服屋に着いた。シャルポワ「この お姫様ドレス 、ステキ!
                  でも サンバカーニバル も良いデスシ、 スリングショット も……」

684 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 18:48:27 ID:???
★シャルポワの無心先!  クラブ2

685 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 19:42:29 ID:YHZeuACI
★シャルポワの無心先!  クラブ2 ★
クラブ→洋服屋に着いた。シャルポワ「このお姫様ドレス 、ステキ!でもサンバカーニバルも良いデスシ、 スリングショット も……」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
旅は人生を豊かにし、現地人との交流は視野を広くする。
洋服店に着いてからシャルポワを眺めるに、そんな言葉が頭に浮かんでくる。
ゼビウスの時もそうだったが、どうもこの少女、感性が常人とは少々ズレているようである。
フランス人と言えば日本にいた頃はファッションセンスの塊だと思っていたし、周りの人間も信じて疑わなかった。

シャルポワ「このお姫様ドレス 、ステキ!こんなキラキラ輝くドレスでダンスをしたら、きっとユウも……」

ウエディングドレスを簡素化したような具合の、鮮やかだが化織のテカりが痛々しいドレスを熱いまなざしで見つめたかと思うと、

シャルポワ「でも、サンバカーニバルもイイデスネ、これで踊れば嫌な事もすぐ忘れそうデス!」

派手派手しい飾り羽根に目に焼き付きそうなきわどい衣装を手に取って喜んでいる。
こんな格好でパリを歩けば3歩で野次馬に取り囲まれそうだが、そんな事は頭に無さそうだ。

686 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 19:43:58 ID:YHZeuACI
シャルポワ「まあ、こんな水着があるなんて!……これを着て絵のモデルになろうカシラ」
岬「(優の事想定してるんだろうな……目の毒だよ、千早は憤死するんじゃない?)」

ルンルンと服を眺め、選び取っている。特に目についた3着を手に取った後、僕に困り事を押し付けてきた。

シャルポワ「ミサキ、この中でどうしても1着にしぼれないのデスガ、どれがいいでショウ?」

どうでもいいよ。とは言えない。僕が金を出す以上、適当には選べない。
それにどうもこれらの衣装、優に向けてのアピールにも使うらしい。
下手をすると衣服選びのせいで僕にまで悪影響が出かねない。さて、何を薦めるべきか。


A お姫様ドレス。500フラン。他の2つに比べれば常識的だし、内々のパーティー用に使えばいいかな
B サンバカーニバル。800フランと値は張るけど、すぐ噂になって見つけられるようになるだろ
C スリングショット。100フランと一番安いし、水場で披露する際には問題ないはず
D その他、自由回答(要2票)

所持金:954フラン。

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

687 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 19:59:43 ID:pvDuDVfE
A

688 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 20:37:15 ID:YHZeuACI
A お姫様ドレス。500フラン。他の2つに比べれば常識的だし、内々のパーティー用に使えばいいかな
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(他の2つは遅かれ早かれ恥をかくから問題外、お姫様ドレスにするとしよう)
   これがいいんじゃないかな、買ってくるよ」
シャルポワ「まあ、ありがとうございます!これで再来週は…ウフフフフ……」

あれこれ愛のキャンバスを脳内に広げているのを置いといて、ドレスを持って行き会計を済ませる。
痛すぎる出費となったが、実力者とのコネを作るための先行投資だと自分を納得させ、500フランを支払った。

岬「はい、どうぞ」
シャルポワ「ありがとう、ミサキ!こんなにいい服買ってくれるナンテ!

岬「あ、いえ、どういたしまして」
シャルポワ「それでは私はここで失礼シマス、急いで招待状を作らなケレバ。
待っててねユウ、あなたのシャルポワがお待ちしていますわ」

最後は想像にどっぷりとつかりながら、僕の元から去ってしまった。
色んな事があり過ぎてポカンと気が抜けたような感じで家路に着き、家のドアを開けた時には
疲れがどっと押し寄せ、それから1時間、玄関で動けずに転がるはめになってしまった。


*岬の所持金
954→454フラン

689 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/26(日) 20:44:29 ID:YHZeuACI
【1983年9月第3週】
岬「はあ、1回もゲームしなかったのに、お金使っちゃったなあ……
  ま、いい、気持ちを切り替えないと。さ、どうしよう」

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。



固定イベントが終了したところで、今日はこれまでに致します。

何だかシャルポワが(割とその場のノリで)優LOVEになりましたが、
彼らの仲が進展すると、副作用として岬にも若干のプラスとなるので
積極的に応援してみるのも悪くないでしょう。

690 :森崎名無しさん:2018/08/26(日) 20:49:09 ID:pvDuDVfE
B

691 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/28(火) 20:46:32 ID:wBWswcxo
今日は1レスだけ投稿いたします。



B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 【天ケ瀬家】
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E 【アタリフランス(早川家)】
F 双海家
G 如月家
 15・16区周辺を散歩する
H1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
H 2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
I その他、自由回答(要2票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

【】の場所は出かける前に電話で確認する事が出来ます。電話確認で不在となった際には
自由行動の時間は消費されません。
(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

692 :森崎名無しさん:2018/08/28(火) 20:52:15 ID:fOJ6FO/A
B

693 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:03:22 ID:vvJC3Y1I
遅くなりましたが、前話で登場した3人を紹介いたします。

シャルポワ(マリア・シャルロット・ポワロ 出典:高円寺女子サッカー)
IQ300の頭脳を駆使したデータ解析力と分析力、天候や風向等の試合環境チェックも怠らない
堅実性を合わせ持つ天才キーパー。ただ、メイド服は日本の伝統衣装だという人の話を鵜呑みに
してしまうという、お人好しの面もあるようです。
元のゲームが残念極まりないだけに、彼女のエピソードが断片的にしか分からないのが、残念です。
あの時のテクモのゲーム開発スタッフが作っていれば、キャプテン翼+サクラ大戦テイストの
高円寺女子サッカーが大化けしていたんじゃないかという気がしてなりません。

如月優(出典:アニメ版アイドルマスター)
如月千早の弟。本来の世界では幼少期(3〜5歳位)に交通事故で命を落としてしまっている。
優の死によって如月家の家庭環境は崩壊し、幼い日の千早の歌を楽しんで聴いてくれた事から
アイドル活動で歌手であろうと執着していた等、如月千早の人間性と過去を考える上で絶対に
欠かせない人物です。また、年齢の割にしっかりした線と色使いの絵を描いていたので、
この物語ではゲーム世界の絵描き少年として、とある理由により事故にも遭わずに済んでいますが、
何やら行く末が危うくなってきたような…

余談ですが、スレ主がアイマスをしってから2番目に名前を覚えたのが
この優君であり、アイマス関連動画を見始めるきっかけになった子でもあるので、
こうして自分の物語に出せるようになったのが非常に感慨深いものがあります。
あと、こんな所には絶対来てないと思いますが、魅力的な優君の描写を行ってくれた
鈴木貫太郎Pとアスペクト比Pに、この場を借りてお礼申し上げます。

694 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:33:05 ID:vvJC3Y1I
如月千早(出典:アイドルマスターシリーズ)

念力を押し固めて作った、板状の高純度のイル・ドークト(※)素材。
ひとりでに空へ浮かぶ性質がある。くるくると縦に回転しながら直進し、破壊不可能。
あまりにイル・ドークトの純度が高いため、イル・ドークトをエネルギー化したスパリオによる
ザッパー(空中弾)、ブラスター(地上弾)でも破壊できません。その防御力の高さを生かして
巨大戦艦アンドアジェネシスの装甲に使われたり、ガル・バーラ、ガル・デロータの土台として
活用されたが、バーラ、デロータの方は元のものより4096倍もの生成エネルギーを必要とする事が判明した
ため、途中で生産が打ち切られました。

破壊できないキャラクターという存在は、当時としては非常に斬新だったため、テイルズシリーズや
コナミのパロディウス・オトメディウス、最近では大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS
にも出演するなど、会社、ゲーム機の壁を越えた非常に人気のある存在になっています。

※:生命体が持つサイキックエネルギー


人物紹介も終わりましたので、今日はあと1レスだけ投稿して、終わりにいたします。

695 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/29(水) 23:44:27 ID:vvJC3Y1I
B 【天ケ瀬家】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(天ケ瀬のところへ電話しよう)」そうして電話をかけてみると……

先着で
★天ケ瀬家への電話! ! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。マークで分岐します。

JOKER→???「やっほー!」聞き覚えのある声が電話に出た(さらに分岐)
クラブ→いくら待っても電話から応答はなかった。
クラブ以外→天ケ瀬「おう、岬か」ちゃんと出てくれた


もしクラブ以外が出ましたら、聞きたい内容について選択するために
こちらもメール欄を空白にして回答してください。要1票です。

A 今週も練習に参加していいか
B 家に遊びに行ってもいいか
C あずみの事について相談したい
D サッカー部以外の岬が知っている人について、知っている事は無いか
E サッカー部の今後の予定・目標について
F それ以外、自由回答(要2票)

696 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 00:13:56 ID:???
★天ケ瀬家への電話!  クラブ3

697 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:20:13 ID:???
一人の紹介が物質扱いな件
本棚の隙間に入りそう

698 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 20:22:29 ID:nDXLKKfM
今日も短いですが、投稿を開始いたします。また、先日行いました人物紹介についてですが、
如月千早の紹介が別のキャラクターと間違って紹介してしまいました。後日正確な紹介文を投稿させていただきます。



★天ケ瀬家への電話!クラブ3 ★→いくら待っても電話から応答はなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

通信音を耳に流して反応を待ったが、いくら待っても応答がない。仕方が無いので電話を切り、
代わりに何をするか考え、方針を固め直した。

A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと2回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

699 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:26:42 ID:4I5Xe4js
B1

700 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 20:35:43 ID:nDXLKKfM
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと2回選択可)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

持ち物(日常時間消費無し)
A: ヤーの復讐(アタリ2600の「シューティング」ゲームソフト)
B: オリンピア(ソ連のスポーツ飲料。飲むとガッツを年齢性別問わず100回復させ、さらに最大ガッツを5上昇させる)
C: ソビエツキ・スポルト83年8月号(ソ連のスポーツ雑誌、毎月刊行。ソ連のサッカー訓練も扱う、内容把握済み)
D:この持ち物リストからは選ばない

持ち物(注!日常時間が消費されます)
T: ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号(フランス共産党発行サッカー雑誌、隔月刊行。東側ユースサッカー事情も扱う)
U: この持ち物リストからは選ばない


所持品:財布

先に1票入った選択肢で、何の持ち物を所持するか、持ち物を使うか、外すかについての選択を行います。
メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

701 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 20:38:10 ID:4I5Xe4js
T使用

702 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 21:04:45 ID:nDXLKKfM
T使用 ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号(フランス共産党発行サッカー雑誌、隔月刊行。東側ユースサッカー事情も扱う)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先着で
★ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号の記述! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→K+参加資格が「共産党員子弟+当該国居住」に変更された!
K→2年後のスパルタキアーダ参加のためのテスト申込書が添付されていた
Q→東ドイツの少年部(※)について紹介
J→ポーランドの少年部について紹介
10→ユーゴスラビアの少年部について紹介
9→ハンガリーの少年部について紹介
8→チェコスロバキアの少年部について紹介
7→ブルガリアのマル秘アイテムについて紹介
5・6→フランス国内の共産党子弟サッカー少年紹介
A〜4→特に興味を引く記事は見つからなかった

(※):西側諸国における「ジュニアユース」に該当する

703 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/30(木) 21:06:30 ID:nDXLKKfM
本日はこれまでといたします。

>>697
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14339347

704 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 21:13:37 ID:???
★ル・ミロワール・デ・フトバル83年8月号の記述 スペード3

705 :森崎名無しさん:2018/08/30(木) 21:31:56 ID:???
ああ、外してしまった…
ル・ミロワール・デ・フトバルをル・エストで買えたら買おう

706 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 12:59:37 ID:???
ブルガリアのマル秘アイテムを見てみたい

707 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:01:16 ID:uJwgFBYA
これから訂正版如月千早のキャラクター紹介を上げてから、
投稿を開始いたします。

>>705
>>335で記述しましたように、父の人脈により2カ月に1度、フランス共産党から
無料で配布されるので、特に急ぐ必要はないかと。ただ、岬と聖薇の仲が進展すれば、
早乙女家として便宜を図ってくれるかも?

>>706
有体に言えば、今話題のブルガリアヨーグルトなのですが、サッカー選手用に特別加工された
ブルガリア政府謹製ヨーグルトとなります。話に聞いたところでは、ブルガリア人は
他におかずが無くてもヨーグルトだけで1食をすませる事があるそうです。
だからどうした、と言われるとアレですが。



708 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:03:57 ID:uJwgFBYA
・如月千早(出典:アイドルマスターシリーズ)
アイドルマスター(以下アイマス)にてプレーヤーが所属する芸能事務所「765プロ」のアイドルにて、先述した如月優の姉。
幼い頃の弟が自分の歌を好きでいた事、その弟が
交通事故で死んだ後「本は投げるもの」とまでに崩壊した家庭環境からの逃避から
歌に注力し、その結果アマチュアのコンクールとはいえ
ロックと民謡で日本一、童謡で地区大会優勝という赫々たる実力を有しています。
ただその執念が強くなりすぎて、プロデュースを開始してしばらくの間は
歌以外のアイドルの仕事を無意味・無駄と考え、
プレーヤーであるプロデューサーと衝突するなど、良くも悪くも真面目で生一本な性格の人です。

また年齢不相当にすらりとし過ぎた胸を気にしている点が、
彼女を知る人が増えるにつけ愛情のこもったネタ的に取り扱われるようになった点も、
残念ながら彼女を紹介するにあたって欠かせない要素となっています。
どんな風に胸部の涼やかさが愛をもっていじられているかは事例が多すぎるのですが、
公式作品だけにしぼっても同僚から胸と背中を間違われ、
転びかけたとあるアイドルが千早を掴もうとするも胸の上で空振りして結局転倒したり、
年下の双海姉妹から「胸なんか飾りです、それが偉い人には分からんのです」とまで言われ、
アニメでも背景の看板や車のナンバープレートにたびたびバストサイズの数字が記されたりと散々な扱われよう。

誰か千早に「みんなの人権110番」について教えてあげるべきだと思うのですが。
(スレ主もついうっかり間違えてしまいました事を、重ねてお詫び申し上げます)

709 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:05:23 ID:uJwgFBYA
A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、B含めあと1回選択可)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

710 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 20:30:21 ID:ahu8EZM2
A

711 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 20:37:05 ID:uJwgFBYA
A サッカーの練習に出かける、あと2回選択可
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
A ドリブル:23 凄く上がりやすい
B パス: 22 凄く上がりやすい
C シュート:19 凄く上がりやすい
D タックル:21 凄く上がりやすい
E パスカット:21 凄く上がりやすい
F ブロック:20 凄く上がりやすい
G せりあい:19 凄く上がりやすい
H ガッツ:705 凄く上がりやすい

*(初期状態の上昇ポテンシャル。()内はガッツ)
・上がりにくい
JOKER→1+&必殺技のフラグ習得!
11〜13→+1! (+5)
1〜10→効果がなかった

・少し上がりやすい
JOKER→+1&必殺技のフラグ習得!
9〜13→+1! (+5)
1〜8→効果がなかった

・凄く上がりやすい
JOKER→+2&必殺技のフラグ習得!
13→+2! (+10)
7〜12→+1! (+5)
1〜6→効果がなかった

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

712 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 20:46:05 ID:nGimlxtc
H

713 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/08/31(金) 21:00:42 ID:uJwgFBYA
H ガッツ:705 凄く上がりやすい
―――――――――――――――――――――――――――――――

先着で
★誰かいる? ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JORER: 呉俊仁 「混ざっていいか?」岬「(どこかで見たような……)」
ダイヤK:???「俺も参加させてもらえるかな?」金の長髪をなびかせる同年代の少年が挑んできた!
ハートK:???「退屈しのぎに、一勝負いかがかしら?」金髪ロールの同年代の少女が挑んできた!
スペードK:シャルポワ「私の計算結果を検証してもらえるかしら?」
クラブK:天ケ瀬「おう岬、練習付き合うぞ」キャプテンが(1人だけで)やってきた
それ以外:特に誰とも出会わなかった


先着で ★83年9月3週1回目の練習(ガッツ)! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。数値で分岐します。

JOKER→+10+スキルフラグ獲得!
13→+10
7〜12→+5
1〜6→効果がなかった


今日はここまでにいたします。

714 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 21:03:28 ID:???
★誰かいる?  ハート8

715 :森崎名無しさん:2018/08/31(金) 21:08:23 ID:???
★83年9月3週1回目の練習(ガッツ) スペード5

716 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:20:26 ID:rBXP2cuk
★誰かいる?  ハート8 ★→特に誰とも出会わなかった
★83年9月3週1回目の練習(ガッツ) スペード5 ★→効果がなかった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岬「(今日は1人でインターバルをしよう)」

そう思い定めて1人、パリの街並みを眺めながらインターバルをする事に決めた。
あずみちゃんと一緒に走った時は上手く行ったのだから、今回も上手く行くだろう。
事実、走り込みはこの上なく順調に進んでいる。まだ太陽がアパルトメンの上へと上がらずにいる
時間帯の街路では、どこからともなくパンを焼くにおいが流れてくる。
辻の節々にはアコーディオンやギターを抱えて演奏しようとする町の音楽師達、厚化粧をしたピエロのパントマイム、
珍しい所では歩道に脚立を置き、デロデロデロとおどろおどろしい太鼓の音を響かせながら、
角に花飾りをしたヤギが太鼓の調子に合わせて脚立の上まで上がっていく、という見世物もあった。
無事頂上まで登ると祝福とばかりに太鼓がかき鳴らされ、周りの観客達からは拍手とチップを交互に投げ入れていた。
後に父さんに尋ねたところ、あれはヨーロッパを股にかける放浪民族ロマ人がよくやる見世物だという。
中には芸を見る客の隙を狙ったスリにやられる事もあるから気をつけろと言われたが、
その時の僕は日本では見られない牧歌的な光景を、横目ではあるが楽しんでいるばかりだった。

そういう風景を眺めて心浮かれながら走っていると、急に左足から違和感を感じた。
石畳の感触ではありえない、柔らかいが決して心地よくない感触、
そして何よりも不快しか感じないアンモニアや尿素やその他物質が発しているであろう腐乱臭。

岬「(やっちゃった)」

犬のフンだ。道端のフンをつい踏んでしまった。

717 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:22:13 ID:rBXP2cuk
妻「なんで避けて歩かないの!?」
夫「糞は踏む為に存在する」

少し先の道路でも犬のフンを踏んだ人がいる。とにかくパリの道路は汚れている。
先に立たぬ後悔の念を発しながら歩道を見直すと、この犬のフンの他にパンくず、
チリ紙、空き箱、包装紙にタバコの吸い殻、食べかけのリンゴまで、街の景観などどこ吹く風といった様に転がっている。
勿論紙くず箱は道路に設置されてはいるが、とうに口まで一杯になっているし、
ダックスフンドの絵の下に矢印で指し示した犬の公衆便所も、使う人が無くフンが周囲に放置されている。

日本にいた頃はヨーロッパ文化の精髄、花の都としてのパリしか紹介されなかったものだから、こういった風景を見るのは
まるで芸能人のゴシップを直に目で見るような感じのようで。ある意味中々印象に残った。
これが、深い意味での異文化交流の第一歩になるのだろう。
ともかくこれ程までに踏んづけてしまっては走るどころではなく、近くの公園まで歩いて水洗いするほかない。
そうして何とか洗い落とした時にはもう走る気も起らなくなり、インターバルの顛末を話の土産にして、家へ帰った。


*特に成長はありませんでした。

718 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 11:27:59 ID:rBXP2cuk
岬「ひどい目にあったなあ、ま、これも外国での体験だ。気を入れ替えて次は何をしよう」


A サッカーの練習に出かける、あと1回選択可
B パリのどこかに出かける(さらに分岐、B1・B2含めあと1回選択可)
B1 所持品を使う・持ち歩く(さらに分岐、今回は時間消費無し)

所持金:454フラン

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


しばらく時間がかかると思われるので、一旦席を離れます。
それから、如月姉弟の説明で忘れていましたが、アニメ版アイドルマスターを観る時は必ず20話を見ましょう。
それから1〜19話、21話〜25話を見るようにしましょう。あのアニメは20話こそが一番の山場であり、
それ以前はプロローグ、21話からはエピローグなのです。

719 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 13:17:55 ID:U7uUF1y2
B

720 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 13:35:31 ID:rBXP2cuk
B パリのどこかに出かける
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

A 日本人学校
B 【天ケ瀬家】
C ヴォルテール通り
D ル・エスト
E 【アタリフランス(早川家)】
F 双海家
G 如月家
 15・16区周辺を散歩する
H1 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。
            これが採用された場合、この週の日常生活は選択できなくなります)
H 2 15・16区以外の散歩(要行き先の記述。交通機関(註)を利用します)
I その他、自由回答(要2票)


先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

【】の場所は出かける前に電話で確認する事が出来ます。電話確認で不在となった際には
自由行動の時間は消費されません。
(交通は地下鉄を使います。その際、1日乗り放題パス(Formule 1【フォルミュール・アン】40フランが必要になります。
またストライキが発生している場合(要判定)は選択不可となり、1回分の日常生活が消費されます)

721 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 13:50:34 ID:U7uUF1y2
A

722 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 14:12:47 ID:rBXP2cuk
A 日本人学校
――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(学校に行ってみるか。今のうちに1人でも友好関係を築かなければ)」

そう思って日本人学校に出かけた。そうして学校に着き、時刻を確認した。

★日本人学校へ着いた時間 ! card ★

JOKER→ダイヤ+岬「(途中で2人ずれになっちゃった)」 さらに分岐
ダイヤ→午後2時30分になっていた
ハート→午後3時になっていた
スペード→午後3時30分になっていた
クラブ→午後4時になっていた

723 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 14:14:38 ID:???
★日本人学校へ着いた時間  ハート7

724 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/01(土) 14:25:19 ID:rBXP2cuk
★日本人学校へ着いた時間  ハート7 ★
――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(15時ちょうど、この間よりは遅くなったけど、18時の門限まで3時間。
   十分探索できるな。さて、どこに行こうか)」


★移動時間 ! dice★
現在時刻は15:00です。


A:岬「(僕が学ぶ6年生の教室に行こう)」
B:岬「(下級生の教室をぶらぶら見に行こう)」
C:岬「(中等生の教室をぶらぶら見に行こう)」
D:岬「(音楽室に行ってみよう)」
E:岬「(美術室に行ってみよう)」
F:岬「(情報室に行ってみよう)」
G:岬「(校庭をのぞいてみよう)」
G:その他、自由回答(要2票)


移動先についての選択は先に1票入った選択肢で進行します。移動時間は先着順です。
移動先についてはメール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

725 :森崎名無しさん:2018/09/01(土) 14:28:13 ID:U7uUF1y2
F ★移動時間  6

726 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 11:15:40 ID:c0897i8A
第17話『プリンセス・イン・マイコンワールド』


F ★移動時間  6 ★→岬「(情報室に行ってみよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
15:06分。再び情報室へとやってきた。あのマイコンルームと化したハイテク教室で双海姉妹がいる。
もう少し仲良くなって電話番号などの情報を入手しておきたいし、
彼女達を介して下級生たちの情報も掴みたい。そう考えてドアをのぞいて見る。

岬「(おや、誰か居る)」

部屋の奥で姉妹2人が、2人より背の高い少女の横でモニターと少女の顔を交互に眺めている。
少女はマイコンの前で何やら打ち込んでいる、以前2人から教わった
MECのPC‐6001mkUを使っているところを見ると、彼女がEA部部長の「えりちん」なのだろう。
遠くから見ても分かるほど、まるでピアニストが音楽を奏でるように、迷いなく軽やかにキーボードを操作している。

そうして眺めていると、「えりちん」がマイコンからフロッピーディスクを取り出し、真美へと渡す。
それから立ち上がって椅子からも離れ、1つ横の椅子に座り直した。
2人の様子を眺めていようというのだろう。表情はこちらからは見えないが、少なくとも姉妹は嫌いでないようだ。

真美「ありがと→えりちん!」
亜美「さっそく勝負だ真美隊員!長年つちかってきた亜美のドライバークテをみせてやるのだ!」

歓声を挙げながら真美は椅子を引き寄せ、亜美はもう1つのマウスをマイコンに取り付けている。
ドライバーがどうとか言っているところを見ると、これから2人でレースゲームをするのだろう。

727 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 11:19:41 ID:c0897i8A
岬「(うーん、これからゲームを始めるとなると、入るなら今すぐ入らないと。
   ただあの「えりちん」とか言う人、あまり学校に来てないって言ってたな。
   人付き合いが苦手で来てないのなら迂闊に入るとマズいかもしれない。どうしよう)」

行くべきか行かざるべきか。時間はかけられないのでぱっぱと結論を出した。


A ドアを開けて、双海姉妹の方へ向かう。もう1人は今日はいいや。
B ドアを開けて、「えりちん」の方へ向かう。退路を塞いでおけば何かしらの交流は出来るだろう。
C ドアを軽く叩いた後、3人の視界から外れる所まで下がって、双海姉妹が来るのを待つ。
D そっと壁に耳を当てながら、ガラス越しに様子を観察し続ける。
E その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

728 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 12:08:22 ID:gW9y/+tY
C

729 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 13:14:12 ID:c0897i8A
C ドアを軽く叩いた後、3人の視界から外れる所まで下がって、双海姉妹が来るのを待つ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(まずは姉妹を呼びだして、話をしてみよう)」

情報を引き出すのに必要なのは相手との信頼関係だ。少女の方については下手に警戒心を抱かれないよう、
3度ドアをノックした後で1歩後ろへ下がり、童女姉妹が来るのを待つ。

足をそろえた後すぐにドタドタと足音が聞こえ、ドアが開かれた。

真美「おっ、岬兄ちゃんじゃ→ん!どったの?」
亜美「亜美は今、実の姉とせ→しをかけた闘いにいども→としているのだ!冷やかしならたとえ兄ちゃんでもよ→しゃしないぞ!」
岬「(真美亜美はいつも通りっと。さて、何て話しかけようかな)」


A 岬「僕も闘いに参加させてくれるかな?(この子達とより関係を良くしよう)」
B 岬「部長さんに僕を紹介させてもらえないかな?(仲がいいこの姉妹に仲介してもらって、何とか交流の糸口を作ろう)」
C 岬「僕も見ていてもいいかな(無理せずまずは背景の一部になって、それから落ち着いたところで話をしよう)」
D 岬「この間できたゲームセンターはもう行った?(この2人なら関心ありそうだし、食いついてくるかも)」
E 岬「あずみちゃんに何か変化はあった?(練習してから何か変化したかどうか)」
F 岬「優君について何か知らない?(年も近いし、何か知っているかも)」
G その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

730 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 14:34:56 ID:mgZS9Awg
C

731 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 15:05:39 ID:c0897i8A
C 岬「僕も見ていてもいいかな(無理せずまずは背景の一部になって、それから落ち着いたところで話をしよう)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
岬「(立ち話だとあまり多くは話せないし、こっちから話しかけるとこの姉妹はともかく、あっちの女の子の方が緊張するだろう。
   いったん場の空気に少しでも同化して、和やかになったところで話を切り出そう)」

そう思い定めて、まずは見学の意を表明する。この話しかけに対して姉妹は……


先着で ★双海姉妹の反応! card ★
と書き込み!とcardの間の隙間を埋めて下さい。カードで分岐します。

JOKER→亜美「えりちんの彼氏の願いとあらば、断る訳にはいきませんな」
   真美「えりちんの愛しのセンパイ様、どうぞこちらへ」岬「え?」
ダイヤ→亜美「後で一緒にえりちん家に行くならい→よ!」真美「真美達以外の友達、えりちんにもできた方が良いからね」
ハート→亜美「後でアタリフォースごっこやるなら良いよ!」真美「兄ちゃんはコレコングね」
スペード→亜美「い→けど、兄ちゃんはどっちに賭ける?」真美「もちろん真美だよね!」
クラブ→真美亜美「「オッケ→!大歓迎!さ、行こ!」」

732 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 15:12:47 ID:???
★双海姉妹の反応 ハート6

733 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 15:53:42 ID:c0897i8A
ちょっと時間がかかりそうなので、今日の夜に投稿いたします。
もしかしたら投稿できないかもしれませんが、その時はどうかご容赦願います。

あと、残り容量が20〜30キロバイト程しか無くなってきたので、そろそろ次のスレの
副題を募集いたします。

【】キャプテン岬2【】

好きなだけ応募してください。その中より良かったと思ったものを採用させていただきます。

734 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 17:10:17 ID:???
【嵐を呼ぶ女】キャプテン岬2【シャルポワ】
【花の都の】キャプテン岬2【色物】


735 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 17:53:30 ID:???
【優とシャルポワの】キャプテン岬2【ラブストーリー】

736 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:20:41 ID:c0897i8A
これより投稿を再開します。734さん、735さん、素敵な副題ご応募ありがとうございます。

シャルポワの活躍が色んな意味でだいぶ目立ったようですが、キーパーの実力はアモロよりずっと上です。
これからも様々な場面で岬と戦う事になるでしょう。

737 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:22:05 ID:c0897i8A
★双海姉妹の反応 ハート6 ★亜美「後でアタリフォースごっこやるなら良いよ!」真美「兄ちゃんはコレコングね」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
真美亜美「「ふーーーん……」」

わざとらしくワルそうな顔を作り、交互に僕の顔を近づいては眺めまわしている。
威圧をかけているつもりかは分からないが、既にこのやり取りも遊びのうちに入っているのだろう。

真美「2人の血の間には、誰も入る事はできぬ……」
亜美「神にすらこの宿命の対決の勝敗は見えぬ!!」

真美「そんな決闘の中に何の覚悟も無しに入っていこうなんて」
亜美「いくら岬兄ちゃんでも許せませんなあ〜どうする真美よ」

真美「それについてはこの真美、いい考えがあるのだよ。
   この前あずみお姉ちゃんからもらったアレを使う、良い機会ではないかね?」
亜美「おおう、さすがは我が良き強敵(とも)、我らの決闘後の素晴らしきヨキョーとなるであろうな」

ワイワイと騒がしい密談をかわした後、共に拳を目の前に突き出して、僕に呼びかけた。

亜美「という訳でに→ちゃん!アタリフォースごっこをするなら来ても良いよ!」
真美「に→ちゃんはコレコング役ね!正義の宇宙超人アタリフォースの宿命の敵だよ!」

何やら勝手に遊び相手になれという事のようだ。
どうせ時間は余っているし、ここで交流を深めれば確実に友達となれるだろう。

岬「分かった、ようし、アタリフォースなぞあっと言う間にやっつけてやるぞ」
亜美「その言葉が聞きたかった」
真美「悪のマグナ星人やマテル星人をやっつけた我らに、果たしてかなうかな?では、行こう!」

738 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:23:08 ID:c0897i8A
再びドアを開け、僕の手を引っ張りながら情報室へ入る。
そして部屋の奥にいる「えりちん」なる少女と目が合う。


ひうっ!


しゃっくりを鋭角にしたような、耳に感じぬ悲鳴がビンビンと伝わる。
手のひらを唇に当てて顔をこちらから遠ざける。顔は整った要望が崩れない程度だが引きつっていて、
どう見ても未知の異性の訪問者を歓迎していそうにない。

亜美「お客さん連れてきました→!」
真美「岬兄ちゃんだよ→!ゲーム好きだし、悪い人じゃないよ→!」

姉妹の挨拶にも油の切れたブリキ人形のように、ガク、ガクとぎこちなく相槌を振るばかりだ。

岬「大丈夫、僕が来ちゃって」
亜美「大丈夫、亜美達がついてるから。兄ちゃんは座って眺めてOKだよ」
真美「えりちんの凄さをもっと知ってもらいたいからね。これからやるの、えりちんが作ったんだよね!」
少女「え!?……あ、う、うん、いや、作ってない。私のは、移植?」

739 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:24:45 ID:c0897i8A
ビクッと震えた後、真美の方を向いて返事をする。知った相手だからか、僕よりは滑らかに反応が出来ている。
それにしても耳慣れない言葉だ。移植。ゲームに関する事だろうが、どういう事か。
分からないが本人の様子ではまともな返事が聞けそうにないので黙っておく。

亜美「ほい、これ」

真美がカチャカチャと準備をしている間、机の下にかけているランドセルから取り出して、僕に渡した。
いかにもアメコミといった感じの、白人男性、青髪マッシュルーム女性、赤毛白人女性、黒人、アジア人の
5人からなる、筋肉モリモリマッチョマンの変態どもが写っている。

亜美「それがアタリフォースだよ。今のうちに読んどいて、あ、もう準備できたんだ」
真美「おう、準備はできたぞ亜美!今こそ宿命の対決の時!」
亜美「あの悲しい呪縛を今こそ打ち破る、真美よ覚悟!」

少女を眺めている間に画面は初期の画面から切り替わっており、
ゲーム画面になっている。なにやら白黒のレースフラッグとサーキット図があるところを見ると、
レースゲームをするところなのだろう。

亜美「さ、岬兄ちゃん、よーく集中して聞いて!」
真美「えりちん会心のビックリ技術がサクレツだよ!凄いよ!COOLだよ!」

震える少女の技量をこうまで褒めたたえるとは。僕は画面を集中して見つめる事にした。

740 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:27:00 ID:c0897i8A

            POLE POSITION


FUJI SPEEDWAY
1LUP 4.359km


                  ⒸⓅ   1982 ATARI INC.
                            CREDIT


真美がボタンを押すと、効果音が流れ出す。

チャララリーン
パーッパラパパパパパーッパラパパパパパーン

コインを入れる音。ファンファーレ。そして。



           ヨセンスタートデス



ゲームが、しゃべった。

741 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:28:48 ID:c0897i8A
亜美「聞いた!?声が出たよ!ゲ→センじゃなくて普通のマイコンでだよ!」
真美「おんせ→ご→せ→っていうんだっけ?えりちんがたった1人で出したんだ!」

思いもよらない演出に、ほんの一瞬だが、言葉を失った。少し聞き取りずらかったが、
間違いなく意味の通じる日本語が、コンピューターから発せられた。
しかも僕と同じか僕よりも幼い目の前の少女が作り上げたというのだ。

岬「(たった1人でこんなのが作れるなんて、今すぐでもゲームの制作会社でやっていけるんじゃないか?)」
亜美「おっと勝負ははじまってるんだよ真美、今日も亜美の土台役になってもらうよ!」
真美「なにお→!今日は真美が勝って新技をひろ→してやるんだかんね!」

亜美と真美がマウスを左右縦横に振り回し、F1カーを操縦する。
あずみ家でプレーしたドッジ・エムとは違い、後ろからの見下ろし型というためか、異様な速さで縁石や看板が後ろに流れていく。

亜美「そおおりゃあああ!」
真美「ふふふ、そこっ!」

左回りのカーブで先行していた亜美の車が、大きく外側へと外れていく。それを横目に真美の車が、
内側へ綺麗に回り、亜美を負い抜かす。
亜美の方は勢い余って看板にぶつかり、爆破炎上してしまった。

真美「急ぎ過ぎだよ亜美君、急ぎ過ぎたらかえって遅くなるのだ」
亜美「むーっ、見てろよすぐに抜いてやる→!」

742 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:30:49 ID:c0897i8A
真美を追いすがっていく亜美。急カーブや沼を何度もかわし、周回を重ねていって、じわじわと差を詰めていく。

真美「もうちょっとで終わり、真美の勝ちは圧勝に決まったね」
亜美「何が圧勝よ、もう目の前に見えてるじゃん!」

確かに後姿をとらえているが、残りは少ない。このままでは追いつけない。

亜美「あっ!」

急に亜美が左手で遠くを指さした。思わず真美が指を見る。その間に車は操縦を失い、看板に突っ込んでしまった。

真美「ああっ、図ったな、亜美!」
亜美「認めたくないものだな、わき見ゆえの衝突事故というものを!」

勝ち誇った顔で真美の方へ向く。対戦相手に顔を向けたという事はモニターから目を離す事になる。よって、

ボオオオオオン!

真美「あはははは!亜美、人の事言えないじゃん!」
亜美「あーっ、しまったーっ!」

背景扱いの他の車と衝突、炎上した。せっかく追い抜いた亜美は再びあっさりと追い抜かれ、
結局真美が1位でゴールを切った。

743 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 20:33:09 ID:c0897i8A
真美「やった→!真美の勝ちっ!」
亜美「うぬぬぬぬぬ、もう少しだったのに→!」
岬「うーん凄かったよ、中々面白そうだね」

紛争の火種にならないよう、遠回しに火消しに入る。
幸いそこまで頭に血は上っていなかったらしく、すぐに2人ともニコニコした顔で
こちらに向かってきた。

真美「面白かったよ→迫力あったよ→これをえりちんが作ったんだよ→!」
亜美「えりちんよりすごいプログラマ→なんて存在しないよ!」
少女「やめて、私ぐらいのは、一杯いるはず?先輩なら、もっと凄いのを作ってるはず」
岬「(2人ともノリノリになってきたな、もう1人も口が滑らかになってきたし、そろそろ話しかけてみようかな?)」


A 岬「僕も対戦させてもらえないかな?(ゲームマニアとの交流はゲームが一番、彼女もモニター越しなら付き合いやすくなるかも)」
B 岬「他にもどんなのを作ってるの?えっと、何ていう名前かな」 双海姉妹に天才プログラマー少女について尋ねてみる
C 岬「あずみちゃんが聞いたら面白くなりそうだなあ」誰に言うともなく、つぶやいてみる
D 岬「羨ましいな、そんな先輩がいるなんて」思い切って、少女に話しかけてみる
E その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

744 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/02(日) 21:07:13 ID:c0897i8A
本日はこれまでにいたします。そろそろ次スレの用意をしようと思いますが、
物臭なスレ主ですからスレ立てに時間がかかりますので、今週いっぱいはどしどし副題案を上げてください。

【】キャプテン岬2【】

ちなみに、亜美から借りたアタリフォースの漫画はここで読めます。

http://www.atariage.com/comics/index.html

1〜5話はそれぞれディフェンダー、ベルザーク、スターレイダーズ、フェニックス、ギャラクシアンの
ゲームを漫画化したものですので、雰囲気だけでも楽しんでください。

745 :森崎名無しさん:2018/09/02(日) 21:13:55 ID:gW9y/+tY
A

746 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:56:37 ID:XON/YMYw
A 岬「僕も対戦させてもらえないかな?
   (ゲームマニアとの交流はゲームが一番、彼女もモニター越しなら付き合いやすくなるかも)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
亜美「その言葉が聞きたかった、亜美のドライバークテを見せてあげよう」
真美「ネタの使いまわしはプロ失格だよ」
岬「(何のプロだ)」

亜美「ま、岬兄ちゃんと勝負するのは初めてだし、いっちょゲームプレーヤーの先輩の力、見せてあげますか。あ」
真美「どったの?」

亜美「そういや岬兄ちゃんってまだ新米なんだっけ?」
真美「ああ、あずみ姉ちゃんのとこに来て1カ月もないんだっけ?それじゃあラスボスとは戦えないんじゃない?」
岬「ラスボス?」

真美「最後に戦う相手ってこと。つまり」

ヒュッと素早く少女の腕をつかみ、教師の呼びかけに反応するように高々と手を挙げさせる。

真美「えりちん、いや、パリ日本人学校エレクトリカル・アーツ部部長、水谷絵里様だよ!」

747 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 21:57:57 ID:XON/YMYw
絵理「ひううううううっ!?ひ、ひいっ!」
亜美「お→っと!」

急な展開について行けないらしく、ますます顔を引きつらせ、心なしか顔から血の気さえ引きはじめてさえいる。
立ち上がって逃げようとしたようだが、腰が椅子から浮かないうちに亜美が膝の上に飛び乗る。

絵理「ひいっ!」
亜美「ダメだよえりちん!もっと他人に慣れなくちゃ!という訳で真美、一勝負終わるまでガードしてて!」
真美「りょ→か→い!えりちん、周りの人に自分のゲ→ムひろ→したいんでしょ!
岬兄ちゃんはあずみ姉ちゃんと2人きりでも、手出さなかった紳士だからだいじょ→ぶ!」

絵理「う、うあ、うう……」
岬「(何とか収まったか。さてどうしようかな、このままだと3連戦になるだろう。
交流を深めるにはたくさん戦うのがいいだろうけど、ここで時間を使いすぎると他で回れなくなるかも。
付き合いの遊びもあるしね。ここは2回、いや絵理さんとの勝負だけで済ませるか?)」


A 亜美、真美、絵理と勝負する
B 亜美、絵理と勝負する
C 絵理とだけ勝負する
D A+岬「僕が勝ったら、水谷さんの尊敬する先輩について、教えてもらえるかな?
    (2人がいるなら何とか話せるかも。さしあたって話題は、これかな)」
E 岬「(勝った時の条件でもつけてみようかな?)」(さらに分岐)
F その他、自由回答(要2票)

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

748 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/03(月) 22:04:32 ID:XON/YMYw
キャプテン岬のストーリー影響人物INアイドルマスター最後の人、水谷絵里登場!
といったところで、今日はここまでにします。


次スレの用意やポールポジション勝負のシステム構築のため、しばらく本格的投稿はお休みします。
それらが出来上がるまでは、このスレの残りの容量を使って、これまでの描写の注記や
答えられる範囲での質問の返答などを記したいと思います。

749 :森崎名無しさん:2018/09/03(月) 22:11:35 ID:C7a9entA
A

750 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/05(水) 22:30:03 ID:ka9DO5Rw
中々続きが用意できそうにありませんので、スレ埋めも兼ねて、
630、631で優とシャルポワが話していた、ゼビ語について翻訳と解説をいたします。
ゼビ語については、以下のサイトを参照してください。
……なお、他に聞きたい事がありましたら、どうかコメントをお願いします。ネタバレにならない程度に回答します。

ゼビ語変換ツール
https://fumapero.com/xevigo/words.html

>>630
少女「クミ…ユー、ガストノッチ?」(可愛い優くん、元気だった?)
優「あ、リッジ・ブラジメルゾ、ガァ・ガストノッチ・エルバ」(親愛なるお姉さん、私は元気です)

【単語と解説】
クミ=「可愛らしい」 ガストノッチ=絶好調、ここでは疑問形とする事で「元気ですか」
リッジ=理由・「親愛なる」
ブラジ=古風、「年長」 + メルゾ=「姉妹」よって、ブラジメルゾ=姉さん
ガァ=「自分は」 + エルバ=「丁寧語」、〜してください、よって、
ガァ・ガストノッチ・エルバ=「私は元気です」

751 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/05(水) 22:31:38 ID:ka9DO5Rw
>>631
少女「ジェルダ、グルゼ、フォルサ?」(今日は{ゲームの}遊びは始めたの?)
優「ウ、トサ、アリ・ゲゼ」(いいえ、絵を描いてました)

ジェルダ=今日   グルゼ=戦い。ここではゲームのプレイを
戦いに見立てて発言したと解釈して、「遊び」と訳しました。フォルサ=「開始」、着手
ウ=「否定の意味を持つ接頭辞」、〜ない。ここでは文頭に置くことで文全体を否定形にする語として使用しました。
トサ=「絵」、写真 アリ=作る、創造。ここでは「絵を作る→描く」
ゲゼ=※済みません、原文はゲルですが、正しくはゲゼ、「過去」です。
おそらくは単語そのままの意味なのでしょうが、ここでは過去形化単語という事にして、
アリ・ゲゼ→描いた、としました。

いかがだっだでしょうか。
世の中には「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」の歌曲『Treasure』をゼビ語に翻訳したという猛者もいます。

http://ugsf.org/nso/2017/06/12/song_of_idolmaster_plus_xevious/


潜在的ゼビ語話者は日本国内だけで127万人いたそうですから、
絶頂期には流暢にゼビ語で会話する男女がいても不思議ではないのではないでしょうか(適当)

https://matome.naver.jp/odai/2135383972605392401/2135462378392693103

752 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/07(金) 21:01:16 ID:kE43zp0+
よく考えると、あくまで岬と直接からまないというだけで、アイマスキャラはもう少し出てきます。
訂正してお詫び申し上げます。その詫びに添えて、このスレ終了間際に滑り込みで紹介できた、
絵理について紹介させていただきます。


・水谷絵理(出典:アイドルマスターディアリースターズ)
アイドルマスターディアリースターズ(以下アイマスDS)内の芸能事務所876プロに所属するアイドル。
動画サイト等でネットアイドル「ELLIE」として活動し、1人で電気街、おそらくは秋葉原でパーツ漁りという名の、
人外魔境探索を行っているという、大変にオタク経験値の高い少女。
その経験値を技術力に変え、自作PCの作成からプログラミング、
PV編集に作曲、ネットワークカメラによる建物の監視から挙げ句の果てには停電時に配電盤を直したりと、やりたい放題。

そんな設定を反映しているため、ここでは日本のパソコン黎明期に一大ヒットを飛ばし、
パソコン普及の起爆剤となったMECのPC―6001の能力を性能限界の20割増し位にまで引きずり出し、
悲鳴を上げるPC―6001mkUからアーケードゲームと遜色ないゲームを移植したり、
未使用ROMカセットをデータを焼き入れて渡すなど、異能プログラマー化しています。
ただ、リアル世界へと引き上げた尾崎Pにまだ出会っていないため、
引きこもり具合や人見知りで気弱な性格が当社比5割アップ(使用効果には個人差があります)。
親はそんな娘が何とか学校に通い、友達もできるように最新式のPC―6001mkUと
比較的安価なMSXを手に入れ学校に設置させたりしたところを見ると、結構なお金持ちかも?

753 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 12:39:15 ID:???
埋めネタ:>>112の引用元

ミッシェル・イェシス(1990)『ソビエト・スポーツの強さの秘密』

当時のソ連のスポーツのトレーニングについて分かりやすく紹介された資料。
サッカーについては述べられていませんが、応用できるトレーニングは様々にあります。
ぜひ買いましょう。近くに本屋が無い人は図書館で予約するか国会図書館に出向いて読みましょう。

より専門的なものは以下の本もあるのですがさすがに難しすぎて……何とかこちらも物語で活用させたいです。
マトヴェイエフ・レフ・パウロウィチ(1985)『ソビエトスポーツ・トレーニングの原理−スポーツ王国ソビエト その強さの秘密を探る−』

754 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 21:04:30 ID:xc04KWKg
恥ずかしながら次スレを立てたものの、誘導方法が分かりませんので、判明するまで埋め代わりに
優とシャルポワのショートストーリーでも書いております。
書き込めなくなったら終わりと致しますので、ご了承ください。

A 優主人公・視点
B シャルポワ主人公・視点

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

755 :森崎名無しさん:2018/09/09(日) 21:07:28 ID:D+vQH+Ug
B

756 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 22:43:06 ID:xc04KWKg
親切な人の助けを借りて、どうにか次のスレの誘導を行う事が出来ました。次スレでもどうか
よろしくお願いします。

【花の都の】キャプテン岬2【色物達】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1536464753/


埋めネタでBが選ばれましたので、シャルポワ主人公・視点でサクッとあっさり(ただし今日の分はは2レスだけですが)
ショートストーリー書いてみます。またバカ書いてるなあと気軽に読み流してください。


シャルポワ「コンニチハ、ユウ!」
優「あ、シャルポワさん!こんにちは!」

私は今、ユウの家へ入ったところです。まだまだ赤ちゃんがはじめて歩き出してから
あまりたってないような、愛くるしい子が私の元へやってきます。

シャルポワ「会えてうれしいー!今日もかわいくて、カッコいいワ、ユウ!」

ドアの前に来るなり、思い切りユウを抱きしめます。ついこの間、この子は
私のために危うく死んでしまうところでした。感謝の想いを伝えるにはこの程度の抱擁では足りません。

優「あ、あの、ありがとうございます」

キョトンとしながらも返事をしてくれるユウもかわいい。ユウとずっと一緒にいられたら、どんなに幸福でしょうか!
おっと、いけません。あまりにウットリしていては時間が無くなってしまいます。
早いところ壁の居ぬ間に済ませておかなければ。

757 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/09(日) 22:50:18 ID:xc04KWKg
優「シャルポワさんがデッサンのアドバイスをするって言ってましたけど、何をすれば良いですか」

絵画用具の準備が済み、いつでも絵が描ける状態になったところで、ユウが尋ねてくれました。

シャルポワ「簡単ですヨ。私がユウのデッサンのモデルになります」
優「そうですか、って、えっ?シャルポワさん?」

ボタンを外しジッパーを下げ、ハラリハラリと衣服を重力の任せるままに落としていく。
あっという間に 色の下着しか身に着けない体になった後、
ソファーに寝そべり悩ましげな視線を意識して優を見つめ、ささやきます。

シャルポワ「写生は上達の近道ですよ。特に人体は観察の宝庫デス。
      同じ人間でも性別や骨格、筋肉の張り具合に血色の違い、光の当たり具合から来る皮膚のかがやき。
      美術学校で絵を専門に学ぶ人は必ず、裸の人を写生して腕を上げているのですヨ」
優「そ、そうなんですか。知りませんでした」

もっともらしくペラペラと意味づけをしてみたが、何の事はない、誘惑です。
何としてでも他に虫が着く前にユウの心をつかんでおいて、それからゆっくり私の理想の騎士様に育て上げたい。
テンジモノガタリでしたか、確か昔の日本の小説にありましたね、そんな話。
日ごろ凍土のごとき姉君しか見慣れていないユウに豊穣な世界を知らせる事で、
心にただ1人のシャルポワとして住まえるようになるのです。

シャルポワ「(うーん、ただ寝そべるというのも芸がありませんね、なにかしましょうか)」


A もっと挑発的なポーズをとってみる(要具体的描写)
B 描き上げたら何かご褒美をあげる(要具体的描写)
C その他、自由回答

先に1票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

758 :森崎名無しさん:2018/09/10(月) 18:38:06 ID:HGdVnJVs
A女豹のポーズ

759 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 21:44:45 ID:iKtPfcyc
A 女豹のポーズ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャルポワ「(そうです。絵の練習のモデルであるからには、
       対象が分かりやすい特徴があると描きやすいものです。そうに決まってます)」

そう自分に言い聞かせて、一旦上体を起こした後、ユウの方を向いて膝と肘をソファーにつけ、
頭と肩を落として腰部を高く上げ、はち切れんばかりに成長した女の果実をユウの目の前へ陳列して、上目遣いでユウを見つめます。

シャルポワ「(まるで、ヒトでなくなったみたい)」

生まれて初めて異性を誘惑するという初体験の感情は、思っていたよりも戦闘的でした。
まるでサバンナのヒョウが獲物を狙い定めているように、静かに血がたぎっています。
絶対にユウを逃がしたくない。はしたない事をしているなんて、ちらりとも頭に浮かびませんでした。

優「……」

こうした私のアピールに対し、いと幼き目の前の獲物がどう反応したかといいますと……

先着で
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情 ! card★
と書き込んで下さい。マークで分岐します。!とcardの間のスペースは埋めてください。

JOKER→シャルポワ「オオ……」優「きれいです、シャルポワさん……」
         私はユウを目覚めさせました。獲物になった私はされるがままに……
→優「……触っても、よろしいですか……?」 おそるおそる、でも真っ赤な顔で、尋ねてくれました。
→優「……あぅ」 あまりに刺激が強すぎて、気を失ってしまいました。
→優「綺麗ですね、シャルポワさん!」 ニコニコと笑顔で褒めました。まだ早すぎたようです。
→優「……」 すっかり絵描きの眼差しで観るばかりでした。

760 :森崎名無しさん:2018/09/10(月) 21:52:10 ID:???
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情  スペードJ
上から順に
ダイヤ→
ハート→
スペード→
クラブ→
ですか?

761 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 22:00:49 ID:3rRiS7Uw
はい、そうです。添付したときにスートを入れ忘れてしまっていました。済みません。

762 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:11:41 ID:iKtPfcyc
★フランス乙女の純情VS日本少年の純情  スペードJ ★
→優「綺麗ですね、シャルポワさん!」 ニコニコと笑顔で褒めました。まだ早すぎたようです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
闘志満々で肉体をさらけ出した私に対して、幼子の反応はあまりにも素直なものでした。

優「シャルポワさん、まるで美術館の女の人みたいに綺麗だなあ……」

美しいものを見た時の感動がこちらにも伝わってきます。今ユウの周りはルーブルかエルミタージュあたりに遷移し、
一人きりになって目の前のかがやきに心を奪われているのでしょう。
そうした目で見られると、真剣に心をつかもうとしていた私が急に浅ましく見え、
羞恥から視線をわずかに外しあとはただモデルとしての役割に徹する事にしました。

ユウが絵筆を握って集中している姿を見ているうちに、心ぐあいも落ち着いてきました。

シャルポワ「(助長、というんでしょうね。こういう事を。下手に手をつけたらかえってダメになる。
ゆっくりと時間をかけて、一緒に健やかに過ごしていけば、まっすく美しく根を張って育ってくれます。そして、私を想う心も)」

そう思うようになると、長い時間絵のモデルとしては辛い体勢でじっとしているのも
苦ではなくなり、草花の成長を愛おしむ老婦人のような心境で、ユウを見つめていました。


優「どうでしょうか?あまり上手くは描けませんでしたけど」

数時間後、描き上がった私の絵を持ってきて見せてくれました。
清潔なミルクで洗い清められたかのように、まろやかでやわらかなかがやきで身体が光り、
瞳は届かないものを見つめるような、真剣でありながらもどこか哀しげな響きを発しています。
とても年端もいかぬ男の子を誘惑している姿には見えない、神々しい趣きを湛えた絵が描かれていました。

763 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:13:30 ID:iKtPfcyc
シャルポワ「素晴らしいデス!良ければぜひ、持って帰りたいのデスガ」
優「ええ、どうぞ。良かったです気に入ってもらえまして。見に行きたくなったらお家にうかがってもいいですか?」
シャルポワ「ええ大歓迎デス。いつ来ても良いように、ちゃんと綺麗に飾っておきますワ」

こうして宝物を手に入れた私は、いつまでも眺めて想いをかけていられるよう、
家に持って帰って額縁にはめて我が家の名画といたしました。

そうして想いをはせる事数日。

優「お待たせしました!」
シャルポワ「ユウ!待っていたワ!」

私とユウは再びナムコのゲームセンター、PLAYCITY CARROTの前に来ていました。
初日で十分にできなかったゲームを、今日こそユウと2人きりで満喫するのです。

優「えっと、まずはゼビウスしませんか?今日こそ地上絵の先を見てみたくて」
シャルポワ「いいデスネ、この私がしっかりレクチャーしますヨ!私ならたとえ画面を観なくたって大丈夫デス!」

私とユウは筐体に向かいます。そうして向かっている間に、私はこっそり手に握りしめていた、
ユウが描いた私の絵を、ポケットにしまいました。気が急いて数十分も早く着き待っている間、
ただじっとユウの絵を見つめ、ジンと幸せな気分にひたっていたのでした。


神よ、私の元にユウを差し遣わしめて下さり、感謝いたします!



764 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:19:54 ID:iKtPfcyc
と、いう訳で優とシャルポワとの交流を挿話として差し入れてみました。
書き始めた時はもっとしょうもない話を想定していたのですが、
書き終わってみると素直な優の心にためらいを感じて筆が曲がったような気さえします。
こうした別世界では人を想い想われる人生をおくってほしかった。
書き終わって少しはそんな願いがかなったような気がして、心穏やかになれました。


物語の本流につきましては、ただいま準備中ですのでもうしばらくお待ちください。

765 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:23:41 ID:iKtPfcyc
埋め投稿、優とシャルポワの将来予想

8 年後に結婚し
12 年間の間幸せな結婚生活を送り、
その間 1 人もの子供に恵まれました。


766 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/10(月) 23:41:28 ID:3rRiS7Uw
訂正、シャルポワがポケットにしまったのは、優の絵の「写真」です。
絵をポケットにしまうって、4次元ポケットかいな。済みませんでした。

767 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/09/14(金) 08:38:37 ID:???
今日、スレに関係?する夢を見ました。
どこかのおもちゃ屋で、インテリビジョンとコレコビジョンを発見しました。狂喜した
私はコレコビジョンを買おうとしたのですが先に弟に買われ、帰宅して触ろうとしたら怒られ、
何故かマラソン大会に優勝しないと譲らないというのです。

大会には負けたのですが、何故か優勝していた絵理から、コレコビジョンを見せてもらう事が
できました。限らなくプレステ2ぽかったのですが、 
言葉に尽くせない位うれしかったのを覚えています。

思うように書き進められないストレスが、こんな夢を見させたのでしょうか。

768 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:44:34 ID:G9+fhvzs
昔々、まだテレビゲームが生まれたばかり、誘蛾灯に集まる蛾のごとくナウなヤングがゲーセンに集っていた頃の話。
今とは違って毎月のように画期的な、未知の世界が筐体画面から生み出され、
そこに憧れやときめきを抱く事ができた時代の話。


人々はゲームに熱中しました。その中で熱中の度を越して没頭し、極めようとして新たな道を切り開く人も出てきました。
1982年3月にナムコから発表された「ディグダグ」を例にとりますと、
極意を極めんと東へ向かったある娘は、試行錯誤を重ねた結果自分の手で実際に確認するほかないという結論に達し、
東京の地下で23区内地下鉄総延長距離よりも長い坑道を1人で掘り進めました。
文字通り東京の地下に大穴を開けてしまい、大惨事になる事を恐れた
父親とその組員たちは総力をもって後日全ての穴を埋めました。
この時につちかった土木技術を活用すべく誕生したのが、日本が誇る建設会社
萩原建設である事は業界人のみならず市井の人々にも広く知られております。

また西に向かったある者は、東の娘と同じく穴を掘り続けていましたが、ある日穴を掘る事で衆生は救われるのだと悟りを啓き、
自らの教えを経典にまとめ教祖となって教えを広め、日本の宗教界に新風を起こしました。
この教団の教えとあり様を伝えんとして作られたゲームが「里見の謎」である事はあまりにも有名です。


そこまで極端ではないにせよ、当時は多くの人がゲームに興奮し、笑い、泣き、感動し、
詰まらない現実とは異なる幻想の世界を見出してみました。
今回はそんな人々のちょっとした悲喜劇を紹介し、後日の歴史の一隅を照らす光としたいと思います。

769 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:47:21 ID:G9+fhvzs
1983年、フランスパリ。悲しい暴力と憎悪の時代は終わり、科学は進み、
フランソワ・ミッテランによる社会主義的改革が失敗しインフレの進行と失業者の増加が社会問題とはなっていたとはいえ、
依然としてフランスはG5の一員であり、貧富の差は少なくなり、平和と繁栄の時代を迎えていました。

平和と繁栄が続く中、人々の人生の幸福に寄与する民生技術も長足の進歩を遂げ、第2次世界大戦期には
部屋ほどもあったコンピューターがテレビ程の大きさにまでになり、
人間にはできない複雑かつ高速計算を行えるようになって生活の役に立つようになってきたのです。

パリ日本人学校内でも、毎月のように発表され発売される、最新式のCPU内蔵テレビゲーム機の話題で持ちきりです。

亜美「やーやー優にーちゃん、アルカディアって知ってる?」

情報室。とある父親が娘のためを思って用意した、これまた最新のマイコンを集めた部屋で、
小学2年生の双海真美・亜美姉妹と3年生の如月優君が、話をしています。

優「うん、知ってるよ。フィリップスっていう会社が作って、
  日本やアメリカやヨーロッパの色んな会社で販売させているゲーム機でしょ」
亜美「そーそー、なかなか落ち着いた木目調のつくりで、格好いい見た目だったよ。大人な亜美としては気に入ったデザインだね」
優「しかし、ゲーム機のCPUが2637Nっていうのは性能面で不安があるんじゃないかな。
  実際、肝心のスプライト機能が、画面に5枚もキャラクタを表示すればちらつきが発生する、
  動きはガタガタっていうんだから、前世代の2636N搭載のVC−4000とどっこいどっこいで、将来性を感じられないよ」
真美「優兄ちゃん、いきなりそんなマニアックな受け答えをする小学生はいないと思うよー」

770 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:50:48 ID:G9+fhvzs
優「ごめん、悪気はなかったんだ。ただ、ゲーム好きの僕としては、まともな品質のゲーム専用機を作る会社のゲーム機で、
  真美ちゃん亜美ちゃんにもゲームをプレイしてほしかったんだ」
亜美「そうだよねー、大体規格化なんてネジや釘みたいにこれ以上進化しようのない所までいった製品だからはまるんであって、
   発展途上のものを規格化してもすぐ陳腐化するだけだよ。
   やっぱりCDやLDの規格で美味しい思いをしたから、二匹目のどじょうが欲しかったのかねー」
真美「亜美、そんな辛口に電機メーカーを語る小学生もヘンだよ」

亜美「そうかなー」
優「ところで実は今日、姉さんに新しいゲーム機を買ってもらえるんだ。亜美ちゃん達が持ってるコレコビジョンだよ」
亜美「コレコ?兄ちゃんも亜美達の仲間に加わるんだ」
真美「あずみお姉ちゃんには悪いけど、ゲーセン並みのリアルなソフトが多いし、それがいいよ。
   あと、アメリカで店員さんから聞いたけど、10月にはインテリビジョンのカセットが使えるモジュールや、
   ゲーム機の性能を上げるモジュールも発売されるらしいよ」
優「そうだね。アタリからは次世代機も出てきてないし、これからはコレコだよ。
  今度家に来たらウチのゲームで遊ぼう。それじゃあね」

771 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 22:56:44 ID:G9+fhvzs
優「ただいまー」

優君が学校から帰ると、ニコニコとした顔で座っていた姉さんの元へ駆けこみます。

千早「おかえり、優。ちゃんと優が欲しがっていたゲーム機買ってきたわよ」

ワクワクしながらそのゲーム機をのぞき込んだ瞬間、優君の目の前がいきなり真っ暗になりました。
この姉はよりにもよって、コレコビジョンと間違えて、学校で散々に批判しあったアルカディアを買ってきてしまったのです。

優「お姉ちゃ〜ん!それはコレコビジョンじゃないよ〜っ!」
千早「ええっ!だ、だって言われた通り電話機みたいなコントローラーがついてるじゃない!
   店内で世界的な電機メーカーフィリップスが開発したゲーム機だっていうから、
   せっかくなら性能が良い方が良いだろうと思って……」
優「アルカディアはコレコビジョンより前に発売されたゲーム機だよ〜!」
千早「仕方ないじゃないっ!目と目が合う瞬間、好きだと気づいちゃったのよおおっ!」
優「無理矢理すぎるし意味不明だよお姉ちゃあああああん!!」

己のしでかした愚行に天を仰いで嘆く姉。その顔には涙と後悔が浮かんでいます。
床を転げ回って号泣する優君を、天井の蛍光灯が冷たく見下ろしていました。
こうして、優君のアルカディア生活が、夢と混沌と喜怒哀楽のテレビゲーム時代が始まるのでした。

772 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/09(金) 23:21:23 ID:G9+fhvzs
以上で小話を終わります。アルカディアなるゲーム機のトンデモなさっぷりは文章で説明するより、
以下の動画を見て、ヤバさを堪能してください。

・アルカディア「ドラえもん」(1983年頃/バンダイ)
https://www.youtube.com/watch?v=9ZL9iZ73DN0

・アルカディア「機動戦士ガンダム」 / Arcadia Kidou Senshi Gundam
https://www.youtube.com/watch?v=_D3rgS_yl3Y

アルカディアについての詳しい情報はVORCさんの以下のサイトを参照してください。
この方の貴重な情報により、執筆を決意いたしました。昔のゲーム機事情が知りたい人は必見です。
・Emerson Arcadia 2001
http://d.hatena.ne.jp/hally/20041027#p4


コレコビジョンについてはこちらを見てもらえると幸いです。
他のゲーム機と比べてみれば、当時の衝撃が分かるかと思います。

・ドンキーコングいろいろ COLECO 1982
https://www.nicovideo.jp/watch/sm10494366

773 :森崎名無しさん:2018/11/10(土) 21:24:11 ID:???
投稿お疲れ様です。一応Atari風に制作したようなものっぽいので紹介しときます
これからも頑張ってください

Mega Man 2 Atari DeMake (PC) Game Clear~ (HD60)
ttps://www.youtube.com/watch?v=JM4QyMYfRI4

774 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/11/10(土) 23:32:52 ID:w+rTuC9U
>>773
情報提供ありがとうございます!
いかにもアタリ2600っぽい、肉どころか骨まで削って神経が見えてきそうなグラフィック、
その甲斐あってロックマンの面白さを全く損なっていない作りにはあっぱれです。
世の中には東方神霊廟を2600風に再現したという強者もいて、本当に感心させられます。
そのうち誰かが間違ってアイドルマスターもアタリ2600に移植してくれないでしょうか。


アタリ2600版東方神霊廟(の一部)
「Let's Play - Qing'e 2600 (Touhou Fangame)」
https://www.youtube.com/watch?v=3ysDYT9z1UM

1982年に発売されたシャープのマイコン『MZ-700』によるアイドルマスター
「アイマスオープニングをMZ-700実機で動かしてみた。」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm3163880

775 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/18(火) 23:45:20 ID:7FYYfVEE
スレの埋めと新発見を兼ねて、報告します。

無印キャプテン翼の単行本を読んでいたのですが、その37巻の94ページ、シュナイダーと若林(notバヤシ)が
プロ初対戦したシーンにて、バイエルンミュンヘンのスポンサーがコモドールであることが判明しました。
具体的には、シュナイダーのユニフォームに大きくcommodoreと印字されていたのです。
(もちろんあの「C」マークつき!)

コモドールといえば1982年から94年までに1400万台も売れたパソコン「コモドール64」があまりにも有名です。
80年代前半のアメリカの家庭ではアップルでもIBMのパソコンでもなく、
コモドール64が最も多く使われていたのです。
さらに85年にはアミーガ1000、87年(先の37巻刊行前)には廉価版のアミーガ500を出しました。
16ビットの美麗グラフィックを出せるパソコンとしてヨーロッパで人気をはくし、
西ドイツだけでも前者は130万台、後者は100万台も売れたそうです。

コモドールの影響はパソコン(マイコン)だけに留まらず、80年代前半のアメリカゲーム機市場にも
大きな影響を及ぼしました。ひいてはこの物語にも大きく影響を及ぼす企業である故に、
どうしてもここで紹介従ったものです。

キャプテン翼でコモドールが出てきたとなると、比較的アタリのパソコンが売れていた
イギリス、マンチェスターユナイテッドあたりでは、アタリがスポンサーになっていたのかもしれません。
アタリ富士を胸に抱いて走る松山君の姿、見てみたかったなあ……

776 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/20(木) 22:18:25 ID:FlpxZecA
お知らせ、今年の12月29日から来年の1月4日まで、帰省のため投稿を行えません。
また帰宅後も仕事の事であれこれとするべき事が重なっているため、来年の初投稿は
1月12・13日位になるかと思われます。

代わりにお勧め動画をどうぞ。年末年始暇な時がありましたらそちらで楽しんでください。

・ゲーム機大戦シリーズ
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm17599143

ニコニコ動画視聴者でテレビゲームの歴史に関心がある人なら必ずは見たであろう超傑作。
ゲーム機が戦車や戦闘機となってシェアを争い、撃って撃破し負けたらスクラップという
即決の爽快感がたまりません。ここで上に挙げた第6次は特に私が好きなところで、
スーパーファミコンとプレイステーションの最後の戦いのところは、かつて両方を楽しんでいた
私にとって何度見ても目頭が熱くなってしまいます。

777 :キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/12/23(日) 22:54:50 ID:1PXesxb6
今日明日の連休中には物語を進められそうも無いので、前レスに引き続きお勧め動画を紹介いたします。


・ゲームセンターCX 春香の挑戦シリーズ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm4936209

『ゲームセンターCX』内の主要コーナー「有野の挑戦」をアイドルマスターの
キャラクターにて再現してみたという趣旨のゲーム動画。軽妙かつツボを突いたトークに
何度も何度も失敗して進めないもどかしさ、その苦労の末にクリアに至った後の達成感が
上手く再現されています。元ネタのファンにもおススメ。
上に挙げた動画はファミコン末期の名作ゲーム『ジョイメカファイト』ですが、
私としては『アイドル八犬伝』の紹介回が最も印象深く記憶に残っています。開発したトーワチキの
味のあるトークに面白がりアイマスとの類似性にまた笑っていた時、
「あと10年遅く出ていれば大化けしてたんだろうか?」とふっと思いました。
構想にかなうだけのスペックがあればこのゲームを見る目も変わっていたのかもと思い、
神妙な気持ちになった事が忘れられません。


・【キャプテン翼】キャプテン THE iDOL M@STER【アイドルマスター】シリーズ
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9393469 

テクモ版キャプテン翼2タッチのドット絵となったアイマスキャラでサッカーをさせてみたという趣旨の動画。
違和感なく陽一タッチになったアイドル達の姿は良く出来ていて、森崎板読者なら一見の価値あり。
番外編ではキャプつばヒロイン達、早苗や藤沢、弥生やあづみ達が彼氏の技を使って暴れ回るという
スレ主が夢見て果たせなかった展開となっています。ここもぜひ見ましょう。

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