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屁理屈推理合戦withキャプ森
[474]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 01:26:12 ID:nPx5i6AA
ブロロロロ……キキッ。
見上「……着いたぞ。ご苦労であった」
……やがて、彼らが到着したのは森崎が尖塔を目撃してから6時間後の事だった。
バスは古びた城塞のような施設の前で止まり、代表選手達を降ろしていく。
滝「ホテル・プルガトリオか。……ダンテもこんな場所で『神曲』を書いたのかな」
井沢「山の中にある煉獄(プルガトリオ)だからな。となると、次に出て来るのはベアトリーチェか?」
森崎「!? ベ、ベアトリーチェだと!?」
省56
[475]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 01:28:50 ID:nPx5i6AA
すみません、日本語的に気になった部分を修正します。
誤:永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを迎える彼女は、
やがて彼女の導きによって天界へと昇天する、……という話だったろうか。
↓
正:永遠の淑女として描かれ、天国と地獄の狭間たる煉獄山の頂上で主人公のダンテを天界へと導いた
……という話だったろうか。
[476]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 01:30:09 ID:nPx5i6AA
森崎が古めかしいホテルの看板と、滝達の何気ない会話に想いを馳せていると――。
和夫「ウキャッ、キャッキャッ!(うわっ、すげー!)」
政夫「キャキッ、キキウキッ!(なんだこれ!?)」
……立花兄弟が興奮のあまりの猿語で騒ぎ始めた。
一体何事かと思って、森崎や周囲の仲間が双子の方へと向かうと、そこには巨大な像が鎮座していた。
山森「これは……大きな、鳥の像ですか?」
新田「こいつだけ、ボロホテルの外装と比べて綺麗だな……」
省32
[477]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 01:36:22 ID:???
ストラット「……いや、違う。建物自体はずっと昔のものだ。
それを、サロ共和国――イタリア王国を追われたムッソリーニの建てた臨時政権が、
ここを軍事施設や実験施設として転用していたらしい」
森崎「お前は……?」
ストラット「名乗るならば、まずはそっちの方だろう、ジャッポネーゼ。
……とでも言ってやりたいが。まあ良いか、俺の名はチェザーレ・ストラット。
省42
[478]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 01:40:51 ID:???
今回の敵は愛憎の魔女ミアータ、被害者はストラット!
……と、言ったところで一旦ここまでです。
前置きが長くなりましたが、事件自体はシンプルで登場人物も少ないです。
また、今更ですが当ゲーム盤では「うみねこ」原作の明示または暗示の要素・ネタバレを含みます。
「うみねこ」原作を知らずとも楽しめるようにしたいと思っていますが、もしネタバレが嫌ですとか、
原作要素が多すぎてついていけない等ご意見ありましたら、極力は反映させたいです。
省6
[479]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:36:16 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ ロビー〜
支配人「遥々と日本からよくお越しくださいました。
私は支配人のカスティリオーニでございます」
漆黒のタキシードを身に纏った老人は、見上を先頭にした全日本Jr.ユースメンバーを恭しく出迎えた。
見上はその老人の恭順さには目もくれず、要件だけを伝える。
見上「……イタリアJr.ユースメンバーはもう着いていますか?
玄関口に一人散歩しているのを見かけた。出来れば、挨拶をしておきたいのですが」
省34
[480]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:37:25 ID:???
……ホテル・プルガトリオは本当にダンテの時代からあったかと見紛う程に古い。
観光地などで良くある古民家や古寺を利用した民宿等は、その実現代的な電気設備等が整っている事が多いが、
少なくとも森崎達が視る限り、灯りは全て蝋燭だし、テレビも、ラジオも何も見当たらない。
三杉「僕達が考古学者だったら、今頃狂喜乱舞していただろうけどね。
……サッカー選手の合宿先としては、およそ最悪の部類かもしれないな」
省55
[481]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:38:32 ID:???
森崎「一体何故だ? そもそも、他の海外が断る中で俺達との合同合宿を呑んだイタリアJr.ユースにも、
何らかの事情があるのか? ……っと。これは何だ? 扉に……デカイ閂……?」
そんな中、森崎は自分達が入って来た入口とは真向かいに、大きな扉があるのを見つける。
城門のように大きな木製の扉には、来る者を必ず拒まんとする意思を表す、巨大な閂がかかっていた。
支配人「これは、中庭への通路口でございます。中庭には離れの祠がございまして、
省44
[482]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:40:13 ID:???
〜ホテル・プルガトリオ 会議室〜
森崎「キャプテンでゴールキーパーの森崎有三です。今回の合宿では、イタリアのカティナチオが本物なのか、
それとも守る事しか能の無い馬鹿の勘違いなのかを見極められればと思っています」
見上「(こいつは……! まあ、イタリアサッカーを凌辱するだの言い出すような、最悪の想定は免れたか)」
見上が胃を抑えるのを尻目に、無難から最もかけ離れた自己紹介をやってのけた森崎は、
不敵にイタリアJr.ユースの面々を一瞥した。
省43
[483]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:41:47 ID:???
ジェンティーレ「だったら、早速後で試してみようぜ。お前達の蹴鞠と、俺達のカルチョ。
どっちが本物で、どっちが馬鹿の勘違いなのかをな?」
森崎「(このジェンティーレって奴は直情型で、大分プライドも高いみたいだな。
……こういうヤツ向けの挑発セリフ、また考えとこうっと)」
ランピオン「よせよジェンティーレ。……やるなら、お前達だけじゃない。全員でだ」
森崎「(ランピオンも優等生ぶってるが、本性の短気な性格が隠せてねぇ。
省65
[484]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/08/26(土) 13:42:54 ID:???
支配人「失礼いたします。……どうやら、突然の吹雪に見舞われたようです。
恐らくはこれより明日の朝まで、下界の街へ戻る事は出来なくなりそうです」
神出鬼没の支配人がノックして報告せずとも、辛うじてガラス張りだった窓を見れば、一目瞭然だった。
このホテルはロの字型に造られており、客室や会議室はロの字の内側に面している。
よって、森崎達は既に会議室の窓からロの字の内側――即ち、ホテルの中庭を見ていたのだが。
省44
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0ch BBS 2007-01-24