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【SSです】幻想でない軽業師
[211]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:39:36 ID:???
魅魔「オホン……さて、まあそれはともかくとしてだ。 佐野、ちょいと話がある」
佐野「ん? なんだよ師匠?」
とにもかくにも、これでは話が進まない――と、魅魔はコホンと咳払いをしてから佐野に告げた。
うかうかしていると本格的に佐野が彼女を作りたい会議を始めかねない。
魅魔「その前にだ……割と心配だから一つ聞いとくよ。 ……お前さん、まだ反町くんと戦う意思はあるかい?」
佐野「ったりめーだろ! あんな可愛い彼女いる人にサッカーでまで負けてたまるか!!
省50
[212]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:41:09 ID:???
一体どうして佐野の頭脳でピタリと目的を言い当てたのか、と魅魔は目を丸くして驚いていたが……。
しかし、佐野のみならず他の者たちの反応を見て、思い当たる。
魅魔「ははぁ、なるほど……どうやら、幻想郷の方でも同じ事をしてるようだね」
白蓮「幻想郷の方でも……と、いう事は魅魔さんは私達命蓮寺の持つ留学権を行使しての留学の事を言っている訳ではないのですね」
魅魔「ふん、そっちの口ぶりだと幻想郷の方は各勢力にそれぞれ留学させようって魂胆みたいだね。
省78
[213]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:43:35 ID:???
星「その……魅魔さん、佐野くんは私達側から外界へ送らせてもらう訳にはいかないのでしょうか?」
ムラサ「そっちはほら、魔理沙もいるんでしょ?」
魅魔「……私も佐野か魔理沙、どっちかを送ろうと思ったんだけどねぇ」
魔理沙「悪いが私はパスだ。 残ってやりたい事が、色々あるんでな」
なんとか外界へと留学させる選手が見つかった――かと思えば、今度は留学権が2つに増えたという事態である。
白蓮たちからしてみればたまったもんではなく、魔理沙と2人で行かせてはどうかと言っても、
省41
[214]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:45:05 ID:???
雲居一輪。
命蓮寺に在籍をする入道を操る妖怪であり、そして聖白蓮を慕う尼僧である。
青と白を基調とした尼を想像させる装束に身を包み、頭を隠す頭巾。
やはりどこからどう見ても尼僧である。
性格は至って真面目であるが、機転が利いて要領がいい。
命蓮寺の中ではうっかりものの星、悪戯好きのぬえあたりの面倒を見、
また、お勤めの際にも聖の補佐など様々な役割を買って出るしっかりものであった。
そんな彼女がチームの中で務める役割は、GK。
省25
[215]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:46:46 ID:???
* * *
ぬえ「ぬえぇ……あいつ、もう完全に棒立ちになっちゃってるぬぇ……」
星「無理ありません……私にもっと力があれば……」
場面は戻ってJrユース大会準決勝。
反町一樹がゴールを決めた直後、佐野の心がポッキリ折れた(すぐ治るが)頃に遡る。
この時、フィールドでは佐野がその心中を吐露して白蓮たちに謝罪をし……。
一方でぬえや星といった出番の無かった者たちは、ベンチから佐野達の事を想い悔しさと哀しみをかみしめていた。
省53
[216]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:48:05 ID:???
では先ほどまでの会議では一輪はどこにいたのか。
もう一度よく見てみよう。
ムラサ「しっかし星もルーミアも相変わらずよく食べるわホント……」
一輪「水蜜、お皿貸して。 ルー入れてくるわ」
ムラサ「サンキュー、一輪」
昼食を取っている時は、ムラサの手伝いをして台所などに立っていた。故にあまり視界に入らなかった。
* * *
一輪「ふぅ……さてと、食事の後片付けは水蜜に任せるとして、私はお掃除を終わらせておきましょ。
省45
[217]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:51:12 ID:???
とまあ、いたのである。一輪は確かにそこに存在をしていた。
ただ、致命的なまでにタイミングが悪く、そして目立った行動も取っていなかったが為に存在感が薄かった。
薄かったが――ことここに来て、ようやく姿を現した。
先にも記したように、大きな決意を胸に秘めて。
佐野「いいのかよイチさん、3年だぜ3年? 3年もどこともわからん場所で過ごすんだぜ?」
一輪「心配無用。 覚悟は決めたわ」
佐野も当然、一輪が白蓮を慕っている事は知っている。
省54
[218]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:52:28 ID:???
何よりも、この時ばかりは一輪の白蓮の役に立ちたいという思い。
そして――GKとして更に強くなりたいという気概が堅固であった。
思い返せばあの練習試合――一輪はゴールを守りながら、しかし、やはりボッコボコにやられた。
反町、魔理沙、リグルにそれはもう完膚無きまでフルボッコであった。
佐野は試合に大敗した事に気落ちをしていたようだが、GKである一輪の衝撃といえばその比ではない。
ただ、それでも彼女の精神力は折れる事は無かった。
省53
[219]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:53:45 ID:???
一輪「あの……ところで、私達どこに行けばいいのかしら?」
そして、5分後、戻ってきた。勿論、佐野を引き連れて。
行き先も聞いていなければ、そもそも外界へ行くというのに空に飛びあがってどうするのかという話。
勢いのまま飛び出したものの、どうせすぐに戻ってくるだろうというのは自明の理であり。
帰ってきた瞬間、ナズーリンは待ってましたと言わんばかりに一言告げるのだった。
ナズーリン「キミは……実にバカだなあ」
一輪「なにィ!?」
省45
[220]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:55:37 ID:???
一旦ここまで。
これくらいのギャグノリでこのスレはやっていきたいと思います。
次回は他の勢力の動向とかあらかた書いてから、留学パートに行ければと思います。それでは。
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0ch BBS 2007-01-24